扁平足とは、足のアーチ構造にゆがみが生じて、土踏まずがなくなってしまった状態の足のことをいいます。
幼児期に生じる扁平足を「幼児期扁平足」といい、 成人期に生じる扁平足を「成人期扁平足」 といいます。
正常な足、扁平した足
原因
発症時期によって原因は異なりますが、ここでは成人期扁平足の原因について解説します。
成人期扁平足
足の靭帯や腱が、加齢による変性や長時間の立位・歩行・無理な運動によって傷つき。足のアーチが維持できなくなることが原因です。これを 静力学的扁平足 といいます。
中年以降の女性や、肥満体型の方に多く発症します。
症状
足関節の靭帯や、腱の付着部に腫れ・痛みを生じます。
主に内側くるぶし付近に生じますが、損傷の箇所によって腫れ、痛みの度合いは変わり、足の裏・内側でなく外側に症状があらわれることもあります。
症状が悪化すると、歩行障害を引き起こしたり、姿勢が悪くなることに寄る頭痛・腰痛などを引き起こす原因となります。
治療
幼児期に生じる扁平足(幼児期扁平足)は、成長とともに改善していきますが、成人期の扁平足は痛みを伴うため、鎮痛剤や湿布での保存的療法で治療が行われます。
また、足のアーチを矯正するために、足底板を使ってアーチを鍛える等の治療も行われます。
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