2013年3月
39 件 / 39件中
-
福間洸太朗(ピアノ)
シューマン(1810-1856):
作品集 [福間洸太朗(ピアノ)]発売日:2013年03月20日
HQCD価格:1,980円(税込)
今こそ聴きたい瑞々しい演奏
俊英ピアニスト若き日の録音、新たな装いを得て再登場!クリーヴランド・コンクール優勝から10年。現在は活動の拠点をベルリンに移し、海外での評価も高い福間洸太朗。2013年の国内ツアーもスタートした、今最も注目されている日本人若手ピアニストのデビュー盤を、高音質化&国内盤仕様で再リリース! 新しい演奏家への出会いの提供で好評を頂いている当シリーズ、2003年クリーヴランド国際ピアノコンクールで優勝した、日本期待の星・福間洸太朗の登場です。オール・シューマン・プログラムとなっていますが、超メジャー曲が外れた選曲が興味をそそります。若々しく華やかな「アベッグ変奏曲」、詩情と充実したピアニズムが魅力の「8つのノヴェレッテ」、やや晦渋な色も見え隠れする「3つの幻想的小曲」、いずれもシューマンらしいロマンティシズムが横溢していますが、力任せの勢いだけでは絶対に聴かせることのできない、真の意味での難曲といえましょう。そして福間は見事に楽曲の魅力を引き出すことに成功しています。収録作曲家:
-
山田一雄(1912-1991):
大管弦楽のための小交響楽詩「若者のうたへる歌」
交響的木曽 Op.12他 [ロシア・フィルハーモニー管弦楽団/ドミトリー・ヤブロンスキー指揮]YAMADA, Kazuo: Grand Treasure / A Song of Young People / Kiso / Spellbinding (Russian Philharmonic, Yablonsky)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月27日 NMLアルバム番号:8.570552
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:590円(税込)本格的な管弦楽作品を書ける数少ない邦人作曲家!全身を使ってしなやかに、時には爆発的な指揮を行う姿で知られる昭和の名指揮者山田一雄。しかし戦前の時代の彼は近代フランス風の歌曲を書き、マーラー顔負けの管弦楽作品を書く「前衛作曲家」としての名前を欲しいままにしていたことは、ようやく最近になって認知されてきたように思えます。彼自身、戦後になって指揮者としての活動が活発になると同時に、作曲家としての側面を封印していたきらいもあり、これらの作品の再復興が山田の本意であるのかは不明ですが、今の時代に容認されるのであれば、あのいたずらっぽい笑顔で「しょうがないな」と言ってくれるに違いありません。この4つの作品に漲る多彩な表現法は、確かに彼が「大作曲家」であったことを物語るものでしょう。
収録作曲家:
-
シューベルト(1797-1828):
交響曲全集 [バイエルン放送響/マゼール]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 1-6, 8, 9 (Bavarian Radio Symphony, Maazel)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月27日 NMLアルバム番号:900712
3CD価格:2,850円(税込)
1993年から2002年まで、バイエルン放送交響楽団の主席指揮者として活躍したロリン・マゼール。彼らはブルックナーの全交響曲の名演をはじめとした数々のアルバムをこの世に送り出しています。 このシューベルト(1797-1828)は2001年の記録で、友好な関係を象徴するような幸福感に溢れた演奏を聴くことができます。8歳の時に、ミュンヘン・フィルハーモニーを指揮して「未完成」を振ったこともある神童マゼールによるシューベルト。未完成やグレートなどの有名曲の素晴らしさはもちろんですが、第3番の終楽章や、あまり聴かれることのない第1番などの表現がとてもチャーミング。これらの曲自体の魅力を知るにもうってつけと言った全集であることは間違いありません。
収録作曲家:
-
魔の炎で焼かれる世界 [アルグス/バウマン/ブルク/ミヒャエル/ミュール/ペイヤー/ザヒトレーベ/ヴァハトファイトウル ]
HANDSTEIN, J.: Richard Wagner (Feuerzauber Weltenbrand) (Argus, Baumann, Burg, Michel, Murr, Payer, Sachtlebe, Wachtveitl)
■オペラ
発売日:2013年03月27日 NMLアルバム番号:900903
4CD価格:2,085円(税込)
CD3枚分+α・・・強烈な存在感で周囲を焼き焦がしつつ、自らの理想郷を造り上げた作曲家の物語2013年はリヒャルト・ワーグナー(1813-1883)のアニヴァーサリー・イヤーです。今回も白熱するドラマを作り上げたのはイェルク・ハンドシュタインで、既発の「世界、そして夢」(900901)と同じく、“稀代の天才”ワーグナーの生涯を丁寧に描いたものです。前回のマーラーもそうでしたが、今回のワーグナーもふんだんに音楽を用いた劇的なもの(添えられた音楽は様々な有名メーカーからリリースされているものを使用。)迫真のドラマに彩りを添えています。
収録作曲家:
-
"TONAL TWILIGHTS"
- シェーンベルク初期作品集 - [瀬尾和紀:フルート]TONAL TWILIGHTS - Schoenberg Transfigurations
■器楽曲(フルート)
発売日:2013年03月27日 NMLアルバム番号:VTS-001
CD価格:3,143円(税込、送料無料)
甘やかに崩壊する響き
その脆き瞬間を、しなやかに描き出す19世紀末から20世紀初頭にかけて・・・。これほどまでに音楽が爛熟した時は他にないでしょう。ワーグナーの半音階進行が音楽を優しく蕩けさせ、彼の意志を継いだマーラーやR.シュトラウスらによって、その柔らかくなった表皮と肉片が少しずつ剥がされていく様子を、当時の聴衆たちは、かすかな腐臭と共に感じていたのです。いよいよ響きが壊されていくにつれて現れてきたのは、予想もつかなかった「十二音、無調」という冷たくも美しい音楽でした。そこには甘やかな響きはなく、厳しい規律を伴った音の建築物だったのです。しかし、心ある人はそこにもまた「冴えた美しさ」を見出し、その構造を究めていく道を選んだのです。このアルバムには、そんな時代の変わり目に生まれた一連の音楽・・・シェーンベルクの傑作が3曲収録されています。演奏しているのは、実力派フルーティスト瀬尾和紀を中心としたアーティストたち。彼の才能に惚れ込んで集まった各々の奏者たちの火花散る演奏は、凛としながらも限りない優しさも内包しています。シェーンベルクってこんなに素敵だったんだ・・・。聴く人全てにこの感動をお届けします。収録作曲家:
-
グヴィ(1819-1898):
管弦楽作品集 [ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/ジャック・メルシエ指揮]GOUVY, L.T.: Symphony No. 4 / Symphonie brève / Fantaisie Symphonique (German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, Mercier)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:777382-2
CD価格:2,608円(税込)
既発の交響曲第3番&第5番(777379-2)が好評、ロマン派の作曲家グヴィ(1819-1898 ゴウヴィ)。今作は交響曲第4番と、まるでベルリオーズと張り合うかのような「幻想的交響曲」を中心とした1枚です。 彼はその生涯の活躍場所をフランスとドイツで分け合ったため、結果的には「どっちつかず」の人として評価されてしまいましたが、この作品を聴く限り、やはり構成はドイツ的であり、とりわけこの第4番は悲劇的要素が強い重厚なものです。1856年、作品の初演時にはトマとグノーが出席し惜しみない称賛を送ったとされています。「幻想」の方は、彼の華麗な表現が炸裂したもので、旋律の豊かさと自然な音楽の流れは、更に多くのファンを獲得するだけのパワーを有しています。
収録作曲家:
-
フリッツ(1716-1783):
シンフォニア集 [ラ・スタジオーネ・フランクフルト/シュナイダー]FRITZ, G.: Sinfonias (La Stagione Frankfurt, Schneider)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:777696-2
CD価格:2,608円(税込)
ガスパール・フリッツ(1716-1783)はスイスのヴァイオリニスト&作曲家です。ヴァイオリン教師の父のもとに生まれ、幼い頃からヴァイオリンを学び、数多くの優美な作品を書きました。彼の作品は、当時の英国における高名な音楽史家チャールズ・バーニーに高く評価されたため、イギリスで大評判となったことでも知られています。これらは後期イタリアのバロック・スタイルを継承しており(それは彼の師であるジョヴァンニ・バッティスタ・ソミスからの影響)、また初期のギャラント様式にも通じています。当時隆盛を誇っていた「マンハイム楽派」の音楽家たちの作品とも類似性を持つ、きわめて品の良い整った音楽は、確かにその時代を感じさせるものです。
収録作曲家:
-
バルトーク(1881-1945):
交響詩「コシュート」
管弦楽のための協奏曲他 [ウィーン放送響/マイスター]BARTOK, B.: Kossuth / Concerto for Orchestra / Romanian Folk Dances (Vienna Radio Symphony, Meister)
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:777784-2
SACD価格:2,850円(税込)
バルトーク(1881-1945)の交響詩「コシュート」は、19世紀のハンガリーに実在した政治家コシュート・ラヨシュ(1802-1894)を讃えて作曲した交響詩。コシュートは1848年に勃発した革命「諸国民の春」で、ハンガリーの独立運動を指導した英雄であり、その革命は成功したわけではなかったのですが、ハンガリーでは大変な偉人として大切にされている人です。革命の一連の動きを音で描いており、22歳の若きバルトークが情熱を込めて書いた力作で、当時のオーストリア国歌が効果的に使われています。1980年生まれの若き指揮者コルネリウス・マイスターが鮮烈な演奏をしています。
収録作曲家:
-
〈クライスラー 録音全集 第5集〉
クライスラー(1875-1962):
1919年-1924年 [クライスラー/ビクター管弦楽団/パステルナック - 録音:1919年-1924年]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 5 (1919-1924)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.111398
CD価格:1,900円(税込)
1919年から1924年にかけての、クライスラーの珠玉の録音集です。1914年に勃発した第1次世界大戦で、重傷を負い除隊後はニューヨークに戻ったクライスラーですが、アメリカにとってオーストリアが敵国だったため、演奏活動は自粛し、そのかわりにオペレッタ「りんごの花ざかり」の作曲などに力を入れていたのです。その後少しずつ演奏会を再開しますが、やなりまだ「敵国人」とみなす米国在郷軍人会からの反発もあり、なかなか思うような活動はできなかったようです。しかし、この録音が行われた頃には理解も進み、彼は思う存分美しい調べを奏でていたのです。
-
クレメンティ(1752-1832):
グラドゥス・アド・パルナッスム 第4集
第3巻 Op.44 - 続きから [マランゴーニ]CLEMENTI, M.: Gradus ad Parnassum, Vol. 4 (Marangoni) - Nos. 66-100
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.572328
CD価格:1,900円(税込)
全3巻100曲に及ぶ「グラドゥス・アド・パルナッスム」の完結編となります。クレメンティ(1752-1832)の全生涯における“最大の成功作”であり、批評家からも大絶賛されたこの作品は、クレメンティ自身の飽くない探究の賜物であり、また55年にも及ぶ改訂と編集は、バロック期から古典派、ロマン派へと移り変わる音楽の潮流をもはっきり示した問題作と言えるでしょう。 一連の練習曲として聴くよりも、スカルラッティに匹敵する「ソナタ集」として聴くのもあり。もちろん厳格なる「練習曲集」として聴くのもOKです。確かに、マランゴーニの確固たる技術と表現は単なる演奏曲の域を超えたものです。ちなみにこの曲集が「つまらないもの」として認識されたのは、どうも後世の校訂者のせいだという説もありますね・・・。 第1集…8.572325 / 第2集…8.572326 / 第3集…8.572327
収録作曲家:
-
マックスウェル=デイヴィス(1934-):
トランペット協奏曲
ピッコロ協奏曲/5枚のクレーの絵他 [ウォーレス/マッキルワム/マクスウェル・デイヴィス]MAXWELL DAVIES, P.: Trumpet Concerto / Piccolo Concerto / 5 Klee Pictures (Wallace, McIlwham, Maxwell Davies)
■協奏曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.572363
CD価格:1,900円(税込)
その作品は難解な内容を持ち、音も限りなく神秘的。そんなマックスウェル・ディヴィス(1934-)ですが、時として極めて親しみ深い作品を書いていたりもします。 このアルバムに収録された「5つのクレーの絵」は画家パウル・クレーの絵からインスピレーションを受け、グラマースクールの子どもたちのために書かれた作品で、1959年に作曲、上演されてから一度はスコアが紛失するも、1976年に復元、好んで演奏されています。各々の曲は短いのですが、鳥の声や独奏楽器の活躍など、聴きどころの多い作品です。2つの協奏曲は彼らしい作風で、感覚的に訴えかけてくる曲と言えましょうか。トラック7は彼の個人的独白であり、これまた不思議な魅力に満ちています。
収録作曲家:
-
ザドール(1894-1977):
エレジーと舞曲他 [MAVブダペスト響/スモリー]ZADOR, E.: Divertimento / Elegie and Dance / Oboe Concerto / Studies (Budapest Symphony Orchestra MAV, Smolij)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.572549
CD価格:1,900円(税込)
ユージン・ザドール(1894-1977 ハンガリー名…ザードル・イェネー)はハンガリーのバータセクに生まれ、アメリカ合衆国に移住した作曲家です。音楽を学んだのはウィーンとライプツィヒで、マックス・レーガーにも師事したことがあり、重厚な作風はここで身につけたといってもよいでしょう。1921年からは新ウィーン音楽院で教え、1935年からはブダペスト音楽院でも教鞭を執ります。しかし第二次世界大戦が勃発するとアメリカへ行き、映画音楽の分野でも大きな貢献を果たしました。彼の作風は「椿姫とルルの間」のようなスタイルとされ、伝統的な音色と20世紀のイディオムが融合した独自の作品がいくつも生み出されています。牧歌的な「エレジーと舞曲」、快活で表情豊かな「オーボエ協奏曲」と「ディヴェルティメント」、管弦楽の可能性の極限を追求したかのような「スタディ」と、ヴァラエティ豊かな音が詰まっています。彼の作品が気に入った方は同じ演奏家による作品集(8.572548)もどうぞ。更に色とりどりの刺激がお待ちしております。
収録作曲家:
-
メンデルスゾーン(1809-1847):
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調他 [楊天堝/ガロワ/デシャルム]MENDELSSOHN, Felix: Violin Concertos / Violin Sonata in F minor (Tianwa Yang, Descharmes, Sinfonia Finlandia Jyvaskyla, P. Gallois)
■協奏曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.572662
CD価格:1,900円(税込)
数あるヴァイオリン協奏曲の中でもとりわけ知名度が高く、また完成度の高い作品であるメンデルスゾーン(1809-1847)のホ短調。しかし、あまりにも知られすぎているためか、却ってあまり耳にすることもないという不思議な存在でもあります。 さて、NAXOS期待のヴァイオリニスト楊天堝(ティアンワ・ヤン)によるこの名曲の演奏は、この曲にしみ込んだ手垢のようなものをきれいさっぱり洗い落としたかのような新鮮な感触であり、曲の持つ天真爛漫な美しさと技巧性を再確認させてくれること間違いありません。 あまり耳にすることのない「ニ短調」も素晴らしい演奏であり、メンデルスゾーンを聴く喜びを再確認させてくれることでしょう。ガロワ指揮するシンフォニア・フィンランディア・ユヴァスキュラの揺るぎない伴奏も見事。14歳の作品である「ソナタ」も、その完成度の高さに息を飲むことでしょう。
収録作曲家:
-
ダルベール(1864-1932):
交響曲 ヘ長調 Op.4他 [MDR響/メルクル]ALBERT, E. d': Symphony in F major / Symphonic Prelude to Tiefland (Leipzig MDR Symphony, Markl)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.572805
CD価格:1,900円(税込)
スコットランドに生まれ、ドイツで活躍したダルベール(1864-1932)。独学で音楽の道を志し、神童として奨学金を得てロンドンとウィーンで学び、その後フランツ・リストに弟子入りした人としても知られています。彼はピアニストとしても素晴らしい才能を発揮し、恩師であるリストの作品を情熱込めて演奏することで、あのブラームスも恐れをなしたといわれてもいます。 彼の代表作は歌劇「低地」であり、このアルバムに収録されている1924年に書かれた“交響的プロローグ”を聴くだけでも、ロマン派の情緒を全面に押し出した彼の作風が見てとれることでしょう。ピレネー山脈で羊飼いたちが吹く笛の音色で始まる美しい牧歌です。また「交響曲」は22歳の時の作品で、ブラームスの影響を感じさせながらも、その野心的な試みは聞き手をぞくぞくさせるだけの魅力を備えています。
収録作曲家:
-
オンスロウ(1784-1853):
チェロ・ソナタ集 [クリーゲル/ティヒマン]ONSLOW, G.: Cello Sonatas, Op. 16, Nos. 1-3 (Kliegel, Tichmann)
■器楽曲(チェロ)
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.572830
CD価格:1,900円(税込)
イングランドの貴族を父に持つも(父方の祖父が伯爵だった)、諸事情で…父親が当時禁じられていた同性愛の疑惑を受けたため亡命していた…フランスに生まれたオンスロウ(1784-1853)。基礎教育はロンドンで受け、クラーマーやドゥシェクから音楽を学びます。その後パリにもどり、1792年にはメユールのオペラを観て強い影響を受けました。作曲はパリで高名であったライハに師事、ここで数多くの室内楽作品を作曲し名を揚げます。 ここに収録された3つのチェロ・ソナタは1820年に完成され、翌年パリで出版されたもの。よくベートーヴェンのソナタと比較されるほどの高い完成度を持ち、古典的な形式の中に魅力的な音が仕込まれています。優美さと力強さを兼ね備え、モダンな風貌も持つ精巧な作品です。
収録作曲家:
-
ブゾーニ(1866-1924):
ピアノ作品集 第8集 [ハーデン]BUSONI, F.: Piano Music, Vol. 8 (Harden) - 24 Preludes / Macchiette medioevali
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.572845
CD価格:1,900円(税込)
ブゾーニ(1866-1924)の「24の前奏曲」は1880年から81年頃の作品で、恐らくショパンの同名の曲にフィーチャーされた書かれたものでしょう。ただし、調性の配置こそはショパンと同じですが、各々の曲の持つ雰囲気はかなり違います。その上で、ショパンのような鮮やかな統一性を求めるよりも、ここでは一つ一つの曲の味わいを追求するほうがふさわしいように思います。またキャッチーなメロディは少ないものの、噛めば噛むほどに味わいが増す、まさに大人のための音楽です。 もう一つの「中世のスケッチ」も素材こそ古風で、時としてシューマン風の香りを感じさせるも、やはり熟成した音色と響きはまさにロマン派の風合いであり、聴き手を陶酔の渦に巻き込むことは間違いありません。
収録作曲家:
-
テュイレ(1861-1907):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番&第2番他 [ロリャーノ/ルイージ]THUILLE, L.: Violin and Piano Works (Complete) (Rogliano, G. Luisi)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.572870
CD価格:1,900円(税込)
オーストリア出身のドイツの作曲家テュイレ(1861-1907 トゥイレとも)のヴァイオリン・ソナタを中心とした1枚です。1880年に作曲された第1番のソナタは、彼の師であったラインベルガーに捧げられた作品ですが、暗さの中に溢れるような情熱の発露が素晴らしく、とりわけ第1楽章のメロディの動きは、おそらく後のR.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタに大きな影響を与えているのではと推測したくなるような素晴らしさです。 テュイレとR.シュトラウスは親友同士でしたが、現在ではどうしてもテュイレの存在は影に隠れてしまいがち。しかしこのヴァイオリン・ソナタを聴く限りでは、甲乙付けがたい才能を有していたことは間違いないでしょう。1904年に出版された第2番は、フランスのヴァイオリニスト、アンリ・マルトーに捧げられたもので、一層自由な表現力を備えた力作です。 なお、本当のところは「テュイレ」も「トゥイレ」も呼び方としては間違いで、フランス風の「テュイユ」と読むのが正しいのだそうです。
収録作曲家:
-
ワインベルク(1919-1996):
交響曲 第8番「ポーランドの花」 Op.83 (1964) [ドブロウォルスカ/マルシニク/バルトミンスキー/ヴィト]WEINBERG, M.: Symphony No. 8, Op. 83, "Tveti Pol'shi" (Polish Flowers) (Dobrowolska, Marciniec, Bartminski, Wit)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.572873
CD価格:1,900円(税込)
NAXOSレーベルが精力的にリリースを行っている作曲家の一人であるワインベルク(1919-1996)。とりわけ交響曲の録音においては、名指揮者ヴィトの存在が大きいことは間違いありません。 さて、この第8番の交響曲は大規模な管弦楽と声楽を必要をするもので、同時に彼における「極めて個人的な独白」が表出される作品でもあります。ポーランドの過去と危うい未来を鑑みて書かれたジュリアン・トゥイム(1894-1953)の叙事詩「ポーランドの花」をテキストにして書かれたこの作品は、戦争の空しさと残酷さ、そして、現代社会にも通じる不安に満ちた社会情勢を描き出した力作であり、最終楽章での微かな希望へと繋がる音楽こそ、当時の彼が求めていたものであることは間違いないでしょう。
収録作曲家:
-
ロシアの歌曲とアリア集
ディナーラ・アリエワ(ソプラノ) [アリエーワ]Vocal Recital: Alieva, Dinara - RACHMANINOV, S. / TCHAIKOVSKY, P.I. / RIMSKY-KORSAKOV, N. (Russian Songs and Arias)
■声楽曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.572893
CD価格:1,900円(税込)
歌手、ことにソプラノを誉める際に用いられる慣用句の一つに「マリア・カラスの再来」という言葉があります。実際、これを言われた人がこれまで何人いたでしょう・・・。 このアルバムで歌うアリエワも、その言葉を使いたい人です。冒頭のラフマニノフの「ヴォカリーズ」を聴いてみてください。まさに背筋がぞくぞくする素晴らしさです。声の美しさはもちろんのこと、表現力と存在感はとても筆舌に尽くせません。彼女は2010年に開催された第47回フランシスコ・ビーニャス国際歌唱コンクールで2位を獲得したロシア生まれのソプラノ。名歌手モンセラ・カバリエが「彼女の才能は天国の贈り物」と称するほどの魅力的な歌を聞かせます。
収録作曲家:
-
ジラール(1959-):
痴愚神礼讃 [フェサール/ビアン/ジラール]GIRARD, A.: Cercle de la Vie (Le) / Eloge de la folie / Les Noces d'Orphee / L'Effroi de la nuit froide (Fessard, Bihan, G. Girard)
■器楽曲(チェロ) ■器楽曲(ピアノ)
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.572993
CD価格:1,900円(税込)
アンソニー・ジラール(1959-)は現代フランスにおけるもっともユニークな作品を送り出す作曲家のひとりです。彼はフォーレ、ドビュッシーから連なる伝統を受け継ぎ、そこにミニマリズムと東洋の神秘的な要素を付け加え、独自の音楽を作り出します。 彼の音楽はタイトルもとても凝っていて、例えば「痴愚神礼讃」は16世紀にロッテルダムのエラスムスが書いたエッセイのタイトルを借用していますが、それだけではなく神秘主義教団へのオマージュでもあり、ミニマル的な音楽は聴き手の正常な思考を麻痺させるかのようなものでもあります。「詩的で謎めいた」感触はこのアルバム全てを支配していて、どの曲も味わい深い余韻を残しつつ、音は消えていきます。
収録作曲家:
-
ボッテジーニ(1821-1889):
レクイエム(T.マーティン、J.プラッツ、P.ブロードベントによる編集版) [マテウ/コマ=アラベール/プルネル=フレンド/ジョイフル・カンパニー・オブ・シンガーズ/ロンドン・フィル/マルティン]BOTTESINI, G.: Messa da Requiem (Matheu, Coma-Alabert, Prunell-Friend, Martinez-Castignani, Joyful Company of Singers, London Philharmonic, T. Martin)
■合唱曲 ■宗教曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.572994
CD価格:1,900円(税込)
家が貧しかったため、音楽を学ぶために、音楽院の奨学金枠に空きのあった「コントラバス」を選択したというイタリアの作曲家ボッテジーニ(1821-1889)。結局彼がこの選択をしたおかげで、現代におけるコントラバスのレパートリーがどれほど豊かになったかはご存じの通りです。 そんな彼は指揮者としても才能を発揮し、一番有名な仕事としては、ヴェルディのアイーダの世界初演を果たしたことで知られています。 そんな才能溢れる彼のレクイエムは、1877年に彼の弟ルイージの死を悼んで作曲されたもので、(当時女性が教会で歌うことを許されていなかったため最初は女声なしで書かれています)、初演の一年後にはミラノの国立音楽博覧会で銀メダルを受賞するほど評判となりました。しかし、どうしてもその3年前に書かれたヴェルディの「レクイエム」と比較されてしまい、演奏機会もなくなり、1979年に蘇演されるまではすっかり忘れられてしまったのです。改めて聞いてみると、ヴェルディの作品にはないバランスの良さや繊細さなどが際立つ「隠れた名曲」であることが理解できるのではないでしょうか。
収録作曲家:
-
アルメニアン・ダンス [台湾ウィンド・アンサンブル/ボイド]
Wind Band Music - REED, A. / BERNSTEIN, L. / BACH, J.S. / SMITH, C.T. / CHIANG, Chia-Ying (Armenian Dances) (Taiwan Wind Ensemble, Boyd)
■吹奏楽
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.573028
CD-R価格:1,900円(税込)
2004年に結成された「台湾ウィンド・アンサンブル」は日本の秋山紀夫氏を芸術監督とし、台湾全土の名管楽器奏者、および音楽学校の教授たちをメンバーとして、地元の作曲家の作品をはじめ、新作からよく知られた曲を遍く演奏している団体です。 このアルバムでは古今東西の名曲をセレクトし、刺激的で活力あふれる演奏を披露。バーンスタインやショスタコーヴィチでの先鋭的な響きから、自国の作曲家の作品までを見事に表現しています。日本でも人気の高いリードの「アルメニアン・ダンス」がどのように奏されているかも大変興味深いところです。
-
モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン・ソナタ集
(パトリック・ガロワによるフルートとピアノ版) [ガロワ/プリンツ]MOZART, W.A.: Violin Sonatas Nos. 24, 25, 26 / Piano Sonata No. 17 (arr. for flute and piano) (P. Gallois, Prinz)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.573033
CD価格:1,900円(税込)
天才モーツァルト(1756-1791)は8歳の時からヴァイオリンと鍵盤楽器(この場合はヴァイオリンが伴奏として位置づけられている)のためのソナタを書いています。これは自らが演奏するためであり、当時の貴族の子女に献呈されるなど、多分に社交的に利用するためのアイテムとして作られたものです。 と言ってもこのアルバムに収録された4つのソナタは成長してから書かれたもので、K376からK378までの3曲は1979年から81年頃の作品で、すでに巨匠の風格が漂う流麗で美しい音楽です。K570はもともとピアノソナタですが、作曲家以外がヴァイオリン・パートを付け加えた版が有名で、このアルバムもその版に沿って演奏されています。なんといってもガロワの演奏が素晴らしく、一味違うモーツァルトを広めるのにふさわしい1枚となっています。
収録作曲家:
-
ゲール(1932-):
カルカソンヌへの行進他 [P. ゼルキン/BBC響/ロンドン・シンフォニエッタ/ナッセン]GOEHR, A.: Marching to Carcassonne / When Adam Fell / Pastorals (P. Serkin, BBC Symphony, London Sinfonietta, Knussen)
■交響曲/管弦楽曲 ■現代音楽
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.573052
CD価格:1,900円(税込)
アレクサンダー・ゲール(1932-)は、イギリスの現代作曲家のひとり。ハリソン・バートウィスルやピーター・マックスウェル・デイヴィスとともに「マンチェスター楽派」のひとりとして、めきめきと頭角を現した人として知られています。彼の作品は透明な表現力と豊かな響きを持ち、その知的厳密さには息をのむこと間違いありません。パリではメシアンに師事していて「その独自の作風に強い影響を受けた」と自らが語っています。 このアルバムではそんな彼の作風をじっくりと味わうことができます。タイトルにもなっている「Marching to Carcassonne」は不可思議かつ異様な雰囲気を持つ作品であり、トラック1.2は名手ピーター・ゼルキンがピアノを弾くという注目曲。そして全体をまとめているのがこれまた注目のオリヴァー・ナッセン! 現代曲に興味のある人必携の1枚です。
収録作曲家:
-
ウィンド・バンドで聴く“バーンスタイン” [サウス・カロライナ大学ウィンド・アンサンブル/ワイズ]
BERNSTEIN, L.: Transcriptions for Wind Band - On the Waterfront Suite / On the Town / Candide (University of South Carolina Wind Ensemble, Weiss)
■吹奏楽
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.573056
CD-R価格:1,900円(税込)
バーンスタインのジャンルを超えた音楽は、さまざまな分野で愛好されていますが、このアルバムでは、目も眩むような鮮やかなウィンド・バンドで聴くことができます。グラウンドマンによる編曲版は原曲のイメージを全く損なうことなく、新たな魅力を付け加えたもので、軽妙で切れ味のよい響きが新鮮です。 「オーケストラのためのディヴェルティメント」はボストン交響楽団の100周年記念のために委嘱された作品で、1980年に小澤征爾が初演し話題になりました。あれから30年を経て、曲に対する思いも、バーンスタインという存在も変化しているはず。改めて偉大なる作曲家、演奏家としてのバーンスタインを見つめてみたい1枚です。
収録作曲家:
-
ハッセ(1699-1783):
歌劇「捨てられたディドーネ」 [ホルツハウザー/フェッリ=ベネデッティ/バルナ=サバドゥス/ヒンターフドブラー/チェレン/ブルクハルト/ミュンヘン・ホーフカペレ/ホフシュテッター]HASSE, J.A.: Didone abbandonata [Opera] (Holzhauser, Ferri-Benedetti, Barna-Sabadus, Hinterdobler, Celeng, Burkhart, Hofkapelle Munchen, Hofstetter)
■オペラ
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.660323-25
3CD価格:3,900円(税込、送料無料)
最近、全世界的に作曲家ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783)の作品が見直されています。日本ではまだまだ認知度が低いのが残念ですが、バロック・オペラの発展に大きく貢献したハッセの作品は、一度聞けば強烈な印象を残すことは間違いありません。その理由の一つは優れたカウンターテナーを多く起用すること。この独特な声色の美しさと妖艶さは、ソプラノを主人公とするロマン派以降のオペラにはあまり出てこないものです。 この「ディドーネ」でも2人のカウンターテナーが大活躍。不思議な魅力を振りまいています。ここでイアルバを歌うサバドゥスは、既に他のアルバムでフィーチャーされていて(OEHMS OC830)、そこでも彼はハッセの魅力を滔々と語っています。また粗筋も興味深く、天才台本作家メスタージオによるこの物語は、有名なディドとエネアスのエピソードと同じでありながら、全く違う劇的迫力を持つものであり、当時のオペラというものの存在価値を伺わせる素晴らしい作品となっています。
収録作曲家:
-
リピンスキ(1790-1861):
作品選集 [クルカ]LIPINSKI, K.: Violin Music (Selected Works) (Kulka)
■交響曲/管弦楽曲 ■室内楽 ■オペラ
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:CDAccordACD181
6CD価格:4,080円(税込、送料無料)
カルロ・リピンスキ(1790-1861)は19世紀のポーランドにおける「ロマン派」のヴァイオリニストであり、作曲家でした。彼はおそらくパガニーニからもレッスンを受け、その技巧を遍く広めるだけの能力を持ち合わせ、また魅力的なメロディを書ける人でもありました。しかし、彼の作品はヨーロッパ音楽の歴史において全く顧みられることもなく、演奏会でもほとんど俎上に載ることがありません。 そんな作曲家とまとめて取り上げたのがポーランドの名手、アンジェイ・クルカです。彼は2007年の来日時に小泉元首相と会い、そこでもリピンスキの素晴らしさについて熱く語った人で、そんな熱い思いが結実したこの6枚組には、リピンスキの華麗な音楽がたっぷり詰まっています。パガニーニが好きな人、そしてオペラが好きな人は一度は聴いていただきたい、すごいBOXです。
収録作曲家:
-
クラウス・テンシュテット
ブラームス:交響曲 第1番
マルティヌー:交響曲 第4番 [シュトゥットガルト放送響/テンシュテット]BRAHMS, J.: Symphony No. 1 / MARTINU, B.: Symphony No. 4 (Stuttgart Radio Symphony, Tennstedt)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:ICAC5090
CD価格:2,175円(税込)
以前「Concept」レーベルから突如発売されたテンシュテット&シュトゥットガルト放送交響楽団のブラームスとマルティヌー。このレーベル自体謎であり、以降のリリース予定がアナウンスされていたにも拘らず、その後一切消息不明となっており、なおかつ「日本のみ」で発売されていたという不思議な音源です。今回はICA CLASICCSが正式なライセンス契約を結び、発売に至ったもので、CD本体には「初リリース」と記されています。ブラームスでの溢れるパトス、美しい弦とふくよかな木管楽器の響きはとりわけ高く評価されていおり、またマルティヌーはレパートリーの珍しさでも注目を集めたものです。
-
ハンス・ロスバウト
マーラー(1860-1911):
交響曲 第5番 嬰ハ短調 [ケルン放送交響楽団/ハンス・ロスバウト - 録音:1951年]MAHLER, G.: Symphony No. 5 (Cologne Radio Symphony, Rosbaud) (1951)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:ICAC5091
CD価格:2,175円(税込)
オーストリアの指揮者ハンス・ロスバウト(1895-1962)は、現代ではどちらかというと「現代音楽の擁護者」として認知されています。確かに彼はシェーンベルクやバルトーク、ストラヴィンスキー、クルジェネク作品の普及に大いなる貢献を果たしました。そんな彼ですが、第二次世界大戦後にマーラーの作品演奏に情熱を燃やし、1948年から1962年までに南西ドイツ放送交響楽団をはじめ、シカゴ交響楽団やアムステルダムコンセルトヘボウなどで、次々にマーラーを演奏。まさに伝説的なマーラー指揮者としての名声を確立したのです。 2012年はそんなロスバウトの没後50周年にあたり、このアルバムは偉大なる指揮者へのオマージュとして制作されたものです。無骨でクールな表現の中にときおり伺える熱い情熱は、この当時におけるマーラー演奏の先鞭をつけていたに違いありません。
収録作曲家:
-
ゲーザ・アンダ
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番
ブラームス:ピアノ協奏曲 第2番 [アンダ/ケルン放送響/ショルティ/クレンペラー - 録音:1954年、1958年]TCHAIKOVSKY, P.I.: Piano Concerto No. 1 /BRAHMS, J.: Piano Concerto No. 2 (Anda, Cologne Radio Symphony, Solti, Klemperer) (1954, 1958)
■協奏曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:ICAC5092
CD価格:2,175円(税込)
ハンガリー生まれのゲーザ・アンダ(1921-1976)は、その卓越した技巧と美しい音で「驚異的な演奏家」として知られています。フルトヴェングラーからは「ピアノの吟遊詩人」と呼ばれたアンダの演奏は、極めて自由であり、また歌心に富んだものでした。特にバルトークについては、フリッチャイと共演した第3番の協奏曲が伝説的名演として語り継がれています。 このCDに収録された2つの協奏曲は、どちらも重厚華麗な曲で、アンダと同胞のショルティとの火花散るかのようなチャイコフスキーと(こちらは初出)、クレンペラーの個性的な音楽作りが楽しめるブラームス(こちらは新リマスタリング)ともども、見事なものです。
-
ハルトムート・ヘンヒェン
マーラー(1860-1911):
交響曲 第1番&第8番 [オランダ・フィル/ヘンヒェン]MAHLER, G.: Symphonies Nos. 1, "Titan" and 8, "Symphony of a Thousand" (Netherlands Philharmonic, Haenchen)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:ICAC5094
2CD価格:3,525円(税込、送料無料)
1943年ドレスデン生まれのハルトムート・ヘンヒェン。彼は日本にも度々来日し、マーラー(1860-1911)やメンデルスゾーンなど、ドイツ、オーストリアのレパートリーを丁寧に聞かせてくれることで定評のある人です。ベルリン州立歌劇場で指揮者としてデビュー、その時はムソルグスキーの「ボリス・ゴドゥノフ」を演奏し大好評をおさめました。ドレスデン国立歌劇場やアムルテルダム、ベルリン・フィルとの客演を重ね、2002年からはドレスデン音楽祭の音楽監督を務めました。 とりわけ大編成の作品を統率する力に優れ、ここで聴けるマーラーの第8番も、曲の持つ途方もないスケールと祝祭的な雰囲気をきっちり把握し、全く隙のない造形で、マーラーの真意を描き出しています。第1番についても、ムダのない動きと丁寧な響き作りが素晴らしく、マーラーの音楽と聞く楽しみを改めて思い起こさせてくれるような好演となっています。
収録作曲家:
-
アルトゥール・ルービンシュタイン
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第3番
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
ショパン:夜想曲 第8番 [アルトゥール・ルービンシュタイン - 録音:1959年、1963年]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonata No. 3 / RAVEL, M.: Valses nobles et sentimentales / CHOPIN, F.: Nocturne No. 8 (Rubinstein) (1959, 1963)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:ICAC5095
CD価格:2,175円(税込)
20世紀最大のピアニストのひとり、アルトゥール・ルービンシュタイン(1887-1982)のBBC放送における1963年のライブ録音の登場です。これはごく最近に発見された音源であり、これまで市販になったことはありません。ポーランド出身のルービンシュタインは「ショパンの専門家」であり、常にエピソードにも事欠かないユニークな人でした。 この演奏は彼の76歳の時のものですが、まだまだテクニックも衰えることなく(とはいえ、もともと超絶技巧を誇るタイプではないので・・・)、ベートーヴェンからもショパンからも、若々しい情熱と詩情が湧き上がるように溢れてきます。まさに「伝説のカリスマ性」を感じさせる見事な演奏であり、永遠の青年たるルービンシュタインの姿を彷彿させるものです。ボーナス・トラックとして付された「アンダンテ・スピアナートとポロネーズ」も、まさにショパンと一体化したかのような凄い演奏です。
-
ジョン・バルビローリ
シューベルト:交響曲 第4番「悲劇的」
ブリテン:セレナード
シベリウス:交響曲 第2番 [ケルン放送交響楽団/ジョン・バルビローリ - 録音:1969年]SCHUBERT, F.: Symphony No. 4 / BRITTEN, B.: Serenade / SIBELIUS, J.: Symphony No. 2 (Cologne Radio Symphony, Barbirolli) (1969)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:ICAC5096
2CD価格:3,525円(税込、送料無料)
イタリア人の父とフランス人の母の間に生まれたジョン・バルビローリ(1899-1970)は、最初チェリストとして活動をはじめ、1921年にはエルガーの「チェロ協奏曲」の演奏を行うほどの名手でした。その後指揮者に転向、1936年には30代にしてニューヨーク・フィルハーモニックの首席指揮者に就任しトスカニーニの後継者としての地位を確立、その後、1943年からはハレ管の音楽監督として名声を馳せます。数多くのオーケストラに客演、その人柄と音楽性は団員からも聴衆からも絶大なる支持を受け、また残した演奏も全てが永遠の光を放つものです。 マーラー、シベリウスの説得力ある解釈はもちろんのこと、ヴォーン・ウィリアムスやディーリアスも得意としていましたが、ここでは珍しいブリテンの「セレナーデ」を聴くことができます。 ソリストにホルンの名手バウマンと、名歌手イングリッシュを迎えたこの演奏は、この曲についてのバルビローリの唯一の記録です。シューベルト、シベリウスの演奏は無論文句なし。ケルン放送SOも彼の要求に申し分なく応えています。
-
R.ワーグナー(1813-1883):
オペラ名曲集
オーギュスト・ストラーダルによる独奏ピアノ編曲版 第1集 [ビスカーラ]WAGNER, R.: Wagner transcribed for Solo Piano by August Stradal, Vol. 1 (Vizcarra)
■オペラ
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:TOCC0151
CD価格:2,438円(税込)
チェコのピアニスト、作曲家オーギュスト・ストラーダル(1860-1930)による見事なリストの「交響詩」ピアノ編曲版はお聞きになりましたか? こちらは、同じストラーダルによるワーグナー(1813-1883)作品のピアノ版です。 ストラーダルはブルックナーとリストの弟子であり、師の作品をはじめとした膨大な量のピアノ編曲(バッハなどのバロック期の作品も含む)を世に送り出した人ですが、どの作品もあまりにも超絶技巧を要するため、当時の演奏技術では持て余す人が多く、結果的にブレイクすることがありませんでした。最近では、これらの曲が求める技術を易々とクリアするピアニストが多く登場。ようやくこれらの「秘曲」が世に出ることとなってきています。 まずは3つの歌劇からの名曲と、これまた美しい「ヴェーゼンドンク歌曲集」をピアノのみでお楽しみください。新たな魅力に開眼すること間違いありません。
収録作曲家:
-
アルカン(1813-1888):
歌曲全集 第1集 [マッカラム]ALKAN, C.-V.: Recueil de chants (Complete), Vol. 1 (McCallum)
■声楽曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:TOCC0157
CD価格:2,600円(税込)
2013年は、この風変りなピアニスト「アルカン」の生誕200年にあたります。彼の本名はシャルル・ヴァランタン・モランジュであり、アルカンとは音楽家であった父の名(アルカン・モランジュ)で、彼を含む兄弟姉妹全てがこの名前を名乗ったというのですから、ここから既に興味深いところです。自らを「人間嫌い」と称していますが、本当は友人たちも多く、多少の奇行は大目に見られていたようで、生涯独身を貫いたとされていますが、本当は子どももいたのでは・・・とされています。 そんな彼の作品はどれもユニークですが、この「歌」も特筆べき特徴を備えています。まずは「歌」といえども声は使われていません。メンデルスゾーンの「無言歌」のようなものでしょうか。そして5巻からなる「歌集」はすべて同じ調性の組み合わせで書かれていて、最後は舟歌で締めくくられます。全ての曲は緊密なエピソードで関連付けられていて、また謎も多いもの。まずはこれらの曲に耳を傾けることで、この「変な作曲家」に思いを馳せてみたいももです。
収録作曲家:
-
リスト(1811-1886):
交響詩集 第2集
オーギュスト・ストラーダルによる独奏ピアノ編曲版 [マリン]LISZT, F.: Symphonic Poems (Complete), Vol. 2 (arr. A. Stradal) (Marin)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:TOCC0092
CD価格:2,438円(税込)
第1集(TOCC0035)に続く、ピアノ編曲で聴くリスト(1811-1886)作曲「交響詩」の第2集です。極めて濃い物語性を持つリストの交響詩は全部で13曲あり、作曲家自身も2台ピアノ用に編曲した版を作っていますが、こちらのストラーダル(1860-1930)による編曲は、オーケストラの多彩な響きをピアノ独奏曲として完璧に置き換えることに成功したものです。 もちろん求められている技巧は超人的なものですが、ここで演奏しているマッティ・マリンはテクニック、音楽性ともども申し分なく、この見事な音の建築物を極上の状態で聴き手に提示しています。
収録作曲家:
-
デヴィッド・ハワード
クラリネット・リサイタル [ハワード]Chamber Music with Clarinet - STUCKY, S. / USTVOLSKAYA, G. / SALONEN, E.-P. / BRAHMS, J. (D. Howard)
■室内楽
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:YAR78874
CD価格:2,224円(税込)
-
Dialoghi- 対話 [フレイ]
Cello Recital: Frey, Elinor - FALLA, M. de / MAYUZUMI, T. / BACH, J.S. / ROUSE, C. / STUCKY, S. / BRITTEN, B. (Dialoghi)
■器楽曲(チェロ)
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:YAR78876
CD価格:2,224円(税込)
-
マーティン・チャリフォー
ヴァイオリン・リサイタル [チャリフォー]Violin Recital: Chalifour, Martin - POULENC, F. / RAVEL, M. / STRAVINSKY, I. / BACH, J.S. (Chalifour in Walt Disney Concert Hall - Hidden Treasures)
■室内楽
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:YAR94004
CD価格:2,224円(税込)