ランディ(ステファノ) Landi, Stefano
生没年 | 1587-1639 | 国 | イタリア |
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辞書順 | 「ラ」 | NML作曲家番号 | 42232 |
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ランディ(1587-1639):
歌劇《オルフェオの死》(牧歌的悲喜劇) [チェチーリア・モリナーリ(メゾ・ソプラノ)/フアン・フランシスコ・ガテル(テノール) 他/クリストフ・ルセ(指揮)/レ・タラン・リリク(古楽器オーケストラ)]発売日:2020年06月26日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:4,400円(税込、送料無料)
クリストフ・ルセとレ・タラン・リリクによるバロック・オペラ登場!オルフェオが禁を破ったためエウリディーチェは再び死に捉えられ、その悲しみを癒すためにオルフェオの誕生日の宴が神々によって祝われます。そこに一人招かれなかったバッカスが怒り狂い、彼の巫女たちによってオルフェオは引き裂かれてしまいます。再び冥界へ戻ったオルフェオの魂はエウリディーチェとの再会を望みますが… バロック前期のイタリアの作曲家ランディは、モンテヴェルディやロッシとともに「オペラ」の先駆者として名を残しています。この『オルフェオの死』は、同じギリシャ神話に題材をとったモンテヴェルディの『オルフェオ』と比べても、その奇想天外な筋立てが際立つ音楽劇です。 本収録はクリストフ・ルセ率いるレ・タラン・リリクが、歌手陣と合唱の優れた歌唱を明快かつ古雅な響きで見事に支え、30年に渡りオランダ国立歌劇場の舞台監督として活躍した巨匠ピエール・アウディが、その最後の演目として時にキッチュな印象を与えることさえ辞さないユニークな舞台づくりで、この作品に新たな命を吹き込んでいます。
収録作曲家:
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ローマのハープ
バロックハープを伴う17世紀ローマの声楽曲集 [リッカルド・ピザーニ、ラ・スミズランツァ]HARPA ROMANA - Arias and Cantatas by the 17th-Century Virtuosos (Pisani, La Smisuranza)
発売日:2024年04月26日 NMLアルバム番号:A561
CD価格:2,775円(税込)
バロック・ハープの弦音が幾重にも重なる妙なる響き。
バロックの真髄を美声の独唱と共に16世紀末から17世紀にかけて、音楽よりも先に建築や美術で後年「バロック」と呼ばれることになる新芸術が大きく開花したローマ。17世紀にはフィレンツェで花開いたオペラの技法やヴェネツィア複合唱様式などの影響で、音楽でも独唱に重きを置いた新しい様式が発展します。ソナタなどの器楽芸術も躍進してゆくこの時代、ローマでは声楽の伴奏も含め撥弦楽器奏者たちが大活躍。特にハープは古代を思わせる外観とあいまって、幾人かの名手の活躍を通じバロック期のローマで大いに愛されました。 3人の古楽ハープ奏者たちが集うラ・スミズランツァは今回、ローマ生まれで教皇庁聖歌隊出身の古楽歌手リッカルド・ピザーニと共に、この時代にハープで奏でられたローマの作曲家たちの声楽作品と器楽曲を厳選。殆どの曲が世界初録音となる貴重なプログラムを通じ、半音階を多様した当時の音楽にも対応できるよう作られたバロック型のダブルハープあればこその充実アルバムを編み上げました。 ランディやカプスベルガーなど同時代の声楽作曲家たちの曲をとりあげた録音物でたびたび言及される「ハープのミーキ」ことオラツィオ・ミーキ、不協和音も取り入れた緻密な和声語法で独特の味わいを生み出す異才マラッツォーリなどのユニークな音楽の魅力が、妙なる撥弦の重なりと古楽のスペシャリストによる美声で生々しく「いま」に蘇ります。 フレスコバルディやモンテヴェルディなど同時期のイタリア音楽の捉え方にも新たな光を投げかけてくれる、ARCANAならではの充実盤の登場です。 -
『タランテッラとフォリアを少々』
ラルペッジャータALPHA録音集成[6枚組 BOX] [クリスティーナ・プルハール、ラルペッジャータ]発売日:2022年10月14日
CD 6枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
ラルペッジャータの世界進出はALPHAレーベルと共に
神々しささえ宿る初期の5アルバムを一堂に!オーストリア出身で古楽器ハープとテオルボを弾きこなすクリスティーナ・プルハールを中心に、フランスで活躍する世界的撥弦楽器奏者たちを軸としたユニークな編成で、地域性に根差した伝統音楽のテイストを適切に取り入れて新鮮な17世紀音楽解釈を打ち出し、世界を興奮させてきた古楽アンサンブル・ラルペッジャータ。その躍進は奇しくもフランス随一のレーベルALPHA創設初期の快進撃と重なり、当時ディレクターが力を入れていた口承音楽や即興演奏などの領域にも踏み込んだスタイリッシュなアルバム作りで話題を呼んできました。 後にメジャーレーベルへと移る前の、いわば稀少な原石が世界市場を揺るがす宝石へとカットされてゆく過程の彼らが、いかに魅力的な古楽世界を切り拓いていたかを、ALPHAで制作された5つのアルバムを通じて実感できる貴重なBOXが装いも新たにカタログ復活となります(旧品番: ALPHA818)。 17世紀のローマで幾多の芸術家たちの仕事を横目に活躍をみせたカプスベルガーやランディ、声の魔術師マルコ・ビズリーを中心に名歌手たちがバロックの粋を描き出すカヴァリエーリ《魂と肉体の劇》、イタリア伝統音楽に新境地を拓いたプレイヤーたちをゲストに、バロック期の即興演奏を民俗音楽と結びつけ古楽のイメージを一新した伝説的アルバム2作……ALPHAならではの、演奏現場の気配まで伝えるカリスマ的録音技師ユーグ・デショーのエンジニアリングも群を抜いて素晴しく、欧州シーンの最前線をゆくソリスト続々の演奏陣から繰り出される古楽器の音色や歌声のひとつひとつを克明に味わい尽す喜びが6枚のCDに詰まっています。 -
地中海の音楽
~スペイン領イタリアの宮廷音楽と民衆音楽~ [カペリャ・デ・ミニストレルス、カルレス・マグラネル]発売日:2021年10月22日
CD価格:2,475円(税込)
古楽器に伝統楽器を交えて、バロック初期のイタリア音楽が断然生々しく!スペイン東部の地中海沿岸地域で、北側に隣接するカタルーニャ地方と同じ地方言語(カタルーニャ=バレンシア=バレアルス語)が公用語に組み込まれているバレンシア地方。カルレス・マグラネル率いるカペリャ・デ・ミニストレルスは、かつてローマ教皇も輩出したボルジア家の故郷でもあり、一説によればヴィオラ・ダ・ガンバ発祥の地でもあるというこのバレンシアの地に本拠を置き、充実した古楽研究を精彩豊かな演奏実践に結びつけてきた実力派アンサンブル。ここでは、イタリア半島の南部一帯がスペイン領だった16-17世紀に当地で花開いた音楽に光をあて、ルネサンスからバロック初期にかけてのイタリア南部の音楽がいかにユニークな魅力に満ちていたかを解き明かします。 すでに16世紀から宮廷音楽に民衆音楽のテイストが盛り込まれ、現代まで残る伝統的な音楽と知識人向けの音楽とが矛盾なく隣り合う、そんな独特のサウンドを本来の味わいのまま生々しく伝えられるのは、演奏陣が古楽器だけでなく伝統楽器や伝統唱法にも通じたスペインとイタリアの俊才たちだからこそ。サルデーニャ島を挟んでスペインと向かい合う南イタリアの奥深い文化伝統にますます関心も高まります。 Alpha初期の名盤群でも味わい豊かな美声を聴かせていた撥弦奏者=歌手ピノ・デ・ヴィットリオも参加、このレーベルならではの音像のくっきりしたエンジニアリングも手伝って、まさに音楽的地中海を肌で感じ取れる1枚に仕上がっています。
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Passacaglia della Vita
… 人生のパッサカリア …
初期バロックの音楽 [チェンバレス(古楽アンサンブル)]Ensemble Music (Baroque) - MURCIA, S. de / SANCES, G.F. / MERULA, T. / MONTEVERDI, C. (Passacaglia della Vita) (Cembaless)
発売日:2021年02月26日 NMLアルバム番号:8.551439
CD価格:1,900円(税込)
2014年に設立された古楽アンサンブル「チェンバレス」。アンサンブル名の通り「チェンバロを用いることなく」ヴィオラ・ダ・ガンバやテオルボ、アーチリュートを中心に、多彩な打楽器を加えたユニークな編成を取り、様々な作品を演奏しています。 2015年にケルンの古楽センターで開催したリサイタルで大成功を収め、以降、着実に活動の幅を広げるチェンバレス、この「人生のパッサカリア」と名付けられたアルバムでは、生きていくことにつきものの、心痛、裏切り、誘惑、無常、興奮、楽しさと笑いなどの感情に即した作品を、大胆に楽しく、そして情熱的に演奏します。 シェンユの饒舌なガンバ、ソプラノのシュトリツキの清冽な歌唱、リコーダーのオペルトの超絶技巧、さまざまな打楽器を自在に操るラスターニなど、各々の奏者の妙技をお楽しみください。
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『D'Amor mormora il vento
~ 愛は風がささやく』
(17世紀スペインとイタリアの作曲家による、民衆歌と民俗舞踊にもとづく音楽) [ラ・ボス・ガラナ]Vocal and Chamber Music (Baroque) - ARAÑÉS, J. / CARBONCHI, A. / KAPSBERGER, G.G. / LANDI, S. (D'Amor Mormora Il Vento) (La Boz Galana)
発売日:2020年01月24日 NMLアルバム番号:RAM1909
CD価格:2,475円(税込)
17世紀スペインとイタリアの大衆の息吹を感じる、歌と踊りを集めてバーゼルのスコラ・カントルムの学生たちによって2011年に結成され、スペインとラテン・アメリカの古楽の紹介を目的とするラ・ボス・ガラナ。Lindoro(リンドロ)レーベルより発売されたマティアス・ドゥランゴを中心としたスペイン・アルバムが好評を博した彼らが、今回は2つの撥弦楽器とバリトンというシンプルな編成で、17世紀にイタリアで活躍した、スペインとイタリアの作曲家の作品を集めています。 カプスベルガーやランディといった比較的知られる作曲家の作品から伝承曲によるものまで、いずれも民衆歌の感覚を活かして書かれたもの。当時の躍動感あふれる地中海の民衆感覚がにじむ作品が多く、歌詞もあけすけさと詩的情緒すれすれを突いたきわどいものが少なくありません。力強くリズミカルな音楽が現在でもたいへん分かりやすく、抗いがたい魅力を持っています。 グループ名は「輝かしい声」という意味の彼ら、その名の通り張りと艶のある美しいセバスティアン・レオンの歌声と、息の合った器楽とのアンサンブルを堪能できるアルバムです。
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ET MANCHI PIETÀ - 喪失の嘆き
アルテミジア・ジェンティレスキと彼女の同世代の音楽
[シルヴィア・フリガート/アレッサンドラ・ロッシ・リューリヒ//アカデミア・ダルカディア]Vocal and Chamber Music (Italian Baroque) - ROSSI, L. / MONTEVERDI, C. / STROZZI, B. (Et manchi pietà) (Frigato, Accademia d'Arcadia, Lürig)
発売日:2018年12月21日 NMLアルバム番号:CDS7829
CD価格:2,325円(税込)
17世紀、カラヴァッジオ派に属した女性画家ジェンティレスキ。工房を営む父から絵画を学び、幼少時から優れた才能を開花させました。しかし18歳の時に、父が彼女のための教師として雇った画家アゴスティーノ・タッシから性暴力を受けたことで生活が一変。タッシは有罪判決を受けたものの、裁判の流れでジェンティレスキは心に深い傷を負い、その心理は代表作「ホロフェルネスの首を斬るユーディット」として描き出されたことでも知られています。その後はフィレンツェ芸術院で初の女性会員として受け入れられ、多くの芸術家と親交を結び数多くの作品を残しましたが、彼女の成功の根源には若い頃の苦しい経験があったことは想像に難くありません。 このアルバムには彼女の13枚の絵画を掲載、その絵にふさわしい作品をアカデミア・ダルカディアが演奏しています。愛、涙、戦い・・・これらのタイトルが彼女の生涯を端的に表現しているかのようです。