ボロン(ファブリース)
生没年 | - | 国 | |
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辞書順 | 「ホ」 | NML作曲家番号 | 31978 |
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ファブリース・ボロン(1965-):
歌曲集「生まれない孫たち」
コーダニアの秘密の花園 [イリーナ・ジェウン・パク(ソプラノ)/ナッタポン・タマチ(テノール)/ヨハネス・モーザー(エレクトリック・チェロ)]BOLLON, F.: Ungebornen Enkel (Die) / The Secret Garden of the Cordania (Irina Jae-Eun Park, Thammathi, J. Moser)
発売日:2022年12月09日
NMLアルバム番号:8.574456
CD価格:1,600円(税込)
オーストリアの表現主義作家ゲオルク・トラークルの詩を用いて書かれた歌曲集「生まれない孫たち」。指揮者・作曲家として活躍するファブリース・ボロンのこの作品は、もともと2014年にテノール、ソプラノ、室内オーケストラのために書かれたもので、2021年にエレクトリック・チェロと歌のために改訂されました。 奇妙なタイトルは、トラークルの詩の最終行に由来し、第一次世界大戦で兵士の亡骸を目にしたトラークルの「もう彼には決して孫や子孫が生まれることはない」という悲痛な心の叫びが凝縮されています。ピッツィカートをはじめとした多彩な音色を活かした、時にはグロテスクとも言えるエレクトリック・チェロの響きにのって歌いかわすソプラノとテノールの印象的な歌唱は、現代音楽の予期せぬ新しい方向性を切り開くものとして注目されることでしょう。 また、ボロンがチェリストの妻に捧げた作品「コーダニアの秘密の花園」は、多重録音を駆使したエレクトリック・チェロのための刺激的な作品です。
収録作曲家:
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ボロン(1965-):
子羊から聞こえるあなたの声 [ミカラ・ペトリ(リコーダー)/ペア・サロ(キーボード)/ミカエラ・フカチョヴァー(独奏チェロ)/クリストフ・ポッペン(指揮)/オーデンセ交響楽団/ヨハネス・モーザー(エレクトリック・チェロ)/ニコラス・ミルトン(指揮)/ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/ヤデル・ビニャミーニ(指揮)/フライブルク・フィルハーモニー管弦楽団]BOLLON, F.: Your Voice Out of the Lamb / Four Lessons of Darkness / Dogmatic Pleasures (Petri, Moser, Poppen, Milton, Bignamini)
発売日:2020年09月11日
NMLアルバム番号:8.574015
CD価格:1,600円(税込)
リコーダーの女王ミカラ・ペトリとポッペンの競演!国際的に活躍する指揮者ファブリース・ボロン。数多くのコンサートの傍ら、NAXOSをはじめ、cpoレーベルやCapriccioレーベルなどを中心に多彩な作品を録音しています。彼は作曲家としても、「珍しい音色に対する鋭い耳を持つ作曲家」として独特な音を用いた作品で注目を集めています。 このアルバムには、彼の個性がよく表れた3つの作品を収録。「Your Voice Out of the Lamb 子羊から聞こえるあなたの声」は名リコーダー奏者ミカラ・ペトリの依頼により作曲されたもので、タイトルはジェネシスの「The Lamb Lies Down On Broadway」のもじりです。バッハやメンデルスゾーンなどさまざまな音楽を断片的に引用しながら、リコーダーを“正気を逸した声”を発する楽器として扱った上で、ポップミュージックの要素も感じさせるジャンルレスな作品です。 エレクトリック・チェロを用いた「暗闇の4つのレッスン」、相反する言葉が並んだタイトルがユニークな「ドグマティック・プレジャーズ」と、どの作品もポップスやジャズを含む現代の音楽語法を用いた楽しいものばかり。ただし、ボロン自身は、自作を「クロスオーバー」と考えるべきではないと語っています。何と呼ぶのが最もふさわしいのかは、聴き手の判断に任されることでしょう。
収録作曲家:
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ドイツとフランスのリコーダー協奏曲集 [ペトリ]
Recorder Recital: Petri, Michala - ZAHNHAUSEN, M. / BOLLON, F. / KOCHAN, G. (German and French Recorder Concertos)
発売日:2016年05月25日
NMLアルバム番号:6.220614
CD価格:1,988円(税込)
度々の来日で多数のファンを獲得しているリコーダーのミカラ・ペトリ。古楽から現代まで幅広いレパートリーを持つ彼女が力を入れている「現代のリコーダー協奏曲シリーズ」の第4弾は、ドイツとフランスの作曲家の3つの作品を収録したアルバム。第1弾は中国、第2弾はイギリス、第3弾はデンマークとフェロー諸島と、いずれも特色ある作品を紹介してきたこのシリーズ、今作でも彼女は3人の作曲家に新作を委嘱し、リコーダーの可能性を追求しています。 ジェネシスの「眩惑のブロードウェイ」に触発されて書かれたボロンの壮大な叙事詩であり、ツァーンハウゼンの作品は言葉のない「レクイエム」といえるものです。また凝縮した響きを得るために、最小限の楽器でのみ演奏されるコーハンの「音楽」も斬新な味わいを持っています。ミカラ・ペトリの冴え渡る技巧はもちろんのこと、複雑なスコアを明晰に表現するポッペンの指揮も素晴らしい。