Musiques Suisses
1987年に設立されたスイスのレーベル。クラシック、民俗音楽からジャズに至るまで多様性のあるジャンルの音楽を採り上げるとともに、近現代の作品を中心にかなり珍しいレパートリーが揃っています。
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アルベルト・メシンガー(1897-1985):
弦楽四重奏曲 第3番・第5番
ハニー・ビュルギ夫人のための葬送音楽 [ラズモフスキー四重奏団]MOESCHINGER, A.: String Quartets Nos. 3 and 5 / Trauermusik für Frau Hanny Bürgi (Rasumowsky Quartet)
発売日:2022年08月12日 NMLアルバム番号:NXMS7006
CD価格:2,250円(税込)
バーゼルで生まれたアルベルト・メシンガーは幼い頃から音楽に興味を示すも、音楽を学ぶことを許されたのは20歳になってからでした。まずベルン音楽院で音楽理論とピアノを学び、ライプツィヒ音楽院に留学。ここで作曲をパウル・グレーナーに学びました。その後はミュンヘンで研鑽を積みましたが、経済的理由で中断。スイスに帰国後は、カフェハウスでピアニストとして数シーズンを過ごしながら、合唱曲、室内楽曲、管弦楽曲などを作曲。この時期の作品が後にスイスの音楽界で注目を浴びることとなります。 1937年にはベルン音楽院でピアノと音楽理論を教えるようになりましたが、数年後には健康上の理由から職を辞し、スイス南部ヴァレー州のザースフェーで趣味の山歩きを楽しみながら、フリーランスの作曲家としての人生を送りました。1953年にはバーゼル市の音楽賞を受賞、音楽学者のハンス・エッシュから「近年におけるスイスの作曲家の中で最も多才で想像力に富んだ人物」と高く評価されています。作風はマックス・レーガーやリヒャルト・シュトラウスの影響を受けており、半音階的和声から無調、1956年頃からは12音も取り入れた音楽は独自の魅力を放っています。 このアルバムにはいずれも世界初録音となる3つの作品を収録。弦楽四重奏曲第3番は、まるでモーツァルトの第15番の弦楽四重奏を思わせる開始部ですが、すぐに現代的な和声が加わり、この曲が20世紀の作品であることに気付かされることでしょう。第5番は「Colloqui 対話」と題された6つの楽章で構成され曲。彼が自信を喪失していた頃の作品ですが、仕上がりは素晴らしく、とりわけ1954年の改訂版は簡潔な形式と無駄のない音使いが特徴です。 「ハニー・ビュルギ夫人のための葬送音楽」は彼を支援していた人物で、この曲は彼女が生前にメシンガーに委嘱していたもの。パウル・クレー作品のコレクターでもあった夫人の個性的な性格を音楽で表現しています。
収録作曲家:
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チマローザ(1749-1801):
歌劇《宮廷楽士長》
パエール(1771-1839):
歌劇《宮廷楽士長》 [フェルナンド・コレーナ(バス)/ジャクリーヌ・マルテル(ソプラノ)/ルイジ・ポンティッジャ(テノール)/スイス・イタリア語放送管弦楽団/レオポルド・カゼッラ(指揮)]CIMAROSA, D.: Maestro di cappella (Il) / PAER, F.: Le maître de chapelle [Opera] (Sung in Italian) (Corena, Martel, Pontiggia, L. Casella)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:MGB-6155
CD価格:2,250円(税込)
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パウル・ユオン(1872-1940):
ピアノ四重奏曲 第1番・第2番 [ベルリン・フィルハーモニー・ピアノ四重奏団]JUON, P.: Piano Quartets Nos. 1, "Rhapsody" and 2 (Berlin Philharmonic Piano Quartet)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:MGB-6244
CD価格:2,250円(税込)
スイス系ロシア人の作曲家パウル・ユオン。両親はスイス人でしたが、父の仕事の都合でモスクワで生まれ、モスクワ音楽院で作曲をアントン・アレンスキーとセルゲイ・タネーエフに師事、その後ベルリン高等音楽学校に留学し、クララ・シューマンの異父兄弟ヴァルデマール・バルギールに師事しました。 彼の作品はどれもドイツ・ロマン派の伝統に則っており、このアルバムに収録された2つの四重奏曲も、第1番の冒頭で奏でられるチェロの旋律などブラームスを思わせるロマンティックな曲調を持っています。 1985年に設立されたベルリン・フィルハーモニー・ピアノ四重奏団による演奏です。
収録作曲家:
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フランク・マルタン(1890-1974):
ギターを伴う作品集 [ハラルド・スタンパ(エレクトリック・ギター/ギター)/ティノ・ブリューチェ(テノール)/ザムエル・ツンド(バリトン)/ルネ・コッホ(バス) 他]MARTIN, F.: Works with Guitar (Brütsch,Zünd, Koch, Scheck, Pechota, Vigfusson, Terragni, Traub, Loepfe, Stampa)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:MGB-6264
CD価格:2,250円(税込)
フランス系スイス人の作曲家フランク・マルタン。このアルバムは彼の「ギターを伴う室内楽曲」を集めた1枚。 ヴィラ=ロボスやマヌエル・ポンセと同じように、マルタンも名ギタリスト、アンドレス・セゴビア(1893-1987)に魅せられた一人でした。1918年から1926年までチューリヒ、ローマ、パリで過ごしジュネーヴに戻ったマルタンは、1930年代、セゴビアの演奏を聴き感銘を受けたようです。 「4つの小品」はこの時期に生まれた作品ですが、セゴビアが直接マルタンに作品を委嘱したのかはわかっていませんし、二人の関係についてもほとんど知られていません。とはいえ、この作品はマルタン唯一の独奏ギターのための作品です。 他には中世の詩人のテキストを用いた「3つのミンネリート」、エレクトリック・ギターを駆使した作曲家晩年の作品「死の詩」、マルタンの家で開催された私的演奏会(ディヌ・リパッティと彼の妻を含む)で演奏された子守歌「Quant n'ont assez fait do-do」などが収録されています。
収録作曲家:
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ヴィリー・ブルクハルト(1900-1955):
オラトリオ『イザヤの顔』
オラトリオ『1年』 [バーバラ・ロッハー(ソプラノ)/ベルンハルト・フンツィカー(テノール)/ペーター・ブレフビューラー(バス)/マヤ・ボーク(ソプラノ)/イレーネ・フリートリ(アルト)/ルドルフ・ローゼン(バス) 他/アロイス・コッホ(指揮)]BURKHARD, W.: Gesicht jesajas (Das) [Oratorios] (Locher, Hunziker, Brechbuhler, Winterthur Musikkollegium, Koch)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:MGB-6273
CD 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
スイス、ベルン出身の作曲家ヴィリー・ブルクハルトの2曲のオラトリオ。ライプツィヒでジークフリート・カルク=エーレルトに作曲を師事し、1928年からベルン音楽院の教職に就き、後進を育てるとともに合唱団や小オーケストラの指揮活動を行いました。 このアルバムに収録されたオラトリオはどちらもブルクハルトの代表作であり、マルタンやオネゲル作品に匹敵する重要な宗教曲です。
収録作曲家:
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フレーリヒ(1803-1836):
弦楽四重奏曲集 [ベートーヴェン四重奏団]FRÖHLICH, F.T.: String Quartets (Beethoven Quartet)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:MGB-6285
CD価格:2,250円(税込)
初期ロマン派に属するスイスの作曲家フリードリヒ・テオドール・フレーリヒ。このアルバムには彼の3つの弦楽四重奏曲が収録されています。 治安判事の父の6番目の子として生まれた彼は、法の道に進むべくバーゼルの大学で法学を学びましたが、病に倒れたため故郷に戻り、やがて作曲家の道を志します。公立高校の教師を務めながらベルリンで小さな成功を収めたものの、経済的な苦労や夫婦間のトラブルなどが元となり、1836年にアーレ川に身を投げ悲劇的な最期を遂げてしまいました。 いくつかの作品の存在が知られますが、作曲年代がはっきりしないものもあり、今後の研究が俟たれています。この弦楽四重奏曲はメンデルスゾーンを思わせる流麗な旋律で満たされた充実の作品です。
収録作曲家:
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スイスのクラリネット作品集
ヴァルター、シェック、ダルブレー、ヘフティ [ベルンハルト・レートリスベルガー(クラリネット)/ベンヤミン・エンゲーリ(ピアノ) 他]Clarinet Music (Swiss)- WALTER, A. / SCHOECK, O. / DARBELLAY, J.-L. / HEFTI, D.P. (Röthlisberger, Kohler, Molinari, Engeli)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:NXMS7002
CD価格:2,250円(税込)
19世紀半ばから現代に至るスイスの作曲家によるクラリネットのための作品集。ロマンティックなヴァルターの「幻想曲とカプリッチョ」やオトマール・シェックのラグタイムのリズムを駆使した「アンダンテ」など、収録曲8曲のうち5曲は世界初録音です。 用いられているのはクラリネット属の6種類の楽器で、ピアノとの共演の他、無伴奏からデュオ、トリオまで、個々の楽器の個性や組み合わせが生み出すサウンドの妙を楽しめます。 演奏しているベルンハルト・レートリスベルガーは20年近くルツェルン交響楽団に在籍した後、2010年からベルン交響楽団のクラリネット/バス・クラリネット首席奏者を務める名手。ソリストとしてもジョナサン・ノットやマリオ・ヴェンツァーゴ、ヴァシリー・ペトレンコらと共演し高く評価されています。
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ロマン派後期の
スイスの室内楽作品集
エシュマン、フルーリー、ユオン、ミュラー=チューリッヒ [ベルンハルト・レートリスベルガー(クラリネット)/ベンヤミン・エンゲーリ(ピアノ) 他]Chamber Music (Swiss) - ESCHMANN, J.C. / FLURY, R. / JUON, P. / MÜLLER-ZÜRICH, P. (Romantics of 2 Centuries) (Röthlisberger, Kraege, Umiglia, Engeli)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:NXMS7005
CD価格:2,250円(税込)
スイスのクラリネット奏者ベルンハルト・レートリスベルガーとピアニスト、ベンヤミン・エンゲーリを中心としたスイス後期ロマン派の作曲家による室内楽作品集。 このアルバムは、コロナ禍の中、2020年の夏に録音された「スイスのクラリネット作品集」(NXMS7002)と密接な関係があり、どちらも知られざるスイス作曲家の作品を紹介するという目的で制作されました。 収録された作品全てに共通するのは、音楽的イディオムがロマン派から後期ロマン派の様式に深く根差していることであり、どれも複雑な和声と魅力的な旋律を備えています。
収録作曲家: