2023年3月
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年6月号)★-
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第21番&第24番 [ロバート・レヴィン(フォルテピアノ)リチャード・エガー(指揮)/アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック]発売日:2023年03月31日
CD国内仕様価格:3,300円(税込、送料無料)
20年余りの中断を経て、注目の企画が再起動!モーツァルトのピアノ協奏曲には15,000種類もの録音があるそうだ。今さら新しい録音を出す意味があるのかと問う人がいるならば、この1枚については「ある」と断言する。
――ジョン・マクマン(アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック総裁) モーツァルトの演奏史に革命を起こしたクリストファー・ホグウッドとアカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージックが、モーツァルト研究家でピアニストのロバート・レヴィンを迎えて1993年に開始したピアノ協奏曲全集の録音。8枚をリリースして2001年を最後に途絶えていたプロジェクトが再開します。指揮者はホグウッドからリチャード・エガーに代わり、レヴィンの演奏は溌剌とした即興の精神に満ち溢れ、モーツァルトの神髄に迫るサウンドは一層の磨きをかけています。 2024年6月の完結を目指す全5枚の旅路は大注目です。収録作曲家:
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カルロス・ゴメス(1836-1896):
オペラ序曲と前奏曲全集 [ファビオ・メケッティ(指揮)/ミナス・ジェライス・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2023年03月31日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
注目のNAXOSブラジル音楽シリーズ。
19世紀後半のイタリア・オペラ界に旋風を巻き起こしたカルロス・ゴメスが登場ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲の作品をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。 今作はヨーロッパで成功を収めたブラジル人作曲家の草分け的存在、カルロス・ゴメスの作品です。リオデジャネイロ音楽院でイタリア人作曲家ジョアッキーノ・ジャンニに学び、卒業後すぐの1861年に最初の歌劇《城の夜》を上演。その2年後には2作目の《Joana de Flandres》でも人気を獲得。この2作の成功により当時の皇帝ドン・ペドロ2世から奨学金を授与され、1864年にイタリアへ留学してミラノ音楽院でラウロ・ロッシに学びます。1870年にはブラジルの先住民の物語を題材にした《グワラニー族の男》をスカラ座で初演し、ロッシーニやヴェルディと比肩されるほどの評判となりました。その後はブラジルとイタリアを行き来しながら創作活動を続け、60歳で亡くなるまでに全8作の歌劇と合唱曲、ピアノ曲などを遺しましたが、何と言ってもオペラ作曲家として高く評価されています。 このアルバムにはゴメスが書いた全8作の歌劇の序曲(前奏曲)他を収録。ゴメスの音楽には、20世紀に活躍したブラジル人作曲家の持つ民族的な雰囲気が前面に出ることはありませんが、ヴェリズモ・オペラの名旋律に通じる、パワフルで感情にダイレクトに訴えかける魅力があります。 ファビオ・メケッティはサンパウロ生まれの指揮者。ジュリアード音楽院で学び、ニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで優勝。ワシントン・ナショナル交響楽団でロストロポーヴィチのアシスタントを務めました。2008年にミナス・ジェライス・フィルが創設されて以来指揮者を務め、このコンビの録音はグラミー賞に2度ノミネートされるなど、国際的に注目されています。 ※国内仕様盤には木許裕介(指揮者・日本ヴィラ=ロボス協会会長)氏による日本語解説が付属します。収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年5月号)★-
モーツァルト(1756-1791):
レクイエム(1804年パリ初演版)
パイジェッロ(1740-1816):
ナポレオン1世戴冠式のためのミサ [ジュリアン・ショーヴァン、サンドリーヌ・ピオー ほか ナミュール室内合唱団、ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ]発売日:2023年03月24日
CD国内仕様 解説・歌詞日本語訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
ナポレオン治世下で絶賛された傑作の異版を、最前線の古楽器演奏でソリストとしても活躍してきたヴァイオリン奏者ジュリアン・ショーヴァンと共に、フランスの古楽器演奏シーンの最前線をゆくル・コンセール・ド・ラ・ロージュ。ALPHAで好評のうちにスタートしたモーツァルト後期作品シリーズ第3弾は『レクイエム』が演目の中心ですが、革命期前後のフランスにおける演奏習慣を常に意識している団体だけに、一般的なジュスマイヤー補筆版に手を加えた1804年パリ初演版という意外なヴァージョンで臨みます。 1800年前後は歿後間もないモーツァルトの作品復権が進み、フランスでも『フィガロの結婚』や『魔笛』が上演され話題を呼んでいた頃で、その成功を受け1804年12月21日にケルビーニ指揮によるこのヴァージョンで披露された『レクイエム』も熱狂をもって迎えられました。パリでも人気のあった18世紀ナポリ楽派の巨匠ヨンメッリの同題作冒頭が最初に盛り込まれているほか、ジュスマイヤーの手による後半を中心に大胆なカットも加えられて演奏時間は30分あまり。しかしながら、バセットホルンの代わりにコーラングレ(イングリッシュホルン)が使われ、「喇叭は不思議な響きをTuba mirum」のトロンボーン独奏が冒頭は堂々たる金管のユニゾン、その後はバスーンに置き換えられるなど随所に聴きどころが秘められており、その魅力をショーヴァンの元に集まった古楽器の名手たちがコントラスト豊かに伝えます。 カップリングは人気オペラ作曲家として欧州を席巻した後、ナポレオンに忠誠を誓い、充実したイタリア歌劇様式でこのフランス皇帝を魅了した大御所パイジェッロが、同年12月2日のナポレオン皇位着任を祝う式典のために書いたミサ曲。こちらも当時流の管楽器が聴かせる豊かな響きと相俟って聴き応え充分。「クレド」に挿入されたハープ独奏も美しさに満ちています。 ピオー、サントン=ジェフェリ、ヴィダル……とフランス最前線の実力派が揃った申し分ない独唱陣の立ちまわりも聴き逃せません。
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年5月号)★-
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲 第2番
ラヴェル(1875-1937):
ピアノ協奏曲 [マルタ・アルゲリッチ、ラハフ・シャニ、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2023年03月24日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
アルゲリッチ、自家薬籠中の2曲をシャニ指揮イスラエル・フィルと今回登場するのは2019年のライヴで、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番とラヴェルのピアノ協奏曲です。アルゲリッチにとってはいずれの作品もすでに5種類ほどの録音が出ていますが、音圧ではなく音色で表現される押しと引き、冴えわたるタッチで瑞々しくも情感豊かな表現を聴かせ、今なお新鮮に聴かせてくれることに驚きを禁じ得ません。 共演のラハフ・シャニは、2018年からロッテルダム・フィルの首席指揮者、2021年のシーズンからイスラエル・フィルの音楽監督、そして2026年からは解任されたゲルギエフの後を受けてミュンヘン・フィルの首席指揮者に就くことが決まったという、現在最も目の離せない指揮者の一人。そしてイスラエル・フィルは意外にも、アルゲリッチとの共演CDは初めてとのことです。推進力のある彼らのサポートがアルゲリッチのピアノをしっかりと支え、活き活きとした音楽を作り上げている素晴らしい記録です。 ラヴェルの後に収められた歓声も熱狂的。
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カヴァリエーリ(1550頃-1602):
《魂と肉体の劇》 [ゲオルク・ニグル(バリトン)/シリル・オヴィティ(テノール)/アネット・フリッチュ(ソプラノ) 他/ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)/イル・ジャルディーノ・アルモニコ(古楽器使用)/アルノルト・シェーンベルク合唱団]発売日:2023年03月24日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:4,950円(税込、送料無料)
ロバート・カーセン演出:
400有余年の時を隔てて現代に蘇る音楽劇《魂と肉体の劇》!「魂」と「肉体」という人間の2つの側面を擬人化した男女のカップルが、現世を遍歴する中で「知性」「忠告」「快楽」「守護の天使」らと遭遇、苦悩と葛藤をくりかえしながら生命の救済に至る物語… 音楽史上、ルネサンスからバロックへの様式の転換期にあたる1600年、イタリアのローマでエミーリオ・デ・カヴァリエーリによる宗教的音楽劇《魂と肉体の劇》が上演されました。この作品は、モノディ様式による独唱、合唱と器楽曲(シンフォニアや舞踊を伴った舞曲など)で構成される総合芸術として、時を置かずイタリア各地で開花する「オペラ」の先駆けとなった最古の音楽劇の一つとして知られています。 本上演では、アネット・フリッチュ、シリル・オヴィティ、ゲオルク・ニグルら注目の歌手たち、ニコラウス・アーノンクールとの数々の共演でその声価を高めたアルノルト・シェーンベルク合唱団、ジョヴァンニ・アントニーニ率いる古楽アンサンブルの雄、イル・ジャルディーノ・アルモニコらによる生気に満ちた演唱と共に、鬼才ロバート・カーセンのコンテンポラリーダンス・チームを縦横に駆使した演出が、この《魂と肉体の劇》に現代の観衆に強くアピールする新風をもたらしています。収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年6月号)★-
ブロウ(1649-1708):
歌劇《ヴィーナスとアドニス》
パーセル(1659-1695):
歌劇《ディドーとエネアス》 [イーダ・レンスレーヴ(ソプラノ)/ベルント・オーラ・ヴォルングホーレン(バリトン)/ルパート・エンティクナップ(カウンターテナー) 他/ウーロフ・ボマン(指揮)/コンフィデンセン音楽祭管弦楽団]発売日:2023年03月24日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:5,500円(税込、送料無料)
第3回コンフィデンセン音楽祭より
ブロウ/パーセル師弟のダブルビル・オペラ上演映像登場!ストックホルム郊外ソレナに18世紀中葉に設立された現存するスウェーデン最古のオペラ劇場「コンフィデンセン(ウルリクスダール宮殿劇場)」。その劇場を会場として2021年夏に開催された第3回コンフィデンセン音楽祭のメイン・プログラム ― ジョン・ブロウ/ヘンリー・パーセルによるオペラ《ヴィーナスとアドニス》/《ディドーとエネアス》 ― の上演映像をお届けします。初期英国バロックオペラを代表する《ディドーとエネアス》は、パーセルの音楽の師のひとりジョン・ブロウによる、《ヴィーナスとアドニス》(完全なスコアが現存する最古の英国オペラ)に触発されてパーセルが創作した作品と言われています。 本上演では、この師弟の2つのオペラをスウェーデン出身のソプラノ、イーダ・レンスレーヴとノルウェー出身のバリトン、ベルント・オーラ・ヴォルングホーレンが題名役として優雅な時代衣装を身にまとい、共にギリシャ神話に題材を採ったオペラをパーセルが師ブロウから何を受け継ぎ、いかにそれを発展深化させたのかを見事に演じ分けています。 スウェーデン出身、2019年からコンフィデンセン音楽祭の音楽監督を務める古楽演奏界の新鋭ウーロフ・ボマンのタクトのもと、名ヴァイオリニスト、ペーター・スピシュスキー率いるオーケストラが、こぢんまりとしたロココ・スタイルの劇場を古雅な響きで満たしています。 -
A Bad Night in Los Angeles
ロサンジェルスの眠れぬ夜
マシュー=ウォーカー(1939-):作品集 [マーク・ベッビントン(ピアノ)/レベッカ・オモルディア(ピアノ)]MATTHEW-WALKER, R.: Piano Music (A Bad Night in Los Angeles) (Bebbington)
発売日:2023年03月31日 NMLアルバム番号:SOMMCD0662
CD価格:2,250円(税込)
英国クラシック音楽業界の名士ロバート・マシュー=ウォーカーのピアノ作品集。 マシュー=ウォーカーは1939年にロンドンで生まれ、同地で音楽を学びました。従軍経験を経て、1962年から63にかけてパリでダリウス・ミヨーに作曲を学んだ後、アマチュアとして作曲を行いつつ、出版社等を経て1970年にCBSレコードに入社してマーケティングの要職に就きます。75年にはRCAに移りますが78年には第一線から身を引きました。 マシュー=ウォーカーは6曲の交響曲を含むかなりの量の作品を書いていますが、それはレコード業界で多忙だった1970年代の前と後に分かれており、このアルバムに収録されたのは1978年以降の作品です。その作風は前衛とは距離を置き、聴けばイメージが浮かぶような巧みな描写が魅力となっています。
収録作曲家:
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Classical Changes
クラリネット、サックス、ピアノの三重奏による作品集 [アール・デコ・トリオ]ART DECO TRIO: Classical Changes
発売日:2023年03月31日 NMLアルバム番号:SOMMCD0663
CD価格:2,250円(税込)
「Gershwinicity - ガーシュウィニシティ」(SOMMCD631)に続くピアニスト、イアン・ファリントンをメインとする“アール・デコ・トリオ”の2作目のアルバム。 イアン・ファリントンは、2012年のロンドン・オリンピックの開会式でローワン・アトキンソンの「炎のランナー」によるコミック・パフォーマンスでピアノを演奏し一躍注目を浴び、また2020年にはBBCプロムスで、ベートーヴェンの9つの交響曲をスリル満点な7分間に凝縮した「ベートーヴェニアーナ」を披露。こちらもロックダウン下のロンドンの聴衆たちを熱狂させました。 このアルバムでは、彼がお気に入りのクラシックの名曲を愉しく軽やかなジャズ風に編曲。前作と同じくクラリネットのピーター・スパークスとサクソフォンのカイル・ホークが絶妙なアンサンブルを披露します。
収録作曲家:
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〈ブリティッシュ・ライト・ミュージック第15集〉
フィリップ・レイン(1950-):
作品集 [ヴェリティ・バトラー(クラリネット)/ギャビン・サザーランド(指揮)/ロイヤル・バレエ・シンフォニア]LANE, P.: Sleighbell Serenade / Diversions on a Theme of Paganini / Cotswold Dances (Royal Ballet Sinfonia, Sutherland)
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:8.555880
CD価格:1,900円(税込)
英国の作曲家・音楽学者フィリップ・レーンの作品集。幼い頃から作曲をはじめ、その作品は学生時代からオーケストラで演奏されるなど注目を集めていました。彼は作曲家としても知られる第14代バーナーズ卿(1883-1950)の研究家としても知られ、バーナーズ卿の作品全ての録音を監修し、最終的にはバーナーズ家の財産の管財人になったほどでした。また映画音楽の再構築も手掛け、失われたサウンドトラックの復元にも尽力しました。彼自身の作品も、どれも豊かなオーケストラの響きを重視した華麗なもので、現在でも多くの人々に愛されています。 このアルバムには彼の代表作を収録。BBCの60周年を記念して書かれた「ロンドン・サリュート」やもともとは金管五重奏のために書かれた「パガニーニの旋律による気晴らし」、彼の幼い頃の思い出を反映した「コッツウォルド舞曲集」、自身の作品を引用した「ディヴェルティメント」、そして人気の高い「スレイベル・セレナード」など聴きごたえのある作品が並びます。 2008年から2022年までイングリッシュ・ナショナル・バレエの音楽監督をつとめたヴェテラン、ギャビン・サザーランドの2001年の演奏です。
収録作曲家:
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カルロ・ドメニコーニ(1947-):
ギター独奏のための
おとぎ話「シンドバッド」 Op.49 [シェリル・レフィク・カヤ(ギター)]DOMENICONI, C.: Sindbad, ein Märchen (Sinbad, a Fairy Tale) (Refik Kaya)
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:8.574240
CD価格:1,900円(税込)
「コユンババ」の作曲者として知られるカルロ・ドメニコーニの長編大作が登場。その名も『シンドバッド』。イタリアで生まれドイツに学んだドメニコーニは、3年間滞在したトルコで東洋文化の大きな影響を受けました。ここでは有名な船乗りシンドバッドのストーリーを、ペルシャの音階や中東の楽器ウードを模した音などを随所に織り込み、異国情緒豊かな組曲に仕立てています。 『シェエラザード』のギター版と呼ぶこともできそうな出来栄え。トルコ系アメリカのギタリスト、レフィク・カヤが、2018年に発表したアルバム(8.573675)に続き卓越した技巧と音楽性を披露しています。
収録作曲家:
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レーラ・アウエルバッハ(1973-):
24の前奏曲 - ヴァイオリンとピアノのために [クリスティン・ベルンシュテッド(ヴァイオリン)/ラメズ・マーンナ(ピアノ)]AUERBACH, L.: 24 Preludes for Violin and Piano (C. Bernsted, R. Mhaanna)
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:8.574464
CD価格:1,900円(税込)
ロシアのピアニスト・作曲家レーラ・アウエルバッハ。2002年に自作の『ヴァイオリンとピアノ、管弦楽のための組曲』の演奏でカーネギー・ホールにデビュー(ヴァイオリンはギドン・クレーメル)し注目を浴び、以降精力的な活動を行っています。アウエルバッハはこれまでに「24の前奏曲」を3組作曲しており、どれもショパンの前奏曲に倣って12音全ての長調、短調を用いて書かれています。 この「ヴァイオリンとピアノのための前奏曲」は1999年の作品。ヴァイオリニストのヴァディム・グルズマン、ピアニストのアンジェラ・ヨッフェに捧げられており、明瞭なコントラストを持つ凝縮した小品で構成されています。時には調性感が希薄になることもあるものの、バッハからショパンそしてショスタコーヴィチへと受け継がれた伝統を大切にした色彩豊かな音楽です。 ヴァイオリンを演奏するのは1994年デンマーク生まれのクリスティン・ベルンシュテッド。2021年にカトヴィツェで開催された「ミェチスワフ・ヴァインベルク国際コンクール」に入賞後、ポーランド系の作品の紹介に努めています。
収録作曲家:
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ヴィエルヌ(1870-1937):
〈ピアノ作品全集 第2集〉
12の前奏曲/孤独他 [セルジオ・モンテイロ(ピアノ)]VIERNE, L.: Piano Works (Complete), Vol. 2 - 12 Préludes / Solitude / Ainsi parlait Zarathoustra (S. Monteiro)
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:8.574480
CD価格:1,900円(税込)
荘厳なオルガン作品で知られるルイ・ヴィエルヌのピアノ作品全集。シリーズ第2集では、第1次世界大戦が勃発した1914年にヴィエルヌが作曲を開始した「12の前奏曲」を中心に様々な曲を聴くことができます。 「12の前奏曲」は各々の曲に象徴的なタイトルが付されており、その多くはロマンティックなものですが、激しさを増す戦時状況や、当時悪化した緑内障の治療を受けたことなど心身ともに疲れていた彼の心情を反映してか、悲観的なタイトルが多く曲調も暗めになっています。次の「孤独」は1918年の作品。弟でオルガニストだったルネと長男ジャックを戦争で失くした彼の絶望が表れた悲しい曲調が印象的です。他は「ツァラトゥストラはかく語りき」と題された死後出版の「ピアノのための小品 Op.49」やノスタルジックな「舞踏のエール」などを収録。第1集と同じくブラジル出身のピアニスト、セルジオ・モンテイロの演奏で。
収録作曲家:
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シニガーリャ(1868-1944):
〈弦楽四重奏曲全集 第2集〉 [ヴァヴジニェツ・シマンスキ(ホルン)/アルコス四重奏団]SINIGAGLIA, L.: String Quartet Works (Complete), Vol. 2 - Gavotta / Novelletta / Momento antico / String Trio (Szymański, Archos Quartet)
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:8.574495
CD価格:1,900円(税込)
イタリア、トリノ出身の作曲家・登山家シニガーリャの弦楽四重奏曲集。ユダヤ系であったため、ナチス・ドイツに弾圧され悲劇的な死を迎えたシニガーリャですが、その作品はどれも彼が愛した山々のような清々しい美しさを誇っています。 第1集(8.574183)に続くこの第2集には弦楽四重奏のために書かれた小品を中心に収録しています。彼はヴァイオリニスト、ジョヴァンニ・ボルツォーニの弟子であり、弦楽器の扱いのうまさは師匠譲りのものでした。このアルバムでは主として1888年から89年に書かれた初期の作品を聴くことができますが、いくつかの作品は作曲年不明となっています。ホルンをフィーチャーした「ロマンス」や、シンプルでありながら半音階的なハーモニーが印象的な「アヴェ・マリア」など、イタリアのオペラ・アリアを思わせる抒情あふれる旋律が心に残ります。また1906年の作品で、バロックの様式を感じさせる「トリオ=セレナータ」も聴きどころです。
収録作曲家:
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マレ(1656-1728):
歌劇《アリアーヌとバッキュス》 [ユディト・ファン・ヴァンロイ、ヴェロニク・ジャンス、マティアス・ヴィダル ほか エルヴェ・ニケ、ル・コンセール・スピリチュエル]MARAIS, M.: Ariane et Bacchus [Opera] (Wanroij, Perbost, Carpentier, Concert Spirituel Orchestra, Niquet)
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:ALPHA926
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
貴重な全曲盤、ニケとフランス古楽界を代表する歌手たちによる待望の録音!ヴィオールの比類ない名手として名を馳せたフランスの作曲家マラン・マレは、王室楽団でオペラ指揮者としても活躍。1693年にはジャン=バティスト・リュリの後を継いで王室音楽総監督の座にあった息子ルイ・リュリとの共作で《アルシード(エルキュールの勝利)》を作曲、その後《アリアーヌとバッキュス》(1696)、《アルシオーヌ》(1706)、《セメレ》(1709)と3編の抒情悲劇を独力で完成させ、オペラを書く手腕でも高く評価されました。 18世紀以前のフランス・オペラ蘇演に確かな実績を持つ鬼才エルヴェ・ニケによる今回の録音は、リュリ亡き後の歌劇作曲家としてマレが本格的な歩みを始めた重要作でありながら全曲録音に恵まれてこなかった《アリアーヌとバッキュス》の全貌に触れられる待望のプロジェクト! ミノタウロス退治の恋人テーセウスに去られ悲しむアリアーヌに迫る酒神バッキュスの物語で、同じパリを沸かせたルーセル作品を130年以上先取りする名品をダイナミックに聴かせます。 抜群の心理表現を見せるヴェロニク・ジャンス、21世紀のフランス歌劇界で圧倒的な活躍をみせるマティアス・ヴィダルと活躍目覚ましいファン・ヴァンロイによる表題役の鮮やかな歌唱もさることながら、二人のテオルボ奏者が加わる豪華な通奏低音勢をはじめ、1700年頃のパリ・オペラ座の編成を忠実に再現したオーケストラも存在感抜群! ALPHAレーベルの真骨頂ともいうべきバロックオペラ録音です。
収録作曲家:
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シェーンベルク(1874-1951):
弦楽三重奏曲
レガメイ(1907-1982):
クラリネット、ファゴット、
ヴァイオリン、チェロとピアノのための五重奏曲 [ニコラ・アルトシュテット、イリヤ・グリンゴルツ、アレクサンダー・ロンクヴィヒ ほか]SCHOENBERG, A.: String Trio / REGAMEY, C.: Clarinet Quintet (Gringolts, Power, Altstaedt, Bieri, Sambeek, Lonquich)
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:ALPHA948
CD価格:2,475円(税込)
アルトシュテットとロッケンハウス音楽祭のメンバーによる、
シェーンベルクの名作と知られざるレガメイの注目作1946年、心筋梗塞で倒れ生死をさまよったシェーンベルクがその直後に書き始め、身体的心象的状況を反映させた弦楽三重奏曲は、通しても20分に満たない演奏時間ながら、3挺の弦楽器のみによる表現の限界に挑むかのような起伏の激しい難曲。クリンゴルツ、パワーそしてアルトシュテットの3人が、息もつかせぬ緊張感の高い演奏を聴かせています。 1907年、現ウクライナのキーウにスイス・ポーランド系のユダヤ人として生まれたコンスタンティン・レガメイは、作曲家のほか、ピアニスト、音楽評論家としても活躍し、1936年からはワルシャワ大学でインド言語学の講師も務めていたという多才な人物。収録された五重奏曲は彼がポーランドのレジスタンス運動に加わった1942年に作曲が始められ、ノルマンディー上陸作戦当日の1944年6月6日、秘密裏に初演されました。特異な編成であることも含めてメシアンの「世の終わりのための四重奏曲」を連想させますが、時代の重い空気を帯びているものの動きある作品で、メンバーの妙技が随所で発揮されています。 -
『コメディ・フランセーズ、ゲンスブールを歌う』 [コメディ・フランセーズの俳優たち]
発売日:2023年03月24日
CD価格:2,475円(税込)
シャンソン歌手、俳優、ソングライターとして20世紀のフランスに大きな足跡を残しながら、その言動が常に物議をかもしたセルジュ・ゲンスブール。彼の手によるシャンソンの数々を、フランスの由緒ある国立劇団の1つ、コメディ・フランセーズの芸達者な役者たちが、歌い奏でるアルバム。皮肉、ユーモア、エロス、背徳といった要素を存分に封じ込めた、雰囲気たっぷりの一枚です。
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〈ヴォーン・ウィリアムズ・ライヴ 第4集〉
トマス・タリスの主題による幻想曲
2台ピアノのための協奏曲 ハ長調
交響曲 第8番 ニ短調
ミトロプーロス指揮/ニューヨーク・フィル
バルビローリ指揮/ハレ管 [アーサー・ホイットモア(ピアノ)/ジャック・ロウ(ピアノ)/ニューヨーク・フィルハーモニック/ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)/ハレ管弦楽団/ジョン・バルビローリ(指揮)-8]VAUGHAN WILLIAMS, R.: Concerto for 2 Pianos / Symphony No. 8 (Vaughan Williams Live, Vol. 4) (Mitropoulos, Barbirolli) (1943-1964)
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:ARIADNE5020
CD価格:2,250円(税込)
2022年、ヴォーン・ウィリアムズ生誕150年を記念したアルバムの第4集。第3集ではヴォーン・ウィリアムズの自作自演をご紹介しましたが、この第4集はヴォーン・ウィリアムズ作品の熱心な支持者であったミトロプーロスが1942年にニューヨーク・フィルの弦楽セクションを指揮した「トマス・タリスの主題による幻想曲」と、1952年に演奏した「2台ピアノのための協奏曲」を収録。熱気あふれる雰囲気が聴きどころです。 後半には、1964年バルビローリがハレ管を指揮した交響曲第8番を収録。この曲は1956年にバルビローリとハレ管によって初演されており、作品の見せ場を知り尽くしたバルビローリならではの充実した演奏が楽しめます。今回の復刻も、これまでに数々の名盤の復刻にあたった英国を代表するリマスター・エンジニア、ラーニ・スパールが手掛けており、丁寧なリマスターによるノイズの少ないリアルな音が蘇りました。 なお、ブックレットにはヴォーン・ウィリアムズの評伝を執筆した英国の研究家サイモン・ヘファーによる解説(英語のみ)が掲載されています。
収録作曲家:
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『ノルウェーの歌とハーディングフェーレ』 [Kristin Gulbrandsen (歌)Ole Aastad Bråten (ランゲレイク)Tore Bolstad、Vidar Underseth (ハーディングフェーレ)]
発売日:2023年03月24日
CD価格:2,475円(税込)
4本の演奏弦に4-5本の共鳴弦を持つノルウェーの民族楽器ハーディングフェーレ(ハルダンゲル・フィドル)。グリーグが『ペール・ギュント』で用いたほか、ノルウェー国内はもとより世界中にファンを持つこの楽器の音色の魅力を堪能できる一枚。女声による美しい歌声も収録されており、この伴奏には台に置いてつま弾く民族楽器ランゲレイクも登場します。 2001年に発売されたアルバムの再発売。
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『シュポア・コレクション Vol. 2』
~18世紀製オリジナル楽器によるフルート作品集 [アシュリー・ソロモン、フロリレジウム]Flute Recital: Solomon, Ashley - BACH, C.P.E. / LECLAIR, J.-M. / QUANTZ, J.J. / VIVALDI, A. (The Spohr Collection, Vol. 2)
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:CCS45323
CD価格:2,475円(税込)
全て18世紀のオリジナル楽器!
6種の楽器から導き出される玄妙な音を生かして2020年3月にリリースされた先行盤(CCS43020)に続く、フランクフルトの歴史的楽器蒐集家ペーター・シュポアの名高い古楽器コレクションを使った新録音。イタリア、フランス、ドイツの重要作曲家たちがそれぞれ残した重要な作品と同時期、ないし各作曲家と何らかの関係を見出せる楽器を6本厳選し、それらを使い分けてその真相に迫ります。 ソナタを集めていたVol.1に対し、今回は6人の作曲家による協奏曲6曲をチョイス。18世紀の一般的な演奏習慣を踏まえ、名手ボヤン・チチッチをはじめとする弦楽器奏者たちは通奏低音以外1パート1人ずつで、俊才アシュリー・ソロモンの細やかな息遣いや闊達な吹奏を通じて真価を発揮する各銘器の味わいを殺さない、親密にして緊密なアンサンブルは企画の趣旨によく合致していると言ってよいでしょう。 有名なヴィヴァルディ「夜」の緩急あざやかな解釈もさることながら、クヴァンツ作品での艶やかなロココ情緒も、リコーダー作品で有名なウッドコックの協奏曲に聴く歌心の豊かさも、大西洋をまたいで活躍を続ける経験豊かなアシュリー・ソロモンとフロリレジウムなればこその瑞々しさ。 CHANNEL CLASSICSの創設者で名録音技師ジャレッド・サックスによる丁寧なエンジニアリングも彼らの妙技を克明に伝えてくれています。知る人ぞ知るリコーダー奏者ワルター・ファン・ハウヴェ(フランス・ブリュッヘンの高弟にして盟友)がプロデューサーとして名を連ねているのも見逃せません。 -
メンデルスゾーン:
弦楽四重奏曲 変ホ長調
弦楽四重奏曲 第5番 変ホ長調 [コンソーネ弦楽四重奏団]MENDELSSOHN, Felix: String Quartet, MWV R18 / String Quartet No. 5 (Consone Quartet)
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:CKD716
CD価格:2,475円(税込)
注目のピリオド・クァルテット、コンソーネ弦楽四重奏団のプロジェクトがLINNで始動!英国王立音楽院で結成されたコンソーネ弦楽四重奏団は、数少ないピリオド・スタイルによる弦楽四重奏団として2015年から本格的な活動を開始し、これまで多くの賞を受賞してきました。2018年リリースのハイドンとメンデルスゾーンを収めたファーストアルバム(AMBRONAY EDITIONS/AMY310)は英「THE STRAD」誌などで高評価を獲得。2020年にはスウェーデンのギタリストとの共演アルバム(Resonus/RES10260)もリリースしています。初来日公演はコロナ禍の影響で中止となりましたが、2021年の「たかまつ国際古楽祭」にはオンライン配信で参加、多くの人を魅了しました。2019年にはBBCのニュー・ジェネレーション・アーティストに選出、今回のアルバムもBBCとLINNの共同企画によるもので、今後メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全曲の録音を予定しています。 メンデルスゾーンが14歳の1823年に書かれた弦楽四重奏曲変ホ長調は、作曲者の生前出版されなかったもののその筆致は既に習作の域を出た素晴らしいもの。ここでの演奏は終楽章のフーガなどに聴かれる緻密な構成を若々しい躍動感を持って美しく歌い上げており、この作品の瑞々しさが前面に出ています。 第5番は作曲者が精力的に活動していた1837年から翌年にかけての円熟期に作曲されたもの。ガット弦ならではの柔らかで伸びやかな音色と滑らかな歌心で、この作品の魅力を十二分に伝えています。
収録作曲家:
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カヴァッリ(1602-1676):
歌劇《エジスト》 [マルク・モイヨン、ソフィー・ユンカー、ザッカリー・ワイルダー、アンブロワジーヌ・ブレ ほか ヴァンサン・デュメストル、ル・ポエム・アルモニーク]発売日:2023年03月24日
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
注目プロジェクト、待望の音盤化!
気鋭の歌手陣が解き明かす中期バロックの傑作像20世紀末の結成以来、知られざる17世紀音楽の復権に大きな貢献を果たし続けてきたフランスの古楽アンサンブル、ル・ポエム・アルモニーク。彼らは太陽王ルイ14世の時代に古典的形式が整うより前の、17世紀初頭の知られざるフランス音楽の魅力を強く印象づけてきた一方、その同時代に最初の大躍進を見せつつあったイタリア初期~中期バロックの音楽にも驚くべき適性をみせ、ユニークな名演で世界中を魅了し続けてきました。 ここに全曲CD録音されたカヴァッリ《エジスト》は、彼らが主宰者デュメストルとともに10年来さまざまな歌手陣を招いて披露してきた、いわば自家薬籠中のレパートリー! 17世紀前半のヴェネツィアに君臨した巨匠モンテヴェルディの歿年にあたる1643年、その門下で躍進を続け新たなイタリア・オペラの寵児となりつつあったカヴァッリが、その後も緊密な協力関係を続けることになるファウスティーニの台本を得て披露した作品で、20世紀に現代楽器オーケストラで蘇演されていますが全曲録音は今回がおそらく初。 恋心を錯綜させる二人の男女を軸とした物語は、圧倒的な演技力を声に宿らせる異才モイヨン演じる主人公エジストの乱心をめぐって驚くべき展開をみせ、弦楽を中心に小規模ながら充実した編成のオーケストラが深い心理描写で歌手たちに応えるさまは圧巻。ドゥルツィアン(ファゴットの前身)とリコーダーのジェレミー・パパセルジオー、3種の鍵盤を使いこなすエリザベート・ガイガーら経験豊かな名手の立ち回りも鮮やかです(弦には畑野達哉も参加)。ユンカー、ワイルダー、マングら欧州が注目する気鋭歌手たちの活躍も見事で、カヴァッリという作曲家の真価を深く掘り下げた名演に仕上がっています。収録作曲家:
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フランソワ・クープラン(1668-1733):
教区のためのミサ
~『二つのミサ曲によるオルガン作品集』(1690) より [オリヴィエ・ラトリー ほか]発売日:2023年03月24日
CD価格:2,475円(税込)
本来の文脈に沿った声楽入り演奏で真意に迫る、ラトリー満を持しての全曲録音サン=サーンスやドビュッシーら、フランス近代の作曲家たちも注目したフランス・バロック最大級の作曲家クープラン。クラヴサン(チェンバロ)のための個性的な独奏曲が昔から脚光を浴びてきましたが、その本職はオルガン奏者でした。一族が代々仕えたパリの聖ジェルヴェ教会で実力を養った後にルイ14世の王室礼拝堂オルガン奏者となり、生涯最初に発表した曲集も、ここに収録された作品を含む2作のミサ曲からなる内容でした。 17世紀当時のフランスでは礼拝に際して祈りの言葉がグレゴリオ聖歌で唱えられる中、式次第の進行に合わせてオルガンが奏でられ、奏者は音栓を駆使して多彩な音色を使い分け、祈りの詩句を彩っていましたが、クープランの曲集はその流れに沿った無数の小品の連続でできています。声部ごとに音栓を別々にして室内楽のように対話させてゆくその音楽は、個々に完成度の高いオルガン曲として演奏されることも少なくありませんが、名手オリヴィエ・ラトリーはここで、声楽陣を交えて当時のミサ式次第をなぞる流れで全曲を録音。それぞれの作品がどのような存在として扱われていたのか、当時流の演奏再現でクープランの真意に迫ります。 パリ・ノートルダム大聖堂の専属奏者として、2019年の被災直前に残したバッハ録音が有名なラトリーですが、この傑作の彼にとっての初録音とは思えない堂に入った解釈は流石というほかありません。かつて作曲家自身も専属奏者の一人として奏でた歴史的銘器で、フランス・バロックの素顔に触れられる貴重な新録音です。
収録作曲家:
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デマレ(1661-1741):
歌劇《シルセ》 [ヴェロニク・ジャンス、マティアス・ヴィダル、カロリーヌ・ミュテル、ロマン・ボクレール ほか セバスティアン・デラン、レ・ヌーヴォー・キャラクテール]発売日:2023年03月24日
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
リュリ亡き後の大人気作曲家の真価に迫る!
フランス古楽シーン最前線の快挙太陽王ルイ14世に愛された王室音楽総監督リュリが1687年に不慮の事故で世を去った後、ラモーが1733年に《イッポリトとアリシ》で衝撃のデビューを果たすまでの約半世紀、フランス・オペラの世界は決して不毛だったわけではありません。むしろその逆で、マラン・マレやカンプラなどが注目すべき傑作を折々に書く一方、他にも注目すべき作曲家が名を馳せていました。 中でもデマレは、礼拝音楽で台頭した同世代のド・ラランドと並ぶ実力で早くから注目され、1699年に恋人の父から糾弾されフランスを追われなければ、1歳違いのカンプラと並ぶ名声を博したかもしれません。実際、国を追われた後もスペイン王室やロレーヌ公の宮廷で重用されていますが、オペラの全曲録音がなされるようになったのはようやく21世紀に入ってからのこと。まだフランスにいた1694年の《シルセ》はリュリ風の抒情悲劇の作法を完璧に使いこなした傑作で、部分録音で垣間見えていた作品像の全貌に触れられる全曲録音は待望というほかありません。 フランス宮廷流の大小ヴィオラ3パートを含む5部編成の弦楽に撥弦・擦弦・鍵盤からなる通奏低音勢が多彩な音色を使い分け、各一対のトラヴェルソとバスーン(リコーダー持替)、オーボエに打楽器も加わる総勢33人の器楽勢の傍ら、合唱も22人と充実した編成がフランス宮廷の豪奢な音楽生活を彷彿とさせます。 ジャンス、ヴィダルといった有名歌手たちが深い情感表現に満ちたデマレの旋律を鮮やかに歌い上げ、俊才続々の器楽陣営を率いる才人デランの指揮も実に精妙。今後デマレのさらなる再発見に期待が募る注目リリースです。収録作曲家:
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ワーグナー(1813-1883):
舞台祝祭劇《ニーベルングの指環》
[Blu-ray 4枚組BOX] [ニコライ・ペトロフ(バリトン)/マルティン・イリエフ(テノール)/ビセル・ゲオルギエフ(バリトン)/バラスガラン・ダシュニャム(ソプラノ)/ヨルダンカ・デリロヴァ(ソプラノ)他/指揮:パヴェル・バレフ/ソフィア国立歌劇場管弦楽団]発売日:2023年03月24日
Blu-ray 4枚組日本語字幕付き価格:12,000円(税込、送料無料)
斬新でキッチュな演出が話題!
“歌の国”ブルガリア発信の楽劇《ニーベルングの指環》BOX化ボリス・クリストフやヴェッセリーナ・カサロヴァをはじめ、数々の名歌手を輩出することで知られる歌の国ブルガリア。本作は、この国を代表するソフィア国立歌劇場が2010年に総力を挙げて上演したワーグナーの《ニーベルングの指輪》の上演収録です。 上演にあたっては、ブルガリアの実力派の歌手たちが集結。特撮怪獣映画のキャラクターのような装束やロック歌手を思わせる衣装をまとい舞台狭しと活躍します。指揮者パヴェル・バレフは《ラインの黄金》上演によりブルガリアの「年間最優秀指揮者」の栄誉を受けました。 (以下「曲目・内容」欄に記載)収録作曲家:
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ベルナベイ(1622-1687):
さまざまな組み合わせの3声〔と通奏低音〕のためのマドリガーレ風コンチェルト集
(1669年ローマ刊) [ファエンツァ]BERNABEI, E.: Concerto madrigalesco (Faenza, Horvat)
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:ENP010
CD価格:2,475円(税込)
異才集団ファエンツァ、コレッリ登場前夜のローマで出版された注目曲集に迫る17世紀前半にはフレスコバルディやベネヴォリ、世紀後半にはコレッリやA.スカルラッティが活躍したことで知られる「永遠の都」ローマ。その両時代の間にこの芸術都市で活躍したベルナベイは、ルネサンス末期に一世を風靡したマドリガーレという曲種を17世紀半ばになお探求した注目すべき作曲家の一人。パスクィーニやストラデッラなど多くの重要な音楽家たちを擁護した貴族フラヴィオ・オルシーニのもとで活躍を続けた末、1669年に発表された曲集には、多声音楽全盛の時代に流行ったこの曲種を用いながら、独唱芸術に重きを置く17世紀ならではのコンチェルト様式が存分に生かされた興味深い音作りが見られます。少し上の世代のマッツォッキやM.ロッシらのマドリガーレより後期バロックのカンタータに近く、官能的な詩句に品のある艶やかさをまとわせる旋律美は何とも魅力的。 演奏は異才歌手=撥弦奏者マルコ・オルヴァを中心に結成されたファエンツァ。初期のALPHAレーベルにも録音がある才人集団で、Hortusからほぼ同時に発売される彼らのフランス・バロック曲集とともに注目したいリリースと言えるでしょう。
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友誼 - Terri Kunda [ガオ・ホン(高虹)& カディアリー・クヤテ]
発売日:2023年03月24日
CD価格:1,725円(税込)
中国琵琶とセネガルのコラの出会い。50年に渡る演奏活動で、多くの人を魅了してきた中国琵琶の巨匠ガオ・ホンと卓越した演奏技術を持つセネガルのコラ奏者カディアリー・クヤテ。2つの楽器と2人の音楽家は弦の表現を通して会話を交わし、作曲とインプロヴィゼーション演奏の巧妙なバランスで、お互いの文化、伝統、音楽スタイルを交流します。このアルバムは、あらゆる文化圏の人々が互いに心を開き、しがらみを捨て去り、ただ探求することで生まれる新たな可能性に光を当てています。 「私たちの音楽は、中国やセネガルのみならず、2つの大陸のスタイルと感性を融合した新しい形のワールドミュージックになるでしょう」(ガオ・ホン)
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『Solace ~慰め』 [クリスティーナ・サンドセンゲン]
SANDSENGEN, Christina: Solace
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:NXN1009
CD価格:2,475円(税込)
ノルウェーのクラシック・ギタリスト、クリスティーナ・サンドセンゲン。2014年のCDデビュー以来、ヨーロッパ各地やアメリカなどで活躍している彼女が、自身の作品によるアルバムを初めてリリースします。 ダークでドラマティックなものから輝かしくメロディアスな曲想まで、彼女の幅広い感性を感じさせるアルバムです。
収録作曲家:
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モンテヴェルディ(1567-1643):三部作[BOX]
歌劇《オルフェオ》
歌劇《ウリッセの帰還》
歌劇《ポッペアの戴冠》 [クリスティアン・アダム(テノール)/ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)/フリオ・ザナーシ(バリトン)/リュシール・リシャルド(コントラルト) 他/指揮: ジョン・エリオット・ガーディナー/モンテヴェルディ合唱団&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ]発売日:2023年03月24日
DVD 3枚組日本語字幕付き価格:4,650円(税込、送料無料)
ガーディナーのモンテヴェルディ、堂々のBOX化。特別価格にてのご案内です!2017年、モンテヴェルディ生誕450年周年にあたり、ガーディナーは「Monteverdi450」と銘打った一大プロジェクトを立ち上げ、2017年4月から10月にかけて世界16都市を巡る演奏ツアーを行いました。その中でもブリストル、ヴェネツィア、ザルツブルク、エジンバラ、ルツェルン、ベルリン、パリ、シカゴ、ニューヨークの9都市ではモンテヴェルディの歌劇3作のツィクルスを上演するという快挙を成し遂げました。この演奏ツアーを実現したガーディナーは、今でこそバッハやベートーヴェンの演奏で広く知られていますが、モンテヴェルディこそが彼の原点となる作曲家で、イングリッシュ・バロック・ソロイスツもその前身はモンテヴェルディ管弦楽団と名付けられています。 このBOXは、そのツアーの一環としてモンテヴェルディゆかりの地ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場で上演された2回目のツィクルスから収録された《オルフェオ》、《ウリッセの帰還》、《ポッペアの戴冠》の3作を合わせたもの。 3作品とも、実力派の歌手を揃えた声楽陣とイングリッシュ・バロック・ソロイスツによる素晴らしいステージがガーディナーの指揮のもとに繰り広げられます。
収録作曲家:
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モンテヴェルディ(1567-1643):三部作[BOX]
歌劇《オルフェオ》
歌劇《ウリッセの帰還》
歌劇《ポッペアの戴冠》 [クリスティアン・アダム(テノール)/ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)/フリオ・ザナーシ(バリトン)/リュシール・リシャルド(コントラルト) 他/指揮: ジョン・エリオット・ガーディナー/モンテヴェルディ合唱団&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ]発売日:2023年03月24日
Blu-ray 3枚組日本語字幕付き価格:5,250円(税込、送料無料)
ガーディナーのモンテヴェルディ、堂々のBOX化。特別価格にてのご案内です!2017年、モンテヴェルディ生誕450年周年にあたり、ガーディナーは「Monteverdi450」と銘打った一大プロジェクトを立ち上げ、2017年4月から10月にかけて世界16都市を巡る演奏ツアーを行いました。その中でもブリストル、ヴェネツィア、ザルツブルク、エジンバラ、ルツェルン、ベルリン、パリ、シカゴ、ニューヨークの9都市ではモンテヴェルディの歌劇3作のツィクルスを上演するという快挙を成し遂げました。この演奏ツアーを実現したガーディナーは、今でこそバッハやベートーヴェンの演奏で広く知られていますが、モンテヴェルディこそが彼の原点となる作曲家で、イングリッシュ・バロック・ソロイスツもその前身はモンテヴェルディ管弦楽団と名付けられています。 このBOXは、そのツアーの一環としてモンテヴェルディゆかりの地ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場で上演された2回目のツィクルスから収録された《オルフェオ》、《ウリッセの帰還》、《ポッペアの戴冠》の3作を合わせたもの。 3作品とも、実力派の歌手を揃えた声楽陣とイングリッシュ・バロック・ソロイスツによる素晴らしいステージがガーディナーの指揮のもとに繰り広げられます。
収録作曲家:
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フルーリー(1896-1967):
〈管弦楽作品集 第3集〉
交響曲 第1番
交響曲 第4番「リヒテンシュタイン風」 [ポール・マン(指揮)/BBC交響楽団]FLURY, R.: Orchestral Music, Vol. 3 (BBC Symphony, Mann)
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:TOCC0643
CD価格:2,175円(税込)
スイスの作曲家リヒャルト・フルーリー。音楽一家に生まれ、地元の音楽院でフェリックス・ワインガルトナーに指揮、ウィーンではヨーゼフ・マルクスに作曲を学びました。やがてゾロトゥルン市のオーケストラを30年間指揮するとともに、作曲家としても活動。後期ロマン派の作風を踏襲する雄大な作品を数多く遺しています。 このアルバムには1920年代の交響曲第1番と50年代の交響曲第4番を収録しています。抒情的で壮大な第1番はブルックナーを彷彿させ、またハリウッド映画の音楽のようなゴージャスな響きを味わえる第4番は、彼が幼少期に訪れたリヒテンシュタインでの思い出からインスパイアされたという作品です。ポール・マンが指揮するBBC交響楽団が作品の持ち味を存分に生かした演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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ルオフ(1957-):
〈オルガン作品全集 第4集〉
序奏、変奏とフーガ
交響曲 第1番
グロテスク組曲 [ヤン・レヘトラ(オルガン)]RUOFF, A.: Organ Works (Complete), Vol. 4 (Lehtola)
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:TOCC0672
CD価格:2,175円(税込)
1957年シュトゥットガルト生まれのアクセル・ルオフは、ドイツやイタリアの作曲コンクールで受賞歴が多数あり、オルガン音楽の分野にも大きな貢献を果たしています。東京藝大に留学経験があり、日本の大学でも度々講演しています。 ヤン・レヘトラによるオルガン全集の第4集では、コラール主題による壮麗な変奏とフーガ、30年以上オルガン音楽に携わってきた彼の“最後の作品”として構想された「グロテスク組曲」、オルガンのための大規模なスケールを持つ「交響曲第1番」と異なる形式による3作品を聴くことができます。 交響曲第1番を除いた2作品は世界初録音です。
収録作曲家:
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ヴィンターベルク(1901-1991):
〈室内楽作品集 第2集〉
弦楽四重奏曲 第2番-第4番 [アマーネット四重奏団]WINTERBERG, H.: Chamber Music, Vol. 2 (Amernet String Quartet)
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:TOCC0683
CD価格:2,175円(税込)
プラハ生まれのユダヤ人作曲家ヴィンターベルクはナチス政権下で迫害を受け、第2次大戦中にはテレージエンシュタットのゲットーに送られましたが殺害は免れ、戦後はミュンヘンで活動しました。彼の存命中にはバレエ音楽や管弦楽作品が上演され、ラジオなどでも放送されましたが、その死後しばらくして義理の息子が作品の権利を「作曲家の死後40年間(2031年まで)封印すること」を条件にズデーテン・ドイツ音楽研究所に売却したため、埋もれてしまいます。その後、この状況を憂慮した関係者の取り組みにより条件が緩和され、少しずつながら演奏と録音の機会が増えています。 ヴィンターベルクは十二音技法にはあまり関心がなく、基本的に新古典派の作風を守っており、その作風からはヤナーチェクとシェーンベルクの影響も感じられます。このアルバムには 彼の3曲の弦楽四重奏曲を収録。どれも比較的親しみやすい音楽です。 原盤解説書(英文)からはヴィンターベルクの生涯を通じて、第2次大戦に翻弄されたチェコのユダヤ人たちが戦後も経験した困難が垣間見られます。
収録作曲家:
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アドラー(1928-):
A Celebration of Sam @ 95
ピアノ曲と歌曲集 [ザビーネ・ゲッツ(ソプラノ)/ノア・ベンディックス=バルグリー(ヴァイオリン)/ローラ・メルトン(ピアノ)/エフゲニー・ヨントフ(ピアノ)/アクセル・バウニ(ピアノ)]ADLER, S.: Piano Music and Songs (A Celebration of Sam @ 95) (Goetz, Bendix-Balgley, Melton, Yontov, Bauni)
発売日:2023年03月24日 NMLアルバム番号:TOCC0686
CD価格:2,175円(税込)
2023年3月4日に95歳の誕生日を迎える作曲家サミュエル・アドラーの生誕95周年を記念するアルバム。 アドラーは1928年にドイツ、マンハイムのユダヤ系の音楽一家に生まれ、1939年にアメリカへ亡命。作曲をコープランド、ヒンデミット、ピストンらに学び、更に指揮をクーセヴィツキーに学びました。戦後はドイツに駐留する米軍に加わり、第7陸軍交響楽団を創設して自ら指揮を務め、その後はイーストマン音楽学校やジュリアード音楽院などで作曲を教えました。 アドラーの作品はニューヨーク・フィル、シカゴ響、クリーヴランド管などアメリカの主要オーケストラで演奏され、またベルリン・フィルをはじめとするドイツのオーケストラでも演奏されています。このアルバム収録曲の多くは90歳を超えてから書かれた作品で、どれも彼の師コープランドやヒンデミットのような新古典派の感性と、21世紀音楽の持つ斬新さを兼ね備えており、飽くなき音楽への情熱が伝わってきます。 演奏にはアドラー作品の熱心な紹介者のローラ・メルトン、さまざまなユダヤ系のプロジェクトでアドラーと協力している歌手ザビーネ・ゲッツ、ベルリン・フィルの第1コンサートマスター、ノア・ベンディックス=バル グリーらが参加しています。
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フルトヴェングラー指揮/ベルリン・フィル
ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲 第4番 変ロ長調 Op.60 [ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2023年03月24日
CD-R価格:2,175円(税込)
フルトヴェングラーのベートーヴェン:第4番、VOX盤の復刻がVOXから登場1951年にVOXレーベルからPL 7210の番号でリリースされたフルトヴェングラー指揮、ベルリン・フィルのベートーヴェン:交響曲第4番の復刻です。この音源は初出LPでは1945年の録音と記載されていましたが、その後の研究により1943年6月、ベルリンでのライヴ録音ということが判明しました。 復刻素材 はレーベル所蔵のLPを使用し、アメリカ、ナッシュヴィルのスタジオで2022年に新規リマスターしました。収録時間36分余り。ブックレットに初出時のLPジャケットをカラーで掲載しています。 ※ディスクはCDRになります。
収録作曲家:
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ワルター・クリーン(ピアノ)
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第17番&第27番 [ワルター・クリーン(ピアノ)/スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)/ミネソタ管弦楽団]発売日:2023年03月24日
CD価格:2,175円(税込)
ワルター・クリーンは1928年オーストリア生まれ。ピアノをアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリに、作曲をパウル・ヒンデミットに師事した。ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで優勝し、国際的に活躍。ウィーン古典派とロマン派の解釈で高く評価されました。日本ではNHK交響楽団との共演やNHK教育テレビの趣味百科「ピアノでモーツァルトを」を通じて、特にモーツァルト弾きとして今も敬愛されています。十八番としていた第27番の第3楽章ではモーツァルトの歌曲「春へのあこがれ」K.596に基づく自作カデンツァを演奏しています。 エリート・レコーディングズの制作、24bit/192kHzリマスターによるVOX AUDIOPHILE EDITIONの1枚。
収録作曲家:
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スラットキン指揮/セントルイス交響楽団
ラフマニノフ(1873-1943):
交響曲 第2番 Op.27
ヴォカリーズ Op.34, No.14 [レナード・スラットキン(指揮)/セントルイス交響楽団]発売日:2023年03月24日
CD価格:2,175円(税込)
レナード・スラットキンとセントルイス交響楽団は1970年代半ばから1980年代冒頭にかけて、交響曲とピアノ協奏曲に合唱交響曲「鐘」やカンタータ「春」までも含むラフマニノフの管弦楽作品全集をVoxに録音しました。その中から交響曲第2番とヴォカリーズを新リマスターでカップリング。交響曲第2番はグラミー賞の最優秀オーケストラ録音と最優秀録音技術の2部門にノミネートされた名演名録音です。 日本での初出時にも『レコード芸術』誌で「オーケストラをバランスよくまとめながら、息づくように自然なルバートを駆使して、ラフマニノフのなめらかな旋律をほれぼれするほどつややかに歌わせている」(小石忠男氏による演奏評)、「広々とした音場の中にオケが展開する。奥行きもとれ、解像度高く、それでいて全体はよく融け合っている。音はしなやかで艶があり、パートの定位ははっきりしていて、歪みや混濁は出ていない」(相澤昭八郎氏の録音評)と高く評価されました。 スラットキンは交響曲第2番を30年後にデトロイト響と再録音しており、自家薬籠中におさめた作品を引き締まったテンポでドライヴして熱気と勢いを感じさせる演奏となっています。一方の当盤では端正な造形で細部まで丁寧に彫琢し、この曲がまだ定番とは言えなかった当時において曲の真価を伝えようとする真摯で熱い思いが伝わって来るような演奏となっています。最新リマスターによってリフレッシュされたサウンドをお楽しみください。 エリート・レコーディングズの制作、24bit/192kHzリマスターによるVOX AUDIOPHILE EDITIONの1枚。
収録作曲家:
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アビー・サイモン(ピアノ)
ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ協奏曲 第2番&第3番 [アビー・サイモン(ピアノ)/レナード・スラットキン(指揮)/セントルイス交響楽団]発売日:2023年03月24日
CD価格:2,175円(税込)
1920年ニューヨーク生まれのピアニスト、アビー・サイモン(1920-2019)とスラットキン、セントルイス響によるラフマニノフのピアノ協奏曲全集より、人気曲第2番と第3番のカップリング。 サイモンは3歳にしてラジオで聴いた音楽をピアノで完璧に再現できたといいます。5歳でピアノを学び始め、カーティス音楽院でヨーゼフ・ホフマンに師事しました。自身を「19世紀のピアニスト」と呼び、ラフマニノフやプロコフィエフなどヴィルトゥオーゾ・ピアニストでもあった作曲家の作品に強い親近感を持っていました。評論家からは、ギラギラした超絶技巧を前面に出すことを避け、うつろいやすい繊細さや詩情を漂わせた演奏が高く評価され、辛口評論家として知られたハロルド・ショーンバーグは「スーパーヴィルトゥオーゾ」と絶賛しました。 ここに収録された2曲の演奏時間は31分50秒と39分36秒で現代の平均よりはやや短いのですが、第2番は大げさにならない範囲での滑らかなテンポ操作と絶妙な歌い口によって表情豊かな音楽が奏でられていて「速さ」を感じさせません。一方第3番は冒頭から鮮やかな快速テンポ。曲を通じて緩急の幅が第2番より大きくとられ、よりドラマティックな高揚が随所で聴かれます。スラットキンの「付け」の巧さにも感心。 エリート・レコーディングズの制作、24bit/192kHzリマスターによるVOX AUDIOPHILE EDITIONの1枚。
収録作曲家:
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スクロヴァチェフスキ指揮/ミネソタ管弦楽団
ベートーヴェン(1770-1827):
序曲と劇音楽集 [スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)/ミネソタ管弦楽団/ミネソタ・バッハ・ソサエティ]発売日:2023年03月24日
CD価格:2,175円(税込)
スクロヴァチェフスキが黄金時代を築いたミネソタ管弦楽団とのVOX録音は、堅固な造形、力強い推進力、密度の高い響きを持ち、演奏・録音共に評価の高いものが揃っています。ここではベートーヴェンのドラマティックな作品とスクロヴァチェフスキ&ミネソタ管のベストマッチを聴くことが出来ます。 24bit/192kHzリマスターによるVOX AUDIOPHILE EDITIONの1枚。
収録作曲家:
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ブリッタ・ビューストレム(1977-):
Letter in April - 4月の手紙 [アン・スー(ヴァイオリン)/マリア・イサベル・エドルンド(チェロ)/アイリク・ハウコース・オーデゴール(指揮)/アテラス・シンフォニエッタ(アンサンブル)]BYSTRÖM, B.: Letter in April / Baum in der Stadt / Images from the Floating World / Figures at the Seaside (Athelas Sinfonietta Copenhagen, Ødegaard)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:8.226724
CD価格:2,475円(税込)
スウェーデンのスンツヴァルで生まれた作曲家ブリッタ・ビューストレム。10歳からトランペットを演奏し、彼女の友人たちが参加するオーケストラのために曲を書き始めました。1995年にスウェーデン王立音楽大学に入学し作曲を学び2001年に卒業。書き上げた作品のいくつかはBBC交響楽団で演奏された他、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団、デンマーク国立交響楽団などでも演奏されています。 このアルバムには小編成のアンサンブルのための4作品を収録。牧歌的な雰囲気を持つ「4月の手紙」をはじめ、ストーリー性を持つ作品を得意とするビューストレムらしい色彩感にあふれた耳なじみの良い音楽が楽しめます。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
〈交響曲全集〉[3枚組]
交響曲 第1番 - 第3番
死の島/ヴォカリーズ/交響的舞曲 [レナード・スラットキン(指揮)/デトロイト交響楽団]発売日:2023年03月17日
CD 3枚組価格:2,900円(税込)
ラフマニノフ生誕150周年記念、スラットキンのベストセラーをセット化!2022年11月にも来日、NHK交響楽団を指揮して見事な演奏を披露した指揮者レナード・スラットキン。この交響曲全集は2009年から2012年にかけて録音されたもので、初出時には「理想的で心に残る解釈」(グラモフォン誌)と高く評価されました。基本的にはセントルイス響盤の解釈を引き継いでいますが、第2番だけはすべての楽章で演奏時間が短くなり、情緒に溺れることなくスタイリッシュな演奏に仕上がっています(この曲のみ最後に拍手あり)。 デトロイト響の力強く輝かしくゴージャスな響きを余すことなく捉えた高音質の録音が魅力を増しています。
収録作曲家:
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ブロニスワフ・ギンペル
ヴァイオリン協奏曲集 [ギンペル(ヴァイオリン)/バンベルク交響楽団/ハインリヒ・ホルライザー(指揮)/ヨハネス・シューラー(指揮) 他]発売日:2023年03月17日
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
「弦のBiddulph」からブロニスワフ・ギンペルの協奏曲集が登場。
ステレオのチャイコフスキーは特に注目。ブロニスワフ・ギンペルは1911年にオーストリア=ハンガリー帝国のレンベルク(現在のウクライナ西部リヴィウ)でポーランド系ユダヤ人の音楽一家に生まれました。父親は劇場の指揮者で、かつてグスタフ・マーラーの指揮の下でクラリネットを演奏していたことがあるそうです。父が5歳のブロニスワフにピアノとヴァイオリンを教え始めたところヴァイオリンの上達が目覚ましく、8歳で地元の音楽院に入学し、同年メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏。11歳の年にはウィーン音楽院に移り、14歳でゴルトマルクのヴァイオリン協奏曲を演奏しました。15歳の年にはピアニストの兄ヤコブとイタリアに招かれ、ジェノヴァでパガニーニが使っていたグヮルネリ・デル・ジェズで演奏、ローマではイタリア国王とローマ教皇の前で演奏する栄に浴しました。 その後1928年にベルリンでカール・フレッシュのクラスに入学したギンペルは、1年学んだ後にフレッシュのアドバイスでヘルマン・シェルヘンが指揮者を務めていたケーニヒスベルク(現ロシア領カリーニングラード)の放送オーケストラのコンサートマスターに就任。その後イェーテボリ交響楽団を経て、クレンペラーの招きでロサンジェルス・フィルのコンマスを務め、第2次大戦が勃発するとアメリカ空軍所属のオーケストラで演奏しました。戦後はアメリカの放送局ABCのオーケストラや自ら組織した弦楽四重奏団などでも演奏。1950年にはロンドン・デビューが大成功となってヨーロッパでの活動を再開し、英独を中心に数多くの演奏を行いました。1962年に訪れたワルシャワで旧友ウワディスワフ・シュピルマン(映画『戦場のピアニスト』の主人公)と再会すると意気投合し、デュオとピアノ五重奏団を結成してコンサート・ツアーを行い、録音も残しています。 (以下「曲目・内容」欄につづく) -
『Compositrices』
ロマン派時代のフランスの女性作曲家たちを新たな視点で [VA]COMPOSITRICES - New Light on French Romantic Women Composers
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:BZ2006
CD 8枚組価格:6,300円(税込、送料無料)
精鋭の演奏陣で真価に迫る、不当に見過ごされてきた天才女性作曲家たち近年まで……いや今でも圧倒的に男性優位が続いているのが、クラシック音楽における「過去の作曲家の再評価」。脚光を浴びる機会を不当にも奪われ続けてきた女性作曲家たちの中に、どれほど豊かに音楽的な貢献を果たしてきた天才たちがいたか、ヨーロッパでは21世紀に入ってから急速に見直しが進んでいます。 19世紀音楽の真相探求と再評価に意欲的に取り組んできたロマン派フランス音楽センター(パラツェット・ブリュ・ザーネ)は今回、CD8枚にも及ぶ充実した音源(全て2019年以降の新録音!)を通じ、ベルリオーズやサン=サーンス、ドビュッシーといった有名作曲家たちの活躍した19世紀から20世紀初頭にかけてのフランスに焦点を当て、そこで活躍した重要な女性作曲家たち21人を特集。交響曲や交響詩、カンタータといった大規模編成の作品から室内楽、歌曲やピアノ曲に至るまで、さまざまな規模の名品を通じてその偉業の真相に迫ります。 ピリオド楽器楽団レ・シエクルを率いるフランソワ=グザヴィエ・ロト、気鋭のベルギー人指揮者ダヴィド・レラン、フランス歌曲の新たなスタンダードを打ち出しつつあるシリル・デュボワやヤン・ブーロンなど、フランスとイタリアなどの演奏陣による妥協ない解釈は、先入観抜きに作品そのものと対峙しても十分観賞の価値ある充実名演の連続! 19世紀初頭に活躍した鍵盤音楽家モンジュローに始まり、近年再評価めざましい初期ロマン派のファランク、ヴィアルドやジャエルら19世紀半ばの才人、メル・ボニやシャミナードら世紀転換期の多作な偉人に加え、新録音が驚くほど少ないオーギュスタ・オルメスや仏語版Wikipedia・IMSLPの解説すらない幾人かの稀少作曲家の作品など、このレーベルならではの新鮮な出会いにも事欠きません。 貴重な図版を多く含むブックレット(仏英独語)には各作曲家の適切な紹介も含まれ、資料的価値も計り知れないセットとなっています。 (ブックレットに歌詞の掲載はございません。)
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J.S.バッハ(1685-1750):
マタイ受難曲/ヨハネ受難曲
クリスマス・オラトリオ
ミサ曲 ロ短調
[10枚組 BOX] [ヨス・ファン・フェルトホーフェン、オランダ・バッハ協会]発売日:2023年03月17日
CD 10枚組価格:5,850円(税込、送料無料)
新世紀のスタンダードを切り拓いた名団体の画期的バッハ解釈がBOXにウィレム・メンゲルベルクやカール・リヒターらによる現代楽器によるバッハ解釈に、古楽器による新解釈で新風を巻き起こしたアーノンクールやガーディナーら大家たちに続き、古楽先進国オランダならではの21世紀の瑞々しいバッハ像を打ち出したヨス・ファン・フェルトホーフェン率いるオランダ・バッハ協会。18世紀の演奏習慣を見据えた洞察に満ちた解釈と、抜群の音楽性を兼ね備えた演奏の機微を隅々まで伝えるChannel Classicsのエンジニアリングを得て、バッハの大作群を彼らが録音してきたのは今世紀初頭の10年間においてのことでした。 リリースされるたび大きな反響を呼んできたこれらの名盤が、このたび10枚組BOX仕様で登場! 他の名指揮者たちの元でもソリストとして多くの名盤を刻んでいるテュルク、ゾマー、マクラウド、ハーヴェイ、ダニエルズら名歌手たちが続々参入、各パートの員数はほぼ1人で最大でも3人程度と適切に絞り込まれた編成で精緻に綴られてゆくその演奏は、隅々まで聴きどころが詰まっていて興味が尽きません。 通奏低音はオルガンだけでなくチェンバロやテオルボも参入、撥弦のフレッド・ヤーコプスやマイク・フェントロス、チェンバロのピーター・ヤン・ベルダーやシーベ・ヘンストラなど今やソリストとしても名の通った名手たちがオーケストラの各セクションに見つかり、聴きながら誰の音か確かめてゆく楽しみも。 知らずにいるのが惜しい名盤群、この機会にぜひお求め下さい。 (ブックレットに歌詞の掲載はございません。)
収録作曲家:
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The Young Debussy - 若きドビュッシー
ドビュッシー(1862-1918):
ピアノ曲集 [イリア・キム(ピアノ)]DEBUSSY, C.: Danse bohémienne / Images oubliées / Nocturne / Rêverie (The Young Debussy) (Ilia Kim)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:CDS7975
CD価格:2,325円(税込)
ソウル出身のピアニスト、イリア・キム。11歳でソロ・リサイタルを開催、1983年と1987年にはソウル市長賞と奨学金を獲得し、ベルリンに留学。卒業後はヨーロッパ、アメリカ、アジア各地で演奏会を行い、1998年からはイタリアに拠点を構え、多彩な活動を行っています。 ドビュッシーを得意とする彼女、前作(CDS-7881)では2つのアラベスクをはじめとしたさまざまな作品をとりあげましたが、今作では初期の作品に焦点をあて、「ベルガマスク組曲」や「ピアノのために」の他、遺作の「忘れられた映像」などを演奏。ドビュッシーのピアニズムを解き明かします。
収録作曲家:
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ピエトロ・デ・マリア(ピアノ)
ショパン(1810-1849):
ピアノ協奏曲 第1番&第2番 [ピエトロ・デ・マリア(ピアノ)/ダニエーレ・ルスティオーニ(指揮)/トスカーナ管弦楽団]CHOPIN, F.: Piano Concertos Nos. 1 and 2 (De Maria, Orchestra della Toscana, Rustioni)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:CDS7978
CD価格:2,325円(税込)
ピエトロ・デ・マリアは1967年ヴェネツィア生まれ。ヴェネツィア国立音楽院で学んだ後、ジュネーヴ音楽院に留学。マリア・ティーボの下で研鑽を積みました。1990年にモスクワで開催されたチャイコフスキー国際ピアノ・コンクールで批評家賞を受賞した他、チューリヒのゲザ・アンダ国際ピアノ・コンクールで優勝、1997年にはハンブルクのメンデルスゾーン賞を授与されるなど国際的に認められ、チョン・ミョンフン、ジャナンドレア・ノセダ、シャーンドル・ヴェーグ、佐渡裕ら多くの著名指揮者と共演しています。 バッハからリゲティまで幅広いレパートリーを持ち、イタリア人としては初めて、6回のコンサートでショパンの独奏作品を全て演奏、イタリアDeccaにはショパンの独奏作品全曲の録音のほか、バッハの平均律クラヴィーア曲集、ゴルトベルク変奏曲などを録音。どれも高く評価されました。 このアルバムでは、得意とするショパンのピアノ協奏曲を、ダニエーレ・ルスティオーニが指揮するトスカーナ管弦楽団をバックに演奏。抒情的な旋律をじっくりと歌い上げています。
収録作曲家:
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グリーグ/マイエル/レントヘン:
弦楽四重奏曲集 [シリアクス四重奏団]Chamber Music (String Quartet) - GRIEG, E. / RÖNTGEN, J. / RÖNTGEN-MAIER, A. (Zilliacus Quartet)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:dBCD207
CD価格:2,250円(税込)
ヴァイオリニスト、セシリア・シリアクスを中心とするシリアクス四重奏団が演奏する3つの弦楽四重奏曲。 注目は、グリーグが1892年の銀婚式の際に着手したヘ長調の弦楽四重奏曲。グリーグ自身はこの曲の第2楽章までしか作曲しませんでしたが、グリーグ夫妻と親交が深かったユリウス・レントヘンが、後年創意の凝らされた聴き応えある後半楽章を作曲し、完成させていました。このレントヘン版についてはラファエル弦楽四重奏団の録音がOLYMPIAレーベルから出ていましたが、これはレントヘンによる第4楽章コーダをカットしており、また伴奏音型のトレモロを16分音符にするなど細部においてレントヘンの指定と異なる処理をされていたことから、レーベルではこの録音が「レントヘンの楽譜に忠実な世界初録音」と銘打っています。 またアルバムにはレントヘン自身の弦楽四重奏曲と、彼の妻でスウェーデン出身のヴァイオリニスト・作曲家アマンダ・レントヘン=マイエルの弦楽四重奏曲(こちらも第1楽章と終楽章は未完のため、トミー・アンダーソンの補筆完成版を使用)が収録されています。 セシリア・シリアクスは、これまでにもアマンダ・レントヘン=マイエル作品をはじめとしたスウェーデンの作品を演奏し、その紹介に努めています。
収録作曲家:
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Shades of Night - 夜の影 [アンドルー・ブラウネル(ピアノ)]
Piano Recital: Brownell, Andrew - BARTÓK, B. / BEETHOVEN, L. van / CHOPIN, F. / COUPERIN, F. / DEBUSSY, C. / SCHUMANN, R. (Shades of Night)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:DDA25233
CD価格:2,250円(税込)
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Chasing Shadows
ロビン・スティーヴンス(1958-):
アンサンブルのための作品集 [ローザ・カンポス(クラリネット)/エイミー・ユール(フルート&ピッコロ)/クレイグ・オグデン(クラシカル・ギター) 他]STEVENS, R.: Chasing Shadows / Clarinet Quintet / Fantasy Trio (Fernández, Attree, Vennart, Trygstad)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:DDA25236
CD価格:2,250円(税込)
1958年、イギリスのウェールズで生まれた作曲家ロビン・スティーヴンス。幼い頃から聖歌隊で歌うとともにピアノを学び、大学ではチェロと音楽学を専攻。20代から教会の音楽監督をするかたわら、作曲に励みました。イギリス国内で高い人気を誇っています。 このアルバムでは彼のアンサンブルのための作品を紹介。アルバムタイトルでもある「Chasing Shadows」と「Obsession」の2作品では、コントラバスを主役にし、楽器の魅力を探ります。「Fantasy Trio」「Romantic Fantasy」の2曲はフルートを中心に、ギターやハープなどの楽器を組み合わせることで新鮮な響きを追求。 また最近の作品で、4つの楽章で構成された「クラリネット五重奏曲」ではA管クラリネットを使用。少し憂いを帯びたような音色と弦楽器とのアンサンブルが心を捉えます。
収録作曲家:
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サイモン・モルド(1957-):
Passiontide - 受難の聖節 [スティーヴン・クーパー(バリトン)/フィリップ・リーチ(テノール)/ヘレン・ベイリー(ソプラノ)/ジェレミー・リーマン(バス・バリトン)ナイトン・コンソート(声楽アンサンブル)/ロクサーヌ・ガル(指揮)/デイヴィッド・コウエン(オルガン)]MOLD, S.: Passiontide (Bailey, S. Cooper, Leaman, Leech, Knighton Consort, Cowen, Gull)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:DDA25238
CD価格:2,250円(税込)
1957年英国生まれのサイモン・モルド。幼い頃から聖歌隊で歌い合唱作品を得意とするモルドは、これまでに数多くの親しみやすい宗教的作品を書き上げ、英国を中心に広く演奏されています。 このアルバムには「四旬節のためのカンタータ」を収録。イエスのエルサレム入城からその受難と死までを重厚な音楽で描き出したこの作品には、ゲッセマネの緊迫の情景や、マリアとイエスの悲痛な別れの二重唱など、胸を熱くする場面が次々に用意されています。
収録作曲家:
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Accords contrastants
コダーイ/リゲティ/バルトーク/ラヴェル:
ヴァイオリンとチェロのための作品集 [アミラム・ガンツ(ヴァイオリン)/マキシム・ガンツ(チェロ)]Solo Sonatas and Duos for Violin and Cello - RAVEL, M. / BARTÓK, B. / KODÁLY, Z. / LIGETI, G. (Accords contrastants) (A. and M. Ganz)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:Gramola99262
CD価格:2,550円(税込)
ヴァイオリンのアミラム(父)とチェロのマキシム(息子)。このガンツ親子による20世紀前半のヴァイオリンとチェロのための作品集。各々がリゲティとバルトークの無伴奏のソナタを演奏するとともに、コダーイとラヴェルでは息のあったデュオを聴かせます。 アミラム・ガンツはウルグアイで生まれ、イスラエル・チョーバーグ、イリヤ・フィドロンらに師事し11歳でソリストとしてデビュー。1980年から2002年までストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスターを務め、アラン・ロンバールや、岩城宏之をはじめとした多くの名指揮者の下で演奏しました。室内楽演奏でも高く評価されるヴァイオリニストです。 マキシム・ガンツはストラスブール生まれ。4歳の時にラジオでロストロポーヴィチが弾くチャイコフスキーの「ロココ変奏曲」を聴き感銘を受け、チェリストを志しました。スペインで学び、スイスではアントニオ・メネセスに師事。これまでに多くのホールや音楽祭で演奏しています。
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Unfolding - 開花
シューベルト/ドビュッシー/
ラフマニノフ/ショスタコーヴィチ:
ピアノ三重奏曲集 [アンサンブル・トリゾナンテ]Chamber Music (Piano Trio) - DEBUSSY, C. / SCHUBERT, F. / RACHMANINOV, S. / SHOSTAKOVICH, D. (Unfolding) (Ensemble Trisonate)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:Gramola99270
CD価格:2,550円(税込)
アンサンブル・トリゾナンテが演奏するピアノ三重奏曲集。 アルバムに収録されているのは、どれも大作曲家たちの初期の作品ばかりです。15歳のシューベルトが描いた若々しい「ソナタ楽章」、18歳のドビュッシーが書き上げるも、100年以上経ってからようやく出版されたピアノ三重奏曲、こちらも18歳のラフマニノフの手による「悲しみの三重奏曲第1番」、そしてショスタコーヴィチの初の室内楽作品であるピアノ三重奏曲第1番。アルバムのタイトル 「Unfolding」の通り、内に秘められていた若き作曲家たちの大いなる才能が花開く様を感じられる1枚です。 アンサンブル・トリゾナンテは、ウィーン出身のレープ=グリルとジポス、そしてポルトガル出身でオーストリアで学んだモライスの3人によって2015年に設立されたアンサンブル。オーストリアとポルトガルで演奏するほか、ウィーンのシューベルト音楽祭に出演するなど幅広い活動を行っています。
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Frühlingsglaube - 春のおもい
モーツァルト/シューベルト/ブラームス/徐:
歌曲とピアノ曲 [マリー・チョー(ソプラノ)/ニルス・ムース(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Cho, Marie - MOZART, W.A. / SCHUBERT, F. / BRAHMS, J. (Frühlingsglaube)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:Gramola99276
CD価格:2,550円(税込)
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À5
ファビアン・パニセロ(1963-):
作品集 [アンネッテ・シェーンミュラー(メゾ・ソプラノ)/アンナ・マリア・アロンソ(ヴィオラ)/アンナ・デイヴィッドソン(ソプラノ)/ファビアン・パニセーリョ(指揮)/プルーラル・アンサンブル]PANISELLO, F.: À5 / Meister Eckhart: Mystical Song / Shifting Mirrors / Choral Reflections - Biltine (Plural Ensemble, Panisello)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:IBS-162022
CD価格:2,250円(税込)
アルゼンチンの作曲家・指揮者ファビアン・パニセロの作品集。現在はスペインで活動するパニセロ、その作品はエリオット・カーターやブライアン・ファーニホウ、ルイス・デ・パブロ、ペーター・エトヴェシュからの影響が感じられながらも、南米の民俗音楽に由来する強烈なリズムとダイナミックな色彩感も持ち合わせています。 タイトルになっている「À5」は神話の時代から人間の世界になるまでの物語を音で描こうとした作品。「The Raven」はエドガー・アラン・ポーの詩に基づく歌曲集で、もともとはバリトンとピアノのための作品です。 他には中世ドイツの神秘学者マイスター・エックハルトの詩を用いた「マイスター・エックハルト:神秘的な歌」、複雑な音型が用いられた「Shifting Mirrors」、バッハの"クリスマス・オラトリオ"の素材を使った「Choral Reflections – Biltine」、アルバムにはこれら5作が収録されています。
収録作曲家:
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マリア・リンド
コールアングレ・リサイタル [マリア・リンド(コールアングレ)/森川由佳子 (ピアノ)/マリア・ホセ・ガルシア・サモラ(ファゴット)]English Horn Recital: Lindo, María - KOECHLIN, C. / KIRSCH, D.-M. / PERRINO, A. / HINDEMITH, P.
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:IBS-172022
CD価格:2,250円(税込)
コールアングレ奏者マリア・リンドのアルバム。マドリッド生まれの彼女は、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学在学中にコールアングレと出会い、エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリの「コーラングレのためのコンツェルティーノ」でソリストとしてデビュー。以降この楽器を彼女のレパートリーの中心として活動しています。 このアルバムでは2曲の世界初録音を含むコールアングレのための作品を披露。オリエンタルな雰囲気を活かしたケクランの「歌」、技巧的なヒンデミットのソナタ、18年の歳月をかけて書かれたというカーシュの抒情的な作品や、各楽章が独立したストーリーを持つペッリーノの「5つの短編小説」と、どれもコールアングレの音色と機能が存分に生かされています。 共演の森川由佳子はベルリン芸術大学で学んだ後、マンハイム音楽大学のソリストコースで更なる研鑽を積み、ドイツ国家演奏家資格を取得したベルリンを拠点に活躍するピアニスト。室内楽でも高い評価を受けています。
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ホルン三重奏曲の3世紀
ブラームス/リゲティ/シエッラ [マヌエル・エスカウリアサ(ホルン)/ミゲル・コロム(ヴァイオリン)/デニス・パスカル(ピアノ)]Horn Trios - BRAHMS, J. / LIGETI, G. / SIERRA, R. (Escauriaza, Colom, Pascal)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:IBS-182022
CD価格:2,250円(税込)
ブラームスからリゲティを経てシエッラへ。ホルンの可能性をさぐる三重奏の歴史を聴く19世紀半ばにはバルブ付きホルンが既に流通していたにもかかわらず、バルブなしのナチュラルホルンを愛したブラームス。彼のホルン三重奏曲はナチュラルホルンのために書かれており、当時用いられていたピアノやガット弦を張ったヴァイオリンとの響きのバランスも良く考えられています。 それから1世紀を経たリゲティのホルン三重奏曲は、先人ブラームスへのオマージュとして書かれたもの。当時の最先端の作曲技法が用いられていながらも、4楽章形式など西洋音楽の伝統を守っています。 シエッラの三重奏曲は2021年の作品。1979年から1982年までハンブルク音楽大学でリゲティに師事した彼は、師の作風を受け継ぎ、自作でヨーロッパのアヴァンギャルドとアメリカ民謡やジャズ、サルサなどの融合を試みています。 演奏するマヌエル・エスカウリアサは、パリ国立歌劇場管弦楽団のホルン奏者で、ミゲル・コルムはスペイン国立管弦楽団のコンサートマスターを務める俊英たち。ピアノのデニス・パスカルはパリ高等音楽院の教授を務めるヴェテランです。
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トゥリーナ(1882-1949):
ピアノ三重奏曲全集 [ダビド・マータ(ヴァイオリン)/アルド・マータ(チェロ)/パトリシア・アラウソ(ピアノ)]TURINA, J.: Piano Trios (Complete) (Arauzo, A. and D. Mata)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:IBS-192022
CD価格:2,250円(税込)
RTVE交響楽団の奏者ダビド・マータを筆頭に、国際的に活躍する3人のソリストの共演で聴くスペイン、アンダルシア出身の作曲家ホアキン・トゥリーナのピアノ三重奏曲全集。彼の活動の初期から晩年に至るまでの4作品が収録されています。 ブラームスを思わせるロマンティックで若々しい雰囲気を持つヘ長調の三重奏曲、1926年の作曲コンクールで優勝した短調と長調を揺れ動く印象派の影響も垣間見える第1番、1933年に作曲されオランダで初演された第2番、そして夜明けから黄昏までの一日の流れを表現したという晩年の作品「円」。どれもロマン派の室内楽の伝統を継承する力作です。
収録作曲家:
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ピアノ三重曲集
ヴィラ=ロボス/トゥリーナ/ポンセ [レベロン・ピアノ三重奏団]Latin America and Hispanic Piano Trios - VILLA-LOBOS, H. / TURINA, J. / PONCE, M.M. (Reverón Piano Trio)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:IBS-202022
CD価格:2,250円(税込)
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年5月号)★-
西川智也(クラリネット)
ルール・ヴェルト
[西川智也(クラリネット)/岡田奏(ピアノ)]Clarinet and Piano Recital: Nishikawa, Tomoko / Okada, Kana - CHAUSSON, E. / DEBUSSY, C. / PIAZZOLLA, A. / POULENC, F. (L'heure Verte)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:LPDCD112
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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レガシー [アレキサンダーホルンアンサンブルジャパン]
Chamber Music (Horn) - KOBAYASHI, Kentaro / LECLAIRE, D. / REED, A. / SMITH, C.T. / TURNER, K. / WILLIAMS, J. (Legacy) (Alexander Horn Ensemble Japan)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:MYCL-00031
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
威風堂々。荘厳なる伝統のホルン・サウンドがここに。ホルンのトップ・ブランドであるドイツ・アレキサンダー社製ホルンをこよなく愛する名手たちが集い結成された、アレキサンダーホルンアンサンブルジャパンの最新アルバムです。圧倒的な充実したサウンドによって奏でられる「アルメニアン・ダンス」「ばらの騎士」を収録! ホルンという楽器の醍醐味が存分に詰まったアルバムとなりました。美しく繊細なピアニッシモから荘厳で輝かしいパワー漲るサウンド。伝統のアレキサンダー・ホルンの音の世界を堪能できます。 日本のトップ・ホルン奏者たちの妙技と見事なアンサンブルも注目です。オーケストラを彩り支えるホルンという楽器の魅力詰まったアルバムをぜひお聴き下さい。
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年5月号)★-
田中香織(クラリネット)
ファンタジー [田中香織(クラリネット)/仲地朋子(ピアノ)]Clarinet Recital: Tanaka, Kaori - DELMAS, M. / GAUBERT, P. / MARTY, G. / MAZELLIER, J. / NIELSEN, C. / REVEL, P. / WIDMANN, J. (Fantaisie)
発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:MYCL-00035
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
華麗なる技巧と香り高い音楽!
実力派クラリネット奏者、田中香織によるファンタジー集!日本音楽コンクール第1位受賞、ジャック・ランスロ国際コンクール第2位など多くの国内外コンクール受賞歴を持ち、スイス・バーゼルにて研鑽を積んできたクラリネット奏者、田中香織のデビューアルバムです。完璧なテクニックをもとに奏でられる美しいフレージング。多彩に変化する音色の妙。田中香織の高い音楽性が感じられるアルバムとなりました。 今回のテーマは「ファンタジー」です。各作曲家によって照らし出される華麗で幻想的なクラリネットの魅力が存分に詰まっています。田中香織の圧倒的な技巧と細部まで統率の行き届いた音楽性をお楽しみ下さい。 -
ブルックナー(1824-1896):
〈オルガン編曲による交響曲全集 Vol. 6〉
交響曲 第6番 イ長調 WAB 106 [ハンスイェルク・アルブレヒト(オルガン)]発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:OC482
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,690円(税込)2024年のブルックナー生誕200周年に向けての記念企画、全10巻からなるオルガン版ブルックナー交響曲全集第7弾です。このシリーズは指揮者クリス ティアン・ティーレマンの後援のもとに進められ、2024年に完結予定です。 交響曲第6番はブルックナーの交響曲としてはコンパクトですが、他の交響曲にはみられないほどの実験的な姿勢が表れており、作曲者自ら「最も大胆なもの」と呼んだそうです。 このアルバムではバーゼルで学び同地のオルガニストとして活躍するエベルハルト・クロッツによるオルガン編曲版で収録。ブルックナーが第6番を作曲中に訪れて演奏会を行ったルツェルンのホーフ教会のオルガンで収録を行うという凝りようにも注目です。 このオルガンは1648年に建造された歴史的な楽器で、創建当時は世界最大重量のパイプを備える壮麗なものでした。1651年には雷の音を模した「サンダーパイプ」(同種のものとしては世界最古)が付けられ、更に1862年にオルガン製作家のフリードリヒ・ハースが拡張工事を行った際に雨の音を奏でる「レインマシン」の新機能を付け加えました。これが信じられないほどにリアルな響きをもたらしたため、実際にこの音を教会で聴いた人は思わず傘を開いたほどだったと伝えられます。 ハンスイェルク・アルブレヒトの「アルプスの祝福、雷と雨のマシン」はこの特別なオルガンへのトリビュートです。アルブレヒトは他にも2曲の「エクアーレ」を編曲して収録。このシリーズではブルックナーの音楽にインスパイアされた新作オルガン曲を委嘱しています。 今回はイタリア出身でバーゼルで学んだアンドレア・ロレンツォ・スカルタッツィーニの「ブルックナーブルーメ」を収録。ブルーメは「花」や、ワインの「香」も意味します。 交響曲第6番第1楽章の第2主題を題材とした作品で、後に続く交響曲本体への輝かしい前奏となっています。
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モーツァルト(1756-1791):
〈ピアノ・ソナタ集 第6集〉
ピアノ・ソナタ 第4番・第14番・第16番/幻想曲 K.475 [ピーター・ドノホー(ピアノ)]発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:SOMMCD0660
CD価格:2,250円(税込)
イギリスのピアニスト、ピーター・ドノホーによるモーツァルトのピアノ・ソナタ全集の第6集。 シリーズの最終巻となるこのアルバムには、1788年に作曲され、モーツァルト自身が「初心者のためのソナタ」と記したハ長調 K 545と、初期の作品である第4番、そしてモーツァルトの全ピアノ・ソナタの中でも最も劇的な展開を見せる第14番と、そのプロローグ的な役割を持つ「幻想曲 ハ短調」の4曲を収録。ドノホーはモーツァルトの多彩な魅力を各曲から引き出しています。 ドノホーのこれまでのアルバムは、BBCミュージックマガジンなどで高く評価されています。
収録作曲家:
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Fiori musicali - 音楽の花束
フレスコバルディ(1583-1643):
音楽の花束(1635)よりオルガン・ミサ [リチャード・レスター(オルガン)/グリーンウッド・コンソート(声楽アンサンブル)]発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:SOMMCD0661
CD価格:2,250円(税込)
ベテラン奏者・研究者のリチャード・レスターによるフレスコバルディへのオマージュイギリスのチェンバロ・オルガン奏者で音楽学者リチャード・レスターは、スカルラッティのソナタ全集をはじめ80枚を超える録音があります。最近はフレスコバルディの研究に取り組み、その独創性に焦点を当てた本も出版しました。このCDは彼がフレスコバルディの生誕440年と没後380年を記念してリリースするもの。選ばれた作品は「音楽の花束」です。 この作品は第1番「主日のミサ」、第2番「使徒のミサ」、第3番「聖母のミサ」からなり、それぞれの日にちなんだグレゴリオ聖歌の旋律に基づくミサ(キリエ)の部分と、前奏としてのトッカータ、後奏としてのトッカータ、カンツォーナ、カプリッチョ、リチェルカーレ等の鍵盤楽曲で構成されています。トッカータ等の部分には即興性と名技が込められており、ローマのサン・ピエトロ大聖堂のオルガニストを務めていたフレスコバルディの腕前を彷彿させます。この録音ではキリエの部分にバリトン歌手4人が参加しています。
収録作曲家:
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ボーレンシュタイン(1969-):
ピアノ協奏曲/光と闇/シリム [クレリア・イルズン(ピアノ)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/ニムロッド・ボーレンシュタイン(指揮)/イ・ムジカンティ(アンサンブル)]発売日:2023年03月17日 NMLアルバム番号:SOMMCD281
CD価格:2,250円(税込)
作曲家・指揮者、ニムロット・ボーレンシュタインのSOMM Recordingsレーベルへの初録音。 テルアヴィヴで生まれ、パリで初期の音楽教育を受けた後、1984年にシフ財団の奨学生となりロンドンに移住。王立音楽大学で作曲とヴァイオリンを学び、作曲家、指揮者として活躍。彼の作品は数多くのオーケストラによって演奏されています。このアルバムにはピアノをフィーチャーした3つの作品を収録。 ピアノ協奏曲はブラジル出身のピアニスト、クレリア・イルズンのために書かれたラフマニノフを思わせる技巧的な作品。ボーレンシュタイン自身がタクトを執り熱演を披露します。 2018年に初演された「光と闇」はシュテファン・ツヴァイクの著書「昨日の世界」の最後の一節から採られたタイトルを持つピアノ五重奏曲。単一楽章で構成されたタイトル通りのメリハリある内容を持つ作品です。 「シリム」は子供のためのピアノ組曲。タイトルはヘブライ語の「詩」や「歌」の意味で、さまざまな雰囲気を持つ18の小品で構成されています。
収録作曲家:
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エルフマン(1953-):
ヴァイオリン協奏曲「イレヴン・イレヴン」
ヘイルストーク(1941-):
ピアノ協奏曲 [サンディ・キャメロン(ヴァイオリン)/スチュワート・グッドイヤー(ピアノ)/ジョアン・ファレッタ(指揮)/バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団]ELFMAN, D.: Violin Concerto, "Eleven Eleven" / HAILSTORK, A.: Piano Concerto No. 1 (S. Cameron, Goodyear, Buffalo Philharmonic, Falletta)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:8.559925
CD価格:1,900円(税込)
20世紀半ばに生まれた2人のアメリカ人作曲家による協奏曲集。 一人はロックバンドのオインゴ・ボインゴの元リーダーで、『バットマン』や『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』など数多くの映画音楽で知られるダニー・エルフマン。このヴァイオリン協奏曲は、作曲中に知り合ったヴァイオリニスト、サンディ・キャメロンのために書かれており、彼の作品の中で初めて古典的な様式に沿って作曲されたものです。「イレヴン・イレヴン」というタイトルは、全曲がちょうど1,111小節で構成されていることによるもので、またエルフマンの苗字の中にはドイツ語の11(elf)も隠されているという偶然もありました。ショスタコーヴィチやプロコフィエフを思わせる雰囲気も持ちながら、極めて個性的な作風が楽しい作品です。 対するヘイルストークの作品は、アフリカ系アメリカ人としてのルーツとジャズへの愛が感じられるとともに、グレゴリオ聖歌などの西洋の古典的な伝統に対する畏敬の念も込められており、ブルースの豊かな伝統を反映したエネルギーと高揚感にあふれた協奏曲に仕上がっています。 この作品でピアノを演奏しているのはカナダの中堅、スチュワート・グッドイヤー。卓越した技術と切れの良いリズム感が楽しめます。
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ジェフスキー(1938-2021):
〈後期ピアノ作品集〉
夢/戦争の歌
冬の夜/聖者と罪人 [ボビー・ミッチェル(ピアノ)]RZEWSKI, F.: Late Piano Works - Dreams / War Songs / Winter Nights / Saints and Sinners (B. Mitchell)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:8.559928
CD価格:1,900円(税込)
「不屈の民」変奏曲ばかりではない、ジェフスキー後期作品を所縁のピアニストが収録。 フレデリック・ジェフスキーは、20世紀から21世紀にかけて活躍したポーランド系アメリカ人の作曲家・ピアニストで、1975年作曲の「不屈の民」変奏曲が代表作。このアルバムには彼と親交のあったボビー・ミッチェルの演奏で後期の作品を収録しています。 「戦争の歌」は中世フランスの流行歌「ロム・アルメ(武装した人)」から20世紀に至るフランス、イギリス、アイルランド、ドイツ、アメリカの反戦歌と戦争に関わる歌計6曲を素材に編み上げた作品で、ジェフスキーらしいメッセージ性の高い作品。一方、他の作品ではテーマはより抽象的・一般的となり、音符の密度も減って瞑想的な傾向が見られるようになります。 アルバム最後に置かれた「聖者と罪人」は、ジェフスキーの親族から葬儀に招かれたミッチェルが葬儀の後で演奏した曲。ミッチェルが自ら書いたライナー(英語のみ)によれば、ジェフスキーは彼に自分の葬儀ではブラームスの間奏曲作品118の第2番を弾いて欲しいと繰り返し言っていたそうで(ミッチェルはこの曲も演奏したそうです)、ジェフスキーのロマンティックな一面を伝えるエピソードと言えるでしょう。
収録作曲家:
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ザードル(1894-1977):
〈管弦楽作品集全集 第7集〉
祝祭の音楽/室内協奏曲
ホルン、弦楽と打楽器のための組曲 [ゾルターン・セーケ(ホルン)/イムレ・コヴァーツ(ホルン)/バーリント・ケーピーロー(ホルン)/カタリン・サルカディ(ピアノ)/マリウシュ・スモーリー(指揮)/MÁVブダペスト交響楽団]ZÁDOR, E.: Celebration Music / Chamber Concerto / Suite for Horn, Strings, and Percussion (Szőke, Budapest Symphony MÁV, Smolij)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:8.574262
CD価格:1,900円(税込)
ハンガリーのバータセクで生まれ、1939年にヨーロッパからアメリカに移住、1940年代のアメリカ映画音楽の発展に著しく寄与したユージン・ザードル。彼の作品は巧みなオーケストレーションと躍動感あふれるリズム、そして調性へのこだわりと時にアクセントとして用いられる不協和音が特徴で、NAXOSレーベルへの7枚目となるこのアルバムにも、彼らしい作品が収録されています。 室内協奏曲は、ザードルがまだウィーンにいた頃に書かれたもの。「ホルン、弦楽と打楽器のための組曲」は彼の死後、初めて演奏された作品。他、「1975年のハンガリー風スケルツォ」など40年以上にわたるザードルの創作活動における作風の変遷が味わえます。また、アルバムの最後には人生の喜びを歌い上げる華やかな「祝祭の音楽」が置かれています。 マウリシュ・スモーリーはポーランド出身、世界中で活躍する指揮者。NAXOSには、一連のザードル作品の他、アンジェイ・パヌフニクやミクローシュ・ロージャ、グラジナ・バツェヴィチなどの録音があります。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ハンガリー舞曲集 WoO 1(4手ピアノ編)
とハンガリーの伝統音楽 [アドリエン・ミクシュ(ソプラノ)/ヤーノシュ・バーンディ(テノール)/フェレンツ・セチェーディ(ヴァイオリン)/シルヴィア・エレク(フォルテピアノ・ピアノ)/イシュトヴァーン・カッシャイ(フォルテピアノ・ピアノ)]BRAHMS, J.: Hungarian Dances and the Hungarian Tradition (Miksch, Bándi, Szecsődi, Elek, Kassai)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:8.574424-25
CD 2枚組価格:2,900円(税込)
大ヒット作『ハンガリー舞曲集』と、そのルーツを探る2枚組!20歳のブラームスは、ハンガリー出身のユダヤ系ヴァイオリニスト、エドゥアルト(エデ)・レメーニと知り合い、レメーニの伴奏者として演奏旅行に出かけました。この時、ハンガリーの伝統音楽やロマの民族音楽に触れ合う機会を持つとともに、ヨーゼフ・ヨアヒムと会ったことが、彼のその後の創作活動に大きな影響を及ぼしたことはよく知られています。 このアルバムでは、ブラームスの代表作の一つである『ハンガリー舞曲』のピアノ4手版を中心に、ブラームスが聴いたハンガリーの旋律や、ほぼ名も知れぬ作曲家たちによる膨大な作品をとりまぜて紹介。アルバムに収録されている素朴な民謡や勇壮な舞曲、変奏曲などを聴くと、ブラームスがこれらの原曲を、どのように自らの作品の素材として用いたかが垣間見えることでしょう。 ハンガリーを中心に活躍する奏者たちによる演奏です。
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コルンゴルト(1897-1957):
弦楽四重奏曲 第1番 - 第3番 [ティペット四重奏団]KORNGOLD, E.W.: String Quartets Nos. 1-3 (Tippett Quartet)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:8.574428
CD価格:1,900円(税込)
コルンゴルトは少年期から円熟期にかけて10作ほどの室内楽作品を遺しました。この3つの弦楽四重奏曲は第1番は20代、第2番は30代、第3番は40代後期とそれぞれ作曲時期が異なっており、その作風にも違いが感じられます。 1924年に初演された第1番は、躍動感と魅力的なハーモニー、そして饒舌な和声が融合した作品で、当時の音楽界における彼の地位をより堅固なものとしました。 その10年後に書かれ、アメリカで出版された第2番は、素直で明瞭な旋律と勢いの良いリズムが特徴です。 そして第二次大戦後に書かれブルーノ・ワルターに献呈された第3番は、すでにヨーロッパでの彼の人気が凋落していた失意の時期の作品ですが、古典的な作風と現代的な味わいが並存し、曲の最後は喜びに満たされるという予想外の展開が耳に残ります。 イギリスのティペット四重奏団の演奏です。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
「ロメオとジュリエット」
ストラヴィンスキー(1882-1971):
『火の鳥』
ヴァレーズ(1883-1965):
アメリカ [マリス・ヤンソンス(指揮)/バイエルン放送交響楽団]発売日:2023年03月10日
CD
通常価格:2,325円→ 特価!:1,990円(税込)「指揮者とは、指揮台の上の演出家のようなものだ」と語ったヤンソンス。オペラで経験を積んだ彼は、常に作品を徹底的に分析し、その本質に迫ろうとしました。このアルバムにはタイプの異なる3作品が収録されており、ヤンソンスのアプローチの違いを楽しむことができます。 ロマンティックな作風と明確なストーリー性を持つチャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」、ヤンソンスが得意としたストラヴィンスキーの代表作の一つ「火の鳥」、パトカーのサイレンまでもが用いられ、ニューヨークの風景が鮮烈に描写されたヴァレーズの「アメリカ」。ヤンソンスはバイエルン放送交響楽団の高い機能性を最大限に引き出し、作品の持つストーリー性を的確に表現しています。
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ダミヤン・モチニク(1967-):
ヨハネ受難曲 [シボーン・スタッグ(ソプラノ)/リディア・トイシャー(ソプラノ)/アッティリオ・グレーザー(テノール) 他/イヴァン・レプシッチ(指揮)/ミュンヘン放送管弦楽団]MOČNIK, D.: Johannes-Passion (Stagg, Teuscher, Glaser, Slovenian Philharmonic Choir, Munich Radio Orchestra, Repušić)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:900343
CD価格:2,325円(税込)
ダミアン・モチニクはスロヴェニアを代表する合唱指揮者・作曲家の一人。母国で教育を受けましたが、留学中にスウェーデンの合唱指揮者エリック・エリクソンに師事するなど、早くから世界に目を向けた活動をして来ました。1995年にはヨハネ・パウロ2世のスロヴェニア来訪に際して開催された合唱作品のコンクールで「Tisoč let je že minilo」が優勝し、注目を集めました。 この「ヨハネ受難曲」はラテン語のテキストを採用して特定の民族・言語に縛られない作品を目指しており、グレゴリオ聖歌や初期のポリフォニー、ファルソボルドーネやオルガヌムといった中世音楽の技法を用いることで時代を越えたサウンドをも志向しています。2011年の聖木曜日に初演された際は大編成のオーケストラを伴っていましたが、モチニクは今回の録音のために弦、木管、打楽器による縮小版を作成しました。 イヴァン・レプシッチはミュンヘン放送管の首席指揮者でベルリン・ドイツ・オペラの常任客演指揮者も務めており、この作品でもテキストと音楽の持つドラマを見事に引き出しています。
収録作曲家:
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カプスベルガー(1580頃-1651)/
アンブロジーニ(1948-):
テオルボ作品集 [ステファノ・マイオラーナ]AMBROSINI, C. / KAPSBERGER, G.G.: Theorbo Music (Secret Pages) (Maiorana)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:A541
CD価格:2,475円(税込)
17世紀と現代とを自由に行き交う、水上都市ヴェネツィアに息づくテオルボの響き歴史ある水の都ヴェネツィアという「場」に焦点を当て、そのサウンドスケープの中に佇む歴史的建造物の中でかつて愛奏されていた古楽器テオルボを用い、17世紀の作曲家カプスベルガーと現代作曲家アンブロジーニの独奏曲の魅力に迫るアルバム。 低音側に弦を多く追加したリュートの一種テオルボは、17世紀初頭にオペラ歌手たちを支える通奏低音楽器として重宝されただけでなく、当時から独奏にも使われ、特に「テオルボのドイツ人」の綽名で知られたローマ暮らしのドイツ系作曲家カプスベルガーの作品は各地で筆写されて人気を誇りました。 他方アンブロジーニはフランスの若手登竜門ローマ賞やヴェネツィア・ビエンナーレでの受賞経験を持つ1948年生まれの作曲家。早くからバロック以前の音楽に関心を示し、16世紀ヴェネツィアの音楽を現代の響きの中でアレンジするなど、ダラピッコラや(彼自身も私淑した)マデルナなどイタリア20世紀の先人たちにも通じる古楽再発見と新作創出を並列的に行う作曲スタイルで知られています。 ヴェネツィア音楽院で学び、この水の都に限りない愛着を寄せるアンブロジーニが自ら同地で録った環境音(各20~40秒程度)が「場」への憧憬を誘う中、時に静謐・繊細に、時にダイナミックに重ねられる古楽器の撥弦が、様式感確かな両作曲家の音楽それぞれの味わい深さをじっくり引き出してゆく1時間。 現代ギター奏者にも馴染み深いスペイン・バロック作曲家サンティアゴ・デ・ムルシアの作品集(A484)も注目されたステファノ・マイオラーナの解釈が光ります。
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『幼き日の印象』
エネスク、ドビュッシー、イザイ、ラヴェル、ロータ
ヴァイオリン作品集 [サラ・ネムタヌ、ロマン・デシャルム]Violin and Piano Recital: Nemtanu, Sarah / Descharmes, Romain - ENESCU, G. / DEBUSSY, C. / RAVEL, M. / YSAŸE, E. / ROTA, N. (Impressions d'enfance)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:ALPHA834
CD価格:2,475円(税込)
サラ・ネムタヌが自らのルーツに迫る、ルーマニアとフランスのヴァイオリン作品フランス国立管弦楽団のコンサート・マスターを20年務めるサラ・ネムタヌと、ピアニスト、ロマン・デシャルムによるルーマニアとフランスを中心とした作曲家によるヴァイオリン作品集。 フランスでルーマニア系の家庭に生まれたネムタヌが自らのルーツに迫るべくここに収めた作品群は、高度なテクニックと濃厚さと鋭さを併せ持つ彼女の個性にうってつけのものばかり。豊かな表現力でこれらの作品の持つ魅力を新たな側面から引き出しています。 最後にアンコールのように収められたニーノ・ロータも素晴らしい演奏。
収録作曲家:
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『SO ROMANTIQUE !』
19世紀フランスのオペラ・アリア集 [シリル・デュボワ、ピエール・デュムソー、リール国立管弦楽団]Opera Arias (Tenor): Dubois, Cyrille - BIZET, G. / DELIBES, L. / DONIZETTI, G. / THOMAS, A. (So Romantique !)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:ALPHA924
CD価格:2,475円(税込)
シリル・デュボワが魅せる!
フランス・ロマン派の知られざる美しきアリア集バロックからロマン派まで、フランス・オペラを中心に目覚ましい活躍をみせるフランスのテノール、シリル・デュボワによる、19世紀のフランスに於けるオペラ・アリアを集めたアルバム。 ドニゼッティがパリで作曲した《連隊の娘》や、トマの《ミニョン》、ドリーブの《ラクメ》など有名な作品はほんの一握りで、現在では全曲はおろかその一部の演奏も珍しくなってしまった数々のオペラのアリアが収録されているのがポイントですが、さらには、それらがたいへん魅力的であることに驚かされます。 豊かな表現力と高度なテクニック、余裕のある高音の張りなど、デュボワの実力が作品の美しさを十二分に引き立てており、こちらもフランス・オペラのスペシャリストであるピエール・デュムソーの棒もオーケストラ全体をたっぷりと歌わせて、その歌唱にぴたりと寄り添っています。 -
ニーノ・ロータ(1911-1979):
歌劇《フィレンツェの麦わら帽子》 [ピオトル・ブシェフスキ(テノール)/テティアーナ・ミユス(ソプラノ)キム・デホ(バス) 他/ダニエーレ・スクエオ(指揮)/グラーツ・フィルハーモニー管弦楽団]ROTA, N.: Cappello di paglia di Firenze (Il) [Opera] (Buszewski, Miyus, Brull, Graz Opera Chorus, Graz Philharmonic, Squeo)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:C5466
CD 2枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
ニーノ・ロータの人間味あふれる喜歌劇、貴重な全曲盤が登場イタリア映画音楽の大巨匠ニーノ・ロータ、実は10作ものオペラを書いています。これは第3作の貴重な全曲盤。 ロータは1911年12月3日にミラノで生まれました。祖父は作曲家、母はピアニスト、いとこは歌手という音楽一家で、カゼッラ、ピツェッティ、レオンカヴァルロ、プッチーニといった作曲家たちが彼の家をしばしば訪れていました。ロータは8歳でオラトリオ『洗礼者ヨハネの幼時』を作曲、12歳でそれを指揮して上演するなど神童ぶりを発揮。歌とドラマは幼時から彼の音楽の基礎になっていたのでしょう。 《フィレンツェの麦わら帽子》の台本は、フランスの戯曲『イタリアの麦わら帽子』を元にロータと母親が共作したもの。若者の乗る馬が通りかかりの貴婦人の麦わら帽子に食いついたことが発端となるドタバタ喜劇です。作曲されたのは第2次大戦末期の1944年から45年ですが、明るく楽しい笑いの精神に満ちていて、「少しばかりのノスタルジーと、たっぷりの楽観と、良きユーモアによって記憶に残りたい」と語っていたロータらしい作品になっています。 作曲から10年後にオーケストレーションが施され、1955年にパレルモのマッシモ劇場で初演。その後はイタリア各地で上演され、1975年にはロータ自身の指揮で録音したLPがRCAから出ました。1998年にはミラノ・スカラ座でフアン・ディエゴ・フローレスらのキャストにより上演。最近では2014年と15年に国立音楽大学オペラ・プロジェクトが上演しました。 このCDで主役のファディナールを歌うのは、ハンブルク州立歌劇場やロイヤル・オペラなどで目覚ましい活躍を続けるテノール、ピオトル・ブシェフスキ。甘い声で聴き手を魅了します。ヒロイン、エレナを歌うのは2012年にグラーツ歌劇場でデビューしたテティアーナ・ミユス。明るい声が魅力です。イタリアとドイツでピアノと指揮を学んだダニエーレ・スクエオが全体をまとめています。ロータによるRCA盤がCD化されていない現在、この録音は貴重な全曲盤です。
収録作曲家:
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ニーノ・ロータ(1911-1979):
作品集 映画音楽組曲と協奏曲集 [エスター・ペリステラキス(ハープ)/マルセル・ソボル(ホルン)/フェリックス・ベンダー(指揮)/マイケル・シール(指揮)/ケルン放送管弦楽団]ROTA, N.: War and Peace / Castel del Monte / Harp Concerto (Sobol, Peristerakis, Cologne West German Radio Orchestra, Bender, Seal)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:C5494
CD価格:2,475円(税込)
ニーノ・ロータの二つの顔、映画音楽とクラシック音楽を聴き比べるプッチーニ、ラヴェル、ストラヴィンスキーも訪れていたというミラノの音楽一家に生まれたニーノ・ロータ。地元の音楽院を経てローマのサンタ・チェチーリア音楽院で学び、卒業後にはトスカニーニの勧めで奨学金を得てカーティス音楽院へ留学して作曲を学びます。アーロン・コープランドと親交を結び、フリッツ・ライナーから指揮の指導も受けました。 帰国後のロータはアメリカで学んだにもかかわらずジャズとは距離を置き、前衛に走ることもなく新古典主義スタイルの作品を書きました。「受けの良いメロディを書くことは怖くない」「聴いた瞬間にわかってもらえる音楽を書きたい」と公言していたロータの作品は、第2次大戦後のクラシック音楽界では時代遅れに見える面がありましたが、まさにそのアプローチゆえに映画音楽では大成功を収めることになりました。 それでも彼は「クラシック音楽の作品は、少なくとも映画音楽と同等以上に大事だ」と語っています。このアルバムでは、まずトルストイの原作による1956年の映画『戦争と平和』の音楽を組曲仕立てにしたものを収録、その後にはイ・ムジチ合奏団の委嘱で書かれた弦楽のための協奏曲(グリーグのホルベルク組曲に通じる趣があります)やカルロ・マリア・ジュリーニの指揮で初演されたハープ協奏曲など「クラシック音楽」の作品を収録。そして最後にクラシック音楽そのものをテーマにした映画『オーケストラ・リハーサル』の音楽で締めくくり、映画音楽とクラシック音楽というロータの二つの顔が同じ源泉から出ていることを実感させる巧妙なプログラミングになっています。映画音楽の中では超有名曲を避け、録音の少ない『戦争と平和』の音楽をとりあげたのは、ほぼ同時期の1952年にプロコフィエフが完成させた同名オペラの音楽との比較を促す意図があるのかもしれません。 20世紀前半の作曲家の発掘と再評価に力を入れるCAPRICCIOらしいアルバムです。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ピアノ三重奏曲 第2番
弦楽六重奏曲 第2番(ピアノ三重奏版) [グリニッジ・トリオ]BRAHMS, J.: Piano Trio No. 2 / String Sextet No. 2 (arr. T. Kirchner for piano trio) (Greenwich Trio)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:CKD715
CD価格:2,475円(税込)
京都出身で現在イギリスで活躍するピアニスト、三角よう子が所属するグリニッジ・トリオによるブラームス。3曲のピアノ三重奏曲を録音するプロジェクトの第1弾で、円熟期に書かれた第2番を収録。併せて作曲家自身もたいへん満足していたという、弦楽六重奏曲のキルヒナーによるピアノ三重奏への編曲版も収録されています。 瑞々しいピアノと伸びやかな弦の表情がたいへん魅力的なアルバムです。
収録作曲家:
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『暗闇と深淵』
独唱と通奏低音によるルソン・ド・テネブル、
18世紀フランス語圏から [ウジェーヌ・ルフェーヴル、リュシル・テシエ、アンサンブル・ルヴィアタン]発売日:2023年03月10日
CD価格:2,475円(税込)
「ルソン」の静謐な響きを、ヴェルサイユ宮殿に集うフランス最前線の俊才たちとキリスト教社会で春の日曜日に祝われる復活祭に先立ち、救世主イエスが現世で十字架にかけられ苦しみぬいて絶命したことを思い返しながら、人類の罪深さを考え直す「聖週間」。バロック期のフランス語圏では、この時期の夜明け前に行われていた祈りの時間帯をずらし、日中に小編成の峻厳・清廉な音楽を通じて行うルソン・ド・テネブル(暗闇の朝課)の儀式があり、そのために書かれた楽曲が多く現存しています。 その特質上、華美な響きを避けてオルガン一つ、ないしそこに低音楽器を添える程度で独唱者が歌う小編成の音楽に仕上げられますが、ここではフランス古楽シーン最前線で活躍する若き名手たちが、バスーン、ヴィオール(ガンバ)、ヴィオローネ、チェロという4種の低音楽器を用い、クラヴサンやオルガンとともに、趣深いくすんだ響きで18世紀初頭の祈りの場を再現。 近年発見された手稿譜によるフォルクレ父子どちらかの組曲や人気作曲家ボワモルティエの名品編曲など器楽トラックも充実していますが、躍進めざましい独唱者ウジェーヌ・ルフェーヴルの温もり豊かな独唱がこれらの古楽器の響きと実によくなじむ一連のルソンは、演奏機会の少なさが不思議なほど魅力的に聴こえ興趣が尽きません。 ブリュッセルのイタリア系作曲家フィオッコやブルゴーニュ地方ディジョンのジョゼフ・ミシェルなど、フランス王室に縛られない選曲で視野を広げてくれるプログラムも好感度大。ヴェルサイユ宮殿の小礼拝堂の穏やかな音響をよく捉えた自然派録音でお楽しみください。
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発売日:2023年03月10日
CD価格:2,475円(税込)
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『Il Mondo Felice 幸せな世界』
ソプラノ、ヴァイオリンと弦楽合奏のための作品集 [アンナ&タチアナ・サムイル、ヴァハン・マルディロシアン、ワロニー王立室内管弦楽団]発売日:2023年03月10日
CD価格:2,475円(税込)
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ニーノ・ロータ(1911-1979):
Wonderful World of Nino Rota
フルートとギターのための作品集 [ムラト・チェヴィク(フルート)/ダーフィト・ザウター(ギター)]発売日:2023年03月10日
CD価格:1,950円(税込)
映画音楽の巨匠ニーノ・ロータのピアノ曲やフルート二重奏曲などをフルートとギターにアレンジして楽しむ1枚。きらびやかなフルートとノリのよいリズムを奏でるギターが親密な対話を繰り広げます。 最後に置かれたジャズのテイスト溢れるマルティン・シューマッヒャー編曲の「カビリアの夜」も、中間部の抒情的な旋律がいかにもロータ。聴きごたえたっぷりです。
収録作曲家:
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コンスタンチン・エメリャノフ(ピアノ)
ドビュッシー、プロコフィエフ、バーバー [コンスタンチン・エメリャノフ]Piano Recital: Emelyanov, Konstantin - DEBUSSY, C. / PROKOFIEV, S. / BARBER, S.
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:FUG812
CD価格:2,475円(税込)
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リエーティ(1898-1994):
ピアノ・ソロ&デュオ作品全集〈第1集〉 [ジョルジオ・コウクル(ピアノ)/ヴァージニア・ロセッティ(ピアノ)]RIETI, V.: Piano Solo and Duo Works (Complete), Vol. 1 (Koukl, V. Rossetti)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:GP921
CD価格:1,950円(税込)
ヴィットリオ・リエーティはイタリア移民の第3世代としてエジプトで生まれ、第一次世界大戦で士官候補生として従軍した後、19歳の時にイタリアに移住。作曲をレスピーギやマリピエロ、カゼッラに学び、1925年にはパリに留学。更なる研鑽を積みました。この時代に出会ったバランシンのために『Barabau 』と『Le bal』の2作のバレエ曲を作曲しています。 その後、1940年にアメリカ合衆国に移住、1944年に帰化しアメリカ市民としてボルチモアのピーボディ音楽院やシカゴ音楽大学などで教鞭を執りながら、1年の半分はヨーロッパで過ごすという生活を送り、管弦楽曲や室内楽曲、映画音楽などあらゆるジャンルの作品を数多く作曲。彼の作品はドビュッシーやラヴェル、ストラヴィンスキーやプロコフィエフらの影響を受けており、とりわけ管弦楽作品はトスカニーニ、ストコフスキー、クーベリックら名だたる指揮者によって演奏され、高く評価されました。 リエーティの作品の中ではピアノ曲も大きな比重を占めており、このシリーズ第1集には彼の代表作「2番街ワルツ」や「12の前奏曲」などの世界初録音を含む8作品を収録。プーランクを思わせる軽妙洒脱な表現が魅力です。 作品は1953年チェコ生まれ、作曲家としても活躍するジョルジオ・コウクルが演奏。デュオではイタリア出身のヴァージニア・ロセッティが共演し、息のあった演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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Ingi Bjarni
『FARFUGLAR』 [Ingi Bjarni]発売日:2023年03月10日
CD価格:2,475円(税込)
アイスランド出身、ノルウェーで活躍するコンポーザー・ピアニスト、インギ・ビャルニ5枚目のアルバムがNXN RECORDINGSより登場。ノルウェーや北欧各国を演奏旅行する中でミュージシャンを発掘して今回のクインテットを結成、それぞれの持ち味が上手くブレンドされた独特のサウンドが生まれました。 トラディショナルなジャズをベースに、ノルウェーの伝統音楽やエレクトロニカの要素もミックスした、独特の抒情性が持ち味です。
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『THE DISTANCE』 [DJANGO NOVO、TOV RAMSTAD]
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:NXN3002
CD価格:2,475円(税込)
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J.S.バッハ(1685-1750):
フーガの技法
古楽器アンサンブルによる自筆譜に基づく演奏 [ニュー・コレギウム]BACH, J.S.: Kunst der Fuge (Die) (The Art of Fugue) (arr. for chamber ensemble) (Lemniscate) (New Collegium, Ribeiro)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:RAM2208
CD価格:2,475円(税込)
実力派古楽器プレイヤー続々!
多様な音色で浮かび上がるバッハの真意少年時代からオルガンに親しみ、17世紀ドイツの先人たちの語法を咀嚼吸収しながら、後年さまざまな音楽様式を身につけ、多声音楽の大家となっていったバッハ。その作曲技法の集大成ともいえる『フーガの技法』は、楽譜上に演奏楽器の指定がなされていない音楽理論的作品でありながら、実演を通じても多くの人の心を捉えて離さず、いろいろな楽器編成で披露されてきました。 楽譜が未完のまま残された理由はしばしば作曲家自身の死と結び付けられてきましたが、実際にバッハの筆が途絶えたのは1749年秋、つまり彼が亡くなる9ヵ月も前のこと。歿後まもなく次男C.P.E.バッハや音楽理論家=作曲家マールプルクが出版した楽譜は、それぞれ多くの点で自筆譜との違いが指摘されています。 20世紀以来、世界的に知られた古楽器プレイヤーを多く輩出してきたオランダ語圏を活躍拠点とするブラジル出身のリコーダー奏者イネシュ・ダヴェーナと古楽鍵盤奏者クラウディオ・ヒベイロは、彼らと同じく欧州古楽シーンで多忙な活動を続ける名手たちとともに、現存する関連楽曲まで含めバッハの自筆譜に準拠し曲順を再構成した『フーガの技法』を提案。彼らはあえて第1曲をチェンバロ独奏で聴かせたあと、曲ごとの個性をふまえて楽器を選びつつ、声部ごとに別々の楽器を使い、多声の絡みを明瞭に浮かび上がらせます。曲によっては副題を添え、彼らが読み取った曲の性質をわかりやすく伝える試みも。 楽器それぞれの味わい深い響きと相まって、この難渋ともいえる曲集が驚くほど親しみやすく感じられる充実録音。自身もバロック・ヴァイオリン奏者としてのキャリアを持つ俊才技師ライナー・アルントによる、名手それぞれの演奏の妙をよく伝えるエンジニアリングも光ります。収録作曲家:
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ピアノトリオコンサート
- 室内楽の愉しみ - [安井耕一(ピアノ)、高辻瑶子(ヴァイオリン)、安井総太郎(チェロ)]BEETHOVEN, L. van: Piano Trio No. 3 / HAYDN, J.: Keyboard Trio No. 25 / SCHUBERT, F.: Piano Trio No. 1 (Yoko Takatsuji, Sotaro Yasui, Koichi Yasui)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:SNRT2301
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
安井耕一は、師コンラート・ハンゼン(エドヴィン・フィッシャーの高弟で、フルトヴェングラーとのベートーヴェン第4協奏曲の名演で知られる)からドイツ伝統のピアニズムを濃密に継承した、知る人ぞ知る音の求道者です。国立音楽大学を退官してからも、息子であるチェリスト安井総太郎らと演奏活動をしており、その光沢をまとった美音と格調高い音楽は根強いファンを集めています。 このCDは、2021年10月21日の札幌ふきのとうホールで開催されたピアノトリオの演奏会のライヴ録音で、若い弦楽の2人を触発し音楽の桃源郷へ連れ去らんとする名匠の至芸と、融通無碍な音の会話が、美しい録音に収められています。
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新井眞澄(ピアノ)
Kreisleriana - クライスレリアーナ [新井眞澄(ピアノ)]Piano Recital: Arai, Masumi - MOZART, W.A. / SCHUMANN, R. (Kreisleriana)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:SNRT2302
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
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リゲティ(1923-2006):
無伴奏合唱曲全集 [ユヴァル・ワインバーグ(指揮)/SWRヴォーカル・アンサンブル]LIGETI, G.: Works for a cappella Choir (Complete) (South West German Radio Vocal Ensemble, Y. Weinberg)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:SWR19128CD
CD 2枚組価格:3,675円(税込、送料無料)
ハンガリーの作曲家ジェルジ・リゲティの無伴奏合唱作品集。 彼の合唱曲と言えば、ラテン語をテキストにする無伴奏16声部の「ルクス・エテルナ」がよく知られています。それぞれのパートが複雑に絡み合い、移り行くハーモニーを紡いでいくこの演奏至難な曲は映画『2001年宇宙の旅』で効果的に用いられ、聴く人を魅了しました。しかし、リゲティはコダーイの影響で合唱作品を作るようになったということで、この「ルクス・エテルナ」とドイツ語の歌詞を持つ「フリードリヒ・ヘルダーリンによる3つのファンタジー」を除いた彼の合唱作品は全てハンガリー語の歌詞が用いられ、特有のリズムやイントネーション、アクセントを大切にしたものばかりです。 この2枚組のアルバムでは、世界初録音を含むリゲティの無伴奏合唱曲をすべて収録。曲のスタイルは年代を追って変化、時には前出の「ルクス・エテルナ」のような実験的な作品もありますが、基本的には豊かな響きと簡潔なリズムで書かれた合唱の魅力を引き出すものばかり。たとえ言葉を理解していなくても、存分に楽しむことが可能です。 アルバムで歌っているのは、創立75年以上の歴史を持つ南西ドイツ放送合唱団の選りすぐりのメンバーたちによる「SWR(南西ドイツ放送)ヴォーカル・アンサンブル」。20人ほどの少人数で結成されており、現代作品を中心に250曲以上のレパートリーを持つ彼らは世界中のコンサートホールで見事なハーモニーを披露しています。2004年から2020年まではマーカス・クリードが首席指揮者をつとめアンサンブルの向上に寄与してきました。 2020/21年シーズンからは、1990年生まれでテルアヴィヴで音楽を学びベルリンとオスロで研鑽を積んだユヴァル・ワインバーグが新しい首席指揮者に就任。このアルバムが彼とアンサンブルの初録音となります。
収録作曲家:
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Legendary PIANISTS
偉大なピアニストたち
名協奏曲集 [さまざまな演奏家]発売日:2023年03月10日
CD 10枚組価格:6,075円(税込、送料無料)
南西ドイツ放送交響楽団(ドイツ語: SWR Sinfonieorchester)は、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州にある南西ドイツ放送所属のオーケストラ。その歴史の中で何度も名称を変更しながら、2016年に合併し、現在ではSWR南西ドイツ放送交響楽団として活動しています。オーケストラは長年にわたり、多くの伝説的な演奏家と共演し名演を繰り広げてきました。 この10枚組に登場するのは、ヴィルヘルム・バックハウス、ヴィルヘルム・ケンプ、クララ・ハスキルやアニー・フィッシャーをはじめ、“ウィーンの三羽烏”と称されたフリードリヒ・グルダ、イェルク・デームス、パウル・バドゥラ=スコダ、スペインを代表するアリシア・デ・ラローチャやハンガリーの名手ゲザ・アンダ、チリ出身のクラウディオ・アラウなど国籍も様々なピアニストたち。各々が得意とする演目を、これまた時代に名だたる指揮者たちが率いるオーケストラをバックに演奏を聴かせます。10枚目のシュヴェツィンゲン音楽祭1993年コンサートにおけるリヒテルの演奏も初出時大変な話題となったものです。 いずれも、オリジナルマスターテープからの良質な復刻でお楽しみいただけます。 ※各オーケストラ名には当時の名称を原語にて併記してあります。