2024年1月
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Take 3
プーランク、バルトーク、シェーンフィールド、ニキフォル [パトリツィア・コパチンスカヤ、レト・ビエリ、ポリーナ・レシチェンコ]発売日:2024年01月26日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
コパチンスカヤと友人たちのトリオで聴く、東からの風パトリツィア・コパチンスカヤのALPHAデビュー盤であり、様々なアーティストとの二重奏を集めて大きな話題となった『Take Two』から10年。そのアルバムにも参加したクラリネット奏者のレト・ビエリと、こちらも長年の盟友ポリーナ・レシチェンコとの共演による『Take 3』が登場しました。タイトルはもちろん、デイヴ・ブルーベックの演奏で知られる名曲「Take Five」にちなんだものと思われますが、このアルバムでも奏者が3人ということに加え三拍子が重要なテーマとなっています。 プログラムはプーランクとバルトークの作品を中心としたものですが、コパチンスカヤならではのはち切れんばかりのダイナミックな表現はそのルーツに深く切り込み、これらの作品がオーストリアなどのワルツのみならず、東欧の伝承曲やクレズマー、ロマなどと深い関連があることを際立たせています。 またジャズやフォークなどのイディオムを取り込むクロスオーヴァーな作風で知られるアメリカの作曲家ポール・シェーンフィールドの作品を収録しているほか、ルーマニアのシェルバン・ニキフォルによる小品にはイリヤ・グリンゴルツなどのゲストも参加、アルバムに色を添えています。
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コレッリとカンタン
フラウト・トラヴェルソによるソナタ集 [アンナ・ベッソン、ミリアム・リニョル、ジャン・ロンドー]発売日:2024年01月26日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
俊英3人、18世紀フランス流の横笛の離れ業を艶やかに!2023年の来日公演で新たな成果をあげ、ますます注目が集まる新世代の古楽鍵盤奏者ジャン・ロンドーと、彼と共に凄腕揃いのユニット、ネヴァーマインドのメンバーでもあるトラヴェルソ奏者アンナ・ベッソン、様々なアンサンブルで引く手あまたであり、ソロでも「バッハ: 無伴奏チェロ組曲 ヴィオール版」などのリリースで注目を集めるミリアム・リニョル。この3人の顔合わせによる「18世紀フランスのイタリア式ソナタ」をテーマとしたアルバムがリリースとなりました。 18世紀フランスの人々をイタリア音楽に開眼させたコレッリの作品5のヴァイオリン・ソナタ集から当時の編曲版で3曲と、ネヴァーマインドのデビュー盤でもスリリングな演奏を聴かせたタルティーニ世代のフランスの作曲家カンタンのソナタを収録しています。全て当時流のフラウト・トラヴェルソで吹きこなすアンナ・ベッソンの出どころ・引きどころを踏まえた味わい深い吹奏の傍ら、阿吽の呼吸で巧みな合いの手を入れてゆくリニョルとロンドーも随所に聴きどころを散りばめます。 コレッリ作品は重音奏法を前提としたフーガ楽章もありながら、編曲版でその処理を自然に聴かせる手腕も圧巻。ALPHAの名技師アリーヌ・ブロンディオの丁寧な仕事で、個々の楽器の美音が最大限に味わえるのも嬉しいところです。作品解説はベッソン自身が執筆(国内仕様盤は日本語訳付)。隅々まで音楽愛に満ちたフランス最前線の古楽アルバムです。
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シベリウス(1865-1957):
交響曲 第4番
森の精/悲しきワルツ [サントゥ=マティアス・ロウヴァリ、エーテボリ交響楽団]発売日:2024年01月26日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ロウヴァリのシベリウス第4弾は、
難曲第4番と若き日の隠れた傑作「森の精」、そして「悲しきワルツ」サントゥ=マティアス・ロウヴァリが手兵エーテボリ交響楽団と進めるシベリウスの交響曲チクルス第4弾は、全7曲の交響曲の中で最も難解と見られがちながら、傑作の呼び声もまた高い第4番です。 シリーズのこれまでのアルバムで個性的でありつつも説得力のある解釈を聴かせ、作品の新しい魅力を知らしめてきたロウヴァリ。今回も終始暗い影が支配するこの作品から、彼ならではの際立って精緻なスコア整理と、細部まで行き届いたコントロールと表現力によって様々な側面を引き出し、その充実した内容をあぶり出すことに成功しています。 併せて収録されたのは、30歳を目前にしたシベリウスがスウェーデンの詩人ヴィクトル・リュードベリの詩に基づいて書き上げた標題音楽「森の精」。20分を超える演奏時間を要する力作ながら、なぜか半世紀以上忘れられていたというこの作品をロウヴァリは素晴らしい躍動感と物語性で描き上げ、その完成度の高さを証明してみせました。 そして最後は人気曲「悲しきワルツ」のメリハリのある引き締まった演奏で、余韻を残すラストの引きも見事。収録作曲家:
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チマローザ(1749-1801):
歌劇《ロンドンのイタリア女》 [フランクフルト歌劇場/アンジェラ・ヴァローネ/ビアンカ・トニョッキ/テオ・レボウ 他/指揮:レオ・フセイン/フランクフルト歌劇場管弦楽団]発売日:2024年01月26日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:4,950円(税込、送料無料)
2021年フランクフルト歌劇場新制作
チマローザの知られざる秀作オペラ《ロンドンのイタリア女》
レオ・フセイン& R.B.シュラザー ― 気鋭のコンビによる稀覯作品映像!若きチマローザが作曲した《ロンドンのイタリア女》(1778)は、ローマ、ミラノ、ヴェネツィアさらに欧州各地の主要な歌劇場で成功を収め、後に作曲家の代表作となる《秘密の結婚》(1792)に先立つ、出世作となりました。本作は、英国の俊英レオ・フセインと2019年にフランクフルト歌劇場の新制作《タメルラーノ》で衝撃の欧州デビューを果たした米国出身のR.B.シュラザーという気鋭のコンビによる新制作の舞台映像。 舞台はホテルのロビーに置かれたレセプション・デスク、ソファ、公衆電話ボックスだけのシンプルな設定。そこに登場する5人のキャラクターは、世界各地からフランクフルト歌劇場に集結した歌唱演技に秀でた粒ぞろいの新鋭たち。 フセインのタクトが導く優美で闊達自在な調べに乗せて、モーツァルトと同時代に欧州各地で活躍し、大いに人気を博したチマローザの知られざる秀作オペラが見事に現代に蘇っています。収録作曲家:
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ワーグナー(1813-1883):
歌劇《さまよえるオランダ人》 [ソフィア国立歌劇場/マルクス・マルクヴァルト/クルト・リドル/ラドスティーナ・ニコラエワ 他/指揮:ロッセン・ゲルゴフ/ソフィア国立歌劇場管弦楽団&合唱団]発売日:2024年01月26日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:4,950円(税込、送料無料)
パンチャレヴォ音楽祭より湖畔の《さまよえるオランダ人》登場!
俊英ロッセン・ゲルゴフ指揮
クルト・リドルがダーラント役と歌唱指導を兼務ブルガリアの首都ソフィア郊外、風光明媚なパンチャレヴォ湖の湖畔で開催されるパンチャレヴォ音楽祭。本作は2022年夏に開催されたこの音楽祭でのソフィア国立歌劇場による《さまよえるオランダ人》の上演収録です。 湖畔に組み立てられたステージは、上演の演出も務める歌劇場の芸術監督プラメン・カルタロフが20世紀イギリスの彫刻家バーバラ・ヘップワースへのオマージュとして設計製作したユニークなもの。題名役のドイツの歌劇場を中心に活躍するマルクス・マルクヴァルト、ゼンタ役のブルガリア歌劇場生え抜きの名花ラドスティーナ・ニコラエワ、同じくブルガリア出身で国際的なキャリアを築きつつある新鋭アレクサンドリーナ・ストヤノヴァがマリー役で見事な歌唱を聴かせます。加えてオールドファンに懐かしい「ザ・メガ・バス」の異名をとるクルト・リドルがダーラント役を務めているのも注目です(クルト・リドルは本公演の歌手たちにドイツ語の歌唱指導も行っています)。 西に傾く日差しの中で始まり、次第に暮色が深まり暗い夜へと移っていく湖畔の風景を背景としたステージで、カルタロフ演出のもとブルガリアの俊英ロッセン・ゲルゴフ率いるソフィア歌劇場オーケストラのダイナミックで引き締まった演奏による《オランダ人》が雰囲気豊かに繰り広げられます。収録作曲家:
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サン=サーンス(1835-1921):
歌劇《サムソンとデリラ》 [コヴェント・ガーデン王立歌劇場/エリーナ・ガランチャ/ソクジョン・ベク/ウカシュ・ゴリンスキ 他/指揮:アントニオ・パッパーノ/コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団]発売日:2024年01月26日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:5,500円(税込、送料無料)
サン=サーンスの《サムソンとデリラ》 2022年コヴェント・ガーデン新制作
エリーナ・ガランチャ、デリラ役で登場!
パッパーノ指揮/リチャード・ジョーンズ演出旧約聖書の士師記にその題材を採った台本に作曲された《サムソンとデリラ》は、サン=サーンスの代表作の一つであるとともに、フランスの近代オペラの頂点をなす作品の一つ。本作は、2002年より20年に渡りコヴェント・ガーデンの音楽監督を務め、2023/24のシーズンでその任期を満了するアントニオ・パッパーノと、9回のオリヴィエ賞受賞(2023年11月現在)に輝くイギリス演出界の名匠リチャード・ジョーンズのコラボレーションによる新プロダクションの収録です。 題名役の二人に、2018年よりウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、ベルリン国立歌劇場、ザルツブルク音楽祭など世界の名だたる舞台でデリラ役を演じ、現代最高のデリラ歌手と評されるメゾ・ソプラノのエリーナ・ガランチャ、力強く純朴な歌唱でガランチャと見事に渡り合うサムソン役の韓国出身のテノール、ソクジョン・ベク。パッパーノ率いるコヴェント・ガーデンのオーケストラと合唱団が、題名役の二人を始めとした優れた歌唱陣と共にスペクタクルなシーンに満ちた音楽ドラマを、精緻に、かつダイナミックに描きだしています。収録作曲家:
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〈#bruckner2024〉
ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第1番 ハ短調 (第1稿/レーダー版) [マルクス・ポシュナー(指揮)/リンツ・ブルックナー管弦楽団]BRUCKNER, A.: Symphony No. 1 (1868 Linz version, ed. T. Röder) (Complete Symphony Versions Edition, Vol. 11) (Linz Bruckner Orchestra, M. Poschner)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:C8092
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
CAPRICCIOレーベルと国際ブルックナー協会の主導で、ブルックナーの生誕200年にあたる2024年中にブルックナーの全交響曲のすべての稿(バージョン) を録音しようという企画 「#bruckner2024」の第11弾。「リンツ稿」の本来の姿に迫ろうとするトーマス・レーダー版の楽譜を使用しています。 1863年にへ短調の習作交響曲を書き上げ、1865年にはミサ曲ニ短調(第1番)で成功を収めたブルックナーが、いよいよ交響曲作家として名乗りを挙げようと取り組んだのが第1番。1865年に着手し、66年に完成、68年にリンツで初演されました。ブルックナーはその後、1877年にこの曲に改訂を施し、87年からは更なる改訂作業に取り組んで91年に改訂版が完成しました。前者(第1稿)は「リンツ稿」、後者(第2稿)は「ウィーン稿」とも呼ばれます。しかし、ハース版、ノーヴァク版ともに出版された「リンツ稿」にはその後の改訂による素材が取り込まれていました。#bruckner2024の監修者ポール・ホークショーによる原盤解説によれば、ここで使用されているトーマス・レーダー校訂版は、1868年の初演時のパート譜をもとに後年の改訂部分を取り除いて初演時の姿を再構成する試みで、新ブルックナー全集の一環として2016年に出版されたものです(NBG III/1: 1/1)。リンツ初演以後の改訂で生じた要素を除去する試みとしてはウィリアム・キャラガン校訂版という先例があり、ティントナーやシャラーが録音しています。異同が注目されるところです。 曲は古典的な4楽章構成。ドイツ・ロマン派的な語法によりつつ、後年のブルックナーらしさも時折顔を出します。ポシュナーは引き締まったサウンドと造形を基本に、アダージョではブルックナーらしい抒情を堪能させます。 ※国内仕様盤には石原勇太郎氏(音楽学/国際ブルックナー協会会員)による日本語の解説が付属します。
収録作曲家:
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反映
管弦楽伴奏によるフランス歌曲集 [サンドリーヌ・ピオー、ジャン=フランソワ・ヴェルディエ、ヴィクトル・ユーゴー・フランシュ=コンテ管弦楽団]発売日:2024年01月12日
CD国内仕様 日本語解説/歌詞日本語訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
歌姫ピオーの美声を堪能!
管弦楽伴奏によるフランス歌曲集2019年にリリースされ世界的ヒットとなった『恋の相手は…』以来となる、サンドリーヌ・ピオーの管弦楽伴奏フランス歌曲集。 前作では、特にバロック歌手として成功してきた彼女に馴染み深いピリオド・オケとの共演でしたが、今回はモダン・オケとの共演となっており、さらに磨きをかけた彼女の幅広い表現を堪能することが出来ます。ドイツ歌曲を集めた『光と影』でも共演したヴェルディエ指揮ヴィクトル・ユーゴー管弦楽団は、ピオーの奥行きのある歌声に終始柔らかく寄り添い、それぞれの作品が持つ浮遊感、儚さ、神秘性などを纏った世界感を美しく描き出します。 管弦楽のみによる2曲のドビュッシー作品は、場面転換のようにアルバム全体を引き締める効果を発揮。歌曲ファンのみならずフランス音楽を愛する広い層にお薦めしたい、たいへん優美な一枚です。 -
シャルパンティエ(1643-1704)&
デマレ(1661-1741):
テ・デウム [ルイ=ノエル・ベスティオン・ド・カンブラ、アンサンブル・レ・シュルプリーズ]発売日:2024年01月12日
CD国内仕様 日本語解説/歌詞日本語訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
華やぎに満ちたルイ14世時代の祝典音楽を、フランス古楽シーン最前線の精妙な解釈で!毎年正月、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤー・コンサート世界放送時に番組テーマ曲として流れる「トランペットの前奏」が有名な、17世紀フランスの大家シャルパンティエの「テ・デウム」。かの作曲家が生きたルイ14世時代のフランスでは、晴れがましい祝典を彩る華麗な讃美の詩篇曲として「テ・デウム」が数多く書かれました。その活況は、ルイ14世の療養からの快癒を祝う場が王国中に設けられた1687年初頭、最初の絶頂を迎えています(王室音楽総監督リュリは、この機会に自作の「テ・デウム」を指揮していた時の事故がもとで亡くなっています)。 その当時も演奏されたと考えられているシャルパンティエの傑作に加え、ここでは老王の後を継いだルイ15世が1725年にマリー・レグザンスカ妃を迎えたさい演奏された「リヨンのテ・デウム」も収録。作曲者デマレはフランス王室音楽の立役者リュリ亡き後、その至芸を受け継ぐ世代として若い頃から注目されながら、人間関係の問題で長く亡命を余儀なくされており、当の作品も王宮から遠く離れたロレーヌの宮廷で作曲されました。 バロック時代の管楽器ならではのアクセント豊かな響きを十全に活かし、緩急豊かな音作りでフランス音楽の玄妙と華やぎを伝える指揮者ベスティオン・ド・カンブラは、近年の古楽シーンで大きな躍進をみせALPHAにも録音の多い俊才。フランス語圏のメンバーにボスニアのブラニスラフ・ラキチや日本の出口実祈など次世代の注目奏者も混じる古楽器楽団の濃やかな表現が、熱気と一体感に満ちた声楽勢の活躍と美しいハーモニーを見せ、作品の魅力を十全に伝えてやみません。
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UPHEAVAL - 激動
1911年から1918年に書かれた
4人の女性作曲家によるチェロとピアノのための作品集 [ヤンネ・フレデンス(チェロ)/セーアン・ラストギ(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Fredens, Janne / Rastogi, Soren - BOSMANS, H. / PEJAČEVIĆ, D. / BOULANGER, L. / BOULANGER, N. (Upheaval)
発売日:2024年01月26日 NMLアルバム番号:6.220683
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
第1次世界大戦前後の激動の時代に活躍した4人の女性作曲家たちのチェロ作品を集めた1枚。 冒頭ではピアニストとして名高く、ピエール・モントゥー、ウィレム・メンゲルベルク、エルネスト・アンセルメらとも共演したオランダ出身のボスマンスの初期のソナタを紹介、そしてクロアチア出身のペヤチェヴィチのブラームスを思わせる後期ロマン派風の香りを湛えたソナタが続き、最後に置かれたのはフランスの2人の姉妹ナディアとリリの作品。女性として初のローマ賞受賞者であり将来を嘱望されながらも24歳で夭折したリリ、戦後に偉大な教師として名を馳せたナディア。それぞれ作風は違うものの、どちらも個性的、かつひっそりとした美しさを備えています。 各々がソリストとしても活躍するヤンネ・フレデンスとセーアン・ラストギの夫妻の息のあったデュオが聴きどころ。ベヒシュタインのピアノが当時の響きを再現しています。
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〈ポルトガルのピアノ三重奏曲集 第3集〉
フェルナンデス、コルテ=レアル
ヴィアンナ・ダ・モッタ [トリオ・パンゲア]FERNANDES, A.J.: Sonata a 3 / CÔRTE-REAL, N.: Sonata Holandesa / VIANNA DA MOTTA, J.: Piano Trio (Portuguese Piano Trios, Vol. 3) (Trio Pangea)
発売日:2024年01月26日 NMLアルバム番号:8.574401
CD価格:1,900円(税込)
NAXOSならではの秘曲シリーズ「ポルトガルのピアノ三重奏曲集」。第3集には、およそ3つの世紀にまたがって書かれた3人のピアノ三重奏曲が収録されています。 ホセ・フェルナンデスは20世紀半ばに活躍した作曲家。この「3声のソナタ」は彼が愛着を抱いていた古典派の様式に基づいたスタイルで作曲されています。 次のコルテ=レアルは1971年生まれ。ポルトガル作曲家協会の最優秀クラシック作品賞を受賞するなど注目の作曲家で、この「ソナタ・オランデーサ」は激しい曲想と夢のように優しい曲想が入り混じるユニークな作品です。 かたやヴィアナ・ダ・モッタは後期ロマン派の作曲家。ベルリンに留学したことで、当時のドイツ音楽の様式を学び、ピアニストとして活動した後に帰国。リスボン国立音楽院の院長を務めるなどポルトガルの音楽発展に寄与しました。この作品は彼の唯一のピアノ三重奏曲で、ブラームスの影響を色濃く感じさせる美しい旋律を持つものです。 ポルトガルのピアノ三重奏曲を積極的に紹介するトリオ・パンゲアの演奏でお楽しみください。
収録作曲家:
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ボロン(1965-):
『タロの素晴らしき世界 - 時空を超える音楽の旅』 [ルネ・ミュンヒ(マリンバ)/ファブリース・ボロン(指揮)/イェナ・フィルハーモニー管弦楽団]BOLLON, F.: In Taros Welt (Taro's Wonderful World) (version without narration) (R. Münch, Jena Philharmonic, Bollon)
発売日:2024年01月26日 NMLアルバム番号:8.574498
CD価格:1,900円(税込)
指揮者としての活躍に加え、最近は「子羊から聞こえるあなたの声」(8.574015)や「生まれない孫たち」(8.574456)の作曲者として、またヤナーチェクの歌劇《利口な女狐の物語》の室内楽版編曲者として、活動の幅を広げているファブリース・ボロン。このアルバムに収録された『タロの素晴らしき世界 - 時空を超える音楽の旅』は2017年に南西ドイツ放送(SWR)交響楽団の委嘱で書かれた作品。子供たちや、クラシック音楽になじみのない大人たちのための一種の入門編であり、“トルヒーリョ”という惑星に住む324歳(!)の子供タロは「イヤーワームの穴」を使って惑星から惑星へと飛び回り、さまざまな音の世界を発見するという物語です。 作品中にはヴィヴァルディ、ラヴェル、グリーグ、チャイコフスキーらのお馴染みの旋律や、時にはロックやジャズまで多彩な音楽が現れ、これらはボロンの手によって再構築され新たな世界を作り上げます。途中で聴こえてくるマリンバの音はタロを表し、その音は背景の音と混然一体となって、聴き手をクラシックの世界へといざなうという趣向です。 CDにはナレーションなしのヴァージョンが収録されていますが、ドイツ語ナレーション付きのデジタル限定バージョン(9.70356)も用意されています。
収録作曲家:
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大作曲家 シューベルト
朗読と音楽で綴る生涯 [さまざまな演奏家]SCHUBERT, Franz: Great Composers in Words and Music
発売日:2024年01月26日 NMLアルバム番号:8.578374
CD価格:1,900円(税込)
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J.S.バッハ(1685-1750):
6つのパルティータ BWV 825-830 [ジュリア・ヌーティ]BACH, J.S.: Partitas Nos. 1-6, BWV 825-830 (Nuti)
発売日:2024年01月26日 NMLアルバム番号:A557
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
バッハ作品に深い造詣を示すヌーティ、
満を持して作曲家の鍵盤作品の集大成的傑作へDeutsche Harmonia MundiとARCANAにそれぞれ録音したフランス音楽アルバムが高い評価を博す一方、イタリア・バロックの通奏低音奏法についての著書もある古楽鍵盤奏者ジュリア・ヌーティ。ロンドン王立音楽大学(RCM)で研鑽を重ね、ヴィクトリア&アルバート美術館の協力演奏家として意欲的な活動を続けた後は故郷イタリアの最前線をゆくイル・ポモ・ドーロやモード・アンティクオ、ナタリー・シュトゥッツマンの古楽器楽団オルフェオ55などでも実績をあげてきた実力派です。 バッハ作品への深い理解はキアラ・ザニシと共にARCANAで録音したヴァイオリンと鍵盤のためのソナタ集(A426)でも示されましたが、今回はライプツィヒ市の音楽監督となったバッハが自身の鍵盤技法の集大成を試み自費出版を始めた『鍵盤練習曲集』の最初の結実である6つのパルティータを全曲録音。瑞々しいタッチで力むことなく、しかし音楽の特質を隅々まで捉えた精緻な解釈で紡ぎ出される演奏は実に新鮮でありながら豊かな含蓄も感じさせ、バッハの世界に深く分け入る喜びを改めて強く喚起してくれます。 使用楽器はバッハと同時代を生きたパリの名工エムシュによる1751年製作楽器に基づく精巧な再現。エムシュの師はテレマンの友人でもあったハノーファーの鍵盤製作家アントン・ファーター(1715年に工房を開いたパリでの仏語名はアントワーヌ・ヴァテール)で、モデルとなった楽器はパリで作られながらファーター流の伝統に従っており、二段鍵盤を使うドイツ音楽の演奏に選ばれることも多い銘器(Hitasuraレーベルのフレデリク・ハースもバッハ録音で愛用しています)。 古楽器録音に通じたARCANAならではの、くっきりとした音像と残響のバランスが心地よい自然なエンジニアリングも嬉しいところです。収録作曲家:
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ラモー(1683-1764):
歌劇《プラテー》 [パリ・オペラ座/ローレンス・ブラウンリー/ジュリー・フックス/ジャン・テジャン 他/指揮:マルク・ミンコフスキ/ルーヴル宮音楽隊/パリ・オペラ座合唱団]発売日:2024年01月26日
Blu-ray日本語字幕なし価格:3,525円(税込、送料無料)
パリ・オペラ座2022年収録
ミンコフスキ&ペリーによる名舞台《プラテー》20年振りの再演映像登場!マルク・ミンコフスキとロラン・ペリーの新鋭コンビによるフランス・バロック音楽の巨星、ジャン=フィリップ・ラモーの傑作喜劇オペラ《プラテー》の斬新なプロダクション(1999年パリ・オペラ座 プレミエ上演)は、当時バロックオペラ上演の通念を覆すものとして話題を集めました。その後このプロダクションはパリ・オペラ座のレパートリーとして定着、2001年、2002年、2006年、2009年、2015年、2022年に再演されています。 本作は、ミンコフスキの円熟のタクトによる音楽作りと、アクロバティックな舞踏とスペクタクルなシーンに更に磨きをかけたロラン・ペリーの演出による、2022年の再演舞台の新収録。題名役のプラテーに世界をリードするスター・テノールの一人ローレンス・ブラウンリー、狂言回しの要となるタリー&フォリー役に本作上演の常連ジュリー・フックスらの優れた歌唱陣を起用、前作(2002年収録)と比べても一段とその魅力を増した映像作品となっています。収録作曲家:
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ベルタン(1805-1877):
歌劇《ファウスト》 (全曲) [カリーヌ・デエ、カリーナ・ゴーヴァン、アンテ・イェルクニツァ ほか クリストフ・ルセ、レ・タラン・リリク、フランダース放送合唱団]BERTIN, L.: Fausto [Opera] (Deshayes, Gauvin, Jerkunica, Darmanin, Axentii, De Damas, Flemish Radio Choir, Les Talens Lyriques, Rousset)
発売日:2024年01月26日 NMLアルバム番号:BZ1054
CD+BK 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
ポスト=ロッシーニ世代の知られざる傑作、
ルセ指揮の古楽器楽団と錚々たる歌手陣で!ベルリオーズの『幻想交響曲』がパリ音楽院で初演された数か月後の1831年3月、同じパリのファヴァール劇場(通称イタリア座)で、若き女性作曲家がゲーテの『ファウスト』を原作とした新しいイタリア語オペラを披露しました。 作曲者ルイーズ・ベルタンは同門のベルリオーズと同世代で、前年の革命でブルボン家を斥け誕生した七月王政に絶大な影響力を誇りV.ユゴーや作曲家グノーらとも親しかった文筆家ルイ=フランソワ・ベルタンの娘。ポリオの影響により移動が不自由だった彼女は、父の手配とピアニストだった母の手引きで申し分ない音楽教育を受け、早くからその才能で周囲を驚かせました。 名歌手マリブランのため1826年に書かれた『ファウストの最後の場面』を下敷きとし、イタリア語台本に作曲した《ファウスト》は4幕それぞれが「誘惑」「幸福」「罪」「罰」と題され、広く知られた不吉な物語展開の末ファウストが地獄に落ち、マルガリータ(グレートヒェン)が天国に迎えられる結末までが起伏に富んだ音楽で描かれており、驚くほど新鮮で耳を惹きつけてやみません。 デエ、ゴーヴァンら経験豊かな名歌手が多く参加しているうえ、ルセ指揮によるコントラスト鮮やかで彫琢の深い古楽器演奏は実に素晴らしいもの。そして劇的展開を精緻に盛り上げる管弦楽法は当時の流行を踏まえたメロディセンスを堅固に支えており、ロッシーニやドニゼッティの亜流には全く終わらないユニークな作風は、聴き深めるに足る魅力に満ちたもの。 ゲーテの『ファウスト』音楽化の歴史を踏まえつつ、女性作曲家ゆえの当時の困難にも言及しながら作品と背景について詳述した解説(仏・英語)は今回も読みごたえ充分。図版も多数掲載されています。収録作曲家:
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シュポア・コレクション Vol.3
18世紀製オリジナル楽器によるフルート作品集 [アシュリー・ソロモン、フロリレジウム]Flute Recital: Solomon, Ashley - BACH, W.F. / LOCATELLI, P.A. / MOZART, W.A. / VIVALDI, A. (The Spohr Collection, Vol. 3)
発売日:2024年01月26日 NMLアルバム番号:CCS46024
CD価格:2,475円(税込)
古典派の到来を準備したフルート芸術を、当時から現存するオリジナル楽器で!歴史的フルートのコレクターとして世界的に有名なフランクフルトの蒐集家ペーター・シュポアのコレクションから、貴重な18世紀製のオリジナル楽器を厳選、それぞれの楽器が出来た地域と時代に合った名曲を通じてその魅力を紹介してゆくシリーズ第3弾。 第1弾のソナタ集(CCS43020)も第2弾の協奏曲集(CCS45323)もバロック寄りの選曲でしたが、今回はモーツァルトの時代に至るロココ~古典派の作品を演目に選び、18世紀後半製の楽器も選ばれている点が目を引きます。 21世紀では考えられない総象牙製の楽器も何本か登場。温もり豊かな音色から芯のある頼もしい響きまで、楽器それぞれの特質と音域ごとの魅力を最大限に引き出すアシュリー・ソロモンの妙技は今回も惚れ惚れするばかり。英国屈指の古楽器楽団フロレジウムの層の厚い共演陣も、それぞれに随所でセンス良いアンサンブルを聴かせてくれます。ソナタの形式による収録作品群の合間で、18世紀にも広く愛されたスコットランド民謡の気品ある素朴さが興を添える曲順も絶妙。 ライナーノート(英・仏・独語)には各楽器の詳述も掲載されています。末永く味わい続けたい奥深い1枚です。
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フラットでシャープなコンソート
マシュー・ロック(1621/23頃-1677):
ヴァイオル合奏曲集 [ファンタズム]LOCKE, M.: Consort Music (Consorts Flat and Sharp) (Phantasm)
発売日:2024年01月26日 NMLアルバム番号:CKD737
CD価格:2,475円(税込)
バロックへ舵を切る転機の英国音楽。
魅力的な多声語法をファンタズムの名演で「英国のオルフェウス」と呼ばれた大家パーセルが現れる前、17世紀中盤の英国楽壇で大きな活躍をみせたマシュー・ロックによる過渡期ならではの室内楽曲を集めたアルバム。1640年代の清教徒革命による文化活動への妨害によって、他の地域のように通奏低音を使ったイタリア・バロック流の音楽の導入が大きく遅れたイングランドでしたが、1660年の王政復古はその流れを大きく変え、ルイ14世を頼って亡命していた新王チャールズ2世によるフランス音楽推進のかたわら最新のイタリア音楽にも注目が集まります。 その活況を準備したのは1650年代以来、共和政時代の文化抑圧を尻目に大陸の音楽をじっくり学んでいた新世代の作曲家たちで、1620年代初頭生まれのロックもまさにその一人でした。ルネサンス期以来この国で愛されてきたヴァイオル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)を使いながら、声部の数を3パートに絞り軽快な曲構造で仕上げられた一連のコンソート作品は、英国古来のポリフォニー偏愛を垣間見せながら新しいトリオ・ソナタ流儀への志向を如実に感じさせる、まさに美意識の転換点を飾る名品揃い。フラット系の調の曲を多く含むところから「フラット・コンソート」と呼ばれるようになった曲集からの作品をアクセントに、1656年にまとめられた『小さなコンソート集』からの名品を多数収録。 宮廷舞踏のリズムと英国音楽特有の高雅な浮遊感が同居する作品の魅力を、コンソート音楽に通暁した英国屈指のアンサンブル、ファンタズムのシャープな名演でじっくりお楽しみください。収録作曲家:
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夢想
フォーレ(1845-1935):
ピアノと管弦楽のためのバラード
ファリャ(1876-1946):
スペインの庭の夜
シベリウス(1865-1957):
レンミンカイネンの帰郷/吟遊詩人 [エロディ・ヴィニョン、エリック・レデルハンドレル、チェコ・ヴィルトゥオージ]発売日:2024年01月26日
CD価格:2,475円(税込)
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シュペートレーゼ
モーツァルト、ブラームス、ショパン:
ピアノ曲集 [アンドレアス・エッゲルツベルガー(ピアノ)]Piano Recital: Eggertsberger, Andreas - MOZART, W.A. / BRAHMS, J. / CHOPIN, F. (Spätlese)
発売日:2024年01月26日 NMLアルバム番号:Gramola99303
CD価格:2,325円(税込)
「シュペートレーゼ Spätlese」とは遅摘み、遅い収穫の意味。完熟ぶどうを用いたワインを指すことが多く、まろやかで熟成された味を楽しむことができるというもの。このタイトルに併せ、モーツァルト、ブラームス、ショパン。3人の作曲家の円熟期の作品を集めた1枚です。 円熟期とはいえ、モーツァルトの幻想曲とソナタは20代に書かれた曲ですが、すでに大家としての風格を備えており、ベートーヴェンを予感させる堂々たる曲です。 ショパンのソナタは34歳の時の作品。力強く壮大な規模を持つショパンの代表作のひとつです。 ブラームスの3つの間奏曲は59歳の時の作品。晩年のブラームスらしい滋味あふれる旋律を持ちながら、精妙な対位法が凝らされた名作です。 オーストリアとアメリカでカール・ハインツ・ケンマーリングとオレグ・マイセンベルクからピアノを学んだアンドレアス・エッゲルツベルガーの共感溢れる演奏が魅力です。
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シューベルト(1797-1828):
即興曲集 [イングリット・マルゾナー(ピアノ)]SCHUBERT, F.: 4 Impromptus, D. 899 / 3 Klavierstücke, D. 946 / Allegretto in C Minor, D. 915 (Marsoner)
発売日:2024年01月26日 NMLアルバム番号:Gramola99305
CD価格:2,325円(税込)
オーストリアのピアニスト、イングリット・マルゾナーが弾くシューベルト。 音楽一家に生まれ4歳からピアノを始めたマルゾナーは、11歳でグラーツ国立音楽大学に入学し、エドヴィン・フィッシャーの弟子、ゼバスティアン・ベンダに師事した後、パウル・バドゥラ・スコダやアルフレッド・ブレンデル、タチアナ・ニコラーエワらから教えを受け、数多くのコンクールで優勝しています。J.S.バッハからウィーン古典派の作品を得意としており、これまでにGramolaレーベルから6枚のアルバムを発売し、どれも高く評価されています。 このアルバムは2008年に発売された「ソナタ第13番、第16番」(Gram98808)に続くもので、端正な表現の中に深みを増した解釈が感じられる魅力ある演奏です。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲 第3番-第5番 [ベンヤミン・シュミット(指揮・ヴァイオリン)/ムシカ・ヴィーテ室内管弦楽団]MOZART, W.A.: Violin Concertos Nos. 3-5 (B. Schmid, Musica Vitae Chamber Orchestra)
発売日:2024年01月26日 NMLアルバム番号:Gramola99307
CD価格:2,325円(税込)
オーストリアのヴァイオリニスト、ベンヤミン・シュミット、待望のモーツァルト協奏曲集。 ウィーンとザルツブルクで育ち、モーツァルトは最も大切な作曲家の一人という彼は、1990年にハンス・グラーフが指揮するザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団とともにモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第1番と第2番を録音、これは評論家たちから高く評価されました。その後、モーツァルトの協奏曲を数えきれないほど演奏してたシュミットですが、32年の歳月を経て、第3番-第5番の録音を実現させました。 今回バックを務めるのはシュミットが率いるムシカ・ヴィーテ室内管弦楽団。「モーツァルト解釈の鍵は、歌うことと話すこと」と語るシュミットらしく、持前の美音を生かしながら、オーケストラと一体となり、確固たる意志がみなぎる演奏を繰り広げています。 第3番第2楽章のカデンツァを除き、他のカデンツァはシュミット自身のものです。
収録作曲家:
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Little Dancer
Songs of Love, Hope & Comfort [Angelo Verploegen, Jeroen van Vliet]発売日:2024年01月26日
CD価格:2,475円(税込)
オランダのジャズ・トランペット、フリューゲルホーンのヴィルトゥオーゾ、アンヘロ・フェルプルーヘンと、やはりオランダで広い信頼を得ている実力派のピアニスト、イェレン・ファン・フリートの2人によるアルバム。 2023年に生まれたフェルプルーヘンの孫にインスパイアされた、親密でリラックスした音楽を楽しめる愛、希望、慰めをテーマとした一枚。DSD256による高音質録音。
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レベッカ・クラーク(1886-1979):
ヴァイオリンとヴィオラのためのソナタ集 [ユディト・インゴルフソン(ヴァイオリン/ヴィオラ)/ウラディーミル・ストウペル(ピアノ)]CLARKE, R.: Viola Sonata / Violin Sonatas (J. Ingolfsson, Stoupel)
発売日:2024年01月26日 NMLアルバム番号:OC1731
CD価格:2,250円(税込)
優れたヴィオラ奏者でもあったイギリスの作曲家レベッカ・クラーク。女性の作曲家が認められない時期だったためか、作曲コンクールに応募する際は男性名を用いるなど数々の苦難がありました。それでも1920年頃から彼女の才能は開花し、アルバムに収録された「ヴィオラ・ソナタ」をはじめ、次々と素晴らしい作品を発表しています。ここでは1907年から09年頃の初期に書かれた2曲のヴァイオリン・ソナタを併せることで、若い頃から並外れた才能を見せていた彼女の音楽に触れることができます。 インゴルフソンとストウベルは20世紀初めの作品を得意とするデュオ。このアルバムでも緻密、かつ息のあった演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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ショパン(1810-1849):
〈ピアノと管弦楽のための作品全集 第1巻〉
ピアノ協奏曲 第1番
ポーランドの歌による幻想曲
アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ [アビー・サイモン(ピアノ)/ヘリベルト・バイセル(指揮)/ハンブルク交響楽団]発売日:2024年01月26日
CD価格:1,950円(税込)
1920年ニューヨーク生まれのピアニスト、アビー・サイモン(1920-2019)によるショパンのピアノと管弦楽のための作品全集。1972年に録音され、1973年に3枚組LPとして発売された全集から3曲が新リマスターで復刻されました。残る3曲も近日発売予定となっています。 サイモンは幼いうちから音楽の才能を発揮し、カーティス音楽院でヨーゼフ・ホフマンに師事。自身を「19世紀のピアニスト」と呼び、ヴィルトゥオーゾ・ピアニストでもあった作曲家の作品に強い親近感を持っていました。華麗な技巧を持ちながらも前面に出すことを避け、繊細な詩情を漂わせた演奏が高く評価され、辛口評論家として知られたハロルド・ショーンバーグにも絶賛されました。 ここに収められたのはサイモン52歳のもの。ピアノの響きは輝かしく、演奏はロマンティックな詩情を漂わせ、協奏曲のクライマックスでは十分な迫力も聴かせます。 指揮は日本の音楽ファンには懐かしいヘリベルト・バイセル。ケルンでギュンター・ヴァントに指揮を、フランク・マルタンに作曲を学び、ボン歌劇場のコレペティートルを振り出しにキャリアを築き、ハンブルク交響楽団の首席指揮者を15年にわたって務めました。ここでは格調高い響きと柔軟な「付け」を披露しています。 優秀録音で名高いエリート・レコーディングズの制作、24bit/192kHzリマスターによるVOX AUDIOPHILE EDITIONの1枚。ピアノがクローズアップ気味に録られ、オーケストラが奥行きと広がりを持って展開する録音パターンになっています。ブックレットには初出時のLPのジャケット写真と解説が転載されています。
収録作曲家:
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プロコフィエフ(1891-1953):
カンタータ『アレクサンドル・ネフスキー』
組曲『キージェ中尉』 [クロディーヌ・カールソン/アーノルド・ヴォケタイティス/レナード・スラットキン(指揮)/セントルイス交響楽団・合唱団]発売日:2024年01月26日
CD価格:1,950円(税込)
映画のための音楽から生まれたプロコフィエフ作品を集めたアルバム。スラットキンはプロコフィエフの演奏でも高い評価を得ていますが、なぜか録音は少なく、これは貴重な1枚であると共に、合唱を含むシンフォニックなサウンドを見事に収めた優秀録音としても聴きごたえがあります。 エイゼンシュテイン監督の映画『アレクサンドル・ネフスキー』の音楽から編まれた同名のカンタータはドラマティックな迫力と繊細な抒情が見事な音楽を織りなしています。「プスコフ入城」末尾での壮大な高揚は圧巻です。『キージェ中尉』は楽しくユーモラスな音楽。ここでは声楽付きバージョンで演奏しているのも注目されます。 エリート・レコーディングズの制作、24bit/192kHzリマスターによるVOX AUDIOPHILE EDITIONの1枚。マーク・オーボートによる録音は広がりと奥行きを感じさせ、ソロ楽器はクローズアップされることなく自然に浮かび上がります。旧CDでもその特徴は伝わりましたが、24bit/192kHzリマスターにより本来のサウンドに更に近付きました。 ブックレットには初出LPの解説書から該当作品の解説とジャケット写真が転載されています。
収録作曲家:
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伊藤順一(ピアノ)
レスポワール [伊藤順一]発売日:2024年01月24日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,850円(税込、送料無料)
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プッチーニ(1858-1924):
管弦楽伴奏歌曲集 [チャールズ・カストロノヴォ/イヴァン・レプシッチ(指揮)/ミュンヘン放送管弦楽団]発売日:2024年01月19日
LP価格:4,800円(税込、送料無料)
プッチーニ没後100周年記念、
シャハトナーによる管弦楽伴奏歌曲をカストロノヴォの美声で聴く19世紀後半から20世紀初めにかけて活躍したイタリアのオペラ作曲家たちの多くはまとまった数の歌曲を残していますが、プッチーニの場合は生前に出版された歌曲は11曲だけで、それらもまとまった作品としてではなく、キャリアの初期から後期にかけて散発的に書かれたものでした。 2010年に出版された最初の校訂版「歌曲集」には16曲が収められており、当CDにはそのピアノ・パートを大オーケストラのための管弦楽伴奏に編曲したものを収録しています。 編曲を手掛けたのは1985年ドイツ生まれの作曲家・指揮者ヨハネス・クサヴァー・シャハトナー。楽譜は2020年にBoosey & Hawksから出版され、これが初録音となります。プッチーニの歌曲は基本的にベルカントのスタイルで書かれており、ピアノはシンプルな伴奏に留まることが多いのですが、シャハトナーはプッチーニのオペラでのオーケストレーションを参考にしつつも、時に大胆かつ独創的なアレンジを施しています。 今を時めくテノール歌手の一人、カストロノヴォの力強く輝かしい歌唱がこの録音の魅力を一層高めています。 ※CD『ジャコモ・プッチーニ:管弦楽曲と歌曲集』(900349)の歌曲集部分と同一の音源です。収録作曲家:
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Joyce in Songs - 歌の中のジョイス
ジェイムズ・ジョイスの詩による歌曲集 [マチェイ・バルチャク(バリトン)/スタニスワフ・ボロムボシュチ(ピアノ)]Vocal Recital (Baritone): Bartczak, Maciej - BARBER, S. / KLESZCZ, M. / MOORE, B. / STĘPIEŃ, W. (Joyce in Songs)
発売日:2024年01月19日 NMLアルバム番号:CDAccordACD310
CD価格:3,675円(税込、送料無料)
20世紀の最も重要な作家の1人と評価されるアイルランド出身の小説家、詩人ジェイムズ・ジョイス。彼は音楽にも強い関心を持っており、幼いころにはピアニストを目指していたものの、結局音楽の道に進むことはありませんでした。とはいえ、彼自身は「私は素晴らしいテノールの声を持っていた」と主張、また即興演奏にも興じたようです。 このCDには、ジョイス自身の作品「Bid Adieu」を含め、彼の詩を用いた様々な作曲家たちの歌曲を収録。カロル・シマノフスキ音楽アカデミーで学び、ドイツに留学後、数多くのコンクールの入賞歴を持つバリトン、マチェイ・バルチャクが細やかな心理描写を反映した歌唱を聴かせます。
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ショパン・プロジェクト
ショパンのピアノ曲をチェロ四重奏で [ポーランド・チェロ・クァルテット]CHOPIN, F.: Waltzes / Mazurkas / Preludes (Chopin Project) (Polish Cello Quartet)
発売日:2024年01月19日 NMLアルバム番号:CDAccordACD326
CD価格:3,675円(税込、送料無料)
ポーランド人の心ともいえるショパンのピアノ曲をチェロ四重奏にアレンジ。 それぞれがソリスト、室内楽奏者として活躍するポーランド・チェロ・クァルテットのメンバーたちは、ショパンの友人でチェリストとして知られるオーギュスト・フランショーム(1808-1884)がチェロ用にアレンジしたショパン作品や、ポーランドの伝説的ヴォーカル・クァルテット“NOVI SINGERS”の並外れた歌唱力による演奏に感銘を受け、人間の声に似ているチェロでショパン作品を演奏するというプロジェクトを実現しました。 彼らが「素晴らしい芸術的な冒険」と呼ぶこのプロジェクト、軽やかな「小犬のワルツ」や、もともとチェロ向きの旋律を持つ「練習曲 嬰ハ短調」、そして「雨だれ」など、ピアノで聴くのとはまた違った味わいを存分に堪能させてくれます。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲 第1番-第3番 [ロベルト・クヴィアトコフスキ(ヴァイオリン/指揮)/ポーランド・バルト・フィルハーモニー管弦楽団]MOZART, W.A.: Violin Concertos Nos. 1, 2 and 3 (Kwiatkowski, Polish Baltic Philharmonic)
発売日:2024年01月19日 NMLアルバム番号:CDAccordACD329
CD価格:3,675円(税込、送料無料)
ポーランド・バルト・フィルのコンサートマスターを務める他、各地のオーケストラと共演、高く評価されているヴァイオリニスト、ロベルト・クヴィアトコウスキが演奏するモーツァルトの3曲のヴァイオリン協奏曲。長年、これらを演奏してきたというクヴィアトコウスキは、熟考の末、自ら書いたカデンツァを演奏しています。 これまでモーツァルトの協奏曲を演奏する際、既存のカデンツァは「過度にロマンティックで手強い技術的問題が満載されているうえ、その表現が重すぎる」と感じていたというクヴィアトコウスキが熟考の上に書き上げたカデンツァは「主旋律から始めるのではなく、比較的簡潔で、その時代に用いられていたボウイングや旋律、リズムに基づいている」というものです。 彼自身が指揮し、のびのびと演奏するモーツァルトをぜひお楽しみください。
収録作曲家:
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20世紀、中部ヨーロッパのフルート音楽集 [ルイザ・セッロ(フルート)/ブルーノ・カニーノ(ピアノ)]
Flute and Piano Recital: Sello, Luisa / Canino, Bruno - BURIAN, E.F. / KRENEK, E. / SCHOENBERG, A. (20th-Century Middle European Flute Music)
発売日:2024年01月19日 NMLアルバム番号:CDS7995
CD価格:1,950円(税込)
ルイザ・セッロとブルーノ・カニーノによる20世紀のフルート作品集。このアルバムに作品が収録された4人の作曲家は、みな第2次世界大戦時にナチス・ドイツの迫害を受け、他国に移住するか、強制収容所に送られたものの、かろうじて生き延び戦後も活躍した人たちです。 収録曲は、新古典派風のモダニズムのスタイルで書かれ、耳なじみのよい旋律を持つクシェネクのソナタ、テレージエンシュタット収容所から帰還後はチェコのオペラ界を支えたブリアンの軽快な「失われたセレナード」、デッサウのピアノ曲「ゲルニカ」、シェーンベルクの管楽五重奏曲を彼の後輩作曲家グライスレがフルートとピアノ用に編曲した「フルート・ソナタ」の4曲。どの曲もピアノが重要な役割を果たしており、現代音楽を得意とするブルーノ・カニーノが見事な演奏を聴かせます。
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カヴァッリ(1602-1676):
賛歌、詩篇とカンツォン [クリスティーナ・ファネッリ/フランチェスカ・サンティ/マルタ・フマガッリ/ピエルフランチェスコ・ペラ(ヴァイオリン)/マウロ・スピネッツェ(ヴァイオリン)/アルテム・ジェガノフスキー(ヴァイオリン) 他/ブルーノ・ジーニ(指揮)/クレマ・クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団]CAVALLI, F.: Hymns, Psalms, and Song (Coro Claudio Monteverdi di Crema, Ensemble Claudio Monteverdi di Crema, Gini)
発売日:2024年01月19日 NMLアルバム番号:CDS8011
CD価格:1,950円(税込)
イタリア・バロック期の作曲家フランチェスコ・カヴァッリの宗教的作品集。現在では優れた歌劇作曲家として名を遺すカヴァッリですが、宗教曲の分野でも、ヴェネツィア楽派伝統の複合唱様式の中に、持前の流麗で美しい旋律を融合した作品を多く書き上げており、これらはモンテヴェルディ作品と比較しても遜色のないほどの出来栄えを誇っています。声楽パートの充実も見事ですが、器楽パートにも凝った手法が用いられており、声と楽器が織りなすポリフォニーが聴きどころです。 讃歌と詩篇集(CDS-7902)に続くこのアルバムには、1656年に出版されジャン・カルロ・デ・メディチ(1611-1663)に捧げられた28曲の作品集の中から6曲が収録されています。その中の Confitebor「主よ、心をこめてあなたに告白します」は世界初録音。4声部のコーロ・ファヴォリート(ここでは1パート1人で演奏)と、2群のコーロ・ディ・リピエーノ(各パート3~4人の合唱)に器楽を伴う壮麗な作品です。
収録作曲家:
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CHROMOSPHERE
木管オーケストラのための作品集 [シェイ・ロリン(指揮)/チェコ・フィルハーモニー・ウィンド・アンサンブル]CZECH PHILHARMONIC WIND ENSEMBLE: Chromosphere - Symphonic Colours of the Woodwind Orchestra
発売日:2024年01月19日 NMLアルバム番号:DDX21117
CD価格:2,250円(税込)
アルバム「ねじれた空の景色」(DDX-21118)で見事なアンサンブルを聴かせたシェイ・ロリンが指揮するシェイ・ロリンが指揮する木管楽器だけのオーケストラ、チェコ・フィルハーモニー・ウィンド・アンサンブルの新録音。今作では5人の現代作曲家による楽しくエキサイティングな作品を楽しめます。 収録曲は、「不思議の国のアリス」のタイトルを持つスコットランド出身のアンダーソンの曲に始まり、モーツァルトがペットを飼っていたと伝えられることにインスパイアされたビンガムの「モーツァルトのペット」、新しい街に引っ越した時の不安と期待を描いたハーディングの「BRIGHT LIGHTS」、塔の上から眺めたローマの街を描いたインスの「Domes」、教育者としても知られるハッセーの「Child of The Wandering Sea さまよえる海の子供」の5曲。ジャンルを超えたさまざまなスタイルを持ちながらも、どれも親しみやすく心に残る音楽です。 シェイ・ロリンは、ロンドン在住のクラリネット奏者、指揮者で、近年は航空写真撮影の分野でも活躍しています。
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LUMINOS
現代英国のクラリネット作品集 [ロナルド・ウッドリー(クラリネット/バセットホルン/バス・クラリネット)/アンドルー・ウェスト(ピアノ)]Clarinet and Piano Recital: Woodley, Ronald / West, Andrew - LUTYENS, E. / JOHNSON, L. / SLATER, A.E. (Luminos: Contemporary Music for Clarinets)
発売日:2024年01月19日 NMLアルバム番号:MEX77118
CD価格:2,250円(税込)
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MH3 [Martin Högberg Trio]
発売日:2024年01月19日
CD価格:2,475円(税込)
スウェーデンのギタリスト、コンポーザーで、ジャズからブルース、ロックまで幅広く活躍するマーティン・ヘーグベリと、そのノルウェーの友人たちによるトリオ・アルバム。 アップテンポなナンバーからメロウなインプロヴィゼーションまで、独特のグルーヴが印象的です。
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Fremtidsfabler [Sebastian Haugen]
発売日:2024年01月19日
CD価格:2,475円(税込)
ノルウェーのベーシスト、コンポーザー、セバスチャン・ホーガンのセカンド・アルバム。 リリカルなピアノを始め、たいへん耳馴染みのよいキャッチーな音楽に、自由なインプロヴィゼーションが絡みます。曲によりストリングスも参加。
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ゴードン(1963-):
Diary Pieces - 日記の小品 [ジョゼフ・ヒューストン(ピアノ)]発売日:2024年01月19日
CD価格:2,100円(税込)
キングス・カレッジでロビン・ホロウェイに作曲を学び、その後オリヴァー・ナッセンとジョン・ウールリッチらにも師事した作曲家、マイケル・ゼヴ・ゴードン。この一連の「日記の小品」は2015年から構想が始まったもので、どれも1分程度の短い曲。ほとんどの作品は1日で書かれ、少しだけ後に見直されることもありました。 自身の記憶と密接に結びつく作品を書くことを身上としている彼ならではの小品を、ピアニスト、ジョゼフ・ヒューストンが演奏。ゴードンの日々の思いを伝えています。
収録作曲家:
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ショパン(1810-1849):
ピアノ協奏曲 第1番&第2番 [マルガリータ・ヘーエンリーダー(ピアノ)/リッカルド・ミナージ(指揮)/ラ・シンティッラ管弦楽団/マルティン・ハーゼルベック(指揮)/ウィーン・アカデミー管弦楽団]CHOPIN, F.: Piano Concertos Nos. 1 and 2 (Höhenrieder, La Scintilla Orchestra, Vienna Academy Orchestra, Haselböck, Minasi)
発売日:2024年01月19日 NMLアルバム番号:SM425
CD価格:1,950円(税込)
マルガリータ・ヘーエンリーダーによるショパンの協奏曲集。彼女の深いショパン理解から生まれたアルバムです。 長年にわたりショパンの音楽を奏でるための楽器を探していたという彼女は、1831年にショパンが語ったという「プレイエルのピアノは最上のものである」という言葉をもとに、クリストフ・ケルンの楽器コレクションの中から、1848年頃にパリで製作されたプレイエルを、歴史的な資料を元に修復した楽器でこの録音に臨みました。この楽器はショパンが所有していたものと構造が同じであり、オーケストラの現代のピッチ(440Hz)に対応しつつ音量のバランスも取れるような、力強いサウンドとフランス風のエレガンスを併せ持っています。彼女はタッチにも細心の注意を払い、ショパンの弟子であるカロル・ミクリによる指使いを取り入れています。 共演は、第1番ではリッカルド・ミナージが指揮するラ・シンティッラ管弦楽団、第2番ではマルティン・ハーゼルベックが指揮するウィーン・アカデミー管弦楽団。どちらも当時の楽器を使用、ショパンの時代の音にとことんこだわった企画です。
収録作曲家:
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アメリカのヴィオラ・ソナタの一世紀 [バジル・ヴェンドリース (ヴィオラ)/ウィリアム・デイヴィッド(ピアノ)]
A Century of American Viola Sonatas
発売日:2024年01月19日 NMLアルバム番号:TOCN0026
CD価格:1,950円(税込)
20世紀から21世紀にかけてアメリカで作曲されたヴィオラのための作品集。 アフリカ系アメリカ人で20世紀前半に先駆的な作品を遺したユリシーズ・ケイ、フリーランスの女性作曲家で、ジャズやラグタイムなどの要素を用いた作品で知られるリビー・ラーセン、教育者としても名高く、わかりやすい音楽を書くエリック・イウェイゼン、ラジオや劇音楽の分野の作品にも力を入れ、このアルバムの準備中にこの世を去ったデイヴィッド・チムピディス。 それぞれルーツも活躍分野も違う4人の作品を、1993年からコロラド交響楽団の首席奏者を務めるバジル・ヴェンドリースが演奏。作品の魅力を引き出しています。
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FOUR HANDS AT HOME
19世紀中期の家庭用のピアノ連弾作品集 [ステファニー・マッカラム(第1ピアノ)/エリン・ヘルヤード(第2ピアノ)]FOUR HANDS AT HOME: Domestic Music-Making in the Mid-Nineteenth Century
発売日:2024年01月19日 NMLアルバム番号:TOCN0031
CD価格:1,950円(税込)
「フランスのピアノ連弾作品集」(TOCN0007)に続く、マッカラムとヘルヤードが弾く連弾作品集。 今作では19世紀中頃に書かれたさまざまな作曲家の作品を紹介。ボエリーやオルメスによるオーケストラ曲や室内楽作品の連弾編曲をはじめ、編曲者不詳の《ローエングリン》の前奏曲、技巧を凝らしたモシェレスの「華麗なロンド」など、編成の大きな曲を家庭で演奏するため、また生徒たちの音楽性と技術の向上のために役立ったであろう連弾作品をたっぷりとお楽しみいただけます。 録音に用いられたのは前作と同じ、1853年製のエラール・ピアノ。繊細な音色でありながら、多彩な表現力を持つ楽器です。
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フォーレ(1845-1924)/
エネスク(1881-1955):
ピアノ四重奏曲集 [カタリン・シェルバン(ピアノ)/カン・スヨン(ヴァイオリン)/ロリーナ・エレラ(ヴィオラ)/アンドレイ・イオニーツァ(チェロ)]FAURÉ, G. / ENESCU, G.: Piano Quartets (Mélodies infinies) (Suyeon Kang, Errera, Ioniţă, Șerban)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:8.551477
CD価格:1,900円(税込)
ルーマニアのピアニスト、カタリン・シェルバンを中心に、優れた3人の音楽家たちが集まりフォーレとエネスクのピアノ四重奏曲を演奏した1枚。アルバムのメインはシェルバンの同郷の作曲家、エネスクのピアノ四重奏曲ですが、シェルバンはこの曲にはエネスクの師、フォーレのピアノ四重奏曲を併せることが理想的だと語っています。 1876年頃から構想されたフォーレのピアノ四重奏曲第1番は、当時のフランスでは一般的ではなかったピアノ四重奏の分野の先駆けとなった作品で、ブラームスの影響を感じさせながらも、フォーレならではの流麗な旋律美にあふれています。一方、1909年に作曲されたエネスクのピアノ四重奏曲第1番は、シェルバンが強く魅了されたという、ドイツ後期ロマン派の影響が感じられる作品。大胆な和声と巧みな対位法に支えられています。 どちらの作品もメランコリックな緩徐楽章が特徴で、2人の作曲家のスタイルの違いの中にも親和性が感じられます。
収録作曲家:
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ハーゲン(1961-):
アート・オヴ・ソング [リリック・フェスト(声楽アンサンブル)]HAGEN, D.A.: Art of Song (The) (Lyric Fest)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:8.559919
CD価格:1,900円(税込)
アメリカの作曲家ダロン・アリック・ハーゲンは、カーティス音楽院でネッド・ローレムに師事したのち、レナード・バーンスタインの勧めによりジュリアード音楽院に進みデイヴィッド・ダイアモンドらから作曲を学びました。これまでにオペラから吹奏楽曲まで500を超える作品を書き、グッゲンハイム賞、ロックフェラー賞、ケネディ・センター・フリードハイム賞などを受賞しています。 この「アート・オヴ・ソング」は、ホイットマンをはじめ、サッフォーからリンカーン、オーソン・ウェルズらの言葉をテキストに用いた歌曲集。南北戦争以来のアメリカ政治の犠牲となった人々に焦点を当てた「夏」、老いや愛、郷愁など人間の内面を見つめた「秋」、加齢とともに失う純真さと、信仰を維持する困難を歌った「冬」、ニューヨーカーの若者たちを描くとともに、時代を超えた歌の役割が描かれた「春」の4部で構成されています。
収録作曲家:
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アウメイダ・プラド(1943-2010):
ヴァイオリンとチェロのための作品集 [エマヌエーレ・バルディーニ(ヴァイオリン)/ハファエル・セザリオ(チェロ)]REZENDE de ALMEIDA PRADO, J.A.: Violin and Cello Works (E. Baldini, Cesario)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:8.574459
CD価格:1,900円(税込)
ナクソスがブラジル外務省との提携で進めているブラジル音楽のシリーズの最新作は、アウメイダ・プラドのヴァイオリンとチェロのための作品集。20世紀後半から21世紀初頭にかけてブラジルで活躍したプラドは、小鳥のさえずりから緑豊かな森の音、銀河系の星々、そして民間伝承まであらゆるものにインスピレーションを見出し、様々な編成の作品を書き上げました。 このアルバムの冒頭に収録されている「シャンゴの魔法の本」は以前発売された「オリシャーたちの交響曲」(NYCX-10400国内仕様盤/8.574411輸入盤)と同じ時期に書かれた作品で、アフリカ由来の伝統宗教に登場する神々たちが描かれています。 1999年の「シランダス」は、彼の友人たちに捧げられた、民俗舞踊の要素が強く表れた耳なじみの良い音楽。生き生きとした無伴奏ヴァイオリン・ソナタと抒情的なカプリッチョは、ヴァイオリンの表現力を最大限に引き出すものであり、優れたヴァイオリニストとなった彼の娘コンスタンサのために書かれました。 「四季」はブラジル音楽に取り組む若い音楽家のコンクールの課題曲として作曲されたもので、各楽章では奏者の技術が試されるように工夫されています。
収録作曲家:
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ドヴォルザーク(1841-1904):
弦楽四重奏曲 第2番
バガテル集
ロンド ト短調 [ファイン・アーツ四重奏団/諸岡亮子(ハルモニウム)/ステパン・シモニアン(ピアノ)]DVOŘÁK, A.: String Quartet No. 2 / Bagatelles / Rondo, B. 171 (Fine Arts Quartet, Ryoko Morooka, S. Simonian)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:8.574513
CD価格:1,900円(税込)
NAXOSのドヴォルザーク弦楽四重奏曲全集、ついに完結1995年にスタートしたNAXOSのドヴォルザーク弦楽四重奏曲全集、途中で演奏者がプラハ・ヴラフ四重奏団からファイン・アーツ弦楽四重奏団に代わり、作曲家の没後100年目についに完結です。 弦楽四重奏曲第2番は1869年頃に書かれた、演奏時間50分余りの大曲。当時ワーグナーの音楽に魅了されていた若き作曲家による、半音階的な和声と転調が多用された野心的な作品です。後にドヴォルザークはこの譜面を破棄してしまいますが、20世紀になってパート譜の写しが発見され、1932年に初演、1962年にようやく出版されました。民謡の要素は薄く、全体の構成も比較的自由に書かれています。 アルバムの最初に収められた「バガテル」は1878年の作品。2つのヴァイオリン、チェロとハルモニウムという珍しい編成で書かれており、古いボヘミアの民謡からの旋律が効果的に用いられた魅力的な曲集です。 ハルモニウムを演奏している諸岡亮子は、ドイツを拠点に演奏と教育で活躍するオルガン奏者。最後に置かれた「ロンド」は、ドヴォルザークがニューヨークに旅立つためのお別れツアーで演奏された小品。耳なじみよい旋律とチェロの妙技が際立ちます。
収録作曲家:
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フランク(1822-1890):
交響曲 ニ短調
ショーソン(1855-1899):
交響曲 変ロ長調 [ジャン=リュック・タンゴー(指揮)/ベルリン放送交響楽団]FRANCK, C.: Symphony in D Minor / CHAUSSON, E.: Symphony in B-Flat Major (Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin, Tingaud)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:8.574536
CD価格:1,900円(税込)
フランクとショーソン、それぞれ唯一の交響曲をフランス出身のジャン=リュック・タンゴーが演奏したアルバム。 ベートーヴェンの影響を受けながらも、当時、革新的な循環形式を用いたフランクの「交響曲ニ短調」、フランクの弟子であり、やはり循環形式を用いつつ、ワーグナーの影響が感じられるショーソンの「交響曲変ロ長調」。タンゴーはベルリン放送交響楽団の力強い響きを生かしながら、各々の作品の素晴らしさを引き出しています。 なお、ショーソンの交響曲については、出版されている総譜には多くの疑問点を持つというタンゴー自身が自筆譜を入念に研究し、細心の注意を払って校訂した版を用いて演奏しているところにも注目です。
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スッペ(1819-1895):
交響的幻想曲
序曲と前奏曲集 [オーラ・ルードナー(指揮)/トーンキュンストラー管弦楽団]SUPPÉ, F. von: Fantasia Symphonica / Orchestral Overtures and Preludes (Tonkünstler Orchestra, Rudner)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:8.574538
CD価格:1,900円(税込)
「ウィンナ・オペレッタの父」スッペの”幻の交響曲”が登場!このアルバムの指揮者オーラ・ルードナーは、ウィーン・フォルクスオーパー管やウィーン響のコンサートマスターを歴任し、ウィンナ・オペレッタを熟知しています。 彼は、スッペに大オーケストラのための「幻の交響曲」があることを知り、ウィーンの博物館・図書館に遺されたスッペの手稿譜を丹念に調査して見つけたのがここに収められた「交響的幻想曲」。当盤が初録音となります。全4楽章、演奏時間30分余りの作品で、ドラムロールで始まる長大な序奏のついた第1楽章、典雅という言葉がぴったりくるアンダンテの第2楽章、スケルツォ風の陽気な第3楽章、対位法的な展開を織り交ぜつつ見事に盛り上げる終楽章と聴きどころ満点。ロマン派交響曲のファンには見逃せない作品です。 冒頭と最後に有名曲を置き、あまり知られていない作品をはさんだ構成も巧みで、ウィーンを拠点とするトーンキュンストラー管弦楽団の美しいサウンドと相まって、スッペの管弦楽作品の醍醐味を味わえるアルバムとなっています。
収録作曲家:
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ストップフォード(1977-):
宗教的合唱曲集 [ジェレミー・サマリー(指揮)/チェルシー聖ルカ教会合唱団 他]STOPFORD, P.W.J.: Sacred Choral Music (G. Davidson, Choir of St. Luke's, Chelsea, Chelsea Camerata, Jeffcoat, Summerly)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:8.574548
CD価格:1,900円(税込)
イギリスのオルガニスト、作曲家フィリップ・ストップフォード。1986年から1990年までウェストミンスター大聖堂の合唱団員を務めたのち、オックスフォード大学に進むとともに、1996年からはキーブル大学のアシスタント・オルガニストを務めるなど、オルガニストとしての経験を積みながら作曲家としても活躍。とりわけ英国国教会の伝統に根差した合唱作品が絶賛されており、これらはイギリスだけでなくアメリカでも広く演奏されています。 このアルバムに収録されているのは全て世界初録音となる作品。ソプラノ独唱を伴う美しく華やかなミサ曲「神はわれらと共に」を中心とした祝祭的な曲が集められています。 1824年に設立された歴史あるチェルシー聖ルカ教会合唱団を、宗教音楽を得意とするジェレミー・サマリーが指揮、全曲を鮮やかにまとめています。
収録作曲家:
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ヴェルディ(1813-1901):
歌劇《エルナーニ》 [フランチェスコ・メーリ/マリア・ホセ・シーリ/ロベルト・フロンターリ/ ヴィタリー・コワリョフ他/ジェイムズ・コンロン(指揮)/フィレンツェ五月祭管弦楽団&合唱団]VERDI, G.: Ernani [Opera] (Meli, Siri, Frontali, Kowaljow, Tziouvaras, Fiorentino Maggio Musicale Chorus and Orchestra, Conlon)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:8.660534-35
CD 2枚組価格:2,900円(税込)
歌劇《エルナーニ》は、ヴェルディがその素材をフランス・ロマン派演劇の嚆矢とされるヴィクトル・ユゴーの戯曲『エルナニ』に求め、台本をフランチェスコ・マリア・ピアーヴェに依頼した作品。複雑な関係にある登場人物一人ひとりの心の動きを、アリアと重唱によって巧みに表現するという、ヴェルディの音楽的な劇作法の進境が著しい作品として知られています。 エルナーニ役の気品溢れるテノールのフランチェスコ・メーリ、エルヴィーラ役のドラマティックな高揚感が目覚ましいソプラノのマリア・ホセ・シーリ、国王ドン・カルロ役のヴェルディ・バリトンとして名高い、ロベルト・フロンターリ、そしてシルヴァ役の性格俳優的なバスのヴィタリー・コワリョフと、万全の布陣がなされた歌手陣と、名匠ジェイムズ・コンロンが率いるオーケストラと合唱団による演奏で、若きヴェルディの鮮烈なドラマをご堪能ください。
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第7番 ホ長調 WAB107 [ベルナルト・ハイティンク(指揮)/バイエルン放送交響楽団]BRUCKNER, A.: Symphony No. 7 (Bavarian Radio Symphony, Haitink)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:900218
CD価格:2,250円(税込)
ハイティンクが後半生で特に愛着を示したブルックナーの第7番、
クーベリック時代のサウンドを残したオケを振った52歳の時のライヴが登場ベルナルト・ハイティンクがバイエルン放送交響楽団の定期演奏会にデビューした1958年から65年となる2023/24シーズンを記念して、1981年のブルックナー:交響曲第7番が初CD化。この時期、バイエルン放送響は18年にわたって楽団を率いたラファエル・クーベリックが1979年に退任し、ようやく後任に決めたキリル・コンドラシンが81年春に急逝して、首席指揮者が空白のまま3シーズン目に入っていました(同市内のライバル、ミュンヘン・フィルは79年からチェリビダッケが就任)。そのような中で楽団を支えた客演指揮者の一人がハイティンクでした。 ハイティンクは1963年から72年にかけてブルックナーの交響曲全集を録音(第7番は66年)。そこでは思い切ったテンポの伸縮や強奏強打をまじえてドラマティックな面を強調する解釈が聞かれますが、1978年の第7番の再録音(オケはどちらもコンセルトヘボウ管)では、そうした操作は目立たないようになり、作品の持つ自然な流れの中でドラマを紡いでゆく巧者ぶりが発揮されています。 (曲目・内容欄に続く)収録作曲家:
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プッチーニ(1858-1924):
管弦楽曲と歌曲集 [チャールズ・カストロノヴォ/イヴァン・レプシッチ(指揮)/ミュンヘン放送管弦楽団]PUCCINI, G.: Orchestral Songs and Works (I Canti) (C. Castronovo, Munich Radio Orchestra, Repušić)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:900349
CD価格:2,250円(税込)
プッチーニ没後100周年記念、
シャハトナーによる管弦楽伴奏歌曲をカストロノヴォの美声で聴く19世紀後半から20世紀初めにかけて活躍したイタリアのオペラ作曲家たちの多くはまとまった数の歌曲を残していますが、プッチーニの場合は生前に出版された歌曲は11曲だけで、それらもまとまった作品としてではなく、キャリアの初期から後期にかけて散発的に書かれたものでした。2010年に出版された最初の校訂版「歌曲集」には16曲が収められており、当CDにはそのピアノ・パートを大オーケストラのための管弦楽伴奏に編曲したものを収録しています。 編曲を手掛けたのは1985年ドイツ生まれの作曲家・指揮者ヨハネス・クサヴァー・シャハトナー。楽譜は2020年にBoosey & Hawksから出版され、これが初録音となります。プッチーニの歌曲は基本的にベルカントのスタイルで書かれており、ピアノはシンプルな伴奏に留まることが多いのですが、シャハトナーはプッチーニのオペラでのオーケストレーションを参考にしつつも、時に大胆かつ独創的なアレンジを施しています。 今を時めくテノール歌手の一人、カストロノヴォの力強く輝かしい歌唱がこの録音の魅力を一層高めています。稀少なオーケストラ作品を併録。収録作曲家:
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王のギター
フランチェスコ・コルベッタのギター音楽 [ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)、アレクサンドル・ブロック(指揮)、フランス国立リル管弦楽団]CORBETTA, F.: Guitarre Royalle (La) (Vallerotonda, Zuljan, I Bassifondi)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:A556
CD価格:2,475円(税込)
ヴァッレロトンダとズリヤン。
異能の撥弦奏者二人が探る17世紀の光と闇フランスの太陽王ルイ14世が私的に愛奏したスペイン式ギター(バロックギター)の名手で、フランスと英国をまたにかけ活躍した名手コルベッタ。17世紀初頭にボローニャで生まれ、世紀半ばまではイタリア半島を拠点にスペイン式ギターのための曲集を何冊か出版していましたが、1650年代にルイ14世の祭典に加わり頭角をあらわし、1660年代には王政復古期のイングランドでも新王チャールズ2世や有力貴族たちから広く愛顧を受けました。 それぞれ英仏両王に捧げられた2集の『王のギター』(1671年と1674年に出版)は今日でもバロックギター奏者たちの重要なレパートリーとして有名ですが、イタリアの異才撥弦奏者が集うイ・バッシフォンディの主宰者シモーネ・ヴァッレロトンダはここで、イタリア時代に遡ってコルベッタの作品を集めた網羅的な選曲でこの作曲家の至芸を概観。ギター二重奏を中心に、曲によっては打楽器や歌唱も加え、長いネックが特徴的な南イタリアの民俗楽器コラショーネ、かき鳴らす奏法に特化したキタラバッテンテなども使いつつ、欧州各地の宮廷文化に留まらないこの作曲家の着想源の豊かさを広く伝える選曲と解釈を聴かせてくれます。 ギター二重奏のパートナーは、中世まで遡るリュート研究と幅広い演奏スタイルの使い分けで注目を集めるスロヴェニア出身の名手ボル・ズリヤン! 作品背景を適切にふまえながら流麗なサウンドを自在に駆使するヴァッレロトンダと共に、モンテヴェルディ存命中のイタリアからリュリ全盛期のフランス様式まで、既存の録音群とは一味違った新鮮なコルベッタ像をお楽しみください。 -
シャルパンティエ(1643-1704):
歌劇《メデ》(全曲) [ヴェロニク・ジャンス、シリル・デュボワ、ユディト・ファン・ヴァンロイ ほか エルヴェ・ニケ、ル・コンセール・スピリチュエル]CHARPENTIER, M.-A.: Médée [Opera] (Gens, Dubois, Wanroij, Dolié, Concert Spirituel Chorus and Orchestra, Niquet)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:ALPHA1020
CD 3枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
ルイ14世の楽団規模を凌駕!?
精鋭大編成で織りなすフランス最新のシャルパンティエ像フランス語による音楽劇の古典的形式(抒情悲劇)を創出したリュリ亡き後、後続世代の作曲家が続々発表したフランス語オペラの一つであるシャルパンティエの《メデ》。尽くした甲斐なく恋敵クレユーズの元へ去ったジャゾンへの憎悪から、彼との間に生まれた子供たちまで自らの手で殺してしまうメデの恐ろしい復讐劇です。1693年の初演こそ失敗に終わりましたが、その充実したドラマは20世紀に入ってシャルパンティエへの再評価が進む中で見直され、今や同作曲家の劇音楽への適性を示す重要作の一つに数えられています。 それにもかかわらず滅多に出ない全曲録音が、劇的起伏と高雅な表現に長けたニケの指揮で待望のリリース! 独唱陣はヴェロニク・ジャンスとシリル・デュボワという申し分ない主役二人を始め今のフランス歌劇界を代表する第一線の名歌手揃い。通奏低音陣はヴィオール(ガンバ)とチェロ、テオルボが二人ずつ配され、ヴィオールの齋藤由香やチェロのトゥルモー・ダレンら名手たちによる頼もしい声楽サポートが光ります。 クラヴサン(チェンバロ)は大ベテランのエリザベート・ガイガー。リコーダーのエロイーズ・ガイヤール、無孔ナチュラル・トランペットのジャン=フランソワ・マドゥーフなど世界的ソリストの名も見られるオーケストラは弦だけで30名。いわばルイ14世の弦楽合奏団「24のヴァイオリン」を凌ぐ規模で、ニケの指揮の下での一体感と才気に満ちた音作りは管楽器勢の活躍と相俟って実に聴きごたえ充分です。収録作曲家:
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父祖たちの影
プロコフィエフ、ラヴェル、サイダミノヴァ [ベフゾド・アブドゥライモフ(ピアノ)]Piano Recital: Abduraimov, Behzod - PROKOFIEV, S. / RAVEL, M. / SAIDAMINOVA, D. (Shadows of My Ancestors)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:ALPHA1028
CD価格:2,475円(税込)
アブドゥライモフの幅広さを実感するALPHA第2弾は、
来日公演でも披露された意欲的プログラム!2009年のロンドン国際ピアノ・コンクールで優勝して以降、着実に演奏経験を重ねてきたウズベキスタン出身の新世代ピアニスト、ベフゾド・アブドゥライモフ。ムソルグスキー『展覧会の絵』とドビュッシー『子供の領分』にショパンの24の前奏曲を組み合わせた2021年のALPHAデビュー盤に続く待望の第2弾は、2023年6月に東京で行われたリサイタルで披露された演目。個性的な小品が続くプロコフィエフ『ロメオとジュリエット』と神秘的な三つの章からなるラヴェル『夜のガスパール』という対照的な2作の間に、同じウズベキスタン出身でソ連時代から活躍する作曲家ディロロム・サイダミノヴァの作品を挟んだ意欲的なプログラムです。 抜群のコントロールで各作品の機微を鮮やかに浮き彫りにしながら、全体としてスケール豊かな音楽を紡いでゆく解釈は聴きどころ満載。サイダミノヴァの作品は故郷の古都ブハラを古代まで遡りながら描出する組曲で、アブドゥライモフは楽章ごとに異なる音響構成を鮮やかに描き分け、スリリングな展開から詩情豊かな余韻まで多彩な味わいを堪能させてくれます。 静謐さと蠱惑な絢爛さの間を自在に行き来する『夜のガスパール』での幅広い表現と的確な構成力も隅々まで耳を惹く解釈。彼の新たな一面に驚かされる1枚です。 -
ロージャ(1907-1995):
〈管弦楽作品集〉
シンフォニック・コンサートへの序曲
ハンガリー風セレナード
3つのパルティータ [グレゴール・ビュール(指揮)/ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団]RÓZSA, M.: Overture to a Symphony Concert / Hungarian Serenade / Tripartita (Rheinland-Pfalz State Philharmonic, Bühl)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:C5514
CD価格:2,475円(税込)
映画『ベン・ハー』などでアカデミー賞を3度受賞したミクローシュ・ロージャの管弦楽作品集。1907年、ブラペストに生まれライプツィヒ音楽院で学んだ後、パリとロンドンを経てアメリカ合衆国に移住。映画音楽の作曲家としてアカデミー作曲賞に17回ノミネートされ、3度受賞するなど高く評価されました。それと平行しクラシック作品の作曲も続け、ハリウッドの映画音楽のようなダイナミックな響きと、ハンガリーの民族性がマッチした色彩豊かな曲を多数書きあげています。 このアルバムに収録された3つの作品は、初期、中期、後期と彼の創作期間の全般にわたるもの。1932年に作曲された「ハンガリー風セレナード」はブダペスト劇場で初演、演奏を聴いたリヒャルト・シュトラウスからの提案を受け、のちに改訂が施されました。「シンフォニー・コンサートへの序曲」は1956年の作品。当時アメリカで契約していたMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)の仕事の合間に書かれた曲で、ハンガリーから追放された彼の友人たちに捧げられました。 「3つのパルティータ」は1971年の作品。彼の作品を出版していた出版社からの依頼で作曲、当初イシュトヴァン・ケルテスが初演する予定でしたが、彼はその前に死去してしまったため、アンドレ・プレヴィンがイギリスで、アンタル・ドラティがアメリカで初演を行いました。バルトークを思わせるリズミカルな作品です。 グレゴール・ビュールは1964年生まれ。ストックホルム王立歌劇場で《ニーベルングの指環》を上演、世界的に注目を集めたのち、ハンブルク国立歌劇場、シュトゥットガルト国立歌劇場などで多数の歌劇を指揮、好評を博した指揮者。CAPRICCIOレーベルにはブラウンフェルスの一連の作品の他、レーガーの歌曲集などを録音しています。
収録作曲家:
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トランペットによるヘンデル
協奏曲とアリアによるトランペットのための再構成 [ジョナサン・フリーマン=アットウッド、アンナ・シャウツカ、トム・フリーマン=アットウッド]HANDEL FOR TRUMPET (J. and T. Freeman-Attwood, Szałucka)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:CKD736
CD価格:2,475円(税込)
ヴァイオリンのレイチェル・ポッジャーなどを手掛けた名音楽プロデューサーであり、2008年から英国王立音楽院の学長も務めるトランペット奏者フリーマン=アットウッドによる、トランペットとピアノのためのレパートリー集。 今回は自身とティモシー・ジョーンズの編曲によるヘンデルの作品集。中でも協奏曲から編曲された4つのソナタに注目です。ヘンデルの輝かしい作品をトランペットの音色が引き立てる魅力的なアレンジとなっています。
収録作曲家:
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リュリ(1632-1687):
歌劇《アティス》(全曲) [レイナウト・ファン・メヘレン、リー・リス、アンブロワジーヌ・ブレ ほか クリストフ・ルセ、レ・タラン・リリク]発売日:2024年01月12日
CD 3枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
本場ヴェルサイユに響く「王のオペラ」。
最新録音はレ・タラン・リリクと精鋭歌手陣で!イタリアからもたらされたオペラという新しい舞台芸術に触発され、フランス語の台本を朗唱しながら舞踏や独唱歌を交えつつ一大悲劇を描きあげてゆく抒情悲劇という形式を確立、フランス歌劇史の扉を開いたジャン=バティスト・リュリ。太陽王ルイ14世の王室音楽総監督として、彼はこの形式で王室のための新作を続々と披露しましたが、その中でもとくに太陽王の気に入り「王のオペラ」として後代まで再演されたのが、1676年に初演された《アティス》でした。 女神シベールの恋慕を逃れ川の妖精サンガリードとの仲を深めたアティスが、女神の怒りで樹木に変えられてしまう悲恋の物語。20世紀のバロック・オペラ復権の流れの中、ウィリアム・クリスティ指揮レザ―ル・フロリサンが決定的成功を収めた演目でもありますが、それ以降の音楽学研究の進展を経た21世紀の新録音として、近年リュリ作品の演奏で絶大な成果をあげているクリストフ・ルセ&レ・タラン・リリクの解釈がヴェルサイユ宮殿のレーベルChâteau de Versaillesから登場。近年ますます活躍の場を広げているレイナウト・ファン・メヘレンを表題役に、濃やかな歌唱で緻密な心情描写を聴かせる名歌手たちの至芸がルセ随一のコントロールで、一貫性と一体感に満ちた演奏へ昇華されてゆく希代の名演に仕上がりました。 自身もアンサンブル指揮者であるコルネール・ブロンデットとルセが2台の鍵盤楽器に向かい、バス・ド・ヴィオロンのエマニュエル・ジャック、ヴィオールのミリアム・リニョルなど充実の通奏低音陣はじめオーケストラにも経験豊かな名手が続々。バロック・オペラ録音史に新たなページを飾るリリースと言ってよいでしょう。収録作曲家:
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Sonic Alchemy
モーツァルト/ペルト/ヴァスクス:
ヴァイオリン、チェロとピアノのための作品集 [キム・イェウン(ヴァイオリン)/ミナ・ガイック(ピアノ)/コールマン・イツコフ(チェロ)]Violin, Cello and Piano Music - MOZART, W.A. / PÄRT, A. / VASKS, P. (Sonic Alchemy) (YuEun Kim, Itzkoff, Gajić)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:DSL-92261
CD価格:2,100円(税込)
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フランク(1822-1890):
オラトリオ『至福』 [ゲルゲイ・マダラシュ、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団、アンヌ=カトリーヌ・ジレ、エロイーズ・マス ほか]FRANCK, C.: Béatitudes (Les) [Oratorio] (Hungarian National Chorus, Liège Royal Philharmonic, Madaras)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:FUG817
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
フランクの200回目の誕生日に生地リエージュで行われた大作オラトリオのライヴがCD化壮年期のフランクが10年もの歳月をかけて取り組んだオラトリオ『至福』は、ジョゼフィーヌ・コロムによるマタイの福音書などを元にしたフランス 語の歌詞によるもの。プロローグから表情豊かな歌唱を聴かせてくれるサルキシャン始めフランス歌劇の第一線で活躍する歌手を揃えた、力の入った素晴らしい演奏を楽しむことが出来ます。 指揮は日本のオーケストラにも相次いで客演して注目度急上昇のマラダシュ。2019年から音楽監督を務めるリエージュ・フィルと母国から招聘した合唱団を率いて、渾身の演奏を繰り広げています。 幻のオペラ《フルダ(ユルダ)》に続く、フンラキスト大注目の録音です。
収録作曲家:
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カスティリョーニ(1932-1996):
ピアノ作品全集 第2集 [アルド・オルヴィエート(ピアノ)]CASTIGLIONI, N.: Piano Works (Complete), Vol. 2 (Orvieto)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:GP863
CD価格:1,950円(税込)
20世紀後半のイタリアで活躍した作曲家ニッコロ・カスティリョーニ のピアノ曲集、2022年に発売されてアメリカン・レコード・ガイド誌で高く評価された第1集(GP862)の続編が登場。1950年代から1990年にかけて作曲された作品を収録しています。 7つの音で構成された低音の旋律が持続する「オスティナート」や聖木曜日の祈りで歌われる讃美歌をモティーフとした「讃歌」でのスタイルから一転、その1年後に書かれた「3つの練習曲」ではデビュー当時の新古典主義の作曲家というイメージを払拭する12音技法が用いられています。 1958年の「運動の開始」はダルムシュタット夏季現代音楽講習会での名刺代わりとなった作品。その翌年の「カンジャンティ(絶え間ない変化の意味)」も同じくダルムシュタットのための作品です。 そのほぼ20年後の「3つの小品」では作風がすっかり変化し、晩年の特徴である「禁欲的ともいえるシンプルさ」が見て取れます。円熟期の代表作の一つ「優しき慰め」では時折抒情的な響きも現れ、1990年の「He」では更に切り詰められた音楽となり、後半ではE音とF音の隣接したモティーフがなんと100回以上繰り返して演奏されて呪術的な効果を生み出しています。 演奏は第1集と 同じくイタリア出身のアルド・オルヴィエートが担当。
収録作曲家:
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A Handful of Stories [Angelo Verploegen Quintet]
発売日:2024年01月12日
CD価格:2,475円(税込)
オランダのジャズ・トランペット、フリューゲルホーンのヴィルトゥオーゾ、アンヘロ・フェルプルーヘンのアルバム。王道のモダン・ジャズをDSD256による高音質録音で楽しむことが出来ます。
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シューベルト(1797-1828):
冬の旅 ~メゾソプラノとバリトンによる [ヴィクトワール・ビュネル、ジャン=クリストフ・ラニエス、ロマン・ルヴォー]SCHUBERT, F.: Winterreise (Voyage d'hiver) (Bunel, Lanièce, Louveau)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:LBM057
CD価格:2,475円(税込)
メゾ・ソプラノとバリトンによって歌い分けられる『冬の旅』。曲順も独自の解釈で入れ替えが行われています。
収録作曲家:
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アレクサンドラ・パレスのオルガン
HMV録音全集 [マルセル・デュプレ、レジナルド・ゴス=カスタード、ウォルター・オルコック、ジョージ・タルベン=ボール、ハーバート・フレデリック・エリングフォード、ジョージ・D.カニングハム]ALEXANDRA PALACE ORGAN (THE) - Complete HMV Recordings (Alcock, Cunningham, Dupré, Ellingford, Goss-Custard, Thalben-Ball) (1930-1931)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:MUSHOS0121
CD 2枚組価格:3,075円(税込、送料無料)
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J.S.バッハ(1685-1750):
6つのヴァイオリン・ソナタ BWV 1014-1019 [シルッカ=リーサ・カーキネン=ピルク(バロック・ヴァイオリン)/トゥイヤ・ハッキラ(フォルテピアノ)]BACH, J.S.: Sonatas for Violin and Keyboard, BWV 1014-1019 (Kaakinen-Pilch, Hakkila)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:ODE1446-2D
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
バッハの6つのヴァイオリン・ソナタは1720年前後に成立したとされていますが、晩年の1740年代にいたるまで改訂が続けられていたようです。1774年に彼の息子カール・フィリップ・エマヌエル・バッハが史上最初のバッハ伝の作者フォルケルに送った包みには、伝記的資料と共にこのソナタ集の楽譜の写しが含まれており、同封された手紙には「作曲から50年を経た今でも立派に響くので、私は楽しんでいます」と書かれていました。 このソナタはバッハによってチェンバロが指定されていますが、ここでは晩年のバッハとC.P.E.バッハが共に愛したジルバーマンのフォルテピアノをモデルとした楽器を使い、彼らが弾き、聴いたかもしれない響きを奏でています。 ヴァイオリンのカーキネン=ピルクは、ルーシー・ファン・ダールらにバロック・ヴァイオリンを学び、ブリュッヘン、クイケン、モルテンセン、ヘレヴェッヘらのオーケストラで演奏してきました。ハッキラはFinlandiaレーベルのモーツァルト:ピアノ・ソナタ集をはじめ、時代楽器による古典派からロマン派音楽の録音も多くあります。 ヴァイオリンの美しい音色と自然なフレージング、フォルテピアノによる柔らかく深い響き。この名曲に注目すべき録音が生まれました。
収録作曲家:
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バルタス(1948-):
ピアノ三重奏曲
弦楽四重奏曲 [アテンス・トリオ、+キニシス弦楽四重奏団]BALTAS, A.: Piano Trio / String Quartet (Athens Trio, +Kinisis)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA028
CD価格:2,100円(税込)
テッサロニキに生まれ、当地でヴァイオリンと音楽理論を学んだ後、ベルリン芸術大学で作曲と指揮を学んだアルキス・バルタスの室内楽作品集。
収録作曲家:
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ザウター(1955-):
シューネットの結婚
ほかピアノ作品集 [ヴィッキー・スティリアヌー]SAUTER, L.: Piano Works (Les Noces de Chounette) (Stylianou)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA030
CD価格:2,100円(税込)
アメリカに生まれフランスで長く活躍する作曲家、ピアニスト、ルイス・ザウターのピアノ作品集。 いずれも2分弱から4分程度の小品で構成されており、愛らしい曲想が次々と現れる「シューネットの結婚」や、その名の通りSFドラマのBGMのような「宇宙組曲」など、趣向を凝らした楽しい作品を楽しむことが出来ます。
収録作曲家:
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テオドーレ・アントニウのための哀歌1
無伴奏フルートのための新作集 [イヴォナ・グリンカ]Flute Recital: Glinka, Iwona - AGOURIDIS, K. / ALTER, A. / ANANIADIS, A. / ANASTASSIOU, C. Sp. (Lament for Theodore Antoniou, Vol. 1)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA031
CD価格:2,175円(税込)
ポーランド系ギリシャ人のフルート奏者、イヴォナ(イオナ)・グリンカによる挑戦的な企画アルバム。ギリシャの音楽界に大きな足跡を残した作曲家、指揮者、教育者のテオドーレ・アントニウ(1935-2018)への哀歌の作曲をギリシャ内外66人の同時代の作曲家へ依頼し、全曲録音するシリーズの第1弾。 基本的に無伴奏フルートのために書かれており(ごく一部の曲に電子楽器などが入ります)、2分から5分程度の小品の中に、それぞれの作曲家の個性がうごめいています。全て世界初録音。
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テオドーレ・アントニウのための哀歌3
無伴奏フルートのための新作集 [イヴォナ・グリンカ]Flute Recital: Glinka, Iwona - PRESSLEY, R. / PYKE, D.W. / ENRÍQUEZ ROHEN / ROUVELAS, A. / SAKAMOTO, Minato (Lament for Theodore Antoniou, Vol. 3)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA033
CD価格:2,175円(税込)
ポーランド系ギリシャ人のフルート奏者、イヴォナ(イオナ)・グリンカによる挑戦的な企画アルバム。ギリシャの音楽界に大きな足跡を残した作曲家、指揮者、教育者のテオドーレ・アントニウ(1935-2018)への哀歌の作曲をギリシャ内外66人の同時代の作曲家へ依頼し、全曲録音するシリーズの第3弾。 基本的に無伴奏フルートのために書かれており(ごく一部の曲に電子楽器などが入ります)、2分から5分程度の小品の中に、それぞれの作曲家の個性がうごめいています。全て世界初録音。
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トラヴロス(1950-):
21の演奏会用練習曲 [タマーラ・リチェリ]TRAVLOS, M.: 21 Advanced Studies (Licheli)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA034
CD価格:2,100円(税込)
ギリシャのピレウス出身で国立アテネ音楽院で学んだあと、ベルリンで尹伊桑にも師事したマイケル・トラヴロスによるピアノ作品。1分半から4分程度の技巧的でジャズの影響も感じさせる小品21曲からなり、内部奏法や奏者の声なども駆使されています。
収録作曲家:
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『MEM』
フルートとサクソフォンのための現代作品集 [イヴォナ・グリンカ、アタナシオス・ゼルヴァス、パノス・スキフタス]Flute and Alto Saxophone Recital: Glinka, Iwona / Zervas, Athanasios - BRICKMAN, S. / GIANOPOULOS, G.N. / FETZEK, L. / FIELD, B. / O'LEARY, J. (MEM)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA045
CD価格:2,175円(税込)
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『Closed Square』
カナキス(1968-):
作品集 [VA]KANAKIS, H.: Closed Square / I Have Started to Say / String Quartets Nos. 1, 3, 4 / The City in the City (Konstandaras, Kiazimis, Politis, ÉxQuartet)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA046
CD価格:2,175円(税込)
ギリシャの著名な作曲家ハリ・カナキスが1999年から2019年までの間に書いた作品を集めたアルバム。室内楽から歌曲、管弦楽を伴う合唱曲まで多彩な内容ですが、作風もジャズの影響の強いものから新古典派的なものまでさまざま。ブックレットに歌詞は掲載されておりません。
収録作曲家:
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『Lishort』
ミハリス・スルヴィノス:
ギター独奏作品自作自演集 [ミハリス・スルヴィノス]SOURVINOS, M.: Guitar Works (Lishort) (Sourvinos)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA047
CD価格:2,175円(税込)
アテネ生まれのギタリスト、コンポーザー、ミハリス・スルヴィノスによる自作自演集。ヨーロッパや南米の伝統に則ったギター音楽に、現代的なイディオムをプラスして発展させたたいへん聴きごたえのある作品です。 ロマンティックなファンタジアに始まり、躍動的なタンゴ、フラメンコのリズムを取り入れた曲などを次々披露。ロックとトッカータを引っかけた「ロッカータ」に聴かれるような、高いテクニックと鋭い感性を併せ持ったポピュラー性にも注目です。
収録作曲家:
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『Tuba Varie』
現代ギリシャの作曲家によるチューバ作品集 [ゲオルギオス=テオドロス・ララコス ほか]Tuba Recital: Rarakos, Georgios-Theodoros - SPIROS, M. / ANASTASSIOU, C. Sp. / TSILIMPARIS, S. / AGOURIDIS, K. / SAVANIS, C. (Tuba Varie)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA049
CD価格:2,175円(税込)
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『The Storyteller』
ハリザノス(1969-):
フルート作品集 [カルラ・レース、ウィルフリード・テラサス、ナタリア・ペレス]HARIZANOS, N.: Storyteller (The) / Voices in the Air / Onwards to Primitiveness / Naiads / Baroque Flute Preludes (Terrazas, Rees, Perez)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA050
CD価格:2,175円(税込)
アテネ生まれの作曲家ニコス・ハリザノスによるフルート作品集。 ウィンド・トーン、重音、フラッター、微分音など様々な特殊奏法に加え事前録音やエレクトロニクスなどを駆使し、摩訶不思議な世界感を作り出しています。
収録作曲家:
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ミアイユ(1930-):
オルガン作品集 [アンナ・ゴルバッハ、ヴィクトル・キステン]MIAILLE, G.: Organ Works (Gorbach, Kisten)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA051
CD価格:2,175円(税込)
フランスはモンペリエ出身のオルガニスト、作曲家ギイ・ミアイユの作品集。 ポワトゥー地方のクリスマス・キャロルによる素朴な味わいの組曲、少ない音ながらモダンな半音階進行を多用した前奏曲とフーガと続き、古典的な組曲で締めくくります。
収録作曲家:
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『Chisnau 3』
管弦楽のための新しい音楽 [アレクサンドル・ザヴァリー、セルゲイ・ルンチェヴィチ・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団、ミハイル・アガフィタ]New Music for Orchestra - ALON, R. / BROMHEAD, J. de / FETZEK, L. / FIELD, B. (Chisinau 3) (Serghei Lunchevici National Philharmonic, Agafita)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA052
CD価格:2,175円(税込)
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弦楽四重奏のための作品と
サクソフォン四重奏のための作品 [エクス・クァルテット、マルチン・コヴァルチク、サクアス]Chamber Music (21st Century) - ATHANASSAKIS, N. / FETZEK, L. / FIELD, B. / BOYD, M. / FLEISHER, R. (SQ) (ÉxQuartet, Saxas)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA054
CD価格:2,100円(税込)
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『Multiple Views from a Window』
弦楽器のための新しい室内楽作品集 [オレグ・ヤツィナ、アリアクサンドラ・パツィオミナ、イヴァン・レナンスキー、クシシュトフ・パウウォフスキ、マリーナ・ロメイコ]Chamber Music (Strings) - ADAMS, D. / CARASTHATIS, A. / SAUTER, L. (Multiple Views from a Window) (Yatsyna, Patsiomina, Pawłowski, Renansky, Romeyko)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA055
CD価格:2,175円(税込)
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『Solar Rays』
ピアノ三重奏とピアノ独奏のための作品集 [セシリ・サネブリーゼ、ギオルギ・ナダレイシヴィリ、タマーラ・リチェリ]Piano Solos and Trios - ALTER, A. / ATHANASSAKIS, N. / EBERHARDT, D. / HERSCHBACH, R. (Solar Rays) (Saneblidze, Nadareishvili, Licheli)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA056
CD価格:2,175円(税込)
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『…between…』
クリストス・サマラス:
ピアノ作品集 [マリア・アステリアドウ]SAMARAS, C.: Piano Solo Works, Vol. 1 ("… between …") (Asteriadou)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA057
CD価格:2,100円(税込)
現代ギリシャを代表する作曲家の一人、クリストス・サマラスのピアノ作品集。
収録作曲家:
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ゼルヴァス:
リアの歌 [アンゲリカ・カタリウー、リア・シオムー ほか]ZERVAS, A.: Lia's Songs (Cathariou, Hassiotis, Patras, Petrin, Zacharakis)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA058
CD価格:2,100円(税込)
テッサロニキのマケドニア大学で吹奏楽団とビッグ・バンドを指導する、指揮者、作曲家、サクソフォン奏者アタナシオス・ゼルヴァスが、2012年から2021年にかけて作曲した歌曲集『リアの歌』を収録。 詩を手掛けるのはアテネ生まれのリア・シオムーで、「What my Heart Knows」のみ彼女の娘ゼニア・スタモーリスによるものとのこと。スカンジナヴィアの古い歌を思わせる、叙情的で少し寂し気ながら深い情念を秘めるようなメロディラインが魅力です。 アルバム後半は、収録された詩のシオムーによる朗読を収録。ブックレットに詩の掲載はありません。
収録作曲家:
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ザウター(1955-):
若者たちのための音楽 [さまざまな演奏家]SAUTER, L.: Birnli will nit fallen (Das) and Other Works for the Young (P. Adam, Serghei Lunchevici National Philharmonic Orchestra, Agafita)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA059
CD価格:2,175円(税込)
アメリカ生まれでフランスで長く活躍する作曲家、ピアニスト、ルイス・ザウターのこれまでの作品から、子供や若い世代のための曲を集めたアルバム。最初と最後の2曲はナレーション入りの物語となっています。
収録作曲家:
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『さまよえる鳥』
ブリックマン(1963-):
作品集 [さまざまな演奏家]BRICKMAN, S.: Wędrowna Ptaszyna (Wandering Bird) / Fantasy / String Quartets Nos. 2, 3, 4 (I. Glinka, Travlos, Stylianou, ÉxQuartet, Agafita)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:PHASMA060
CD価格:2,175円(税込)
イリノイ州生まれのアメリカの作曲家、スコット・ブリックマンの作品集。バルト海沿岸やスラヴの文化に強い影響を受けています。 フルート独奏から弦楽四重奏、大編成管弦楽まで多彩な編成の作品を収録。
収録作曲家:
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スマイス(1858-1944):
歌劇《森》 [ナタリア・ロマニウ(ソプラノ)/クレア・バーネット=ジョーンズ(メゾ・ソプラノ)/ロバート・マレイ(テノール)/ジョン・アンドルーズ(指揮)/BBC交響楽団]発売日:2024年01月12日
CD価格:2,100円(税込)
精霊たちが棲む神秘的な森で起きる、魔女と噂される女性に翻弄される若い恋人たちの悲劇を描いたエセル・スマイスの歌劇《森》は、1903年の初演から、2016年にサーリアホの歌劇《L'Amour de loin》が初演されるまでの100年以上にわたり、メトロポリタン歌劇場で上演された唯一の女性作曲家による作品でした。 英語ヴァージョンによる初の録音となる当盤は、豊かなオーケストレーションと美しい言葉に彩られた作品の魅力を存分に伝えるものです。
収録作曲家:
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純朴なる羊飼い
ヴィエラルーのための18世紀フランス音楽 [レインベルト・デ・レーウ(ピアノ&指揮)、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)、マルニクス・ド・カート(オルガン)]BERGER INNOCENT (LE) (Ensemble Danguy, Humbert, Miller)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:RIC448
CD価格:2,475円(税込)
田園気分に浸るロココの響き、名手トビー・ミラーの真骨頂木製の箱の端につけたハンドルで楽器内の車輪を廻し、その車輪が接する弦を擦ることで音を出す楽器ハーディガーディ。その歴史を中世まで遡れば知識人社会では一時廃れ、農村で伝承曲を奏でる楽器として辛うじて残りましたが、そのイメージが逆に牧歌的な理想郷での田園生活への憧れと結びついたのが18世紀のフランスでした。フランス語でヴィエラルー(車輪式ヴィエル)の名のもと、愛奏者の激増に合わせて上流階級向けの楽器が多く作られ、同時期に同じ事情で流行したミュゼットと共に多くの曲が誕生しました。 21世紀にその名手として活躍、中世音楽からバッハの無伴奏曲までヴィエラルーで弾きこなす俊才トビー・ミラーはここで、独奏楽器としてのヴィエラルーの可能性の広さや声楽との相性を十全に示すべく、多角的な視点で作品を厳選。ミュゼット(演奏は横笛とバグパイプの名手ラザレヴィチ!)やヴァイオリンとの共演やヴィエラルー二重奏なども盛り込むことで、2017年にリリースした技巧派ソナタやカンタートを集めたアルバム(RIC382)とはまた異なる角度からロココのヴィエラルー芸術の面白さを堪能させてくれます。 ふくよかで柔軟なミュゼットの音との対比も、同じ弦を擦るヴァイオリンとの特性の違いも聴きどころ。通奏低音付きソナタではトビー・ミラーが細やかな装飾音や急速なパッセージを流麗に弾きこなし、時に異界感さえ感じさせる曲作りの面白さと相俟って、伸縮自在の音作りでこの楽器の味わいを最大限に楽しませてくれます。 楽器や音色の珍しさに全く甘んじない、圧巻の音楽性あればこその聴きごたえ。多くの人に届いてほしい21世紀ならではの古楽アルバムです。
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Evolve & Travel [インヴォーク(アンサンブル)]
発売日:2024年01月12日
CD価格:2,100円(税込)
まもなくグループ結成10周年を迎える「インヴォーク」。たまたま弦楽四重奏で出会ったという4人のメンバーたちは、歌を歌い、時にはマンドリンやバンジョーを交えながら新作を発表し続けています。 このアルバムではメンバーのカールとミックの作品を演奏。クラシック、民俗音楽などジャンルを超えた音楽を楽しめます。
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ロベルト・ノイマン
C.P.E.バッハ、ショパン、ラフマニノフ、スクリャービンを弾く [ロベルト・ノイマン(ピアノ)]BACH, C.P.E.: Fantasia in F-Sharp Minor / CHOPIN, F.: Etudes, Op. 25 / RACHMANINOV, S.: Paganini Rhapsody (R. Neumann, SWR Symphony, K. Hasan)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:SWR19101CD
CD価格:2,175円(税込)
2001年生まれの若きピアニスト、ロベルト・ノイマンのデビュー・アルバム。4歳からシュトゥットガルト音楽学校でモニカ・ジュルジュマンに師事、8歳のときにはシュトゥットガルト放送交響楽団でオーケストラ・デビューを果たし、数多くのドイツ国内外の青少年コンクールで優勝するとともに、2017年インターナショナル・クラシック・ミュージック・ディスカバリー・アワードを受賞。各誌で「並外れた才能」「最も有望なピアノの才能の一人」と評されています。 このアルバムでは古典派から後期ロマン派までの4人の作曲家の作品を演奏。圧巻は南西ドイツ放送交響楽団をバックに従えたラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」。技巧と音楽性を兼ね備えた確かな才能を確信できる1枚です。
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ロベルト・ノイマン
シューマン、ムソルグスキーを弾く [ロベルト・ノイマン(ピアノ)]発売日:2024年01月12日
CD価格:2,175円(税込)
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ガリー・ベルティーニ
SWR録音集
ハイドンからドビュッシーまで [ガリー・ベルティーニ(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]BERTINI, Gary: SWR Recordings (The) (1978-1996)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:SWR19139CD
CD 5枚組価格:5,550円(税込、送料無料)
全曲CD初出! ベルティーニ得意のレパートリー、
貴重な東京ライヴを含むシュトゥットガルト放送響とのホットな名演集ケルン放送響や東京都響との名演の数々で日本にも多くのファンを持つガリー・ベルティーニ。彼がシュトゥットガルト放送響と遺した演奏が南西ドイツ放送のマスターテープから初CD化。いずれもベルティーニ得意のレパートリーで、シュトゥットガルト放送響との初顔合わせから1996年の来日公演のライヴを含む、資料としても貴重なボックスセットです。 ベルティーニは現モルドヴァ(当時はルーマニア領)に1927年に生まれました(生年に関しては異説あり)。母は生物学者で医師、父は詩人で翻訳家だったと言います。子供のうちに一家はパレスチナへ移住。ベルティーニはヴァイオリンを学び、ミラノのヴェルディ音楽院に進みましたが、その後パリのエコール・ノルマル、パリ音楽院、ソルボンヌ大学で作曲、指揮、音楽学を学びました。その後はイスラエルで活動。1955年に合唱団Rinat(現イスラエル国立合唱団)を創設、1965年にはイスラエル室内アンサンブル(現イスラエル室内管)を創設し、ジョスカン・デ・プレから同時代の新作までを演奏してイスラエル楽壇に多大な貢献を果たしました。メニューインに招かれてヨーロッパ・デビューをイギリスで飾ったのは40歳近い1966年のこと。ドイツ・デビューは更に遅く、1971年。その後は着実に活動の場を広げるとともに評価を高め、ケルン放送交響楽団の首席指揮者やフランクフルト歌劇場の音楽総監督などを歴任しました。 シュトゥットガルト放送響には1978年4月に初登場、その時の演奏がここに収められたベルリオーズの幻想交響曲ですが、初顔合わせとは思えない繊細緻密かつダイナミック、緊張感に満ちた演奏を展開しています。5か月後には同じ作曲家による序曲をスタジオ収録するために招かれており、デビュー・コンサートが成功であったことがうかがわれます。 (曲目・内容欄に続く) -
ジェミニアーニ(1687-1762):
ヴァイオリン・ソナタ集 Op.1 による
トリオ・ソナタ集(管弦楽版) [ドミニク・キーファー/カプリッチョ・バロック管弦楽団]GEMINIANI, F.: Trio Sonatas Nos. 1-7, 9 and 11 (after Violin Sonatas, Op. 1) (Capriccio Baroque Orchestra, Kiefer)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:TUDOR7213
CD価格:2,475円(税込)
ジェミニアーニのヒット作、ヴァイオリン・ソナタ集
作品1を作曲家自ら編曲したトリオ・ソナタ版の録音が登場!イタリアに生まれイギリスに渡って活躍したバロック期のヴァイオリニスト、作曲家フランチェスコ・ジェミニアーニ。彼の作品1は1716年に出版されると大きな注目を浴び、バルサンティ、エイヴィソン、ルーマンらの編曲も登場しました。 ジェミニアーニは後の1739年に多くの変更を加えた改訂版を出版、更に1757年にはトリオ・ソナタ版を出版します。2つのヴァイオリン・パートはオリジナルの旋律を重ねたり、パラフレーズしたり、あるいはまったく新規に作曲されたものとなりましたが、更に「ヴァイオリン・パートを複数の奏者で演奏する場合に加える第4のパート」つまりリピエーノ用の低音パートが加えられていました。このことから、このトリオ・ソナタ版はコンチェルティーノとリピエーノの対比効果を生かした合奏協奏曲という演奏形態も想定していたことがうかがわれます。原盤解説筆者は、それが70歳のジェミニアーニが第三者の編曲を自ら越えようとする挑戦だったと想像しています。 当ディスクでは9曲中7曲でジェミニアーニ作品全集の編集主幹であるルドルフ・ラーシュが校訂した楽譜(2020年出版)を使用。第5番のみリピエーノ・パートを加えず1パート1人のトリオ・ソナタとして演奏し、第1、2、3、6、9、11番は人数を増やして合奏協奏曲として演奏しています。更に一部の曲では、当時ジェミニアーニが活躍していたロンドンの嗜好を鑑みて木管楽器を追加するなど、楽譜に無い工夫も凝らしています。また第4番と第7番をエイヴィソン版で収録することで、ジェミニアーニとのオーケストレーションの違いを聴かせるという念の入れよう。 オーケストラのメンバーには朝吹園子(ヴァイオリン、ヴィオラ)、菅間周子(ヴィオローネ)、木下恵子(フルート)、福井美穂(ファゴット)といったスイスで活躍する日本人演奏家が参加しているのも注目です。収録作曲家:
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砂川涼子
悲しくなったときは
日本歌曲のしらべ [砂川涼子]Vocal Recital (Soprano): Sunakawa, Ryoko - BEKKU, Sadao / DAN, Ikuma / HIRAI, Kozaburo / NAKADA, Yoshinao (When I Feel Sad: Japanese Songs)
発売日:2024年01月10日 NMLアルバム番号:MECO-1080
SACD-Hybrid国内盤価格:3,850円(税込、送料無料)
待望の日本の歌曲集が遂にリリース!
日本を代表する歌姫が紡ぐ、日本の心、全28曲。日本を代表する歌姫、砂川涼子が満を持して披露する待望の日本の歌曲集です。誰しも耳馴染みのある日本歌曲の名曲17曲と、木下牧子の歌曲集「花のかず」他11曲、全28曲を収録しました。 砂川の透明感あふれる美声と、砂川が心から信頼を寄せるピアニスト園田隆一郎との精緻かつ濃厚なアンサンブルは必聴です。 DSD11.2MHzの超ハイレゾ・レコーディングが捉えた名演を、SACDハイブリッド盤で心ゆくまでご堪能下さい。