2021年12月
86 件 / 86件中
-
ロッシーニ(1792-1868):
歌劇《なりゆき泥棒》 [パトリック・カボンゴ(テノール)/ヴェラ・タレルコ(ソプラノ)/ケネス・ターヴァー(テノール)/ロレンツォ・レガッツォ(バス)/ジャーダ・フラスコーニ(メゾ・ソプラノ) 他/ヴィルトゥオージ・ブルネンシス/アントニオ・フォリアーニ(指揮)]発売日:2021年12月24日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:4,400円(税込、送料無料)
突然の嵐を避け、ドン・パルメニオーネは召使マルティーノとともに宿屋で食事をしています。そこにやってきたのが下男を連れたアルベルト伯爵。結婚するためにナポリへ行く、とドン・パルメニオーネに告げた伯爵は雨があがると大急ぎで出発しますが、慌てていたため鞄を取り違えます。パルメニオーネが残されたアルベルト伯爵の鞄を開けると、そこにはアルベルト伯爵の婚約者の美しい肖像画。パルメニオーネはアルベルト伯爵になりすまし、彼女と結婚しようと思い立ちます… さて、どんな騒動が巻き起こるのでしょう?
2017年7月、ヴィルトバートのロッシーニ音楽祭で行われた歌劇《なりゆき泥棒》映像の登場です。音楽祭の芸術監督ヨッヘン・シェーンレーバーは物語の舞台を現代に移し、偶然の鞄の取り違えを意図的なすり替えに読み替えることで、より風刺性を増した喜劇へと仕立てています。 1812年、20歳のロッシーニによる8作目のオペラとしてヴェネツィアで上演されたこの作品は、瑞々しい情感と喜劇的センスが際立つ秀作。6人の登場人物が表情豊かにのびのびと演技歌唱を繰り広げ、とりわけ幾度かの来日でおなじみのロレンツォ・レガッツォ(パルメニオーネ役)の素晴らしい歌唱が光ります。 2012年からヴィルトバートの音楽監督を務めるアントニーノ・フォリアーニが率いるヴィルトゥオージ・ブルネンシスが紡ぎ出す軽妙洒脱な音楽も聴きものです。収録作曲家:
-
-★『レコード芸術』特選盤(2022年4月号)★-
モンドンヴィル(1711-1772):
歌劇《ティトンとオロール》 [レイナウト・ファン・メヘレン(テノール)/グウェンドリン・ブロンデール(ソプラノ)エマニュエル・ド・ネグリ(ソプラノ)/マルク・モイヨン(バス・バリトン)他/レザール・フロリサン/ウィリアム・クリスティ(指揮)]発売日:2021年12月24日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:4,400円(税込、送料無料)
暁の女神オロールと羊飼いのティトンは相思相愛の仲。人間であるティトンは、いつの日か女神オロールが他の神に心移りしてしまうのではないかと思い悩んでいます。同じくオロールを愛する風の神エオールは、牧畜の女神パレスに邪魔なティトンを殺すよう依頼。一方パレスはひそかにティトンを愛しているので、彼を殺さず誘拐することをエオールに約束します。ティトンを失い悲しみに沈むオロールは言い寄るエオールを拒絶し、永遠にティトンの死を悼んで暮らすと誓いを立てますが…。
フランス・バロック期の作曲家モンドンヴィル。ヴァイオリニストとしてフランスの宮廷で活躍しつつ、合唱曲や歌劇の作曲家として当時最も高名だったラモーを凌ぐほどの人気を集めました。とりわけ1753年に初演された《ティトンとオロール》は好評を博し、ラモーが引退した後、イタリア・オペラとフランス・オペラの優劣を巡る「ブフォン論争」が再燃した際フランス・オペラの擁護派が、この作品を自陣営の優位性を証す切り札として喧伝したことで知られています。 2021年1月、パリ・オペラ=コミック座で無観客で上演された本作の映像では、操り人形(粘土の人型や羊の群れ)のコミカルな動き、華やかな衣装、美しい舞台美術による幻想的な情景に目を奪われます。この舞台を背景にレザール・フロリサンを率いるウィリアム・クリスティの自由闊達なタクトに導かれ、優れた歌手とダンサーが見事な歌唱と演技を繰り広げていきます。 ティトン役を歌うのはベルギー出身のレイナウト・ファン・メヘレン。テノールの中でもとりわけ声域の高いオート・コントルの名歌手として知られ、その若々しく艶やかな美声はオロール役のソプラノ、グウェンドリン・ブロンデールの鮮やかな歌唱と相まって聴く者を魅了します。収録作曲家:
-
パリ・オペラ座バレエ学校
デモンストレーション 〔パ・デコール〕
ドキュメンタリー「夢の学校」 [パリ・オペラ座バレエ学校]発売日:2021年12月24日
DVD 2枚組国内仕様 日本語字幕付き価格:4,400円(税込、送料無料)
パリ・オペラ座バレエのエトワールとしてその名を馳せた後、1972年から2004年までパリ・オペラ座バレエ学校校長の任にあったクロード・ベッシーが、1977年に創始した「デモンストレーション」。年に1度パリ・オペラ座(ガルニエ宮)で開催される、教師から生徒へと受け継がれてきたフランス・バレエの体系と技術を、パリ・オペラ座バレエ学校の生徒たちが一般に公開する人気イヴェントです。 2020年の「デモンストレーション」はコロナ禍のため公開イヴェントとしては開催されませんでしたが、イヴェントに向けてのトレーニングとして実施され、映像収録されました。バレエ学校の生徒たちが、第6部門(入門クラス)から第1部門(最上級クラス)までクラス分けされ教師の指導のもとで様々なパ(ステップ)と踊りを披露しています。 もうひとつのドキュメンタリー「夢の学校」は「デモンストレーション」に登場するパリ・オペラ座バレエ学校の教師、生徒たちへのインタビューとレッスン・シーンで構成され、彼らのダンスへの情熱、悩み、将来への希望が語られています。ふたつ合せて未来のダンサーたちからバレエファンまで必見の映像です。
-
ジェズアルド(1566-1613):
聖週間のためのレスポンソリウム
およびその他の礼拝音楽(1611) [フィリップ・ヘレヴェッヘ、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント]GESUALDO, C.: Responses for Holy Week (Collegium Vocale Gent, Herreweghe)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:LPH010
CD 2枚組国内仕様 日本語解説・歌詞訳付き価格:4,950円(税込、送料無料)
ヘレヴェッヘが信頼する演奏陣の細やかな和声感が解き明かす、異才晩年の傑作の真相古楽やピリオド楽器の世界で、おもに声楽曲の指揮を中心に、作品本来のみずみずしい和声の響きへのこだわりを徹底させ、他の追従を許さぬ実績を築いてきたフィリップ・ヘレヴェッヘ。齢70を記念して制作された特集盤(LPH026)に寄せられた長大なインタビューでも「これからは限られた時間の中、本当に指揮すべきと思える作品だけに取り組む」と語っていましたが、その彼がバッハなどの大作だけでなく、ルネサンス期のア・カペラ作品を近年なお録音していることは注目に値します。特に、同時代人たちだけでなく現代まで人々を瞠目させ続ける異例の和声感覚の持ち主、カルロ・ジェズアルドの晩期3作を自主レーベルPhiに刻んだことは快挙と言って良いでしょう。 極度の被害妄想から居城に引きこもり、亡くなる2年前の1611年、楽譜出版者に大きな印刷機を持ち込ませて目の前で印刷させたという3つの曲集のうち、ヘレヴェッヘが最初に取り組んだのは『聖週間のためのレスポンソリウム集』。第3レスポンソリウムのみ1989年に録音していましたが、この新録音では3つのレスポンソリウムを全て録音、他に2つの教会音楽作品を加えた堂々の2枚組となりました。 作品の和声推移を丁寧に読み解き、徹底した響きの調整の末にたどりついた自然な流れの中、軋んだ不協和音と思われていたジェズアルド晩年の難解な和声が、いかに詩句を雄弁に語らしめる技法とつながっていたかを伝える名演。解説全訳の再校訂を添付して国内仕様盤を再発売いたします。
収録作曲家:
-
ジェズアルド(1566-1613):
5声のマドリガーレ集 第6巻(1611) [フィリップ・ヘレヴェッヘ、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント]GESUALDO, C.: Madrigals, Book 6 (Collegium Vocale Gent, Herreweghe)
発売日:2021年12月10日 NMLアルバム番号:LPH024
CD国内仕様 日本語解説・歌詞訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ジェズアルド芸術のあまりにも特異な到達点、
その真価を伝える天才集団の金字塔録音今でこそ現代楽器オーケストラとともにドヴォルザークやストラヴィンスキーの大作声楽曲も披露するフィリップ・ヘレヴェッヘですが、彼の出発点は古楽のア・カペラ合唱指揮であり、そこで培われた明敏な響きへのこだわりが、以後のピリオド楽器によるバロック以降の作品解釈の素晴らしさにも結実していったと言えます。 その原点ともいえるルネサンス作品に、経験を重ねた現在もなお定期的に取り組んでいることは見逃せません。2010年に始動した彼のプライベート・レーベルPhiでの極めつきとも言える偉業、イタリア・ルネサンス末期の異才カルロ・ジェズアルド晩年の集大成的曲集3作の録音は、どれをとっても他の追従を許さない抜群の仕上がり。 2012年録音の宗教曲集『聖週間のためのレスポンソリウム』2枚組(LPH010/NYCX-20007)に続いて録音されたジェズアルド最後のマドリガーレ集は、5人の歌手とリュート奏者という極小編成の精鋭陣が、深い信頼で結ばれたヘレヴェッヘの克明な作品解釈を形にしてゆく稀有の名演。いずれ劣らぬ名歌手たちが圧倒的な和声感覚で声を重ねながら、歌詞の言葉一つ一つを明確に浮かび上がらせ、隅々まで考え抜かれた解釈を1曲ごと稀有の小宇宙に凝縮してゆく、聴き深め甲斐のある内容に仕上がっています。 世界から絶賛されたこのアルバムは、レスポンソリウム集および2021年10月に発売され早くもシーンを騒がせつつある『マドリガーレ集第5巻』(LPH036/NYCX-10241)とともに、ジェズアルド晩期3大作の金字塔的録音といってよい名盤。 解説全訳の再校訂を添付して国内仕様盤を再発売いたします。収録作曲家:
-
バルトーク(1881-1945):
〈ピアノ作品集 第8集〉
狂詩曲/変奏曲
子供のために/3つの練習曲 [フュロップ・ラーンキ(ピアノ)]BARTÓK, B: Piano Music, Vol. 8 - Rhapsody / Variations / For Children (original version) / 3 Studies (Ránki)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:8.574340
CD価格:1,600円(税込)
20年以上にわたりNAXOSレーベルで進行しているバルトークのピアノ作品全集。これまでの7集は全て名手イェネ・ヤンドーが演奏していましたが、今回の第8集ではデジェー・ラーンキを父に持つフュロップ・ラーンキが演奏。父譲りの技巧と音楽性で新たなバルトーク像を見せてくれます。 ここに収録されたのは、バルトークの最初期の作品「狂詩曲」と同じく初期の作品「変奏曲」。ピアニストの手の柔軟性を引き出す「3つの練習曲」、そして名作「子供のために」からの抜粋です。 エンマ・グルーベル(後のコダーイの妻)のサロンで大いなる刺激を受けた若きバルトークが書いた「狂詩曲」は幻想的な部分と急速なフィナーレで構成されており、作品はサロンの主催者エンマに捧げられています。まだ民謡的な要素は薄く、リスト作品に近い雰囲気を持っています。彼の友人ファリシー・ファビアンの旋律に基づく「変奏曲」もロマンティックな作品。おなじみの「子供のために」は様々な国の民謡で彩られています。
収録作曲家:
-
ジュベール(1973-):
ヴェルレーヌの詩による作品集 [アンサンブル・ロマンス・サン・パロール、マリー=ノエル・マールテン、ジュリアン・ジュベール]JOUBERT, J.: Ariettes oubliées / Aquarelles (Romances sans parole, Maerten)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:ALPHA723
CD価格:2,475円(税込)
21世紀のネオ・ロマンティシズムかネオ・ルネサンスか、
心に沁み入る音で紡がれるヴェルレーヌの世界フランス19世紀後半の詩壇を代表する一人ポール・ヴェルレーヌ(1844-1896)の詩はフォーレやドビュッシーをはじめ、さまざまな作曲家たちによって歌曲化されてきましたが、ここで曲をつけているのは1973年生まれのフランスの作曲家ジュリアン・ジュベール。 オルレアン音楽院で教鞭をとり後進の育成にもあたっているジュベールが紡ぐ音楽は、前衛的実験的な語法とは一線を画した耳になじみやすい音作り。ポスト・ドビュッシー世代やデュリュフレ、デュティユーなどにも通じるフランス近代路線の語法を基調に、時としてルネサンスのマドリガーレにも通じるような響きで歌われるヴェルレーヌの美しい詩は、添えられた器楽オブリガートとともに新鮮な魅力で私たち21世紀の聴き手に訴えかけてきます。収録作曲家:
-
J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 [ルドルフ・エヴェルハルト(指揮)/ヘルムート・リリング(指揮)/ヴュルテンベルク室内管弦楽団 他]発売日:2021年12月24日
CD 3枚組価格:2,550円(税込)
ドイツ出身のオルガン奏者ルドルフ・エヴァーハルト(1928-)と合唱指揮者ヘルムート・リリング(1933-)が1960年代にヴュルテンベルク室内管弦楽団を指揮して録音した一連のバッハのカンタータ集。 旋律をたっぷりと歌わせる奏法はこの時代ならではのもの。BWV 204では名ヴァイオリニスト、ラウテンバッハーも参加。アンサンブルに華を添えています。
収録作曲家:
-
シューベルト(1797-1828):
ミサ曲集全集(第1番-第6番)
ドイツ・ミサ曲 [ハンス・ギレスベルガー(指揮)/マルティン・ベールマン(指揮)/ウィーン室内合唱団/ウィーン交響楽団 他]発売日:2021年12月24日
CD 3枚組価格:2,550円(税込)
ドイツの合唱指揮者ハンス・ギレスベルガー(1909-1986)とマルティン・ベールマン(1930-2014)によるシューベルトのミサ曲集。 「ドイツ・ミサ」で通常最後に置かれる補遺の「主の祈り」ですが、この演奏では第7曲に挿入され、またオルガン版ではなく死後出版された管楽器とティンパニによる大規模な編成による伴奏パート版が用いられています。 一連のミサ曲も清々しい美しさに満ちた佳曲です。
収録作曲家:
-
ドニゼッティ(1797-1848):
歌劇《ベリサリオ》 [リン・シュン(バス)/ロベルト・フロンターリ(バリトン)/カルメラ・レミージョ(ソプラノ)/ドニゼッティ歌劇場管弦楽団&合唱団(合唱指揮: ファビオ・タルターリ)/リッカルド・フリッツァ(指揮)]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
本作は2020年11月、ドニゼッティの生地ベルガモのドニゼッティ歌劇場における無観客の演奏会形式上演の収録。 題名役を堂々と歌い上げるロベルト・フロンターリ、憎しみと後悔に苦しむアントニーナの葛藤を見事に表現するカルメラ・レミージョ、そして健気なイレーネ役に洗練された表情が印象的なアンナリーザ・ストロッパ、輝かしい美声テノール、ラミーロ役のチェルソ・アルベロと粒ぞろいの歌手たちの歌唱に、新国立歌劇場への数次にわたる客演で日本の聴衆にもおなじみのイタリア・オペラの名匠リッカルド・フリッツァのタクトが導く劇的な音楽が、見事に応えています。
収録作曲家:
-
ショパン(1810-1849):
ピアノと管弦楽のための作品全集 [アビー・サイモン(ピアノ)/ハンブルク交響楽団/ヘリベルト・バイセル(指揮)]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
アメリカのピアニスト、アビー・サイモン(1922-2019)が弾くショパンのピアノと管弦楽のための作品全集。カーティス音楽院でヨーゼフ・ホフマンに師事、レオポルト・ゴドフスキーとハロルド・バウアーの指導も受けたという技巧派で、1977年からはジュリアード音楽院のピアノ科教授を務めました。 この演奏は技巧を誇示するだけではなく、輝かしい音色で若きショパンの瑞々しい音楽を存分に表現しています。
収録作曲家:
-
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ集 第1集 [アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
ブレンデルが1960年代に録音したベートーヴェンのソナタ。第4番と第20番は他のアルバム(CD3X3017…現在製造中止)に含まれているため、第1集から第4集では全集にはなりませんが、各々のアルバムでもその素晴らしさは存分に味わえます。 この第1集には最後の6つのソナタを収録。第32番の第2楽章のはずむリズムが聴きどころです。
収録作曲家:
-
ラヴェル(1875-1937):
管弦楽作品全集 第1集 [スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)/ミネソタ管弦楽団 他]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
1960年代から70年代のスクロヴァチェフスキとミネソタ管弦楽団の演奏によるラヴェルの名作を中心に収録。「ボレロ」や「古風なメヌエット」などメリハリの利いたリズムに支えられた演奏が楽しめます。 他にはルイ・ド・フロマンが指揮するルクセンブルク放送管弦楽団と、ショパンやラフマニノフを得意としたアビー・サイモンによるピアノ協奏曲が聴きどころ。
収録作曲家:
-
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ集 第2集 [アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
1960年代のブレンデルによるベートーヴェンのソナタ集。この第2集には中期の作品が収録されています。 「熱情」「告別」「テンペスト」「ワルトシュタイン」などよく知られる曲はもちろんのこと「小さなソナタ」と呼ばれる第19番でも丁寧な演奏を聴かせています。
収録作曲家:
-
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ集 第3集 [アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
1960年代のブレンデルによるベートーヴェンのソナタ集。 この第3集では初期から中期の作品を中心に収録。白眉は「月光」と「田園」ですが、ドラマティックな表情を見せる第1番も見事な演奏。
収録作曲家:
-
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ集 第4集 [アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
1960年代のブレンデルによるベートーヴェンのソナタ集。 この第4集も初期から中期のソナタを中心に収録。規模の大きい第7番でのパワフルな演奏、第8番「悲愴」の抒情的な第2楽章など聴きどころはたっぷり。第24番「テレーゼ」のしっとりとした風情も美しさの極み。
収録作曲家:
-
ロマンティック・
ピアノ・コンチェルト 第1集 [マイケル・ポンティ(ピアノ)/ハンス・カン(ピアノ)/ルクセンブルグ放送管弦楽団 他]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
-
ロマンティック・
ピアノ・コンチェルト 第3集 [マイケル・ポンティ(ピアノ)/ハンブルク交響楽団 他]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
-
ロマンティック・
ピアノ・コンチェルト 第5集 [マイケル・ポンティ(ピアノ)/ロラント・ケラー(ピアノ)/ルクセンブルク放送管弦楽団 他]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
-
ロマンティック・
ピアノ・コンチェルト 第6集 [ユージン・リスト(ピアノ)/マリー・ルイーズ・ベーム(ピアノ)/アボット・ラスキン(ピアノ)/ウェストファリアン交響楽団 他]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
-
メンデルスゾーン(1809-1847):
無言歌集
厳格な変奏曲 [レナ・キリアコウ(ピアノ)]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
ギリシャ出身の女性ピアニスト、レナ・キリアコウ(1917-1994)が弾くメンデルスゾーンの無言歌集。 6歳でリサイタルを開いた神童で、その後ヨーロッパに留学。パリでヴァンサン・ダンディとアルベール・ルーセルに音楽理論を学び作曲家としても活動しました。シャブリエのピアノ作品全集の録音で知られますが、メンデルスゾーンも得意とし、この無言歌集も発表当時高く評価された演奏です。
収録作曲家:
-
チャイコフスキー(1840-1893):
ピアノ曲全集 第1集 [マイケル・ポンティ(ピアノ)]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
マイケル・ポンティが弾くチャイコフスキーのピアノ曲集。難曲「ピアノ・ソナタ」での余裕ある演奏はもちろんのこと、初心者用の「子供のアルバム」でのウイットに富んだ表現も見事です。
収録作曲家:
-
ロマンティック・
ピアノ・コンチェルト 第7集 [ロラント・ケラー(ピアノ)/ジェローム・ローズ(ピアノ)/マイケル・ポンティ(ピアノ)/ベルリン交響楽団 他]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
-
ホルスト(1874-1934):
組曲「惑星」
スメタナ(1824-1884):
連作交響詩「わが祖国」 [セントルイス交響楽団/ヴァルター・ジュスキント(指揮)]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
-
ミヨー(1892-1974):
室内交響曲 第1番-第6番
「屋根の上の牡牛」他 [ルクセンブルグ放送管弦楽団/ダリウス・ミヨー(指揮) 他]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
1974年まで存命だったため、数多くの自作自演を録音に残したミヨー。この一連の「室内交響曲」を含むアルバムはその代表的なもののひとつとして知られています。 他、ルイ・ド・フロマンの指揮による「屋根の上の牡牛」などのバレエ作品や協奏曲も収録。タンゴやジャズからも影響を受けたというミヨーの多彩な作風がじっくり味わえます。
収録作曲家:
-
TANTALO
言葉と音楽の融合により生まれた
16~17世紀フィレンツェの作品集 [アリシア・アモ(ソプラノ)/カルロス・メナ(カウンターテナー)/ラルモニア・デッリ・アフェッティ(古楽器使用)/アレッサンドロ・ウルバーノ(指揮)]Vocal and Chamber Music (Baroque) - CACCINI, G. / CASTALDI, B. / FERRARI, B. / KAPSBERGER, G.G. (Tantalo) (Amo, Mena, L'Armonia Degli Affetti, Urbano)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:IBS-132021
CD価格:2,250円(税込)
アルバム・タイトルの「TANTALO」とはギリシア神話に登場する王の名前。神の怒りを買い奈落の底に落とされたタンタロスは、目の前に水や食物があっても決して口にすることができず、永遠の飢えと渇きに苛まれ続けていることから「欲しいものがあっても手が届かないじれったさ」の慣用句として用いられることがしばしばあります。 このアルバムには16世紀後半のフィレンツェで、人文主義者や音楽家、詩人、知識人たちがジョヴァンニ・デ・バルディ伯爵を中心に結成した音楽サークル『カメラータ・デ・バルディ』が追求した「古代ギリシャ音楽」の復興とオペラの創出の試みによって生まれた音楽が収録されています。 当時流行していた複雑なポリフォニーでは、使われたテキストが聞き取りにくいことがしばしば。メンバーたちは古い記録を辿り、言葉と音楽の共生を目指したことで、単純な器楽伴奏と単旋律の歌が生まれ、「モノディ」と呼ばれるこの形式は後に「オペラ」へと発展していきました。 ラルモニア・デッリ・アフェッティは2012年に結成された古楽器使用のアンサンブル。カウンターテナーのカルロス・メナとコラボレーションを行い、17世紀と18世紀のバロック作品を中心に演奏しています。
-
EL CLAVE DEL EMPERADOR
皇帝の鍵
17世紀中国宮廷におけるヨーロッパ音楽の影響 [トドス・ロス・トノス・イ・アイレス(アンサンブル)/イリベル・アンサンブル]Vocal and Chamber Music (16th-18th Centuries) - AMIOT, J. / COLISTA, L. / LÔBO, D. (El Clave de Emperador) (Íliber Ensemble, Todos los tonos y Ayres)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:IBS-142021
CD価格:2,250円(税込)
1597年、 スペインのイエズス会士ディエゴ・デ・パントーハ(1571-1618)は、帝国全体をキリスト教化するという理想を持って、イタリア人司祭マテオ・リッチをサポートするために中国の地に足を踏み入れました。彼は紫禁城にキリスト教とヨーロッパ文化をもたらし、その結果、ほぼ2世紀に渡って中国の宮廷には多彩な音楽が流行することになります。 このアルバムはパントーハの生誕450年を記念したもので、パントーハの時代から、18世紀の終わりまで中国の宮廷で演奏された音楽が、4つのセクションに分けられて収録されています。 演奏は中国の古楽音楽を研究するスペインの古楽アンサンブル、トドス・ロス・トノス・イ・アイレスと、2013年にグラナダで設立されたイリベル・アンサンブルが担当。多彩な楽器を用い、史実に基づいた知られざる音楽を聴かせます。
-
A LIQUID THEATER
リキッド・シアター
セサル・カマレロ(1962-):
作品集 [サイール・エンセンブレ/フアン・ガルシア・ロドリゲス(指揮)]CAMARERO, C.: Chamber Music (A Liquid Theater) (Zahir Ensemble, Rodríguez)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:IBS-192021
CD価格:2,250円(税込)
セサル・カマレロの「リキッド・シアターのための音楽集」。 収録された5つの作品の中で最も初期に書かれた「Abreviaturas」は全体はピアニシモで統一され、旋律や音色の変化もほとんどありません。 「Música para contemplar la evolución de una ola a cámara lenta」はカマレロがドキュメンタリー作品を見ていた時に浮かんだタイトルで、柔らかいガラスでできた彫刻が生きているようにスローモーションで動く波の、幻想的なイメージが描かれています。 マドリードのソフィア王妃芸術センターでのイヴ・クラインの回顧展から受けた深い印象が反映されているという「La memoria del agua」など水に由来する作品も聴くことができます。
収録作曲家:
-
チマローザ(1749-1801):
歌劇《宮廷楽士長》
パエール(1771-1839):
歌劇《宮廷楽士長》 [フェルナンド・コレーナ(バス)/ジャクリーヌ・マルテル(ソプラノ)/ルイジ・ポンティッジャ(テノール)/スイス・イタリア語放送管弦楽団/レオポルド・カゼッラ(指揮)]CIMAROSA, D.: Maestro di cappella (Il) / PAER, F.: Le maître de chapelle [Opera] (Sung in Italian) (Corena, Martel, Pontiggia, L. Casella)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:MGB-6155
CD価格:2,250円(税込)
-
パウル・ユオン(1872-1940):
ピアノ四重奏曲 第1番・第2番 [ベルリン・フィルハーモニー・ピアノ四重奏団]JUON, P.: Piano Quartets Nos. 1, "Rhapsody" and 2 (Berlin Philharmonic Piano Quartet)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:MGB-6244
CD価格:2,250円(税込)
スイス系ロシア人の作曲家パウル・ユオン。両親はスイス人でしたが、父の仕事の都合でモスクワで生まれ、モスクワ音楽院で作曲をアントン・アレンスキーとセルゲイ・タネーエフに師事、その後ベルリン高等音楽学校に留学し、クララ・シューマンの異父兄弟ヴァルデマール・バルギールに師事しました。 彼の作品はどれもドイツ・ロマン派の伝統に則っており、このアルバムに収録された2つの四重奏曲も、第1番の冒頭で奏でられるチェロの旋律などブラームスを思わせるロマンティックな曲調を持っています。 1985年に設立されたベルリン・フィルハーモニー・ピアノ四重奏団による演奏です。
収録作曲家:
-
フランク・マルタン(1890-1974):
ギターを伴う作品集 [ハラルド・スタンパ(エレクトリック・ギター/ギター)/ティノ・ブリューチェ(テノール)/ザムエル・ツンド(バリトン)/ルネ・コッホ(バス) 他]MARTIN, F.: Works with Guitar (Brütsch,Zünd, Koch, Scheck, Pechota, Vigfusson, Terragni, Traub, Loepfe, Stampa)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:MGB-6264
CD価格:2,250円(税込)
フランス系スイス人の作曲家フランク・マルタン。このアルバムは彼の「ギターを伴う室内楽曲」を集めた1枚。 ヴィラ=ロボスやマヌエル・ポンセと同じように、マルタンも名ギタリスト、アンドレス・セゴビア(1893-1987)に魅せられた一人でした。1918年から1926年までチューリヒ、ローマ、パリで過ごしジュネーヴに戻ったマルタンは、1930年代、セゴビアの演奏を聴き感銘を受けたようです。 「4つの小品」はこの時期に生まれた作品ですが、セゴビアが直接マルタンに作品を委嘱したのかはわかっていませんし、二人の関係についてもほとんど知られていません。とはいえ、この作品はマルタン唯一の独奏ギターのための作品です。 他には中世の詩人のテキストを用いた「3つのミンネリート」、エレクトリック・ギターを駆使した作曲家晩年の作品「死の詩」、マルタンの家で開催された私的演奏会(ディヌ・リパッティと彼の妻を含む)で演奏された子守歌「Quant n'ont assez fait do-do」などが収録されています。
収録作曲家:
-
ヴィリー・ブルクハルト(1900-1955):
オラトリオ『イザヤの顔』
オラトリオ『1年』 [バーバラ・ロッハー(ソプラノ)/ベルンハルト・フンツィカー(テノール)/ペーター・ブレフビューラー(バス)/マヤ・ボーク(ソプラノ)/イレーネ・フリートリ(アルト)/ルドルフ・ローゼン(バス) 他/アロイス・コッホ(指揮)]BURKHARD, W.: Gesicht jesajas (Das) [Oratorios] (Locher, Hunziker, Brechbuhler, Winterthur Musikkollegium, Koch)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:MGB-6273
CD 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
スイス、ベルン出身の作曲家ヴィリー・ブルクハルトの2曲のオラトリオ。ライプツィヒでジークフリート・カルク=エーレルトに作曲を師事し、1928年からベルン音楽院の教職に就き、後進を育てるとともに合唱団や小オーケストラの指揮活動を行いました。 このアルバムに収録されたオラトリオはどちらもブルクハルトの代表作であり、マルタンやオネゲル作品に匹敵する重要な宗教曲です。
収録作曲家:
-
フレーリヒ(1803-1836):
弦楽四重奏曲集 [ベートーヴェン四重奏団]FRÖHLICH, F.T.: String Quartets (Beethoven Quartet)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:MGB-6285
CD価格:2,250円(税込)
初期ロマン派に属するスイスの作曲家フリードリヒ・テオドール・フレーリヒ。このアルバムには彼の3つの弦楽四重奏曲が収録されています。 治安判事の父の6番目の子として生まれた彼は、法の道に進むべくバーゼルの大学で法学を学びましたが、病に倒れたため故郷に戻り、やがて作曲家の道を志します。公立高校の教師を務めながらベルリンで小さな成功を収めたものの、経済的な苦労や夫婦間のトラブルなどが元となり、1836年にアーレ川に身を投げ悲劇的な最期を遂げてしまいました。 いくつかの作品の存在が知られますが、作曲年代がはっきりしないものもあり、今後の研究が俟たれています。この弦楽四重奏曲はメンデルスゾーンを思わせる流麗な旋律で満たされた充実の作品です。
収録作曲家:
-
スイスのクラリネット作品集
ヴァルター、シェック、ダルブレー、ヘフティ [ベルンハルト・レートリスベルガー(クラリネット)/ベンヤミン・エンゲーリ(ピアノ) 他]Clarinet Music (Swiss)- WALTER, A. / SCHOECK, O. / DARBELLAY, J.-L. / HEFTI, D.P. (Röthlisberger, Kohler, Molinari, Engeli)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:NXMS7002
CD価格:2,250円(税込)
19世紀半ばから現代に至るスイスの作曲家によるクラリネットのための作品集。ロマンティックなヴァルターの「幻想曲とカプリッチョ」やオトマール・シェックのラグタイムのリズムを駆使した「アンダンテ」など、収録曲8曲のうち5曲は世界初録音です。 用いられているのはクラリネット属の6種類の楽器で、ピアノとの共演の他、無伴奏からデュオ、トリオまで、個々の楽器の個性や組み合わせが生み出すサウンドの妙を楽しめます。 演奏しているベルンハルト・レートリスベルガーは20年近くルツェルン交響楽団に在籍した後、2010年からベルン交響楽団のクラリネット/バス・クラリネット首席奏者を務める名手。ソリストとしてもジョナサン・ノットやマリオ・ヴェンツァーゴ、ヴァシリー・ペトレンコらと共演し高く評価されています。
-
ロマン派後期の
スイスの室内楽作品集
エシュマン、フルーリー、ユオン、ミュラー=チューリッヒ [ベルンハルト・レートリスベルガー(クラリネット)/ベンヤミン・エンゲーリ(ピアノ) 他]Chamber Music (Swiss) - ESCHMANN, J.C. / FLURY, R. / JUON, P. / MÜLLER-ZÜRICH, P. (Romantics of 2 Centuries) (Röthlisberger, Kraege, Umiglia, Engeli)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:NXMS7005
CD価格:2,250円(税込)
スイスのクラリネット奏者ベルンハルト・レートリスベルガーとピアニスト、ベンヤミン・エンゲーリを中心としたスイス後期ロマン派の作曲家による室内楽作品集。 このアルバムは、コロナ禍の中、2020年の夏に録音された「スイスのクラリネット作品集」(NXMS7002)と密接な関係があり、どちらも知られざるスイス作曲家の作品を紹介するという目的で制作されました。 収録された作品全てに共通するのは、音楽的イディオムがロマン派から後期ロマン派の様式に深く根差していることであり、どれも複雑な和声と魅力的な旋律を備えています。
収録作曲家:
-
Intersec#ion
クラシック・ミーツ・ジャズ [アンサンブル・クラジック]Chamber Music - BRENER, U. / CONTURSI, J.M. / LAURENZ, P. / MANTEGA, E. (Intersec#ion) (Ensemble Clazzic)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:SM371
CD価格:1,950円(税込)
-
KOMPONISTINNEN
女性作曲家の歌曲集 [フランツィスカ・ハインツェン(ソプラノ)/ベンヤミン・ミード(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Heinzen, Franziska - CHARRIÈRE, C. / CLARKE, R. / HALL, J. / MACONCHY, E. / ROSENBERGER, K. (Women Composers)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:SM378
CD価格:1,950円(税込)
ロマン派から現代までに活躍した24人の女性作曲家が書いた歌曲を収録したアルバム。 クララ・シューマンの生誕200年を迎えた2019年、イギリスとポーランドの家系を持つドイツのピアニストのベンヤミン・ミードが彼女の作品の調査に着手したことが発端となり、ほぼ名前も知られていない女性たちの知られざる作品を発掘。比較的知られるレベッカ・クラークやアルマ・マーラー、エイミー・ビーチの歌曲と併せ、このアルバムが生まれました。 さわやかな春の気持ちを歌う曲や、死の恐怖、不安な予感を抱いた曲などが女性の視点から描かれた24の歌曲を、ミードのピアノとともに、スイスのソプラノ、ハインツェンが歌い上げました。二人はライン=ルール地方リートデュオ・コンクールで第1位を獲得したのち、デュオとして活躍しています。
-
フルーリー(1896-1967):
歌劇《Die helle Nacht - 明るい夜》 [ダニエル・オチョア(バリトン)/ユリア・ゾフィー・ワーグナー(ソプラノ) 他ゲルトナープラッツ室内合唱団/ゲッティンゲン交響楽団/ポール・マン(指揮)]FLURY, R.: Helle Nacht (Die) [Opera] (J.S. Wagner, Bühlmann, Vigilius, Gärtnerplatz Chamber Choir, Gottingen Symphony, Mann)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:TOCC0580
CD 2枚組価格:2,475円(税込)
スイスの作曲家リヒャルト・フルーリー。大学時代にロマン派の作曲家ハンス・フーバーから作曲のレッスンを受け、卒業後にはヨーゼフ・マルクスから作曲、フェリックス・ヴァインガルトナーから指揮を学び、音楽家としての道を歩みました。 この《明るい夜》はフルーリーの2作目の歌劇で、1935年に1回のみラジオで放送された後は、演奏されることがありませんでした。フルーリーは愛と理性、嫉妬、執着、復讐などさまざな人間の感情が交錯する物語を、リヒャルト・シュトラウスを思わせる後期ロマン派風の響きと、アルバン・ベルクのような響きを交えながら執拗に描いていきます。 主役の医師を歌うのはドイツ・リートやカンタータの録音でおなじみのダニエル・オチョア。フルーリー作品を得意とするポール・マンの指揮で。
収録作曲家:
-
アドラー(1928-):
室内楽と器楽曲集 [ミシェル・ロス(ヴァイオリン)/マイケル・ブラウン(ピアノ)/カサット弦楽四重奏団]ADLER, S.: Chamber and Instrumental Music (Ross, M. Brown, Cassatt String Quartet)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:TOCC0624
CD価格:1,950円(税込)
-
ノヴァーク(1870-1949):
スロヴァキア歌曲集 第1巻 - 第6巻 [エヴァ・ガラヨヴァー(メゾ・ソプラノ)/ミロスラフ・セケラ(ピアノ)]NOVÁK, V.: Slovak Songs, Books 1-6 (Garajová, Sekera)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:UP0225
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
後期ロマン派時代にチェコで活躍した作曲家ヴィチェスラフ・ノヴァーク。終生スメタナを尊敬し、ロマン派の様式に自ら収集・研究したモラヴィアやスロヴァキアの民族音楽の要素を融合させた音楽を書き続けました。このスロヴァキア歌曲集は、民族音楽研究の集大成ともいえる作品で、全て世界初録音です。 演奏はチェコ出身のメゾ・ソプラノ、エヴァ・ガラヨヴァーとピアノのミロスラフ・セケラ。スラヴの旋律を表情豊かに歌い上げています。
収録作曲家:
-
モーツァルト/プーランク/マルティヌー:
ピアノと管楽五重奏のための作品集 [プラハ・フィル木管五重奏団&イヴァン・クラーンスキー(ピアノ)]Chamber Music (Piano and Wind Quintet) - MARTINŮ, B. / MOZART, W.A. / POULENC, F. (I. Klánský, Prague Philharmonia Wind Quintet)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:UP0227
CD価格:1,650円(税込)
-
ニールセン(1865-1931):
アラジン組曲
フェルステル(1859-1951):
愛の歌
ラビツキー(1802-1881):
カールスバート・ワルツ [エステル・パヴルー(メゾ・ソプラノ)/カルロヴィ・ヴァリ交響楽団/デバシシュ・チャウドゥーリー(指揮)]NIELSEN, C.A.: Aladdin Suite / FOERSTER, J.B.: Love-Songs / LABITZKY, J.: Karlsbader Walzer (Pavlů, Karlovy Vary Symphony, Chaudhuri)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:UP0228
CD価格:1,650円(税込)
19世紀から20世紀にかけて活躍した3人の作曲家の色彩豊かなオーケストラ作品を集めた1枚。 ニールセンの「アラジン組曲」はアダム・エーレンシュレーアーの戯曲のための音楽。アルバムの指揮者チャウドゥーリーがとりわけ心を惹かれる作品と語っています。全曲は80分を超える長いもので彼のオペラに次ぐ長さを持つ大作で、東洋的な音階を用いた音域の狭いフレーズを繰り返して異国情緒を演出したり、4群に分けられたオーケストラが異なる調とテンポで同時に演奏し市場の喧騒を表す実験的な書法などが用いられています。 他にはチェコの伝統を引き継いだフェルステルの美しい「愛の歌」、「ボヘミアのヨーゼフ・ランナー」と呼ばれたラビツキーの親しみやすい「カールスバート・ワルツ」が収録されています。 「愛の歌」を歌うエステル・パブルーはプラハ音楽院出身のメゾ・ソプラノ。イルジービエロフラーヴェク、ピエタリ・インキネンら世界的指揮者との共演もある実力派です。
-
Lady Viola - レディ・ヴィオラ
女性作曲家によるヴィオラ曲集 [クリスティーナ・フィアロヴァー(ヴィオラ)/アンナ・パウロヴァー(クラリネット)/イトゥカ・チェホヴァー(ピアノ)]Viola Recital: Fialová, Kristina - BACEWICZ, G. / BODOROVÁ, S. / CLARKE, R. / FUCHS, L. (Lady Viola)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:UP0236
CD価格:1,650円(税込)
申し分ないテクニックと情熱的な感情表現を備えたチェコのヴィオラ奏者クリスティーナ・フィアロヴァー。前作「Introduction」(UP0174)では近現代の無伴奏ヴィオラ作品で楽器の魅力を存分に伝えた彼女、今作では古典派から現代までの6人の女性作曲家の作品を採り上げました。 レベッカ・クラークやグラジナ・バツェヴィチなど近年注目を集めている作曲家や、アメリカのヴィオラ奏者でジョセフ・フックスを兄に持つリリアン・フックス、ARCODIVAレーベルが力を入れているシルヴィー・ボドロヴァー、オーストリアで活躍したマリア・テレジア・フォン・パラディス、ほとんど耳にすることのないスラーヴァ・ボルロヴァーまで、ヴァラエティ豊かなヴィオラのための作品が選ばれています。
-
ニルス・レンスホルト(1978-):
感情と経験の保管庫
Archive of Emotions and Experiences [レニオ・リアツウ(ピアノ)]RØNSHOLDT, N.: Archive of Emotions and Experiences, Book 1: Birds (Liatsou)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:8.226712
CD価格:2,325円(税込)
1978年生まれのデンマークの作曲家ニルス・レンスホルト。サウンド・アーティストとしても活躍する彼は、実験的な歌劇からパフォーマンスのための作品まで幅広く手掛けており、どれもが高く評価されています。 この「感情と経験の保管庫」は独奏ピアノのための魅力的なレパートリー。第1集の「鳥たち」は、鳥がいない想像上の未来の物語であり、ピアニストはかつて歌いながら空を飛んだ生き物について思いを巡らせます。 アルバムを演奏するレニオ・リアツウは、ロンドンでピエール・ブーレーズの研究家として知られるスーザン・ブラッドショーに学び、現代音楽に開眼したというギリシャ出身のピアニスト。演劇やダンスとのコラボレーションも積極的に行い、新しい形の芸術の開発に取り組んでいます。
収録作曲家:
-
ニルス・レンスホルト(1978-):
Country - 故郷 [ヤコブ・クルベア(チェロ&ヴォーカル)/アンケナイ(ヴォーカル)/ニルス・レンスホルト(声)/新音楽管弦楽団/シモン・ビヴァレツ(指揮)]RØNSHOLDT, N.: Country (Kullberg, Annekei, Orkiestra Muzyki Nowej, Bywalec)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:8.226713
CD価格:2,325円(税込)
1978年生まれのデンマークの作曲家ニルス・レンスホルト。既存の音楽に多彩やテキスト、表現を盛り込む「メソッド構成」と呼ばれる独自の音楽語法で、実験的なオペラや各種パフォーマンスのための作品を生み出しています。 以前リリースされたシアター・ピース「魚と鶏」(8.226550)では電子音と人の呼吸を合わせたり、「疑惑の歌」(8.226598)ではオンド・マルトノとヴォーカルを合わせるなど不可思議な音楽を創ってきたきたレンスホルトは、今回のアルバムでヤコブ・グルベアの独奏チェロと声を主役とする協奏曲の形式を用いて、アメリカのカントリー音楽と北欧の伝統音楽の素材を用いた作品を書き上げました。 ギターの弾き語りのようにチェロを抱えてつま弾きながらグルベアが歌う途切れがちな旋律の中に、時折懐かしい響きが聞こえてくるユニークな曲集に仕上がっています。
収録作曲家:
-
〈ブリティッシュ・ライト・ミュージック 第3集〉
コーツ(1886-1957):
組曲『ロンドン』
メリーメーカーズ/シンデレラ 他 [スロヴァキア放送交響楽団/エイドリアン・リーパー(指揮)]COATES, E.: London Suite / The Merrymakers / London Again Suite / Cinderella / The Dambusters March (Slovak Radio Symphony, Leaper)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:8.555178
CD価格:1,600円(税込)
英国ライト・ミュージック界を代表する作曲家の一人、エリック・コーツ。英国王立音楽院で作曲をフレデリック・コーダー、ヴィオラをライオネス・ターティスに学び、ヴィオラ奏者として活躍。トーマス・ビーチャムやヘンリー・ウッドが指揮するオーケストラでの演奏経験が、彼の作曲家としてのスキル向上に貢献しました。 オーケストラに在籍していた頃から作曲に勤しんだ彼は、1919年から作曲家と指揮者に専念。最初の頃はアーサー・サリヴァンやエドワード・ジャーマンに影響を受けていましたが、やがてジャズやダンス音楽などの要素を取り入れた耳なじみの良い作品を書き上げます。 BBCのラジオ番組「In Town Tonight」のテーマ曲にもなった「ナイツブリッジ」や、組曲『ロンドン』が有名ですが、イギリス映画「The Dam Busters (邦題「暁の出撃」)」のための音楽で、軽快な「ダムバスターズ・マーチ」は耳にした人も多いのではないでしょうか。
収録作曲家:
-
サリヴァン(1842-1900):
バレエ音楽
『ヴィクトリア朝とメリー・イングランド』 [RTEシンフォニエッタ/アンドルー・ペニー(指揮)]SULLIVAN, A.: Victoria and Merrie England [Ballet] (RTÉ Sinfonietta, Penny)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:8.555216
CD価格:1,600円(税込)
アーサー・サリヴァンのバレエ音楽『ヴィクトリア朝とメリー・イングランド』。ヴィクトリア女王の即位60年を記念し、カルロ・コッピの振付により1897年にアルハンブラ劇場で初演された作品です。古代から19世紀までの英国で繰り広げられた歴史的な物語を描くとともに、女王を礼賛した内容に合わせ、愛国心に燃えた登場人物たちが踊るという内容で初演は大成功、6か月ほどのロングランを記録しました。残念なことにサリヴァンの直筆楽譜は失われてしまいましたが、アーサー・サリヴァン協会のロデリック・スペンサーによる、サリヴァン自身が編纂した組曲や他作品の総譜、ピアノ譜、手紙などの資料を基に再構築した総譜を用いて、この録音が行われました。 指揮は英国音楽を知り尽くすアンドルー・ペニー。喜び溢れた演奏です。
収録作曲家:
-
パーシケッティ(1915-1987):
〈オルガン作品集〉
ドライデン典礼組曲
ドロップ、ドロップ・スロー・ティアーズ
オーデン・ヴァリエーション/オルガン・ソナタ 他 [イアン・クイン(オルガン)]PERSICHETTI, V.: Organ Works - Dryden Liturgical Suite / Drop, Drop Slow Tears / Auden Variations / Organ Sonata (Quinn)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:8.559887
CD価格:1,600円(税込)
日本では吹奏楽作品がよく知られているヴィンセント・パーシケッティ。しかし彼は9曲の交響曲をはじめ、協奏曲やチェンバロ・ソナタなどさまざまな曲を書いており、そのどれもが独自の音楽語法を持つ充実した作品として仕上がっています。 このアルバムに収録されたオルガン作品も、20世紀のレパートリーで重要な位置を占めており、伝統を踏まえながらも現代的な響きに彩られたユニークな音楽を形成しています。 瞑想的な「ドライデン典礼組曲」、1950年代に書かれた聖歌と応唱集は宗教的な作品。そして、アルバムの中で最も有名な「オーデン・ヴァリエーション」は1977年作曲で複雑な対位法を用いた壮麗な作品です。「オルガン・ソナタ」は古典的な3楽章形式ですが、調性感は希薄であり、冒険的な作風が感じられます。
収録作曲家:
-
ゴットリープ・ムッファト(1690-1770):
チェンバロのための組曲集 第3集 [芥川直子 (チェンバロ)]MUFFAT, Gottlieb: Suites for Harpsichord, Vol. 3 - MC B6, 7, 12, 36-37 (Naoko Akutagawa)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:8.574098
CD価格:1,600円(税込)
チェンバロ奏者、芥川直子によるゴットリープ・ムッファト作品集第3集。第1集(8.572610)、第2集(8.573275)と同じ楽器(Henk van Schevikhovenによるルッカース/エムシュ)を用いた3年ぶりの録音で、これがシリーズ最後のアルバムとなります。 作曲者のゴットリープ・ムッファトはザルツブルクとパッサウの宮廷で活躍したゲオルク・ムッファトの末息子で、18世紀ウィーンで活躍した重要な作曲家です。彼の作品は、イタリア・バロックとフランス舞曲の様式を融合した洗練されたスタイルで書かれており、これらは同時期に活躍したヘンデルにも影響を与えていると考えられています。 存命中に出版された作品はわずかですが、名手グレン・ウィルソンの協力によりヨーロッパ各地に散らばった譜面を探し出すことで、3集からなるアルバムが完成しました。
収録作曲家:
-
ブラームス(1833-1897):
〈歌曲全集 第1集〉
Op.32, 43, 86, 105 [クリストフ・プレガルディエン(テノール)/ウルリヒ・アイゼンロール(ピアノ)]BRAHMS, J.: Songs (Complete), Vol. 1 (C. Prégardien, Eisenlohr)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:8.574268
CD価格:1,600円(税込)
NAXOSからブラームスの歌曲全集がスタート。第1集となるこのアルバムでは、名テノール、クリストフ・プレガルディエンを起用し、作曲年代が25年に及ぶさまざまな歌曲に新たな光を当てています。 「永遠の愛について」や「5月の夜」を含むOp.43の4曲はブラームスの歌曲の中で特によく知られる曲集。「野の寂しさ」を含むOp.86は円熟期のブラームスらしい渋い美しさを持った曲集。「調べのように私を通り抜ける」で始まるOp.105は彼と同時代の詩人の詩を用いた歌曲集。独白とも思えるブラームスの晩年の心情が反映された名作揃いです。Op.32は比較的若々しい曲調に満ちた曲集。ほとんどの曲に恋する人への想いが綴られており、想像以上にロマンティストだったらしいブラームスの一面が窺えます。 プレガルディエンは落ち着いた声の響きを存分に生かし、ブラームスの繊細な感情表現が施された歌曲を丁寧に歌い上げています。
収録作曲家:
-
オーベール(1782-1871):
〈序曲集 第5集〉
歌劇《ザネッタ》/歌劇《ツェルリーネ》 [ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団/ダリオ・サルヴィ(指揮)]AUBER, D.-F.: Overtures, Vol. 5 - Zanetta / Zerline (Janáček Philharmonic, Salvi)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:8.574335
CD価格:1,600円(税込)
人気シリーズ、ダニエル=フランソワ・オーベールの序曲集。今回の第5集には世界初録音となる歌劇《ツェルリーネ》からのバレを中心とした作品と、《ザネッタ》の序曲と2つの間奏曲、そしてオーベールと同世代の作曲家ミュザールによる《ザネッタ》の旋律を用いたカドリーユが収録されています。 1842年にケルビーニの後任として音楽・演劇学校(現・パリ国立高等音楽院)の院長に就任してからのオーベールのキャリアは成功に満ちており、彼のオペラはパリの優雅さを持つものとして広く賞賛されました。この《ザネッタ》と《ツェルリーネ》は魅力的な女性が主人公であり、優雅さと抒情性たっぷりの音楽で彩られています。 歌劇の人気をそのまま反映したミュザールのカドリーユも聴きどころ。今作もダリオ・サルヴィのツボを心得た指揮でお楽しみください。
-
ペトリディス(1892-1977):
皇帝コンスタンティノス・パレオロゴスのための
レクイエム
交響曲 第3番「パリジャン」
合奏協奏曲 [ソフィア・キャニドゥー(ソプラノ)/テオドーラ・バーカ(メゾ・ソプラノ)/アンゲロ・シモス(テノール)/クリストフォロス・スタンポーリス(バス) 他/ソフィア・アマデウス管弦楽団/バイロン・フィデツィス(指揮)]発売日:2021年12月17日
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
トルコのカッパドキア近郊出身の作曲家ペトロス・ペトリディス。イスタンブールの高校を卒業し、1911年からパリで法律を学ぶも、翌年からバルカン戦争に従軍。帰還後は音楽家を目指し、ほぼ独学で作曲技法を習得しました。1913年にはギリシャに帰化、その後はパリとアテネを行き来しながら音楽評論家として活躍。中世ビザンチン聖歌を用い、複雑なポリフォニーを駆使した作品を書くことで知られています。 この「皇帝コンスタンティノス・パレオロゴスのためのレクイエム」は実在した中世の皇帝「コンスタンティノス11世(1405-1453)」のために書かれ、ビザンチン帝国の終焉を悼む悲痛な曲想ではじまり、やがて高揚するフィナーレへと至ります。 かたや「交響曲第3番」は第3楽章にメヌエットが置かれたフランス風のエスプリが効いた音楽。第2楽章の美しいチェロの旋律が耳に残ります。 合奏協奏曲はバロック期の様式の中に現代的な語法を採り入れた音楽です。
-
BOWS UP! 弓をあげよ
20世紀、21世紀ポルトガルの弦楽のための作品集
アゼヴェード、ブラガ・サントス、フラゴーソ [カメラータ・アトランティカ/アナ・ベアトリス・マンザニッラ(指揮/独奏ヴァイオリン)]Music for Strings (Portuguese) - AZEVEDO, S. / BRAGA SANTOS, J. / FRAGOSO, A. (Bows Up!) (Camerata Atlântica, A.B. Manzanilla)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:8.579105
CD価格:1,600円(税込)
20世紀を迎えるまで、ポルトガルではオーケストラ作品はあまり作曲されませんでした。古典派の時代にはジョアン・ドミンゴス・ボンテンポ(1775-1842)が2曲の交響曲を書きましたが、ロマン派の時代に活躍した人はほとんどおらず、ようやくルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955)が登場したことで、ポルトガル近代音楽の基礎が作られたといってもよいでしょう。 このアルバムには3人の近現代ポルトガル作曲家の知られざる作品を収録。 若くしてこの世を去ったフラゴーソの「ロマンティック協奏曲」は、フォーレとドビュッシーの影響を感じさせる瑞々しい作品。フレイタス・ブランコに学んだジョリー・ブラガ・サントスの「弦楽のための協奏曲」は民謡に根差した旋律とウォルトンやヴォーン・ウィリアムズを思わせるイギリス風の響きが融合しています。アゼヴェードは新古典主義の様式を愛する作曲家。このアルバムではバルトークへのオマージュである弦楽のための音楽と、シンフォニエッタを聴くことができます。
-
レグレンツィ(1626-1690):
Harmonia d’affetti devote
献身の諸相についての曲集 第1巻 Op.3 [ノヴァ・アルス・カンタンディ/イヴァナ・ヴァロッティ(オルガン)/ジョヴァンニ・アッチャイ(指揮)]発売日:2021年12月17日
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
17世紀のヴェネツィアで活躍した作曲家ジョヴァンニ・レグレンツィ。当時高い人気を誇るとともに、北イタリアの後期バロック様式を確立するうえで決定的な役割を果たしました。彼はオペラや宗教曲を多数書き上げており、オルガンをベースに2声、3声、4声で歌われる「Harmonia d’affetti devote=献身の諸相についての曲集」も典礼用として意図されていましたが、歌われたテキストは宗教音楽の伝統から逸脱しており、旋律が映えることを重視した歌詞が選ばれています。世界初録音となるこのアルバムでは、レグレンツィの洗練された音楽を存分に楽しむことができます。 演奏しているノヴァ・アルス・カンタンディは1998年にアッチャイによって創設されたヴォーカル・アンサンブル。イタリア・バロックの知られざる宗教作品をレパートリーの中心におき、イタリア各地でコンサート活動を行っています。
収録作曲家:
-
トッシー・スピヴァコフスキー(ヴァイオリン)
バッハ、ベートーヴェン、メノッティ [トッシー・スピヴァコフスキー(ヴァイオリン) 他]発売日:2021年12月17日
CD価格:1,725円(税込)
卓越したボウイングで知られるヴァイオリニスト、スピヴァコフスキー。
彼の代名詞ともいえるバッハ、メノッティを中心に収録した1枚!トッシー・スピヴァコフスキー(1906-98)はウクライナのオデッサ生まれ。9人兄弟の末っ子で、彼を含む5人が音楽家になりました。後に一家はベルリンへ移住。6歳でヴァイオリンを始めたスピヴァコフスキーは目覚ましい上達ぶりを見せ、1917年には早くもベルリンでリサイタル・デビュー。その後、アドルフ・ブッシュやゲオルク・クーレンカンプを育てたヴィリー・ヘスに師事し、ソリストとしてキャリアを積みました。 1926年にフルトヴェングラーに招かれてベルリン・フィルのコンサートマスターに就きますが、翌年には辞職しソリストに専念。ナチスが台頭するとオーストラリアを経てアメリカに移住し、1942年から45年までアルトゥール・ロジンスキが率いるクリーヴランド管弦楽団のコンサートマスターを務めました。在任中の1943年1月にはバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番のアメリカ初演でソリストを担当しています。 スピヴァコフスキーは特に卓越したボウイングで知られ、専門家による研究書が出ているほど。1950年代にはバロック音楽の演奏に大きく湾曲した弓(いわゆる「バッハ弓」に相当)を併用し、原盤解説によれば、バッハのソナタ第1番では速い楽章は通常の弓を、緩徐楽章やフーガでは「バッハ弓」を使用しています。 また同時代の曲にも意欲的に取り組み、バルトークに加えて、セッションズ、マルタン、キルヒナー、ニールセン、ハルトマン、ロージャ、ストラヴィンスキーらの協奏曲を演奏しました。ここに収められたメノッティはジンバリストが委嘱・初演した作品ですが、スピヴァコフスキーが頻繁に演奏したことによって彼の代名詞のようになりました。 -
シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ集 D157、D664、D850 [コンスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Sonatas Nos. 1, 13 and 17 (Mastroprimiano)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:CDS7906
CD価格:2,325円(税込)
“歌曲王”として知られるシューベルトですが、彼は若い頃からピアノ・ソナタも途切れることなく作曲していました。それらはどれも力作であり、ベートーヴェンの影響と歌謡性が融合した見事な作品ばかりです。 18歳の時に書かれた第1番は現在3楽章の作品ですが、本来恐らくは全4楽章あり、終楽章が紛失あるいは未完と考えられています。明朗な楽想の中に時折挟まれる短調の旋律が印象的なシューベルトらしい歌心たっぷりの曲です。 第13番イ長調は22歳のシューベルトによる小規模なソナタ。この曲も長調と短調の交代と、軽やかな第3楽章の旋律が印象的です。 第17番は1825年の作品。こちらは全曲40分ほどの長さを持つ大規模なソナタで、技巧的かつパワフルな印象を与えます。重厚な第1楽章から第3楽章に比べると、予想外に優雅で軽やかな終楽章を持つことでも知られます。 演奏するマストロ・プリミアーノは歴史的な楽器を操り、18世紀から19世紀の作品を得意とするピアニスト。これまでクレメンティやベートーヴェンの演奏で高く評価されています。
収録作曲家:
-
ドニゼッティ(1797-1848):
歌劇《シャモニーのリンダ》 [ジェシカ・プラット(ソプラノ)/フランチェスコ・デムーロ(テノール)/ヴィットリオ・プラート(バリトン) 他/フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団/指揮: ミケーレ・ガンバ]発売日:2021年12月17日
CD 3枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
有名なアリア「この心の光」で知られるドニゼッティの《シャモニーのリンダ》。本収録で主役のリンダを演じるのは、ジェシカ・プラット。2013年にイタリアの由緒ある「シオラ・ドーロ(黄金のツバメ)」オペラ賞を受賞した英国生まれ オーストラリア国籍の名ソプラノです。伸びやかな声と確かなコロラトゥーラの技術を駆使し、素晴らしい歌唱で純真な少女の役を演じています。 相手役カルロに人気テノール、フランチェスコ・デムーロ、加えてミケーレ・ペルトゥージ、ファビオ・カピタヌッチらベテランがしっかりと脇を固めた万全の配役。ドニゼッティの音楽の抒情性とドラマを見事に引き出すミケーレ・ガンバのタクトは、悲劇と喜劇の両面を併せ持つこのオペラを陰影豊かに描いています。
収録作曲家:
-
ヴェルディ(1813-1901):
歌劇《マクベス》パリ版(フランス語歌唱) [リュドヴィク・テジエ(バリトン)/シルヴィア・ダッラ・ベネッタ(ソプラノ)/リッカルド・ザネッラート(バス)/ジョルジョ・ベッルージ(テノール) 他/フィラルモニカ・アルトゥーロ・トスカニーニ/ロベルト・アバド(指揮)]発売日:2021年12月17日
CD 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
もうひとつの《マクベス》 世界初CD化!
フランス語歌唱によるパリ版ヴェルディの歌劇《マクベス》は、1847年フィレンツェで初演されました。17年後の1864年、パリの興業主からフランス語版《マクベス》の作成を求められたヴェルディは、初演版に大きな改訂を施してバレエ音楽を加えたスコアを完成させます。台本作家ピアーヴェに新たに書かせたテキストで行われたイタリア語台本によるこの改訂版(パリ版)が、現在に至るまで《マクベス》の決定版として使われてきました。 一方、1865年にリリック劇場で行われたパリ版の初演は、フランス語に翻訳された台本で歌われました。しかし、パリ・オペラ座が初演したマイアベーアの遺作《アフリカの女》に人気を奪われ、フランス語のパリ版が再演されることはありませんでした。このCDに聴かれる2020年9月パルマの第20回ヴェルディ・フェスティヴァルのフランス語版《マクベス》は、150年以上の時を隔て、パリ初演時の作品の姿を現代に蘇らせる試みとして演奏会形式で上演されたものです。 題名役マクベスを歌うのはフランスの名バリトン、リュドヴィク・テジエ。艶と深みのある美声で運命に翻弄される男の野心と苦悩を歌い、夫を破滅に導くマクベス夫人役のシルヴィア・ダッラ・ベネッタがドラマティックな歌唱でそれに応えます。 イタリア・オペラを中心に幅広く活躍する名匠ロベルト・アバドのタクトから生まれる躍動感溢れる音楽とフランス語歌唱の柔らかな響きが絶妙にマッチするもうひとつの《マクベス》をお楽しみください。収録作曲家:
-
ドニゼッティ(1797-1848):
歌劇《シャモニーのリンダ》 [ジェシカ・プラット(ソプラノ)/フランチェスコ・デムーロ(テノール)/ヴィットリオ・プラート(バリトン) 他/フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団/指揮: ミケーレ・ガンバ]発売日:2021年12月17日
Blu-ray日本語字幕付き価格:4,200円(税込、送料無料)
18世紀半ばのフランスのサヴォア地方。村娘リンダは、貧しい画家カルロ(実は領主の侯爵夫人の息子シルヴァル子爵)と相思相愛の仲。彼女に下心を持つ領主のボアフレリー侯爵から逃がれるため、教区の司教の計らいでリンダは家を出てパリに行きます。そこで彼女を追ってパリに来たカルロと再会、彼の援助を受けて暮らすことになります。しかし、そこを訪れたリンダの父は彼女が誰かの囲われ者になっていると勘違いし怒り心頭。さまざまな誤解を受けたリンダは気が触れてしまい・・・
有名なアリア「この心の光」で知られる《シャモニーのリンダ》。この上演で主役のリンダを演じるのは、ジェシカ・プラット。2013年にイタリアの由緒ある「シオラ・ドーロ(黄金のツバメ)」オペラ賞を受賞した英国生まれオーストラリア国籍の名ソプラノです。伸びやかな声と確かなコロラトゥーラの技術を駆使し、素晴らしい歌唱で純真な少女の役を演じています。 相手役カルロに人気テノール、フランチェスコ・デムーロ、加えてミケーレ・ペルトゥージ、ファビオ・カピタヌッチらベテランがしっかりと脇を固めた万全の配役。ドニゼッティの音楽の抒情性とドラマを見事に引出すミケーレ・ガンバのタクトは、シンプルながら美しい舞台美術を背景としたチェーザレ・リエーヴィの演劇性に富む演出と相まって、悲劇と喜劇の両面を併せ持つこのオペラを陰影豊かに描いています。収録作曲家:
-
-★『レコード芸術』特選盤(2022年3月号)★-
リアル・ユーフォニアムIV
波の綾 [外囿祥一郎(ユーフォニアム)/藤原亜美(ピアノ)]Euphonium and Piano Recital: Hokazono, Shoichiro / Fujiwara, Ami - DOSS, T. / FAURÉ, G. / ITO, Yasuhide / VERDI, G. (Nami no Aya - Real Euphonium IV)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:MYCL-00015
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
さらに深みを増す音楽とサウンド。
まだ見ぬ高みへ続く外囿祥一郎とユーフォニアムの終わりなき旅。世界に誇る日本のトップ金管奏者、外囿祥一郎の久々となるピアノとのデュオ・アルバムです。外囿がライフワークとしているユーフォニアムの新たなるレパートリーと魅力を探求するシリーズ「リアル・ユーフォニアム」の続編となります。(I~III は校正出版社よりリリース) 今アルバムでも人気作曲家、加羽沢美濃と天野正道が作品を提供。二人の美しいメロディとインスピレーションによってユーフォニアムの魅力が存分にもたらされています。そして、外囿の圧倒的な技術と音楽性! その音はより深みを増し、表情豊かに音楽を表現してゆきます。 揺るぎない技術を披露する「パルス」「スコットランドの釣鐘草」は聴きもの。ユーフォニアムの美しい音色を聴かす「ロマンス」など現在の充実した音楽家、外囿祥一郎の姿が刻まれているかのようです。さらなる高みを目指す日本のトップランナー、「世界のホカゾノ」の新たなる旅の始まりです。 -
いのちの名前 [佐藤友紀(トランペット、フリューゲルホルン)/大野真由子(ピアノ)]
Trumpet Recital: Sato, Tomonori - CORBEL, C. / DENVER, J. / HISAISHI, Joe / KIMURA, Youmi / TANIYAMA, Hiroko (The Name of Life)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:MYCL-00024
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
心癒すトランペットの美しい調べ。
艶やかなサウンドが描くジブリ映画の名曲たち。東京交響楽団首席トランペット奏者やソリストなどで活躍著しい佐藤友紀のソロ・アルバムです。「だれが聴いても、心温まるトランペット作品集を!」というコンセプトのもと、本アルバムでは久石譲のジブリ映画音楽を中心に、誰もが知る名曲ばかりをセレクトしました。人の心に優しく寄り添う美しいメロディを、艶やかで豊かな音色のトランペットが奏でます。佐藤友紀の深みのある柔和なサウンドに心癒されることでしょう。 また、クリスタルに煌めく大野真由子が奏でるピアノ。石川亮太の彩り豊かなアレンジにも注目です。音楽を愛するすべての人々に捧げる、癒しの名曲集です。 -
ブルックナー(1824-1896):
〈オルガン編曲による交響曲全集 Vol.2〉
交響曲 第2番 ハ短調他 [ハンスイェルク・アルブレヒト(オルガン)]BRUCKNER, A.: Symphonies (Organ Transcriptions), Vol. 2 - Symphony No. 2 (H. Albrecht)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:OC478
CD価格:2,475円(税込)
2024年のブルックナー生誕200周年に向けての記念企画、全10巻からなるオルガン版ブルックナー交響曲全集第3弾です。このシリーズは毎年2~3巻をリリース、2024年に完結予定です。 1868年からウィーン宮廷礼拝堂のオルガン奏者として活躍をはじめたブルックナー。パリに赴き演奏会を開いたところサン=サーンスやフランクに絶賛され自信を得ました。そして1871年にはロンドンのオルガン・コンクールに参加し第1位を獲得します。彼は当時存在した巨大な建造物「水晶宮」で70,000人の聴衆の前で即興演奏とバッハの小品、自作などを演奏したと伝えられています。 その後、しばらくロンドンに滞在し、同年10月から交響曲第2番の作曲に取り掛かりました。ロンドンで得た経験も採り入れられながら1年も経たずにウィーンで完成されたこの交響曲は、すぐさま彼の友人の指揮者オットー・デッソフが初演を試みましたが、オーケストラの団員が「演奏不可能」と評したことからブルックナーは作品を改訂、翌1873年にようやくブルックナー自身の指揮によって初演が行われます。その後、1877年に更なる改訂が行われており、今回のオルガン版はこの1877年の改訂稿が用いられています。 ブルックナー自身は大きなオルガンを演奏することを好んでいたようで、1871年に完成したばかりのロイヤル・アルバート・ホールの巨大なオルガン(ヘンリー・ウィリス工房製造)にも魅了されました。 このアルバムでハンスイェルク・アルブレヒトが使用したのは、ヘンリー・ウィリスの孫“ウィリスIII世”が製造したオルガンで、こちらも4段鍵盤と78ストップを備えた壮麗な楽器。ロンドンに縁ある交響曲第2番を演奏するには最もふさわしい楽器と言えるでしょう。 毎回注目されるこのプロジェクトのための新作は、イギリスの作曲家デイヴィッド・マシューズの「ブルックナーの第2交響曲の緩徐楽章による瞑想」です。他にはブルックナーの詩篇第150篇のオルガン版。こちらは交響曲と同じくエルヴィン・ホルンによる編曲版が収録されています。
-
Spring Night - 春の夜
チャイコフスキー/ラフマニノフ:
歌曲集 [レナ・ベルキナ(メゾ・ソプラノ)/ナタリア・シドレンコ(ピアノ)]TCHAIKOVSKY, P.I. / RACHMANINOV, S.: Russian Songs (Spring Night) (Belkina, Sidorenko)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:SM381
CD価格:1,950円(税込)
ロシアの歌手がチャイコフスキーとラフマニノフの歌曲に挑むことは、常に彼らにおける母国の偉大な作品への理解度と、芸術的成熟度が問われることになります。 今作でこの難題に挑むのは若き歌手レナ・ベルキナとピアニスト、ナタリア・シドレンコ。彼女たちは、2人の作曲家による数多くの歌曲の中から、柔らかい緑の葉とライラックの花、ナイチンゲールの歌声や小川のせせらぎに託して描かれる温かく優しい「春」、時には息苦しく憂鬱をもたらしながらも夢を見せる「夜」、そして永遠に繰り返され、時には嘆きと苦しみをもたらす「愛」、この3つをテーマとする歌曲を選び、表情豊かに聴かせます。
-
鶴澤 奏(ピアノ)
An die Musik
シューベルト・アルバム [鶴澤 奏(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Music - Piano Sonata No. 3 / 3 Klavierstücke / Adagio, D. 505 / Waltz, "Kupelwieser-Walzer" (An die Musik) (Kanade Tsurusawa)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:SNRT2102
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
1994年生まれの鶴澤奏によるシューベルト・アルバム。謙虚で気負いのない自然体のピアノが、シューベルトの佳曲の魅力を清々しく引き出しており、珍しいD459のソナタを含む選曲もたいへん素敵です。 アルバム名のAn die Musikは、シューベルトの名歌曲のタイトルに、鶴澤の信条を重ね合わせたもの。凛として純度の高い音楽を奏でる、稀有な新進ピアニストのデビュー盤です。
収録作曲家:
-
ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ・ソナタ集 第4集〉
第30番・第35番・第48番・第49番・第51番
ソナタ(パルティータ) 第1番 [レオン・マッコーリー(ピアノ)]HAYDN, J.: Piano Sonatas, Vol. 4 (McCawley)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:SOMMCD0643
CD価格:2,025円(税込)
1993年にウィーンのベートーヴェン国際ピアノコンクールで優勝し、同年リーズ国際ピアノコンクールで第2位を獲得したイギリスのピアニスト、レオン・マッコーリーが取り組むハイドンのピアノ・ソナタ集。これまでの第1集から第3集は、どれも英国の音楽誌で高く評価されています。 第4集では、ピアノ学習者が手掛けることの多い「第48番ハ長調」と「第49番嬰ハ短調」を中心に1766年から1780年に作曲された6曲のソナタを演奏。第1番は平易に書かれた教育的要素を持った作品ですが、ディヴェルティメント風の楽しさも持ちあわせています。マッコーリーの演奏は、ハイドン作品の楽魅力を存分に伝えています。
収録作曲家:
-
Lockdown Blues
ロックダウン・ブルース [ピーター・ディキンスン(ピアノ)]Piano Recital: Dickinson, Peter - DICKINSON, P. / ELLINGTON, D. / POULENC, F. / SATIE, E. (Lockdown Blues)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:SOMMCD0644
CD価格:2,025円(税込)
イギリスの作曲家・ピアニスト、ディキンスンの選曲によるピアノ小品集。新型コロナウイルス感染症の影響によるロックダウンで気分が沈みがちな人々の気持ちに寄り添うように企画されました。 サティやプーランクのメランコリックな作品をはじめ、ピアノを愛する人にはおなじみのマクダウェルの「野ばらに寄す」を元にディキンソンが作曲した「青いばら」やグーセンスの「哀歌」などの憂いに満ちた曲が収録されています。 とりわけ注目したいのがデューク・エリントンの「12のメロディ」。ジャズとクラシックが融合した洗練された旋律が楽しめます。
-
REFLECTIONS
リフレクションズ [エイヴリー・ガリアーノ(ピアノ)]Piano Recital: Gagliano, Avery - CHOPIN, F. / HAYDN, J. / SCHUMANN, R. / ADÈS, T. (Reflections)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:Steinway30171
CD価格:2,250円(税込)
2010年に開催された「第10回ショパン国際ピアノコンクール・イン・アメリカ」で第1位と協奏曲演奏最優秀賞を獲得し、2021年の「ショパン国際ピアノ・コンクール」に予選免除で出場、惜しくも入賞を逃したものの、多くの聴き手に強い印象を残したエイヴリー・ガリアーノ。彼女はカーティス音楽院でゲイリー・グラフマンと、ロバート・マクドナルド、ジョナサン・ビスに師事し研鑽を積みながら、コンサート活動も行う注目の若手ピアニストです。 このアルバムには「この曲と出会えたからピアニストになった」という曲を選んでいます。ガリアーノ自身の音楽の自画像とも言える1枚です。
-
SOCIAL FLUTTERBY
デイヴィッド・シェントン(1975-):
ピアノ作品集 [ジョアン・ポーク(ピアノ)]SHENTON, D.: Piano Music - 6 Musical Oddities / Ballade / Piano Sonata / Variations on Santa Claus is Coming to Town (Social Flutterby) (J. Polk)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:Steinway30187
CD価格:2,250円(税込)
ニューヨークを拠点に活動する英国出身の作曲家・ピアニスト、デイヴッド・シェントンの作品集。クラシックの枠に留まらず、ジャズやポップスなど多くのジャンルに精通した音楽家として知られ、ハリウッドやブロードウェイ・ミュージカルのアレンジャーとしても幅広く活躍しています。 このアルバムには彼の作風と音楽の好みを端的に示す4つの作品を収録。プーランク風の洗練された響きにジャズのリズムを融合された「6 Musical Oddities 6つの音楽的悪ふざけ」、ショパン風の「バラード」と「ピアノ・ソナタ」など耳なじみの良い旋律を持つピアニスティックな作品が並びます。 圧巻は最後に置かれた「サンタが町にやって来る」の変奏曲。おなじみのショパンの練習曲が様々な形で現れ曲を彩ります。時には英雄ポロネーズやソナタまでが顔を出す楽しく、かつ技巧的な小品です。 演奏するジョアン・ポークはマンハッタン音楽学校のピアノ学部で教鞭をとる名手。
収録作曲家:
-
FROM THE EARLY 20TH…Vol.2
20世紀前半のピアノ音楽 第2集 [アンドルー・ランジェル(ピアノ)]Piano Recital: Rangell, Andrew - WEBERN, A. / BERG, A. / MOMPOU, F. / SCRIABIN, A. / RAVEL, M. / SIBELIUS, J. (From the Early 20th …, Vol. 2)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:Steinway30195
CD価格:2,250円(税込)
2018年にアイヴズのピアノ・ソナタ第2番(コンコード・ソナタ)を中心に収録した『20世紀前半のピアノ音楽 第1集』(STNS-30100)をリリースし、好評を博したアンドルー・ランジェル。 この第2集で彼は、ウェーベルン、ベルクといった新ウィーン楽派の作品をはじめ、スクリャービン、プロコフィエフの近代ロシア作品、他、シベリウス、モンポウ、ラヴェルまで多彩な作品を選び演奏。それぞれの曲が持つ特徴を際立たせるとともに、抒情的な側面も強調したメリハリのある音楽を聴かせます。 アルバムの締めくくりとして最後に置かれたビル・エヴァンスの「Turn Out the stars」は、ラヴェルの影響が感じられる洒落た小品です。
-
-★『レコード芸術』特選盤(2022年4月号)★-
The Modern Étude
モダン・エチュード
[山田剛史(ピアノ)]発売日:2021年12月17日
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
知性と感性が織りなす音の彩
20世紀初頭に書かれた傑作エチュード集世界各地で芸術的想像力が花開いた1910年前後。この時期に書かれた3人の作曲家による「エチュード=練習曲」を収録した1枚。 冒頭に置かれたのは、1908年、若きストラヴィンスキーによる熱気と興奮が伝わる《4つの練習曲 Op.7》。そして1916年にシマノフスキが自らの音楽語法のショーケースとして書いた《12の練習曲 Op.33》。最後に1916-17年に書かれたラフマニノフの磨きのかかったピアニズムが駆使された《絵画的練習曲集 Op.39》。 いずれの曲集も演奏家の指や技術の「練習」のために存在するのではなく、作曲家が、新しい音響、書法、発想を生み出すための「源泉」と捉える山田剛史の演奏は、各々の曲集の特徴を際立たせながらも純粋に音を紡いでいくという真摯なもの。各々の作曲家たちの想いを秘めた技巧的で複雑な総譜を、山田は丁寧に読み解き、充実した音楽へと練り上げていきます。山田の個性溢れるイマジネーション豊かな表現が聴き手の耳を魅了します。
山田剛史さんの演奏は聴き手の心を自由にしてくれる。それは、人間にとって真の自由とは何か、本当の豊かさとは何かを、透徹したまなざしで問いかけてもくるのだ。 廻由美子(ピアニスト) -
シューベルト(1797-1828):
交響曲全集と断章集 [オルフェオ・バロック管弦楽団/ミヒ・ガイック(指揮)]SCHUBERT, F.: Symphonies (Complete) / Orchestral fragments (L'Orfeo Baroque Orchestra, M. Gaigg)
発売日:2021年12月10日 NMLアルバム番号:555228-2
CD 4枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
オルフェオ・バロック管弦楽団の創立25年記念企画は、新シューベルト全集及びホーエネムスのシューベルティアーデ音楽祭との協力によるシューベルト交響曲全集&断章集です。 もととなっているのは、2018年5月にシューベルティアーデ音楽祭で4日間連続で行われた演奏会のライヴ録音。演奏会では新シューベルト全集(Neue Schubert-Ausgabe)の研究者ミヒャエル・クーベが作品紹介を行いましたが、CD1 に収められた6曲の断章はクーベによって校訂譜が編集されたもので、これが世界初録音です。 ガイッグとオルフェオ・バロック管は2011年にドイツ・ハルモニア・ムンディにシューベルトの交響曲第5番と序曲集の録音を行っていますが、ここでは更に一歩進んだ最新の知見に基づくシューベルト演奏をしているものと期待されます。 指揮者のミヒ・ガイックはオーストリア、シェーフリング出身。ザルツブルク・モーツァルテウム大学でヴァイオリンを学び、在学中にニコラウス・アーノンクールから強い影響を受け、イングリッド・セイファートとシギスヴァルト・クイケンからバロック・ヴァイオリンの指導を受けました。1983年にラルパ・フェスタンテ・バロック管弦楽団を創設、1995年まで音楽監督を務めた後、1996年にオーボエ奏者のカリン・ファン・ヘールデンとともにオルフェオ・バロック管弦楽団を創設。これまでに40作以上のアルバムを録音し、世界中で高く評価されました。
収録作曲家:
-
ヴェラチーニ(1690-1768):
序曲と協奏曲集 第3集 [ラルテ・デラルコ(ピリオド楽器使用)/フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン&指揮)]VERACINI, F.M.: Overtures and Concertos, Vol. 3 - Overtures Nos. 4, 5 / Violin Sonata, Op. 1, No. 6 (Guglielmo, L'Arte dell'Arco)
発売日:2021年12月10日 NMLアルバム番号:555241-2
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
フェデリコ・グリエルモが指揮するラルテ・デラルコによるヴェラチーニの序曲と協奏曲集。シリーズの完結編となる第3集には、1721年に出版された作品番号1に含まれるソナタ第6番と1716年に出版された作品番号なしの曲集に含まれるソナタ第3番を収録。他、2曲の序曲を聴くことができます。 序曲の写本はヴェネツィアのベネデット・マルチェッロ音楽院に所蔵されており、恐らく1716年にヴェネツィアで作曲されたものと考えられていますが、作品自体はドレスデンとロンドンで大成功を収めた可能性も指摘されています。
収録作曲家:
-
ドヴォルザーク(1841-1904):
弦楽四重奏曲集 第4集
弦楽四重奏曲 第2番・第5番/三重奏曲 [フォーグラー弦楽四重奏団]DVOŘÁK, A.: String Quartets, Vol. 4 - Nos. 2 and 5 / Terzetto (Vogler String Quartet)
発売日:2021年12月10日 NMLアルバム番号:555451-2
CD 2枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
フォーグラー弦楽四重奏団によるドヴォルザークの弦楽四重奏曲集。第4集には第2番と第5番の四重奏曲と三重奏曲が収録されています。 1870年頃に作曲された第2番は若々しく瑞々しい旋律で彩られた作品ですが、ドヴォルザークの生前には演奏されることなく、現在でも演奏機会は多くありません。第5番は伝統的な形式で書かれていますが、全ての楽章がへ短調という珍しい作品でもあります。三重奏曲は4つの性格的小品で構成された組曲のような作品。スラヴ民謡が多用されており、最終曲の「ラルゲット」は哀愁に満ちた旋律による変奏曲です。 演奏するフォーグラー弦楽四重奏団は1985年、ベルリンのハンス・アイスラー音楽アカデミーの学生たちによって結成されたアンサンブル。その翌年に開催されたエヴィアン弦楽四重奏団コンクールで1位を獲得したことで、一躍知名度を得て国際的な活躍を始めました。創設以来、メンバーの交代をすることなくハイドンからバルトークまで幅広いレパートリーを演奏、時にはタンゴやポップスまでをも易々と演奏することで知られます。
収録作曲家:
-
レントヘン(1855-1932):
交響曲集
第7番・第14番・第12番・
第11番・第23番・第22番・第24番 [フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団/ヘルシンボリ交響楽団/ダーヴィッド・ポルセライン(指揮)]RÖNTGEN, J.: Symphonies Nos. 7, 11, 12, 14, 22, 23, 24 (Frankfurt Brandenburg State Orchestra, Helsingborg Symphony, D. Porcelijn)
発売日:2021年12月10日 NMLアルバム番号:777309-2
CD 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
cpoレーベルが力を入れている作曲家の一人がユリウス・レントヘン。ライプツィヒに生まれ、オランダに帰化し たピアニスト・作曲家で、ブラームスと交流がありました。1887年にはブラームスの指揮で「ピアノ協奏曲第2番」のソリストを務めています。そのためか初期作品にはブラームスやシューマンの影響も見られますが、晩年にはここから脱却し、かなり独創的な作品を書いていました。 この2枚組はダヴィッド・ポルセラインの指揮による一連の交響曲シリーズの続編で、今作にはレントヘンの最後の3つの交響曲が含まれています。 交響曲第7番以外の6曲は、全て10分から15分程度の単一楽章で書かれており、凝縮された形式の中に多彩な音楽が詰まっています。なかでも第12番「バビロンにて」ではティンパニ、スネアドラムとバスドラム、シンバル、トライアングルによる「トルコ風音楽」の使用と壮大なオルガンの響きが全体を印象付けています。 第7番の「エディンバラ」のみ4楽章。1930年12月4日にアッシャーホールで初演され大好評を博しました。
収録作曲家:
-
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲 第2番・第5番
(ヴィンツェンツ・ラハナーによるピアノと弦楽五重奏編) [ハンナ・シバイエヴァ(ピアノ)/アニマート弦楽四重奏団/バス・フリーヘンタルト(コントラバス)]BEETHOVEN, L. van: Piano Concertos Nos. 2 and 5, "Emperor" (arr. for piano and string quintet) (Shybayeva, Animato String Quartet, Vliegenthart)
発売日:2021年12月10日 NMLアルバム番号:8.551452
CD価格:1,600円(税込)
第1番(8.551431)、第3番/第4番(8.551400)に続くハンナ・シバイエヴァのベートーヴェン:ピアノ協奏曲。今回もヴィンツェンツ・ラハナーが編曲したピアノと弦楽五重奏版を演奏し、小編成の楽器による透明感がありながらも凝縮した音楽を奏でています。 ヴィンツェンツ・ラハナーは、モーツァルトのピアノ協奏曲のオーケストラ・パートを室内楽版に編曲したイグナーツ・ラハナーの4歳下の弟。音楽一家に生まれ作曲家・指揮者として活躍。ブラームスと親交があり、後進の指導にも積極的にあたりました。この編曲版は彼の弟子たちの練習用に作成されたと考えられています。 ピアノを演奏しているシバイエヴァはミンスクの音楽一家の生まれ。6歳からピアノを始めて神童と評され、11歳から国際的なキャリアをスタートさせたピアニストです。2008年からは「新ヨーロピアン・アンサンブル」のメンバーとして活躍し、主として管弦楽作品を室内楽に編曲し演奏するというプロジェクトに力を注いでいます。
収録作曲家:
-
ボルコム(1938-):
ホルン、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲
無伴奏ヴァイオリンのための組曲 第2番 [フィリップ・フィクソー(ヴァイオリン)/スティーヴン・グロス(ホルン)/コンスタンティン・ファインハウス(ピアノ)]BOLCOM, W.: Trio for Horn, Violin and Piano / Suite No. 2 for Solo Violin (S. Gross, Ficsor, Finehouse)
発売日:2021年12月10日 NMLアルバム番号:8.579102
CD価格:1,600円(税込)
ピューリッツァー賞、グラミー賞を受賞したウィリアム・ボルコムは、アメリカの作曲家の中でも、とりわけ国際的に高く評価されています。 このアルバムには世界初録音となる2つの作品を収録。「ホルン三重奏曲」はブラームスの三重奏曲にモダンな味付けを施したものと言えます。第3楽章の哀愁を帯びたホルンのソロ・パッセージが印象的。森の中から響いてくるような神秘的な響きに、他の楽器の音色が絡みます。 無伴奏ヴァイオリンのための組曲は名手ギル・シャハムのために書かれた2011年の作品。ヴァイオリンの多彩な音色を存分に生かし、どこかで聴いたような旋律を交えた遊び心のある9曲で構成されています。ラプソディ風の「朝の音楽」ではじまり、弦と指板を効果的に使った「ダンシング・イン・プレイス」が続きます。ジャズ風やバロック風の曲をはさみ、最後は「夕べの音楽」で幕を閉じます。 現代アメリカの作品を愛するヴァイオリニスト、フィリップ・フィクソーの演奏で。
収録作曲家:
-
エリザベート王妃国際音楽コンクール
ヴァイオリン部門歴史的録音集
ギドン・クレーメル(1967年)、エディト・フォルケルト(1971年)、堀米ゆず子(1980年) [ギドン・クレーメル、エディト・フォルケルト、堀米ゆず子]発売日:2021年12月10日
CD 3枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
エリザベート王妃国際音楽コンクール、ヴァイオリン部門の歴史に残る3人の名手のアルバムをセットにしたもの。 現在まで目覚ましい活躍をみせるギドン・クレーメルが、弱冠20歳で初めて国際舞台で注目され、大きなコンクールのファイナルとしては異例の選曲といえるエルガーの協奏曲で3位に輝いた1967年の録音。 1971年のファイナルで、ショスタコーヴィチの協奏曲を2回のリハーサルという条件の中、審査員として臨席していた初演者オイストラフの前で見事に弾き切り、第5位を獲得したエディト・フォルケルトは、受賞者コンサートでギーレンと共演したバルトークも収録しています。フォルケルトは闘病の末1992年に亡くなっており、このアルバムはベルギーのヘント出身であった不遇の芸術家の偉業を讃えるものです。 冷戦の高まりでソヴィエトからの参加が無かった1980年、日本からは優勝者堀米ゆず子をはじめ、第3位に清水高師、第4位に塚原るり子と3人もの入賞者を輩出し話題となりました。セミ・ファイナルにおけるイザイの無伴奏で聴衆を圧倒した堀米ゆず子は、ファイナルのシベリウスの協奏曲でも、このコンクール史上同曲の最も素晴らしい演奏と称賛されるパフォーマンスを残しています。
-
トーマス・ラルヒャー(1963-):
交響曲 第2番 「慰霊碑」
連作歌曲『失われた夜』 [アンドレ・シュエン(バリトン)/フィンランド放送交響楽団/ハンヌ・リントゥ(指揮)]LARCHER, T.: Symphony No. 2, "Kenotaph" / Die Nacht der Verlorenen (Schuen, Finnish Radio Symphony, Lintu)
発売日:2021年12月10日 NMLアルバム番号:ODE1393-2
CD価格:2,475円(税込)
オーストリアの作曲家トーマス・ラルヒャーの作品集。 2015年から16年に作曲された「交響曲第2番」はオーストリア国立銀行の設立200年記念の委嘱作で、2016年にセミヨン・ビシュコフが指揮するウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって初演されました。シリア紛争から逃れるため、地中海を渡る途中で命を落とした数多くの難民を悼み「慰霊碑」とタイトルを与えられたこの作品は、もともとオーケストラのための協奏曲として構想されており、現代的な佇まいの中に強烈な感情表現が噴出する見事な作品に仕上がっています。 「失われた夜」はオーストリアの女性詩人インゲボルク・バッハマンのテキストに基づく連作歌曲。詩の持つほの暗い雰囲気を丁寧に表現したラルヒャーの音楽は、瞑想的かつ夢幻的。聴き手を非現実的な世界へといざないます。
収録作曲家:
-
モシュコフスキ(1854-1925):
〈管弦楽作品集 第3集〉
管弦楽のための第1組曲 へ長調 Op.39
弦楽オーケストラのための前奏曲とフーガ Op.85
序曲 ニ長調 [シンフォニア・ヴァルソヴィア/アンジェイ・クシジャノフスキ(フルート)/イアン・ホブソン(指揮)]MOSZKOWSKI, M.: Orchestral Music, Vol. 3 (Krzyzanowski, Sinfonia Varsovia, Hobson)
発売日:2021年12月10日 NMLアルバム番号:TOCC0598
CD価格:1,950円(税込)
ユダヤ系ポーランド人のモーリッツ・モシュコフスキの管弦楽作品集。第3集には世界初録音を含む3作品を収録。生前ピアニストとして高い名声を誇り、ロマンティックなピアノ曲の作り手として知られるモシュコフスキですが、オーケストラのためにも優れた作品を残しています。 「序曲」は彼が初めて書いたオーケストラ作品。17歳にして既に巧みなオーケストレーションの技法を身に着けていたことがうかがえます。「第1組曲」は次から次へと流麗な旋律が溢れてくる作品。多彩なリズムを持った楽章や変奏曲などで構成されています。「前奏曲とフーガ」は、1910年、彼の母親が亡くなり失意の底にあった時に書かれた曲。晩年、苦難にあえいだモシュコフスキの心情が現れた作品です。 シリーズを通じて、シンフォニア・ヴァルソヴィアが共感溢れる演奏を披露しています。
収録作曲家:
-
スコット(1950-):
バリトンと室内アンサンブルのための歌曲集 [ジェイムズ・アトキンソン(バリトン)/リン・アーノルド(ピアノ)/ティペット四重奏団]SCOTT, D.: 6 Song-Cycles for Baritone and Chamber Ensemble (Atkinson, Arnold, Tippett Quartet)
発売日:2021年12月10日 NMLアルバム番号:TOCC0619
CD価格:1,950円(税込)
1950年バーミンガム生まれの作曲家デレク・スコット。彼は作曲家であるとともに音楽学、歴史学の教授であり、音楽、文化、イデオロギーを研究しています。またポピュラー音楽と舞台音楽の歴史に特別な関心を抱いており、自身の作品にもこの研究成果を反映させています。 このアルバムには6つの連作歌曲を収録。スコットはヴォーン・ウィリアムズからビートルズまでの音楽語法に影響を受けたと言いますが、バーンズ、シェイクスピア、ワーズワース、イェイツなどの有名詩人から自作の詩まで多岐にわたるテキストに付けられた音楽は、英国近代歌曲の伝統に連なる美しい抒情を感じさせるものが多くあります。
収録作曲家:
-
-★『レコード芸術』特選盤(2022年3月号)★-
伊藤順一(ピアノ)
プロフォンド [伊藤順一]発売日:2021年12月08日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
長きにわたりフランスで研鑽を積んだ、薫り立つフランス・エスプリ。
溜息の出るようなロマンティシズムとソット・ヴォーチェの至芸を聴く。フランスの3大音楽学校であるパリ国立高等音楽院、リヨン国立高等音楽院、パリ・エコール・ノルマル音楽院にてフランス本流のピアニズムを極めた伊藤順一のデビューアルバムです。ショパン、ラヴェル、ドビュッシー、フォーレという今まで伊藤が長きにわたり磨き上げてきた作品に発露されるそのフランス・エスプリ、究極のピアニシモ、千変万化する音のうつろいは聴く者を天上の世界へと誘います。その至極のフランス・ロマンティシズムをお楽しみ下さい。 -
ケヴィン・プッツ(1972-):
歌劇《きよしこの夜》 [カリン・ウォルヴァートン(ソプラノ)/マイルズ・ミッカネン(テノール)/エドワード・パークス(バリトン)他/ミネソタ・オペラ合唱団/ミネソタ・オペラ管弦楽団/ルイス・コートニー(指揮)]発売日:2021年12月03日
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
第一次世界大戦中の1914年12月24日から翌日にかけて西部戦線各地で生じた一時的な停戦状態の「クリスマス休戦」を題材にしたケヴィン・プッツの歌劇《きよしこの夜》。2005年に公開された映画『Joyeux Noël』(邦題『戦場のアリア」日本では2006年公開)でのクリスチャン・カリオンの脚本を元にマーク・キャンベルが台本を起こしたこの歌劇は、兵士として従軍している夫に会うため戦場に赴く主人公アンナと、兵士たちの交流、そして聖夜の奇跡が描かれた力作です。ミネソタ・オペラの委嘱作として2011年に初演され、同年のピューリッツァー賞を受賞しました。 アンナ役のカリン・ウォルヴァートンは現代作品を得意とするアメリカ出身のソプラノ。ミネソタ・オペラを中心に活躍。温かみのある声質が高く評価されています。
収録作曲家:
-
ラヴェル & ファリャ [神谷悠生]
RAVEL, M. / FALLA, M. de: Piano Music (Yuki Kamiya)
発売日:2021年12月03日 NMLアルバム番号:SNRT2103
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
-
『RIVAGES - 岸辺』
オルガンによるバッハ、モーツァルト、
メンデルスゾーン、リストと即興 [カロル・モサコフスキ]発売日:2021年12月03日
CD価格:2,475円(税込)