ビュヒナー(フィリップ・フリードリヒ) Buchner, Philipp Friedrich
生没年 | 1614-1669 | 国 | |
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辞書順 | 「ヒ」 | NML作曲家番号 | 75217 |
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年2月号)★-
『ドゥルツィアンとボンバルド』
~17世紀ドイツのダブルリード合奏さまざま~ [シンタグマ・アミーチ、ジュリー・ロゼ、ポラン・ビュンドゲン、ヴォクス・ルミニス]FÜRCHTET EUCH NICHT - Bassoons and Bombards (Music from the German Baroque) (Syntagma Amici, Meunier)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:RIC420
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
昔日のダブルリード管楽器世界が色鮮やかに甦る!
Ricercarならではの充実企画盤バッハ以前のバロックやルネサンスにも通じた音楽学者ジェローム・ルジュヌが古楽大国ベルギーで主宰する、40年の歴史を誇るRicercar。このレーベルは折々、現代人にとって馴染みがうすい珍しい古楽器を重点的に紹介するアルバムをリリースしてきましたが、今回はその最新盤として、ボンバルドとドゥルツィアンという、ルネサンスから初期バロックにかけて用いられていた2種の重要なダブルリード管楽器の魅力を紹介します。 ボンバルドはショームの一種でオーボエの祖先ともみなしうる楽器ですが、ヴィオラ・ダ・ガンバやリコーダーと同様に大小さまざまなサイズのものがあり合奏も可能。またファゴットの前身である低音管楽器ドゥルツィアンにも、同じように高音・中音向けなどの同属楽器がありました。この新録音では両楽器をそれぞれ、あるときは同属楽器同士で重ね、またあるときは両者を同一楽曲のなかで対置させながら、その変幻自在の演奏編成がたいへん興味深い響きを作り出し、それがアルバムを通して聴くことの面白さを演出しています。 またこうしたアルバムの常として、解説テキストの充実も見逃せないところ。マドリガーレやシャンソンといった多声の声楽曲を、楽器だけで演奏できるようにした1600年前後ならではの編曲も多く見られ、2人の俊才古楽歌手が要所で聴かせる独唱との対比も興趣がつきません。 専門的知見の集成がいざなう思いがけない音響世界。400年前のリアルなサウンドスケープをじっくり読み解けるアルバムです。