ケイ(ユリシーズ) Kay, Ulysses
生没年 | 1917-1995 | 国 | |
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辞書順 | 「ケ」 | NML作曲家番号 | 17166 |
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ドーソン(1899-1990):
ニグロ・フォーク・シンフォニー
ケイ(1917-1995):
幻想変奏曲/ウンブリアの情景 [アーサー・フェイゲン(指揮)/ウィーン放送交響楽団]DAWSON, W.L.: Negro Folk Symphony / KAY, U.: Fantasy Variations / Umbrian Scene (Vienna Radio Symphony, Fagen)
発売日:2020年06月26日
NMLアルバム番号:8.559870
CD 価格:1,200円(税込)
アフリカ系アメリカ人作曲家ウィリアム・ドーソンの代表作「ニグロ・フォーク・シンフォニー」。古典的な形式の中に黒人霊歌の要素をふんだんに折り込んだこの作品は、1934年にレオポルド・ストコフスキーが指揮するフィラデルフィア管弦楽団によって初演され、爆発的な人気を獲得しました。しかしこの人気は一過性のものであり、人々はすぐさま作品への興味を失ってしまいました。とはいえ、ドーソンはこの作品を大切にしており、1952年に西アフリカへ旅行した際に体感した、アフリカのリズムを再度作品に折り込み作品を改訂。1963年にはストコフスキーがこの改訂版をシンフォニー・オブ・ジ・エア(旧NBC交響楽団)と再録音したことでも知られています。ドヴォルザークの「新世界より」を思わせる哀愁漂う旋律と、重厚なオーケストレーションが魅力で、ストコフスキーが愛奏したのも頷ける力作です。 同時収録のユリシーズ・ケイもアフリカ系アメリカ人作曲家で、彼の「幻想変奏曲」は、指揮者アーサー・ベネット・リプキンの委嘱で書かれた作品。実際の主題は最後まで演奏されることがありません。決してイタリア風ではなく、ドイツ風の音楽が展開する「ウンブリアの情景」も楽しめます。