ステッファーニ(アゴスティーノ) Steffani, Agostino
生没年 | 1654-1728 | 国 | イタリア |
---|---|---|---|
辞書順 | 「ス」 | NML作曲家番号 | 26794 |
-
ステッファーニ(1654-1728):
愛と情熱の二重唱集 [フォーサイス/バラース/ボストン古楽音楽祭チェンバー・アンサンブル/オデット/スタッブス]STEFFANI, A.: Vocal Music (Duets of Love and Passion) (A. Forsythe, Baráth, Boston Early Music Festival Chamber Ensemble, O'Dette, S. Stubbs)
発売日:2017年10月27日 NMLアルバム番号:555135-2
CD価格:1,800円(税込)
2015年グラミー賞を受賞したボストン・アーリーミュージック・フェスティヴァルの奏者たちによる最新録音はイタリア・バロック期の作曲家ステッファーニの声楽曲集。聖職者でもあったステッファーニですが、その作品は宗教曲だけに留まることなく、オペラ、劇音楽から室内カンタータまで多岐にわたるものでした。しかし歌劇については自筆譜が残されているものの、現在演奏されることはほとんどなく、このアルバムに収録されているような、いくつかのカンタータや二重唱が知られるのみです。どれもイタリア風の甘美な旋律と、フランス風の趣味の良さを併せ持ち、心浮き立つような楽しさに満ちています。若手歌手たちの溌剌とした歌唱が魅力的。
収録作曲家:
-
発売日:2017年05月19日
CD 2枚組価格:2,325円(税込)
イタリアのバロック時代の作曲家、オルガニスト、聖職者として知られるステッファーニ。その作品はイタリアだけでなく、ドイツのデュッセルドルフ、ミュンヘンを中心にロンドンでも人気を獲得、“ロンドン古楽アカデミー”の終身名誉総裁にも選ばれるほどに賞賛を得ました。 この歌劇《バッカナーリ》はハノーファーで全盛を誇っていた1695年の作品。後にイギリス王となるハノーファー選帝侯ゲオルク・ルートヴィヒ(ジョージ1世)のために書かれた牧歌劇です。人生の喜び、悲しみを忘れるために酒の神バッカスを讃えるという物語、詩の朗読も交えた楽しく美しい響きに満たされています。 ピリオド楽器のアンサンブル・クレモナ・アンティクワの明朗快活な音もさることながら、エルガスト役のテノール渡辺康(やすし)の歌唱にも注目です。
収録作曲家:
-
ステッファーニ(1653-1728):
歌劇「テーベの女王、ニオベ」全曲STEFFANI, A.: Niobe, regina di Tebe [Opera] (Laszczkowski, Gens, Galou, Mead, Balthasar-Neumann Ensemble, Hengelbrock)
発売日:2015年03月25日
3CD価格:4,650円(税込、送料無料)
イタリアのバロック時代の作曲家、オルガン奏者。そして外交官、カトリックの聖職者であったステッファーニ(1653-1728)。ドイツだけでなくイギリスでもヘンデルを庇護、またロンドン古楽アカデミーの終身名誉総裁に選ばれるなど、幅広い活躍をした人ですが、現在、その作品のほとんどは失われてしまっています。 このオペラ「ニオベ」もそんな作品でしたが、今回、名手ヘンゲルブロックの尽力により華やかに甦りました。この2010年の上演ではタイトル・ロールにヴェロニク・ジャンスを起用、魅力的で素晴らしい人物像を創り上げました。またメールソプラノ(男性ソプラノ)ヤチェク・ラシュコフスキーの強烈な存在感も、この演奏に刺激的な面白さを与えています。バロックオペラ好きにはたまらない全集となることでしょう。
収録作曲家:
-
『天使のように、悪魔のように』
~アリオスト『狂えるオルランド』によるバロック独唱曲集~ [ジュリア・セメンツァート、バーゼル室内管弦楽団]Opera Arias (Soprano): Semenzato, Giulia - HANDEL, G.F. / PORPORA, N. / ROSSI, L. / STEFFANI, A. (Angelica diabolica)
発売日:2022年05月13日 NMLアルバム番号:ALPHA830
CD価格:2,475円(税込)
古楽シーンの新時代に輝くソプラノが魅せる、筋の通ったバロック歌劇プログラム17世紀のバロック・オペラや18世紀ナポリ楽派の宗教曲からプッチーニ《三部作》に至るまで、広い時代のイタリア歌劇作曲家たちの解釈で、欧州の明敏な聴き手たちをすでに虜にしつつある新世代のイタリア人歌手ジュリア・セメンツァート。 古楽にこだわりありのレーベルAlphaから堂々リリースとなるソロ・アルバムのテーマは、近世イタリアで大いに愛された詩人アリオストの傑作『狂えるオルランド』の女主人公アンジェリカを標題に、その悪魔的ともいえる激しい感情の起伏を音楽化した17~18世紀のオペラから名場面を厳選。アルチーナや《ガウラのアマディージ》のメリッサなど、他の物語に登場する女妖術師たちの歌も交え、濃やかな歌詞のニュアンスが活きるバロック特有の表情豊かな音楽世界を一本筋の通ったプログラムで聴かせます。 共演は古楽器演奏にも秀でた新時代型の才人集団バーゼル室内管弦楽団。Alphaではジョヴァンニ・アントニーニ指揮のもとハイドンの交響曲全曲録音にも参画する彼らの音作りも、冒頭の勢いよい打楽器とバロックギター掻き鳴らしから折々の金管・木管ソロ、しなやかな通奏低音の扱いなど各セクションが実に巧みで、曲ごとの声楽パートの魅力を精緻に盛り上げます。歌やその詩句と器楽とが混然一体となったバロック舞台の真髄を味わえ、作曲家ごとの音作りの違いの面白さにも気づかせてくれます。 ヴィヴァルディ登場以前からヴェネツィアを湧かせてきたポッラローロや、ドイツで活躍しヘンデルにも多大な影響を与えたステッファーニなど、近年再評価めざましい作曲家たちの音世界を発見する喜びもさることながら、ヘンデル作品で聴かせるアルト音域の深みから圧倒的に力強いコロラトゥーラまで、セメンツァートの堂に入った歌いこなしは今後ますますの活躍を期待させてやみません。