コンペール(ロワゼ) Compere, Loyset
生没年 | 1445頃-1518頃 | 国 | フランス |
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辞書順 | 「コ」 | NML作曲家番号 | 27126 |
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リシャフォール(1480頃-1550頃):
2つのミサ曲 [カペラ・マリアーナ(ハナ・ブラジコヴァー、バルバラ・カバートコヴァー 他)]RICHAFORT, J.: Missa, "O genitrix" / Missa, "Veni sponsa Christi" (Cappella Mariana, Semerád)
発売日:2024年11月15日 NMLアルバム番号:MEW2308
CD価格:2,775円(税込)
ハプスブルク家とフランス王家に仕えたジョスカンの高弟の至芸活躍初期と後期はハプスブルク家が治めるネーデルラント(現ベルギー)の諸都市で活躍、生涯の大半を通じルイ12世やブルターニュ出身の王妃アンヌ、ルイ12世の後を継いだ広範な文化擁護者フランソワ1世らフランス王室に仕えた名匠ジャン・リシャフォール。恩師と言われる大家ジョスカン・デ・プレの死を悼むレクイエムがつとに有名なこの作曲家の至芸を、ここでは2曲の多声ミサ曲とその源流となる作品を通じて紹介。 演奏は日本でもバッハ・コレギウム・ジャパンとの名演で知られるハナ・ブラジコヴァーを筆頭に、彼女との共演による中世作品の名演が多いバルバラ・カバートコヴァー、古楽と近現代歌曲に抜群の適性をみせてきたトマーシュ・クラールら実力派が揃う8人編成のア・カペラ声楽アンサンブル。SUPRAPHONやACCENTでのチェコ系プレイヤーの声楽録音に実績の多い技師アレシュ・ドヴォジャークの敏腕により、教会堂のほどよい残響のなか各パートの動きが明瞭に伝わる録音になっているのも魅力です。 師ジョスカンも模索したパロディ・ミサ(既存の特定旋律を全ての楽章の根幹に使ったミサ曲)の技法を縦横無尽に展開、時に特定パートをソロ的に活かし自在にくりひろげられるポリフォニーの妙をお楽しみ下さい。
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ファンタジア
16世紀前半のリュート音楽 [マーティン・シェパード]Lute Music (16th Century) - COMPÈRE, L. / FIORENTINO, P. / JOSQUIN DES PREZ / MILANO, F. da / NEUSIDLER, H. (Fantasia) (Shepherd)
発売日:2023年10月27日 NMLアルバム番号:FSR181
CD価格:2,175円(税込)
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『フィレンツェの輝き、ブルゴーニュの残響』
15世紀イタリアのフランドル楽派たち [ゴシック・ヴォイシズ、アンドルー・ローレンス=キング、エリザベス・ポール、スティーヴン・チャールズワース]Vocal Ensemble Music (Italian Renaissance) - DUFAY, G. / OCKEGHEM, J. (The Splendour of Florence with a Burgundian Resonance) (Gothic Voices)
発売日:2022年11月25日 NMLアルバム番号:CKD700
CD価格:2,475円(税込)
深い経験と瑞々しい感性に裏打ちされた、15世紀音楽の高雅なる解釈ルネサンス期の多声音楽は15世紀末から16世紀、すなわちジョスカン・デ・プレ以降パレストリーナを経てジェズアルドやビクトリアの時代がホットゾーンですが、その大発展を準備した「上の世代」つまり15世紀の作曲家たちは、中世とルネサンスの双方に立脚した注目すべき人物が少なくありません。英仏百年戦争やビザンティン帝国滅亡など欧州社会も大きく動いた当時、美術や音楽など芸術諸分野では先進的なフランドル地方から多くの天才が現れ、芸術愛好の為政者や知識人が多かったイタリア半島でも活躍をみせました。 ここではそんな時代のイタリア芸術を象徴する、メディチ家の庇護下で建築や美術の黄金時代を迎えた都フィレンツェが舞台。この都に集ったフランドル楽派の作曲家たちの作品とともに、百年戦争の係争地フランドル地方を征したブルゴーニュ公の宮廷にも仕えていた巨匠ギヨーム・デュファイの作品を多く取り上げ、フランドル楽派初期の栄光がイタリアでいかに花開いていたかを実力派たちの名演で伝えてくれます。 LINNに名盤の多いゴシック・ヴォイシズは今回も少数精鋭の重唱編成で声部の交錯をクリアに伝え、折々に名手ローレンス=キングのハープが時に独奏で、あるいは頼れる伴奏として歌を彩り、遠く中世に遡る宮廷恋愛歌の伝統からの流れを浮き彫りにします。教会音楽と恋愛歌という、聖俗両面にまたがる美の双貌をじっくりお楽しみください。
収録作曲家:
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『とてつもなく、あなたが好きなのです』
ジョスカン・デプレ(1450/53-1521):
世俗歌曲集 [ドゥニ・レザン・ダドル、ドゥース・メモワール]JOSQUIN DES PREZ: Tant vous aime / El grillo / Petite camusette / Qui belles amours (Doulce Mémoire, Dadre)
発売日:2022年05月20日 NMLアルバム番号:RIC436
CD価格:2,475円(税込)
「俗のジョスカン」の作品を体系的に。
フランスの頼れる古楽グループによる画期的録音15世紀後半から16世紀初頭にかけ、最も優れた多声音楽作曲家の一人として絶大な名声を誇ったジョスカン・デプレ。ポリフォニーの精髄を極めたその教会音楽は多数録音されていますが、生前から人気があり後続世代の作曲家たちもさかんに派生曲を書いた世俗歌曲に関しては、アルバム単位の重点的な取り組みが滅多になされていないのが現状。フランス中部の古都トゥールに拠点を置く古楽アンサンブル、ドゥース・メモワールによる今回のアルバムは、その渇きをいやして余りある充実した内容になっています。 ア・カペラ重唱によるスタンダードな作品解釈だけでなく、リュートやハープで多くの声部を受け持っての独唱、さらには同時代の器楽編曲や先達たちの関連作品なども収録。精鋭集団シンタグマ・アミーチのルネサンス管楽器奏者たちも参加、古雅で素朴な味わいが美しいショームやボンバルド、リコーダーなどのコンソートで彩りを添えます。歌手勢にもル・ポエム・アルモニーク出身のマチュー・ル・ルヴルールや自身も中世-ルネサンス専門のグループを主宰するポラン・ビュンドゲンら精鋭陣が温もり豊かでありながら透明感ある歌声を響かせ、曲ごとの味わいを際立たせます。 この時代の音楽に関する研究で世界的な信望を得ているデイヴィッド・ファロウズによるライナーノート(英・仏・独語)も充実しており、歿後500年を過ぎてなお注目の高まりが止まらない重要作曲家を追ううえで見逃せない1枚に仕上がっています。