ヴィルジニアーノ(アウレリオ) Virgiliano, Aurelio
| 生没年 | 生歿年不詳、1600年前後に活躍 | 国 | |
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| 辞書順 | 「ウ」 | NML作曲家番号 | 77126 |
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ヴィオラ・バスタルダを求めて
ルネサンス&初期バロック器楽・声楽作品集 [マノン・パパセルジオー、アンジェリーク・モイヨン、ヨアン・ムーラン、クレマンス・ニクラ]発売日:2025年12月05日
NMLアルバム番号:RIC480CD価格:3,075円(税込、送料無料)
生え抜きの古楽人マノン・パパセルジオーが実力派勢と織りなす、昔日の技法16世紀から17世紀にかけ、イタリアの史料にたびたび言及されるヴィオラ・バスタルダ。これは特定の弦楽器の名前ではなく、特別な演奏手法をさす表現でした。多声の声楽曲を一つの楽器だけで、全パート間を自在に行き来しながら奏でてゆく技法を「バスタルダ式」と言い、ヴィオラ・ダ・ガンバでそれを巧みにこなす音楽家が「ヴィオラ・バスタルダの名手」と呼ばれたのです(若き日のモンテヴェルディもその一人)。 バロック以前のダブルリード楽器に関する研究と実演で絶大な信望を得てきたエルザ・フランクとジェレミー・パパセルジオーを両親に持つ古楽器奏者マノン・パパセルジオーはここで、さまざまな多声楽曲をバスタルダ式に読み解き、きわめて自然な音運びの中に即興的機知を感じさせる演奏で昔日の音楽実践を再現。共通の元歌や固定旋律による別々の器楽編曲例を複数とりあげ、編曲者のアレンジの妙やバスタルダ式解釈の多様性をわかりやすく呈示するプログラムになっているのも嬉しいポイントです。 中世に遡る古楽器ハープの魅力を伝える超実力派アンジェリーク・モイヨン、ソリストとしてのバロック以前の作品解釈も高く評価される鍵盤奏者ヨアン・ムーランら頼もしい共演陣とのアンサンブルも絶妙。21世紀になお深まりゆく古楽の知見が抜群の演奏解釈と結びついた、最前線の好企画盤と言えるでしょう。
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CON ARTE E MAESTRIA - 芸術と熟達の技
イタリア・バロック黎明期における超絶技巧ヴァイオリンの装飾技法 [オリヴァー・ウェッバー(ヴァイオリン)/スティーヴン・デヴァイン(オルガン&チェンバロ)]発売日:2021年08月27日
CD価格:2,100円(税込)
16世紀の終わりから17世紀の初頭にかけて発展した「ディミニューション=旋律中の音を細かい音価の音符に細分すること」と呼ばれる演奏様式。これは変奏曲などでよく使われる方式で、当時の奏者たちは元のシンプルな旋律に即興的な装飾を付ける技術が求められていました。 このような作品の一つに、パレストリーナのマドリガーレ「Io son ferito ああ、私はこんなに傷ついて」の旋律にフランチェスコ・ロニョーニが装飾を施したものがあり、ここには「芸術と熟達の技」というキャプションが付けられていました。このアルバムには、当時のディミニューションの作例と、ヴァイオリニストのオリヴァー・ウェッバー自身がこの時代の作品に新たな装飾を施したヴァージョンを聴くことができます。 オリヴァー・ウェッバーは17世紀から18世紀作品を得意とするピリオド楽器アンサンブル「モンテヴェルディ弦楽バンド」の音楽監督。このアルバムはアンサンブルに属する奏者たちをフィーチャーするシリーズ『モンテヴェルディ弦楽バンド・イン・フォーカス』の最初の1枚となります。
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『装飾楽句の嵐』
木管コルネットのための作品集 [イ・カヴァリエーリ・ディ・コルネット]Cornetto Music (Early) - CASTELLO, D. / CRECQUILLON, T. / FONTANA, G.B. / GABRIELI, A. (Tempesta di passaggi) (I Cavalieri del Cornetto)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:A120CD価格:1,725円(税込)
木管コルネットの新世代名手、故郷イタリアの昔日を縦横無尽に旅する傑作集木管コルネット(ドイツ名ツィンク)とは、リコーダーをやや大きくした木管ないし骨材管に金管式のマウスピースがついた、ルネサンス~バロック期に流行した管楽器。400年前の欧州では非常に愛されていた楽器にもかかわらず、吹きこなすのは並大抵ではなく、古楽復興の流れでもプロ演奏家の登場が比較的遅かった楽器のひとつでもあります。 しかし1980年代に登場した伝説的名手ブルース・ディッキーが数多くの名手を育てたおかげで、この楽器を巡るシーンは21世紀に飛躍的な広がりを見せました。 イタリア出身の超実力派インギシアーノもまさにディッキー門下の俊才のひとり。彼の卓越した息遣いと指回りで、昔日の精鋭奏者たちが吹きこなした大作曲家たちの独奏名品を心ゆくまで味わえるこの新録音は、イタリア人古楽器奏者によるイタリア古楽がこれほどまでに作品の存在感にぴたりと寄り添うものかと驚かされる、絶妙の歌心がたまりません。 共演が鍵盤楽器ひとつというシンプルな編成なのも魅力のひとつ。木管コルネットの旨みをきわだたせるシャープなイタリア式チェンバロやポシティフ・オルガンの響きも味わい深く、昔日のイタリアの音楽世界を満喫できる上質アルバムに仕上がっています。
