2022年5月
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年9月号)★-
『ジェズアルドとリュート ー 君主たちの楽器』
1600年前後イタリアのリュート作品集 [ボル・ズリヤン]発売日:2022年05月27日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,970円(税込)
異才ジェズアルドとリュートを結ぶ、知られざる糸を手繰る好企画1987年スロヴェニア生まれのボル・ズリヤン。リュートはもちろんビウエラ、ウードといった撥弦古楽器を弾くかたわら、ギターを操ってジャズのインプロビゼーションもこなす新世代のミュージシャンが贈るソロ・アルバム第2弾のテーマは、なんとジェズアルド。 ヴェノーザの君主でもあったジェズアルドといえば、不貞の妻を殺害したというスキャンダラスな前半生と、居城に籠り異形のマドリガーレを書いた晩年がよく知られる作曲家ですが、実はリュートの演奏に関してもかなりの腕前であったという証言が残っています。16世紀の末には、彼の再婚相手の父であるフェラーラ君主アルフォンソ2世を通じ、同い年のリュートの名手アレッサンドロ・ピッチニーニよりアーチリュートの原型となる楽器を譲り受けました。 このアルバムはこの時のものに近いと考えられる楽器を用い、当時のリュート作品のほか、ジェズアルドのものを含むマドリガーレをリュートの譜面に置き換えた写本を元に、ボル・ズリヤン自身が編曲したものも収録しています。冒頭のピッチニーニの作品を始め、ジェズアルドを思わせる半音階技法を用いた作品が多数選曲されており、知られざるその関係性に思いを馳せるに十分な内容となっています。
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年9月号)★-
ベッリーニ(1801-1835):
歌劇《カプレーティとモンテッキ》 [ジェシカ・プラット(ソプラノ)/ソーニャ・ガナッシ(メゾ・ソプラノ)/ルーベン・アモレッティ(バス)/シャルヴァ・ムケリア(テノール)/ルーカ・ダッラミーコ(バス)/フェニーチェ歌劇場管弦楽団&合唱団/指揮: オメール・メイア・ウェルバー]発売日:2022年05月27日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:4,400円(税込、送料無料)
舞台は13世紀のヴェローナ。カプレーティ家の当主カペッリオは息子を仇敵モンテッキ家の当主ロメオに殺され、一族のテバルドと共に復讐を誓っています。カペッリオは娘のジュリエッタをテバルドに嫁がせようとしていますが、彼女は密かにロメオと愛し合っています。カプレーティ家を身分を偽って訪れたロメオはジュリエッタに「一緒に逃げよう」と懇願しますが、ジュリエッタは一族への忠誠心からこれを拒んでしまいます。2人を支える老医師ロレンツォは、ジュリエッタにテバルドとの結婚を拒むために秘薬を飲んで死を装うように説き、彼女はその言葉に従います。彼女の偽の葬列をみたロメオは悲観し、一人毒を仰ぎ・・・
1826年に《ビアンカとフェルナンド》をナポリで初演し、才能が認められたベッリーニ。以降、数々の歌劇を成功させ、ついにヴェネツィアのフェニーチェ劇場から新作の提供を求められます。 彼は1830年から作品に着手、台本を担当したフェリーチェ・ロマーニはニコラ・ヴァッカイのために書いた《ジュリエッタとロメオ》を手直しして提供。ドニゼッティ自身は自作の《ザイーラ》からいくつかの旋律を流用して、この作品を描き上げました。台本はシェークスピアの『ロメオとジュリエット』とは直接の関係はなく、登場人物の扱いや物語の展開などもかなりの相違があります。 またロメオをテノールが歌うヴァージョンもありますが、この上演はベッリーニが書いた通り、メゾ・ソプラノのベテラン、ソーニャ・ガナッシが歌っています。ジュリエッタを歌うのは若手ソプラノ、ジェシカ・ブラット。流麗なコロラトゥーラと抒情的かつ優美な歌唱が印象的です。収録作曲家:
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ワーグナー(1813-1883):
舞台祝祭劇《ニーベルングの指環》第3夜
楽劇《神々の黄昏》 [コスタディン・アンドレーエフ (テノール)/アスタナス・ムラデノフ (バリトン)/ビセル・ゲオルギエフ (バリトン)/ペタル・ブチコフ (バス)/ヨルダンカ・デリロヴァ (ソプラノ)他/ソフィア国立歌劇場管弦楽団/指揮: パヴェル・バレフ]発売日:2022年05月27日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:5,500円(税込、送料無料)
楽劇《ラインの黄金》に始まり、《ワルキューレ》《ジークフリート》と、リリースを重ねる毎にその実力を印象づけてきたブルガリアのソフィア歌劇場によるリング・ツィクルス最終章。アルベリヒの息子ハーゲンは、彼の異父兄グンターをそそのかし、旅の途中でギービヒ族の邸を訪れたジークフリートに忘れ薬を飲ませ、妹グートルーネと婚約させます。その裏切りに激怒したブリュンヒルデはジークフリートへの復讐を誓います。しかし邸の男たちと狩に出たジークフリートはハーゲンに謀殺され骸となって館に戻ります。真実を知ったブリュンヒルデはラインの河畔に薪を積み上げ、火を放ち身を投じます。その炎は天のヴァルハラ城と神々をも焼き尽くし、溢れ出たラインの流れはすべての災厄の源である指環を呑み込み《ニーベルングの指環》はその大団円を迎えます。
このソフィア国立歌劇場《神々の黄昏》の舞台も、前三作と同じく、赤、青、緑の原色を基調とした照明に、不思議な幾何学模様や円錐が散りばめられたプラ-メン・カルタコフによるポップな演出コンセプトに貫かれています。 ここでも特撮怪獣映画のキャラクターのような装束やロック歌手を思わせる衣装をまとった歌手たちが舞台狭しと活躍します。今作ではアルベリヒ役のゲオルギエフとハーゲン役のペタル・ブチコフ以外は主要メンバーが刷新され、ブリュンヒルデ役のヨルダンカ・デリロヴァを初めとした新鮮な歌唱陣による熱演によりこの壮大なツィクルスの最終章が締めくくられます。収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年8月号)★-
シベリウス(1865-1948):
交響曲 第7番
組曲『クリスティアン2世』
組曲『ペレアスとメリザンド』 [フィンランド放送交響楽団/ニコラス・コロン(指揮)]SIBELIUS, J.: Symphony No. 7 / Pelléas et Mélisande / Kung Kristian II Suite (Finnish Radio Symphony, N. Collon)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:ODE1404-2
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
フィンランド放送響に新たな歴史を拓いたニコラス・コロン、
注目の第一作はシベリウス最後の交響曲!2021年9月8日、フィンランド放送交響楽団の歴史に新たなページが拓かれました。1983年ロンドン生まれのニコラス・コロンの首席指揮者就任記念コンサート。1927年に創設された楽団の歴史上初めてフィンランド国外から首席指揮者が迎えられたのです。 ニコラス・コロンはヴィオラ、ピアノ、オルガンを学び、イギリス・ナショナル・ユース管にヴィオラ奏者として参加。このユース管で一緒だったロビン・ティチアーティ(コロンと同年生まれ)たちと共に、暗譜・立奏を旨とするオーロラ管弦楽団を2004年に創設し、その首席指揮者としてダイナミックな音楽作りや、異なるジャンルのパフォーマーとの共演、更にはコンサートホール以外の場所にも演奏の場を広げて注目を集め、名門ひしめくロンドンのオーケストラ界にあって勝るとも劣らない人気と評価を誇るまでに育て上げました。 2010年代に入るとドイツ、フランス、スペインや北欧のオペラハウスと名門オーケストラに招かれるようになり、ハーグ・レジデンティ管の首席指揮者(2016-21)、ケルン・ギュルツェニヒ管の首席客演指揮者(2017-)を務めるなど評価を高めて来ました(2019年には東京都響にも出演)。2017年3月にフィンランド放送響を初めて指揮すると、2度目の客演に先立つ2019年5月2日に次期首席指揮者に指名されるという異例の抜擢。最初の共演が与えたインパクトの強さ、今後の期待の大きさが想像されます。 その注目のCD第一作はオーケストラの血肉となっているシベリウス。コロンの指揮の師コリン・デイヴィスが得意としたレパートリーでもあります。コロンとフィンランド放送響は2021年12月6日のフィンランド独立記念日ガラ・コンサートで交響曲第7番と『クリスティアン2世』を演奏しており、このCDは同時期の録音。先立って録音された『ペレアスとメリザンド』共々、高揚感に加えて弦のしっとりとした質感、仄暗い音色で奏でる弱音部の美しさも印象的で、オーケストラのカラーをうまく引き出しています。 ONDINEレーベルのオーケストラ録音を数多く手がけ、優秀録音で評価の高いベテラン、エンノ・マエメツが録音・編集・マスタリングを担当しており、オーディオ的にも楽しみな1枚。このコンビはONDINEレーベルに継続的な録音予定があり、コロンの指揮する本格的なシンフォニー・レパートリーを聴く機会が増えそうです。収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年8月号)★-
グァルニエリ(1907-1993):
ショーロ集 第1巻
セレスタ [オリガ・コピロヴァ(ピアノ)/アレシャンドリ・シウヴェリオ(ファゴット)/クラウディア・ナシメント(フルート)/ダヴィ・グラトン(ヴァイオリン)/サンパウロ交響楽団/イサーク・カラブチェフスキー(指揮)]GUARNIERI, C.: Chôros, Vol. 1 / Seresta (Kopylova, Silvério, Nascimento, Graton, São Paulo Symphony, Karabtchevsky)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.574197
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
グァルニエリの父はイタリア系の移民で音楽を愛し、子供たちに付けた名前は、モーツァルト、ロッシーニ、ベッリーニ、ヴェルディ。カマルゴ・グァルニエリの本名はモザルト(モーツァルト)で、母親から手ほどきを受けたピアノ演奏と作曲で早熟の天才ぶりを発揮しましたが、後にはMozartの代りにM.とだけ書き、母の旧姓カマルゴをとって名前としたそうです。 グァルニエリは、ブラジルの作家・詩人・民俗学者で音楽研究者でもあるマリオ・ジ・アンドラージの民族主義的思想に影響を受け、西洋クラシック音楽をブラジル音楽の語法によって革新しようとしました。彼のショーロのほとんどは、ブラジルの伝統的なショーロとは異なり、3楽章または3部分構成の協奏曲スタイルで書かれています。「セレスタ(セレナード)」と題された曲も実質はショーロ。カルモ(穏やかに)と指示された緩徐楽章に漂う郷愁(サウダージ)や、急速楽章のホットな情熱が楽しめます。 ヴィラ=ロボス:交響曲全集で大きな評判となったカラブチェフスキー指揮、サンパウロ交響楽団の演奏。ソリストも楽団員です。 ※当ディスクは、ブラジル外務省の主導により19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲の作品をブラジルのオーケストラが演奏・録音する大プロジェクト「Brasil em Concerto」の一環です。 *国内仕様盤には指揮者で日本ヴィラ=ロボス協会会長の木許裕介氏の解説が付属します。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年8月号)★-
グァルニエリ(1907-1993):
ショーロ集 第2巻
トレメンベーの花 [オバニル・ブオジ(クラリネット)/オリガ・コピロヴァ(ピアノ)/オラシオ・シャエファー(ヴィオラ)/マティアス・デ・オリベイラ・ピント(チェロ)/サンパウロ交響楽団/ロベルト・チビリサ(指揮)]GUARNIERI, C.: Chôros, Vol. 2 (Buosi, Schaefer, Pinto, Kopylova, São Paulo Symphony, Tibiriçá)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.574403
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
グァルニエリの父はイタリア系の移民で音楽を愛し、子供たちに付けた名前は、モーツァルト、ロッシーニ、ベッリーニ、ヴェルディ。カマルゴ・グァルニエリの本名はモザルト(モーツァルト)で、母親から手ほどきを受けたピアノ演奏と作曲で早熟の天才ぶりを発揮しましたが、後にはMozartの代りにM.とだけ書き、母の旧姓カマルゴをとって名前としたそうです。 グァルニエリは、ブラジルの作家・詩人・民俗学者で音楽研究者でもあるマリオ・ジ・アンドラージの民族主義的思想に影響を受け、西洋クラシック音楽をブラジル音楽の語法によって革新しようとしました。彼のショーロのほとんどは、ブラジルの伝統的なショーロとは異なり、3楽章または3部分構成の協奏曲スタイルで書かれています。サンパウロ近郊の町にちなむ「トレメンベーの花」も3部分構成で、特に第3部分はラテンのノリが全開。20世紀音楽の語法を用いながら、緩徐楽章の哀感も急速楽章のホットな情熱も、これぞブラジル!といった雰囲気が満点です。 サンパウロ生まれのロベルト・チビリサの指揮、サンパウロ交響楽団と、その首席奏者を中心としたメンバーによる演奏です。 ※当ディスクは、ブラジル外務省の主導により19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲の作品をブラジルのオーケストラが演奏・録音する大プロジェクト「Brasil em Concerto」の一環です。 *国内仕様盤には指揮者で日本ヴィラ=ロボス協会会長の木許裕介氏の解説が付属します。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年8月号)★-
モンテヴェルディ(1567-1643):
マドリガーレ集 第4巻(全曲) [フィリップ・ヘレヴェッヘ、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント]MONTEVERDI, C.: Madrigals, Book 4 (Anima dolorosa) (Collegium Vocale Gent, Herreweghe)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:LPH037
CD国内仕様 日本語解説/歌詞日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
モンテヴェルディ芸術の真骨頂、ヘレヴェッヘと精鋭陣の快挙!近年はジェズアルド晩年のマドリガーレ集で、極めて緻密な和声感覚の難曲を他の追従を許さぬ解釈で聴かせ、絶賛を博したフィリップ・ヘレヴェッヘ。70歳のインタビューで「残された人生では真に向き合う価値を感じる作品だけを演奏する」と語った彼がここで取り上げるのは、モンテヴェルディのマドリガーレ集。『聖母マリアの夕べの祈り』の二度にわたる録音などが広く知られていますが、ルネサンスとバロックの橋渡しをなすこの作曲家の真髄ともいうべきマドリガーレを系統的に録音するのは初めてです。 1603年に出版された旧様式の集大成ともいうべき「第4巻」を、ジェズアルドの録音と同様、ソリストたちからなる極小編成を指揮して披露するその解釈の精緻さは、どの曲をとっても息を呑むばかり。群を抜く中世音楽解釈でも知られるバルボラ・カバートコヴァーや、ヘンデル、テレマンなどの独唱で注目されてきたアレックス・ポッターなど、演奏陣は今回も申し分ない顔ぶれ。ユニゾンのソプラノ2声から静かに音程差がほぐれて音楽を紡ぎ出してゆく冒頭曲から、異形の半音階に強烈な求心力が宿る終曲の驚くべき展開に至るまで、20の小宇宙それぞれの美に圧倒される最新録音です。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年8月号)★-
〈#bruckner2024〉
ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第4番 変ホ長調「ロマンティック」
(第2稿/コーストヴェット版) [リンツ・ブルックナー管弦楽団/ウィーン放送交響楽団/マルクス・ポシュナー(指揮)]BRUCKNER, A.: Symphony No. 4, "Romantic" (1881 version, ed. B. Korstvedt) (Complete Symphony Versions Edition, Vol. 4) (M. Poschner)
発売日:2022年05月13日
NMLアルバム番号:C8083
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,750円(税込)
「#bruckner2024」の第4弾。「ロマンティック」のニックネームを持つ人気曲、第4番の登場です。 ここで取り上げられているのは第4番の使用楽譜として最も一般的な第2稿(いわゆる1878/80年稿)で、新ブルックナー全集として出版されているベンジャミン・コーストヴェット校訂のもの(Korstvedt NBG III/1: 4/2、2019年出版)が使われています。また1878年にブルックナーが第2稿を完成させた際のフィナーレである「民衆の祭り Volksfest」と呼ばれる楽章も追加で収録し、CDのプログラム機能を使えば第2稿の最初の姿を聞くことが出来るようになっています。 ポシュナーは今回も引き締まったテンポを基調としつつ(各楽章の演奏時間はヴァント/ベルリン・フィル盤に比べて第1楽章が1分遅い程度でほぼ同じ)、緩急・強弱の幅を大きめに取りドラマティックな音楽に仕上げています。また「民衆の祭り」の演奏時間はフルシャ盤の17:57に比べてだいぶ速く、聞き比べも興味深いことでしょう。 ※国内仕様盤には石原勇太郎氏(音楽学/国際ブルックナー協会会員)による日本語の解説が付属します。
収録作曲家:
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ヴェックマン(1616-1674):
11のソナタ集
ハンブルク・コレギウム・ムジクムのための [ムジカ・フィアタ/ローランド・ウィルソン(指揮)]発売日:2022年05月27日
CD価格:1,800円(税込)
ドイツ初期バロックの作曲家、マティアス・ヴェックマンがハンブルクのコレギウム・ムジクム(民間の音楽愛好団体)のために書いた11曲のソナタ集を収めた1枚。 この作品の自筆譜は現在、リューネブルク市立図書館に残されており、2つのソナタ以外は4種の楽器と通奏低音の組み合わせで書かれています。どの曲でもすべての楽器に見せ場があり、とりわけトロンボーンとコルネッティーノ(ツィンク、木管コルネット)には過酷ともいえるほどの高度な技巧が求められます。音楽は、テンポ、リズム、音域の急激な変化が強烈なコントラストを生み出し、全曲を通して聴いても「似ている」という印象を与えません。 この分野の第一人者であるローランド・ウィルソンとムジカ・フィアタの奏者たちの妙技でお楽しみください。
収録作曲家:
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テレマン(1681-1767):
オラトリオ集 [ラヘル・マース(ソプラノ)/エレナ・ハルシャーニ(ソプラノ)/ミルコ・ルートヴィヒ(テノール)/クラウス・メルテンス(バス・バリトン)他/ケルン・アカデミー/ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)]発売日:2022年05月27日
CD価格:2,475円(税込)
1730/31年の教会暦において、ハンブルク市の音楽監督を務めていたテレマンは特別な構想による新作を発表しました。それは聖書のテキストではなく、新作の詩を用いたオラトリオを教会の礼拝で演奏するというものでした。 この時に演奏されたのは、詩人であり音楽家でもあるアルブレヒト・ヤコブ・ツェル(1701-1754)のテキストによる聖ヨハネの祝日のためのオラトリオ「わが神なる主はたたえられん」TVWV 1:602/1216。ツェルは演劇的ともいえるほどのドラマティックな情景を描き出し、テレマンは3人のバス歌手を含む独唱と、4本のホルン、3本のフルートなど多彩な楽器編成によるアンサンブルを用い幅広い表現でテキストに素晴らしい音楽を付けています。エジプト人の嘆きが歌われる箇所では、半音階進行を含むヘ短調の旋律で描かれ、逃げ惑う民衆と追手の描写では16分音符を多用し、緊張感が盛り立てられています。 もう1曲は復活祭後の第2日曜日のためのオラトリオ。 演奏は、テレマンを得意とするミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズの指揮によるケルン・アカデミー。エレナ・ハルシャーニ、クラウス・メルテンスら独唱陣も見事です。
収録作曲家:
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ヒラー(1811-1885):
ピアノ四重奏曲 第3番 Op.133
ピアノ五重奏曲 Op.156 [オリヴァー・トリンドル(ピアノ)/ミンゲット四重奏団]発売日:2022年05月27日
CD価格:1,800円(税込)
ドイツのロマン派時代に活躍したフェルディナント・ヒラー。10歳から作曲をはじめ、ヨハン・ネポムク・フンメルに師事、ピアニストとして才能を開花させるとともに作曲の腕を磨きました。以降、作曲家・指揮者としてヨーロッパ全域で名を馳せましたが、死後は残念なことにその名声が忘れられ、作品の演奏機会も失われてしまいました。 このアルバムに収録された2つの作品、ピアノ四重奏曲第3番とピアノ五重奏曲はヒラーの円熟期である1860年代から70年代に作曲されたもの。ピアノ四重奏曲第3番は、ピアノ・パートの華やかさが際立つ、シューマンの影響を感じさせる劇的で創造力に富んだ作品。終楽章はイ長調に転じ輝かしく終わります。ピアノ五重奏曲はより抒情的で、第1楽章の主題が最終楽章にも現れて統一感を持たせています。 初演時こそ高く評価されたものの、コンサート・レパートリーになることのなかったこれら不遇の作品を、ミンゲット四重奏団とオリヴァー・トリンドルが見事な演奏で聴かせます。
収録作曲家:
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ヴィヴァルディ(1678-1741):
パンフルートのための「四季」 [アンドレーア・チラ(パン・フルート)/プフォルツハイム南西ドイツ室内管弦楽団/ダグラス・ボストック(指揮)]発売日:2022年05月27日
CD価格:2,475円(税込)
誰もが知っているヴィヴァルディの『四季』に新風を吹き込む1枚が登場。このアルバムでは独奏ヴァイオリンのパートをパンフルートで演奏し、アルカイックな音色と文字通り息つく間もない驚愕のヴィルトゥオジティを披露しています。 アンドレーア・チラは、ルーマニアのブカレストで生まれ、母国では「ナイ」と呼ばれるパンフルートの演奏に才能を発揮。ルーマニアの伝統音楽からオペラ・アリアやポップスに至るレパートリーを持ち、この楽器のスター的存在としてウィーンを拠点にヨーロッパで活躍しています。 パンフルート用のアレンジは現代作曲家として活躍するカルロス・ピノ=キンタナによるもので、原曲のソロ・パートのポリフォニックな側面を強調し、パンフルートに適した調に移し、弦楽アンサンブルとのバランスに配慮することで、違和感のない仕上がりになっています。
収録作曲家:
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ロンバルディーニ=ジルメン(1745-1818):
6つの弦楽四重奏曲 [ロンバルディーニ四重奏団]発売日:2022年05月27日
CD価格:1,800円(税込)
イタリアの女性作曲家・ヴァイオリニスト、マッダレーナ・ロンバルディーニ=ジルメンの弦楽四重奏曲集。 ヴェネツィアで貴族の家に生まれるも幼くして両親を亡くし、7歳でヴェネツィア女子孤児院に引き取られました。そこで音楽教育を受けた彼女はヴァイオリン演奏の才能を見出され、ジュゼッペ・タルティーニに師事し研鑽を積みました。その後、ヴァイオリニストのルドヴィコ・ジルメンと結婚、夫婦で演奏旅行に出かけるなど、18世紀にプロの音楽家として活躍した数少ない女性の一人として名を遺しています。 「最初に弦楽四重奏曲を作曲した女性」とも言われる彼女の6つの四重奏曲はどれも2つの楽章で構成されており、豊かな情感が感じられます。 演奏は作曲家の名を冠した「ロンバルディーニ四重奏団」が担当、共感溢れる演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
世の終わりのための四重奏曲 [クリスティーナ・オストラン(ヴァイオリン)/ジョニー・テシエ(クラリネット)/ヘンリク・ダム・トムセン(チェロ)/ペア・サロ(ピアノ)]MESSIAEN, O.: Quatuor pour la fin du temps (Åstrand, Teyssier, Thomsen, Salo)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:6.220679
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
メシアンの最も有名な作品の一つ「世の終わりのための四重奏曲」は、第二次世界大戦中の1940年にドイツ軍の捕虜となったメシアンが収容所で書いた作品。そこで出会った音楽家、チェリストのエティエンヌ・パスキエとクラリネット奏者アンリ・アコカ、ヴァイオリン奏者ジャン・ル・ブレール、そしてメシアン自身のピアノのために書かれており、メシアンが愛する鳥の声や神への賛美が至るところに顕れる名作に仕上がっています。 デンマーク国立交響楽団(DR放送交響楽団)のコンサートマスター、クリスティーナ・オストランと首席クラリネット奏者ジョニー・テシエ、同じく首席チェロ奏者ヘンリク・ダム・トムセンの3人に加え、デンマークを拠点に活動するピアニスト、ペア・サロは、この曲をコンサートで何度も演奏しており、満を持しての録音となりました。 DXD352.8kHz/32bitでの録音、マルチ・チャンネルを含むSACDでの発売です。
収録作曲家:
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リース(1784-1838):
弦楽四重奏曲集 第4集 [シュパンツィヒ・クァルテット]発売日:2022年05月27日
CD価格:1,800円(税込)
フェルディナンド・リースの弦楽四重奏曲シリーズ第4弾。このアルバムには作曲家としてのリースの重要性を確認できる2作品が収録されています。ベートーヴェンの弟子であるリースは、ピアノ曲だけではなく、生涯を通じて弦楽四重奏曲や五重奏曲の作曲に力を注いでいました。1809年に書かれたハ長調の弦楽五重奏曲は、1790年代に「シュパンツィヒ・クァルテット」を創設したヴァイオリニスト、イグナーツ・シュパンツィヒに献呈されたもので、ヴァイオリンをはじめとした各楽器の妙技が存分に楽しめる作品に仕上がっています。 また、1826年に書かれたイ短調の弦楽四重奏曲は、4/4拍子ではじまる第1楽章が、わずか4小節後に6/8拍子の短い動機で遮られるなど、かなりユニークな作風を持っています。この曲は、1827年、当時の音楽専門誌で「リースの作曲に慣れ親しみ、その中に特異なものを認めた者は誰でも、この作品に魅了され、稀に見る喜びを味わうだろう。彼の作品はすべて高貴で壮大な性格を持ち、堅固である。」と絶賛されています。 演奏はベートーヴェンの友人でもあったシュパンツィヒの名を冠するシュパンツィヒ・クァルテット。当時の雰囲気を伝える典雅な演奏をお楽しみください。
収録作曲家:
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タネーエフ(1856-1915):
交響曲・管弦楽作品集 [ノヴォシビルスク・アカデミー交響楽団/ロシア・フィルハーモニー管弦楽団 /トーマス・ザンデルリンク(指揮) 他]発売日:2022年05月27日
CD 4枚組価格:3,800円(税込、送料無料)
19世紀から20世紀にかけてのロシア音楽界を代表的存在セルゲイ・タネーエフ。モスクワ音楽院でニコライ・ルビンシテインとピョートル・チャイコフスキーに師事、卒業後はピアニスト、作曲家として活躍するとともに、母校のモスクワ音楽院で後進を指導。ラフマニノフやスクリャービン、プロコフィエフやメトネルを育てました。 このアルバムにはトーマス・ザンデルリンクの指揮による交響曲全曲に加え管弦楽曲とカンタータを収録。ロマン派の影響が感じられる初期の作品から、大規模な傑作となった最後の第4交響曲まで、その作風の発展を辿ることができます。また交響詩のような風格を持つ巨大な序曲《オレステイア》や、タネーエフが初めて手掛けたヴァイオリンとオーケストラのための作品「協奏的組曲」、古代の聖歌が表情豊かに織り込まれたカンタータ『聖イオアン・ダマスキン(ダマスカスのヨハネ)』も収録。対位法を巧みに駆使した緻密な構築力によって“ロシアのブラームス”と呼ばれたタネーエフを存分に味わえます。
収録作曲家:
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タールベルク(1812-1871):
ドニゼッティの歌劇による幻想曲集 [フランチェスコ・ニコロージ(ピアノ)]THALBERG, S.: Fantasies on Operas by Gaetano Donizetti (Nicolosi)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:8.555502
CD価格:1,900円(税込)
スイス出身のピアニスト・作曲家、ジギスムント・タールベルク。14歳の時にロンドンでモシェレスにピアノを学び、同年5月に最初の公開演奏会を開催。以降、フンメルやツェルニーに指導を受け、1835年にパリへ赴きピアニストとして喝采を浴びます。1837年にリストと直接対決を行い「タールベルクは世界一のピアニスト、リストは世界で唯一のピアニスト」と賞賛されたというエピソードも伝えられます。 このアルバムは2021年5月に発売された6枚組BOXからの分売で(原盤はMARCO POLO)、ドニゼッティの歌劇の旋律をもとにした5作品が収録されています。華やかな技巧が存分に用いられているとともに、ドニゼッティの美しい旋律をスタイリッシュに仕上げた曲はどれも魅力的です。 演奏は1954年イタリア生まれのフランチェスコ・ニコロージ。超絶技巧の持ち主であるだけではなく、タールベルク国際研究センターの会長として作品の研究、普及に努めています。
収録作曲家:
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スティル(1895-1978):
サマーランド他
管弦楽作品集 [ジーナ・シフ(ヴァイオリン)/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団/アヴラナ・アイゼンバーグ(指揮)]STILL, W.G.: Summerland / Violin Suite / Pastorela / American Suite (Z. Schiff, Royal Scottish National Orchestra, Eisenberg)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:8.559867
CD価格:1,900円(税込)
アフリカ系アメリカ人作曲家ウィリアム・グラント・スティル。ミシシッピ州ウッドヴィルの教育者の両親の下に生まれ、第一次世界大戦中はアメリカ海軍に従軍。一時は医学を志すも、音楽の道に進み、1919年頃から1930年頃まで盛んであった「ハーレム・ルネサンス=アフリカ系アメリカ人のアート活動」にかかわりを持ちました。ヴァレーズとチャドウィックに作曲を師事、アフリカ系アメリカ人の霊歌やジャズやブルースなどのイディオムと、クラシック音楽の形式を融合させる方式により、9作のオペラと5つの交響曲を含む200作近くの作品を遺しています。 このアルバムに収録された作品はすべて世界初録音。スティルの信仰心や、アフリカへの深い愛が込められているほか、トラック3「Quit Dat Fool’nish」には、彼のいたずら好きの愛犬シェプへの愛情が溢れています。 またトラック13の「哀歌」は、シベリウスの生誕100周年記念コンサートのために指揮者ファビエン・セヴィツキーから委嘱された、心にしみる別れの曲。マイアミ大学交響楽団によって初演され、その翌年の1966年にはフィンランド国営ラジオでも放送されました。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ舞曲、レントラーとエコセーズ集 [リュウ・ヤン(ピアノ/フォルテピアノ)]SCHUBERT, F.: German Dances, Ländlers and Écossaises (Yang Liu)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:8.573941
CD価格:1,900円(税込)
歌曲王として知られるシューベルトですが、31年という短い生涯を通じてピアノ曲も夥しい数を遺しています。ワルツやドイツ舞曲などの小品のほとんどは、彼の友人たちの前で即興的に演奏した曲をもとに書き留められたとされており、親しみやすく、ピアノの心得のある人ならば、誰でも気軽に演奏が可能です。1曲1曲は短めに書かれており、踊りの間は繰り返して演奏できます。このディスクでは ドイツ舞曲にレントラー(3拍子の田舎風の踊り)やエコセーズ(スコットランド由来の舞曲)を交えて変化を演出しています。 ピアニスト、リュウ・ヤンはスタインウェイと、1820年代のフォルテピアノのレプリカを弾き分け、アルバム全体に変化をつけています。またトラック16はいくつかの草稿を組み合わせたもの。未完の曲についてはリュウ・ヤン自身が補筆しています。
収録作曲家:
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サン=ジョルジュ(1745-1799):
6つの協奏的四重奏曲(1777) [アラベラ弦楽四重奏団]SAINT-GEORGES, J.B.C. de: 6 Concertante Quartets (Arabella String Quartet)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:8.574360
CD価格:1,900円(税込)
カリブ海のフランス領、グアドループ島出身のサン=ジョルジュ。アフリカ系の母親の血を引いたため褐色の肌色を持った彼は、偏見にも負けず、優れた剣士、運動選手、ヴァイオリンの名手、そして作曲家として18世紀後半のフランスで大活躍しました。 このアルバムに収録された一連の弦楽四重奏曲は、各奏者に腕前を競わせるのではなく、アンサンブルとしての音色の妙を追求し、豊かな抒情性も備えた聴きごたえのあるもので、当時のフランスで未だ黎明期にあったこのジャンルに一石を投じました。 演奏するアラベラ弦楽四重奏団はイェール大学で出会った音楽家たちのアンサンブルです。
収録作曲家:
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スッペ(1819-1895):
劇付随音楽『モーツァルト』
ナレーションなしヴァージョン [ユリエ・スヴェツェナー(ヴァイオリン)/パヴェル・リブカ (オルガン)/ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団/ダリオ・サルヴィ (指揮)]SUPPÉ, F. von: Mozart [Incidental Music] (Janáček Philharmonic, Salvi)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:8.574383
CD価格:1,900円(税込)
NAXOSのオーベール序曲集のシリーズでファンを獲得しているダリオ・サルヴィ指揮の新譜はフランツ・フォン・スッペ。1854年にアン・デア・ウィーン劇場で上演されたレオンハルト・ヴォールムートによる劇『モーツァルト』のための音楽です。 劇のストーリーはモーツァルトの人生とそこに関わった人たちを描いたもので、序曲が《フィガロの結婚》の音楽で始まると1分ほどで《ドン・ジョヴァンニ》の音楽に。その後も《劇場支配人》《魔笛》やハイドンの「驚愕」交響曲等などが顔を出し、最後はレクイエムの音楽で閉じられます。 その間をつなぐスッペの音楽が実に巧みで、どこまでがモーツァルトでどこからがスッペか区別が付かないほど。このディスクではナレーションを省いていますが、この音楽の巧みさはストーリー不要とさえ思えます。喜歌劇の達人、スッペの面目躍如、モーツァルト・ファンに是非聴いて頂きたい一枚です。 併録は喜歌劇《アフリカ旅行》序曲。
収録作曲家:
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ツィファキス(1969-):
フラメンコ・オデッセイ [クリストス・ツィファキス (ギター)/エヴァンゲロス・スタスーロプーロス (フルート)/エフゲニー・ブコス(ヴァイオリン)/パナジョティス・ブーラザニス (エレクトリック・ベース)/ニコス・カピリディス (ドラムス)/ジャニス・パパジョヌーリス (打楽器)/クリストス・クセナキス (サンプリング)]TZIFAKIS, C.: Flamenco Odyssey (Tzifakis, Stathoulopoulos, Bukov, Bourazanis, Kapilidis, Papagiannoulis)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:8.579112
CD価格:1,900円(税込)
ギリシャ、アテネ生まれのクリストス・ツィファキスは、6歳でピアノを始め、10歳の時にギターに転向。1988年にオラダのマーストリヒト音楽アカデミーに入学、1994年の卒業時には卓越したギタリストとして認められました。 彼はアカデミーでペペ・ロメロ、レオ・ブローウェルをはじめとしたクラシック・ギター界の巨匠と交流を持ち、多大な影響を受けました。また在学中にはスペインのコルドバを訪れ、フラメンコ・ギターを習得し、アテネで最初のフラメンコ・ギター・フェスティヴァルを創設、クラシック以外の音楽にも興味を抱いています。現在はギタリスト、作曲家として活動。 この「フラメンコ・オデッセイ」はツィファキスの代表作の一つで、ブルースやロック風の即興的なギターの演奏と、手拍子を含む多彩な打楽器、エレクトロニクスまで多彩な素材を用いた各曲にいざなわれ、聴き手は東洋から西洋の文化を味わいながら、ブレリア、ソレア、ファンダンゴなどのフラメンコのリズムに浸ることができます。
収録作曲家:
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アルヴァロ・カッスート 指揮
ポルトガルの3つのオーケストラ [ヌォヴァ・フィラモニカ・ポルトゥゲサ/オルケストラ・シンフォニカ・ポルトゥゲサ/オルケストラ・ドゥ・アルガルベ/アルヴァロ・カッスート(指揮)]Orchestral Music - BRAGA SANTOS, J. / BRAHMS, J. / CHABRIER, E. / GLINKA, M. / MOZART, W.A. / STRAUSS, R. (Three Portuguese Orchestras) (Cassuto)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:8.579130
CD価格:1,900円(税込)
指揮者アルヴァロ・カッスートをフィーチャーした1枚。1938年、ポルトガルのポルトで生まれ、リスボン大学で法学の学位を取得、その1年後にはウィーン国立音楽大学で指揮の学位を取得したカッスート、作曲家としても評価が高く、ポルトガルとアメリカの音楽機関から作品の委嘱を受けています。ポルトガル各地のオーケストラを指揮するだけでなく、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団やロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、数々の名門オーケストラを指揮しています。 このアルバムでカッスートが指揮している3つのオーケストラは、全て彼が創設した団体で、どの曲にも熱のこもった演奏を披露しています。また彼が敬愛するジョリー・ブラガ・サントスの音楽を広めるための運動にも力を入れており、ここではMARCO POLOへの多数の録音から選ばれた1曲「スタッカート・ブリリャンテ」を聴くことができます。
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リャトシンスキー(1895-1968):
交響曲 第4番 & 第5番 「スラビャンスカヤ」 [クラクフ・フィルハーモニー管弦楽団/ロラント・バーデル(指揮)]LYATOSHINSKY, B.M.: Symphonies Nos. 4 and 5, "Slavyanskaya" (Cracow Philharmonic, Bader)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:999183-2
CD価格:1,425円(税込)
20世紀のウクライナ音楽界の基礎を築いたボリス・リャトシンスキー。革命を乗り越え、ソヴィエトまでの激動の時代に書かれた5つの交響曲が注目を集めています。このアルバムには交響曲第4番と最後の交響曲である交響曲第5番が収録されています。 1963年に完成した第4番は、ネイサン・ラクリンの指揮により、当時のレニングラード(サンクトペテルスブルク)フィルハーモニー管弦楽団によって初演されました。はっきりとした調性と、ウクライナの民俗音楽を採り込んだ第4番は、当時の評論家たちに酷評されましたが、この耳当たりの良さは貴重です。 また高らかな金管の咆哮で幕を開ける第5番は、スラヴ圏に伝わる民謡や舞曲が素材に編みこまれており、こちらも聴きごたえのある作品です。 このバーデル盤は長らく生産が中止されていましたが、今回、価格を下げての再登場です。
収録作曲家:
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アンナ・グレツカ plays グレツキ [アンナ・グレツカ(ピアノ)]
GÓRECKI, H.M.: Piano Works (Górecka)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:CDAccordACD290
CD価格:3,000円(税込、送料無料)
「悲歌のシンフォニー」で知られるポーランドの作曲家ヘンリク・グレツキのピアノ作品集を、娘のアンナ・グレツカが弾いたアルバム。 グレツキはリプニクの音楽学校に入学するとピアノ漬けの日々を過ごし、1955年にボレスワフ・シャベルスキに作曲を学び始めて最初に書いたのがこのアルバムの冒頭に置かれた「4つの前奏曲」でした。1956年に書かれたソナタはバルトークを思わせる緻密な構造を持ち、後に妻となるヤドヴィカ・ルラニスカに捧げられています。 他には、近い時期に書かれた「鳥の巣から」や「種々の小品集」と、後の1980年代、90年代に作曲・改訂された小品などを収録。「アンナに」は、ポーランドの国民的女優アンナ・ディムナの慈善団体のチャリティオークション用に晩年のグレツキが書いたものです。 前衛的な作品から民謡風の耳なじみの良い作品まで、これらを演奏しているのはグレツキの娘アンナ・グレツカ。4歳からピアノを始め、カロル・シマノフスキ音楽院卒業後、国際的な活躍をするピアニストです。
収録作曲家:
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『波と影』
~弦楽九重奏によるドビュッシー 海 他 [コレクティフ9]WOOLF, L.P.: Contact / DEBUSSY, C.: La mer / Suite bergamasque (excerpts) / Préludes, Book 1 (excerpts) (Vagues et ombres) (Collectif9)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:ALPHA858
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,190円(税込)弦楽合奏が生む新鮮な色彩感で聴くドビュッシー!マーラー作品の編曲を収めたアルバム(ALPHA770)で大きな話題を集めたモントリオールの弦楽九重奏アンサンブル、コレクティフ9によるドビュッシーほか。ドビュッシー作品の編曲は全て、コントラバスを担当するメンバーのベルタン=マギによります。 「雪の上の足跡」の静謐な味わい、コラールのフレーズが帯びる美しさなど、なるほどと思わせる上手い編曲で、ピアノとはまた一味違う色彩を帯びているのがなんとも魅力的。また「月の光」の編曲は、冨田勲のモーグ・シンセサイザー版へのオマージュとなっています。 アメリカの女性作曲家ルナ・パール・ウールフによる「コンタクト」は、クジラの親子が水中で呼び合う声にインスパイアされた、コレクティフ9のためのオリジナル作品。
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カトリン・フィンチ & セク・ケイタ
ECHO - エコー [カトリン・フィンチ & セク・ケイタ]ECHO / Catrin Finch & Seckou Keita
発売日:2022年05月27日
CD価格:2,025円(税込)
ウェールズ出身で英国を代表するハープ奏者の一人、カトリン・フィンチとセネガル出身のコラ奏者、セク・ケイタによるコラボレーション・アルバム。過去に2作品をリリースし、2019年のBBC Radio 2 Folk AwardsではBest Duo/Bandを受賞。WOMAD、BBC Promsなどの世界有数の音楽祭に出演し、コンサート・ツアーも含め200か所以上で演奏を行ってきました。 第3作目となる『ECHO』は二人のヴィルトゥオーゾによる並外れたパートナーシップの10周年を記念する作品です。トラッド、フォーク、ワールド・ミュージック、クラシック、コンテンポラリーなどジャンルの垣根を超え、ハープとコラ、現代と伝統、異なる文化・歴史が美しく響きあい、一つの音楽を作り上げています。
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オッフェンバック(1819-1880):
夢幻歌劇《月世界旅行》 [ピエール・デュムソー、ヴィオレット・ポルシ、シェヴァ・テオヴァル ほか モンペリエ=オクシタニー国立管弦楽団&合唱団]OFFENBACH, J.: Voyage dans la lune (Le) [Opera] (Polchi, Tehoval, Lécroart, Derhet, Choeur et Orchestre national Montpellier Occitanie, Dumoussaud)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:BZ1048
CD 2枚組+Book価格:4,500円(税込、送料無料)
オッフェンバック晩年の夢幻歌劇シリーズの白眉!俊才デュムソーのタクトも際立つ画期的全曲録音多作で知られるフランス19世紀オペレッタの王オッフェンバック。既に数多くの作品が録音されている一方、未だ全曲録音が現れないままの傑作もありますが、今回Bru Zaneレーベルが手がけた《月世界旅行》もまさにそうした作品の一つ。マルク・ミンコフスキ指揮ルーヴル宮音楽隊の古楽器演奏(Archivレーベル)による抜粋で、初めて接した方も多いかもしれません。 ビゼー《カルメン》と同じ1875年、つまりオッフェンバックが亡くなる5年前に発表されたこのオペレッタは、彼が晩年に模索していた「夢幻もの」の第5作にあたる意欲作。空想科学小説の祖ジュール・ヴェルヌの同題作品を参考にしながら自由に組み上げられた台本のもと、夢幻物語と近代的科学小説の要素をかけあわせた展開は大いに人気を博し、パリでも翌年・翌々年にかけ再演が相次いだほかウィーンやロンドンでも上演されました。 オッフェンバックの真骨頂ともいうべき華やぎと充実した構成の面白さを、ドビュッシー《ペレアスとメリザンド》(ALPHA752/NYCX-10240)の名演も記憶に新しい俊才デュムソーが鮮やかに表現。歌手陣の役作りも見事で、このレーベルならではの図版満載の充実したブックレット(仏語・英語)とともに作品の真価をじっくり堪能できます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ 第39集
第215番 BWV 215/第120番 BWV 120 [ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ)/ヤン・ベルナー(アルト)/ダニエル・ヨハンセン(テノール)/ゼーレン・リヒター(テノール)/ペーター・コーイ(バス)/ダニエル・ペレス(バス)/ルドルフ・ルッツ(指揮)/バッハ財団管弦楽団(ピリオド楽器使用)]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 39 - BWV 120 and 215 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:BSSG-C053
CD価格:4,500円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第39集には2つのカンタータが収録されています。 第215番「恵まれしザクセンよ、汝の幸いをたたえよ」はザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト2世(ポーランド王アウグスト3世)が、1734年10月に支配下にあったライプツィヒを訪問した際に、王を称え歓迎するために書かれたカンタータ。王を寓意的に扱うことなく、その人柄と資質を称える内容です。バッハは3日間でこの作品を仕上げたとされており、第1曲のオープニングコーラスにカンタータ「国父なる主よ、万歳」(音楽は消失 BWV Anh.11)の歌詞を用いるなど、一部の素材は他の作品から転用しています。またバッハは後に、この作品の一部の旋律を『ミサ曲ロ短調』に、第7曲のソプラノ・アリアは『クリスマス・オラトリオ』に転用しています。 第120番「神よ、人は汝をひそかにたたう」は1742年、もしくはその少しあとにライプツィヒでの市参事会交代式のために書かれたカンタータ。毎年「聖バルトロメウスの日」である8月24日のあとの月曜日に行われるこの儀式は、ライプツィヒの聖ニコライ教会で礼拝が行われ、ここに音楽を提供するのは、トーマス・カントルの務めでした。バッハはこの職にあった27年間、毎年祝賀カンタータを寄せています。そのため、常に新作を用意したわけではなく、このカンタータも冒頭のアリアを含む3曲は、以前の同名作品(BWV 120b)からの転用であるとともに、他の作品にも転用するなど、バッハ自身のお気に入りの作品だったと推測されています。
収録作曲家:
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テルツィ(1570頃?-1600以降):
リュート作品集 [フローラン・マリー]発売日:2022年05月27日
CD価格:2,475円(税込)
妙なる響きで作品の機微そのままに伝えられる、ベルガモの名リュート音楽家の古雅なる名品群パレストリーナやマレンツィオなどの巨匠たちが声楽のために精緻な多声音楽を作曲する傍ら、さまざまな楽器の使い手たちが器楽特有の音楽作法を確立しはじめていた16世紀イタリア。 カプスベルガーやピッチニーニといったバロック期の作曲家が登場する前、ルネサンス独奏器楽の集大成ともいうべき作品群をリュートのために残したのが、北イタリアのベルガモを拠点に活躍したこの楽器の名手テルツィ。彼の名を冠した出版譜の存在や世界各地に残る筆写譜の多さから推察される生前の人気に比して生涯は謎に包まれたままですが、作曲者の深い音楽的知識と感性は、さまざまな時代の舞曲やフランス語の多声シャンソンの独奏編曲、プレリュードなど多岐にわたる形式の音楽そのものに如実に現れていると言ってよいでしょう。 さまざまな中世・ルネサンス音楽の演奏団体と共演するフランスの名手フローラン・マリーは、古楽器製作家の父が手がけた8コースのリュートを手に、ルネサンス様式の総目録のごときテルツィの音楽の多彩さを丁寧な解釈で味わい深く聴かせます。 先例が決して多いとは言えない、テルツィ作品だけで構成されたアルバムという意味でも貴重なリリース。佐藤豊彦やリー・サンタナなど、世界的リュート奏者たちにも愛されてきたCarpe Diemレーベルの抜群のエンジニアリングが映える、自然な佇まいの弦音も魅力です。
収録作曲家:
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ロイスナー(1636-1679):
リュートのための組曲集
~『リュートの楽しみ Delitiae testudinis』(1667)より [ウィリアム・カーター]REUSNER, E.: Delitiae testudinis Suites Nos. 6, 9, 11, 13 / Pieces in F Major / Wir glauben all an einen Gott (W. Carter)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:CKD679
CD価格:2,475円(税込)
フローベルガーの同時代人が残した重要なリュート組曲の数々を、名手の妙技とともにリュートという撥弦楽器が、王侯貴族や知識人たちのための最も高貴な楽器としての地位をいまだ保っていた17世紀の半ば頃。ロイスナーは当時ハプスブルク家の所領だったシュレジエン地方(現ポーランド領)で生まれ、広く各地を旅して演奏家としての名声を築き、後年はベルリンに宮廷をかまえていたブランデンブルク選帝侯の音楽家となり、齢43で亡くなるまでかの地で活躍を続けました。その作品は同時代を生きた鍵盤奏者フローベルガーと同じように、フランス様式の舞曲のリズムを明確に取り込みながらドイツ音楽特有の奥深さにも貫かれており、聴き深めるに足る味わいに満ちています。 フロリダ出身で英国古楽界に軸足を置く名手ウィリアム・カーターは、彼が特に惹かれるというロイスナー最初の曲集『リュートの楽しみ』(1667)に着目。この作曲家が生きていた頃にも存在した16世紀末の銘器をモデルとする楽器を用い、端正な演奏で作品の妙味をじっくり引き出してゆきます。 LINNならではのバランスの良い自然派録音も、リュートの音色に耳を傾ける喜びを伝えてくれます。
収録作曲家:
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サクラーティ(1605-1650):
音楽劇《狂気を装った女》 [レオナルド・ガルシア・アラルコン、マリアナ・フローレス、ポール=アントワーヌ・ベノス=ジアン、カルロ・ヴィストーリ ほか カペラ・メディテラネア]発売日:2022年05月27日
CD 3枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
フランスで初めて上演されたオペラ、
地中海音楽のスペシャリストの指揮によりヴェルサイユの舞台で甦る!アルゼンチンからヨーロッパに渡り、フランス語圏を中心に卓越したバロック・オペラ指揮者として活躍、とりわけイタリアやスペインなど地中海諸国の音楽に抜群の適性を示している俊才レオナルド・ガルシア・アラルコン。これまでにもモンテヴェルディやカヴァッリなど比較的よく知られた巨匠たちのオペラだけでなく、ザンポーニ、ファルヴェッティ、ドラーギなど今や知る人が少なくなってしまった作曲家たちの劇音楽作品も積極的にとりあげてきました。 ヴェルサイユ宮殿の王室歌劇場を舞台に彼が新たに録音したのは、フランスで初めて上演されたオペラであるサクラーティの《狂気を装った女》。ルイ13世の崩御後間もなく、イタリアから来た新宰相マザランの肝煎りで1645年12月に上演されたこのイタリア語オペラは、トロイア戦争の戦士アキレスにまつわるエピソードを扱ったもの。フランス王室での上演に際しては幼少の王ルイ14世を喜ばせるべく本物の動物たちが活躍する場面も盛り込まれ、大いに歓迎されました。 同世代のカヴァッリ同様ヴェネツィアを本拠に人気を博していたサクラーティの精彩鮮やかな音楽を、アラルコンは多彩な通奏低音楽器群を含む15人編成のオーケストラ、マリアナ・フローレスら実力派歌手たちの緩急自在の名歌唱とともに瑞々しく現代に甦らせます。 器楽陣にレザール・フロリサンやルーヴル宮音楽隊を支えてきた打楽器奏者マリー=アンジュ・プティ、百戦錬磨の撥弦奏者キート・ガート、ガンバの達人フアン・マヌエル・キンターナら実力派が加わっていることも、この名演の勝因と言ってよいでしょう。収録作曲家:
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『Carnets de voyage 旅のノート』
ファフシャン(1960-):
弦楽四重奏のための作品全集 [MP4四重奏団、ジャン=リュック・ファフシャン]発売日:2022年05月27日
CD価格:2,475円(税込)
ベルギーの作曲家・ピアニスト、ジャン=リュック・ファフシャンの作品集。
収録作曲家:
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Resonance Lines
ブリテン/コロンビ/サーリアホ/ショウ
無伴奏チェロのための作品集 [ハンナ・コリンズ(チェロ)]Cello Recital: Collins, Hannah - BRITTEN, B. / COLOMBI, G. / SAARIAHO, K. / SHAW, C. (Resonance Lines)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:DSL-92252
CD価格:2,100円(税込)
このアルバムのタイトル「Resonance linces 共鳴線」は物理学用語から採られたものですが、ここでは時代を超えた作品同士の、また演奏家と作曲家との「共鳴」で生まれた作品群を指しています。 サーリアホのドリーミング・シャコンヌはコロンビのチャコーナによるもの、ショウの曲はタリスのモテットに基づく作品。サーリアホの7羽の蝶々は同郷のチェリスト、アンッシ・カルットゥネンとのコラボレーションから生まれ、ブリテンの無伴奏組曲はロストロポーヴィチに触発されて書かれました。 コチェフの曲はハイドンのト長調のチェロ協奏曲用のカデンツァとして書かれましたが、このように独立した作品として演奏することも意図されています。
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Wild At Heart
ゴスフィールド/ホフマン/キング/イ・ユンジ
無伴奏ヴァイオリンのための作品集 [ポーリーヌ・キム・ハリス(ヴァイオリン)]Violin Recital: Harris, Pauline Kim - GOSFIELD, A. / HOFFMAN, E. / KING, J. / LEE, Yoon-ji (Wild At Heart)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:DSL-92253
CD価格:2,100円(税込)
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チャピ(1851-1909):
弦楽四重奏曲 第3番・第4番 [ラテンアメリカ四重奏団]CHAPI, R.: String Quartets Nos. 3 and 4 (Cuarteto Latinoamericano)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:DSL-92254
CD価格:2,100円(税込)
スペインの作曲家チャピは主にサルスエラ(スペイン語によるスペイン風オペラ)作曲家として活躍しましたが、その長いとは言えない生涯の晩年に弦楽四重奏曲を4曲作曲しています。第3番はニ長調を採りながら短調に傾斜した激しく悲劇的な雰囲気の濃い作品。緩徐楽章を持たない第4番はロ短調ながら軽妙さや躍動感のある作品です。 演奏する「ラテン・アメリカ弦楽四重奏団」はその名の通り、ヴィラ=ロボスやチャベスなどの南米の音楽と、その基になったスペインの音楽を得意とするアンサンブルです。メキシコ人の3兄弟を中心として1982年に結成、以降独自のレパートリーを開拓、幾度もグラミー賞にノミネートされるほどの実力を持っています。
収録作曲家:
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Songs of Love and Despair
ビーザー/ブラントリー/ブドシュ/シューベルト
チェロとギターのための作品集 [ボイド・ミーツ・ガール]Cello and Guitar Recital: Boyd Meets Girl - BEASER, R. / BRANTLEY, P. / BUDOŠ, M. / SCHUBERT, F. (Songs of Love and Despair)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:DSL-92255
CD価格:2,100円(税込)
Boy meets Girl ボーイ・ミーツ・ガールにギタリストの名前(Boyd)を引っかけたデュオ、ボイド・ミーツ・ガール。二人は結婚して一緒に暮らしており、スタジオも近くにあったことからパンデミックの間も新曲のリサーチ、アレンジ、リハーサルそして録音を続けることが出来ました。 そうした中で生まれたのがこのアルバム。ドビュッシーの穏やかな美しさ、ボッケリーニの楽しい躍動感といったクラシック作品のみならず、アパラチア地方に伝わったスコットランドやアイルランド民謡の哀調を帯びた世界(トラック6-9)、更には二人が大ファンだというビートルズ(同12&13)、ビヨンセ(同5)、レディオヘッド(同15)の曲も収めています。
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ケクラン(1867-1950):
ネクテールの歌 第2集 [ニコラ・ウッドウォード]KOECHLIN, C.: Chants de nectaire (Les) (N. Woodward)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:HS190205
CD価格:2,175円(税込)
イギリスでソリストとして活躍するフルート奏者ニコラ・ウッドウォードによる、ケクランの大作『ネクテールの歌』の第一弾録音は、3集あるうちの第2集。 アナトール・フランスが1914年に発表した長編小説『天使たちの叛逆』に登場するフルートを吹く長老ネクテールの名を冠し、無伴奏フルートのために書かれたこの大作は、1945年に4カ月以上を費やして一気に書き上げられました。 聴く者に語りかけるようなこの作品を、ウッドウォードは大聖堂の響きも上手く取り込み、気高い緊張感を最後まで維持しながら聴かせます。 (各タイトルの日本語訳は相場ひろ氏による。)
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
交響曲 第39番 変ホ長調 K.543他 [クララ・ハスキル、ヘルベルト・フォン・カラヤン、フィルハーモニア管弦楽団]MOZART, W.A.: Piano Concerto No. 20 / Symphony No. 39 / 9 Variations on a Minuet by Jean-Pierre Duport (Haskil, Philharmonia Orchestra, Karajan)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:ICAC5166
CD価格:2,175円(税込)
モーツァルト生誕200年を記念して行われた音楽祭における、歴史的なライヴ!1956年1月、モーツァルトの生誕200年を祝う第1回モーツァルト週間音楽祭2日目に行われた、ハスキルとカラヤンによる公演のライヴ録音。短い期間の共演ながら理想的なパートナーシップを感じていたという二人ですが、当時は契約レコード会社の違いで一緒の録音がかなわなかったため、残されたわずかなライヴがその相性の良さを示す限られた記録となっています。 ここで聴くハスキルの美しい弱音ときびきびとした表情、それを支えるカラヤンのサポートも見事なものです。交響曲も冒頭からスケールが大きく、カラヤンとフィルハーモニア管との信頼の篤さを感じさせる演奏です。ボーナス・トラックとして収録されたモーツァルトの変奏曲は同年9月のブザンソンでのライヴ。一つ一つの音に込められた表情の豊かさはハスキルならではといえるでしょう。 協奏曲と交響曲はbelvedereレーベルからも発売されているもの(BELVED10152)と同音源ですが、今回のリマスターでさらに1枚ヴェールが除かれたようにクリアさを増しており、特にピアノの音色の粒立ちが一層引き立っています。
収録作曲家:
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〈ブラームス室内楽作品全集 第10集〉
ピアノ連弾作品集 [エリック・ル・サージュ、テオ・フシュヌレ]発売日:2022年05月27日
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
全集から待望の分売!
ル・サージュとフシュヌレによるブラームス連弾作品集ル・サージュを中心に、ブラームスの室内楽作品全てをライヴ録音するプロジェクトの最終巻。先に全集としてBOXで発売されましたが、未発売だった第10集が分売で登場しました。 元は混声四重唱と連弾のために書かれ、後に連弾だけで演奏出来るように改作された「愛の歌」「新・愛の歌」、管弦楽編曲でも多くの人を魅了している「ハンガリー舞曲集」を中心に収録。プロジェクトを先導したル・サージュと、2018年ジュネーヴ国際コンクールの覇者テオ・フシュヌレによる息の合ったデュオが、美しいメロディで知られるこれらの作品の魅力を十二分に引き出しています。収録作曲家:
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Supra - スプラ [イベリ - IBERI]
発売日:2022年05月27日
CD価格:2,025円(税込)
華やかでポリフォニックな歌声を響かせるジョージア(グルジア)の男性のみのコーラス・グループ、イベリ(IBERI)。料理、ワイン、歌の三位一体でジョージアを満喫できる料理本をリリースするなど、生活に根差した音楽活動に取り組んでいます。 このアルバムでは、ユネスコの「無形文化遺産」にも登録されている伝統的でポリフォニックな歌唱スタイルで、聖歌、歴史的バラード、子守唄、労働歌、そして祝宴のための「テーブル・ソング」など、ジョージアの生活にとって重要なスプラ(宴会)と乾杯をテーマに、まるで聴き手をもてなすような祝宴を繰り広げています。
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ヴェルディ(1813-1901):
歌劇《ドン・カルロ》 [ロバ―ト・ロイド(バス)/ルイス・リマ(テノール)/ジョルジョ・ザンカナーロ(バリトン)/イレアナ・コトルバス(ソプラノ) 他/コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団/指揮: ベルナルド・ハイティンク]発売日:2022年05月27日
DVD日本語字幕付き価格:2,400円(税込)
スペインの王子ドン・カルロ。彼の婚約者でアンリ2世の娘エリザベッタが、政治的な理由でカルロの父親フィリッポ2世と結婚することとなったことで様々な軋轢が生じます。そこに、ドン・カルロに恋するエボリ公女の嫉妬と復讐、王の臣下でありカルロのよき理解者ロドリーゴ侯爵との友情、宗教裁判長の思惑がからみ、物語は緊迫感を高めていきます。 この1985年にコヴェント・ガーデンで収録された映像は、なんといっても20世紀を代表する映画監督の一人ルキノ・ヴィスコンティの美しい美術に注目。近年ではほとんど見なくなった重厚かつ美しい衣装や装置は、一見の価値があります。 当時最高の歌手たちによるドラマも見どころ。若々しく張りのある声を持つルイス・リマが演じるドン・カルロと、名歌手イレアナ・コトルバスの許されぬ恋の行方、ドン・カルロとともに祖国への思いを歌うロドリーゴ役のザンカナーロの強靭な歌声、ロバート・ロイドが歌うフィリッポ2世の堂々たる歌など見どころは数多く、全体をまとめるハイティンクのきびきびとした音楽作りもきわめて魅力的です。
収録作曲家:
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ビーバー(1644-1704):
トランペットと弦楽のためのバレットとソナタ集
フックス(1660-1741):
器楽のための協奏曲/パルティータ [クレメンチッチ・コンソート/レネー・クレメンチッチ(指揮)]発売日:2022年05月27日
CD 2枚組価格:2,475円(税込)
レネー・クレメンチッチ(ルネ・クレマンシック)率いるクレメンチッチ(クレマンシック)・コンソートによる2004年録音の名盤2枚をセットにした再発盤。どちらもクレメンチッチ独自の研究成果が盛り込まれており、とりわけフックスは、その作品研究が彼のライフワークでもあることから、ほとんど出版されていなかった器楽作品を演奏したことで高く評価されています。 クレメンチッチ・コンソートはバロック・ヴァイオリニスト、ヒロ・クロサキがコンサートマスターを務める古楽アンサンブル。録音時、すでに10年以上もこのアンサンブルで演奏していた彼は単なる技巧の披露にとどまらない、作品に深く切り込んだ見事な解釈を聞かせます。 またビーバーで素晴らしいバロック・トランペットを聴かせるのは、ジャズ・トランペット奏者でもあるヘルベルト・ヴァルザー。即興的要素も加えながら難しい楽器をやすやすと吹きこなしています。
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コレア・デ・アラウホ(1584-1654):
『ティエント曲集、およびオルガンのための実践的・理論的講釈』より[4枚組] [ベルナール・フォクルール、インアルト、ランベール・コルソン ほか]CORRÊA DE ARAUXO, F.: Libro de tientos / La cancion de Tomas Crequilion Gaybergier / Prosa del santissimo sacramento (InAlto, Foccroulle)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:RIC435
CD 4枚組
通常価格:4,425円→ 特価!:2,090円(税込)スペイン黄金時代の末にひときわ強く輝いたオルガンの大家、その真髄を多角的に解き明かす現代における金字塔的存在ともいうべきバッハ・オルガン作品全集で知られるとともに、ドイツ・バロックのオルガンの大家たちの傑作集を数多くRicercarレーベルに録音してきたベルギーの世界的オルガニスト、ベルナール・フォクルール。今回のアルバムは、1989年にも一部作品を録音していたスペインの大家コレア・デ・アラウホと正面から向き合った充実の4枚組。しかもフォクルールの独奏のみならず、近年よく共演を重ねているインアルトを交えて多様な編成による同時代作品も多く組み込まれています。 イタリアのフレスコバルディや英国のギボンズ、ドイツのシャイトなどとほぼ同じ時代を生きたコレア・デ・アラウホは、周辺諸国に圧され落陽を迎えつつあった黄金時代末期のスペインで活躍。1626年に出版された大著『ティエント曲集、およびオルガンのための実践的・理論的講釈』で音楽史に名を残したものの、何度か裁判沙汰を起こしながらも大都市セビーリャでオルガニストとして長く活躍した後、ハエンとセゴビアの大聖堂でもポストを得たという他はあまり詳しいことが判っていません。 しかし彼のオルガン作品は精巧な対位法とダイナミックな音楽展開で注目され、古楽復興の流れでも多くの名盤が制作されてきました。フォクルールの今回の録音はそれら並居る名盤群に勝るとも劣らぬ仕上がりで、1989年に収録した作品も改めて再録音。スペイン各地と彼の母国ベルギーに残る銘器を縦横無尽に駆使し、古雅な響きの魅力を最大限に引き出しています。 欧州最前線を行く俊才たちが手にした、バロック以前のスペインで重用された管楽器バホン(ドゥルツィアン)のコンソートや金管合奏を交えたトラックも、充実した響きで在りし日のスペインへと誘ってくれます。
収録作曲家:
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エレキギター・デュオによる
ラヴェルとバルトーク [ハイ・ロー・デュオ(エレクトリック・ギター)]発売日:2022年05月27日
LP価格:3,525円(税込、送料無料)
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バーナーズ卿(1883-1950):
歌曲集/ピアノ音楽集 [イアン・パートリッジ(テノール)/レン・ヴォースター(ピアノ)]BERNERS, Lord: Songs / Piano Music (Partridge, Vorster)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.554475
CD価格:1,900円(税込)
イギリスの作曲家・小説家・画家、ロード・バーナーズ(バーナーズ卿)。本名はジェラルド・ヒュー・ティアウイット=ウィルソンという名門バーナーズ家の第14代男爵です。イートン・カレッジで学び爵位を継承するまでは外交官として活躍、ヨーロッパ旅行で得た経験を生かし、ストラヴィンスキーから助言と励ましを受けながら、基本的に独学で作曲を学び音楽家としても才能を発揮、主としてバレエ音楽の分野で活躍しました。 このアルバムには歌曲とピアノ曲を収録。ハイネの詩を用いた「ドイツ風の3つの歌」などウィットに富んだ歌曲や、バーナーズがストラヴィンスキーに捧げた自作の詩「 Le poisson d'or =黄金の魚」によるピアノ曲、人生に対するバーナーズの鋭い視点が生きた「3つの小葬送行進曲」など、さまざまな表情を持つ作品が並びます。 見事な歌唱を聴かせるのはイギリス歌曲のオーソリティ、イアン・パートリッジです。
収録作曲家:
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グレグソン(1945-):
室内楽作品集
弦楽四重奏曲 第1番・第2番
ジヴェルニーの庭 他 [ナバラ四重奏団]GREGSON, E.: Chamber Music - String Quartets Nos. 1 and 2 / Le Jardin à Giverny / Triptych (Teale, Buckland, Navarra Quartet)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.574223
CD価格:1,900円(税込)
1945年、イングランド出身の作曲家エドワード・グレグソン。王立音楽アカデミーで作曲とピアノをアラン・ブッシュに師事、作曲部門で5つの賞を獲得しました。その後は優れた作曲家として、BBCフィルハーモニックやロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、ボーンマス交響楽団やハレ管弦楽団などから委嘱を受ける他、さまざまな著名ソリストのために協奏曲を作曲、また吹奏楽や金管アンサンブルのための作品も多く、2016年にはブラック・ダイク・バンドに作品を提供するなどこの分野の貢献度の高さも知られています。 1970年代から80年代にかけての彼の作品は、どちらかというと抽象的なコンセプトに基づくものが多かったのですが、近年、とりわけ21世紀になってからは、表現力に磨きがかかり、情感豊かな作品が増えています。批評家に「厳格さと静謐さを併せ持つ、驚くべき作品」と絶賛された弦楽四重奏曲第1番や、超絶技巧を駆使した「三部作」、まろやかで色彩的な音使いが美しい弦楽四重奏曲第2番など、現在のグレグソンの心情を端的に表すかのような曲が並びます。
収録作曲家:
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〈ブリティッシュ・ライト・ミュージック 第7集〉
ドッカー(1918-1992):
管弦楽作品集
3つのコントラスト
舞踏会の情景/パスティーシュ変奏曲 他 [ウィリアム・デイヴィス(ピアノ)/デイヴィッド・プレスリー(オーボエ)/RTEコンサート・オーケストラ/バリー・ナイト(指揮)]DOCKER, R.: Orchestral Works - 3 Contrasts / Scènes de Ballet / Pastiche Variations (W. Davies, D. Presley, RTÉ Concert Orchestra, Knight)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.574322
CD価格:1,900円(税込)
1945年生まれ、ロバート・ドッカーは英国のライト・ミュージックの作曲家、ピアニスト。アレンジャーとしてもさまざまな作品をオーケストラのために編曲しています。 パディントンの労働者家庭に生まれた彼は、ロンドン議会の奨学金の助けを借り、王立音楽院でヴィオラ、ピアノ、作曲を学びました。第二次世界大戦にライフル隊の軍曹として従軍、その後は結婚しサフォークに住み、作曲活動に励みながら、晩年の20年間には多くのコンサートやテレビ番組に出演しました。 最高傑作とされるピアノとオーケストラのための「伝説」と各々の変奏曲が異なる作風によって書かれた「バスティーシュ変奏曲」は、彼の存命時にアディンセルの「ワルソーコンチェルト」と並ぶ人気を博しました。また機知に富んだ旋律が楽しい「タバリナージュ」もドッカーの優れたオーケストレーションの妙が味わえます。 「オーボエと弦楽のための3つのコントラスト」はBBCコンサート・オーケストラの首席奏者リンデン・ハリスのために5年ほどの間に書いたコンチェルト・スタイルの3つの曲を集めたもの。「カンブリアの魂」はウェールズの伝統的な4つの旋律をアレンジしたもの。ここでもドッカーのアレンジャーとしての才能が強く発揮されています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ三重奏曲集 第6集〉
第15番・第32番・第38番・第39番・第40番 [アクィナス・ピアノ三重奏団]HAYDN, J.: Keyboard Trios, Vol. 6 (Aquinas Piano Trio)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.574362
CD価格:1,900円(税込)
2008年から継続するNAXOSのハイドン「ピアノ三重奏曲」シリーズの第6集は、第5集に続き、演奏をアクィナス・ピアノ三重奏団が担当。 ハイドンのピアノ三重奏曲の多くは、用いられる楽器がチェンバロからフォルテピアノへと移行するとともに、ソナタ形式がある程度定まった時期に書かれました。これらは弦楽四重奏曲とほぼ平行して書き続けられており、1755年頃に書かれたへ長調 Hob.XV:40 のような初期の作品はディヴェルティメント、もしくはパルティータと呼ばれるほか、第15番ト長調 Hob.XV:15のようにヴァイオリンの代わりにフルートでも演奏可能とされている作品などその内容は多彩です。 軽やかで風通しのよいハーモニーを特徴とする6曲をお楽しみください。
収録作曲家:
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大作曲家 モーツァルト
朗読と音楽で綴る生涯 [さまざまな演奏家]CADDY, D.: Great Composers in Words and Music - Wolfgang Amadeus Mozart
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.578361
CD価格:1,900円(税込)
チャイコフスキーが「モーツァルトの音楽は神の美に満ちている」と語った天才モーツァルト。彼の人生、キャリア、そして音楽について掘り下げていく1枚。旅を繰り返していた少年時代から青年時代、そして早すぎる死までを追う興味深い内容です。
収録作曲家:
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大作曲家 J.S.バッハ
朗読と音楽で綴る生涯 [さまざまな演奏家]CADDY, D.: Great Composers in Words and Music - Johann Sebastian Bach
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.578362
CD価格:1,900円(税込)
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大作曲家 ベートーヴェン
朗読と音楽で綴る生涯 [さまざまな演奏家]CADDY, D.: Great Composers in Words and Music - Ludwig van Beethoven
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.578363
CD価格:1,900円(税込)
荒々しく情熱的で、苛烈な天才というイメージのあるベートーヴェン。このアルバムではベートーヴェンが当時の社会において、どのような位置づけをされていたのかを探っていきます。優れたピアニストとしてのキャリアや、仕事上の勝利、恋愛での不幸、次第に失われる聴覚など様々な経験を通して、運命に抗う彼の姿を描き出していきます。
収録作曲家:
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マイアベーア(1791-1864):
歌劇《北極星》 [エリザベス・フートラル(ソプラノ)/ウラディーミル・オグネフ(バス)/ダリーナ・タコヴァ(ソプラノ)/フアン・ディエゴ・フローレス(テノール) 他/ウェックスフォード・フェスティバル・オペラ合唱団/アイルランド国立交響楽団/ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)]MEYERBEER, G.: Étoile du Nord (L') [Opera] (Futral, Ognev, Takova, A. Hall, Wexford Festival Opera Chorus, Ireland National Symphony, V. Jurowski)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.660498-500
CD 3枚組価格:3,900円(税込、送料無料)
この歌劇《北極星》は、1844年にベルリンで初演した《シュレージエンでの野営》の人気を受け、フランス語ヴァージョンをオペラ=コミック座で上演したいという申し出を受けたマイアベーアが、この歌劇の曲を素材として改作した作品です。ウジェーヌ・スクリーブによるフランス語の台本が用いられており、牧歌的な恋愛の駆け引きと、軍隊生活の様子が混在する独特の筋書きが特徴。喜劇でもあり、シリアスな劇でもあるというユニークな性格を持ち、華やかなオーケストレーションによる音楽と迫力ある合唱が多用された聴きごたえのある歌劇に仕上がっています。終盤に置かれたカトリーヌの「狂乱の場」も聴きどころ。 この演奏は1996年に開催されたウェックスフォード音楽祭の上演を収録したもの。デビュー直後のフローレスをはじめとした若手キャストによるみずみずしい歌声と華やかなオーケストラを、ウラディーミル・ユロフスキが手堅くまとめています。
収録作曲家:
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ペルト(1935-):
ベルリン・ミサ
プーランク(1899-1963):
スターバト・マーテル
ストラヴィンスキー(1882-1971):
詩篇交響曲 [ゲーニア・キューマイアー(ソプラノ)/バイエルン放送合唱団/バイエルン放送交響楽団/マリス・ヤンソンス(指揮)]PÄRT, A.: Berliner Messe / POULENC, F.: Stabat mater / STRAVINSKY, I.: Symphony of Psalms (Kühmeier, Bavarian Radio Chorus and Symphony, M. Jansons)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:900201
CD
通常価格:2,325円→ 特価!:1,290円(税込)20世紀を代表する3つの合唱作品をマリス・ヤンソンスとバイエルン放送合唱団・交響楽団の演奏で。一糸乱れぬハーモニーと力強いオーケストラの響きが見事な演奏です。 ティンティナブリの様式で書かれた美しいハーモニーを特徴とするペルトの「ベルリン・ミサ」は1990年5月にベルリンの聖ヘドウィッヒ大聖堂で初演されたため、この名で呼ばれます。五旬節(ペンテコステ)での演奏用に作曲され、当初は4人のソリストとオルガンというシンプルな編成でしたが、後にペルト自身によって合唱と弦楽オーケストラのために改められました。 プーランクの「スターバト・マーテル」は彼の友人、画家クリスチャン・ベラールの不慮の死を受けて書かれた曲。ロカマドゥールの黒い聖母を訪れたプーランクがカトリックの信仰を見出した後に書かれたもので、彼の最も重要な作品に数えられています。 ストラヴィンスキーの「詩篇交響曲」は、合唱とオーケストラのための3楽章の交響曲で、1930年にボストン交響楽団の委嘱により作曲されたもの。木管と金管、打楽器、2台のピアノ、そしてヴァイオリンやヴィオラを使わず低弦(チェロ、コントラバス)のみという珍しい編成が、この作品に独特の響きを与えています。
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ウルマン(1898-1944):
歌劇《アトランティスの皇帝、または死神の拒否》 Op.49 [ジュリアナ・ザラ(ソプラノ)/クリステル・レッチュ(メゾ・ソプラノ)/ヨハネス・クム(テノール)/アドリアン・エレート(バリトン)/ラース・ヴォルト(バス)/タレク・ナズミ(バス)/ミュンヘン放送管弦楽団/パトリック・ハーン(指揮)]ULLMANN, V.: Kaiser von Atlantis (Der) [Opera] (Zara, Loetzsch, Chum, Eröd, Munich Radio Orchestra, P. Hahn)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:900339
CD
通常価格:2,325円→ 特価!:1,690円(税込)ナチスに“退廃音楽”のレッテルを貼られた作曲家の一人、ヴィクトル・ウルマンの歌劇《アトランティスの皇帝》。この作品は1943年にウルマンの収容先であったテレジエンシュタット収容所で完成され、1944年にドレス・リハーサルまで行われたものの、理由不明のまま上演禁止となり、ウルマン自身は同年アウシュヴィッツで生涯を終えています。 自筆原稿はかろうじて生き延びた彼の友人の手にあったので、1975年にようやくアムステルダムで初演されました。ジャズ風のナンバーを含む音楽と、当時の政治批判を含む風刺の効いたあらすじ(収容所仲間のペーター・キーンによる台本)が特徴です。 このアルバムには2021年に行われた演奏会形式の上演が収録されており、ウィーン出身のヴェテラン歌手、アドリアン・エレートを中心とした若手歌手たちと、ミュンヘン放送管弦楽団の首席客演指揮者に就任したパトリック・ハーンが見事な演奏を繰り広げています。
収録作曲家:
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『喜びの光』
ルネサンス初期のフェラーラ宮廷における
マリア信仰と多声音楽 [ラ・レヴェルディ]Vocal Ensemble Concert: Reverdie (La) - BINCHOIS, G. de Bins dit / DUFAY, G. / DUNSTABLE, J. (Lux Laetitiae)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:A526
CD価格:2,475円(税込)
中世音楽のプロフェッショナルたちが読み解く「その先」、
生の15世紀イタリア多声音楽の世界20世紀以来、中世後期からルネサンス初期を重点的に追い続けてきたイタリアの精鋭古楽アンサンブル、ラ・レヴェルディ。テーマ性の高いプログラム、独特の選曲と抜群の音楽性あふれる演奏でその深い魅力を伝えます。 今回のテーマは、15世紀前半~中盤のフェラーラ。北イタリア屈指の文化的宮廷をこの地に築いたエステ家は、才人レオナルド・ダ・ヴィンチや詩人タッソなど多くの文化人を擁護下に迎えるよりずっと前から、多岐にわたる芸術従事者たちを後援していました。15世紀にそこで記された写本(現在はモデナの図書館に収蔵)には、アルプスを越えた遥か北のブルゴーニュやイングランドの宮廷で活躍した一流音楽家たちの作品が記されており、歴代のフェラーラ公がいかに明敏な芸術的審美眼の持ち主であったかを伝えてくれます。 本盤はこの写本を底本に、当時の音楽先進地として知られた英国やネーデルラントの4人の重要作曲家たちが残した多声音楽に焦点を絞って厳選。ア・カペラ重唱にこだわらず、むしろ当時の宮廷音楽の習慣を検証しながら様々な弦楽器や管楽器を適切に盛り込み、さながら丁寧に洗浄されたルネサンス期の油彩絵画のように鮮やかな当時流儀の音色美の真相に迫ります。ラ・レヴェルディの確かなキャリアに裏打ちされた、清らかな古楽歌唱と抜群の妙技による古楽器サウンドの交錯の心地良さをお楽しみください。 ミラノ大学の音楽学者ダヴィデ・ダオルミによるライナーノート(英・仏・伊語)も充実。 -
チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲 第1番 ト短調 Op.13 「冬の日の幻想」
イタリア奇想曲 イ長調 Op.45
歌劇《エフゲニー・オネーギン》よりワルツ [パーヴォ・ヤルヴィ、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団]TCHAIKOVSKY, P.I.: Symphony No. 1, "Winter Daydreams" / Capriccio Italien / Eugene Onegin, Act II: Waltz (Zürich Tonhalle Orchestra, P. Järvi)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:ALPHA838
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,690円(税込)全集より分売! パーヴォ・ヤルヴィの「冬の日の幻想」新型コロナ・ウイルス感染症による世界的パンデミックを乗り越えて完成、2021年10月に発売され大ヒットとなったパーヴォ・ヤルヴィとチューリヒ・トーンハレ管弦楽団によるチャイコフスキーの交響曲全集。セットのみでの発売だった交響曲第1番が待望の分売にて登場しました。 ロシア民謡的なフレーズの躍動感も素晴らしく、緊密なアンサンブル、各奏者の生き生きとした表現、濃密なオーケストラのうねりが作品のロマン性を引き立て、それでいて気品も感じさせるという、パーヴォならではチャイコフスキー像が刻まれています。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲 第3番 ニ長調 Op.29 「ポーランド」
歌劇《エフゲニー・オネーギン》よりポロネーズ
戴冠式祝典行進曲 ニ長調 [パーヴォ・ヤルヴィ、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団]TCHAIKOVSKY, P.I.: Symphony No. 3, "Polish" / Eugene Onegin: Allegro moderato / Festival Coronation March (Zürich Tonhalle Orchestra, P. Järvi)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:ALPHA839
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,690円(税込)全集より分売! パーヴォ・ヤルヴィの「ポーランド」新型コロナ・ウイルス感染症による世界的パンデミックを乗り越えて完成、2021年10月に発売され大ヒットとなったパーヴォ・ヤルヴィとチューリヒ・トーンハレ管弦楽団によるチャイコフスキーの交響曲全集。セットのみでの発売だった交響曲第3番が待望の分売にて登場しました。 第1楽章第1主題やスケルツォ、終楽章のポラッカなどでのキビキビとしたリズムの処理、そして各パートまで行きわたった細やかな歌心はパーヴォならでは。作品の魅力を最大限引き出しており、現状、ほかの交響曲と比べて人気があるとは言えない評価を引き上げるに十分です。 やはりリズムのキレが際立つ「ポロネーズ」、「1812年」と同じロシア帝国国歌をラストで高らかに歌い上げる「戴冠式祝典行進曲」も素晴らしい演奏。
収録作曲家:
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オスカー・シュムスキー
モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲 第3番
協奏交響曲 [オスカー・シュムスキー(ヴァイオリン)/エリック・シュムスキー(ヴィオラ)/スコットランド室内管弦楽団/ヤン・パスカル・トルトゥリエ(指揮)]発売日:2022年05月20日
CD価格:2,175円(税込)
かつてEMIからLPでリリースされた
オスカー・シュムスキーのモーツァルト・アルバム、初CD化オスカー・シュムスキーの復刻に力を入れているBiddulphから、また一つ注目の復刻が登場。 7歳でストコフスキー指揮のフィラデルフィア管弦楽団をバックにデビューを飾ったシュムスキーですが、第2次大戦後は長期にわたってヨーロッパで演奏せず、その名声はアメリカ国内に留まっていました。それが一気に変わったのが1981年のロンドン・デビュー・リサイタルで、そのセンセーショナルな成功によって公演と録音の依頼が殺到し、イギリスのレーベルを中心に数点の録音が制作されました。このモーツァルトは1985年に収録され、EMIからEL2703554としてLPで発売されたもの。その後CD化されることなく長らくカタログから消えていましたが、ここに待望の初CD化となります。 録音は後に英国録音界の大御所となるアンドルー・キーナー&マイク・クレメンツによるもので、シュムスキーが原盤権を持っていましたが、オリジナル・マスターがライセンス先で見つからなかったため、息子エリック・シュムスキーの手許にあったLPを素材に、Biddulphの復刻を数多く手掛けるデニス・パターソンがキーナー監修の下でデジタル・リマスターしました。 ブックレット(英文12ページ)には、エリック提供の写真と曲目解説、演奏者プロフィールに加え、キーナーの回想が掲載され、この録音セッションの思い出やデジタル録音初期ならではの編集・マスタリングに関する苦労話が書かれています。セッションはリラックスした雰囲気ながら、解釈におけるシュムスキーの要求は高く、自分の望むフレージングを示しながら「モーツァルトはオペラ作曲家なんだ」と強調していたといいます。 ここでのシュムスキーの演奏は中庸で落ち着いたテンポによる造形、安定した技巧、美音といった持ち味に加え、第3番では自作のカデンツァを披露しているのが注目です。収録作曲家:
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ワーグナー(1813-1883):
楽劇《トリスタンとイゾルデ》 [ペーター・ザイフェルト(テノール)/ニーナ・シュテンメ(ソプラノ)/シュテファン・ミリング(バス) 他/ウィーン国立歌劇場管弦楽団・合唱団/フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)]WAGNER, R.: Tristan und Isolde [Opera] (P. Seiffert, N. Stemme, Vienna State Opera Chorus and Orchestra, F. Welser-Möst)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:C210123
CD 3枚組
通常価格:3,675円→ 特価!:2,490円(税込)ワーグナーの楽劇《トリスタンとイゾルデ》がウィーン宮廷歌劇場で初めて上演されたのは1883年。以来、現在までに400回以上も上演される人気演目になっています。ここに収められた2013年6月の公演では、同歌劇場でのイゾルデ役デビューとなったニーナ・シュテンメと、歌劇場の「宮廷歌手(Kammersänger)」の称号が与えられたヴェテラン、ペーター・ザイフェルトがトリスタンを歌い、高水準の上演となりました。
収録作曲家:
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ドラティ(1906-1988):
歌劇《Der Künder 選ばれし者》 [トマーシュ・コニエチュニー(バス)/ミヒャエル・シャーデ(テノール)/レイチェル・フレンケル(メゾ・ソプラノ) 他ポズナン劇場合唱団/クラクフ・ベートーヴェン・アカデミー管弦楽団/マルティン・フィッシャー=ディースカウ(指揮)]DORÁTI, A.: Künder (Der) [Opera] (Konieczny, Frenkel, Schade, Poznań Opera House Choir, Beethoven Academy Orchestra, M. Fischer-Dieskau)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:C220313
CD 3枚組価格:3,675円(税込、送料無料)
レコード・ファンにとってアンタル・ドラティは、史上初となったハイドン:交響曲全集や優秀録音で名高いストラヴィンスキー:3大バレエなどの指揮者としておなじみでしょう。そのドラティは母国ハンガリーではコダーイに作曲を学んでおり、器楽曲から交響曲まで相当数の作品を遺していることはあまり知られていません。ここに収録された歌劇《選ばれし者》はドラティ唯一の舞台作品で、哲学者マルティン・ブーバー(1878-1965)の『エリヤ』に基づくテキストに、リヒャルト・シュトラウスを思わせる重厚な音楽が付けられています。 クラフクで行われた世界初演を指揮したのは、名歌手ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの息子マルティン・フィッシャー=ディースカウ。指揮者・研究者であるマルティンはドラティの愛弟子でもあり、作品の良き理解者として初録音の発起人を務めました。 主役エリアを歌うのはポーランド出身のトマーシュ・コニエチュニー。ワーグナー作品で活躍する歌手で、ここでも堂々たる歌声を披露しています。
収録作曲家:
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ヴィンターベルク(1901-1991):
交響曲 第1番「シンフォニア・ドラマティカ」
ピアノ協奏曲 第1番
リトモフォニー [ジョナサン・パウエル(ピアノ)/ベルリン放送交響楽団/ヨハネス・カリツケ(指揮)]WINTERBERG, H.: Symphony No. 1, "Sinfonia drammatica" / Piano Concerto No. 1 / Rhythmophonie (J. Powell, Berlin Radio Symphony, Kalitzke)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:C5476
CD価格:2,475円(税込)
ユダヤ系チェコ人の作曲家ハンス・ヴィンターベルク。プラハで育ち、チェコ音楽の伝統を受け継ぐ新しい作曲家たちの一人です。 ヴィンターベルクは9歳で音楽のレッスンをはじめ、プラハ音楽院で微分音の作曲家として知られるアロイス・ハーバに師事、作曲法を学びました。ブルノを中心に歌劇場やアンサンブルの作曲家として活躍していましたが、1945年にテレジエンシュタットに収容されてしまいます。しかし同年5月8日に収容所が解放されたことで彼は奇跡的に生き延び、戦後の1947年にドイツに移住。この間にもいくつかの作品を作曲しました。その後はバイエルン放送のエディターとして、またリヒャルト・シュトラウス音楽院で教育者として働きながら音楽界の発展に寄与することとなります。 彼は自身の音楽を東欧と西欧の「架け橋」と考えるとともに、その原点はシェーンベルクであることを認めています。しかし、明確な十二音技法を用いることはなく、自身の音楽を複雑なリズムと拡張された半音階で構成、独自の作風を築いています。 アルバムに収録された「シンフォニア・ドラマティカ」は彼の最初の交響曲であり「戦争における大惨事の予感である」と言及しています。ピアノ協奏曲は彼がドイツにわたって最初に書いた作品のひとつ。また1966年の「リトモフォニー」は彼の最後の作品であり、4度目の幸福な結婚生活の中で書かれた充実した筆致によるものです。
収録作曲家:
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コートジボワール
ダン族の仮面舞踏 [VA]発売日:2022年05月20日
CD価格:2,475円(税込)
コートジボワールの北西部に住むダン族。美しい仮面で有名なこの民族に伝わる仮面舞踏の歌を収集したアルバム。OCORAレーベルのアーカイヴ・シリーズ。
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カール・ヴァイン(1954-):
ピアノ・ソナタ全集 [リュウ・シャオヤ(ピアノ)]VINE, C.: Piano Sonatas (Complete) (Xiaoya Liu)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:CDS7931
CD価格:2,325円(税込)
オーストラリアの現代作曲家カール・ヴァインのピアノ・ソナタ集。 この4つのソナタの作曲年代はかれこれ30年にわたり、彼の作風の変遷と発展が端的に示されています。第1番は冒頭こそ瞑想的な雰囲気であるものの、すぐに躍動的な旋律が表れ全曲を支配します。第2番も技巧的であり、とりわけ第2楽章のジャズ風のトッカータが印象的です。第3番は古典的な4楽章で構成されたソナタ。2019年に書かれた第4番は「Aphorism=警句」と題された第1楽章を持つ暗示的な作品。第2楽章は印象派風の美しい曲調を持ち、騒がしい第3楽章と鮮やかな対比を見せています。 演奏するリュウ・シャオヤは、数多くのコンクールの入賞歴を持つアジア、ヨーロッパ、米国を中心に活躍するピアニスト。このアルバムでも確かな技巧と、豊かな音楽性を披露しています。
収録作曲家:
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パガニーニ(1782-1840):
〈弦楽とギターのための四重奏曲集 第2集〉
第7番・第14番・第15番 [パガニーニ・アンサンブル・ウィーン]PAGANINI, N.: Quartets for Strings and Guitar (Paganini Ensemble Vienna)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:CDS7938
CD価格:2,325円(税込)
ヴァイオリンの超絶技巧の持ち主として知られたパガニーニ。実はギターの演奏にも秀でており、一時期はギターのための作品も多く書いていました。そんなパガニーニのギター四重奏曲は15作が出版されており、これらをすべて録音するというシリーズの第1集(CDS7912)も好評を博しています。 この第2集には独創的なメロディが楽しめる第7番、よりヴィルトゥオーゾ的で、ヴァイオリニストとしてのパガニーニの魅力が存分に発揮された第14番、ヴィオラの深く印象的な音色がまるでオペラのような表現力を醸し出す第15番の3曲を収録。 第1集と同じくパガニーニの研究家として知られる名手マリオ・ホッセンが設立したウィーンを拠点に活躍するアンサンブル“パガニーニ・アンサンブル・ウィーン”による演奏でお楽しみください。
収録作曲家:
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G.G.フェラーリ(1763-1842):
ハープとピアノのための二重奏曲集 [パオラ・ペルッチ(ハープ)/カルロ・マッツォーリ(フォルテピアノ)/エルサ・ボネッティ(ナチュラルホルン)/ルカ・デルプリオーリ(ナチュラルホルン)]FERRARI, G.G.: Duets for Harp and Piano (Perrucci, Mazzoli)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:CDS7953
CD価格:2,325円(税込)
ジャコモ・ゴティフレード・フェラーリはイタリアのロヴェレートで生まれ、ナポリで学んだ後、フランスで過ごすものの革命から逃れロンドンに定住。1780年代後半のパリとロンドンの音楽界で高い評価を得た作曲家です。オペラ・声楽の分野での成功が目立ちましたが、2曲のピアノ協奏曲やピアノ・ソナタ、ヴァイオリンまたはフルートを伴うソナタも数多く残しています。 このアルバムに収録されたピアノとハープのための4つの二重奏曲は、ハイドンやモーツァルトへの敬愛が感じられる美しい旋律を持つ作品で、彼の作風の特徴が明確に示されています。スケルツォ楽章を欠く第2番以外は、流麗なアレグロ楽章、表情豊かな緩徐楽章、快活なスケルツォ、躍動豊かなロンドと定型の4楽章で構成されていますが、第3番と第4番にはホルンの伴奏が付くなど響きの変化も工夫されています。 復元楽器を含む18-19世紀の楽器による演奏は、作曲当時の雰囲気を伝えます。
収録作曲家:
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ウォルフガング・プシュニグ:
Present Memories [ペンタクラング(管楽アンサンブル)]発売日:2022年05月20日
CD価格:1,950円(税込)
ウォルフガング・プシュニグはウィーン国立音楽大学でサックスとフルートを学んだ後、1970年代半ばにマティアス・リューエッグと共にウィーン・アート・オーケストラの創設メンバーとなり1989年まで活動しました。彼はまた、詩人エルンスト・ヤンドルとの実験的なプロジェクトにも関わっていました。1980年代初頭に、カルテット"Air Mail"、"Saxofour"でジャズ奏者ハンス・コルラーと共演したほか、さまざまなミュージシャンと共演しています。 このアルバムではウィーンの管楽アンサンブルがプシュニグの作品を演奏。どれも調性感のある耳なじみのよい音楽です。
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マティアス・モンラッド・メラー(1988-):
The Best Version of Myself [ノルウェー放送管弦楽団/ジョナタン・ブードヴァン(バリトン)/セバスチャン・バーヴェック(ピアノ)/ゾリステンアンサンブル・フェニックス16 他]発売日:2022年05月20日
CD価格:1,950円(税込)
1988年生まれの作曲家/歌手マティアス・モンラッド・メラーの作品集。デンマークで生まれ、北ドイツで育った彼は、10代までライプツィヒのトーマス教会少年合唱団で歌い、2008年から2012年までフランクフルトの音楽舞台芸術大学で作曲を学びました。その後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽アカデミーで歌を学び、現在はデンマーク王立歌劇場で定期的に歌っています。 「The Best Version of Myself=自分自身のベスト・ヴァージョン」のタイトル通り、彼の渾身の作品が収録されています。「Something Larger」では、ノルウェー放送管弦楽団の伴奏版と、ベルリンの声楽アンサンブル「フェニックス16」の歌による伴奏版の2ヴァージョンを収録。歌手として活躍するメラーらしく、他の作品でも効果的に歌声が用いられています。
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ジュリアナ・ホドキンソン(1971-):
Angel View [Scenatet(アンサンブル)]発売日:2022年05月20日
CD価格:1,950円(税込)
カール・ニルセン賞とStuttgarter Kompositionspreises=シュトゥットガルト作曲賞など、数々の受賞経験を持つイギリスで学び、デンマークで活躍する作曲家ジュリアナ・ホドキンソンのアルバム「Angel View」。彼女はアコースティックな楽器とエレクトロニクスとを併用したサウンドに視覚的なイメージを生みだす効果音を使うことが多く、このアルバムでも路面電車の車輪の音や、回転木馬の音、ガラスを割る音、金属を砕く音など多彩な音がコラージュのように用いられています。
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マティアス・ヤキシッツ(1977-):
FRAGMENTE [レーナ・ファンクハウザー(ヴィオラ)/エミリー・スチュワート(ヴァイオリン)/ニコライ・トゥンコヴィッチュ(ヴァイオリン)/アシャ・ヴァルチッチ(チェロ)]発売日:2022年05月20日
CD価格:1,950円(税込)
ウィーンを拠点とするマティアス・ヤキシッツは音楽家、作曲家、演奏家、プロデューサーであり、すでに100枚以上のアルバムのレコーディングに参加しています。また多くの劇場、フェスティバルのために作品を提供するとともに、Netflixの映画作品などでも彼の音楽を聴くことができます。 この「FRAGMENTE」は、弦楽四重奏の歴史に思いを馳せつつ、21世紀に弦楽四重奏からどのようなサウンドを引き出せるかを探求したアルバムです。
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モンドンヴィル(1711-1772):
グラン・モテ集 [ガエタン・ジャリ、マルグリット・ルイーズ マイリス・ド・ヴィルトレ、ヴィルジニ・トマ、マティアス・ヴィダル、フランソワ・ジョロン、ニコラス・スコット、ダヴィド・ヴィチャ]発売日:2022年05月20日
CD価格:2,475円(税込)
18世紀パリを湧かせた声楽作曲家の名品群を、本場ヴェルサイユ発ならではの鮮やかな解釈で音楽界の中心にオペラがありながら、オーケストラを伴う教会音楽にも人々が喝采を送り続けた18世紀のパリ。ルイ14世の時代以降、王室礼拝堂に出入りする作曲家たちが書いた大合奏を伴う合唱曲(グラン・モテ)の数々は、劇場が閉鎖されるキリスト教の節制期間にオペラ座の音楽家たちによってパリ市内でも演奏され、これを主たる演目として掲げた定期演奏会コンセール・スピリチュエルはフランス革命勃発の頃まで高い人気を誇りました。 当初はリュリやド・ラランドなど、ルイ14世お気に入りの往年の作曲家たちのモテが再演されていたこの演奏会で、新作グラン・モテを次々披露し大いに賞賛を浴びたのが、C.P.E.バッハやグルックなどと同世代で、2022年が歿後250周年にあたる南仏人モンドンヴィル。歌劇作曲家としても活躍しながら、異色の作風で賛否両論を醸した大家ラモーと並び称されたほど注目を集めました。 ここではヴェルサイユ宮殿を舞台に大規模なバロック・プロジェクトを多数成功させてきたガエタン・ジャリ率いるアンサンブルが、モンドンヴィルの生前にも使われていた王室礼拝堂の豊かな残響を巧みに味方につけながら、彼のグラン・モテの傑作3篇をその真価に見合った充実解釈で聴かせてくれます。 1734年に作曲された後ルイ15世の治世が続く間に何度も再演され、ポンパドゥール夫人が「私が耳にしうる最も美しい音楽」と絶賛した傑作の一つ『主は美しく着飾りて統べぬ』から、迫力ある短調の響きが印象的な1753年の『イスラエルはエジプトから出て』まで、時代の開きを意識した選曲も絶妙。 実力派を揃えた独唱勢や合唱の頼もしさもさることながら、コントラバス2人、ファゴット4人を伴う低音の膨らみとアクセントも心地良く、モンドンヴィルならではの、華麗な旋律美とロマン派さえ予感させるメリハリの効いた音作りを十全に味わえます。
収録作曲家:
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フィンジ(1901-1956)/
ブラームス(1833-1897):
クラリネットとピアノのための作品集 [ヘレン・ハーバーション(クラリネット)/ジョン・レネハン(ピアノ)]FINZI, G.: Clarinet and Piano Music - 5 Bagatelles / BRAHMS, J.: Clarinet Sonata No. 1 (Habershon, Lenehan)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:DDA25226
CD価格:2,250円(税込)
英国のクラリネット奏者ヘレン・ハーバーションのアルバム。大怪我が元で作曲家に転向、自然からインスピレーションを受けた作品を発表し高く評価されたハーバーションですが、近年演奏家として再起し、ピアニスト兼アレンジャーのジョン・レネハンとコンビを組み多彩なレパートリーを披露しています。 2021年に録音された前作「Found in Dreams」(DDA-25225)では、夢をテーマにした小品をレネハンとともに演奏、このなかにもフィンジとブラームスの作品が含まれていましたが、このアルバムではこの時に一緒に録音されていたブラームスのクラリネット・ソナタ第1番と歌曲、ピアノ曲のアレンジ版と、フィンジの「5つのバガテル」の全曲が収録されています。 ハーバーションの豊かな音楽性が遺憾なく発揮された渾身の演奏をお聴きください。
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
ピアノ独奏のための作品と編曲全集 [アレクセイ・ズーエフ]STRAVINSKY, I.: Piano Solos and Transcriptions (Complete) (Zuev)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:FUG777
CD 5枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
初録音多数!
ストラヴィンスキーによるピアノ独奏のための作・編曲全集1982年サンクトペテルブルク生まれ、アレクセイ・リュビモフ門下の俊英アレクセイ・ズーエフによる、ストラヴィンスキーのピアノ独奏作品全集。16歳のストラヴィンスキーが未完で残した「タランテッラ」をズーエフが補完して収録しているほか、『兵士の物語』組曲ではピアノ編曲時に省かれた「パストラール」を全曲版のヴォーカル(語り手)スコアから収録するなど、多くの世界初録音を実現しています。4手のために書かれた『3つのやさしい小品』には特に言及がありませんが、一人で演奏可能な(第1曲行進曲を除く)2曲をソロで収録した模様です。 1999年プロコフィエフ国際コンクール第2位(1位なし)などの入賞歴を誇るズーエフの目の覚めるようなテクニックと、祖国の大作曲家への思いを見事に昇華したダイナミックな演奏も大きな聴きどころです。収録作曲家:
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ポンセ(1882-1948):
ピアノ作品全集 第3集 [アルバロ・センドージャ(ピアノ)]PONCE, M.M.: Piano Works (Complete), Vol. 3 (Cendoya)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:GP772
CD
通常価格:1,950円→ 特価!:1,290円(税込)メキシコ近代を代表する作曲家マヌエル・ポンセ。彼の作風は後期ロマン派風の作曲様式と新古典主義の中間に位置しています。日本では、ハイフェッツが編曲した歌曲「エストレリータ(小さな星)」や、いくつかのギター曲がよく知られていて、どちらかといえば「ギターの作曲家」として位置づけられていますが、実は彼自身が優れたピアニストであり、その作品にもピアノ曲がかなりの割合を占めています。 全8巻が予定されるポンセのピアノ作品全集、この第3集には、ピアニストとして自身の技巧を誇示するための「演奏会用練習曲」など超絶技巧を駆使した若い頃の作品、メキシコの民謡や踊りなど伝統的な旋律を独創的なピアニズムで翻案した壮年期の作品、そして「夕べの歌」や「5月」「マズルカ」などロマンティシズム溢れる個性的な作品が収録されており、これらにはポンセの3つの側面が表れていると言えるでしょう。まばゆいばかりの「ペルサグリエリ」も聴きものです。
収録作曲家:
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パルムグレン(1878-1951):
ピアノ作品全集 第4集 [ヨウニ・ソメロ(ピアノ)]PALMGREN, S.: Piano Works (Complete), Vol. 4 (Somero)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:GP907
CD
通常価格:1,950円→ 特価!:1,290円(税込)ブゾーニに師事し、圧倒的なテクニックを身につけたセリム・パルムグレンは、その後、北欧を代表する作曲家・ピアニストになりました。20世紀ピアノ音楽界に大きな足跡を残したパルムグレンですが、その作品の演奏機会は比較的少なく、このピアノ作品全集第4集に収録されている多くの作品も「3つの夜想的情景」以外はすべて世界初録音です。印象派とロマン派の要素を併せ持つ「3部作」や、1921年から26年まで滞在したアメリカでの充実した生活から生まれた、ジャズの影響を受けた「3つの幻想曲」、そして彼の作品の特徴ともいえるスカンジナビア民謡を取り入れた美しい旋律も随所で聴かれます。 ヨウニ・ソメロは現代フィンランドで最も活躍するピアニストの一人。ジョルジュ・シフラとマイケル・ポンティに師事、技巧的な作品を中心とする幅広いレパートリーを持ち、様々なレーベルで100枚を超えるレコーディングを行っています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第8番 ロ短調「未完成」 D 759 [クラングコレクティフ・ウィーン/レミ・バロー(指揮)]発売日:2022年05月20日
LP価格:4,425円(税込、送料無料)
レミ・バローの新オーケストラ旗揚げ公演の「未完成」が
「ピュア・アナログ・プロダクション・チェーン」でLPリリースザンクトフローリアン修道院教会でブルックナーの交響曲全曲録音を進めているレミ・バローが2018年にウィーンの5つのオーケストラ(ウィーン・フィル、ウィーン響、ウィー ン放送響、トーンキュンストラー管、フォルクスオーパー管)のメンバーを集めて旗揚げしたアンサンブル、クラングコレクティフ・ウィーンの第1回公演から「未完成」がLPリリースされます。 パリ生まれのレミ・バローは2004年にウィーンに拠点を移し、ウィーン・フィルとウィーン国立歌劇場の第1ヴァイオリンで弾いていたこともあります。長い残響を持つザンクトフローリアンの教会では師のチェリビダッケの晩年を思わせる雄大なテンポの演奏を聴かせますが、ここでは標準的なテンポを採りつつ彼の求めるウィーン古典派・ロマン派の姿を聴かせてくれます。収録作曲家:
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Made in Vienna [ボグダン・ラケティチ(アコーディオン)]
Accordion Recital: Laketic, Bogdan - HAYDN, J. / LISZT, F. / SCHOENBERG, A. / D'ASE, D. (Made in Vienna)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:Gramola99264
CD価格:2,550円(税込)
古くから民謡やストリートミュージシャンの楽器として知られるアコーディオン。その起源は諸説ありますが、1829年にウィーンのマリアヒルファー通り43番地のアパートでシリル・デミアン(Cyrillus Damian)が発明、特許を取得した「アコーディオン」を最初と見なす説があります。「アコーディオン」はデミアンによる命名で、「和音」を意味する語 accord に由来します。 アコーディオン奏者ボグダン・ラケティチはこのアルバムでウィーンに縁のある作曲家の作品を演奏。ウィーンを起源に持つとされる楽器と音楽との出会いが楽しめる1枚となっています。ハイドンのピアノ・ソナタとシェーンベルクのピアノ小品が独自の解釈でアコーディオン曲に生まれ変わっています。またリストの「音楽の夜会」はシューベルトのワルツ・カプリスを原曲とする曲集。中でも第6番は華やかな曲想を持つ演奏機会の多い作品です。 ウィーンを拠点に活動するベルギーの現代作曲家ディルク・ダーゼの「Figuren/Induktionen」は、アコーディオンから思いもよらぬ多彩な音を引き出しています。
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ロメオとジュリエット
プロコフィエフ(1891-1953):
ピアノ作品集 [ユリウス・アザル(ピアノ)]PROKOFIEV, S.: Piano Music (Romeo and Juliet) (Asal)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:IBS-12022
CD価格:2,475円(税込)
ドイツ出身の若手ピアニスト、ユリアス・アザルが弾くプロコフィエフ。アルバムの中心を成すのは、バレエ「ロミオとジュリエット」からの音楽で、通常のピアノ組曲だけではなく、彼自身が管弦楽版からピアノ用に編曲した曲も含む全16曲が演奏されており、管弦楽版の各楽器のモティーフが効果的に用いられたアレンジからは、アザルの編曲の才能が存分に感じられます。 他にはプロコフィエフ初期の「4つの小品」と中期の「思考」が選ばれており、アザルが心酔するプロコフィエフの多面的な魅力が味わえる1枚になっています。
収録作曲家:
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ブクステフーデ(1637-1707):
われらがイエスの四肢 BuxWV 75 [アンドニ・シエッラ(指揮)/コンドゥクトゥス・アンサンブル]BUXTEHUDE, D.: Membra Jesu nostri (Martínez, Gómez, Diaz, Hernandez, Conductus Ensemble, Sierra)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:IBS-22022
CD価格:2,475円(税込)
ブクステフーデの「われらがイエス・キリストの四肢」。この作品はキリストの身体になぞらえた7つの部分からなる連作カンタータで、各曲とも器楽による簡潔な導入である「ソナタ」と声楽アンサンブルの「コンチェルト」、独唱による「アリア」が続き、再び「コンチェルト」が繰り返されるという定型で書かれています。 ブクステフーデが楽譜の表紙に書きこんだ言葉「Totius Cordis Devotione decantata=心から、謙虚に」という言葉にも、そこに込められた思いを感じ取ることの出来る短いながらも心を打つ作品です。 1971年生まれの指揮者アンドニ・シエラと、バッハ作品を中心に、ルネサンスから近現代まで幅広いレパートリーを持つスペインの器楽・声楽アンサンブル、コンドゥクトゥス・アンサンブルによる演奏で。
収録作曲家:
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ジョージ・クラム(1929-2022):
ブラック・エンジェルズ
マクロコスモスIII [ハンソン四重奏団、フィリップ・アタ、テオ・フシュヌレ、エマニュエル・ジャケ、ロドルフ・テリー]CRUMB, G.: Black Angels / Music for a Summer Evening, "Makrokosmos III" (Hattat, Fouchenneret, Jacquet, Théry, Quatuor Hanson)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:LBM040
CD価格:2,475円(税込)
ジョージ・クラムの代表作2曲を緊迫のライヴ収録で!2022年2月に亡くなったジョージ・クラムの代表作「ブラック・エンジェルズ」は、アンプを通して音を増幅させる弦楽四重奏のために書かれていますが、楽器を逆さに立てて弾くなど様々な特殊奏法に加え、グラス、銅鑼、マラカスの使用、叫ぶ、ささやく、舌を鳴らすなど、4人の奏者で出来るあらゆることを駆使します。不吉な数字である13、そして7が重要な要素となっており、日本語でのカウントも挿入。作曲当時に激しさを増していたベトナム戦争が影を落としているとも言われるこの難曲で、2013年に結成されたハンソン四重奏団が、持ち前の高度なテクニックにライヴならではの緊張感も味方につけ、素晴らしいパフォーマンスを聴かせています。 クラムのもう一つの代表作「マクロコスモス」から第3番「夏の夜の音楽」は、アンプを通す2台のピアノと打楽器のために書かれており、バルトークの作品から着想を得たとされ、ピアノの内部奏法など、こちらもあらゆる可能性が試される難曲。同時代音楽のスペシャリストであるフィリップ・アタ、経験豊富な名手テオ・フシュヌレに、パーカッション・アンサンブル、トリオ・クセナキスで活躍する2人が加わり密度の濃い演奏を聴くことができます。
収録作曲家:
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BLUE SOUNDS
カムデン・リーヴズ(1974-):
ピアノ作品集 [トム・ヒックス(ピアノ)]REEVES, C.: Piano Music (Blue Sounds) (Hicks)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:MSV28604
CD価格:2,250円(税込)
英国の作曲家カムデン・リーヴズのピアノ作品集。アルバムに収録された3つの作品は、いずれもここで演奏するトム・ヒックスのために書かれており、流麗な中にも、ブルースでの和声構造の解析や、前奏曲での実験的なアプローチが生かされています。 トム・ヒックスはガーンジー生まれ。デビュー盤の「リストとアイアランドのピアノ・ソナタ」(DDA-25227)での豪壮な演奏が高く評価されました。
収録作曲家:
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カウイー(1943-):
24の前奏曲 - ピアノのために [フィリップ・ミード(ピアノ)]COWIE, E.: 24 Preludes for Piano (Mead)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:MSV28625
CD価格:2,250円(税込)
1943年、イギリスのバーミンガムで生まれたエドワード・カウイー。ポーランドでルトスワフスキに学び、ティペットに指導を受け、大学で物理や絵画も学んだという自然を愛する“ポスト印象派”の作曲家です。プロムスから委嘱された「リヴァイアサン」や「鳥たちのポートレート」をはじめとする作品は批評家や聴衆から絶賛されています。 この「24の前奏曲」は、バッハやショパンの伝統を継承する12音すべてが形成する長調と短調を用いて書かれたものであると同時に、さまざまな地域から受けた印象を元に書かれた小さな曲が、古代の「四大元素」を表す4つのグループに分類されるという興味深い内容を持っています。もともとはハートフォードシャー大学のレーベルUH Recordingsに録音されたものですが、今回Metierレーベルの「カウイー・コレクション」の一環に加えられました。 ロンドン音楽院とロイヤル・アカデミーで名誉博士号を授与され、ハートフォードシャー大学の客員教授を務めたフィリップ・ミードの演奏です。
収録作曲家:
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エタンセル - Étincelle [郡恭一郎(トロンボーン)/神永睦子(ピアノ)]
Trombone Recital: Kori, Kyoichiro - ARBAN, J.-B. / SPARKE, P. / STRAVINSKY, I. (Étincelle)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:MYCL-00014
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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ヴァスクス(1946-):
ピアノ作品集 [レイニス・ザリンシュ(ピアノ)]VASKS, P.: Piano Works - Cuckoo's Voice, "Spring Elegy" / Cycle / The Seasons (Zariņš)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:ODE1361-2
CD価格:2,475円(税込)
ラトヴィアの作曲家、ペトリス・ヴァスクスのピアノ作品集。アルバムに収録されている『四季』は彼の作品の中でも比較的演奏機会が多いもので、静かな雪の情景から、早春の息吹、情熱的な夏、静かな秋まで、移り変わるラトヴィアの風景への愛が感じられる美しい作品です。 ピアニスト、レイニス・ザリンシュは他に世界初録音となる2作品を併せ、このアルバムを作り上げました。なかでも「カッコウの声、初春」は新型コロナ感染症のパンデミック中にヴァスクスがザリンシュのために書き下ろした作品であり、ちょうど作曲中にCOVID‑19に感染したヴァスクスの病いの苦しみと治癒への祈りが込められています。ザリンシュは曲が完成した後、ヴァスクスの自宅を訪れ、作曲家自身のピアノを聴いたという思い出を心から大切にしているということです。 もう一つの「サイクル」は1976年の作品。ヴァスクスの幼馴染のピアニスト、ターリヴァルディス・デクニスによって初演されたこの曲は、民謡を採り入れた穏やかな曲調ではなく、緊張感のある音のぶつかり合いが特徴的な、がっしりとした筋肉質な曲調です。 演奏者のレイニス・ザリンシュは10歳で協奏曲を弾いてデビューを飾ったのち、ヨーロッパと北米を中心に活躍するラトヴィア出身のピアニスト。故郷の作品を積極的に紹介し、これまでにもラトヴィア音楽のアルバムを発表しています。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
2台のピアノのための組曲集 [マリアナ・シリニアン(ピアノ)/ドミニク・ビジャン(ピアノ)]RACHMANINOV, S.: Suites for 2 Pianos (Shirinyan, Wizjan)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:ORC100191
CD価格:1,950円(税込)
アルメニア生まれのピアニスト、マリアンナ・シリニアンとポーランド出身のピアニスト、ドミニク・ヴィジャンのデュオ・アルバム。二人はシリニアンが教授を務めるコペンハーゲンの王立デンマーク音楽大学で2018年から共演を開始、すでに高い評価を受けています。 このアルバムではラフマニノフの「2台のピアノのための組曲」を演奏。「幻想的絵画」と題された1893年の組曲第1番は、ラフマニノフには珍しく4つの楽章それぞれに詩が添えられた描写的な曲。組曲第2番は、ピアノ協奏曲第2番と並行して作曲された技巧的で華やかな作品。聴き手を魅了する美しい旋律を持っています。
収録作曲家:
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OUT OF THE SILENCE
アウト・オブ・ザ・サイレンス [STÉPHANE KERECKI ステファン・ケレッキ]発売日:2022年05月20日
CD価格:2,250円(税込)
2014年の「Nouvelle Vague」、2018年の「French Touch」に続く、フランスのベーシスト、ステファン・ケレッキ8枚目のリーダー・アルバム。ニューヨーク・ジャズ界の大御所マーク・コープランドをはじめ、同じくニューヨークの俊英トランペッター、ラルフ・アレッシ、ノルウェーのベテラン、トーレ・ブルンボリ(ブルンボルグ)ら豪華なメンバーが参加。それぞれのキレのあるプレイがスリリングな展開を聴かせながらも、メロディアスで温かみのあるアルバムに仕上がっています。
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『とてつもなく、あなたが好きなのです』
ジョスカン・デプレ(1450/53-1521):
世俗歌曲集 [ドゥニ・レザン・ダドル、ドゥース・メモワール]JOSQUIN DES PREZ: Tant vous aime / El grillo / Petite camusette / Qui belles amours (Doulce Mémoire, Dadre)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:RIC436
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)「俗のジョスカン」の作品を体系的に。
フランスの頼れる古楽グループによる画期的録音15世紀後半から16世紀初頭にかけ、最も優れた多声音楽作曲家の一人として絶大な名声を誇ったジョスカン・デプレ。ポリフォニーの精髄を極めたその教会音楽は多数録音されていますが、生前から人気があり後続世代の作曲家たちもさかんに派生曲を書いた世俗歌曲に関しては、アルバム単位の重点的な取り組みが滅多になされていないのが現状。フランス中部の古都トゥールに拠点を置く古楽アンサンブル、ドゥース・メモワールによる今回のアルバムは、その渇きをいやして余りある充実した内容になっています。 ア・カペラ重唱によるスタンダードな作品解釈だけでなく、リュートやハープで多くの声部を受け持っての独唱、さらには同時代の器楽編曲や先達たちの関連作品なども収録。精鋭集団シンタグマ・アミーチのルネサンス管楽器奏者たちも参加、古雅で素朴な味わいが美しいショームやボンバルド、リコーダーなどのコンソートで彩りを添えます。歌手勢にもル・ポエム・アルモニーク出身のマチュー・ル・ルヴルールや自身も中世-ルネサンス専門のグループを主宰するポラン・ビュンドゲンら精鋭陣が温もり豊かでありながら透明感ある歌声を響かせ、曲ごとの味わいを際立たせます。 この時代の音楽に関する研究で世界的な信望を得ているデイヴィッド・ファロウズによるライナーノート(英・仏・独語)も充実しており、歿後500年を過ぎてなお注目の高まりが止まらない重要作曲家を追ううえで見逃せない1枚に仕上がっています。 -
フランク(1822-1890):
オルガンおよびハルモニウムのための作品全集
[5枚組 BOX] [ヨーリス・ヴェルダン]FRANCK, C.: Organ and Harmonium Works (Complete) (Verdin)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:RIC441
CD 5枚組
通常価格:4,800円→ 特価!:2,190円(税込)フランク時代の響きを伝える当時の楽器で、深い作品解釈を。
記念年にふさわしいBOX化2022年に生誕200周年を迎えたベルギー出身の大作曲家、セザール・フランク。1871年に発足したフランス国民音楽協会の中心人物の一人として、サン=サーンスやフォーレらと共に「アルス・ガリカ(フランスならではの芸術)」を指針として掲げて活躍、数多くの後進を育てたことで知られていますが、その芸術性は彼自身が名手として知られたオルガンのための音楽でも十全に活かされています。 ドイツとの国境にも近いベルギー東部のリエージュで生まれ育ち、フランス音楽の流行とドイツ音楽の伝統の双方に接したオルガニストとして彼が綴った数々の作品には、作曲家自身とも交流のあった名建造家カヴァイエ=コルによる、19世紀ならではのフランス交響型オルガンの銘器が最適。演奏中の音量変化操作も可能で多彩な音色変化の妙を描き分けられ、オーケストラにも比し得る豊饒な響きを実現した歴史的銘器の数々と向き合いながら、フランス近代作品の演奏を得意とするベルギーの名手ヴェルダンは未出版の小品を含めたフランクのオルガン作品全てを録音。 さらに19世紀にはピアノ同様に広く用いられていたハルモニウム(室内向けの足踏みオルガンの一種)のための作品も、曲集としては未完で終わった晩年の『オルガニスト』まで録音、古楽指揮者として名高いジョス・ファン・インマゼールが弾くフォルテピアノとの共演音源も含め、フランクがオルガンとハルモニウムを主役に据えて書いた全ての音楽を精妙な解釈で録音し尽くしています。 2枚組アルバム3巻に分かれて発売されたこれらの音源が、作曲家記念年に5枚組BOXで再登場。安定感とダイナミズムを兼ね備えたオルガン作品群もさることながら、19世紀製のオリジナル楽器だけを用いて綴られた繊細なハルモニウム作品群の解釈もまた、知らずにいるには惜しい名演の連続となっています。 ライナーノートには初出時の解説文全てを再掲、オルガンは全て写真も掲載されており、フランクの母国ベルギーのレーベルらしい仕上がりも嬉しいところです。収録作曲家:
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ラヴェル(1875-1937):
管弦楽作品全集 + 2つの歌劇[5枚組 BOX] [ステファヌ・ドゥネーヴ(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]発売日:2022年05月20日
CD 5枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
フランスの指揮者ステファヌ・ドゥネーヴは母国フランス音楽への多大な愛情を持ち、2013年のシュトゥットガルト放送響との来日公演でもラヴェルの演奏が特に高い評価を得ました。 この5枚組BOXには、バレエ・リュスのために書かれた『ダフニスとクロエ』をはじめ、「ボレロ」や「亡き王女のためのパヴァーヌ」などのお馴染みの曲、そして《スペインの時》と《子供と魔法》の2作の歌劇までを網羅。ドゥネーヴが最も愛するという『マ・メール・ロワ』はバレエ版と組曲版の2ヴァージョンを収録。ラヴェル作品の魅力を存分に伝えています。
収録作曲家:
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シュテール(1874-1967):
〈管弦楽作品集 第1集〉
古風な様式の協奏曲 Op.68
組曲 第2番 イ短調 Op.120 [アグニェシュカ・コパツカ(ピアノ)/シンフォニア・ヴァルソヴィア/イアン・ホブソン(指揮)]STÖHR, R.: Orchestral Music, Vol. 1 (Kopacka, Sinfonia Varsovia, Hobson)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:TOCC0468
CD価格:2,175円(税込)
リヒャルト・シュテールは、同時期に活躍したコルンゴルトやシェーンベルクと同じく、ナチスの迫害により祖国を追われ、アメリカに亡命した作曲家。激動の人生を送りながらも93年という長命を得て、7つの交響曲をはじめ、室内楽、歌曲、合唱曲、ピアノ曲などの膨大な作品を残しました。 このアルバムでは1937年と47年、迫害から亡命の時期に書かれた弦楽オーケストラのための2作品を収録。エネルギッシュで反抗的な作風の「古風な様式の協奏曲」に比べ、後期ロマン派の様式を模した内省的で控えめな「組曲第2番」、どちらもシュテールの心情が映し出されています。
収録作曲家:
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シャポーリン(1887-1966):
ピアノ作品全集 [キリル・コズロフスキ(ピアノ)]SHAPORIN, Y.A.: Piano Music (Complete) (Kozlovski)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:TOCC0621
CD価格:2,175円(税込)
ウクライナ、フルーヒウ生まれの作曲家ユーリ・シャポーリンのピアノ作品集。作風は保守的で、ボロディンやムソルグスキーの伝統をルーツとし、スクリャービンなどの後期ロマン派とショスタコーヴィチやプロコフィエフからの影響を感じさせるとともに、民俗音楽の旋律も作品に組み込んでいます。 このアルバムでは2曲のソナタを中心に、様々な表情を持つ小品を収録。一連のストーリーを感じさせる大規模なソナタと、ほとんど気まぐれともいえそうな雰囲気を持つ小品が見事なコントラストを描いています。 演奏はフィンランド/ベラルーシのピアニスト、キリル・ゴズロフスキ。ショスタコーヴィチ作品の研究でシベリウス・アカデミーの博士号を取得した俊才です。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年8月号)★-
瀬尾和紀(フルート)
モダン・タイムズの妙巧
The Spark of Modern Times [瀬尾和紀(フルート)]発売日:2022年05月20日
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
真のヴィルトゥオージティとは何かを問う「グラドゥス・アド・パルナッスム」フルートの美点を保った上での限界点の追求という困難な課題に立ち向かう瀬尾の演奏は、まさに堅牢な土台の上に大伽藍を描いたもの。近代フルート音楽における無伴奏作品の存在意義をあらためて知らしめた珠玉の一枚。 西村 祐
近年、ピアノ演奏やプロデューサーとして多彩な活動をする瀬尾和紀が、本来の楽器であるフルート、それも無伴奏作品でその真価を問う1枚が登場。 選ばれた作品はカルク=エーレルトの「30のカプリス」を中心に、ドホナーニ、ヒンデミットの近代作曲家の小品と、瀬尾自身がアレンジしたJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より「チャッコーナ」というもので、2本のフルートで演奏されるヒンデミットの「カノン風ソナチネ」には、彼の師であるパトリック・ガロワが参加。なんとも贅沢で聴きごたえのある1枚に仕上がっています。 カルク=エーレルトはドイツ後期ロマン派のオルガニスト兼作曲家。木管楽器のための作品も数多く、なかでも第一次世界大戦中、軍楽隊でライプツィヒ・ゲヴァントハウスのフルーティスト、カール・バルトゥザット(Carl Bartužat)と親交を持ったことでフルートのための重要な作品を残しました。この「30のカプリス」は副題に“グラドゥス・アド・パルナッスム=パルナッソス山への階梯”と付けられており、芸術や学問の聖地とされるパルナッソス山へ段階を踏んで登っていくように、高度な技術を磨いていくための練習曲との意味合いを持つ曲集。フルートを愛する人ならば、ぜひ聴いていただきたい重要な作品です。 最後に置かれたバッハのチャコーナでの緊張感に満ちた音楽も聴きどころ。 -
コンダクターズ・イン・リハーサル
マリス・ヤンソンス編[4枚組] [マリス・ヤンソンス(指揮)/バイエルン放送交響楽団]発売日:2022年05月13日
CD 4枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
演奏家にとってはコンサート本番がすべてですが、その本番を作り上げるリハーサルこそ、指揮者の解釈やオーケストラを導く力量を明らかにします。この4枚組のセットでは、マリス・ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団の膨大なリハーサル録音から、ヤンソンスに縁の深いスラヴ系音楽のリハーサルをとり上げており、その音楽作りを目撃しているような気分を味わえるでしょう。ヤンソンスがバイエルン放送響の首席指揮者に任命されながらも正式な着任前だった2001年の「ペトルーシュカ」と、2004年の「悲愴」、更に2016年の「レニングラード」及び翌2017年の「交響的舞曲」へと辿ることで、指揮者とオーケストラとの関係が熟成されてゆくのも感じ取ることができます。 リハーサルはドイツ語。また各CD冒頭にバイエルン放送の解説者を務めたフリードリヒ・シュロッフェルによるイントロダクション(ドイツ語)が収録されています。
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LutosAir Quintet (ルトスエアー五重奏団)
5 [+2] [ネイト・ウーリー(トランペット)/トマシュ・ジムラ(バス・クラリネット)ルトスエアー五重奏団]Chamber Music (Wind Quintet) - PREUSSER, P. / BURZYŃSKA, N. / KOŁODZIEJCZYK, N. (5 [+2]) (Wooley, Żymła, LutosAir Quintet)
発売日:2022年05月13日
NMLアルバム番号:CDAccordACD292
CD価格:2,850円(税込)
2017年にリリースされた「Canto for Winds」(ACD-234)で近現代の作品で見事なアンサンブルを披露した“ルトスエアー五重奏団”。今作はタイトルの5[+2]の通り、2人のゲスト: アメリカのジャズ・アメリカのジャズ・トランペッター、ネイト・ウーリーとバス・クラリネット奏者トマシュ・ジムラをゲストに迎え、実験的、かつ斬新な響きを追求、何度でも聴きたくなるアルバムを作り上げました。 アルバムには、ミニマル風の音型を繰り返すアンサンブルをバックにトランペットが即興を奏でるプロイサーの「3つの小品」、樫の木の枝が生い茂る様子をモチーフにした神秘的な雰囲気に満ちたブジンスカの「樫の冠」、航空、空気力学、宇宙など“空気”に関する主題を扱ったコウォジェイチクの「ウィングオーヴァー」の3作品が収録されています。
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ボノンチーニ兄弟:
チェロと通奏低音のためのソナタ集 [マルコ・チェッカート、アカデミア・オットボーニ]BONONCINI, G. / BONONCINI, A.M.: Cello Sonatas (Ceccato, Accademia Ottoboni)
発売日:2022年05月13日
NMLアルバム番号:ALPHA826
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,690円(税込)イタリア屈指の俊才が解き明かす「兄ジョヴァンニだけではない」ボノンチーニのチェロ芸術近年ますます研究が進むとともに、抜群の腕前を誇る名手たちも続々登場、刺激が絶えることのないバロック・チェロの世界。現代でいう「チェロ」の標準形が定まる前の、イタリア17世紀~18世紀初頭における低音弦楽器向け独奏曲の研究はとりわけ熱い領域の一つで、ヴィヴァルディの有名なソナタ集以前にどれほど魅力的なチェロ音楽の世界があったかが徐々に明らかになりつつあります。 ここではイタリア古楽界を低音域から支える多忙な俊才の一人マルコ・チェッカートが、リ・インコーニティの中心メンバーでもあるアンナ・フォンターナや異能撥弦集団イ・バッシフォンディの名手シモーネ・ヴァッレロトンダといった強力な共演陣を迎え、近年にわかに解き明かされつつあるボノンチーニ兄弟のチェロ音楽世界の面白さをじっくり紹介。 兄ジョヴァンニ・ボノンチーニは後年ヘンデルの好敵手としてロンドンでも活躍しましたが、実は17世紀のうちからイタリアを席巻していた早熟の天才でした。弟アントニオ・マリアも兄に劣らぬ俊才ぶりで、早くに亡くなったもののウィーンの皇室でも抜擢された他、やはりロンドンでも曲集が刊行されるなど国際的名声を博しました。 兄弟は弦楽芸術の一大拠点だったモデナ出身で、特に兄はチェロ奏者としても卓越した腕前を誇っていましたが、近年まで彼のチェロ作品とされるものは歿後出版されたイ短調のソナタ1曲しか知られておらず、本盤では近年発見された17世紀末作曲のシンフォニア2曲をチェッカートの名演で味わえる点も大きな魅力。弟は兄の作品のさらに上をゆく技巧性で奏者の腕前を際立たせる内容で、フックス楽長時代のウィーンの音楽世界の奥深さも垣間見えます。 聴きどころの尽きないAlphaならではの古楽器アルバムです。
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アルベニス(1860-1909):
イベリア [ネルソン・ゲルナー]ALBÉNIZ, I.: Iberia, Books 1-4 (Goerner)
発売日:2022年05月13日
NMLアルバム番号:ALPHA829
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,690円(税込)名手ゲルナーが深い共感を込めて歌い上げる「イベリア」1969年アルゼンチン生まれ、何度かの来日で日本でも人気のネルソン・ゲルナー。彼がスペイン語話者として強い共感を受けるという「イベリア」が登場。ドビュッシーやメシアンも絶賛した20世紀ピアノ史に残る名曲を、高い技術はもちろん、その奏でる音の美しさで世界中から支持を集めている彼ならではの、繊細なタッチとダイナミックな表現で聴くことができます。 「ラバピエス」での高度でピアニスックティックなフレージングとポリフォニックで複雑なリズムの箇所での目の覚めるようなテクニック、夜の神秘を思わせる「ヘレス」での祈りなどが大きな聴きどころです。
収録作曲家:
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『天使のように、悪魔のように』
~アリオスト『狂えるオルランド』によるバロック独唱曲集~ [ジュリア・セメンツァート、バーゼル室内管弦楽団]Opera Arias (Soprano): Semenzato, Giulia - HANDEL, G.F. / PORPORA, N. / ROSSI, L. / STEFFANI, A. (Angelica diabolica)
発売日:2022年05月13日
NMLアルバム番号:ALPHA830
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,690円(税込)古楽シーンの新時代に輝くソプラノが魅せる、筋の通ったバロック歌劇プログラム17世紀のバロック・オペラや18世紀ナポリ楽派の宗教曲からプッチーニ《三部作》に至るまで、広い時代のイタリア歌劇作曲家たちの解釈で、欧州の明敏な聴き手たちをすでに虜にしつつある新世代のイタリア人歌手ジュリア・セメンツァート。 古楽にこだわりありのレーベルAlphaから堂々リリースとなるソロ・アルバムのテーマは、近世イタリアで大いに愛された詩人アリオストの傑作『狂えるオルランド』の女主人公アンジェリカを標題に、その悪魔的ともいえる激しい感情の起伏を音楽化した17~18世紀のオペラから名場面を厳選。アルチーナや《ガウラのアマディージ》のメリッサなど、他の物語に登場する女妖術師たちの歌も交え、濃やかな歌詞のニュアンスが活きるバロック特有の表情豊かな音楽世界を一本筋の通ったプログラムで聴かせます。 共演は古楽器演奏にも秀でた新時代型の才人集団バーゼル室内管弦楽団。Alphaではジョヴァンニ・アントニーニ指揮のもとハイドンの交響曲全曲録音にも参画する彼らの音作りも、冒頭の勢いよい打楽器とバロックギター掻き鳴らしから折々の金管・木管ソロ、しなやかな通奏低音の扱いなど各セクションが実に巧みで、曲ごとの声楽パートの魅力を精緻に盛り上げます。歌やその詩句と器楽とが混然一体となったバロック舞台の真髄を味わえ、作曲家ごとの音作りの違いの面白さにも気づかせてくれます。 ヴィヴァルディ登場以前からヴェネツィアを湧かせてきたポッラローロや、ドイツで活躍しヘンデルにも多大な影響を与えたステッファーニなど、近年再評価めざましい作曲家たちの音世界を発見する喜びもさることながら、ヘンデル作品で聴かせるアルト音域の深みから圧倒的に力強いコロラトゥーラまで、セメンツァートの堂に入った歌いこなしは今後ますますの活躍を期待させてやみません。
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アラベスク [山内敦子(ピアノ)]
Piano Recital: Yamauchi, Atsuko - BURGMÜLLER, J.F.F. / DEBUSSY, C. / GLAZUNOV, A.K. (Arabesque)
発売日:2022年05月13日
NMLアルバム番号:APK001
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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テロ・サーリネン・カンパニー
『サード・プラクティス』 [テロ・サーリネン・カンパニー]発売日:2022年05月13日
Blu-ray日本語字幕なし価格:3,675円(税込、送料無料)
テロ・サーリネン・カンパニー最新作『サード・プラクティス』映像登場!本作はフィンランドを代表するコンテンポラリー・ダンス振付家の一人テロ・サーリネンとヘルシンキ・バロック・オーケストラを率いるアーポ・ハッキネンとのコラボレーションにより創作され、2019年クレモナのモンテヴェルディ・フェスティヴァルで初演されました。モンテヴェルディのマドリガーレに電子的な増幅やサウンド・エフェクトを加えた演奏に乗って、カンパニーのダンサーによる斬新な舞踏が幻想的な照明を背景に繰り広げられます。本収録での歌唱、トピ・レーティプー(テノール)は舞台演技をしながら歌い、ヌリア・リアル(ソプラノ)はプロジェクション映像としてヴァーチャルに参加しています。 ドキュメンタリー『ルーテッド・ウィズ・ウィングズ』は、テロ・サーリネンの舞踏家、振付家としての世界各地での創作活動とその舞踏への創意・哲学に迫る必見映像。 テロ・サーリネン・カンパニーは、フィンランド国立バレエのダンサーとして活躍したテロ・サーリネンによって1996年に創設され、旺盛な創作活動と共に世界各地で公演を行っています。2015年の同カンパニーの初来日では指揮者・作曲家のエサ=ペッカ・サロネン作曲の3つの楽曲 (Concert étude/Violin Concerto/Foreign Bodies)に振りつけた『MORPHED(変身)』を上演、2019年にはサーリネンが単独で来日、韓国国立舞踊団による『VORTEX(渦動)』を振りつけ好評を博しました。
収録作曲家:
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近現代の無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集
シュルホフ、ヒンデミット、ヤルナッハ、エルトマン [バイバ・スクリデ(ヴァイオリン)]Sonatas for Solo Violin - SCHULHOFF, E. / HINDEMITH, P. / JARNACH, P. / ERDMANN, E. (Violin Unlimited) (Skride)
発売日:2022年05月13日
NMLアルバム番号:C210051
CD
通常価格:2,700円→ 特価!:1,590円(税込)ラトヴィア出身のヴァイオリニスト、バイバ・スクリデの最新アルバムは、J.S.バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとバルティータ」の伝統を継承する4人の作曲家の作品集。 退廃音楽の作曲家として一時はその存在が忘れられてしまったシュルホフが1927年に作曲した、チェコ民謡とジャズの要素を取り入れたソナタを冒頭に置き、1924年に書かれたレーガーの影響が強いメロディアスなヒンデミットのソナタが続きます。3曲目はやはりレーガーに触発されたヤルナッハのソナタが置かれていますが、こちらは精緻な筆致を特徴とする技巧的な作品です。 最後は知られざる作曲家エルトマンのソナタ。ラトヴィアのバルト・ドイツ系の家に生まれ、1914年にベルリンに移住。ハインツ・ティーセンの元で作曲を学んだ彼は、1920-21年にこの古典的なソナタの形式を用いた作品を作曲しています。収録曲の4作品の中では最も古い作品ではありますが、謎めいた6つの音符で幕を開ける初期モダニズムのスタイルは独自の作風を表すものです。 スクリデは各作品の特徴を生かしながら、緊張感にあふれた素晴らしい演奏を聴かせます。
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〈Capriccioレーベル 40周年記念名演集〉
交響曲集 [さまざまな演奏家]発売日:2022年05月13日
CD 10枚組価格:5,325円(税込、送料無料)
Delta-music社のレコード制作部門として1982年にケルン近郊で設立されたCAPRICCIOは、当時主流となりつつあったデジタル録音技術を使い、ドイツ語圏の演奏家と音楽を中心に制作を行いました。様々なジャンルの名盤がありますが、この10枚組にはCAPRICCIOレーベルが得意とする初期古典派の作品から近代までの交響曲を収録。この中にはシャーンドル・ヴェーグが指揮するカメラータ・ザルツブルクのモーツァルトをはじめ、ネヴィル・マリナーとアカデミー室内管弦楽団によるウィリアム・ボイスの交響曲集や、ベストセラーを記録したヘルベルト・ケーゲルとドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団のベートーヴェン、弦の響きの美しさで知られるサンデルリンクとベルリン交響楽団のブラームス、ジェイムズ・コンロンとバイエルン放送交響楽団によるシュルホフなど、膨大なカタログの中から素晴らしい演奏が選ばれており、レーベルの歴史を俯瞰するものとしても貴重なBOXとなっています。
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モンテヴェルディ(1567-1643):
歌劇《ウリッセの帰還》 [チャールズ・ワークマン(テノール)/アニチオ・ゾルジ・ジュスティアーニ(テノール)/デルフィーヌ・ガルー(アルト) 他/アカデミア・ビザンチナ/指揮: オッタヴィオ・ダントーネ]発売日:2022年05月13日
CD 3枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
モンデヴェルディの《ウリッセの帰還》は、ホメロスの叙事詩の壮麗な世界が音楽で描かれた最も深く優しく、感動的な作品と言われています。主人公ウリッセ(ユリシーズ)が、トロイアからの旅の途上で過酷な試練を経ながらも帰国、最愛の女王ペネーロペと再会し王国の再興を果たすという物語に、ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の楽長として活躍したモンデヴェルディが作曲した晩年の代表作のひとつです。 この作品を「モンテヴェルディの最も優れた作品」と評価するチェンバロ奏者・指揮者オッタヴィオ・ダントーネが、通奏低音にリュート、テオルボ、6弦のヴィオローネを用いるアカデミア・ビザンチナを自在に操り、17世紀の味わい深い響きを忠実に再現、ベテラン、チャールズ・ワークマン(ウリッセ役)とデルフィーヌ・ガルー(ペネーロペ役)を中心に若手歌手を起用した歌唱陣の表情豊かな歌唱演技をひきたてつつ、精彩にみちた音楽を紡ぎだしています。
収録作曲家:
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モンテヴェルディ(1567-1643):
歌劇《ウリッセの帰還》 [チャールズ・ワークマン(テノール)/アニチオ・ゾルジ・ジュスティアーニ(テノール)/デルフィーヌ・ガルー(アルト) 他/アカデミア・ビザンチナ/指揮: オッタヴィオ・ダントーネ]発売日:2022年05月13日
Blu-ray日本語字幕付き価格:4,200円(税込、送料無料)
トロイア戦争に勝利したにもかかわらず、夫の王ウリッセが帰国しないことを嘆く妻のペネーロペ。そのうえ夫不在の宮廷に居座り傍若無人にふるまう3人の求婚者にも悩まされています。そのウリッセは女神ミネルヴァに助けられ、みすぼらしい姿で故郷に戻ってきました。ウリッセが死んだものとあきらめたペネーロペは求婚者の申し出を受け入れることにし「夫の弓を引き一番遠くに矢を射った者と結婚する」と宣言しますが、だれもウリッセの強弓を引くことはできません。そこへやってきた物乞いの姿に身をやつしたウリッセは難なく弓を引きますが…
モンデヴェルディの《ウリッセの帰還》は、ホメロスの叙事詩の壮麗な世界が音楽で描かれた最も深く優しく、感動的な作品と言われています。主人公ウリッセ(ユリシーズ)が、トロイアからの旅の途上で過酷な試練を経ながらも帰国、最愛の女王ペネーロペと再会し王国の再興を果たすという物語に、ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の楽長として活躍したモンデヴェルディが作曲した晩年の代表作のひとつです。 フィレンツェ五月音楽祭(ペラゴラ劇場)で上演された本作はローバート・カーセン&イアン・バートンコンビの演出によるユニークな舞台作り(神々はバルコニー、人間はステージ上で歌唱演技)を背景に、この作品を「モンテヴェルディの最も優れた作品」と評価するチェンバロ奏者・指揮者オッタヴィオ・ダントーネが、通奏低音にリュート、テオルボ、6弦のヴィオローネを用いるアカデミア・ビザンチナを自在に操り、17世紀の味わい深い響きを忠実に再現、ベテラン、チャールズ・ワークマン(ウリッセ役)とデルフィーヌ・ガルー(ペネーロペ役)を中心に若手歌手を起用した歌唱陣の表情豊かな歌唱演技をひきたてつつ、精彩にみちた音楽を紡ぎだしています。収録作曲家:
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フランク(1822-1890):
室内楽作品全集[4枚組 BOX] [エリザベート王妃音楽院 オーギュスタン・デュメイ、岡田修一、フランク・ブラレイ、ジョナタン・フルネル ほか]FRANCK, C.: Chamber Music (Complete) (Blekh, Braley, Chenorkian, Cormann, Dumay, Egholm)
発売日:2022年05月13日
NMLアルバム番号:FUG795
CD 4枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
生誕200年記念、フランクの作風の変遷を辿る好企画!ベルギーを代表する作曲家セザール・フランクの生誕200年を記念し、その室内楽作品を全て収めた4枚組のアルバムが作曲家の母国のレーベルFuga Liberaから登場。エリザベート王妃音楽院(Queen Elisabeth Music Chapel)、ロマン派フランス音楽センター(Palazetto Bru Zane)との企画によるもので、音楽院で教鞭を執るアーティストを中心とした、オーギュスタン・デュメイ、岡田修一、フランク・ブラレイ、ジョナタン・フルネルなどの豪華な演奏陣が顔を揃えています。 フランクが12歳になる直前に書き上げた単楽章のピアノ三重奏曲に始まり、有名なヴァイオリン・ソナタ、ピアノ五重奏曲を経て最晩年の弦楽四重奏曲までを作曲年代順(チェロ・ソナタは編曲年)に収録。子供の頃から既にフランクらしさを垣間見せる早熟ぶりに驚かされつつ、オルガニストとして多忙だった時期の約30年の空白を経て、円熟期へ向かってより深みを増していく過程を堪能することができます。
収録作曲家:
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ピアニスト=コンポーザーの黄金時代[6枚組 BOX]
ヘンゼルト、フリードマン、ホフマン、
コルトー、パルムグレン、メトネル
[さまざまな演奏家]THE GOLDEN AGE OF PIANIST-COMPOSERS
発売日:2022年05月13日
CD 6枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
Grand Pianoレーベル10周年記念企画!19世紀から20世紀前半にかけて“ピアニスト=作曲家の黄金時代”と言われます。ピアニストは個性を際立たせ、磨き上げた「名人芸」を競い合ったのです。「名人芸」といっても技巧的な華麗さだけではなく、語り口の妙、祖国へのこだわりなど、様々な“芸”で聴衆の心を掴みに行きました。そのための大切なツールが得意なピアノ奏法を活かした自作&自編曲でした。異様に広がる特異な手で弾くための可憐な難曲を書いたヘンゼルト、蕩けるように甘い和声で飾られた優雅な小品を量産したフリードマン(op.27-1は好例)、ピアノの美を知り尽くした繊細な書法が光るホフマン(特にop.40)、フランクのヴァイオリン・ソナタのピアノ・ソロ用編曲に代表されるコルトーの編曲魔術、冷涼なフィンランドの情緒を暖かな視線で300曲以上のピアノ作品で描いたパルムグレンなど、このBOXはそんな音楽のショーケースです。 ――吉池拓男(監修)
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The Sweet and Merry Month
甘く楽しい月
メイ・モーニングの音楽 [オックスフォード大学モードリン・カレッジ合唱団/マーク・ウィリアムズ(合唱指揮)]発売日:2022年05月13日
NMLアルバム番号:OACD9049D
CD価格:2,250円(税込)
「May Morning メイ・モーニング」とはオックスフォードで毎年5月1日に開催される恒例のイヴェントのこと。500年以上の歴史を持つこのイヴェントは、午前6時に始まり、モードリン・カレッジ合唱団がモードリン・タワー(鐘楼)の屋上でマドリガーレや5月に関する曲を歌い上げます。そして大勢の人々が合唱を聴くために集まり、祈りを捧げるとともに踊ったりし、イヴェントを心から楽しむことで知られます。2020年は新型コロナ感染症のパンデミックにより、イヴェントはヴァーチャルで開催されましたが、2021年は5月1日の前の週に秘密裏に開催。実際の聴衆こそ不在だったものの、このモードリン・タワーでの演奏はオンラインで披露され喝采を浴びました。 このアルバムは、メイ・モーニングで歌われる曲を収録した1枚。カレッジの時計台の鐘の音を冒頭と最後に置き、伝統的な曲から現代の曲まで、さまざまな音楽が集められており、聴き手も長い伝統を体感することができます。
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BASSOON STEPPES
バスーンの大平原 [ローラ・デスクール(ファゴット)/パロマ・クアイダー(ピアノ)]Bassoon and Piano Recital: Descours, Lola / Kouider, Paloma - SHOSTAKOVICH, D. / RIMSKY-KORSAKOV, N.A. / RACHMANINOV, S. (Bassoon Steppes)
発売日:2022年05月13日
NMLアルバム番号:ORC100190
CD価格:1,950円(税込)
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『ヘーベンシュトライトのバッハ』
~ダルシマーとオルガンで弾くバッハのソナタ~ [ラ・ジョイア・アルモニカ(マルギット・ユーベルラッカー、ユルゲン・バンホルツァー)]BACH, J.S.: Sonata No. 6, BWV 1015 / Violin Sonata, BWV 1021 (arr. J. Banholzer and M. Ubellacker) (Hebenstreit's Bach) (Übellacker, Gioia Armonica)
発売日:2022年05月13日
NMLアルバム番号:RAM2101
CD価格:2,475円(税込)
美麗! フォルテピアノに繋がる古楽器の響きが、バッハ作品の意外な魅力を浮き彫りに響箱の上に張り巡らされた弦を撥で叩いて音を出す楽器ダルシマー。ハンガリーやペルシャの伝統音楽での使用例が有名ですが、この種の楽器はバロック期の宮廷音楽でも使われ、ドイツ語圏でのフォルテピアノ誕生にも影響を与えたことが知られています。 現代の名手マルギット・ユーベルラッカーは異能の古楽器集団ラルペッジャータの常駐メンバーとして活躍する傍ら、古楽器鍵盤奏者ユルゲン・バンホルツァーと組んでラ・ジョイア・アルモニカ名義でもRaméeから多数の録音をリリース。今回は満を持してのバッハ・アルバムです。 表題に掲げられた名は、常人離れした腕前でドレスデン宮廷から厚遇されていたダルシマー奏者パンタレオン・ヘーベンシュトライト(1668-1750)。自らの名にちなんでパンタレオンと名付けた独特のダルシマーを開発、演奏の巧みさでは彼の雇用主だった芸術愛好家ザクセン選帝侯=ポーランド王のみならず、クーナウやテレマンやマッテゾンら大物作曲家たち、オルガン建造家G.ジルバーマンなど音楽関係者からも大いに注目されていました。 ヘーベンシュトライト自身ヴァイオリン奏者としても一流だったことから、本盤ではバッハ自家薬籠中の楽器である教会のオルガンとダルシマーの二重奏で弦楽向け作品を演奏。緩徐楽章の旋律を歌うかそけき弱音からアレグロの煌びやかなパッセージまで、フォルテピアノや、どこかハープにも通じるダルシマーの美音は、バッハが知っていたモデルの教会オルガンと意外な相性で響き合い、分散和音などを通じて作品そのものの思わぬ側面を浮かび上がらせます。 Raméeレーベルならではの、古楽器それぞれの響きを的確に捉えた自然なエンジニアリングも好感度大。
収録作曲家: