スメラ(レポ) Sumera, Lepo
| 生没年 | 1950-2000 | 国 | |
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| 辞書順 | 「ス」 | NML作曲家番号 | 20270 |
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スメラ(1950-2000):
交響曲 第1番・第6番 [オラリー・エルツ(指揮)、エストニア国立交響楽団]SUMERA, L.: Symphonies Nos. 1 and 6 (Estonian National Symphony, Elts)
発売日:2025年05月02日
NMLアルバム番号:ODE1449-2CD価格:2,475円(税込)
Ondineレーベルが20世紀後半のエストニアを代表するレポ・スメラの交響曲全集を開始。
エストニア国立交響楽団の演奏、指揮は同響音楽監督でスメラと同郷タリン生まれのオラリー・エルツ!ソ連時代のエストニアに生まれたスメラは同国の音楽界に多大な影響を与えたヴェリヨ・トルミスやヘイノ・エッレルに学び、後にはモスクワ音楽院でも学びました。無調音楽に傾倒し、コンピュータ・ミュージックを導入したかと思えば、わかりやすく感情に伝えかける映画音楽でも手腕を発揮し、38歳の年からはエストニア文化省の大臣も務め、50歳の若さで亡くなりました。1981年から2000年にかけて書かれた6曲の交響曲は、多くの顔を持つ作曲家スメラの中でもシリアスな面を代表する作品群とされています。 エルツの全集第1作は、最初と最後の作品のカップリング。どちらも2楽章構成で、すべての楽章が弱音で消えてゆくように終わります。第1番の第1楽章はアルヴォ・ペルトのティンティナブリ様式を思わせる鐘の音を模した壮大かつ厳粛なサウンドと、同じくペルトに通じる静謐で瞑想的な音楽がコントラストを成しています。第2楽章は吹き渡る風を思わせるオーケストラのサウンドが弱音で延々と続いたのち、突如としてショスタコーヴィチを思わせる行進曲風の音楽や戦争の描写のような場面が割り込み、再び風と静寂の世界に戻ってゆく音楽。同じモチーフを繰り返しつつ巧みに楽器を変えてゆくことで独特の効果を挙げています。第6番の第1楽章も静謐な音楽と大音響とのコントラストが強烈ですが、大音量部分のサウンドはより破壊的となり、その強烈な対比はカンチェリのオーケストラ作品を思わせます。第2楽章は悲痛な雰囲気を湛えた謎めいた音楽。 スメラの交響曲全集はパーヴォ・ヤルヴィがBISに録音していましたが、第1番から第5番はマルメ交響楽団(第6番のみエストニア国立交響楽団)だったので、当全集が完成の暁には、エストニアのオケと指揮者による初の全集となる見込みです。収録作曲家:
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鏡の中の鏡
ペルト、ヴォーン・ウィリアムズ、
トルミス、ヴァスクス、スメラ作品集 [キャンディダ・トンプソン、マルティナ・バティッチ、アムステルダム・シンフォニエッタ、オランダ室内合唱団 他]発売日:2026年02月20日
CD価格:3,075円(税込、送料無料)
瞑想と躍動、声と弦、過去と現在、
様々な要素が合わせ鏡のように生み出す重層的な魅力キャンディダ(カンディダ)・トンプソン率いるアムステルダム・シンフォニエッタと、マルティナ・バティッチ指揮オランダ室内合唱団によるバルト三国の作曲家を中心としたアルバム。冒頭とラストに2つのヴァージョンが収められたペルトの『鏡の中の鏡』に代表される瞑想と、時間、空間、文化、編成といった要素を次々と反映し合っていくという構成になっています。 唯一収められたイギリスの作曲家であるヴォーン・ウィリアムズの『タリスによる幻想曲』は平和的な美しさを持ち、四重奏、小編成、大編成という3種の弦楽合奏が響き合い、ルネサンスと20世紀が対話するという象徴的な作品。トルミス『鉄への呪い』に聴かれる戦争への非難を込めたシャーマン的な高揚、ヴァスクス『プレインスケープ』が描くラトビアの広大な草原、その星空と移り行く季節、そして作曲者自身が「音楽的なマグマ」と表現するスメラの協奏曲では、ミニマリスト的なスタイルで燃えるような躍動が聴かれます。 そうして最後はもう一度ペルトの瞑想の世界へ。静と動を繰り返しながらプログラム全体が合わせ鏡であるように感じさせる、トータルで抗いがたい魅力を放つアルバムです。収録作曲家:
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『ESTONIAN PREMIERES』
現代エストニアの管弦楽作品 [パーヴォ・ヤルヴィ、エストニア祝祭管弦楽団]Orchestral Music (Estonian) - AINTS, T. / KÕRVITS, T. / KRIGUL, U. / SUMERA, L. (Estonian Premieres) (Estonian Festival Orchestra, P. Järvi)
発売日:2022年06月24日
NMLアルバム番号:ALPHA863CD価格:2,475円(税込)
パーヴォ・ヤルヴィが紐解く、現代エストニアを代表する管弦楽作品の魅力パーヴォ・ヤルヴィが生まれ故郷エストニアで開始したパルヌ音楽祭をきっかけに、2011年に創設されたエストニア祝祭管弦楽団。ALPHAからの3枚目のアルバムは、エストニアを代表する5人の作曲家の作品集です。 詩的かつ情景的な作風で知られるトヌ・クルヴィッツが、世界的パンデミックで人々が孤独にさらされた2020年、パーヴォ・ヤルヴィに献呈した「To The Moonlight」は「管弦楽のための3つのブルース」の副題を持ち、ブルースのイディオムを用いつつ、困難の時代を生きる人々の心情を表し、またこれに寄り添う美しさを湛えた作品となっています。 管弦楽作品からエレクトロニクス、映画音楽などでも知られるウロ・クリグルによる「Chordae」は元々古代ギリシャ語とラテン語から取った表題に、「和音」、楽器の「弦」、「同意」など様々な言語に引っかけた意味を含ませており、多くの音が重なり合って作られる様々な和音やリズムが次々と現れるドラマティックな作品。また「The Bow」も、「お辞儀」や楽器の「弓」など様々な意味を含むタイトルを持つ力強く美しい作品。いずれもパーヴォ・ヤルヴィに捧げられています。 グレゴリオ聖歌や東洋音楽から影響を受けているエレナ・トゥルヴェによる「L’ombre derrière toi」は、3つのヴィオラ・ダ・ガンバと弦楽のために書かれた作品で、ここではヴィオラと2つのチェロがソロをとって演奏されます。 オペラなど舞台作品が有名なタウノ・アインツの「序曲エストニア」は、2012年にエストニアの詩人ジャン・ペクの「Mu isamaa(我が祖国)」に作曲した際に、その詩から受けた印象を管弦楽で表現したというもの。 エストニアで最も重要な交響曲作曲家とされるレポ・スメラによる「オリンピック・ミュージック I」は、1980年モスクワ・オリンピックの際、タリンで開催されたヨット・レースのオープニングのために作曲されました。 いずれも調性的で聴きやすいながらも刺激的な作品で、まだまだ知られざるエストニア音楽界の奥深さを教えてくれるアルバムです。
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BALTIC PORTRAITS [シンシナティ響/P. ヤルヴィ]
Orchestral Music - TUUR, E.-S. / SALLINEN, A. / SALONEN, E.-P. / PART, A. / SUMERA, L. (Cincinnati Symphony, P. Jarvi)
発売日:2017年04月21日
NMLアルバム番号:CSOM-946CD価格:2,240円(税込)
