フェルチュ(ヨハン・フィリップ) Fortsch, Johann Philipp
生没年 | 1652-1732 | 国 | ドイツ |
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辞書順 | 「フ」 | NML作曲家番号 | 70831 |
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〈ゴットルフ城のための音楽集 第2集〉
フェルチュ(1652-1732):
カンタータと宗教的コンチェルト集 [ブレーメン・ヴェゼル=ルネサンス/コルデス]FÖRTSCH, J.P.: Cantatas (Bremen Weser-Renaissance, Cordes)
■室内楽
発売日:2014年06月25日 NMLアルバム番号:777860-2
CD価格:2,445円(税込)
デンマーク国境に近い、ドイツ、シュレスヴィヒにあるゴットルフ宮殿は、その瀟洒な美しさと豊富な歴史的所蔵物で知られています。1500年頃には有名な「ゴットルフ蔵書」が収納され、1595年には美しいホールである「大鹿の間」も完成、同じ時期には礼拝堂やオルガンも建立されています。cpoの新シリーズはこの宮殿のために書かれた音楽に焦点をあて、これらをお馴染みのコルデスとブレーメン・ヴェゼル=ルネサンスの完璧なアンサンブルで聴くというものです。ヨハン・フィリップ・フェルチュ(1652-1732)は、主にハンブルクでオペラ台本作家、作曲家として活躍していましたが、1680年から1684年までこの宮殿の教会で監督を務め、数多くのカンタータや宗教曲を書いています。聖書の言葉を大切にしながら、美しいハーモニーを載せていくという手法は、まさにオペラに精通していたフェルチュの腕の見せ所でもあり、また重要な場面でトランペットを活躍させる(神の声として)ことも、劇的な瞬間を一層鮮やかに見せてくれます。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年7月号)★-
ドイツ・バロック・レクイエム
バロック期ドイツのルター派宗教作品集 [リオネル・ムニエ、ヴォクス・ルミニス]発売日:2023年05月26日
CD国内仕様 日本語解説、歌詞日本語訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
ブラームスに先立つこと200年、
「ドイツ・レクイエム」と同じテキストに作曲されたバロックの作品を集めてドイツ語圏の17世紀作品の解釈できわめて高い評価を博してきた少数精鋭の声楽集団ヴォクス・ルミニス。卓越したバス歌手であるリオネル・ムニエ率いる彼らの今回のテーマは、なんとブラームスの「ドイツ・レクイエム」。とはいえ彼らがブラームスを歌うわけではなく、ブラームスがルター訳のドイツ語版聖書から選りすぐったものと同じテキストを用いた作品を中心とした、ドイツ・バロックの宗教作品を集めています。 同様のテキストにはシュッツなどにも作品例がありますが、敢えて知られざる作品を集めているのが彼ららしいところ。重心の低いずっしりとしたアンサンブルも彼らの真骨頂で、これらの作品の魅力を十二分に引き出す素晴らしい演奏を聴かせます。 バロック作品の研究に熱心であったブラームスがそこから多くのインスピレーションを受けていたことも知られており、ここに収録された作品の精神が、ブラームスへと受け継がれたと言っても過言ではないでしょう。