ベルニア(ヴィンセンツォ) Bernia, Vincenzo
生没年 | - | 国 | |
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辞書順 | 「ヘ」 | NML作曲家番号 | 74744 |
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年9月号)★-
『ジェズアルドとリュート ー 君主たちの楽器』
1600年前後イタリアのリュート作品集 [ボル・ズリヤン]発売日:2022年05月27日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,970円(税込)
異才ジェズアルドとリュートを結ぶ、知られざる糸を手繰る好企画1987年スロヴェニア生まれのボル・ズリヤン。リュートはもちろんビウエラ、ウードといった撥弦古楽器を弾くかたわら、ギターを操ってジャズのインプロビゼーションもこなす新世代のミュージシャンが贈るソロ・アルバム第2弾のテーマは、なんとジェズアルド。 ヴェノーザの君主でもあったジェズアルドといえば、不貞の妻を殺害したというスキャンダラスな前半生と、居城に籠り異形のマドリガーレを書いた晩年がよく知られる作曲家ですが、実はリュートの演奏に関してもかなりの腕前であったという証言が残っています。16世紀の末には、彼の再婚相手の父であるフェラーラ君主アルフォンソ2世を通じ、同い年のリュートの名手アレッサンドロ・ピッチニーニよりアーチリュートの原型となる楽器を譲り受けました。 このアルバムはこの時のものに近いと考えられる楽器を用い、当時のリュート作品のほか、ジェズアルドのものを含むマドリガーレをリュートの譜面に置き換えた写本を元に、ボル・ズリヤン自身が編曲したものも収録しています。冒頭のピッチニーニの作品を始め、ジェズアルドを思わせる半音階技法を用いた作品が多数選曲されており、知られざるその関係性に思いを馳せるに十分な内容となっています。