2023年5月
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ドイツ・バロック・レクイエム
バロック期ドイツのルター派宗教作品集 [リオネル・ムニエ、ヴォクス・ルミニス]発売日:2023年05月26日
CD国内仕様 日本語解説、歌詞日本語訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
ブラームスに先立つこと200年、
「ドイツ・レクイエム」と同じテキストに作曲されたバロックの作品を集めてドイツ語圏の17世紀作品の解釈できわめて高い評価を博してきた少数精鋭の声楽集団ヴォクス・ルミニス。卓越したバス歌手であるリオネル・ムニエ率いる彼らの今回のテーマは、なんとブラームスの「ドイツ・レクイエム」。とはいえ彼らがブラームスを歌うわけではなく、ブラームスがルター訳のドイツ語版聖書から選りすぐったものと同じテキストを用いた作品を中心とした、ドイツ・バロックの宗教作品を集めています。 同様のテキストにはシュッツなどにも作品例がありますが、敢えて知られざる作品を集めているのが彼ららしいところ。重心の低いずっしりとしたアンサンブルも彼らの真骨頂で、これらの作品の魅力を十二分に引き出す素晴らしい演奏を聴かせます。 バロック作品の研究に熱心であったブラームスがそこから多くのインスピレーションを受けていたことも知られており、ここに収録された作品の精神が、ブラームスへと受け継がれたと言っても過言ではないでしょう。 -
アルメイダ・プラド(1943-2010):
オリシャたちの交響曲
ささやかなる葬送歌 [クラリッサ・カブラル(メゾ・ソプラノ)/サバ・テイシェイラ(バス・バリトン)/ニール・トムソン(指揮)/サンパウロ交響楽団&合唱団]REZENDE DE ALMEIDA PRADO, J.A.: Sinfonia dos orixás / Pequenos funerais cantantes (São Paulo Symphony Choir and Orchestra, Neil Thomson)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.574411
CD国内仕様 日本語訳解説付き価格:2,200円(税込)
ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲の作品をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。 このアルバムに登場するアルメイダ・プラドは、20世紀後半から21世紀初頭にかけてブラジルで活躍した作曲家。カマルゴ・グァルニエリから音楽を学んだプラドは、やがてシュトックハウゼンやブーレーズ、リゲティの作品に興味を持ち、奨学金を得てパリに留学。ナディア・ブーランジェに教えを請うとともに、メシアンの神秘主義からも影響を受け、自国のブラジル音楽にこれらのエッセンスを融合させ、ピアノ曲集『カルタス・セレステス=天体の図表』などに見られる独自の作風を確立しました。 このアルバムに収録されている2つの作品は、作曲年代がほぼ20年離れており、彼の異なるスタイルが反映されています。初期の作品「詩人カルロス・マリア・ジ・アラウジョへのささやかなる葬送歌」は若くして命を落とした詩人に捧げる嘆きの調べ。合唱とパーカッションが効果的に用いられたオーケストラのための作品です。 対してカンピーナス市立交響楽団設立10周年のために書かれた「オリシャたちの交響曲」はブラジルの伝統的宗教と儀式、大いなる自然への賛美が描かれており、緻密なオーケストレーションと沸き立つようなリズム使用が際立つ作品です。深い森を思わせる神秘的な音色あり、原始的・異教的なリズムとサウンドの炸裂ありで、「春の祭典」のブラジル版と呼べるかもしれません。 ※ 国内仕様盤には木許裕介(日本ヴィラ=ロボス協会会長)氏による日本語訳解説が付属します。
収録作曲家:
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モンテヴェルディ(1813-1901):
歌劇《オルフェオ》
序幕と5幕の音楽寓話劇 [ジョルディ・サヴァール、マルク・モイヨン、ルチアーナ・マンチーニ、サラ・ミンガルド 他]発売日:2023年05月26日
CD 2枚組国内仕様 日本語解説・歌詞日本語訳付き価格:5,280円(税込、送料無料)
サヴァールの《オルフェオ》新録音がCDでも登場、
マルク・モイヨンほか凄腕揃いの演奏陣!2021年、パリ・オペラ・コミック座とヴェルサイユ王室歌劇場などの共同制作で実現した、ジョルディ・サヴァール指揮による《オルフェオ》再録音。先にリリースされたオペラ・コミック座収録の映像作品に続き、ヴェルサイユでセッション録音されたCDが登場します。 地中海諸国の17世紀音楽はいうまでもなくサヴァールにとって自家薬籠中のもので、《オルフェオ》も2002年に満を持しての録音(映像とCD)がありましたが、今回の新録音では主人公オルフェオに超実力派古楽歌手マルク・モイヨンを起用! その圧倒的な「声の演技」は、さながら動物たちや草木をも感動させたという伝説の竪琴詩人オルフェウスそのもの。ほかの歌手勢も旧盤で主役を演じたフリオ・ザナージや同役で再登場のサラ・ミンガルドの他、マリアンネ=ベアーテ・キーラントやルチアーナ・マンチーニなど注目の歌手、さらに羊飼いや精霊たちに至るまで存在感ある才人揃い。また、長年の共演で信頼関係を重ねてきた大御所プレイヤーも数多く参加しており、バロック・ハープのアンドリュー・ローレンス=キングなどベテラン続々の通奏低音陣や打楽器のペドロ・エステバンに加え、リコーダーにはピエール・アモン、木管コルネットにはジャン=ピエール・カニアックといったソリスト級の俊才たちも随所で妙技を披露。 ヴェルサイユ宮殿という古楽音楽劇にうってつけの「場」を得てじっくり収録された解釈は、音楽劇というもののあり方から問い直す説得力に貫かれ、バロック・ファンならずとも深く聴き込み甲斐のある、新たなる決定的盤というべき内容に仕上がっています。収録作曲家:
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ヴェネツィア弓決戦
18世紀のヴェネツィア共和国とヴァイオリンの名手たち [シュシャーヌ・シラノシアン、アンドレア・マルコン、ヴェニス・バロック・オーケストラ]Violin Recital: Siranossian, Chouchane - LOCATELLI, P.A. / TARTINI, G. / VERACINI, F.M. / VIVALDI, A. (Duello d'archi a Venezia)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:ALPHA935
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ヴィヴァルディと肩を並べた個性派続々!
豪華な顔合わせで聴く鮮烈バロック鬼才インマゼールとのデュオ・アルバムや古楽器によるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲録音で話題を呼び、その後もタルティーニ、ロンベルク、バッハと幅広い時代の音楽で痛快な名演を聴かせ続けるヴァイオリン奏者シュシャーヌ・シラノシアン。 タルティーニの協奏曲集に続くアンドレア・マルコン&ヴェニス・バロック・オーケストラとの新たな録音は「赤毛の司祭」ヴィヴァルディが自ら鮮やかなカデンツァまで書いた協奏曲「ムガール大帝」に、いずれ劣らぬ同時代の実力派作曲家3人の協奏曲をカップリングした充実企画! いずれもバロック期にしてはかなり長大と言ってよい力作ばかりで、ヴェラチーニの管楽器入り協奏曲、無伴奏カプリッチョをカデンツァ風に添えてのロカテッリ『ヴァイオリンの技法』からの1編、タルティーニの艶やかな旋律と和声に陶然とさせられるD 61と、それぞれの作曲家の個性の違いが明確になる選曲が絶妙。シラノシアンはますます冴えわたる弓さばきで18世紀イタリアならではの歌心とヴィルトゥオジティを縦横無尽に披露し、マルコン率いる合奏勢もこれに応えて地中海の情熱をはらんだ起伏豊かなドラマを聴かせてくれます。 バロック舞踏とヴィヴァルディ研究で注目されるオリヴィエ・フレの解説(国内仕様盤は日本語訳付)も的確かつ注目の情報を盛り込んだ読み応えある内容。多角的に生々しい18世紀へ引きずり込まれること必至の、ALPHAレーベルならではの突き抜けたイタリア・バロック・アルバムの登場です。 -
ヘンデル(1685-1759):
歌劇《テオドーラ》 [ジュリア・ブロック(ソプラノ)/ヤクブ・ヨゼフ・オルリンスキ(カウンターテナー)/ジョイス・ディドナート(メゾ・ソプラノ)/エド・リヨン(テノール)/ハリー・ビケット(指揮)/コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団/コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団]発売日:2023年05月26日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:5,500円(税込、送料無料)
衝撃の問題作―ヘンデル《テオドーラ》ROHより登場!1750年に初演されたオラトリオ《テオドーラ》は、はるか270年余りの時を経て、2022年初演の地であるコヴェント・ガーデンに舞台作品として帰ってきました。その舞台は異教徒ローマ人の駐在する大使館に置き換えられ、大使館の従業員に身をやつしたキリスト教徒が、密かに大使館の破壊工作を進めるもののそれが露見し、首謀者のテオドーラは捕らえられ性的暴行を加えられる…… 2022年夏、新国立劇場で上演された《ペレアスとメリザンド》の演出で話題を呼んだイギリス演劇界の鬼才ケイティ・ミッチェルによる演出は、オリジナルの台本に描かれた宗教間の確執を現代の政治的対立によるテロリズムに大胆に読み替えた問題作として、賛否両論の渦を巻き起こしました。 音楽面ではバロックから現代まで幅広いレパートリーを持つ、タイトル・ロールのジュリア・ブロック、ディディムス役にヨーロッパを中心に絶大な人気を誇る若きカウンターテナー、ヤクブ・ヨゼフ・オルリンスキという注目の二人の俊英歌手と、アイリーンを持ち役とするベテラン、ジョイス・ディドナートらを擁する歌唱陣が精確な歌唱技術と豊かな感情表現を見事に両立。ヘンデルの音楽劇作品をその中心レパートリーとし欧米の名だたる歌劇場でその声価を高めたハリー・ビケットが、コヴェント・ガーデンの合唱団とオーケストラを率い、このヘンデル円熟期の傑作を深く清澄な響きで満たしています。
収録作曲家:
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ALMA - わが魂
アルマ・マーラー(1879-1964): 歌曲全集 [エリーゼ・カールワールツ、マリアンナ・シリニャン]MAHLER-WERFEL, A.M.: Songs (Complete) (Meine seele) (Caluwaerts, Shirinyan)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:FUG796
CD国内仕様 日本語解説、歌詞対訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
アルマ・マーラーが残した歌曲全17作品を初収録!
ピアノは当時のオリジナル楽器を使用グスタフ・マーラーとの結婚生活のほか、多くの音楽家、芸術家と交流を持ったアルマ・マーラー。彼女自身様々な才能に恵まれていたと言われており、作曲家としては歌曲が残されています。このアルバムには、最晩年のマーラーによって出版の準備がなされた5つの歌曲(トラック3-7)から、2018年に出版された「独りの歩み」まで、全17曲が初めて収録されています。 ソプラノのエリーゼ・カールワールツは母国ベルギーを中心にヨーロッパ各地で活躍、モーツアルトからベルクまで幅広いレパートリーを持ち、これまで2枚のアルバムをリリースしています。ボーイ・ソプラノを思わせる澄んだ中高音域から、深い憂いを帯びた低音域まで多彩な表現力で、作品の魅力を伝えています。 ピアノは来日経験もあるアルメニア出身のマリアンナ・シリニャン。アルマが生きた時代のスタインウェイから美しい音色を引き出しています。収録作曲家:
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〈#bruckner2024〉
ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第4番「ロマンティック」
(第3稿/コーストヴェット版) [マルクス・ポシュナー(指揮)/ウィーン放送交響楽団]BRUCKNER, A.: Symphony No. 4, "Romantic" (1888 version, ed. B. Korstvedt) (Complete Symphony Versions Edition, Vol. 8) (M. Poschner)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:C8085
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
CAPRICCIOレーベルと国際ブルックナー協会の主導で、ブルックナーの生誕200年にあたる2024年までにブルックナーの全交響曲のすべての稿(バージョン)を録音しようという企画、 「#bruckner2024」の第8弾。 先に発売されて好評の第1稿と第2稿に続き、当CDで交響曲第4番の3つの稿が最新のコーストヴェット版で揃いました。第4番の第3稿はブルックナーが弟子のレーヴェやシャルク兄弟らの意見をきいて改訂したことから「改ざん版」などと呼ばれた時期もありましたが、コーストヴェットはそのような見方を排し、第3稿を実際の演奏経験を経た上でブルックナー自身による実用的な改訂版と位置付けています。ポシュナーは速めのテンポを基調にしつつ、緩急の差をはっきりと付けるなど曲想の変化を明瞭に打ち出してゆき、コーストヴェットの考えを音として立証しています。 ポシュナーの指揮で揃った第1稿及び第2稿との聞き比べに加え、フルシャ/バンベルク響やヴァンスカ/ミネソタ管など第3稿を採用した他の演奏といった聞き比べの楽しみも広がりそうです。 ※国内仕様盤には専門誌等で好評を得ている石原勇太郎氏(国内ブルックナー協会会員)による日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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バツェヴィチ(1909-1969):
序曲/ピアノ協奏曲
2台のピアノとオーケストラのための協奏曲
弦楽、トランペットと打楽器のための音楽 [ペーテル・ヤブロンスキー(ピアノ)/ニコラス・コロン(指揮)/フィンランド放送交響楽団 他]BACEWICZ, G.: Piano Concerto / Concerto for 2 Pianos / Overture (P. Jablonski, Brauss, Finnish Radio Symphony, N. Collon)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:ODE1427-2
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,970円(税込)
再評価著しいバツェヴィチの協奏的作品を集めた貴重なアルバム。
ニコラス・コロン指揮フィンランド放送響、ピアノにペーテル・ヤブロンスキーと、演奏家にも注目!演奏家として、作曲家として、20世紀ポーランド楽壇を席巻したグラジナ・バツェヴィチ。彼女自身が極めて優れたヴァイオリニストであったことからヴァイオリン奏者は早くから彼女の作品に注目して来ましたが、近年はクリスティアン・ツィメルマンらが演奏するようになってピアノ作品も広く注目されています。当CDはポーランドの独立回復100周年(2018年)を記念する国際文化プログラムの一環として、アダム・ミツキエヴィチ協会と共同で制作されたもので、バツェヴィチの協奏的作品を3曲収録。いずれも録音が極めて少ないものばかりで貴重です。 バツェヴィチは次のような言葉を残しています。「私は[ポーランドの同世代の作曲家からは]孤立しています。なぜなら私は作品における形式を重視しているからです。もし物を乱雑に置いたり、物が積み重なっているところに石を投げたりすれば、崩れるに決まっています。同様に、音楽においても構造的な法則が必要で、自立できるようにしなければならないのです。もちろんその法則は古いものである必要は決してありません」 その言葉通り、2曲の協奏曲と「弦楽、トランペットと打楽器のための音楽」はいずれも伝統的な急-緩-急の3楽章形式をとっていますが、その語法は桁外れの情熱家だったと伝えられるバツェヴィチらしく、両端楽章はエネルギッシュでヴィルトゥオーゾ的、中間楽章は沈思や深い祈りや畏怖の念を感じさせて、コントラストが鮮やかです。技術的要求は高度ですが、当盤ではソリストもオーケストラも万全の対応を見せています。冒頭に序曲を置いて一晩のコンサートのように仕上げています。 ※国内仕様盤には原盤解説の日本語訳が付属します。収録作曲家:
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ハインリヒ・ローレ(1716-1785):
ルカ受難曲 [シーリ・ソーンヒル(ソプラノ)/マルクス・シェーファー(テノール)/ヒューゴ・ハイマス(テノール) 他/ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)/ケルン・アカデミー]ROLLE, J.H.: St. Luke Passion (Thornhill, Bill, M. Schäfer, Hymas, Kölner Akademie, Willens)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:555525-2
CD 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
マグデブルクのアルトシュタット・ギウナジウムで30年以上カントール職を務め、当時絶大な名声を誇っていたハインリヒ・ローレが1744年の受難節に書いた「ルカ受難曲」。ケルン・アカデミーとヴィレンズは2016年にローレの「マタイ受難曲」世界初演を行い、アルバムを発表、高く評価されています。 この「ルカ受難曲」は、ルカによる福音書の第22章39節から23章の終わりまでを原文として、新しく構成されたテキストを用いたもので、各セクションはアリアを中心に、レチタティーヴォ、コラール、合唱が配置されています。1744年、ローレ30歳前の作品ですが、その作曲技法は熟練の域に達しており、18世紀の中部及び、北ドイツで書かれた受難曲を代表する名作の一つに位置づけられるものです。 福音史家はベテラン、マルクス・シェーファーが担当。他の歌手たちも素晴らしい歌唱を聴かせます。
収録作曲家:
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ルビンシテイン(1829-1894):
弦楽四重奏曲 Op.17-2、Op.17-3 [ラインホルト四重奏団]発売日:2023年05月26日
CD価格:1,800円(税込)
ピアノ曲や交響曲で知られるロシアの作曲家・ピアニスト、アントン・ルビンシテイン。彼は10曲の弦楽四重奏曲を遺しましたが、アルバム収録のこの2曲は1855年に出版されています。J.S.バッハとメンデルスゾーンの伝統を継ぐこの作品は、ライプツィヒを中心に人気を獲得、彼の生前から何度も繰り返し演奏されました。 弦楽四重奏曲Op.47-1と3(777709)と同じく、古典派からロマン派作品を得意とするラインホルト四重奏団による演奏です。
収録作曲家:
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ヘンデル(1685-1759)/テレマン(1681-1767):
歌劇《インドの王妃クレオフィーダ》 [シュザンヌ・ジェローム(ソプラノ)/フローリアン・ゲッツ(バリトン)/ホルヘ・ナバーロ・コロラド(テノール) 他/イェルク・ハルベック(指揮・チェンバロ)/イル・グスト・バロッコ]発売日:2023年05月26日
CD 3枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
1731年に初演されたヘンデルの歌劇《インドの王ポーロ》を、テレマンが再構築当時、ヘンデルのイタリア語による歌劇は非常に人気が高く、この作品も初演後1年でイギリスからヨーロッパ全土で上演されるようになりました。 これを知ったテレマンは、激動の人生を送ったアレキサンダー大王と、インド王ポーロと彼の妻クレオフィーダとの絡み合いがハンブルクの聴衆にも理解できるように、メタスタージオ作のイタリア語のレチタティーヴォをクリストフ・ゴットリープ・ヴェントにドイツ語に翻訳させ、物語のヒロインをポーロの妻クレオフィーダに変更、全体を再構築しました。そのためアリアはヘンデルのオリジナルのまま、イタリア語で歌われています。 演奏は南ドイツの最も重要なバロック・オーケストラのひとつ“イル・グスト・バロッコ”。歌手たちの表現力豊かな歌唱を支え、作品に新たな命を吹き込みました。
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グラウプナー(1683-1760):
2人のソプラノとバスのためのカンタータ全集 [マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルク(ソプラノ)/ハンナ・ツムザンデ(ソプラノ)/ドミニク・ヴェルナー(バス)/フロリアン・ヘイエリック(指揮)/キルヒハイマー・バッハコンソート(古楽器使用)]発売日:2023年05月26日
CD価格:2,475円(税込)
ドイツ、ザクセン公国に生まれたグラウプナー。ヨハン・クーナウに学び、ハンブルク歌劇場のチェンバロ奏者を務めながら(同じ時期にヘンデルがヴァイオリン奏者として在籍していた)、次々とオペラを作曲していました。当時はJ.S.バッハよりも高い評価を受けていたというグラウプナーcpo声楽作品シリーズです。 今作では1720年から21年に作曲された2人のソプラノとバスのためのすべてのカンタータを選曲。この5曲は聖週間から復活祭後の3度目の日曜日までの教会暦によるもので、グラウプナーが従事していたダルムシュタット宮廷の歌手たち、とりわけソプラノ歌手の高い能力を存分に駆使した、歌の妙技が盛り込まれています。 18世紀作品を得意とする2人のソプラノ歌手ヴェルネブルクとツムザンデ、安定の歌唱を聴かせるヴェルナーによる演奏でお楽しみください。
収録作曲家:
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グラウン(1703-1759):
歌劇《シッラ》 [ベジュン・メータ(カウンターテナー)/ヴァレル・サバドゥス(カンターテナー)/ハーゲン・マツァイト(カウンターテナー) 他/アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)/コーロ・マギーニ(合唱)/インスブルック音楽祭管弦楽団]発売日:2023年05月26日
CD 3枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
約270年ぶりに蘇演されたグラウンの歌劇《シッラ》、世界初録音古代ローマの政務官で独裁官となったシッラ(ルキウス・コルネリウス・スッラ)の物語。シッラが内戦によって政敵を倒して恐怖政治を確立した後、突然の退位を発表するまでが、奔放な恋愛模様を絡めて描かれています。この話は18世紀に人気があったようで、モーツァルトやヘンデルも「シッラ」を題材とした歌劇を書きました。グラウンの作品ではプロイセン王フリードリヒ2世による台本が注目されます。 カウンターテナーのベジュン・メータやヴァレル・サバドゥス、男声ソプラノのサミュエル・マリーニョ、ソプラノのロベルタ・インヴェルニッツィと豪華キャストを揃えるところは、さすが名門音楽祭。アレッサンドロ・デ・マルキが指揮するインスブルック音楽祭管弦楽団も輝かしい演奏を聴かせます。 ※オリジナルはフランス語台本ですが、ここではGiovanni Pietro Tagliazucchiによるイタリア語台本に基づき、イタリア語で上演されています。
収録作曲家:
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クロンマー(1759-1831):
2つのクラリネットのための協奏曲 Op.35
コンチェルティーノ Op.38 [パオロ・ベルトラミーニ(クラリネット)/コッラド・ジュフレディ(クラリネット)/ブルーノ・グロッシ(フルート)/マルコ・スキアヴォン(オーボエ)/ロベルト・コヴァルスキ(ヴァイオリン)/スイス・イタリア語放送管弦楽団/ハワード・グリフィス(指揮)]発売日:2023年05月26日
CD価格:2,475円(税込)
モラヴィア出身、ウィーンで活躍したフランツ・クロンマー(チェコ名フランティシェック・クラマーシュ)は、100曲以上の弦楽四重奏を含む300作以上の作品を遺しました。彼の作品の詳細な目録がチェコの音楽学者カレル・パドルタによって作成、発表されたのは1997年になってからでしたが、それ以前からクラリネットのための作品は多くの人々に愛されてきました。 このアルバムに収録された「2つのクラリネットのための協奏曲」は1803年の作品で、行進曲風の第1楽章、メランコリックな第2楽章、ロンド形式の終楽章の3楽章で構成。全曲を通じてクラリネットの妙技が存分に発揮されており、とりわけ第3楽章の軽やかな旋律が魅力的。当時の批評家たちにも絶賛されました。またクロンマーは多くの管楽器のためのパルティータやセレナードを書いており、この「コンチェルティーノ」もその流れにあるもので、各奏者の名人芸を際立たせることよりも、調和のとれたアンサンブルを楽しむように書かれています。 演奏は各々がソリストとして活躍する名手たち。
収録作曲家:
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ハウゼッガー(1872-1948):
交響的作品全集[3枚組] [アリ・ラシライネン(指揮)/ケルン西ドイツ放送交響楽団/アントニー・ヘルムス(指揮)/バンベルク交響楽団/ノールショピング交響楽団]発売日:2023年05月26日
SACD-Hybrid×1/CD×2 3枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
グラーツに生まれ指揮者として活躍したジークムント・フォン・ハウゼッガーの交響的作品全集。ワーグナーの流れを汲む半音階的な和声を活かした後期ロマン派風の作品は、当時高く評価されるも、やがて時代の波に乗ることができず忘れられてしまいました。しかしアリ・ラシライネンが2005-06年に録音した「野生(自然)交響曲」に注目が集まり、その作品が少しずつ再評価されるようになりました。 この3枚組に収録された作品の作曲時期はハウゼッガーのほぼ全活動期間にわたり、若々しい「ディオニュソス幻想曲」や最も成功を収めたという「バルバロッサ」など多彩な作品を聴くことができます。ブルックナー好み、積極的に指揮したというハウゼッガーらしい、どれも規模が大きくパワフルかつ重厚な響きを持つ作品です。
収録作曲家:
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ハチャトゥリアン(1903-1978):
交響曲 第3番 「交響詩曲」
ガイーヌより組曲 第3番 [フランク・ベールマン(指揮)/ロベルト・シューマン・フィルハーモニー]発売日:2023年05月26日
CD価格:2,475円(税込)
トランペットとオルガンの饗宴! ハチャトゥリアンの渾身の作品ハチャトゥリアンの交響曲第3番は、1947年の「ロシア革命30周年記念」のために交響詩として作曲され、その年の12月にムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルによって初演されました。15本のトランペットとオルガンを含む大編成のオーケストラのために書かれ、荒れ狂うような音の洪水の中、五音音階による民族的な旋律が時折聞こえてくるなど、ハチャトゥリアンらしさ満点。最後は圧倒的な大音響で結ばれます。 その特異な編成によって一般的な演奏には向かないという批判を受けましたが、スターリンが没した後、「交響曲第3番」として復活しました。録音が少ない曲だけに、最新録音の登場は歓迎されるでしょう。 併録のガイーヌからの抜粋も聴きものです。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
交響曲全集[7枚組 BOX] [トーマス・ダウスゴー(指揮)/デンマーク国立交響楽団/デンマーク国立合唱団]発売日:2023年05月26日
CD 7枚組価格:6,225円(税込、送料無料)
デンマーク音楽史上屈指の天才にして問題児、ルーズ・ランゴーの交響曲全集。作曲家の母国のレーベルと演奏家たちが10年余りをかけて取り組んだ一大プロジェクトです。収録内容の点でも演奏と録音のクオリティの点でも、このレパートリーの基準となるにふさわしいものと言えるでしょう。 ※初出時の6.200001(SACDハイブリッド・ディスク)から、通常CDに仕様変更しての再発売となります。
収録作曲家:
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グズムンドソン(1977-):
The Gospel of Mary
オラトリオ『メアリーのゴスペル(福音)』 [ベリト・ノルバッケン(ソプラノ)/オーフス・シンフォニエッタ/ホルズル・アウスケルソン(指揮)/レイキャヴィク・スコラ・カントルム]GUÐMUNDSSON, H.: Gospel of Mary (The) [Oratorio] (Norbakken, Schola Cantorum Reykjavicensis, Århus Sinfonietta, Áskelsson)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.224736
CD価格:2,250円(税込)
アイスランドの作曲家フーギ・グズムンドソンの宗教的オラトリオ。19世紀に発見された新約聖書の外典『マリアによる福音書』からインスピレーションを受けて書かれたもので、ここに登場するマリアは“マグダラのマリア”と考えられています。 グズムンドソンの劇的な音楽描写とノルバッケンの美しい歌声が聴きどころです。
収録作曲家:
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チェルンホイ(1960-):
声による劇「enTmenschT」
私たちの時代のアートワーク [エルゼ・トルプ(ソプラノ)/オリス・オーヤ(アルト)/ポール・ベントリー=エンジェル(テノール) 他]TJØRNHØJ, L.: enTmenschT (Theatre of Voices, Hillier)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.224739
CD価格:2,250円(税込)
2つの世界大戦という激動の時代を背景に、実在した2組4人の登場人物(シャルロッテ・サロモンとアルフレッド・ウォルフソン、オスカー・ココシュカとアルマ・マーラー)が織りなす物語を朗読と歌で描いた「enTmenschT」。 人間性の本質を問うこの衝撃的な作品は、2022年のNordic Council Music Prizeにノミネートされるなど注目を集めました。
収録作曲家:
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クレナウ(1883-1946):
ヴァイオリン協奏曲
ピアノ協奏曲/交響曲 第8番 [ヘ・ジユ(ヴァイオリン)/セーアン・ラストギ(ピアノ)/ハンス・グラーフ(指揮)/シンガポール交響楽団]KLENAU, P. von: Concertos / Symphony No. 8 (Ziyu He, Rastogi, Singapore Symphony, H. Graf)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.224744
CD価格:2,250円(税込)
ワーグナー、ブルックナー、リヒャルト・シュトラウスなど後期ロマン派のイディオムを用いた大編成の楽曲を好んだクレナウ。このアルバムでは第二次世界大戦中に書かれた3作品を紹介しています。 無調と調性の間を揺れ動きながらも、時に美しい旋律が見え隠れするヴァイオリン協奏曲とピアノ協奏曲。まるで古典派に戻ったかのような清明な主題が発展していく「交響曲第8番」と聴きごたえある作品です。 ヴァイオリン協奏曲のソリストを務めるのは2016年ユーディ・メニューイン国際コンクールの覇者、中国のヘ・ジユ。ピアノ協奏曲のソリストは北欧歌曲の伴奏で定評のあるセーアン・ラストギ。ハンス・グラーフが全曲を手堅くまとめています。
収録作曲家:
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Frozen Moments
凍りついた瞬間
メテ・ニルスン(1985-):作品集 [ヨナス・フロルンド(バセット・クラリネット)/ヌォヴォ四重奏団]NIELSEN, M.: String Quartet / Alone / Apart / Kvartet til minde om en sang (Frozen Moments) (Frølund, NOVO Quartet)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.224745
CD価格:2,250円(税込)
デンマークの若き作曲家メテ・ニルスンのデビュー・アルバム。10年間にわたる作曲活動の集大成と言える1枚です。 ほぼ全曲にわたり「D」の音が楽器を鳴り続ける「1楽章の弦楽四重奏曲」(後半になってようやく他の音が登場)、名手ヨナス・フロルンドによる特殊奏法を交えたバセット・クラリネット(18世紀末に作られた通常のクラリネットより音域がやや広い楽器で、モーツァルトのクラリネット協奏曲はこの楽器のために書かれたと考えられています)の独白が美しい「Alone」他、全6曲を聴くことができます。
収録作曲家:
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リゲティ(1923-2006):
ピアノ練習曲 全集
カプリッチョ集 [チェン・ハン(ピアノ)]LIGETI, G.: Piano Études / Capriccios (Han Chen)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.574397
CD価格:1,600円(税込)
リゲティ後期の代表作の一つ「ピアノのための練習曲集」は、ピアノの音色表現の可能性を徹底的に探究し、複雑なリズムと幾何学模様を思わせる音の組み合わせによって独特の世界を構築しています。当初はドビュッシーの練習曲に倣って12曲になるはずでしたが、構想が膨らみ全18曲になりました。 このアルバムには1947年に書かれた2曲のカプリッチョも収録。ユーモラスな第1番とバルトーク風の 第2番、どちらもキャラクターのはっきりした音楽です。 演奏は1992年生まれのチェン・ハン。2013年の中国国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得、以降超絶技巧の持ち主としてアデス(8.574109)、リスト(8.573415)、ルビンシテイン(8.573989)他、様々な作品のアルバムを発表。注目を高めています。
収録作曲家:
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アダン(1803-1856):
バレエ音楽『オルファ』 全2幕 [カリーナ・フリストヴァ(コンサートマスター、ヴァイオリン・ソロ)/ヴェセラ・トリチコヴァ(ハープ)/ダリオ・サルヴィ(指揮)/ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団]ADAM, A.: Orfa [Ballet] (Sofia Philharmonic, Salvi)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.574478
CD価格:1,600円(税込)
『ジゼル』が名高いアドルフ・アダンが書いた14作のバレエ曲、その最後から2番目の作品が『オルファ』です。 シナリオは北欧神話から採られ、親子二代にわたる神々の対立を描いたもの。ロキ(ローゲ)やオーディン(ヴォータン)が登場するストーリーは、ワーグナーの《ニーベルングの指環》や映画『マイティー・ソー』にも使われた、人気のある定番素材の一つです。初演では、当時大人気を誇っていたイタリアのバレエ・ダンサーで振付師ファニー・チェッリートをタイトルロールに起用し、大ヒットを記録しました。 音楽的には、いくつもの楽器に華やかなソロ・パートがあるのも特徴です。世界初録音となるこの演奏は、フランス国立図書館に所蔵されたアダンの自筆総譜からコピーされた新版を用いています。 オーベールやマイアベーア作品でおなじみのダリオ・サルヴィの指揮は、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団から華やかでスペクタルな音色を存分に引き出すとともに、各楽器の見せ場を引き立てています。
収録作曲家:
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セーチェーニ(1825-1898):
ピアノ作品集(舞曲集、セレナード) [ジェルジ・ラーザール(ピアノ)/イシュトヴァーン・カッシャイ(ピアノ)]SZÉCHÉNYI, I.: Dances for Piano / Serenade in A Minor (Lázár, Kassai)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.574506
CD価格:1,600円(税込)
19世紀から20世紀のハンガリーで隆盛を誇ったセーチェーニ家。自由主義の指導的な地位に立つ人材を多く輩出した彼らの中でも、イムレ・セーチェーニは傑出した人物でした。彼は有能な外交官で、ベルリン駐在のオーストリア・ハンガリー大使も務め、リスト、ヨハン・シュトラウス2世、スッペ、ワルトトイフェル、ビスマルクなど、当時の有力な音楽家や政治家たちと親交を結びつつ、作曲家としてシュトラウス一族を思わせる親しみやすいメロディ・ラインを持つ小品を数多く書き上げています。 彼が最も得意としたのは舞曲で、マズルカ、ポルカ、セレナードは多くの人々を魅了しました。既発アルバム(8.573807)で、彼自身がオーケストレーションを施した様々な舞曲を聴くことができますが、ここではピアノによる22曲をお楽しみいただけます。 演奏は「セーチェーニ家のピアノ曲」(GP786)と同じくカッシャイとラーザールの2人が担当。
収録作曲家:
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大作曲家 チャイコフスキー
朗読と音楽で綴る生涯 [デイヴィニア・キャディ作]CADDY, D.: Great Composers in Words and Music - Pyotr Il'yich Tchaikovsky
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.578369
CD価格:1,600円(税込)
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Korean Tapestry
韓国女性作曲家によるアート・ソング集 [チョ・ギョン(ソプラノ)/チョ・ウォン(バス)/パク・ウンヒ(ピアノ)]Korean Tapestry - Korean Art Songs by Leading Korean Women Composers (Kyoung Cho, Won Cho, Eun-Hee Park)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.579129
CD価格:1,600円(税込)
日本ではあまり耳にすることのない韓国の歌曲集。この国でも声楽への愛は深く、Ga-Gok または‘Art Song’と呼ばれる一連の歌曲は国の激動の歴史を通じて存在感を維持してきました。 このアルバムには現代の韓国を代表する女性作曲家たちの独唱と二重唱曲を収録。どの曲も新鮮な音の使い方を聴かせながらも、基本的には調性を用いた耳なじみのよいものとなっています。言葉の柔らかい響きを活かした歌の数々をお楽しみください。とりわけ最後に収録された「アリラン」は圧巻の仕上がりです。
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ISTRIAN RHAPSODY
イストリアン・ラプソディ [デヤン・ラツィック(ピアノ)/トミスラフ・ファチニ(指揮)/クロアチア・ラジオ・テレビ合唱団/イヴァン・レプシッチ(指揮)/ミュンヘン放送管弦楽団 他]Croatian Music - LAZIĆ, D. / DEVČIĆ, N. / MATETIĆ RONJGOV, I. (Istrian Rhapsody) (Lazić, Munich Radio Orchestra, Repušić)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:900332
CD価格:2,250円(税込)
クロアチア生まれの音楽家たちによる母国の音楽文化へのオマージュCHANNEL CLASSICSやONYXに多くの録音がある人気ピアニスト、デヤン・ラツィックと、ミュンヘン室内管弦楽団の首席指揮者イヴァン・レプシッチは1歳違いでともにクロアチアの生まれ。このアルバムは、クロアチア西部のイストラ(イタリア名イストリア)半島の音楽文化に彼らが捧げるオマージュです。イタリア、スロヴェニアと国境を接するイストラ半島は豊かな民俗音楽の宝庫で、五音音階の独特な使用、個性的な和声とリズムは、合唱や民族舞踏によって伝承されてきました。 ラツィックは早くから作曲にも取り組んでいて、このアルバム冒頭に収められた「イストリアの様式によるピアノ協奏曲」は5楽章から成る演奏時間36分余りの堂々たる作品。エキゾチックなサウンドとピアノのヴィルトゥオジティを堪能できます。 続く「イストリア組曲」はクロアチア音楽界の重鎮だったデヴシッチによる民俗音楽を素材とした作品。バルトークを思わせる箇所もあれば異なる風合いもあり、興味深い音楽です。トラック10で使われているソピラはリードを持つ民族楽器で、その個性的な音色は地域のシンボルとされています。 最後を締めくくる「イストリア民族賛歌のオルタレーション」はイストリア民族賛歌の旋律を主題とした12の変奏曲。
収録作曲家:
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レオポリタ(レオポリタヌス)(生年不詳 - 1589):
Musica Liturgica - 復活祭のミサ曲 他(典礼音楽集) [マルチン・シェレスト(オルガン)/アンジェイ・コセンジャク(指揮)/ヴロツワフ・バロック・アンサンブル]LEOPOLITA, M.: Missa Paschalis / Resurgente Christo Domino (Martinus Leopolitanus) (Szelest, Wrocław Baroque Ensemble, Kosendiak)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:CDAccordACD314
CD価格:3,225円(税込、送料無料)
16世紀ポーランドの作曲家マルチン・レオポリタの貴重な宗教音楽集。 作曲家レオポリタに関する資料や記録は極めて少なく、その生涯には不明なことが多いのですが、現ウクライナのリヴィウ、当時はポーランド領ルヴフの生まれと推測されています。現存する彼の作品はここに収められたものがすべてで、Missa Paschalis(復活祭のミサ曲)は16世紀ポーランドで書かれたミサ曲の中で唯一完全な形で今に伝えられているものとして貴重です。 アンジェイ・コセンジャクとヴロツワフ・バロック・アンサンブルが2021年にリヴィウ、キーウ、ビリニュスに招待された時に、このミサ曲をプログラムに載せて好評を得たことから録音が実現しました。彼らによる「ポーランドのバロック以前の作品集」の第12作となります。 極小編成の男声アンサンブル(カウン ターテナー2/テノール2/バス2)による清冽な歌唱は、時空を超えてウクライナ西部の歴史へと想いを誘うようです。
収録作曲家:
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デュティユー(1916-2013):
チェロ協奏曲「遙かなる遠い国へ」
デュサパン(1955-):
チェロ協奏曲「アウトスケイプ」(改訂版) [ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール、デイヴィッド・ロバートソン、クリスティーナ・ポスカ、フランス国立管弦楽団]DUTILLEUX, H.: Tout un monde lointain / DUSAPIN, P.: Outscape (Julien-Laferrière, Orchestre National de France, D. Robertson, Poska)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:ALPHA886
CD価格:2,475円(税込)
ジュリアン=ラフェリエールが弾く
現代チェロ協奏曲の傑作二題1990年フランス生まれのジュリアン=ラフェリエール。2017年に新設されたエリザベート王妃国際音楽コンクール・チェロ部門の初代覇者となり、ALPHAからは既に2枚のアルバムをリリース、高い評価を得ています。 今回のアルバムは現代のチェロ協奏曲を2曲収録。1970年にロストロポーヴィチによって初演されたデュティユーの「遥かなる遠い国へ」は、ボードレールの『悪の華』をモチーフにした5楽章からなる作品。2015年に作曲されたデュサパンの「アウトスケイプ」は、今回が世界初録音となっています。 高度なテクニックと鋭い感性で、近現代作品にこれまでも高い親和性をみせてきたジュリアン=ラフェリエールらしく、ここでも冴えわたる演奏で作品の世界観を表現しきっています。 -
発売日:2023年05月26日
CD価格:2,475円(税込)
アーロン・ピルザンが弾くシューマンとヴィトマン1995年オーストリア生まれのアーロン・ピルザンは、モーツァルテウムでカール=ハインツ・ケマーリングに学んだのち、ハノーファー音楽学校のラルス・フォークトのもとで研鑽を積みました。2014年にCDデビュー、2021年にはALPHAより、こだわりの不等分律によるバッハの「平均律」をリリースし、大きな話題を呼んでいます。 ALPHA第2弾となる今作ではシューマンの2作品と、シューマンから大きな影響を受けているというヴィトマンを収録。シューマン若き日の傑作の一つ「クライスレリアーナ」は際立った構成力で物語を語るように聴かせ、シューマンの生涯最後の作品とされる変奏曲では、慈しむような美しいタッチで魅了します。 ヴィトマンによる「ユモレスク」はその第10曲に、後に収められたシューマンの変奏曲が1小節引用されているなど、関連性の深い作品。ピルザンはこの作品でも持ち前のメリハリの効いたコントロールで、現代的な音の間に散りばめられた美しいフレーズをごく自然に引き立て、浮かび上がらせています。
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BECAUSE
黒人霊歌と黒人作曲家による歌曲集 [レジナルド・モブリー、バティスト・トロティニョン]発売日:2023年05月26日
CD価格:2,475円(税込)
カウンターテナーとジャズ・ピアノによる、ポップスのような黒人霊歌ジョン・エリオット・ガーディナーなど一流の古楽指揮者に信頼を置かれているアメリカ出身のカウンターテナー、レジナルド・モブリー。ジャズやポップスでの活動も多く、プロとしての初舞台は日本のミュージカル・シアターで、当時は東京ディズニーランドのアクター/シンガーとして働いていたのだそう。 今回の彼にとって初めてのソロ・アルバムは、黒人霊歌と黒人作曲家による歌曲を集めたもので、共演はクラシカルな作品の発表も多いフランスのジャズ・ピアニスト、バティスト・トロティニョン。黒人霊歌の多くはトロティニョンによるアレンジで収められており、冒頭からフュージョンを思わせるビートに乗せた疾走感溢れる演奏で惹きつけられます。 さらに、初の黒人女性作曲家と言われるフローレンス・プライスの作品から、モータウン・レコードのソングライター、バレット・ストロングによるソウル・ナンバーまでを収録、張りのあるカウンターテナーで楽しむことが出来ます。
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トーマス・ビーチャム・
コンダクツ・リヒャルト・シュトラウス
R.シュトラウス(1864-1949):
作品集 [トーマス・ビーチャム(指揮)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団]STRAUSS, R.: Orchestral Music (Royal Philharmonic, Beecham)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:ARIADNE5021
CD価格:2,025円(税込)
初出! ビーチャムとロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団による
リヒャルト・シュトラウスの3曲のライヴ音源イギリスの指揮者トーマス・ビーチャムは、若い頃からリヒャルト・シュトラウス作品を愛し熱心に演奏したことで作曲家の信頼を得て、シュトラウスが没するまでのおよそ40年間にわたり良き関係を築きました。 このアルバムにはビーチャムが1946年に設立したロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とのシュトラウス作品の1955年から56年のライヴ録音が収録されています。設立して10年を経たオーケストラは、ビーチャムの構想を完全に反映できる、まさに手兵として成長しており、両者の最良の関係が聴き取れることでしょう。中でも1956年10月17日の演奏はこれが初出。そして「マクベス」はビーチャムによるこの作品唯一の録音でもあり、彼のディスコグラフィへの新たな追加作品となります。 なお、交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」と「ドン・ファン」は、以前リリースされていたアルバムの音源にリマスターしたもので、一層聴きやすくなりました。収録作曲家:
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Visionary and Poet - 夢想家と詩人
スクリャービン(1872-1915):
前奏曲/練習曲他 [ダニエラ・ローマ(ピアノ)]SCRIABIN, A.: Piano Music (Scriabin Visionary and Poet) (Roma)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:CDS7984
CD価格:1,950円(税込)
神秘主義者で、斬新な和声を駆使した前衛的な作品を書いたスクリャービンですが、若い頃はショパンの影響が感じられるロマンティックな作品を多く書いています。 このアルバムでは、そのような初期作品を中心に選曲。アルバム・タイトル通り、「夢想家にして詩人」としてのスクリャービンの世界へと誘います。 演奏はイタリア出身のダニエラ・ローマ。ヴィボ・ヴァレンティア音楽院で学んだ後、アムステルダムやザルツブルクで研鑽を積み、国際的なピアニストとして活躍しています。
収録作曲家:
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メルカダンテ(1795-1870):
Messa Solenne - 荘厳ミサ曲
独唱、男声合唱と管弦楽のための [フランチェスコ・メーリ(テノール)/マッテオ・リッピ(テノール)/マリオ・カッシ(バッソ・カンタンテバリトン)/ニコラ・ウリヴィエーリ(バス・バリトン)/ファブリツィオ・カッライ(指揮)/ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場管弦楽団&合唱団 他]MERCADANTE, S.: Messe Solenne (critical edition by F. Callai) (Meli, Lippi, Cassi, Ulivieri, Genoa Carlo Felice Theater Chorus and Orchestra, Callai)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:CDS7986
CD価格:1,950円(税込)
現代によみがえったメルカダンテの大作ミサ曲、
初演の地ジェノヴァで世界初録音。ロッシーニとヴェルディを結ぶ世代のオペラ作曲家の中でも重要な存在だったメルカダンテ。その晩年のミサ曲が150年余りを経て蘇りました。 当CDの演奏時間76分が示すとおりの大作で、充実した書法は作曲家の円熟を示しています。男声合唱と4人の男声ソリストのために書かれ、1868年1月19日にジェノヴァで初演されました。その後は忘却の淵に沈んでいたものの、近年行われた同地のドラッツォ=ジュスティニアーニ資料館の調査で発見されました。 世界初録音の栄誉を担ったのはジェノヴァのカルロ・フェリーチェ劇場、指揮者と花形のテノール・ソロ二人の生まれもジェノヴァです。収録作曲家:
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HEROÏNES - ヒロインたち
フランス・バロック声楽作品に描かれる女性たち [ヴィクトワール・ビュネル、アンナ・レイノルト、ギレム・ヴォルムス、カミーユ・ドラフォルジュ、アンサンブル・イル・カラヴァッジョ]発売日:2023年05月26日
CD価格:2,475円(税込)
本場ヴェルサイユ発。
イタリア風味のフランス音楽を通じて描かれる女性たちフランスの古楽シーン最前線をゆく若き俊才たちが、解像度の高いフランス・バロック解釈を聴かせてくれる声楽作品集。フランス語の詩や台本の持ち味を最大限生かしながら、そこにイタリア由来の音楽様式を接ぎ木して生まれたルイ14世時代のフランス宮廷音楽様式。そうしたルーツをふまえつつ、イタリア語の作品も交えてその魅力を探るプログラムが興味深く起伏に富んでおり、長めのカンタート(フランス式カンタータ)でも短い歌曲でも、演奏は深い味わいに満ちています。 歌い手は、ル・ポエム・アルモニークやレ・クリ・ド・パリなど一流アンサンブルに加わり着実に実績を上げてきたヴィクトワール・ビュネル、レザ―ル・フロリサンやピグマリオン、カペラ・メディテラネアなどの注目公演で存在感を発揮してきたアンナ・レイノルト、古楽に縛られない歌劇界での活躍も目立つギレム・ヴォルムスの3人。さまざまなアンサンブルで活躍する古楽器奏者たちが集うアンサンブル・イル・カラヴァッジョも古楽器それぞれの音色をよく生かして声を支え、団体名の由来となった画家の作風にも通じるコントラスト鮮やかな解釈で耳を惹きつけてやみません。 選曲のテーマは「女主人公たち」。運命に翻弄されながら自らの人生を選び取ってゆく伝説上の女性たちから酒飲み男の恋慕の歌まで、描き出される女性像の多彩さも魅力の一つ。作曲家たちそれぞれの個性がよく際立つ選曲にもなっており、フランス古楽を聴き深めてゆく上でも参考になる学びの多い1枚と言ってよいでしょう。 -
DÉRIVE (漂流) [FLYGMASKIN (Julien De Borman、Sébastien Willemyns)]
発売日:2023年05月26日
CD価格:2,475円(税込)
エレクトロニクスとアコースティックの幸福な融合2012年に結成されベルギーを中心に活動する、Julien De BormanとSébastien WillemynsによるユニットFLYGMASKINのファースト・アルバム。エレクトロニクスと、アコーディオンやヴァイオリンといったアコースティック楽器の響きが心地よく一体化し、程よい高揚感も持ちながら、たいへんリラックス出来る美しい音楽です。 マイケル・ナイマンやヤン・ティルセンなどのリスナーにお薦め。
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ギリシャの
ブズーキ名曲集 [ディミトリス・パパゲオルギウ(ブズーキ)]Greek Bouzouki Classic / Dimitris Papageorgiou(Bouzouki)
発売日:2023年05月26日
CD価格:1,725円(税込)
ギリシャ音楽を代表する弦楽器ブズーキは、過去90年に渡りギリシャ音楽のレパートリーの中心に存在してきました。 このアルバムは、『クリミナル・マインド 国際捜査班』ドラマ・シリーズやBBC One、BBC Four、ナショナルジオグラフィックなどのドキュメンタリー番組、そのほか数多くのテレビ番組に120以上のアルバムと300曲以上のカスタム・トラックを提供してきた作曲家&マルチプレイヤー、ディミトリス・パパゲオルギウが、ブズーキの音と演奏を、その歴史にふさわしい敬意と解釈で保存し、次の世代へと受け継いでいきたいという思いから制作しました。 パナギオティス・トゥンダスやヴァンゲリス・パパゾグルなどの作曲家による時代を超えて愛されているブズーキの名曲・人気曲に加え、映画『その男ゾルバ』のアレクシス・ゾルバを讃えるオリジナル曲を収録しています。
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komorebi ~ 木漏れ日 [トリオ・ペルトマー・フラーニェ・ペルコラ]
発売日:2023年05月26日
CD価格:2,475円(税込)
楽器と時空を超えた現代と古楽のアンビエントな交錯、第2弾歌と、古楽器と現代楽器の混合編成で美しい音楽を奏でるフィンランドのユニット、トリオ・ペルトマー・フラーニェ・ペルコラによるセカンド・アルバムは、日本語の『木漏れ日』がそのままタイトルとなったもの。 前作『aer ~ 大気』(FUG770)同様、透明感溢れる歌声とアコースティック楽器による沁み入るようなアンサンブルに、控えめなエレクトロニクスのエコーが掛かるオーガニックな響きが、聴く者を北欧の雄大な自然へと誘います。
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BYRD1589
バード(1543頃-1623):
Songs of sundrie natures
様々な自然の歌(1589年出版) [レイチェル・ヘイワース(ソプラノ)/デイジー・ウォルフォード(ソプラノ)/マーサ・マクロリナン(メゾ・ソプラノ) 他 ディヴィッド・スキナー(指揮)/フレットワーク(古楽器使用)/アラミレ(声楽アンサンブル)]発売日:2023年05月26日
CD 2枚組価格:3,075円(税込、送料無料)
「ブリタニア音楽の父」として敬愛されるウィリアム・バードの作品をデヴィッド・スキナー率いる合唱団“アラミレ”が演奏したアルバム。前作「BYRD1588」での1588年に出版された《詩篇、ソネット、悲しみと敬虔の歌曲集》の録音(INV1006)が、同曲集初の完全収録として高く評価されましたが、今作ではその翌年に作曲された3声から6声までの歌を全曲演奏しています。 作品はアマチュア、プロを問わず、全ての奏者たちのために書かれており、ヴァイオル・コンソート(ヴィオラ・ダ・ガンバのアンサンブル) と、多声部が織りなす精緻な声との組み合わせによるさまざまなテーマを持つ曲を楽しむことができます。 デヴィッド・スキナー率いる合唱団“アラミレ”は、15世紀から1930年代までのイギリス教会音楽を演奏&録音するプロジェクトを進めています。共演する“フレットワーク”は35年の歴史を誇り録音も来日公演も数多い、イギリスを代表するヴァイオル・アンサンブルです。
収録作曲家:
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ラジオ・ドラマ『言葉と音楽』
ペドロ・ガルシア=ベラスケス(音楽)
サミュエル・ベケット(台本) [ヨハン・レイゼン、ジャン=クロード・フリサン、アルフォンス・スマン、ル・バルコン]発売日:2023年05月26日
CD価格:2,475円(税込)
ベケットの戯曲に登場する、役としての「音楽」を新作!『ゴドーを待ちながら』などで知られる劇作家サミュエル・ベケットによるラジオ・ドラマ『言葉と音楽』。衰えた老人ながら感情の起伏が激しい「クローク」と、従者である「ジョー(言葉)」と「ボブ(音楽-演奏で表現される)」による、ベケットらしい簡素な言葉を使った不条理なやり取りが描かれます。 ここで音楽が重要な役割を受け持ちますが、1962年BBCで最初に放送された時にはベケットのいとこであるジョン・S.ベケットが音楽を担当、その後何度か新たな音楽を付ける試みがなされており、現在ではモートン・フェルドマンによるものが有名です。 今回ここに新たな音楽を作曲したのは、コロンビア系フランス人作曲家ペドロ・ガルシア=ベラスケス。フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン各1本と弦楽四重奏にコントラバス、2人が操作するエレクトロニクスという編成で、浮遊感と不安定感のある、作品の世界観を上手く表現した音楽となっています。 ベルギーの俳優ヨハン・レイゼン(この録音後2023年3月に亡くなっています)とフランスの俳優ジャン=クロード・フリサンによる熱演、ル・バルコンの安定したアンサンブルでお楽しみください。なお演じられる言語は英語、ブックレットにはベケット自身による仏語訳も掲載されています。
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ノクターン
ショパンとフィールドから離れて [ホス・デ・ソラウン]発売日:2023年05月26日
CD価格:2,475円(税込)
様々なノクターンを楽しむ一夜のライヴノクターン(夜想曲)といえば現代ではまずショパン、そしてその創始者と言われるフィールドが思い浮かぶところですが、このアルバムにはそのほかの様々な作曲家によるノクターンが収められています。フォーレなどは比較的知られるところですが、レスピーギやバーバーといった作曲家の名前も見られるのが嬉しいところで、フランス、イタリア、アメリカ、ルーマニア、ブルガリアと、様々な国の音楽が聴ける点もたいへん魅力的。いずれの作品もロマンティックなショパンと比べると、より「夜」の印象が強い静けさを感じさせるもので、中でも鐘を模したエネスクの作品は非常に興味深い響きとなっています。 演奏はGRAND PIANOでのエネスクのピアノ作品全集や、NAXOS、Ibs CLASSICALでの録音でも高い評価を得ているスペインのピアニスト、ホス・デ・ソラウン。それぞれの作品に深く寄り添った美しい演奏を聴かせています。 フアン・マルク財団のオーディトリアムで行われた「Música en la noche 夜の音楽」というシリーズでのライヴ録音。
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シェイクスピア
『ヘンリー六世』第1部-第3部 [ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー]発売日:2023年05月26日
DVD 3枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
15世紀のランカスター朝最後のイングランド王を題材としたシェイクスピアの「ヘンリー六世」は、シェイクスピアの史劇の中でも、最も激動の人生を送った人物を主人公としています。 第1部ではヘンリー五世の死去にはじまり、フランスとの戦い(ジャンヌ・ダルクの登場)に続いて、若きヘンリー六世は図らずも対立するヨーク家とランカスター家によるバラ戦争のきっかけを作ります。第2部ではヘンリー六世にフランスから嫁いだマーガレット王妃との政略結婚の後、ヨーク家とランカスター家の抗争が激化、ヘンリー六世は戦いに敗れ落ち延びます。そして第3部では復位したのもつかの間、ロンドン塔に幽閉されたヘンリー六世はグロスター公リチャードによって殺害されます。 オーウェン・ホースリー&グレゴリー・ドラン監督、名優マーク・クォートリー主演のスリリングな舞台をお楽しみください。
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ワーグナー(1813-1883):
楽劇《トリスタンとイゾルデ》
- オーケストラ・パッション
シンフォニック・コンピレーション ~ フリーヘルによる編曲 [ハンスイェルク・アルブレヒト(指揮)/シュターツカペレ・ワイマール]WAGNER, R.: Tristan und Isolde (arr. H. de Vlieger as An Orchestral Passion) (Weimar Staatskapelle, H. Albrecht)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:OC1729
CD価格:1,950円(税込)
オルガンによるブルックナー:交響曲全集の録音に取り組んでいるアルブレヒト、
指揮者としてワーグナーの編曲を振るOehmsレーベルでのオルガン録音で注目されているハンスイェルク・アルブレヒトは、指揮者としても活躍中。ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団の芸術監督で、バーリ(イタリア)のペトルッツェッリ劇場の首席客演指揮者も務めています。 尊敬する音楽家として真っ先にストコフスキーを挙げるアルブレヒトは、大オーケストラのための編曲作品も好んでとり上げ、Oehmsにはマゼール編の 『言葉のない指環』 (OC1872) の録音がありました。今回はワーグナーの楽劇《トリスタンとイゾルデ》の音楽の抜粋を、ヘンク・デ・フリーヘルが管弦楽用に編曲したものをとりあげています。収録作曲家:
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To the Northern Star
ルーマン(1694-1758):
フルートのための室内楽作品集 [フラウグィッシモ 他]発売日:2023年05月26日
CD価格:2,100円(税込)
スウェーデンのバロック期を代表するユーハン・ヘルミク・ルーマンの作品集。ストックホルムの音楽一家に生まれたルーマンは、王室礼拝堂の一員として才能を認められたのち、王の許しを得てロンドンに留学、ヘンデルから教えを受け、その影響を故国に広めたことで「スウェーデン音楽の父」「スウェーデンのヘンデル」と称されました。 このアルバムにはフルートとギターに特化した作品を演奏するユニークなアンサンブル「フラウグィッシモ」を中心に、フルートが活躍するルーマンの室内楽とアリアを収録。師ヘンデルに倣い多楽章で構成された3つのフルート・ソナタ、フルート・パートのオブリガートを含む2曲のアリアと、18世紀初頭のストックホルムでの宮廷サロン・コンサートを想起させる華やかなトリオ・ソナタを聴くことができます。
収録作曲家:
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マコンキー(1872-1958)&
ウィリアムズ(1872-1958):
〈歌曲集 第2集〉 [ジェイムズ・ギア(テノール)/ロナルド・ウッドリー(ピアノ)]発売日:2023年05月26日
CD価格:2,100円(税込)
2022年に生誕150年を迎えたヴォーン・ウィリアムズと彼の弟子エリザベス・マコンキーの歌曲を紹介するプロジェクト、第1集(RES10299)の続編です。今作の収録曲は、ヴォーン・ウィリアムズ初期を代表するロセッティの詩による歌曲集「命の家」(1940年初演)と、1954年から1958年に書かれた晩年の歌曲集「4つの最後の歌」の2作品。またマコンキーの歌曲は、1920年代半ばにヴォーン・ウィリアムズに師事してから、1960年代から70年代にかけて英国モダニズムの美学に傾倒するまでの間に作曲されたもので、ほぼ未発表の作品です。 今作でもテノール歌手のジェイムズ・ギアとピアニストのロナルド・ウッドリーが、長年のパートナーシップの継続から生まれる、息の合った演奏を披露しています。
収録作曲家:
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ピアノ・デュオによるベートーヴェン
〈交響曲全集 第2集〉
ベートーヴェン:交響曲 第5番
シューマン:アンダンテと変奏
サン=サーンス:
ベートーヴェンの主題による変奏曲 [テッサ・アイス(ピアノ)/ベン・スクーマン(ピアノ)]Piano Duo Recital: Uys, Tessa / Schoeman, Ben - BEETHOVEN, L. van / SCHUMANN, R. / SAINT-SAËNS, C. (Symphonies, Vol. 2)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:SOMMCD0650
CD価格:2,025円(税込)
第1集(SOMMCD0637)が好評を得たフランツ・クサヴァー・シャルヴェンカの編曲によるベートーヴェンの交響曲全集。編曲をしたシャルヴェンカはポーランド系ドイツの作曲家。彼の兄ルートヴィヒ・フィリップ・シャルヴェンカも作曲家として知られています。兄弟はベルリンでツェルニーの弟子であったテオドール・クラクにピアノを師事しており、この編曲にもベートーヴェン直系の弟子(ツェルニーはベートーヴェンに直接師事していた)ならではの作品に対する敬愛が感じられる見事な仕上がりを見せています。 この第2集には4手版の交響曲第5番の他、シューマンの「アンダンテと変奏」、ベートーヴェンのピアノソナタ第18番 Op.31-3の第3楽章を用いたサン=サーンスの「ベートーヴェンの主題による変奏曲」が収録されています。
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ピアノ・デュオによるベートーヴェン
〈交響曲全集 第3集〉 [テッサ・アイス(ピアノ)/ベン・スクーマン(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Symphonies, Vol. 3 - Nos. 2, and 7 (arr. F.X. Scharwenka for 2 pianos) (Uys, Schoeman)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:SOMMCD0666
CD価格:2,025円(税込)
第1集(SOMMCD0637)、第2集(SOMMCD0650)がヨーロッパの音楽誌で高く評価されたフランツ・クサヴァー・シャルヴェンカの編曲によるベートーヴェンの交響曲全集。全6集が予定されており、この第3集には4手版の交響曲第2番と交響曲第7番が収録されています。耳の不調に苦しんだ時期に作曲されるも、明るい曲想を持つ第2番、心地よいリズムに貫かれた第7番、とベートーヴェン作品の中でも楽天的な2曲をテッサ・アイスとベン・スクーマンが息のあったデュオで聴かせます。 編曲をしたシャルヴェンカはポーランド系ドイツの作曲家。彼の兄ルートヴィヒ・フィリップ・シャルヴェンカも作曲家として知られています。兄弟はベルリンでツェルニーの弟子であったテオドール・クラクにピアノを師事しており、この編曲にもベートーヴェン直系の弟子(ツェルニーはベートーヴェンに直接師事していた)ならではの作品に対する敬愛が感じられる見事な仕上がりを見せています。 演奏しているのは南アフリカのケープタウン出身のピアニスト、テッサ・アイスと、同じく南アフリカ出身のペン・スクーマンによるピアノ・デュオ。2020年にはベートーヴェン生誕250周年記念として、シャルヴェンカ編曲による交響曲全9曲の録音を行うとともに、ロンドンを中心に各地でコンサートを行い好評を得ています。
収録作曲家:
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〈ブラームス・バイ・アレンジメント 第2集〉
ロビン・ホロウェイ(1943-)による
オーケストラ編曲集 [ポール・マン(指揮)/BBC交響楽団]Orchestral Music - BRAHMS, J. / SCHUMANN, R. (Brahms by Arrangement, Vol. 2 - Orchestrations by Robin Holloway) (BBC Symphony, P. Mann)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:TOCC0450
CD価格:1,950円(税込)
TOCCATAのブラームス・バイ・アレンジメント、第1集は弦楽五重奏曲やクラリネット五重奏曲を弦楽三重奏に凝縮したものでしたが(TOCC-66)、この第2集は4手連弾または2台ピアノによる曲をオーケストラへと拡大したプロジェクトです。 編曲は英国の作曲家ロビン・ホロウェイ。彼は「2台ピアノのためのソナタ Op. 34a」について「規模の大きさと充実した構造、作品に込められた野心と感情の深さは、シンフォニックな表現が似つかわしい」と語り、交響曲として再創造しました。シューマンの「カノン形式の練習曲」はドビュッシーが2台ピアノに編曲した版を更にオーケストレーションしたものです。
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インジェニェーリ(1536-1592):
〈作品集第3集〉
ミサ曲「シュザンヌはある日」他 [ガレス・ウィルソン(指揮)/ケンブリッジ・ガートン大学合唱団/王立ウェールズ音楽大学ヒストリック・ブラス]INGEGNERI, M.A.: Ingegneri, Vol. 3 - Missa Susanne un giour (Choir of Girton College, Cambridge, G. Wilson)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:TOCC0677
CD価格:1,950円(税込)
モンテヴェルディの師として知られるイタリア・ルネサンス後期の作曲家インジェニェーリは、複雑な対位法を駆使した複合唱(polychoral)様式の音楽で生前高い評価を得ていました。それはバロックへの移行前夜、洗練の極みに達していたルネサンス多声音楽の姿を示すものです。 インジェニェーリ作品の演奏に熱意を注ぐガレス・ウィルソンとケンブリッジ・ガートン・カレッジ合唱団による第3集では、ルネサンス時代に大ヒットしたシャンソン「シュザンヌはある日」を定旋律とするミサ曲と二重合唱用のモテットを収録。アルバム中6曲を古楽器の管楽アンサンブルで演奏することでサウンドに変化をつけています。
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ファルカシュ(1905-2000):
〈室内楽作品集 第6集〉 [ギューラ・シュトゥレル(ヴァイオリン)/島貫ゆかり(ヴィオラ)/デーネシュ・ヴァーリョン(ピアノ)/シュトゥレル四重奏団]FARKAS, F.: Chamber Music, Vol. 6 (Stuller, Yukari Shimanuki, Várjon, Stuller Quartet)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:TOCC0682
CD価格:1,950円(税込)
TOCCATAレーベルの人気シリーズ、フェレンツ・ファルカシュの作品集。13作目となるこのアルバムではファルカシュのヴァイオリンを用いた室内楽作品に焦点が当てられています。 ハンガリーに生まれ、プダペスト音楽アカデミーで学んだ後、ローマの聖チェチーリア音楽院でレスピーギに学び作曲の研鑚を積んだファルカシュ、ここで聴ける作品は1930年代から1990年代までと作曲年代に隔たりがありますが、どれも快活なリズムと民謡風の旋律が用いられた親しみやすいものばかりです。弦楽四重奏曲の演奏はヴィオラ奏者島貫ゆかりが名を連ねるシュトゥレル四重奏団が担当。島貫はヴァイオリンとヴィオラのための練習曲でも見事な演奏を披露しています。
収録作曲家:
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エルプ(1858-1944):
〈オルガン作品集 第1集〉 [ヤン・レヘトラ(オルガン)/パウラ・マルミヴァーラ(コール・アングレ)/マルコ・ユロネン(チェロ)/アンナ=レーナ・ハイコラ(ヴァイオリン)]ERB, M.J.: Organ Works, Vol. 1 (Malmivaara, Haikola, Ylönen, Lehtola)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:TOCC0691
CD価格:1,950円(税込)
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フローベルガー(1616-1667):
〈チェンバロのための組曲集 第3集〉 [ギルバート・ローランド(チェンバロ)]FROBERGER, J.J.: Suites for Harpsichord, Vol. 3 (Rowland)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:ATH23213
CD 2枚組価格:2,775円(税込)
バロック時代の組曲形式の創始者とみなされているフローベルガーの組曲のほとんどはアルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグの4曲で構成されていますが、この第3集にはジーグを欠く3曲構成の組曲もいくつか収録されています。内容は驚くほど多彩で、どれも聴きごたえがあります。 演奏は1946年スコットランド生まれのチェンバロ奏者ギルバート・ローランド。現在ヨーロッパにおける最古参奏者の一人で、DIVINE ARTレーベルのヘンデル:組曲や、NAXOSレーベルでのソレール:ソナタ全集、ラモー:クラヴサン曲集などが高く評価されています。
収録作曲家:
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Souvenirs d’oiseaux
鳥の思い出 [ロデリック・チャドウィック(ピアノ)]Piano Recital: Chadwick, Roderick - MESSIAEN, O. / HARRISON, S. / JOLAS, B. / ANDERSON, J. / DEBUSSY, C. / GRIEG, E. (Souvenirs d'oiseaux)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:DDA21240
CD 2枚組価格:2,775円(税込)
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Afrikosmos
マイケル・ブレイク(1951-):
アフリコスモス [アントニー・グレイ(ピアノ)]BLAKE, M.: Afrikosmos (Gray)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:DDA21374
CD 3枚組価格:3,825円(税込、送料無料)
南アフリカの作曲家マイケル・ブレイクの大作組曲「Afrikosmos アフリコスモス」。バルトークの「ミクロコスモス」とアフリカ各地の先住民族の音楽に触発されたこの作品は、若い演奏者や専門家向けのさまざまな難度による小品で構成されています。 ほとんどの作品にはアフリカ独自の音階やハーモニー、音楽技法が用いられており、演奏するピアニストには指を鳴らすなど打楽器的な奏法や、時には口笛を吹くなど多彩な表現が要求されます。
収録作曲家:
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Spanish Meditations & Dances
グレゴリー・フリッツェ:
スペインの瞑想曲と舞曲 [ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)/ロデリック・チャドウィック(ピアノ)]FRITZE, G.: Spanish Meditations and Dances (Skærved, Chadwick)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:DDA25239
CD価格:1,650円(税込)
アメリカの作曲家、グレゴリー・フリッツェが、ヴァイオリニスト、ピーター・シェパード・スケアヴェズのために作曲、編曲した17曲の「スペインの瞑想曲と舞曲」。エイキサイティングな曲と静かな曲が混在する各々の曲名は、長年にわたりフリッツェに大きなインスピレーションを与えてきたというスペインの町や地域から採られており、情熱的なヴァイオリンの旋律とダイナミックなピアノの伴奏は、聴き手にスリリングな体験をもたらします。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
2台ピアノのための組曲
ピアノ三重奏曲集 [ミハウ・ロト(ピアノ)/フーベルマン・ピアノ三重奏団]RACHMANINOV, S.: Suites for 2 Pianos / Piano Trio Works (Karaśkiewicz, M. Rot, Huberman Piano Trio)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:DDX21101
CD価格:2,250円(税込)
ポーランドのピアニスト、バルバラ・カラシキエヴィチとミハウ・ロトによるラフマニノフの2台ピアノのための作品集。収録はポーランドの2か所のホールで行われました。 またピアノ三重奏曲は、カラシキエヴィチの主導により結成された“フーベルマン・ピアノ三重奏団”による演奏。このアンサンブル名はポーランド出身のヴァイオリニスト、ブロニスラフ・フーベルマンにちなんで付けられたものです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
Tranquillity [ジョナサン・フィリップス(ピアノ)]BACH, J.S.: Piano Music (Tranquillity) (J. Phillips)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:DDX21102
CD価格:2,250円(税込)
タイムズ誌で「真のクォリティと技巧を備えた音楽家」と称賛された英国のピアニスト、ジョナサン・フィリップス。BBCをはじめ、ロシア、イタリア、スウェーデンのテレビとラジオに出演し、イギリス、ヨーロッパでリサイタルを行うベテランです。 この「Tranquillity」と題されたアルバムでは、J.S.バッハ作品の中から、静けさと瞑想的な雰囲気を湛えた作品が集められています。演奏にはブゾーニやシロティによる編曲版を使用。
収録作曲家:
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THE VOICE OF CASALS
カザルスの声
無伴奏チェロによるカザルスへのトリビュート [ロジェ・モレーリョ・ロス(チェロ)]Cello Recital: Morelló Ros, Roger - MARAIS, M. / BACH, J.S. / CASSADÓ, G. / FÁBREGAS, E. / MIGÓ, M. (The Voice of Casals)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:IBS-22023
CD価格:2,250円(税込)
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Anthology
サクソフォンのためのコンテンポラリー・ミュージック [アンソニー・ブラウン(サクソフォン)/カール・レイヴン (サクソフォン)/ベン・パウエル(ピアノ) 他]Saxophone Recital: Brown, Anthony - ARGÜELLES, J. / GOVES,L. / JACKSON, S. / ROSS, G./ SCOTT, A. (Anthology - Contemporary Music for Saxophones)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:MEX77101
CD価格:2,250円(税込)
ウィグモアホールでのコンサートや、BBCフィル、ハレ管、他英国の主要オーケストラとの共演や、ミュージカルの舞台での演奏などでも活躍する名サックス奏者アンソニー・ブラウンのMetierレーベルのデビュー・アルバム。完成までに5年を要したプロジェクトで、アルバムのために委嘱されたそれぞれの作品には独自の音世界があり、エキサイティングなデュオとソロ作品を楽しむことができます。 トラック7-9におけるルイーズ・スティーヴンスの「ディストラクション」とは、演奏に集中するプレイヤーの鼻をくすぐったりすることで意図的に気を散らすという役割のことで、奏者の忍耐力を試し、作品に興味深い効果をもたらします。
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ポール・ウィッテイ(1970-):
The Morning [ラウト(アンサンブル)/アイスブレーカー(アンサンブル) 他]WHITTY, P.: Morning (The) (Enever, Welton, Laws, [rout], Icebreaker)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:MEX77113
CD価格:2,250円(税込)
アンサンブル『rout ラウト』 と『Icebreaker アイスブレーカー』のために書かれたポール・ウィッティの作品集。 ウィッティは北アイルランド生まれの作曲家で、サウンド・アーティストとしても活躍。作曲家のサム・ヘイデンとポール・ニューランドと共に『rout』としてコンサート・ツアーを行い、数多くの音楽祭にも出演、人気を博しています。 アルバム収録曲の「Nature is a language~」はマイケル・ゴードンの「Yo Shakespeare」の素材を再構成したリズミカルな作品。「The Morning」はトーマス・アーンのカンタータを素材として再構成、再編成されています。
収録作曲家:
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ジェフリー・アレン(1927-2021):
ピアノ・ソナタ全集 [マレイ・マクラクラン(ピアノ)]ALLEN, G.: Piano Sonatas (Complete) (M. McLachlan)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:MSV77502
CD 5枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
エセックス生まれ、オーストラリアで活躍した作曲家ジェフリー・アレン。100曲近くの作品を遺し、オーストラリアの音楽界に多大な影響を与えました。この5枚組には彼が作曲したピアノ・ソナタの全てを収録。一見、シンプルに見えるソナタの端々に、並外れた独創性と色彩豊かな魅力が宿っています。この録音は20世紀/21世紀のピアノ・ソナタの歴史に大きな貢献とになるでしょう。 マレイ・マクラクランはこれまでにベートーヴェン、ミャスコフスキー、プロコフィエフのピアノ・ソナタ全曲をはじめ、チェレプニンやシチェドリンらの稀少作品の録音が高く評価されているピアニストです。
収録作曲家:
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COAL
ドローン・パリス:
サクソフォンのためのニュー・ミュージック [エリ・コルマン(ソプラノ・サクソフォン)/キム・ケダル(アルト・サクソフォン)/ノアム・ドレンバス(テナー・サクソフォン)/マーヤン・ジェイムズ(バリトン・サクソフォ/アルト・サクソフォン)]PARIS, D.: Abyss / All the Roads Are Blocked / Hollow Memory (Coal) (Dorembus, James, Kedar, Korman)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:MSV92109
CD価格:1,650円(税込)
アメリカのサックス奏者・作曲家ドローン・パリスのアルバム。イスラエルで育ったことが彼女の政治的思想に影響を与え、これらが自身の音楽的創造性、美学、哲学に反映されています。「石炭」を意味するタイトルのアルバム「COAL」は現代社会における気候変動から世界的なパンデミック、国際紛争の可能性まで、複合的な課題を念頭に置きながらサクソフォンの豊かな色彩で表現するというもの。 アルバムでは世界的サックス奏者ノアム・ドレンバスを中心に、イスラエル出身の3人の奏者たちが演奏を繰り広げています。
収録作曲家:
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Prokofiev Story [滝千春(ヴァイオリン)、沼沢淑音(ピアノ)]
PROKOFIEV, S.: Violin Sonatas Nos. 1 and 2 / Peter and the Wolf (arr. Takénori Némoto) (Prokofiev Story) (Chiharu Taki, Yoshito Numasawa)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:MYCL-00027
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
ユーディ・メニューイン国際コンクール第1位など数々の国際コンクールに入賞し、早くから注目を集めてきた実力派ヴァイオリニスト、滝千春の満を持してのデビュー・アルバムです。 本人にとって最も大事な作曲家の一人、プロコフィエフの2つのソナタと珍しい「ピーターと狼」のデュオ編曲版を収録。定評の高い技術をもとに、滝千春が才気煌めく演奏を披露します。プロコフィエフの神秘的な空気感とストーリーをつくり上げる情熱的な美音とメロディ。ヴァイオリンとピアノが激しく呼応しあう絶妙なアンサンブル。まさに圧巻の演奏です。またピアノの沼沢淑音の卓越した演奏が音楽に彩りを加えます。滝千春が紡ぐ芸術性高い新たなストーリーをお楽しみ下さい。
収録作曲家:
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RODANDO [Gabriela Garrubo]
発売日:2023年05月19日
CD価格:2,250円(税込)
ブラジル系ノルウェー人シンガー、コンポーザーのガブリエラ・ガルボ初めてのアルバム。ノルウェー国内のライヴ・シーンではその美しい歌声と、モダン・ノルウェー・ジャズ、ブラジルの80年代ポップス、そしてボサノヴァを絶妙にブレンドしたサウンドが既に大きな評判を呼んでいます。
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Legata - レガータ
近現代のユダヤに根差す歌曲集 [ナーマ・ゴールドマン(メゾ・ソプラノ)/ジューリオ・ザッパ(ピアノ)]Vocal Recital: Goldman, Na'ama - ARGOV, S. / BAT, E. / ENGEL, J. / KORNGOLD, E.W. / MAHLER, G. (Legata)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:SM421
CD価格:1,950円(税込)
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J.S.バッハ(1685-1750):
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ全集 [エイドリアン・バターフィールド(ヴァイオリン)/サイラス・ウォルストン(チェンバロ)]発売日:2023年05月19日
CD 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
英国を拠点に活躍する古楽系ヴァイオリニスト、エイドリアン・バターフィールドと、NAXOSからリリースされているルクレールのヴァイオリン・ソナタ集でバターフィールドと息のあった共演を聴かせるチェンバロのサイラス・ウォルストンが演奏するバッハのソナタ集。バッハ作品を得意とするバターフィールドならではの豊かな感性に支えられた演奏が楽しめます。 サイラス・ウォルストンはこのアルバムがSOMMレーベルへのデビューとなります。
収録作曲家:
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エリック・マッケロイ(1992-):歌曲集
Tongues of Fire - 炎の舌 [ジェイムス・ギルクリスト(テノール)/エリック・マッケロイ(ピアノ)]MCELROY, E.: Songs (Tongues of Fire) (Gilchrist, McElroy)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:SOMMCD0665
CD価格:2,025円(税込)
1992年アメリカ生まれ、英国のオックスフォードを拠点に活躍する作曲家エリック・マッケロイの歌曲集。 すでにオーケストラや室内楽、ピアノのための作品を数多く発表しているマッケロイは、20世紀の詩人たちの詩にも関心が高く、彼らのテキストを元にした作品など多くを発表しています。ロバート・グレーヴスの「死んだ男の残り火」は戦争を主題に、またアルバムタイトルでもあるグレヴェル・リンドップの「炎の舌」からは詩の持つ官能性が引き出されています。 これらの歌曲を表情豊かに歌うのは英国のベテラン・テノール、ジェイムス・ギルクリスト。彼がレーベルに録音した「英国歌曲の100年」シリーズはメディアで高く評価されています。ピアノは作曲家自身が担当しています。
収録作曲家:
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ディーテル・アマン(1962-):
Core - Turn - Boost
unbalanced instability [シモーネ・ツグラッゲン(ヴァイオリン)/バルドゥア・ブレニマン(指揮)/バーゼル・シンフォニエッタ]AMMANN, D.: Core / Turn / Boost / Unbalanced Instability (Zgraggen, Basel Sinfonietta, Brönnimann)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:8.551474
CD価格:1,600円(税込)
フリー・ジャズと即興演奏で活躍したスイスの異色作曲家ディーテル・アマンの60歳を記念したアルバム。 アマンは1980年代初頭からフリー・ジャズ・バンド「Donkey Kong's Multi Scream」でベース、トランペット、キーボードを演奏し、国際的なフェスティヴァルで演奏しています。同時にバーゼルの音楽アカデミーで音楽理論と作曲を学び、ヴォルフガング・リームとヴィトルト・ルトスワフスキのマスタークラスを受講。現代音楽の作曲家としても一目置かれるようになりました。 このアルバムにはヴァイオリン協奏曲として書かれた「unbalanced instability」と、オーケストラのための三部作 「Core」「Turn」「Boost」を収録。「Core」と「Turn」はルツェルン音楽祭の委嘱作で、「Turn」の初演を指揮したピエール・ブーレーズは「自発性を最高水準の芸術性にまで考え抜くというパラドックス」を達成していると称賛しました。「Boost」はジョナサン・ノット指揮のルツェルン交響楽団が初演しています。
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コリリアーノ(1938-):
〈ピアノ作品全集〉
ピアノ協奏曲/オスティナートによる幻想曲
ポールのための前奏曲/幻想的練習曲他 [フィリップ・エドワード・フィッシャー(ピアノ)/ディヴィッド・アラン・ミラー(指揮)/オールバニ交響楽団]CORIGLIANO, J.: Solo Piano Music (Complete) / Piano Concerto (P.E. Fisher, Albany Symphony, D.A. Miller)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:8.559930
CD価格:1,600円(税込)
歌劇《ヴェルサイユの幽霊》や映画『レッド・バイオリン』の音楽などを手掛けたアメリカの作曲家ジョン・コリリアーノがこれまでに書いたソロ・ピアノ曲のすべてと、ピアノ協奏曲を収録したCD。 1968年作曲の「ピアノ協奏曲」は基本的に無調が用いられた4楽章形式の曲。疾走する第1楽章、軽やかな第2楽章のスケルツォ、抒情的な第3楽章、印象的なフーガで始まる終楽章と聴きどころ満載です。 1986年に開催された“第7回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール”の課題曲として書かれた「オスティナートによる幻想曲」は、演奏家のミニマリストとしての資質を試すもの。執拗な音の繰り返しが特長です。 コリリアーノの友人でバイオテクノロジーの専門家、アマチュア・ピアニストであるPaul Sekhriのために書かれた前奏曲では、ラフマニノフ作品からの引用も聴くことができます。他には、左手のための練習曲を含む技巧的な「幻想的練習曲」、自身の即興演奏を元にした「Winging It」を収録。 演奏はヘンデルからロシア音楽まで幅広いレパートリーを持つイギリス出身のピアニスト、フィリップ・エドワード・フィッシャーです。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ三重奏曲集 第8集〉 [アクィナス・ピアノ三重奏団]HAYDN, J.: Keyboard Trios (Piano Trios), Vol. 8 (Aquinas Piano Trio)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:8.574391
CD価格:1,600円(税込)
2008年から継続するNAXOSのハイドン「ピアノ三重奏曲」シリーズ第8集。演奏はシリーズ第5集から引き続きアクィナス・ピアノ三重奏団が担当しています。 このアルバムには、1780年以降の円熟期に書かれた作品と、1766年に書かれた規模の小さいディヴェルティメントを収録。この時代にウィーンで出版されたピアノ三重奏曲のほとんどは、貴族階級の女性たちのための作品と考えられており、彼女たちが自宅で楽しむことを主として書かれていたようです。 第6番はウィーンのアルタリア社から出版された作品。2つの楽章で構成されていますが、簡潔な第1楽章に比べ、第2楽章はテンポがゆったりとした長大なメヌエットになっています。第13番ハ短調は第1楽章が2つの主題を持つ変奏曲形式で書かれており、第2楽章は意表を突く転調と長大なコーダを備えた充実した構成を持っています。第5番はヴァイオリンと鍵盤楽器のための二重奏曲が原曲で、チェロ・パートは後に別人の手で加えられたとされています。第7番はソナタ形式を用いずに書かれ、様々な工夫が凝らされています。
収録作曲家:
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ツェルニー(1791-1857):
ピアノ・コンチェルティーノ集 [ローズマリー・タック(ピアノ)/リチャード・ボニング(指揮)/イギリス室内管弦楽団]CZERNY, C.: Piano Concertinos, Opp. 78 and 650 / Fantaisie et Variations brillantes (R. Tuck, English Chamber Orchestra, Bonynge)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:8.574458
CD価格:1,600円(税込)
現在ではピアノ練習曲の作曲家として知られるカール・ツェルニーは、ベートーヴェン、クレメンティ、フンメルの弟子で、リストの師。19世紀のウィーンにおいてファッショナブルな作品で高い人気を誇り、数多くの練習曲で新しいピアノ演奏の技術を開発することで名声を得ていました。 このアルバムには世界初録音となる3つの作品が収録されています。1824年のピアノ・コンチェルティーノはディアベリ社から出版された明るく軽快な作品です。第1楽章の上昇する音階はいかにも練習曲風ですが、第2楽章はモーツァルトの第21番の協奏曲の緩徐楽章を思わせる美しい旋律に満たされており、ポロネーズのリズムが楽しい第3楽章で締めくくられます。 1819年に書かれた「ブランギーニのロマンスによる幻想曲と華麗な変奏曲」は激しいニ短調の序奏ではじまり、すぐに穏やかな主題が登場、長調と短調を行ったりきたりしながら様々な装飾を施され展開していきます。 Op. 650のコンチェルティーノは、この形式による最後の作品。単一楽章の中に序奏とロンドが組み込まれています。ピアノの超絶技巧も至るところに盛り込まれた華やかな作品です。
収録作曲家:
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スミス・ブリンドル(1917-2003):
〈ギター独奏のための作品全集 第1集〉
黄金のポリフェーモ/ヴァリアント/メメント 他 [ドゥイリオ・メウッチ(ギター)]SMITH BRINDLE, R.: Solo Guitar Works (Complete), Vol. 1 (Meucci)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:8.574476
CD価格:1,600円(税込)
英国の作家・作曲家レジナルド・スミス・ブリンドルのギター作品集。 ブリンドルは6歳からピアノを始め、後にクラリネット、サックス、ギターも学びました。両親は彼を音楽家にするつもりはなく、建築の道へ進みましたが、ジャズに興味があったのでサックスの演奏も続けていました。第二次世界大戦中は王立工兵隊(Royal Engineers)に配属され、戦後は作曲家として活動。オペラを含む様々な作品を書き上げましたが、ギター作品はジュリアン・ブリームが賞賛して有名になりました。 このCDでは、失われた古代文明の謎をテーマとする「エトゥルスカン前奏曲」や、ガルシア・ロルカの詩からインスパイアされた「4つの詩」、美しい「夜想曲」やギター演奏の可能性を追求した「3つのインヴェンション」、ブリームのために書かれた「黄金のポリフェーモ」など、多彩な作品を楽しめます。 演奏は現代作品を得意とするイタリアのギタリスト、ドゥイリオ・メウッチ。カステルヌオーヴォ=テデスコやブリテン作品の録音で高く評価されています。
収録作曲家:
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チェスノコフ(1877-1944):
宗教的合唱曲集 [ジェシカ・キニー(ソプラノ)/ナタリー・マニング(アルト)/トム・バトラー(バリトン)/グラハム・ウォーカー(指揮)/セント・ジョンズ・ヴォイセス(合唱)/ケンブリッジ大学室内合唱団]CHESNOKOV, P.: Sacred Choral Music (St. John's Voices, Cambridge University Chamber Choir, Graham Walker)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:8.574496
CD価格:1,600円(税込)
ラフマニノフと同世代でロシア正教聖歌の伝統を継承する作曲家チェスノコフの作品集。 モスクワで労働者階級の家庭に生まれたチェスノコフは5歳で合唱団で歌い始め、後にタネーエフやイッポリトフ=イワノフらに師事して作曲を学びます。合唱指揮者、教師としても優れた技量を発揮し、モスクワ音楽院で後進の指導にあたりました。2つの「徹夜祷」を含む500以上の作品があり、ここではその中から2作目の「徹夜祷」他を収録。いずれもソ連による宗教音楽抑圧を経験する前の帝政時代の作品で、チャイコフスキーやラフマニノフの合唱曲に聞かれる、敬虔かつロマンティックで壮大な音響世界が広がっています。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲 第5番
リスト(1811-1886):
マゼッパ [ズービン・メータ(指揮)/バイエルン放送交響楽団]TCHAIKOVSKY, P.I.: Symphony No. 5 / LISZT, F.: Mazeppa (Bavarian Radio Symphony, Z. Mehta)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:900207
CD価格:2,250円(税込)
バイエルン放送交響楽団とズービン・メータによる、なんと初めての録音。チャイコフスキーの第5番はロス・フィルとの1977年録音(Decca)以来36年ぶりの再録音です。 メータはバイエルン放送交響楽団を度重ね指揮しており、2018年秋には急病でキャンセルしたヤンソンスに代わって日本ツアーを指揮。『音楽の友』誌で同年のベスト・コンサートに選ばれました。2020年1月にヤンソンス追悼コンサートの指揮を任されたのもメータ。これほどの厚い信頼関係がありながら、これまでLPもCDも無かった(バイエルン放送響調べ)というのは意外です。 このアルバムは2013年2月から3月にかけて行われた演奏会の際に収録されたもの。チャイコフスキーの第5番は、第3楽章を除きロス・フィル盤よりも若干遅めのテンポをとり、この曲の魅力である歌うような旋律をしっかりと聴かせます。「マゼッパ」はメータの得意曲で機能性抜群のオーケストラを駆使したゴージャスなサウンドと高揚感をたっぷりと味わえます。
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『ハーモニーの秘密』 J.S.バッハの生涯
イェルク・ハンドシュタインによる語りと様々な音源による伝記 [さまざまな演奏家]HANDSTEIN, J.: Johann Sebastian Bach - Die Geheimnisse der Harmonie (Wachtveitl, Schuch, H. Arman, G. Antonini)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:900936
CD 4枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
BR-KLASSIKの人気シリーズ「音で綴る作曲家の生涯」の最新作はJ.S.バッハ。ドイツのラジオなどで人気のナレーターとバッハ役の俳優が、バッハの幼年時代から晩年までの勤勉な仕事ぶりと家庭生活をCD3枚にわたって描きます。全編ドイツ語。物語バックには、有名演奏家による名曲の数々が部分的に使用されています。ブックレットはドイツ語のみ。 CD4には、ハワード・アーマンが指揮するバイエルン放送合唱団によるモテット「主に向かって新しき歌をうたえ」とジョヴァンニ・アントニーニが指揮するバイエルン放送交響楽団による管弦楽組曲第1番(2018年ライヴ録音)を収録。 管弦楽組曲は、ピリオド奏法を採り入れて鋭角的な響きを引き出すアントニーニの解釈を楽団がしっかりと受け止めたスリリングな出来栄えです。
収録作曲家:
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技巧と装飾
C.P.E.バッハとJ.C.バッハによる
ヴィオラ・ダ・ガンバと鍵盤のためのソナタ [グイード・バレストラッチ、パオロ・コルシ、ステファニー・ウイヨン]BACH, C.P.E. / BACH, J.C.: Viola da Gamba Sonatas (Virtuosity and Grace) (Balestracci, Corsi, Houillon)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:A543
CD価格:2,475円(税込)
大バッハの息子世代とガンバや鍵盤の関係を、楽器の響きから問い直すカフェ・ツィマーマンやレ・バッス・レユニなどフランス最前線の古楽器グループとの共演でも知られる一方、ソリストとして抜群の技量と深い音楽史的洞察に満ちた解釈を聴かせるイタリアのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者グイード・バレストラッチ。近年では共鳴弦を多く備えた弦楽器バリトンを用いてのハイドン作品集、作曲家が指定した珍しい楽器アルペジョーネによるシューベルトのソナタ録音など古典派以降の作品の録音でも注目されましたが、今回は18世紀半ばに活躍した大バッハの息子たちでも特に重要な二人に光を当てます。 次男カール・フィリップ・エマヌエル・バッハが長く仕えたフリードリヒ大王の宮廷と、末男ヨハン・クリスティアン・バッハの活躍の場となったロンドンは、どちらも18世紀には例外的にガンバの名手がいたことと、最新発明のピアノを含む鍵盤楽器に高い関心を寄せる音楽愛好家がいたことで共通しており、両作曲家ともこれら二つの楽器を使った二重奏ソナタを残している点は見逃せません。 忘れられつつあったガンバと最新のピアノを前に、多感主義の旗手エマヌエルとギャラント様式の立役者クリスティアンが紡いだ音世界の奥深さを隈なく引き出す克明な解釈の意義をさらに高めているのが、入念に選ばれた楽器の組み合わせ。鍵盤はグランドピアノ型よりも先に定着したスクエアピアノと古典派時代に製作されたモデルのチェンバロを使用し、特にチェンバロにも通じるクリスピーな美音を聴かせる1786年製ブロードウッドのオリジナル楽器による録音例は稀少。モーツァルトの登場を準備した世代がいかに貴重で魅力あふれる音世界を味わっていたか、改めて深く実感できる一枚です。
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ゴンザーガ家の輝き
デ・ヴェルトからモンテヴェルディまでの宗教作品集 [ルーカ・コロンボ、ビスカントレス]SPLENDOURS OF THE GONZAGA - Sacred Music from Wert to Monteverdi (Ensemble Biscantores, Colombo)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:A545
CD価格:2,475円(税込)
1600年前後の音楽発展を、イタリア古楽界の俊才たちが縦横無尽にルネサンスからバロックにかけてのマドリガーレや宗教曲を、当時の様式に従って専門的に演奏するイタリアの新しい古楽合唱団ビスカントレス。少数精鋭の室内楽的な響きの確かさから合唱における精緻なアンサンブルまで、一貫して手堅くも魅力的な解釈を聴かせるこの団体が、ルネサンス期にさまざまな分野の芸術を擁護・推進しイタリア宮廷文化を牽引したマントヴァのゴンザーガ家にゆかりのある作曲家たちの作品を集中的にとりあげたアルバムです。 軸となっているのはフランドル出身でイタリアに渡った16世紀屈指のマドリガーレ作曲家デ・ヴェルトと、独唱中心のオペラばかりでなくルネサンス以来の合唱音楽にも新技法を大きく取り入れ発展させた大家モンテヴェルディ。マントヴァ宮廷との縁で生まれた彼らの作品の他、フランツォーニやガストルディといった演奏機会の少ない作曲家たちの作品に潜む細やかな機微まで鮮やかに浮かび上がらせる好演です。 解説も充実(伊語/仏英訳付)。
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Music of Trust - 信頼の音楽
ズザンナ・コジェイ(1994-):
合唱作品集 [アレクサンドラ・トゥラルスカ(ソプラノ)/アグニェスカ・フフランクフ=ジェラズニ(指揮)/ナショナル・フォーラム・オブ・ミュージック合唱団/N-ハーモニー室内管弦楽団]KOZIEJ, Z.: Choral Music - Stabat Mater / Mass of Trust (Music of Trust) (National Forum of Music Choir, N-Harmony Chamber Orchestra, Franków-Żelazny)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:CDAccordACD312
CD価格:2,700円(税込)
作曲家・アレンジャーとして活躍するポーランド出身のスザンナ・コジェイの合唱作品集。 コジェイはワルシャワのフレデリック・ショパン音楽大学を卒業後、多くの作曲家のもとで研鑽を積みました。彼女の作品は、2015年に“‘Universitas Cantat'in Poznań”のコンペティションで演奏された他、数多くの合唱コンクールで賞を受賞し、ヨーロッパやアメリカで頻繁に演奏されています。 このアルバムに収録されているのは「スターバト・マーテル」と「信頼のミサ」を中心とした2016年以降に書かれた合唱作品。どの曲にもラテン語の典礼文と聖書がテキストに用いられており、彼女がモットーとしている信頼、調和、平和の概念が反映されています。作品には難解なハーモニーは使われておらず、どこか民謡を思わせる聴きやすく耳なじみのよい音楽です。
収録作曲家:
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〈次世代ソリストたちによるモーツァルト Vol.5〉
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第15番、第16番、第17番 [クレア・フアンチ、ハワード・グリフィス、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 15-17 (Next Generation Mozart Soloists, Vol. 5) (Claire Huangci, Salzburg Mozarteum Orchestra, Griffiths)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:ALPHA928
CD価格:2,475円(税込)
次世代アーティストのシリーズに、クレア・フアンチが登場!2006年浜松国際ピアノコンクール奨励賞、2011年ミュンヘン国際音楽コンクールに最年少で出場して第2位、2018年にゲザ・アンダ国際ピアノコンクール優勝など多くの入賞歴を持つクレア・フアンチ。既に様々なレーベルからCDを発売し来日公演も成功させている彼女が、次世代アーティストによるモーツァルトの協奏曲のシリーズに登場します。 モーツァルトが独自のピアノ協奏曲を確立した1784年作曲の3曲を収録していますが、フアンチは作品を自己のものとして完全に消化し、溌溂として瑞々しい音楽を繰り広げています。 彼女との共演も多く、このシリーズではお馴染みのハワード・グリフィス率いるモーツァルテウム管弦楽団のサポートも素晴らしく、ピアノと丁々発止のやり取りを展開しスリリングで躍動的な音楽づくりに貢献しました。
収録作曲家:
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ECHO - 谺
シューベルト、レーヴェ、
シューマン、ヴォルフ:
歌曲集 [ゲオルク・ニグル、オルガ・パシチェンコ]Vocal Recital (Baritone): Nigl, Georg - SCHUBERT, F. / LOEWE, C. / SCHUMANN, R. / WOLF, H. (Echo)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:ALPHA934
CD価格:2,475円(税込)
ニグルとパシチェンコの共演によるバラード・アルバムバロックや現代のオペラで活躍するバリトン歌手ニグルと、歴史的な楽器での演奏を中心に世界的に活躍するピアニスト、パシチェンコの共演によるアルバム第2弾。演奏に15分もかかるシューベルトの「すみれ」ほか、物語性の高いバラードを集めたアルバムです。 ニグルの歌唱はやさしく語り掛けるような表現がたいへん印象的ですが、時折聴かせるドラマティックな高揚や、品の良いユーモアも大変魅力的。寄り添うようなパシチェンコのピアノも素晴らしく、一部ではグラーフの楽器が装備するヤニチャーレン・ペダル(トルコ風の打楽器が鳴るペダル)や、特殊なストップによる音色の変化も楽しむことが出来ます。 ジャケットは前作(ALPHA646)に続き作曲家パスカル・デュサパンによる写真。
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ブリテン(1913-1976):
ヴァイオリン協奏曲
ブルッフ(1838-1920):
ヴァイオリン協奏曲 第1番
イン・メモリアム [カーソン・レオン、パトリック・カーン、フィルハーモニア管弦楽団]Violin Recital: Leong, Kerson - BRITTEN, B. / BRUCH, M. (Violin Concertos)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:ALPHA946
CD価格:2,475円(税込)
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スポンティーニ(1774-1851):
抒情悲劇《ヴェスタの巫女》 [クリストフ・ルセ、レ・タラン・リリク、フランダース放送合唱団、マリナ・レベカ、スタニスラス・ド・バルベラック、タシス・クリストヤニス ほか]SPONTINI, G.: Vestale (La) [Opera] (Flemish Radio Choir, Les Talens Lyriques, Rousset)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:BZ1051
CD+BOOK 2枚組価格:4,500円(税込、送料無料)
スポンティーニの出世作、ルセによる充実古楽器演奏で登場!フランスの古楽復興を牽引し、18世紀に人気を誇りながら歴史に埋もれていたイタリアやフランスの傑作を数多く発掘・紹介して話題を呼んできたクリストフ・ルセ率いるレ・タラン・リリク。近年ではサリエリがパリで発表した三つのフランス語オペラの録音で毎回話題を呼んだほか、グノー生誕200周年の2018年には《ファウスト》初演時の版を古楽器初録音(BZ1037)、ロマン派時代の音楽にも高い適性のあることを印象づけました。 その彼らが今回、西洋歌劇史を辿れば避けては通れない19世紀初頭の重要作と正面から向き合います。作曲家はベートーヴェンと同世代のイタリア人作曲家ガスパレ・スポンティーニ。かの楽聖がウィーンで《フィデリオ》の原型となる《レオノーレ》の作曲と改作に腐心していた頃、フランス皇帝ナポレオンの妃ジョゼフィーヌの後押しを受けパリで世界初演された《ヴェスタの巫女》は大いなる熱狂をもって迎えられ、後にフランスとプロイセンをまたにかけ圧倒的名声を誇ることになるスポンティーニの出世作となった作品。 古代ローマを舞台に、絶やしてはならないとされてきた神殿の炎の鎮火をめぐる大事件を、革命期ならではのスリリングな音楽展開で描いた傑作ですが、この演奏はそのダイナミックな音作りもさることながら、独唱の細やかな節回しに適切に寄り添う古楽器オーケストラの音色も実に美しく、作品本来の魅力の諸相に迫った名演に仕上がっています。 バルベラック、クリストヤニス、ヴィチャクらフランス歌劇界の錚々たる男声歌手たちと共に、ラトヴィア出身の注目歌手マリナ・レベカが鮮やかな歌唱を聴かせ、ナチュラル・トランペットのマドゥーフやトロンボーンのクレア・マッキンタイアら大物ソリストから、クラリネット磯部礼奈のような新世代の俊才まで幅広い層が加わるレ・タラン・リリクの濃淡豊かな演奏の頼もしさも格別。 革命期のオペラの魅力を十全に堪能できる演奏内容に加え、Bru Zaneレーベルならではの150ページに及ぶ仏英語による充実解説も嬉しいところです。
収録作曲家:
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ペンデレツキ(1933-2020):
弦楽四重奏曲 第1番-第4番
クラリネット四重奏曲/弦楽三重奏曲他 [ヤン・ヤクブ・ボクン(クラリネット)/メッコーレ弦楽四重奏団]PENDERECKI, K.: String Quartets Nos. 1-4 / Clarinet Quartet / String Trio (Bokun, Meccore String Quartet)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:C5493
CD価格:2,250円(税込)
クシシュトフ・ペンデレツキの弦楽四重奏曲を中心に収録した1枚。 ペンデレツキは1960年代にはトーン・クラスターを積極的に用いた前衛的な作風を追求していましたが、次第に16世紀音楽などに興味を抱き、1970年代にはスタイルを変化させて、後期ロマン派風の作品を次々と発表しました。 このアルバムには1960年代から、2016年までの室内楽作品が収録されており、弦楽四重奏曲第1番ではウェーベルン風の音楽、一転、第4番では抒情的な旋律を味わうことができます。楽章ごとに「Notturno」「Scherzo」「Serenade」「Abschied」とタイトルが付されたクラリネット四重奏曲も優れた作品です。 演奏は2007年結成のメッコーレ弦楽四重奏団。数多くの賞を受賞したポーランド有数のアンサンブルです。クラリネット四重奏曲にはポーランドを代表する奏者ヤン・ヤクブ・ボクンも参加しています。
収録作曲家:
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サン=ジョルジュ(1745-1799):
歌劇《L'amant anonyme 名無しの愛人》 [ニコル・キャベル(ソプラノ)/ジェフリー・アグパロ(テノール) 他/クレイグ・トロンピター(指揮)/ヘイマーケット・オペラ管弦楽団]SAINT-GEORGES, J.B.C. de: Amant anonyme (L') [Opera] (Cabell, Agpalo, Govertsen, Schuller, Haymarket Opera Orchestra, Trompeter)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:CDR90000-217
CD 3枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
2010年にシカゴに設立されたヘイマーケット・オペラは、17世紀から18世紀に書かれたオペラやオラトリオなどの演目を当時の楽器で演奏することを目的とし、これまでに世界初演を含む30以上の作品を上演してきました。 今回採り上げられたのは、フランスで活躍したサン=ジョルジュの歌劇《L'amant anonyme 名無しの愛人》。作曲家のパトロンでもあったフェリシテ・ド・ジャンリスの戯曲に基づく、歌唱部分に対話を織り込んだオペラ・コミック形式で書かれたこの作品は彼の6作の歌劇の中でも最も人気のあった演目ですが、現在では上演される機会がなく、このアルバムが世界初録音となります。 主役レオンティーヌを歌うのは2005年の"BBCカーディフ・シンガー・オブ・ザ・ワールドの優勝者ニコラ・キャベル。存在感のある歌唱を聴かせます。相手役はシカゴ出身のテノール、ジェフリー・アグパロ。芸術監督で歌劇場の創設者でもあるグレイグ・トロンピターが総勢19人のコンパクトな編成の古楽器オーケストラから活力ある音色を引き出しています。 CD3ではオーケストラのみのナンバーを収録し、組曲風にお楽しみ頂けます
収録作曲家:
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CHICAGO CLARINET CLASSICS
シカゴ・クラリネット・クラシックス [ジョン・ブルース・イエ(クラリネット)/テレサ・ライリー(クラリネット)/パトリック・ゴードン(ピアノ)]Clarinet Recital: Yeh, John Bruce - GARROP, S. / MUCZYNSKI, R. / RAN, S. / REILLY, T. / SOWERBY, L. / TCHEREPNIN, N. (Chicago Clarinet Classics)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:CDR90000-218
CD価格:2,025円(税込)
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フィリップス(1560/61-1628)&
デリング(1580頃-1630):
ラテン語によるモテット集 [ケンブリッジ・ゴンヴィル・アンド・キーズ・カレッジ合唱団、イン・エコー、マシュー・マーティン]Choral Concert: Gonville and Caius College Choir - PHILIPS, P. / DERING, R. (Motets)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:CKD717
CD価格:2,475円(税込)
大陸に渡ったカトリック英国人作曲家たちの至芸16世紀のエリザベス1世治世下での音楽文化発展を受け、さらにイタリア音楽などの影響も受けつつ独自の深まりをみせた17世紀初頭の英国音楽。ここでは英国国教会のもと前世紀以来抑圧されてきたカトリック信仰を守り、海を渡ってスペイン領ネーデルラントで活躍をみせた2人の英国人作曲家たちによるラテン語モテットの数々が集められています。 ピーター・フィリップスはダウランドやモーリーと同世代の1560年頃の生まれ、デリングはその20年ほど年下でギボンズやイタリアのフレスコバルディと同世代。独唱主体ではないルネサンス風の多声様式をベースにコンチェルト様式をほどよく取り入れた作風の魅力を、さまざまな音楽家たちとの共演で知られ、上質かつ安定したハーモニーで定評のあるケンブリッジ・ゴンヴィル・アンド・キーズ・カレッジ合唱団の味わい深い解釈で。 この合唱団ともゆかりの深い大御所ヒギンボトムがオルガンを弾き、器楽勢にはヴァイオリンのボヤン・チチッチ、ガンバのリチャード・ブースビーら名手が揃い、合奏曲トラックでも豊かでインスピレーションに満ちた音楽を聴かせてくれます。
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暖炉のそばで愛し合おう
シャルパンティエ(1643-1704):
世俗歌曲集 [クレール・ルフィリアトル、グワンドリーヌ・ブロンデール、シリル・オヴィティ、マルク・モイヨン、ジョフロワ・ビュフィエール、レゼポペー]発売日:2023年05月12日
CD価格:2,475円(税込)
繊細、軽妙、深い余韻……
シャルパンティエの世俗歌曲を現代最高の布陣で!20世紀以来めざましい復権をみせてきたフランス・バロック音楽の世界でも、とりわけ大きな名誉回復を経験した作曲家の一人シャルパンティエ。生前は王室音楽総監督リュリが「壁」となり、長いあいだ王室での音楽活動には食い込めずにいたものの、パリ市内では数多くの重要な機関から依頼を受け、半世紀ほどの生涯の間に驚くほど多くの作品を残しました。ルイ14世の治世下と違ってリュリの妨害もない現代ではフランス17世紀屈指の作曲家として注目されていますが、それでも評価は宗教曲や劇音楽に集中しており、作例も多い恋歌や戯れ歌の数々はなかなか体系的に取り上げられる機会がありません。 その渇を癒して余りある今回の録音には、ALPHAでのル・ポエム・アルモニーク初期の名盤群で鮮烈な印象をシーンに与えてきたクレール・ルフィリアトル、驚くほど広い音域を自在に操り中世からバロックまで縦横無尽に歌いこなすマルク・モイヨン、そして今を時めくフランス古楽界の最重要テノール歌手のひとりシリル・オヴィティら錚々たる歌い手が揃い、2022年の来日も好評だったステファーヌ・フュジェを軸とした通奏低音陣が緩急あざやかに伴奏。シャルパンティエと同じ母語を日常的に話し、17世紀フランス音楽に深く親しんできた名手たちでなくては到達できない自然な歌い口で、この作曲家が綴った美の諸相を細やかに解き明かしてゆきます。 数々の恋愛歌は世紀初頭のエール・ド・クール(宮廷歌曲)にも通じる奥深さ、対する「酒の歌」は演劇的な魅力に満ちた曲の持ち味をよく生かした仕上がり。聴き深めるほどにフランス古楽への愛が深まること間違いなしの名演というほかありません。収録作曲家:
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ルイ15世のクラヴサン
18世紀中盤のフランス鍵盤芸術 [クレマン・ジョフロワ]発売日:2023年05月12日
CD価格:2,475円(税込)
バロックと古典派の間、
爛熟のクラヴサン芸術をヴェルサイユの王宮で!先代の太陽王ルイ14世ほどではないにせよ、実に60年近くもフランス王の座を守ったルイ15世。その治世(1715-1774)には17世紀以来のフランス様式も根強く人々を魅了し続けた一方で、太陽王のもとでは考えられなかったほど諸外国の音楽文化がフランスに流入、ひときわ華やかなロココの響きが王室やパリの人々を魅了しました。 王は音楽にあまり関心を示さなかったものの、レグザンスカ王妃やポンパドゥール夫人、王女たちをはじめ周囲には一流作曲家と親しく交流し感性を豊かに育んだ音楽愛好の女性たちが多く、人々が室内で奏でたクラヴサンのための独奏曲も次々と世に送り出されました。伝統的なフランス様式とイタリアやドイツなど諸外国の様式の間で、折々の流行を先導していったクラヴサン作曲家たちの名品群は、ウィーン古典派風の音楽が定着してゆく前の、驚くほど豊かで独特な音楽世界を垣間見せてくれます。 近年フランス古楽界で多忙な活躍をみせ、とりわけ声楽作品の通奏低音奏者としても経験豊かなクレマン・ジョフロワは、大御所ラモーの出世作2集から名匠デュフリによる1768年の曲集まで幅広い年代を視野に入れ、ルイ15世時代の音楽文化の広がりをクラヴサン一つで辿れるプログラムを厳選。この時代の銘器をモデルとする素晴らしい再現楽器をヴェルサイユ宮殿の音響空間で奏で、絶妙なタッチが快い機微細やかな演奏で各作品の魅力をじっくり伝えます。 ラモー「一つ目巨人たち」やロワイエ「スキタイ人の行進」といった有名作のほか、2019年に新発見され未だ謎も多いデュビュイソン作曲による1732年出版の曲集や、競合録音が殆どないベルナール・デュ・ビュリの1737年の曲集など稀少な作品が多く収録されている点も見逃せません。 -
アド・ルセム
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン『オルド・ヴィルトゥトゥム』によるヒーリング・ミュージック [ロマン・ダイエ、ジャン=ポール・デッシー]発売日:2023年05月12日
CD価格:2,475円(税込)
中世の神秘主義者にして史上最初の女性作曲家とも言われるヒルデガルト・フォン・ビンゲンが、1151年頃に書いた典礼劇『オルド・ヴィルトゥトゥム』(諸道徳の秩序)を元にしたヒーリング・ミュージック。 チェロやエレクトロニクス、アクアフォン(水の入った金属製の壺のような器に長短たくさんの棒が付いており、これを叩く、弓で弾くなどしてよく響く音を出す創作楽器)による神秘的な音場をバックに、ダイエのバリトンでビンゲンのメロディが歌われ、また一部は語られます。何とも言えない心地よさ。
収録作曲家:
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Boulder Bach Festival
ボルダー・バッハ音楽祭 [ザカリー・キャレッティン (ヴァイオリン)/キム・ユウン(ヴァイオリン)/クレア・マッカハン (メゾ・ソプラノ)/ミナ・ガイッチ(チェンバロ)/クリストファー・ホルマン(チェンバロ・オルガン) 他]BACH, J.C.: Ach, dass ich Wassers genug hätte / BACH, J.S.: Concerto for 2 Violins, BWV 1043 (Boulder Bach Festival) (Carrettín, Yu-eun Kim, McCahan)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:DSL-92265
CD+Blu-ray-Audio 2枚組価格:2,400円(税込)
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ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [ワジム・チジク(ヴァイオリン)/アルベルト・ウロス(ピアノ)]BRAHMS, J.: Violin Sonatas (Complete) (Tchijik, Urroz)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:IBS-12023
CD価格:2,250円(税込)
ブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタと、1835年に彼とシューマン、友人のディートリヒが合作した「F.A.E.ソナタ」から、ブラームスが作曲したスケルツォを収録した1枚。 演奏は1975年ロシア生まれのヴァイオリニスト、ワジム・チジクと2008年にニューヨークのカーネギーホールでデビューを飾ったピアニスト、アルベルト・ウロス。ワジム・チジクは数多くのコンクールで入賞し、30か国以上のオーケストラと共演経験を持つ名手。EXTONレーベルからも船越清佳とのデュオで、ストラヴィンスキー、プーランクなど3枚のアルバムをリリースしている日本でもおなじみのヴァイオリニスト。ここでもウロスとともに、しっとりとした歌心溢れるブラームスを披露しています。
収録作曲家:
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エリザベート王妃国際音楽コンクール
ピアノ部門 2013 & 2016[4枚組 BOX]
ギルトブルグ、ボロヴィアク、ヴォンドラーチェク、フェッロ [ボリス・ギルトブルグ、マテウシュ・ボロヴィアク、ルカーシュ・ヴォンドラーチェク、アルベルト・フェッロ]発売日:2023年05月12日
CD 4枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
ギルトブルグの初発売ライヴほか、
エリザベート王妃国際音楽コンクール2013年2016年の第1位と聴衆賞を集めたBOX難関で知られるエリザベート王妃国際音楽コンクールのライヴを集めた4枚組。2013年と2016年に行われたピアノ部門の音源より、第1位と聴衆賞のアーティストたちの4人ライヴが、アーティストごとに1枚ずつのCDに収められています。今回が初発売の音源を多く含んでおり、中でもギルトブルグの演奏は全て今回初登場というのが嬉しいところ。 彼らの若き日の熱演をたっぷりと楽しむことが出来る素晴らしい企画です。 -
1723
ヴァイオリンとオルガンによるバロック期のソナタ [ナージャ・ツヴィーナー、ヨハネス・ラング]Violin and Organ Recital: Zwiener, Nadja / Lang, Johannes - BACH, J.S. / BERTALI, A. / BIBER, H.I.F. von / CORELLI, A. / PISENDEL, J.G. (1723)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:RAM2202
CD価格:2,475円(税込)
使用楽器まで徹底して300年前!
バッハが耳にした響きに迫る”音楽の父”こと大バッハが、亡くなるまで勤め上げたライプツィヒ聖トーマス教会の聖歌隊監督の座についたのが1723年。その年に作られた二つの古楽器を使い、ちょうど300年後にあたる2023年を記念すべく録音されたこのアルバムは、希代のオルガニストとして知られた一方で生涯ヴァイオリンも演奏し続けたバッハの作品を軸にプログラムが編まれています。 他にはドイツ語圏南部とイタリアで17世紀に活躍をみせた作曲家たちや、バッハとも交友があり影響関係も指摘されているドレスデンの名手ピゼンデルらの名品をチョイス。チェンバロと違い音が減衰しないオルガンならではの音使いが効果的に用いられ、書法の緻密さが浮き彫りになるのも興味深いところ。ヴァイオリンと通奏低音のための二つのソナタの他、バッハ作品では室内楽の書法を応用したオルガン作品も味わえます。 バロックから後期ロマン派まで広範なレパートリーを誇るヨハネス・ラングが楽器の特性をよく踏まえた音色変化を巧みに使いこなせば、英仏の古楽シーンで経験を積んできたドイツ人バロック・ヴァイオリン奏者ナディア・ツヴィーナーも銘器の美音を鮮やかに際立たせる音運びで、各作品の味わいを印象づけてやみません。 当時の楽器であればこその説得力を随所で感じる高感度なバロック・アルバム。バッハ研究の大家クリストフ・ヴォルフとの共著もある音楽学者マルクス・ゼンプフによるライナーノート(英・独・仏語)も、深い作品愛と楽器愛を感じさせる充実した内容になっています。 -
完璧に踊るには
13~16世紀のヨーロッパ宮廷舞曲 [イントゥ・ザ・ウィンズ]PARFAICT DANSER (LE) - Dance Music 1300-1500 (Into the Winds)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:RIC452
CD価格:2,475円(税込)
限りなく中世ヨーロッパ風。
昔日の管楽器の音色とアクセントが痛快!十字軍遠征のあった13世紀から人文主義文化が盛り上がるルネサンスの16世紀まで、ヨーロッパ宮廷人たちの暮らしを折にふれ彩り続けたのが、宮廷舞踏と音楽でした。文字が読めて紙とインクを使えた宮廷人・知識人たちが書き残した当時の写本や初期印刷物の数々をもとに、ここでは中世から近世に至るヨーロッパ宮廷舞踏の音楽の数々を、入念に再現製作された当時流の様々な管楽器のアンサンブルで演奏。管楽器は金管・木管とも宮廷の楽師たちが頻繁に演奏していたことは当時の史料からも裏付けられますが、現代のオーケストラ楽器ともバロックの古楽器とも違う素材感豊かなその響きは、曲の古風な節回しや和声とあいまって昔日のヨーロッパ宮廷文化の気配を強く喚起してやみません。 演奏は中世音楽の専門家も多いフランスのトゥールを拠点とするイントゥ・ザ・ウィンズ。軸となるのは15世紀イタリアの舞踏家コルナッツァロによる欧州初の宮廷舞踏指南書で(アルバムタイトルもここから取られています)、そこから数世紀遡っての中世舞曲の数々やルネサンス期の楽曲も、それぞれの時代の定番と言ってよい名曲がほどよく織り交ぜられており、古い舞曲のリファレンスとしても十分お勧めできる内容となっています。 -
Ascenso
コロンビアの無伴奏チェロ作品集 [サンティアゴ・カニョン=バレンシア(チェロ)]Cello Recital: Cañón-Valencia, Santiago - ALBÉNIZ, I. / CAÑÓN-VALENCIA, S. / HOYOS, L.F. (Ascenso)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:SLE-70028
CD価格:2,100円(税込)
コロンビア生まれのチェロ奏者サンティアゴ・カニョン=バレンシアが母国の無伴奏作品を収めたソロ・アルバム。 カニョン=バレンシアは1995年生まれ。2017年のエリザベート王妃国際コンクールで第3位、2019年のチャイコフ スキー国際コンクールでは第2位と聴衆賞を受賞。2022年にはBBCのネクスト・ジェネレーション・アーティストに選ばれるなど国際的な注目を集めており、母国はもとよりドイツとアメリカを中心にオーケストラとの共演や室内楽、リサイタル活動を展開しています。 このCDでは、自らが愛奏する「アストゥリアス」を中央に置き、自作を含むコロンビアの作品で構成しています。
収録作曲家: