2017年4月
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オルセン(1922-1982):
歌曲集 [ブルーン/ミールマン/ブルーン・ヒルディグ・デュオ]OLSEN, P.R.: Songs (S. Bruun, Miilmann, Bruun Hyldig Duo)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:8.226078
CD価格:2,325円(税込)
コペンハーゲンの王立音楽院で学び、パリでナディア・ブーランジェとメシアンに教えを受けた作曲家、ロウシング・オルセンの歌曲集。民族音楽の研究でも知られる人で、東洋的な響きがふんだんに取り入れられた作品は独特の香りを放っています。彼の母親は優れた歌手であったためか、オルセンも幼い頃から「人間の声」に特別な感情を持っていたといい、自作の歌曲を多くの人に聴いてもらうために、ヨーロッパ全土の詩人の作品から最上と思える詩を選び、その詩に異国情緒溢れる美しいメロディを与えました。フルートとの親密な対話が面白い「夕べの歌」の素朴な風情は、オルセンの特徴を端的に伝えています。
収録作曲家:
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ブルーン(1968-):
グリーン・グローヴス他 [アンサンブル・ミッドヴェスト]BRUUN, P.: Green Groves (The) / Pearls of Tears / Big Bird and His Friends (Ensemble MidtVest)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:8.226571
CD価格:2,325円(税込)
デンマークの作曲家としては珍しく、アメリカのミニマリズムの影響を強く受けていると言われるブルーンの3つの室内楽作品集。柔軟なリズム、攻撃的な響き、美しくも断片的なメロディ。これらが次々と現れては消えていくのがブルーン作品であり、このアルバムの収録曲も全てその特徴を備えています。 収録曲は、ペルシャ湾に生息する真珠からインスパイアされた「真珠の涙」、アンサンブル・ミッドヴェストのために作曲された「グリーン・グローヴズ」、ブルーンが敬愛している作曲家ロウシング・オルセンのために作曲された「黒い水」、アンサンブル・ミッドヴェストのチェリスト、ジョナサン・スラットの依頼で書かれた「大きな鳥と彼の友人」の4作品です。
収録作曲家:
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EMP RMX 333
エルセ・マリー・パーゼへのトリビュート [パーデ/リデル/エステルゴー/ディッカー/フォーゲル/オレセン]PADE, E.M.: Etude (EMP RMX 333 - A Tribute to Else Marie Pade) (Pade, Lidell, Østergaard, Ryberg, Vogel, Olesen)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:8.226593
CD価格:2,325円(税込)
デンマーク初の女性電子音楽家と言われるエルセ・マリー・パーゼ。ピエール・シェフェールやカールハインツ・シュットックハウゼンらと共同制作を行い、優れた作品を世に送り出していた彼女ですが、2016年1月18日に惜しまれつつこの世を去ってしまいました。 このアルバムは彼女の功績を称え、11人のアーティストたちが代表作「エチュード」をリミックスした音を1枚のアルバムにまとめたもの。全ての曲はそれぞれ333秒と一定に保たれていますが、出来上がった音は多様であるのが面白いところです。
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ラヴェル(1875-1937):
歌劇《スペインの時》
狂詩曲「スペイン」 [アルケス/ベーア/ヴィダル/ドゥハメル/ロート/ミュンヘン放送管/フィッシュ]RAVEL, M.: Heure espagnole (L') [Opera] / CHABRIER, E.: España (Arquez, Behr, Vidal, Duhamel, Lhote, Munich Radio Orchestra, Fisch)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:900317
CD価格:2,100円(税込)
1907年にパリのオデオン座で上演されたフラン=ノアンの劇「スペインの時」を見て感激したラヴェルが、すぐに作曲に取り掛かったのがこの歌劇《スペインの時》。短期間で完成されたものの、オペラ・コミック座の座長が上演に難色を示し、結局1911年まで初演を待たなくてはならなかったという作品は、当時ラヴェルが魅了されていたスペイン風の音楽をふんだんに用い、ユーモアとお色気が漂います。 ここで指揮するイスラエル生まれの指揮者アッシャー・フィッシュは2017年、キリル・ペトレンコと共にバイエルン国立歌劇場を率いて来日予定の注目の人。ワーグナーやモーツァルトを得意としています。同時収録のシャブリエの狂詩曲「スペイン」とともに、情熱的な演奏を聞かせます。プリンツレーゲンテン劇場における日曜コンサートのライヴ収録です。
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J.S.バッハ(1685-1750):
ヨハネ受難曲 BWV245BACH, J.S.: St. John Passion, BWV 245 (M. Schmitt, Nazmi, Landshamer, Vondung, Stražanac, Bavarian Radio Chorus, Concerto Köln, Dijkstra) (NTSC)
発売日:2017年04月28日
DVD字幕なし価格:2,850円(税込)
Abendzeitung Munchen誌よりペーター・ダイクストラは《ヨハネ受難曲》をドラマとして理解し、ソリストだけでなく、合唱団の歌手たちが担う小さな役割に至るまで、全て一貫性を持たせています。劇的でエキサイティングな瞬間と、静かで平和な部分の対比が見事です。ドイツ最高のピリオド楽器アンサンブル“コンチェルト・ケルン”との共演によって贅沢な音色が与えられています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン Freiheit über alles
イェルク・ハントシュタインによる物語HANDSTEIN, J.: Beethoven - Freiheit über alles / BEETHOVEN, L. van: Symphony No. 5 / Piano Sonata No. 1 (Gorlatch, Bavarian Radio Symphony, Jansons)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:900907
CD 4枚組価格:3,200円(税込、送料無料)
大作曲家の生涯を音楽とともに楽しむ、ハントシュタインによるシリーズの「ベートーヴェン」編。「Freiheit über alles=自由こそが最上」というタイトルの4枚組には、ドイツ語で語られるベートーヴェンの生涯と、その時代に関係する音楽が収録されています。アルバムの最後にはヤンソンスが指揮する“交響曲第5番”とゴルラッチの演奏する「ピアノ・ソナタ 第1番」を収録。4枚組で1枚価格のお買い得アルバムです。
収録作曲家:
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ヘンデル 音楽の力
イェルク・ハントシュタインによる物語 [ハイデンライヒ/シア/ヴァハトファイトウル]HANDSTEIN, J.: George Frideric Handel - Macht der Musik (Die) (Heidenreich, Schir, Wachtveitl)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:900911
CD 3枚組価格:3,040円(税込、送料無料)
大作曲家の生涯を音楽とともに楽しむ、ハントシュタインによるシリーズの「ヘンデル」編。バッハに比べ、その生涯はあまり知られていません。この3枚組には、当時の宮廷の様子や「なぜ彼がイタリアを離れイギリスに行ったか」など興味深いエピソードが詰まっています。アリアや管弦楽曲などの収録曲は、BR-KLASSIKSの録音だけでなく、CPO、NAXOS、DECCAなどから音源が集められており、音楽だけを聴いていても面白い3枚組です。
収録作曲家:
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■バレエ・ダンス音楽
発売日:2017年04月28日
DVD日本語字幕なし価格:2,850円(税込)
ロシア、レニングラード生まれの振付師ユーリー・グリゴローヴィチ(1927-)の生誕90年を記念して制作されたドキュメンタリー映像の登場。平凡な家庭に生まれたものの、伯父がバレエ・リュスに参加するほどの高名なダンサーであったため、バレエの道を志したというグリゴローヴィチ。ソリストとして活動しながらも、早くから振付をはじめ、1964年から1995年の35年間、モスクワのボリショイ・バレエ団のバレエマスターとなり、1988年には芸術監督に就任。“ボリショイ・バレエの黄金時代”を築き上げました。グリゴローヴィチの振付の最も有名な作品はプロコフィエフの「石の花」やハチャトゥリアンの「スパルタクス」などで、それまでは女性の補助役であった男性ダンサーに光を当てた彼の振付は常に賛否両論を巻き起こしたことでも知られています。 デニス・スベグィレフによるドキュメンタリー映像は、グリゴローヴィチを中心に、彼を取り巻く仲間のインタビューと実際の舞台映像を散りばめながら、ロシアのバレエの歴史を辿っていくという見ごたえのある内容。ソ連の政治的背景も交えた複雑な人間関係を顕わにする衝撃的な映像は、バレエ愛好家必見です。
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プレヴァイト:
Terminals Quartets [ニューヨーク大学パーカッション・アンサンブル/ソー・パーカッション]PREVITE, B.: Terminals Quartets (New York University Percussion Ensemble, So Percussion)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:CA-21123
CD価格:2,240円(税込)
LPレコードとしてリリースされている「Terminals」をソー・パーカッションズとニューヨーク・ユニヴァーシティ・パーカッション・アンサンブルがリメイクしたアルバム。LPと同じ5つの部分で構成されていますが、前作のようにハープなどは用いておらず、ひたすらパーカッションのみで曲が進行していきます。刺激的、かつ魅力的です。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
2台ピアノのためのソナタとピアノ五重奏曲 [デュオ・ダナコード/ハーバ四重奏団]BRAHMS, J.: Sonata for 2 Pianos, Op. 34bis / Piano Quintet (Duo D'accord, Hába Quartett)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:OC1868
CD 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
1864年、ブラームスは1曲の弦楽五重奏曲を作曲しました。しかし試演しても全く評価されずに終わり、彼はこの曲を破棄、出版もしませんでした。しかしブラームスはこの曲を「2台ピアノのためのソナタ」として作り変え好評を得ます。そして周囲の人々の勧めもあり、もう一度「ピアノ五重奏」として編曲。この版を1865年に出版し(前述の「2台ピアノのためのソナタ」も1871年に出版)親交のあったヘッセン方伯家の公子妃マリア・アンナに献呈しています。 このアルバムでは、マリア・アンナの曾孫にあたるライナー・フォン・ヘッセンがライナー・ノートを執筆。同じ素材で書かれた2曲が同じ日に演奏され、録音、リリースされる歓びについて語っています。既にOEHMSレーベルから多数のアルバムをリリースしているデュオ・ダコールとプラハ生まれの作曲家ハーバの名前を冠したハーバ弦楽四重奏団による密度の濃い演奏です。
収録作曲家:
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ハスラー(1564-1612):
オルガン作品集 [ケレメン]HASSLER, H.L.: Organ Music (Kelemen)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:OC658
CD価格:2,475円(税込)
ドイツ、ニュルンベルクに生まれ、若い頃にイタリア留学を果たし、16世紀当時最先端のイタリア音楽の様式をドイツに持ち帰った功績が讃えられる作曲家、オルガニスト、レオ・ハスラーのオルガン作品集。このアルバムでは名手ケレメンがオーストリアとドイツにある2ヶ所の教会のオルガンを駆使、各々の曲にふさわしい楽器を選び演奏しています。 ヨハネス・フロイント・オルガンは1642年に建立された規模の大きな楽器で、何度も改築を繰り返しつつもその伝統ある音色を保持しています。また、マルクス・ギュンツァーのオルガンは規模は小さく、軽快な音色が特徴です。楽器の響きが存分に捉えられたSACDハイブリッド盤です。
収録作曲家:
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チェスティ(1623-1669):
歌劇《オロンテーア》 [マリヒー/ゲイアー/ド・メイ/フランクフルト歌劇場管/ボルトン]CESTI, A.: Orontea [Opera] (Murrihy, Geyer, Lascarro, De Mey, Frankfurt Opera and Museum Orchestra, Bolton)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:OC965
CD 3枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
バロック中期のヴェネツィア楽派を代表する歌劇作曲家チェスティの出世作《オロンテーア》の登場。1656年にインスブルックで作曲され、ヴェネツィアで初演、カヴァッリの《ジャゾーネ》と並ぶ人気を誇り、17世紀後半の最も成功した喜劇として知られています。当時主流であった「お国騒動」を描いた内容で、賢人クレオンテが勧める結婚を拒むエジプトの女王オロンテーアがひょんなことから若い画家アリドーロを愛するようになります。そのアリドーロを付け狙うジアチンタ、アリドーロに恋心を抱くシランドラ、他の登場人物も巻き込んで大きな騒動となりますが、結局アリドーロは行方知れずだったフェニキアの王子フロリダーノであったことが分かり、全てが丸く収まるというハッピーエンド。アイヴォー・ボルトンのテンポ良い音楽運びに加え、歌手たちの熱唱が話題となった舞台です。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
《ギリシャの受難劇》(英語版) [ブッター/ゼリンカ/グラーツ歌劇場合唱団/グラーツ・フィル/カフタン]MARTINŮ, B.: Greek Passion (The) [Opera] (Butter, Zelinka, Graz Opera Chorus, Graz Philharmonic, Kaftan)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:OC967
CD 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
20世紀初頭、アナトリアの山村でトルコ人に支配されながら平和に暮らしているギリシャ人たちと、トルコ人に追われ助けを求めてやってきたギリシャ人難民との心の戦いを描いた問題作。 1954年、マルティヌーはニース近郊のアンティーブに滞在するギリシャ人作家カザンキスを訪ね「キリスト再磔の物語」の台本化のための許可を得ます。台本をまとめるのに1年を要し、更に作曲に4年をかけて完成した《ギリシャの受難劇》は、本来はロイヤル・オペラで演奏されるはずでしたが、それがかなわず、若干の改定を経て1961年にパウル・ザッハー指揮によりチューリヒ国立歌劇場で初演。大好評を博したもののその後ほとんど演奏される機会なく眠っていた作品です。 今回の演奏は改訂版ではなく、第1稿を用いての演奏で、マルティヌー・ファンからも期待されていたリリースとなります。
収録作曲家:
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アダムズ&コルンゴルト:
ヴァイオリン協奏曲 [グリンゴルツ/コペンハーゲン・フィル/ロウヴァリ/サレムクール]ADAMS, J.: Violin Concerto / KORNGOLD, E.W.: Violin Concerto (Gringolts, Copenhagen Philharmonic, Rouvali, Salemkour)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:ORC100066
CD価格:1,950円(税込)
コペンハーゲン・フィルとグリンゴルツによるアダムズとコルンゴルトの2曲のヴァイオリン協奏曲集。アダムズの作品は1993年に書かれたにもかかわらず、まるで19世紀末音楽のような響きを持つ退廃的な作品であり、ハリウッドの映画音楽から生まれたコルンゴルトの協奏曲との、奇妙な一致を思わせるプログラムです。ミニマル風でもありながら時にはベルクの協奏曲のように滔々と音を紡いでいくアダムズの協奏曲は全編を通じ、クールな雰囲気が漂います。 オーケストラの性能を目いっぱい使った絢爛豪華な響きを要求するコルンゴルトでは、グリンゴルツの艶やかな音色が遺憾なく発揮されており、とりわけ第2楽章「ロマンス」の中間部での蕩けるような弱音を駆使しつつ、オーケストラと対話を重ねる箇所は夢のような美しさです。話題の指揮者ロウヴァリとオペラを得意とするサレムクールによる伴奏も聴きものです。
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ウォルトン(1902-1983):
ファサード [ボイド/ソーンズ/アンサンブル7x3/ウィルソン]WALTON, W.: Façade (C. Boyd, Soanes, Ensemble 7x3, J. Wilson)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:ORC100067
CD価格:2,080円(税込)
イギリスの女性詩人イーディス・シットウェルと作曲家ウォルトンが初めて会ったのは1916年頃のこと。ウォルトンがオックスフォード大学クライスト・チャーチ校に入学し、イーディスの弟サシェヴァレルと親友になったことで繋がりができました。結局学校を退学したウォルトンは、そのままシットウェル家に住み込み、作曲家を志します。彼が最初に作曲家として名声を得たのが1922年に発表した「ファサード」で、これこそイーディスの詩に基づく物語でした。後にバレエ音楽にもなったこの作品、ここでは語りも含めた楽しい一編となっています。 軽妙な語りを聞かせるキャロル・ボイドは英国の女優。BBC RADIO4の人気ラジオ・ドラマ「アーチャー家の人々」でリンダ・スネル役を演じる他、テレビ、ラジオ、舞台で大活躍、35年以上のキャリアを持つヴェテランです。また、同時に収録されているのはイーディス・シットウェルがインタビューに応えている1955年のラジオ番組の復刻。ウォルトンとの思い出が語られています。
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ボルコム(1938-):
ピアノ・ラグ集 [マイヤー]BOLCOM, W.: Piano Rags (S. Myer)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:Steinway30041
CD価格:2,080円(税込)
アメリカの現代作曲家、ウィリアム・ボルコムの代表的作品である「ラグ」を集めた1枚。ゆったりした曲から軽妙な曲まで、様々なラグが収録されており、有名な「ゴースト・ラグ」では、極めて聴きやすい曲調の中に、突然トーン・クラスターが出現するなど、巧妙な仕掛けがたっぷり施されています。このアルバムがSteinwayレーベルへのデビューとなるピアニスト、スペンサー・マイヤーの楽しさと共感溢れる演奏です。
収録作曲家:
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キューバのピアノ音楽集 [ムウトツキン]
Piano Recital: Moutouzkine, Alexandre - FLORES, T.B. / LÓPEZ NUSSA, E. / SENTENAT, C.P. / GUERRERO, E. (Piano Music of Cuba)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:Steinway30064
CD価格:1,950円(税込)
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ゲーゼ(1817-1890):
〈室内楽作品集 第3集〉
弦楽八重奏曲 Op.17
弦楽四重奏の楽章 イ短調
弦楽四重奏曲 ヘ長調(未完成) [アンサンブル・ミッドヴェスト/デンマーク弦楽四重奏団]GADE, N.W.: Chamber Works, Vol. 3 - String Octet, Op. 17 / String Quartets (Ensemble MidtVest, Danish String Quartet)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:555077-2
CD価格:1,920円(税込)
コペンハーゲンの楽器職人の家庭に生まれ育ったゲーゼは、最初ヴァイオリン奏者として活躍しますが、やがて作曲家を志します。しかし自作は国内で認められることなく、ゲーゼは自信作「交響曲第1番」をメンデルスゾーンに送り、ようやくライプツィヒで初演してもらうことができました。ゲーゼは生涯メンデルスゾーンに感謝していたといいます。 1848年に完成されたゲーゼの八重奏曲は、その前年に亡くなった恩人メンデルスゾーンの八重奏へのオマージュであろうと推測される曲。楽器編成やスタイルなどいくつかの要素が共有されています。2つの弦楽四重奏曲はどちらも習作で、完成には至っていませんが、ロマンティックな旋律に満たされた美しい曲です。
収録作曲家:
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レントヘン(1855-1932):
交響曲 第9番&第21番
セレナード [フランクフルト・ブランデンブルク州立管/ポルセライン]RÖNTGEN, J.: Symphonies Nos. 9, "The Bitonal" and 21 / Serenade in E Major (Frankfurt Brandenburg State Orchestra, Porcelijn)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:777120-2
CD価格:2,640円(税込)
ライプツィヒに生まれ、オランダに帰化した作曲家レントヘン(レントゲン)。ヘルツォーゲンベルクを通じてブラームスと交流を持ち、1887年にはブラームスの指揮で「ピアノ協奏曲第2番」を演奏したほどのピアノの腕を持っていたことで知られています。そのためか、作品にはブラームスの影響も見られますが、晩年にはかなり独創的な作品を書いていました。この交響曲第9番は1930年の作品。レントヘンの生前には出版されなかった作品で単一楽章で書かれています。
収録作曲家:
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テレマン(1681-1767):
様々な楽器のための大協奏曲集 第4集 [ラ・スタジョーネ・フランクフルト/シュナイダー]TELEMANN, G.P.: Grand Concertos for Mixed Instruments (The), Vol. 4 (La Stagione Frankfurt, M. Schneider)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:777892-2
CD価格:2,640円(税込)
海外の数多くの音楽雑誌、新聞評などで高い評価を受けているシュナイダーと“ラ・スタジオーネ・フランクフルト”によるテレマン協奏曲シリーズ。とりわけ合奏協奏曲的な作品を集めた「大協奏曲集」は、各々の独奏楽器の妙技を楽しむと同時に、簡潔な旋律、多彩な音色が溶け合う瞬間も味わうことができます。基本的にテレマンの作品番号の52.53.54はそれぞれ独奏楽器群を表しており、例えば54なら4つの独奏楽器群とオーケストラによる協奏曲となります。1曲だけ44が混じっていますが、こちらは通常なら室内楽に分類される曲。44は4つ以上の独奏楽器と通奏低音の曲ですが、ここでは協奏曲風に華麗に演奏されています。どの曲にもテレマンの作曲技法が存分に生かされています。
収録作曲家:
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C.P.E.バッハ(1714-1788):
祝祭カンタータ集 [マウフ/オイツィンガー/カントゥス・チューリンギア/クラップロット]BACH, C.P.E.: Ich will dem Herrn lobsingen / Wer sich rühmen will (Große Festkantaten) (Mauch, Oitzinger, Cantus and Capella Thuringia, Klapprott)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:777958-2
CD価格:2,640円(税込)
このアルバムに収録された2曲の祝祭カンタータは、それぞれC.P.E.バッハの生誕300年を記念して2014年3月8日にライプツィヒの聖トーマス教会で演奏、収録されたものです。最初のカンタータは、C.P.E.バッハがハンブルクに転出した頃の作品で、テキストはテレマンとも協力関係にあった牧師Christian Wilhelm Alersによって書かれており、C.P.E.バッハ自身の交響曲にも匹敵するほどの華麗な曲が付けられています。2曲目は合唱部分に工夫が凝らされており、シンプルでありながらも、時には叙情的な雰囲気も感じられる魅力的なカンタータ。鍵盤奏者としても名高いクラップロットが、これら未知の作品を現代に鮮やかに甦らせています。
収録作曲家:
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タンスマン(1897-1986):
〈バレエ作品集〉
バレエ・ブッフ「六重奏曲」
バレエ「ブリック・ア・ブラック」 [ポーランド放送響/ボロヴィツ/ミフニェフスキ]TANSMAN, A.: Sextuor / Bric à brac [Ballet] (Polish Radio Symphony, Borowicz, Michniewski)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:777987-2
CD価格:2,640円(税込)
若い頃から舞台音楽に魅了されていたというタンスマン。例えば、1916年に作曲したアリストファネスの「女の平和」のための音楽はポーランド、ウッチの劇場で上演されました。次にタンスマンが手掛けたのは、フランスの小説家アレクサンドル・アルヌーの小説に基づいたバレエ「六重奏曲」でした。こちらはE.T.A.ホフマンを思わせるロマンチックな物語で各楽器がまるでダンサーのように活躍します。この曲は1923年に初演されタンスマンに大きな成功をもたらしました。次の「ブリック・ア・ブラック」は母の死という悲しみを乗り越え、1935年に完成されましたが、第二次世界大戦の勃発により初演が延期され、1958年11月にようやく初演を迎えました。こちらもポーランド舞曲を愛したタンスマンらしい活発で賑やかな音楽です。
収録作曲家:
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アーベル(1723-1787):
交響曲集 Op.7 [ラ・スタジョーネ・フランクフルト/シュナイダー]ABEL, C.F.: Symphonies, Op. 7, Nos. 1-6 (La Stagione Frankfurt, M. Schneider)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:777993-2
CD価格:2,640円(税込)
ドイツ古典派の作曲家、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として知られるアーベル。彼は他にも様々な楽器の名手であり、1759年にはイギリスに渡り、シャーロット王妃の宮廷室内楽奏者としても活躍しました。1762年にはヨハン・クリスティアン・バッハと共に、ロンドンで予約制の定期演奏会を開催し、ここで演奏するために多くの交響曲を作曲しています。このOp.7の交響曲集は1767年に作曲されましたが、この第6番は、幼いモーツァルトが筆写した楽譜が残っていたために、一時期はモーツァルトの交響曲第3番 K18として目録に掲載されていたほどの素晴らしい出来栄えです。シュナイダー率いるラ・スタジオーネ・フランクフルトは、重みのある迫力に満ちた音で、これらの名作をじっくり聴かせます。
収録作曲家:
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ハリソン(1917-2003):
ヴァイオリン協奏曲
グラン・デュオ
2つの音楽(ジョン・ケージとともに) [フェイン/ボリスキン/ポストクラシカル・アンサンブル/ヒル=オルドニェス]HARRISON, L.: Violin Concerto / Grand Duo / Double Music (Fain, Boriskin, PostClassical Ensemble, Gil-Ordóñez)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:8.559825
CD価格:1,900円(税込)
アメリカの現代音楽作曲家ルー・ハリソンは、世界中の民族音楽を収集し、そのエッセンスを自作に反映させるという独自の技法で数多くの作品を書きました。ガムランや世界中の打楽器に魅せられ、その上で西洋音楽における「十二音」とは違う「音律」を普及させるために様々な活動を行ったことで知られます。 1940年に着想された「ヴァイオリン協奏曲」は、華やかな独奏ヴァイオリンと、ガムランを含むパーカッション群が競い合う作品。ハリソンが求めた音が余すところなく具現化された、興味深い響きを聴くことができます。ピアノとヴァイオリンのための「グラン・デュオ」にも、ピアノに「ガムランの響き」を思わせる特殊奏法が要求されています。第3楽章の「アナベルとエイプリル」は彼の友人であるデニス・ラッセル・デイヴィスの2人の娘の名前で、もともと第5楽章のポルカが創作の始まりです。「2つの音楽」は、ハリソンとジョン・ケージが共同制作していた頃の作品。最終的には“方向性の違い”で決裂してしまった2人ですが、この作品には確実に友情が存在しています。
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ヒンデミット(1895-1963):
マリアの生涯 Op.27 [ハルニッシュ/シュルツェ]HINDEMITH, P.: Marienleben (Das) (revised version, 1948) (Harnisch, J.P. Schulze)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:8.573423
CD価格:1,900円(税込)
歌曲集「マリアの生涯」はピアニスト、グレン・グールドが愛した作品として知られていて、グールドを知る過程でこの曲に触れたという人も多いのではないでしょうか? この歌曲集はオーストリアの詩人ライナー・マリア・リルケの連作詩に付けられたもので、イエス・キリストの母であるマリアの誕生から死までを忠実に描いています。ヒンデミット自身「これまでの私の作品の中でも最高のもの」と見做したとされています。 1923年頃に初稿版が書かれていますが、ここでの1948年改訂版は若さ溢れる初稿版よりも少しだけ表現が穏やかになり、歌手への負担も軽減されていると言われています。ハルニッシュとシュルツェによる穏やかさと静謐さを併せ持った美しい演奏です。
収録作曲家:
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ラヴェル(1875-1937):
〈管弦楽作品集 第5集〉
付随音楽「アンタール」
(原曲 : リムスキー=コルサコフ)
シェエラザード [デュソリエ/ドゥルエ/フランス国立リヨン管/スラットキン]RAVEL, M.: Orchestral Works, Vol. 5 - Antar (after Rimsky-Korsakov) / Shéhérazade (Dussollier, Druet, Lyon National Orchestra, Slatkin)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:8.573448
CD価格:1,900円(税込)
1889年のパリ万博で「ロシア音楽」に初めて接した14歳のラヴェル。この時の強い衝撃はずっと彼の心に残り、創作人生の支えとなりました。1907年にリムスキー=コルサコフの「アンタール」のスコアに出会ったラヴェルは、「交響曲」もしくは「交響組曲」として完成された12世紀の物語を新しく劇音楽に作り替えることを発案、ベルリオーズの「幻想交響曲」の“固定観念=idee fixe”と同じく、アンタールに一つの主題を与え、壮大な物語として仕立て上げました。 リムスキー=コルサコフのスタイルを用いてラヴェルが作曲した第1番bis(トラック1)や、時には別作品である「ムラダ」からも曲を引用したこのラヴェル版は出版されることはありませんでしたが、今回の世界初録音では、2014年に書かれたアマン・マルーフによる新しいテキストを朗読として付け加えた“新しい作品”として甦りました。ロシアの重厚な響きの中に東洋風の雰囲気が漂うユニークな作品を、スラットキンとリヨン管が見事に表現しています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
弦楽四重奏曲 第3番
クラリネット五重奏曲 [ニュージーランド弦楽四重奏団/キャンベル]BRAHMS, J.: String Quartet No. 3 / Clarinet Quintet (New Zealand String Quartet, J. Campbell)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:8.573454
CD価格:1,900円(税込)
1875年に作曲、翌年に出版されたブラームスの弦楽四重奏曲第3番は、曲想の明るさと入念な楽曲構成が特徴です。この時期のブラームスは、創作にほぼ20年を要した“交響曲第1番”の最後の追い込みに掛かっていましたが、並行していくつかの室内楽曲にも着手、まずピアノ四重奏曲第3番の手直しを完成させ、この弦楽四重奏曲第3番にとりかかりました。曲全体が密接な関連性を持ち、変奏曲形式の終楽章では、第1楽章の素材が使われるなど、ブラームスならではの緻密な作品です。「クラリネット五重奏曲」は、一度は創作意欲を失ったブラームスがクラリネットの名手ミュールフェルトに出会ったことで、意欲を取り戻し、一気に書き上げたことで知られる晩年の名作です。 演奏しているニュージーランド弦楽四重奏団は、2015年に創立28周年を迎えた老舗のアンサンブル。メンデルスゾーンなどの古典派から譚盾(タン・ドゥン)などの現代曲まで、幅広いレパートリーを持ち、ニュージーランド国内で各々が後進の指導にあたりながら、世界中で演奏会を開催し、聴衆を魅了し続けています。 ニュージーランド弦楽四重奏団によるブラームス:弦楽四重奏曲 第1番&第2番・・・8.573433
収録作曲家:
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モレノ・トローバ(1891-1982):
〈ギター協奏曲集 第2集〉
セギディーリャへの讃歌
トナーダ・コンチェルタンテ
カスティーリャ協奏曲 [ペペ・ロメロ/V. コベス/エストレマドゥーラ響/M. コベス]MORENO TORROBA, F.: Guitar Concertos, Vol. 2 - Homenaje a la seguidilla / Tonada concertante (Pepe Romero, V. Coves, Extremadura Symphony, M. Coves)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:8.573503
CD価格:1,900円(税込)
もしスペインの名ギタリスト、アンドレス・セゴビアがモレノ・トローバに「ギター曲を書いてほしい」と依頼しなければ、彼は「サルスエラ(スペイン歌劇)」の作曲家としてのみ、今日の音楽史に名前を残していたでしょう。モレノ・トローバは実際にギターを演奏できたわけではなく、ギターそのものにもほとんど興味を持っていませんでした。しかし、1910年代に初めてセゴビアに会い、作曲の依頼を受けて数週間後に出来上がったホ長調の小品をセゴビアが気に入ったことで、彼は最終的に100曲を超えるギター曲を作曲。これらはセゴビアだけでなくイエペスも愛奏したため、モレノ・トローバは「ギター曲の作曲家」として知られるようになったのです。 この第2集も、第1集と同じくペペ・ロメロとビセンテ・コベスが独奏を担当。情熱と遊び心に満たされた美しい3作品を楽しめます。
収録作曲家:
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タネーエフ(1856-1915)
ボロディン(1833-1887):
ピアノ三重奏曲 [デルタ・ピアノ三重奏団]TANEYEV, S.I.: Piano Trio, Op. 22 / BORODIN, A.P.: Piano Trio (Delta Piano Trio)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:8.573561
CD価格:1,900円(税込)
ニコライ・ルビンシテインに師事し、保守的でありながらも美しいメロディを駆使した作品を書いたタネーエフ。指導者としても優れており、モスクワ音楽院ではスクリャービンとラフマニノフを教えるなど後世にも強い影響を残しました。このピアノ三重奏曲はタネーエフ円熟期の作品で、高度な作曲技法が遺憾なく発揮されています。第3楽章の終わりに置かれたヴァイオリンの美しいカデンツァが印象的です。 もう1曲はロシア5人組の一人ボロディンの作品。本業は化学者という異色の経歴の持ち主で、忙しい研究の合間に優れた作品を多数残しています。このピアノ三重奏曲は未完成ながらも、豊かな和声と抒情的な旋律を持つ力強い曲です。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
室内交響曲 Op.73a
弦楽のための交響曲 Op.118 [キエフ・ヴィルトゥオーゾ室内管/ヤブロンスキー]SHOSTAKOVICH, D.: Chamber Symphony, Op. 73a / Symphony for Strings, Op. 118a (Kiev Virtuosi Chamber Orchestra, Yablonsky)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:8.573601
CD価格:1,900円(税込)
日本でも人気の高い指揮者ルドルフ・バルシャイ(1924-2010)は、もともと優れたヴィオラ奏者として活動を開始、その後1955年に指揮者としてデビューし、同時代のソ連の作曲家たちの数多くの作品を初演した功績で知られています。また、編曲家としても知られるバルシャイは、モスクワ音楽院での恩師であったショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲のうち5曲を「室内交響曲」へと改編し、原曲の厳しい響きを色彩豊かな響きへと変貌させ、全く新しい作品として聴き手に提示しました。 この一連の編曲は室内オーケストラのレパートリーの拡大を図るとともに、ショスタコーヴィチ作品の新しい楽しみ方を示唆しています。キエフ・ヴィルトゥオージとドミトリ・ヤブロンスキーの緊張感に満ちた演奏です。 8.573466・・・ショスタコーヴィチ:室内交響曲集 Opp. 49a, 110a, 83a ヤブロンスキーキエフ・ソロイスツ
収録作曲家:
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D.スカルラッティ(1685-1757):
鍵盤のためのソナタ全集 第18集 [モンテイロ]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol. 18 (Monteiro)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:8.573611
CD価格:1,900円(税込)
バロック期の作曲家ドメニコ・スカルラッティは555曲の「鍵盤のためのソナタ」を残しています。ソナタと言っても、これらは彼が仕えたマリア・マグダレーナ・バルバラ王女の技術向上のための“練習曲”であり、ほとんどの曲は単一楽章のシンプルな構成で書かれた技巧的な作品です。どの曲にも当時最先端の技巧が凝らされていますが、それらはみなチェンバロのためのもの。ピアノで演奏する際にはまた違った表現が必要とされています。 この第18集で演奏しているモンテイロは1974年ブラジル生まれ。バロックから現代まで幅広いレパートリーを持ち、NAXOSでのリスト(8.573485)やGRAND PIANOレーベルへの一連の録音が高く評価されています。
収録作曲家:
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ライタ(1892-1963):
〈管弦楽作品集 第3集〉
交響曲 第3番&第4番「春」
組曲 第2番 [ペーチ響/パスケ]LAJTHA, L.: Orchestral Works, Vol. 3 (Pécs Symphony, Pasquet)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:8.573645
CD価格:1,900円(税込)
以前Marco Poloレーベルで発売され、好評を得ていたハンガリーの近代作曲家、ライタの作品集。ブダペストで生まれ、若い頃はライプツィヒ、ジュネーヴ、パリで学びヨーロッパの音楽文化を身につけた人ですが、ハンガリーの民族音楽を研究するために、第二次世界大戦が勃発するまではハンガリーに留まり、この地における音楽の発展に寄与しました。彼は生涯に9曲の交響曲を書き、そのどれもが魅力的な作風を持っています。 この第3番は、一時的にロンドンに赴いた1947年から48年にかけて作曲された作品で、同じ頃に作曲した映画「大聖堂の殺人」のサントラから素材が使われています。交響曲第4番は、ハンガリーの音楽的イディオムを用いた作品で、最終楽章の賑やかで明るい旋律が、タイトルの「春」の由来となっています。「第2組曲」は本来、神話時代のアテネを舞台にしたバレエ音楽となるはずでしたが、結局振付が施されず、音楽だけが残りました。快活で描写的な作品です。
収録作曲家:
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ノヴァーク(1870-1949):
タトラの山にて
序曲「レディ・ゴディヴァ」
交響詩「永遠の憧れ」 [バッファロー・フィル/ファレッタ]NOVÁK, V.: In the Tatra Mountains / Lady Godiva / Eternal Longing (Buffalo Philharmonic, Falletta)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:8.573683
CD価格:1,900円(税込)
ボヘミアの上流家庭に生まれ、プラハ音楽院でドヴォルザークに作曲を師事。その作品をブラームスが認め、有名な出版社ジムロックに推薦したという恵まれた経歴を持つ作曲家ノヴァーク。初期には印象派の影響を受けた作品を書いていたノヴァークでしたが、26歳の時に才能ある若い歌手ヤヴコーヴァとの恋に破れたことで、彼の作風は大きな転換を見せ、以降はワーグナーを思わせる重厚な響きの中に、ボヘミアの民族音楽のエッセンスを取り入れた絵画のように色彩的な作品を次々と発表するようになりました。 「タトラ山にて」はチェコとポーランドの境にある壮大なタトラ山脈を旅した際にインスピレーションを受けて書かれた映画音楽を思わせる曲。「レディ・ゴディヴァ」はプラハ市立劇場開設記念のための作品。「永遠の憧れ」はアンデルセンの物語に触発されて書かれた音による物語。ボヘミアの豊かな自然から生まれた作品です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノのための変奏曲集 [ヨントフ]SCHUBERT, F.: Piano Variations (Yontov)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:8.573707
CD価格:1,900円(税込)
シューベルトが旺盛な創作活動に身を投じていた時、常に彼の周囲には親しい友人たちがいました。このアルバムに名前が登場する2人も、シューベルトの友人です。ヒュッテンブレンナーはグラーツの出身の作曲家。サリエリに師事しているときにシューベルトと出会い、親密な友情を育みました。シュタイアーマルク音楽協会の会長を務めるほど音楽界に顔が効く人であり、シューベルトも大層恩恵に預かりました。ディアベリは有名な楽譜出版社の主宰者。1819年、当時オーストリアで活躍していた作曲家たちに「自作の主題」を送り、変奏曲を書いてもらうという試みを行い、50人ほどの応募者を得ました。もちろんシューベルトも参加し、この愛らしい変奏を作曲しました。 「10の変奏曲 D156」はシューベルト18歳の作品。完成された「初の大作」として知られる曲です。また他の収録曲も断片的ではありますが、他では聴けない大変貴重な作品群です。
収録作曲家:
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細川 俊夫(1955-):
大鴉 [ヘレカント/ユナイテッド・インストゥルメンツ・オブ・ルシリン/川瀬賢太郎]HOSOKAWA, Toshio: Raven (The) [Monodrama] (Hellekant, United Instruments of Lucilin, Kentaro Kawase)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:8.573724
CD価格:1,900円(税込)
エドガー・アラン・ポー(1809-1849)の「THE RAVEN - 大鴉」は1845年に「イヴニング・ミラー」紙に掲載され、瞬く間に人気を博した作品です。恋人を失って嘆き悲しむ主人公の元に、人間の言葉を操る「大鴉」がやってきては彼の心をかき乱し、その謎めいた言葉はやがて主人公を狂気の淵へと追いやるというものですが、全編を貫く高貴な様式と、文学性、そしてあらゆるところに散見される古典への比喩など、多くの点で人々の心を捉えて放さない魅惑的な物語詩なのです。 日本が誇る作曲家、細川俊夫も「大鴉」に魅入られた一人であり、彼はこの不可思議な物語から、日本古来の伝統芸能である「能」の世界観を見出し、これらを融合することで新たな宇宙を創り上げています。物語を進行していくメゾ・ソプラノのシャルロッテ・ヘレカントによる表現豊かな歌唱と語り、それを彩るルクセンブルクの名アンサンブル「ルシリン」の精緻なアンサンブル。恐怖の中に点滅する甘美な余韻までが見事に捉えられた、緊迫の音楽劇です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ エドガー・アラン・ポーは、詩“大鴉”で、、奇妙なフレーズ「ネバーモア」(もう沢山だ)を繰り返す、未知の世に住む大鴉の侵略を描写することで、合理的な近代社会の秩序が破壊されていくプロセスを表現しました。私はこの詩を能楽の物語りに例えて、メゾソプラノとアンサンブル・ルシリンを共演させることで、モノドラマを表現しました。(細川俊夫)
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
十字架上のキリストの最後の七つの言葉
(弦楽オーケストラ版)HAYDN, J.: 7 Letzten Worte unseres Erlösers am Kreuze (Die) (The 7 Last Words) (version for string orchestra) (Camerata Salzburg, Végh)
発売日:2017年04月21日
CD価格:1,725円(税込)
1786年、54歳のハイドンが作曲した連作管弦楽曲。この時期のハイドンはエステルハーツィ家に仕えながらも、彼の作品がヨーロッパ中で人気を博していたため、外部から作曲を頼まれたり、作品の出版に力を入れたりと、なかなか忙しい日々を送っていました。この曲はスペインのカディス大聖堂の依頼によって書かれており、同じ頃の「パリ交響曲」もパリの新設オーケストラのために書かれるなど、ハイドンは各方面からひっぱりだこだったようです。 「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」はもともと管弦楽のために書かれましたが、後にハイドン自身の手によって弦楽四重奏版、クラヴィーア版、オラトリオ版と、いくつもの異稿版が作成されています。ヴェーグの演奏は、弦楽四重奏版を拡大したもので、重厚な響きが深い感動をもたらします。
収録作曲家:
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テレマン(1681-1767):
マタイ受難曲(1746年)TELEMANN, G.P.: St. Matthew Passion, TWV 5:31, "Matthew Lasst uns mit Ernst betrachten" (Max)
発売日:2017年04月21日
CD価格:1,725円(税込)
2017年はテレマンの没後250年にあたります。ハンブルクの音楽監督を務め、数多くの作品を残したテレマンは、市から「受難曲を毎年書くように」と命じられており、ヨハネ、ルカ、マタイなどの福音書に基づく受難曲を数多く書きました。しかし、その全てが未だに出版、演奏されてはおらず、研究途上といったところです。 この1746年の「マタイ受難曲」はテレマン65歳の円熟期の作品で、バッハ作品よりも後に作曲された受難曲となります。CD1枚に収まるコンパクトな長さですが、内容はとても充実しています。
収録作曲家:
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ヨハン・ボータ 名唱集
ウィーン国立歌劇場 ライヴ 1997-2014年 [ボータ]Opera Arias (Tenor): Botha, Johan - BEETHOVEN, L. / WAGNER, R. / STRAUSS, R. (Wiener Staatsoper Live) (1997-2014)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:C906171B
CD価格:2,475円(税込)
南アフリカ、ルステンブルクに生まれ、幼い頃から音楽への興味を示したというヨハン・ボータ。従軍中は軍の合唱団で歌い、25歳でヨーロッパへ留学、すぐに才能を発揮しパリ、ミラノ、ベルリンの歌劇場を経て、1996年からウィーン国立歌劇場に出演。2003年から宮廷歌手の称号を得て、歌劇場にとってなくてはならない存在になりました。最も得意とするリヒャルト・シュトラウスやワーグナーを数多く歌いましたが、その声は決して重過ぎることはなく、若き英雄を表出するにふさわしい響きを有していました。これから円熟期を迎えるという矢先、2016年9月8日に51歳の若さでこの世を去ってしまったのは残念でなりません。 このアルバムでは彼の勇姿を偲び、ウィーン国立歌劇場におけるデビュー直後の1997年の歌唱から、2014年最後の録音までを収録。他を圧する“ヘルデンテナー”としてのボータの強烈な存在感が光る1枚です。
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発売日:2017年04月21日
CD 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
【ドニゼッティの知られざるオペラ】 リスボンに裕福な商人の兄弟が住んでいました。兄オリーヴォは熱血で意地悪、弟パスクワーレは内気で心優しいキャラクターに設定されています。オリーヴォの娘イザベラには恋人カミッロがいるのですが、オリーヴォは勝手にカディスの商人ブロス氏との縁談をまとめてしまおうと企んでいます。実はブロス氏はイザベラに恋人がいることを理解しており、パスクワーレと協力して若い2人のために力を貸そうと約束するのですが・・・。 ドニゼッティのオペラ・ブッファ《オリーヴォとパスクワーレ》は、1827年1月にローマのテアトロ・ヴァッレで初演された後、若干の修正を加え9月にナポリで改訂版が演奏されました。当初、カミッロ役はコントラルトが歌いましたが、このナポリ版ではテノールに変更されています。2016年のこの上演は、パスクワーレがナポリ方言で歌うというナポリ版のクリティカル・エディションが用いられる演出で、これは兄弟の性格の違いだけでなく、他の登場人物も実に細かい人物描写がなされており、とりわけ弟パスクワーレ役のモラーチェのナポリ訛りによる歌唱が聴衆を大いに沸かせました。オリーヴォ役のブルーノ・タディアの堂々たる歌いぶりも素晴らしく、この珍しい歌劇を一層楽しい雰囲気にしています。
収録作曲家:
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ヴィオールとブーラスク
マレ(1656-1728)
サント=コロンブ(1645-1701):
ヴィオール作品集 [ビオルディ]Viola da Gamba Recital: Biordi, Paolo - MARAIS, M. / SAINTE-COLOMBE, J. de (Viole en bourrasque - Pieces pour Basse de Viole seule)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:CDS7783
CD価格:2,325円(税込)
1991年の映画「めぐり逢う朝」で描かれた、ヴィオールの名手サント=コロンブと彼の弟子マラン・マレ。一人演奏に没頭するサント・コロンブとは違い栄華を求めるマラン・マレとの諍い。結局マレは方向性の違いから破門されるも、サント=コロンブの娘を通じて師の技術を盗もうとする・・・そんなあらすじでした。実際のサント=コロンブの経歴はほとんどわかっていませんが、彼は17世紀における最も偉大なガンバ奏者であり、残された67曲に及ぶ合奏曲と、170曲を超える独奏曲の筆写譜からは、その素晴らしい才能が見えてきます。 このアルバムはサント=コロンブとマレの作品を並べて演奏することで、2人の類似点と違いが際立つという趣向です。またブルゴーニュのトゥールニュで発見された写本からの世界初録音も含まれています。
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BALTIC PORTRAITS [シンシナティ響/P. ヤルヴィ]
Orchestral Music - TUUR, E.-S. / SALLINEN, A. / SALONEN, E.-P. / PART, A. / SUMERA, L. (Cincinnati Symphony, P. Jarvi)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:CSOM-946
CD価格:2,240円(税込)
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発売日:2017年04月21日
Blu-ray日本語字幕なし価格:4,200円(税込、送料無料)
【ドニゼッティの知られざるオペラ】 リスボンに裕福な商人の兄弟が住んでいました。兄オリーヴォは熱血で粗暴、弟パスクワーレは内気で心優しいキャラクターに設定されています。オリーヴォの娘イザベラには恋人カミッロがいるのですが、オリーヴォは勝手にカディスの商人ブロス氏との縁談をまとめてしまおうと企んでいます。実はブロス氏はイザベラに恋人がいることを理解しており、パスクワーレと協力して若い2人のために力を貸そうと約束するのですが・・・。 ドニゼッティのオペラ・ブッファ《オリーヴォとパスクワーレ》は、1827年1月にローマのテアトロ・ヴァッレで初演された後、若干の修正を加え9月にナポリで改訂版が演奏されました。当初、カミッロ役はコントラルトが歌いましたが、このナポリ版ではテノールに変更されています。2016年のこの上演は、パスクワーレがナポリ方言で歌うというナポリ版のクリティカル・エディションが用いられる演出で、これは兄弟の性格の違いだけでなく、他の登場人物も細かい人物描写がなされており、カラフルな装置と衣装、テンポの良い筋立とも相俟って、実に楽しい舞台に仕上がっています。主役のブルーノ・タディアは不器用で自己保身に走る父を見事に表現、パスクワーレ役のモラーチェのユニークな演技(もちろんナポリ方言も完璧)、父と恋人の間で揺れるイザベラ役のジョルダーノも可愛らしい少女になりきりました。世界初収録となる映像です。
収録作曲家:
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発売日:2017年04月21日
DVD日本語字幕なし
通常価格:4,200円→ 特価!:1,490円(税込)【ドニゼッティの知られざるオペラ】 リスボンに裕福な商人の兄弟が住んでいました。兄オリーヴォは熱血で粗暴、弟パスクワーレは内気で心優しいキャラクターに設定されています。オリーヴォの娘イザベラには恋人カミッロがいるのですが、オリーヴォは勝手にカディスの商人ブロス氏との縁談をまとめてしまおうと企んでいます。実はブロス氏はイザベラに恋人がいることを理解しており、パスクワーレと協力して若い2人のために力を貸そうと約束するのですが・・・。 ドニゼッティのオペラ・ブッファ《オリーヴォとパスクワーレ》は、1827年1月にローマのテアトロ・ヴァッレで初演された後、若干の修正を加え9月にナポリで改訂版が演奏されました。当初、カミッロ役はコントラルトが歌いましたが、このナポリ版ではテノールに変更されています。2016年のこの上演は、パスクワーレがナポリ方言で歌うというナポリ版のクリティカル・エディションが用いられる演出で、これは兄弟の性格の違いだけでなく、他の登場人物も細かい人物描写がなされており、カラフルな装置と衣装、テンポの良い筋立とも相俟って、実に楽しい舞台に仕上がっています。主役のブルーノ・タディアは不器用で自己保身に走る父を見事に表現、パスクワーレ役のモラーチェのユニークな演技(もちろんナポリ方言も完璧)、父と恋人の間で揺れるイザベラ役のジョルダーノも可愛らしい少女になりきりました。世界初収録となる映像です。
収録作曲家:
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HOME FOR THE HOLIDAYS
クリスマス名曲集HOME FOR THE HOLIDAYS
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:FC-001
CD価格:2,240円(税込)
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Hallowed Ground - 聖なる土地 [アンジェロウ/ワイアット/ラングレー]
COPLAND, A.: Lincoln Portrait / LANG, David: mountain / MUHLY, N.: Pleasure Ground (Hallowed Ground) (Angelou, Wyatt, Langree)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:FC-003
CD価格:2,240円(税込)
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ラッセル:
動物の謝肉祭(原曲 : サン=サーンス) [シンシナティ・ポップス・オーケストラ/ラッセル]RUSSELL, J.M.: Carnival of the Animals (after C. Saint-Saëns) (Cincinnati Pops Orchestra, Russell)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:FC-004
CD価格:2,240円(税込)
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AMERICAN ORIGINALS[CD] [シンシナティ・ポップス・オーケストラ/ラッセル]
Orchestral Music - FOSTER, S. / BOYER, P. / POULTON, G. / ROOT, G.F. (American Originals) (Cincinnati Pops Orchestra, J.M. Russell)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:FC-005
CD価格:2,240円(税込)
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ラフマニノフ(1873-1943):
ショパンの主題による変奏曲
コレルリの主題による変奏曲 [プリヴァルスカ]RACHMANINOV, S.: Variations (Prjevalskaya)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:FC-008
CD価格:2,100円(税込)
マリアンナ・プリヴァルスカは1982年生まれ、6歳からピアノを学び9歳でデビュー。1992年に家族とともにスペインに移住、ラ・コルーニャ音楽大学でピアノを学びました。その後イギリスとアメリカで研鑽を重ね、数多くのコンクールで入賞経験を持つ若手女性ピアニストです。 2011年、スペインのハエン国際ピアノコンクールで優勝し、その際にはNAXOSからリサイタル・アルバムをリリース(8.573031)しているプリヴァルスカ、2015年には「シンシナティ国際ピアノ・コンクール」で金メダルを獲得し、このアルバムのリリースが実現しました。ラフマニノフの2作品をじっくり演奏しています。
収録作曲家:
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PICCOLO WORKS [シュヴァーベ]
Piccolo Recital: Schwaabe, Natalie - LEVENTE, G. / WILDEN, G.W. / DONATONI, F. / MOWER, M. / KANEFZKY, F. / MIKALSEN, J.E. / CHARKE, D.
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:MSV28562
CD価格:2,400円(税込)
東京で生まれ、香港で育ち、現在はロンドンに拠点を置くフルート奏者シュヴァーベのリサイタル・アルバム。彼女は香港ジュニア・アカデミーで音楽と舞台芸術を学び、ロンドンのパーセル音楽院を卒業後、ミュンヘンでパウル・マイゼン教授に師事しました。21歳でミュンヘン交響楽団の首席奏者になり、数年後にはミュンヘン放送交響楽団に入団、1996年にはバイエルン放送交響楽団のフルート奏者になり現在に至っています。またソリスト、室内楽奏者としても活発な活動を続けています。 このアルバムに収録された7人の作曲家による新しい作品は、ジェンジェシの明るいソナタをはじめ、ジャズ調のモウワーのソナタなど、どれも様々な曲調を持っており、ピッコロの音色の特徴が存分に生かされています。バイエルン放送局との共同制作です。
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Mandala III [ジェミニ/ミッチェル]
LEFANU, N.: Invisible Places / Trio II: Song for Peter / LUMSDAINE, D.: Fire in Leaf and Grass / Mandala III (Gemini, Mitchell)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:MSV28565
CD価格:2,400円(税込)
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アイヴズ(1874-1954):
交響曲 第3番&第4番
答えのない質問
夕暮れのセントラル・パーク [シアトル響/モルロー]IVES, C.: Symphonies Nos. 3 and 4 / The Unanswered Question / Central Park in the Dark (Seattle Symphony Chorus and Orchestra, Morlot)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:SSM1009
CD価格:1,950円(税込)
19世紀後半アメリカで活躍した作曲家アイヴズは伝統を重んじながらも、実験的な要素を多分に取り入れた作品を多く残しています。本業では保険代理店を営み、その合間を縫って4曲の交響曲をはじめ、管弦楽曲、室内楽曲、歌曲など夥しい数の作品を書きましたが、その作風は多岐に渡り、単純な民謡をそのままベースにした曲あり、多調や微分音を取り入れた前衛的な作品ありと、実にヴァラエティに富んでいます。 このアルバムに収録された2曲の交響曲は、どちらもアイヴズの代表作。第3番は開拓期のアメリカにおける宗教的な集会をモティーフにした作品で、発表当時、ニューヨークにいたマーラーも注目、ヨーロッパで演奏すべくスコアを持ち帰ったというエピソードがあるほどの(マーラーは直後に亡くなってしまったため、実現しなかった)作品です。第4番は演奏時間は短いものの、第2楽章は2人の指揮者を必要とするほどに複雑に入り組んでおり、賛美歌や行進曲などが入り乱れながら一度に奏されるという演奏困難な作品として知られています。このアルバムではアシスタント指揮者が3人用意され、周到な演奏が繰り広げられています。
収録作曲家:
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
ペトルーシュカ
ドビュッシー(1862-1918):
おもちゃ箱 [シアトル響/モルロー]STRAVINSKY, I.: Petrushka (1947 version) / DEBUSSY, C.: La boîte à joujoux (Seattle Symphony, Morlot)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:SSM1010
CD価格:1,950円(税込)
ルドヴィク・モルローによる20世紀初頭のロシアとフランス、対照的な2作のバレエ音楽。1910年から11年に作曲された「ペトルーシュカ」は内容のグロテスクさで聴衆たちを混乱に陥れた作品。また、ストラヴィンスキーの着想時にはピアノ協奏曲として構想されたため、ピアノが華々しく活躍します。 対する「おもちゃ箱」は1913年にドビュッシーが娘エンマのために作曲した組曲。ピアノ曲として完成した後、ドビュッシーはカプレとともに管弦楽版の編曲を始めたものの、途中、1918年に病を得てこの世を去ってしまったため、残りはカプレが引き継いで管弦楽版を完成させました。バレエとしては1919年に初演。こちらは愛らしい曲調で、刺激的な部分は全くありません。
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Les Vendredis - 金曜日の四重奏
ミトロファン・ベリャーエフ(ベライエフ)の金曜日コンサートから弦楽四重奏のための作品集(1989年出版) [シマノフスキ四重奏団]VENDREDIS (LES) - Collection of Pieces for String Quartet from Belaieff's Friday Concerts (Szymanowski Quartet)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:SWR19034CD
CD価格:2,400円(税込)
19世紀ロシア帝国で、芸術家たちのパトロンとして活躍した豪商ミトロファン・ベリャーエフ。材木商の父親の会社を引き継ぐも、結局は音楽家たちを庇護する道を選び、1885年には楽譜出版社「ベリャーエフ社」を創業するなどグラズノフをはじめとしたロシアの音楽家たちの作品普及に貢献した人です。1891年からは毎週金曜日に、自宅サロンで「Les Vendredis - 金曜日の四重奏」コンサートを開催、このコンサートでは彼に支援された音楽家たちが挙って作品を演奏。ヴァイオリン演奏にも優れていたベリャーエフも演奏に参加するなど、和やかでありながら濃密な時間が持たれました。 このアルバムには、Les Vendredisで演奏された作品を収録。現在では忘れられてしまった作曲家の作品も含まれていますが、どれも一度聞いたら忘れられないほど、強い印象を残す秘曲揃いです。
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スヴャトスラフ・リヒテル
シュヴェツィンゲン音楽祭 1993年コンサート [シュヴェツィンゲン音楽祭1993]SAINT-SAËNS, C.: Piano Concerto No. 5 / GERSHWIN, G.: Piano Concerto (S.Richter, Stuttgart Radio Symphony, Eschenbach) (Schwetzinger Festspiele, 1993)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:SWR19407CD
CD価格:2,100円(税込)
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ブッシュ(1891-1952):
〈ピアノ作品全集〉
ピアノ・ソナタ ハ短調
ファンタジア ハ長調
古い様式による3つの小品他 [フィケルト]BUSCH, A.: Piano Music (Complete) (Fichert)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:TOCC0245
CD価格:1,950円(税込)
偉大なるドイツの名ヴァイオリニスト、アドルフ・ブッシュ。1912年にソリストとしてデビュー、やがてブッシュ弦楽四重奏団を結成し素晴らしい音楽活動を続けます。演奏活動と並行して作曲活動も行っていたブッシュはドイツがナチスに侵略されるのを恐れ、スイスを経由して四重奏団のメンバーと共にアメリカに渡ります。その後も作曲活動を続け、室内楽作品やピアノ曲など、いくつかの作品を残しました。彼の作風はレーガーの影響を受けたもので、どの作品にも複雑な対位法の中に叙情的なメロディが隠れています。 この初録音となるピアノ曲集は、活動の初期から亡くなる年までを万遍なくカバーしており、どれも魅力的な作品ばかりです。
収録作曲家:
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ファルカシュ(1905-2000):
〈管楽アンサンブルのための作品集〉
17世紀の古いハンガリー舞曲集
イントラーダ、パッサカリア、サルタレッロ
喜歌劇「チノム・パルコ」 - おちゃめな旋律他 [ブダペスト・ウィンド・アンサンブル/マロシ]FARKAS, F.: Wind Music (Budapest Wind Ensemble, Marosi)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:TOCC0349
CD価格:1,950円(税込)
TOCCATAレーベルがリリースに力を入れているハンガリーの作曲家、フェレンツ・ファルカシュ。今回のアルバムには作曲家自身の編曲と、他の作曲家の編曲による「管楽アンサンブル」作品が8曲収録されています。「17世紀の古いハンガリー舞曲集」は様々な楽器のための編曲がありますが、この吹奏楽版は賑やかさが良く現れています。他のどの曲もユーモラスな雰囲気があるだけでなく、ハンガリー民謡由来の強烈なリズムに熱いエネルギーが内包されています。吹奏楽ファンにも聴いていただきたい曲集です。
収録作曲家:
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スティーヴンソン(1928-2015):
〈ピアノ作品集 第2集〉
ロリー・ドール・モリソンのハープ・ブック
盲目のハープ奏者のためのラメント
3つのスコットランドのおとぎ話他 [ギルド]STEVENSON, R.: Piano Music, Vol. 2 (Guild)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:TOCC0388
CD価格:1,950円(税込)
ランカシャー州で生まれスコットランドで活躍したピアニスト、作曲家スティーヴンソン。難解でひねりの効いた作品で知られ、とりわけショスタコーヴィチをリスペクトした「DSCHによるパッサカリア」は80分に及ぶ長さと超絶技巧が駆使されていることで「演奏困難な作品」として知られています。 このアルバムに収録されているのは、どちらかというと民族音楽寄りの作品。もちろん超絶技巧は用いられているものの、比較的穏健な作風による、少しだけ耳に優しい曲が多く含まれています。メインとなる「カーライル組曲」はスコットランドの歴史家トーマス・カーライルの妻ジェーンを題材にした作品。ショパンの作品をモティーフにしながらも、バッハが現れたり、ドビュッシー風なメロディが出てきたりと、多くの仕掛けが施されています。
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D.H.ジョンソン:
〈管弦楽作品集 第1集〉
交響曲 第9番 嬰ハ短調 Op.295
コミュニオン・アンティフォン 第14番 Op.359
モテット 第2番 Op.257-2
[ロイヤル・リヴァプール・フィル/マン]JOHNSON, D.H.: Symphony No. 9 / Communion Antiphon No. 14 / Motet No. 2 (Orchestral Music, Vol. 1) (Royal Liverpool Philharmonic, P. Mann)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:TOCC0393
CD価格:1,950円(税込)
イギリスの「知られざる作曲家」といえば、まずはハヴァーガル・ブライアンの名が挙げられるかもしれません。長大な第1番を始め、30曲以上の交響曲を作曲したにもかかわらず、生前は全く無視されていた人ですが、このハックブリッジ・ジョンソンはブライアンを上回るほどの「知られざる作曲家」と言えるのではないでしょうか。11歳で作曲をはじめ、交響曲、管弦楽曲、室内楽曲、夥しい数の声楽曲、合唱曲を書いていますが、残念ながらほとんど演奏されることはありませんでした。しかし2001年にイギリスの「新音楽推進協会」の作曲家に就任したことで、ようやくその作品の演奏機会が増えてきました。 彼の何曲かのピアノ曲は、日本のピアニスト楠千里によって演奏されましたが、75分にわたる長大なピアノ曲(数多くの作曲家の旋律が散りばめられたオマージュ)はまだ演奏されていないようです。また、彼はスコットランドのピアニスト、作曲家スティーヴンソンの友人でもあり、コラボレーションも積極的に行っています。このアルバムには21世紀になって作曲された3つの作品を収録。ジャンルを超えた音楽が聞き手を魅了します。
収録作曲家:
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ゴートン(1978-):
ダウランドによる変奏曲 [ロングボウ/オステルシェー/スケアヴェズ]GORTON, D.: Variations on John Dowland (Longbow, Östersjö, Skærved)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:TOCC0396
CD価格:1,950円(税込)
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スタンコヴィチ(1942-):
〈ヴァイオリンとピアノのための作品集〉
ヴェルホーヴナ高原にて - 三部作
詩曲 - 献呈
天使のタッチ他 [ソロカ/グリーン]STANKOVYCH, Y.: On the Verkhovyna Plateau: Triptych / Poem: A Dedication / The Angel's Touch (S. Soroka, A. Greene)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:TOCC0402
CD価格:2,080円(税込)
ウクライナ生まれのイーヴェン・スタンコヴィチは、現代ウクライナにおける最も重要な作曲家として多くの賛辞を得ています。彼はキエフ音楽院でボリス・リャトシンスキーとミロスワフ・スコリクから作曲を学び、10曲以上の交響曲(室内交響曲含む)、6つのバレエ、3つのヴァイオリン協奏曲、室内楽曲、そして映画音楽などを作曲しました。また1998年からはキエフ音楽院の作曲科の教授も務め、後進の指導にあたっています。 彼の作品には「ロシア・アヴァンギャルト」のような前衛性も、強制された「国家への忠誠心」もあまり感じられません。このヴァイオリン作品集も、大半の曲がシマノフスキのような叙情性を帯びています。しかし、2014年に作曲された「マイダン・フレスコ」だけは、その前年、キエフの広場で市民たちが抗議運動を行った際の情景を描いた特異な作品。悲しみ、怒号飛び交う衝撃的な音は、ウクライナの人々に強い共感と涙をもたらしました。
収録作曲家: