四つの種類
背骨の状態によって、概ね四つの種類に分けられます。
◯姿勢が原因の腰痛
姿勢が悪いたために筋肉や関節に負担がかかって腰痛がおこります。
◯機能不全の腰痛
何らかの原因で、背本の動く範囲が縮まってしまい、日常生活の動作で、関節に負担がかかり腰痛がおこります。
◯外力が原因の腰痛
背骨を構成する、筋肉、骨、軟骨、靭帯に大きな負担がかかって腰痛がおこります。
◯病気が原因の腰痛
内臓の痛みが原因で腰が痛んだり、何らかの病気が原因で骨が溶けてしまい腰痛がおこります。
腰の負担がかかる座位姿勢
腰を丸めて椅子に座ると、椎間板に体重の1.5~2.5倍の負担がかかります。
立っている時には、椎間板に体重と同じくらいの負担がかかります。
椅子に座る時には、立っている時と同じ腰の姿勢がとれるように工夫することで、椎間板性の腰痛を未然に防げます。
・姿勢が原因の腰痛
体の柔らかい方がおこる腰痛です。
腰に負担がかかる立位姿勢
人が立っている時には、体の筋肉の力が抜けて、靭帯の構造で体を支えます。
立っている時には腹筋の力も、脊柱の筋肉の力も抜いているので、腹筋を鍛えても姿勢の変化はおこりません。
肘の関節が人よりも反れる関節がある、女性に多い腰痛です。ハイヒールを履くことでさらに腰痛が悪化します。
・機能不全の腰痛
何らかの原因で背骨の動きが悪くなった腰痛です。
・機能不全の腰痛
人間の関節は同じ姿勢を続けると、固まって動かなくなってしまいます。
背骨も、同じ姿勢や、同じ動作を続けていると、固まって動かなくなってしましいます。
特に背骨は、後ろにそらしたときしか、限界を感じる神経がないので、痛みから逃げるように、反れない腰が出来上がります。
固まった背骨を無理に動かすと、動き出したいたむ、特徴的な腰痛がおこります。
・外力が原因の腰痛
背骨を捻じったことで起きる腰痛です。
外力が原因の腰痛
外力がかかることでケガをする腰痛です。
ぎっくり腰や椎間板ヘルニアが外力が原因の腰痛です。
機能不全の腰痛と併発することがあります。機能不全の腰痛がある程、少ない動作や少ない外力で腰痛が悪化します。
・病気が原因の腰痛
内臓の反射や、骨自体がもろくなることで起こる腰痛です。
ある種の病気で背骨がもろくなると、簡単な動作で背骨が骨折します。
ぎっくり腰の様な腰痛が頻繁に起こることや、日中は痛みがラクなのに、夕方から夜間にに腰痛が悪化する特徴があります。
骨粗しょう症や、多発性骨髄腫、乳がんや、前立腺がん、の患者様がなることが多い腰痛です。
腰椎に反りができた時に、人間は二足歩行ができるようになりました。
腰のそりや首のそり(生理的前弯)ができると、腰や首の椎間板にかかる負担が軽減されます。
デスクワークで腰の前弯をなくす姿勢をとり続けると、椎間板を痛めて腰痛が始まりやすくなります。