マルヴェッツィ(クリストファーノ) Malvezzi, Cristofano
生没年 | 1547-1599 | 国 | イタリア |
---|---|---|---|
辞書順 | 「マ」 | NML作曲家番号 | 49933 |
-
『愛の気まぐれ』
1600年前後、メディチ宮でのオペラの誕生 [ピグマリオン(古楽器使用)、ラファエル・ピション、レア・デザンドル、エヴァ・ザイシク(ソプラノ)、リュシル・リシャルド(アルト)、ダヴィ・コルニロ、エミリアーノ・ゴンサレス・トロ、ザッカリー・ワイルダー(テノール)、ニコラ・ブローイマンス(バス)]発売日:2020年02月28日
DVD日本語字幕なし価格:3,975円(税込、送料無料)
ピションが描く、『オルフェオ』に先行するオペラの始まりルネサンス以降、フィレンツェのメディチ宮で行われる様々な出し物は、その豪華さでヨーロッパ中に有名なものでした。それらの幕間では音楽と詩を組み合わせた質の高い劇が行われ、イタリア・オペラの土台が築かれたといえるでしょう。これを受け継ぎ、さらに深い表現と内在的な美しさ、高い完成度で組み上げられたものが、1607年にモンテヴェルディが作曲した『オルフェオ』です。今回ピションは1600年頃の音楽から特に華麗なものを選び、当時メディチ宮で行われた幕間劇を再現することを試みています。さらにはヴェルサイユ宮殿の鏡の間で収録されたことで、さながら当時の栄華の只中にいるような感覚を味わうことの出来る、素晴らしい作品となっています。 一般に音楽史をひもとくと、1600年前後にフィレンツェの芸術同人会カメラータがオペラを誕生させ…と語られますが、本作はそれよりもさらに手前、1589年に行われたメディチ家の結婚式での音楽幕間劇『ラ・ペッレグリーナ』まで時間を遡り、オペラ前史が16世紀もかなり早い段階から始まっていたという前提でプログラムを構成、モンテヴェルディはオペラ史がかなり展開したあと登場したことを示す選曲にしている点が注目です。そうしたオペラ誕生の物語をライヴ映像で確認できる好企画です。
-
《ペレグリーナ》の幕間劇
フィレンツェ 1589年 [ロザンナ・ベルティーニ(ソプラノ I)/エレナ・ベルトゥッツィ(ソプラノ II)/カンディーダ・グィダ(アルト) 他 フェデリコ・マリア・サルデッリ(指揮)/モード・アンティコ(アンサンブル)]MALVEZZI, C. / MARENZIO, L. / CACCINI, G. / BARDI, G. de' / PERI, J.: Pellegrina (La) (Coro Ricercare Ensemble, Modo Antiquo, Sardelli)
発売日:2020年01月24日
NMLアルバム番号:CDS7856
CD価格:1,950円(税込)
1589年5月2日のフィレンツェ。この日はメディチ家当主フェルディナンド1世とクリスティーナの結婚式のための盛大な祝賀会が開催されました。この日は16世紀における偉大なパトロンとしての当主の慶事を祝し、当時の最も重要な詩人や音楽家たちが集まり、この良き日のために特別な劇を上演、それが喜劇芝居《ペレグリーナ》でした。 16世紀の時代にはまだオペラは誕生していませんでしたが、この《ペレグリーナ》という物語を6曲の間奏曲でつなぐという形式は後のオペラ誕生の萌芽にあたるものでもあり、実際に作曲家の一人ヤコボ・ペーリは“史上初のオペラ”を書いた人として歴史に残っています。 幕間に奏される「間奏曲=インテルメディオ」はそれぞれ3~6曲の小品で構成されており、中にはさまざまな編成の器楽曲、声楽曲が含まれています。それぞれマルヴェッツィを中心に様々な作曲家が曲を寄せ合い、魅力的な組曲として表出されているのが特徴です。サルデッリが指揮する古楽器オーケストラ、モード・アンティコのエネルギッシュな演奏が作品に華を添えています。
-
《ペレグリーナ》の幕間劇
フィレンツェ 1589年 [ロザンナ・ベルティーニ(ソプラノ I)/エレナ・ベルトゥッツィ(ソプラノ II)/カンディーダ・グィダ(アルト) 他 フェデリコ・マリア・サルデッリ(指揮)/モード・アンティコ(アンサンブル)]発売日:2020年01月24日
Blu-ray日本語字幕なし価格:3,675円(税込、送料無料)
世界初映像収録!1589年5月2日のフィレンツェ。この日はメディチ家当主フェルディナンド1世とクリスティーナの結婚式のための盛大な祝賀会が開催されました。この日は16世紀における偉大なパトロンとしての当主の慶事を祝し、当時の最も重要な詩人や音楽家たちが集まり、この良き日のために特別な劇を上演、それが喜劇芝居《ペレグリーナ》でした。 16世紀の時代にはまだオペラは誕生していませんでしたが、この《ペレグリーナ》という物語を6曲の間奏曲でつなぐという形式は後のオペラ誕生の萌芽にあたるものでもあり、実際に作曲家の一人ヤコボ・ペーリは“史上初のオペラ”を書いた人として歴史に残っています。 幕間に奏される「間奏曲=インテルメディオ」はそれぞれ3~6曲の小品で構成されており、中にはさまざまな編成の器楽曲、声楽曲が含まれています。それぞれマルヴェッツィを中心に様々な作曲家が曲を寄せ合い、魅力的な組曲として表出されているのが特徴です。 今回の上演では、演出を担当したヴァレンティーノ・ヴィッラが、古代神話をモティーフにした題材をうまく現代に落とし込み、全体を印象的で豪華な舞台へと創り上げ、サルデッリが指揮する古楽器オーケストラ、モード・アンティコのエネルギッシュな演奏が作品に華を添えています。