ヴァダペット(コミタス) Vardapet, Komitas
生没年 | 1869-1935 | 国 | アルメニア |
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辞書順 | 「ウ」 | NML作曲家番号 | 24346 |
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コミタス(1869-1935):
歌曲集(V. サルキシャンによるピアノ編) [ユリア・アイラペティアン(ピアノ)]KOMITAS VARDAPET: Songs (arr. V. Sargsyan for piano) (Y. Ayrapetyan)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:GP895
CD価格:1,950円(税込)
アルメニアの司祭、音楽学者、作曲家、歌手、聖歌隊指揮者として知られるコミタス(本名:Soghomon Gevorgi Soghomonian)は、アルメニア近代音楽の擁護者として知られています。 幼い頃に両親を失い、孤児となった彼はアルメニアの宗教的中心地であるエチミアジンに送られ、神学校で教育を受けます。その後司祭となった彼は、ベルリンに行き西洋音楽を学び、自国で失われかけていた多数の民族音楽を収集。1904年に初の「クルド民謡集」を出版するなど、その普及に努めました。 しかし、悪名高き「アルメニア人ジェノサイド(大虐殺)」の騒動に巻き込まれ、1915年4月に収容所送りとなり、ここで精神的ダメージを受け、失意のまま晩年を過ごし、1935年に苦しみの末この世を去りました。彼の悲劇的な生涯は大量虐殺の殉教者として、アルメニア国家における重要なシンボルになっています。 このアルバムには、アルメニアの風景を思わせるシンプルな旋律や詩的なスケッチ、悲惨な情景を描いた曲など、さまざまなコミタスの歌曲をヴィリー・サルキシャンがピアノのためにアレンジした35の曲を収録。アルメニア音楽の持つ独特のイントネーションを見事に伝えています。
収録作曲家:
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コミタス(1869-1935):
〈ピアノと室内楽のための作品集〉
7つの民族舞曲/7つの歌
民謡の主題による12の子供のための小品
MSHO-SHOROR
ヴァイオリンとピアノのための7つの小品 [ハイラペティアン/セルゲーエフ]KOMITAS: Piano and Chamber Music (Ayrapetyan, Sergeev)
発売日:2017年03月24日
NMLアルバム番号:GP720
CD価格:1,950円(税込)
アルメニアの司祭、音楽学者、作曲家、歌手、聖歌隊指揮者として知られるコミタス(本名:Soghomon Gevorgi Soghomonian)は、アルメニア近代音楽の擁護者として知られています。靴屋であった父は素晴らしい声を持ち、しばしばその美声を披露していました。彼の母は絨毯の織手でしたが、作曲の才能があり、コミタスの音楽的才能はその両親から受け継いだものです。 しかし、幼い頃に両親を失い、孤児となった彼はアルメニアの宗教的中心地であるエチミアジンに送られ、神学校で教育を受けます。その後司祭となった彼は、ベルリンに行き西洋音楽を学んだことで、失われかけていた多数のアルメニアの民族音楽を復興させ、1904年に初の「クルド民謡集」を出版します。 しかし、悪名高き「アルメニア人ジェノサイド(大虐殺)」の騒動に巻き込まれ、1915年4月に収容所送りとなり、ここで精神的ダメージを受け、失意のまま晩年を過ごし、1935年に苦しみの末この世を去りました。彼の悲劇的な生涯は大量虐殺の殉教者として、アルメニア国家における重要なシンボルになっています。 このアルバムに収録された作品は、彼の悲劇的な生涯が信じられないほどに純粋で、かすかな異国の香りも感じさせる美しさを湛えています。
収録作曲家:
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フォーク・トレイルズ
ヨーロッパ、ロシア、アジア、アメリカの様々な国のピアノ曲集 [アーニャ・アレクセーエフ]発売日:2025年04月04日
CD価格:2,175円(税込)
民謡や伝承音楽は、作曲家たちにとって今も昔もインスピレーションの源泉となっています。このアルバムでは世界各国の民謡を素材にした様々な作品を収録、どの曲からもその地特有の旋律が聞こえてくるようです。 アーニャ・アレクセーエフはモスクワの音楽家一家に生まれ、グネーシン音楽学校、モスクワ音楽院で学んだ後、ロンドン王立音楽大学に留学。数々の賞を受賞し、ロンドンの主要ホールをはじめ、ベルリン・フィルハーモニー、ウィーン・コンツェルトハウス、コロン劇場など世界的な会場に出演。ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、BBCフィル、サンクトペテルブルク・フィルなどのオーケストラと共演しています。バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、1995年にはポール・マッカートニーの組曲「A Leaf」を初演しました。新作や、珍しい作品の発掘に情熱を注ぐことで知られています。
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アルメニアの輝き
20世紀アルメニアのヴァイオリンとピアノのための作品集 [ニコライ・マドヤン(ヴァイオリン)/アルミネ・グリゴリアン(ピアノ)]Violin and Piano Works (20th Century Armenian) - ARUTIUNIAN, A. / KOMITAS / KHACHATURIAN, A.I. (Armenian Brilliance) (N. Madoyan, A. Grigoryan)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:8.574535
CD価格:1,900円(税込)
小品ながらも芸術性に富んだ曲を集めた、ヴァイオリンとピアノのための「アルメニア作品集」。アルバムの前半におかれた5作品はアルメニアの司祭、音楽学者、作曲家、歌手、聖歌隊指揮者であり、アルメニア近代音楽の擁護者として知られるコミタスの作品。どの曲にも抒情的な雰囲気がありますが、なかでも「鶴」はアルメニアの賛歌の象徴として強い存在感を放ちます。 他にはハチャトゥリアンの『ガイーヌ』、『スパルタクス』からの音楽や、彼の作品番号1となった「舞曲 変ロ長調」、トビリシとモスクワのアルメニア文化施設で作曲を学び、アルメニアの伝承音楽の研究に力を尽くしたアブラミャンの色彩感に満ちた「スケルツォ」、現代アルメニアの音楽発展に多大なる貢献を果たし、1963年には芸術功労者(名誉芸術家)に認定されたバグダサリアンの美しい「夜想曲」など、アルメニアの優れた作曲家たちの作品を紹介。アジアの民謡にも通じる懐かしい旋律が聴き手のノスタルジックな感情を呼び起こします。
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MAYRIG(母)
~アルメニアの母たちに捧ぐ~
歌、ヴァイオリン、ピアノによるアルメニアの音楽 [エヴァ・ザイシク、ダヴィド・ハルトゥニアン、クセニャ・マリアレヴィチ]Vocal Recital (Mezzo-Soprano): Zaïcik, Eva - APRIKIAN, G. / KOMITAS VARDAPET / AGHABAB, H. / GANATCHIAN, P. (Mayrig: To Armenian Mothers)
発売日:2023年04月28日
NMLアルバム番号:ALPHA947
CD価格:2,475円(税込)
苦難の歴史を辿った東ヨーロッパの国に生きる女性たちに、ザイシクらが迫る古代の王国にまで遡る民族と言語の歴史を持ちながら、近世にはトルコやペルシャ、ロシアなどの大国の支配を受け、ソ連崩壊とともに再び独立国家となったアルメニア。ハチャトゥリアンやアルチュニアンなどソ連時代の作曲家たちの故郷としても有名ですが、ここではマーラーやR.シュトラウスと同世代でアルメニア音楽の国際的認知に大きな貢献を果たしたコミタスと、メシアンに師事しパリのシパン=コミタス合唱団を長く指揮してきたガブリス・アプリキアンの曲を中心に、ソプラノ、ピアノ、ヴァイオリンという編成でアルメニアの近代音楽を紹介する内容となっています。 土の香りを感じさせるコミタスの舞曲や歌、アプリキアンの柔軟な音作りによる「東」を感じさせる音楽を通じて打ち出されるテーマは「母」。女性という存在の社会における大きさに迫りながら、個人としての喜怒哀楽を描き出す音の機微は、フランスの古楽シーンで圧倒的な存在感を誇る新世代歌手エヴァ・ザイシクの声を得て迫真の表現で浮き彫りになってゆきます。 カントロフとベルキンの門下でヨーロッパ東西それぞれの演奏伝統を受け継ぐアルメニア出身の名手ダヴィド・ハルトゥニアンのヴァイオリンが紡ぎ出す妖艶な響きにも陶然とさせられます。
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アルメニアの魂
民族楽器の響きと宗教的合唱曲集 [ナレク・カザジアン、エレヴァン聖十字架教会合唱団、アストリグ・シラノシアン、ヘルベルト・アサトリアン、ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団]発売日:2023年04月14日
CD価格:2,475円(税込)
コーカサスの伝統楽器の響き、ヴェルサイユの歴史的空間と出会うアルメニアの民俗楽器カーヌーンの名手ナレク・カザジアンによる演奏と、アルメニア聖歌の解釈に通じた声楽家たちの合唱を中心としたアルメニア音楽集。ドゥドゥクを吹くヘルベルト・アサトリアン、近年躍進めざましい同国出身のチェロ奏者アストリグ・シラノシアンもゲストに迎え、ヴェルサイユ宮殿を拠点にバロック・オペラの復権を進めるヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団との共演も収録しています。 古代に遡る波乱の歴史を超えて独自の言語と文化を存続させ、20世紀以降はアラム・ハチャトゥリアンに代表される西洋クラシック音楽と伝統音楽の交錯でも注目されてきたアルメニアの息吹が、民俗音楽からも多くの学びを得てきた古楽器演奏シーンの俊才たちとの出会いで独特の精彩をもって立ち上ります。 カーヌーン(ダルシマーのような形をしており、人差し指にはめたピックで弦をつま弾いて奏する)の煌びやかな音色は、生楽器の素材感も伝わるヴィブラートを抑えた弦楽合奏とも相性抜群。聖歌の響きも温もりにあふれ、サクソフォンやバスクラリネットにも通じる音色が魅力的なドゥドゥクも細やかな情感豊かで、異国情緒に満ちたサウンドに独特な親密さを纏わせます。 Chateau de Versailles Spectaclesには珍しいタイプのアルバムですが、丁寧な音作りと企画制作の入念さは同レーベルならでは。接する人それぞれに異なる魅力と出会えそうなアルバムです。
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発売日:2023年03月10日
CD価格:2,475円(税込)
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Gems from Armenia
アルメニアの宝石
チェロとピアノのための作品集 [アニ・アズナヴォーリアン(チェロ)/マルタ・アズナヴォーリアン(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Aznavoorian Duo - ARUTIUNIAN, A. / BOYER, P. / BABADJANIAN, A.H. / KHACHATURIAN, A.I. (Gems from Armenia)
発売日:2022年06月17日
NMLアルバム番号:CDR90000-209
CD価格:2,025円(税込)
アルメニア出身、シカゴで活躍するチェロ奏者アニ・アズナヴォーリアンとピアニスト、マルタ・アズナヴォーリアンが、故郷の作曲家の美しい作品を演奏した1枚。 アルバムは、20世紀初頭に活躍したアルメニア正教会の司祭で作曲家・音楽学者のコミタスがアレンジした古代の民謡で始まり、ハチャトゥリアンの故郷エレバンへの輝かしい頌歌へと続きます。次にハチャトゥリアンの次世代の作曲家、ババジャニアンとテルテリャーンの作品が置かれ、アルチュニアン、シャラフィアンと現代の作品へとつながれていきます。シャラフィアンの「Petrified Dance」は戦闘で命を落としたアルメニアの戦士を思う作品。 最後の収録曲、世界初録音となる「アララト山」はこのデュオによる委嘱作。アララト山は旧約聖書のノアの箱舟が流れ着いた場所とされていますが、古くはアルメニア人の住む場所で、トルコ領となった今もアルメニア人からは「霊峰」と崇められ、創造力の源泉となっています。
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コミタスの遺産
アルメニアのピアノ三重奏曲集
ババジャニアン、コミタス、グリゴリヤン、アゴシアン [トリオ・エテルヌス]Piano Trios (Armenian) - AGOSHIAN, A. / BABADJANIAN, A.H. / GRIGORYAN, N. / VARDAPET, K. (The Komitas Legacy) (Trio Aeternus)
発売日:2020年07月10日
NMLアルバム番号:TOCN0006
CD価格:2,175円(税込)
アルメニアの司祭で、音楽学者、歌手としても活動したコミタス(本名:Soghomon Soghomonian)を讃えるアルバムの登場。 コミタスは1869年生まれ。幼い頃に両親を失い、アルメニアの神学校で教育を受け、1894年に司祭となりましたが、アルメニア人虐殺事件に巻き込まれ精神を病み、悲劇的な最期を送ったことで知られています。また、フィールドワークにより収集した膨大な数のアルメニアの民俗音楽や歌から、固有のアクセントなどを解明し保存したことで、“アルメニア音楽の父”と呼ばれています。 コミタスの偉業を継承した作品を集めたこのアルバムには、“20世紀の古典”となったババジャニアンの1曲の他、コミタスの「6つのアルメニアの小品」の民謡の編曲版を含む3つの世界初録音作品が収録されています。 演奏は、イギリス人ヴァイオリニスト、アルメニア人のチェリストと、ポーランド人のピアニストにより2013年に結成されたトリオ・エテルヌスです。
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アルメニアのピアノ作品集 [ハイラペティアン]
Piano Music (Armenian) - KOMITAS / SPENDIARIAN, A. / BABADJANIAN, A.H. / ABRAMIAN, E. / BAGDASARIAN, E. / AMIRKHANIAN, R. (Ayrapetyan)
発売日:2015年07月29日
NMLアルバム番号:8.573467
CD価格:1,900円(税込)
最近、何となく注目が高まっているアルメニアの音楽。もちろんハチャトゥリアンは言うまでもなく有名ですが、その後に続く作曲家たちの作品が放つ濃厚な香り(もちろんかなりスパイシー)も多くの聴き手を楽しませているようなのです。このアルバムに収録された6人の作曲家の作品はその筆頭であり、まるでゲームキャラクターのような彼らの特徴的な名前が、そのまま音楽に反映されているのでしょうか? 冒頭のコミタスの曲から、背中が何となくゾクゾクしてくること間違いありません。 とりわけ静かな人気を誇っているのが、ババジャニアンの一連の作品で、特にトラック16の「エレジー」が醸し出す濃厚な哀愁は、まさに日本の演歌。絡みつくような後を引くメロディはくせになります。これは考えるよりもまず「聴いてみてください!!!」