マイオーネ(アスカニオ) Mayone, Ascanio
生没年 | 1565-1627 | 国 | |
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辞書順 | 「マ」 | NML作曲家番号 | 74367 |
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CON ARTE E MAESTRIA - 芸術と熟達の技
イタリア・バロック黎明期における超絶技巧ヴァイオリンの装飾技法 [オリヴァー・ウェッバー(ヴァイオリン)/スティーヴン・デヴァイン(オルガン&チェンバロ)]発売日:2021年08月27日
CD価格:2,100円(税込)
16世紀の終わりから17世紀の初頭にかけて発展した「ディミニューション=旋律中の音を細かい音価の音符に細分すること」と呼ばれる演奏様式。これは変奏曲などでよく使われる方式で、当時の奏者たちは元のシンプルな旋律に即興的な装飾を付ける技術が求められていました。 このような作品の一つに、パレストリーナのマドリガーレ「Io son ferito ああ、私はこんなに傷ついて」の旋律にフランチェスコ・ロニョーニが装飾を施したものがあり、ここには「芸術と熟達の技」というキャプションが付けられていました。このアルバムには、当時のディミニューションの作例と、ヴァイオリニストのオリヴァー・ウェッバー自身がこの時代の作品に新たな装飾を施したヴァージョンを聴くことができます。 オリヴァー・ウェッバーは17世紀から18世紀作品を得意とするピリオド楽器アンサンブル「モンテヴェルディ弦楽バンド」の音楽監督。このアルバムはアンサンブルに属する奏者たちをフィーチャーするシリーズ『モンテヴェルディ弦楽バンド・イン・フォーカス』の最初の1枚となります。
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『皇帝の騎士たち』
ゼノービとサンゾーニ、コルネットの偉大なる名手 [ランベール・コルソン、インアルト]Cornett Music (Early) - CASTELLO, D. / LASSUS, O. de / RORE, C. de / SCHMELZER, J.H. (Cavalieri imperiali) (InAlto)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:RIC419
CD価格:2,475円(税込)
名手コルソンによる、ルネサンス期イタリアのコルネットの名手2人を讃えるアルバムイタリアのアンコーナに生まれたルイジ・ゼノービ(1547/48-1602より後)は、ウィーンでマクシミリアンII世のハプスブルク家に宮廷コルネット(ツィンク)奏者として雇われ、続くルドルフII世の治世には「コルネットの騎士」とまで呼ばれた名手。その後フェラーラでエステ家に仕えたのちウィーンに戻り、さらに晩年はスペインの貴族フランシスコ・ルイス・イ・カストロのナポリの邸宅に召し抱えられていたという具合に、当時ヨーロッパ中に名声を轟かせていました。 もう一人の名手ジョヴァンニ・サンゾーニ(1593-1648)はヴェネツィアに生まれ、サン・マルコ大聖堂でコルネット、サックバット、ファゴット奏者として名をあげた後、グラーツでフェルディナントII世の礼拝堂に仕え、モテットなどの作品も残しています。 ルネサンス期のイタリアを代表する二人の名手を讃え、彼らがコルネットで演奏したであろう当時のモテットや、器楽合奏曲を収めたアルバムがこちら。現代の名手ランベール・コルソンと、彼が主宰するインアルトのメンバーにより、雅な旋律や華やかな音の綾が再現されています。