2009年11月
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J.S.バッハ(1685-1750):
クリスマス・オラトリオ BWV248 [ライニッシェ・カントライ/マックス]BACH, J.S.: Christmas Oratorio (Rheinische Kantorei, Max)
■合唱曲
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:777459-2
SACD-Hybrid価格:6,080円(税込、送料無料)
いつもなら、どちらかと言うと「地味な分野」の音楽・・・バッハやベートーヴェンの影に隠れてしまった音楽家たちの作品を黙々と録音しているバロック、古典派マニアの救い主、ヘルマン・マックス&ダス・クライネ・コンツェルトの最新録音は、何とバッハのクリスマス・オラトリオです。彼らの渋い良い仕事はこの超名作でも全く変わることなく、恐ろしいほどに誠意溢れる好演を聴かせます。全編喜びに満ちた輝かしい作品を彩る合唱とソリストたちの歌声、鍛え抜かれたオーケストラの贅肉のない見事な響き。これぞ今年最高のクリスマス・プレゼントとなることでしょう。SACDフォーマットに収録された極上の音質も魅力的!
収録作曲家:
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ワーヘナール(1862-1941):
交響詩集 [北西ドイツ・フィル/ヘルムス]WAGENAAR, J.: Symphonic Poems - De getemde feeks / Levenszomer / Saul en David (Summer of Life) (North West German Philharmonic, Hermus)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:777479-2
CD価格:2,608円(税込)
歴史に埋もれた作曲家を積極的に紹介するレーベルCPOから、また興味深い人の作品がリリースされます。オランダの作曲家ワーヘナールは、ディーペンブロックと共にオランダの近代音楽の創立者として名高く、ごく一部のファンの間では大変人気があるのですが、残念ながら、ほとんどの人には名前すら覚えてもらっていないのが実情です(名前の綴りからワーグナーと間違えられてしまったことも実際にありました)。活躍の初期はバッハを踏襲したオルガン作品などを書いていましたが、彼の本領はオーケストラ作品です。当時の例に漏れず、巨大で精緻なオーケストレーションに彩られた華麗なもので、例えば「じゃじゃ馬ならし」で見られる豪壮な表情は、まさに後期ロマン派まっただなかの音の渦に巻き込まれているかのようです。
収録作曲家:
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■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年11月25日
7CD価格:8,558円(税込、送料無料)
全てのヴィラ=ロボス・ファンが狂喜乱舞する迫力のBOXセットの登場です。「ブラジル風バッハ」のエキゾチックな魅力に取りつかれたら次はこれ。マーラー張りの大管弦楽で鳴らすラテンアメリカの魂の音楽。20世紀の最も創造的な音楽がここにあります。指揮者は最近素晴らし過ぎるワーグナーのリング・ツィクスルで、聴衆をうならせたカール・セント=クレア。ここまで徹底的にスコアを解明してくれると、何とも清々しいではありませんか。
収録作曲家:
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グレート・ピアニスト・シリーズ/グールド
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第2番
ブラームス:ピアノ五重奏曲 へ短調 Op.34 [グールド/モントリオール弦楽四重奏団/コロンビア響/バーンスタイン - 録音:1957年]BEETHOVEN, L. van: Piano Concerto No. 2 / BRAHMS, J.: Piano Quintet (Gould) (1957)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.111341
CD価格:1,900円(税込)
これぞ“共争曲”2人の天才の火花散るベートーヴェン様々な逸話に事欠かない天才ピアニスト、グレン・グールド。彼がバーンスタインと共演した際も、テンポや解釈の違いについて多くの諍いがあり(バーンスタインが最終的に若いピアニストに屈したと言われますが)結局予定されていたベートーヴェンの協奏曲全曲録音は完成することがありませんでした。この第2番の協奏曲も聴いてみると、オーケストラのみの提示部は悠然としているのですが、ピアノが入ってくると、その軽やかなテンポにバーンスタインが翻弄されている様がよくわかります。かたやブラームスはまさしくグールドと一体となった音楽です。
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ハイドン(1732-1809):
ミサ曲全集 [トリニティ合唱団/レーベル・バロック管/バーディック/グローヴァー]HAYDN, J.: Masses (Complete) (Trinity Choir, Rebel Baroque Orchestra, Burdick, Glover) (8 CD Box set)
■宗教曲
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.508009
8CD価格:5,400円(税込、送料無料)
2009年のハイドン没後200年のために8年間をかけて録音されたミサ曲全集素朴な味わいの合唱団とオリジナル楽器による管弦楽団の温かみのある演奏がたまりません。一家に1セット。一度は聴きたい全集です。分売予定は今のところありません。
収録作曲家:
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メンデルスゾーン(1809-1847):
弦楽四重奏曲集 第2集 [ニュージーランド弦楽四重奏団]MENDELSSOHN, Felix: String Quartets, Vol. 2 (New Zealand String Quartet) - String Quartets Nos. 2, 5 / Capriccio / Fugue
■室内楽
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.570002
CD価格:1,900円(税込)
幸福感の中に迫りくる絶望の影、厳格な形式の中に溢れ出る豊かな楽想1830年、メンデルスゾーンは高名な作曲家マルシュナーの前で、第2番となるOp.13の弦楽四重奏曲を演奏しました(作曲年代は第1番のOp.12より以前)。この曲は楽章構成やテーマの扱い方など、明らかにベートーヴェンの影響を受けていて、例えば終楽章に現れるレチタティーヴォ風の楽想は、ピアノ・ソナタ「テンペスト」や弦楽四重奏曲Op.132に酷似しているものです。第5番もこれまたベートーヴェンの作品との共通点が数多く指摘されている堅固な構成を持った大作。これらを聴くと「メンデルスゾーンの作品は何だか軽くて」などとは言えなくなってしまいます。「カプリッチョ」と「フーガ」は「4つの小品」として死後にまとめて出版されたものです。カプリッチョは1843年、フーガは1823年の作で、これは習作の弦楽四重奏曲変ホ長調の終楽章として書かれたものと言われています。
収録作曲家:
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タネーエフ(1856-1915):
協奏的組曲
聖イオアン・ダマスキン他 [カーラー/グネーシン・アカデミー合唱団/ロシア・フィル/T. ザンデルリンク]TANEYEV, S.I.: Suite de Concert / Ioann Damaskin (John of Damascus) (Kaler, Gnesin Academy Chorus, Russian Philharmonic, T. Sanderling)
■協奏曲 ■宗教曲
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.570527
CD価格:1,900円(税込)
タネーエフ渾身の作品! 壮大なカンタータとオイストラフも愛した華麗な協奏曲1883年、アントン・ルビンシテインの死を悼んで作曲されたカンタータ「聖イオアン・ダマスキン」。ロシア正教会では重要な聖人である聖イオアンは、聖像破壊運動に反対しイコンを擁護、教会の伝統を守った人として讃えられています。タネーエフは尊敬するA.ルビンシテインをその聖人になぞらえ、極めて崇高なカンタータを作曲、故人への捧げものとしたのでしょう。協奏的組曲は、彼の友人であるヴァイオリニスト、シボールの依頼で書かれたもので、冒頭からヴァイオリンが艶めかしくも強靭なメロディを奏でる劇的で色彩的な曲。バッハやモーツァルトの時代に書かれたような単純な形式に見えてしまいますが、曲に含まれる「主題と変奏」だけを取り出してみても、その素晴らしい筆致に驚かざるを得ません。NAXOSが誇る名ヴァイオリニスト、カーレルの深みのある音色はこの曲の真価を存分に伝えてくれています。
収録作曲家:
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フランツ・シュミット(1874-1939):
交響曲 第2番他 [マルメ響/シナイスキー]SCHMIDT, F.: Symphony No. 2 / Fuga Solemnis (Malmo Symphony, Sinaisky)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.570589
CD価格:1,900円(税込)
マーラーのライバルと目されつつも生涯我が道を貫いた孤高の作曲家による味のある交響曲1874年、プレスブルク(当時はハンガリーのポズソニー)で生まれたフランツ・シュミットは、幼いころから天才ピアニストとしてハンガリーで活躍していましたが、14歳の時、父親が営む運送業が不正行為に加担していたとされ、一家はウィーンへ移住。そこで彼は当時ウィーンで活躍していた音楽家たちと親しくすることができました。彼はシェーンベルクと同じ年であったにも関わらず、生涯を通じて前衛的な音楽に手を染めることはなく、一生を通じて後期ロマン派の作風を崩すことはありませんでした。この交響曲第2番は1911年から12年に書かれ翌年にウィーンで初演されました。フランツ・シャルクに献呈されていて、弦楽器の書法などから、当時「最も演奏困難な交響曲」の一つに数えられたほどです。大編成の管弦楽の響きが好きな人にはたまらない作品で、第2ヴァイオリンとクラリネットで開始される第1楽章の冒頭から劇的な色合いを帯びていて、時折聞こえる湧き上がるような金管の咆哮は、あの「7つの封印の書」の一節をも思い起こさせてくれます。何といってもこの曲の特徴的なところは第2楽章の長大な変奏曲でしょう。珍品「フーガ・ソレムニス」もすごくカッコイイ作品です。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ作品全集 第30集〉
イタリアの夜会/パガニーニ大練習曲より他 [ルイジ]LISZT, F.: Soirees italiennes / Paganini Etudes / Impromptu brillant sur des themes de Rossini et Spontini (Liszt Complete Piano Music, Vol. 30)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.570984
CD価格:1,900円(税込)
改竄することで原曲より素晴らしくなるのなら・・・、現代では、こういうことってきっと許されないよねリストは自身の超絶技巧を誇示するために、同時代の多くの作曲家の作品を自らの手で華麗なピアノ曲へと変貌させました。このメルカダンテのモティーフによる「イタリアの夜会」は1838年に作曲されたもので、リストがこの曲を演奏することで、当時初演されたメルカダンテの歌劇「誓い」の評判をより一層高めることに成功したと言われます。1840年代にヴェルディの作品が台頭してくるまでは確かにメルカダンテが一番のオペラ作曲家でした。パガニーニ大練習曲は、曲集の中に有名な「ラ・カンパネラ」を含むもので、きらめくような超絶技巧が散りばめられています(CDにはS140と表記がありますが実際はS141の改訂版による演奏です。ご了承ください)。他にはロッシーニとスポンティーニの主題による作品も収録。いずれも13歳の時に書かれた才気あふれる華麗な作品です。
収録作曲家:
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R.シュトラウス(1864-1949):
ヨーゼフ伝説/「ばらの騎士」組曲他 [バッファーロー・フィル/ファレッタ]STRAUSS, R.: Rosenkavalier (Der) Suite / Symphonic Fantasy on Die Frau ohne Schatten / Symphonic Fragment from Josephs Legende (Falletta)
■オペラ
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.572041
CD価格:1,900円(税込)
薔薇は、薔薇は、薔薇は美しく、R.シュトラウスのオペラとバレエ音楽を軽く摘みましょうリヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」を聴いたことがあっても、「影のない女」までは中々手が届かない人が多いのではないでしょうか。ましてや、中期の隠れた迷作「ヨーゼフ伝説」に至っては、そんな作品あったの? くらいにしか認識されておりません。モーツァルトの「魔笛」を意識して書かれた「影のない女」は、魔界と人間界を行き来して織りなされるファンタジー色溢れる作品で、当然オーケストラの書法も凝ったものとなっていて、壮麗さと透明さを併せ持つ素晴らしい響きに満ちています。かたや「ヨーゼフ伝説」は、あのディアギレフの依頼によって書かれた1時間ほどのバレエ音楽。シュトラウスはその中から3分の1ほどの曲を新たに汲み上げ、この魅力的な作品へと昇華させました。これらを演奏するのはNAXOS期待の女性指揮者ジョアン・ファレッタです。「ばらの騎士」組曲では金管楽器の咆哮に若干の不満が感じられるものの、「影のない女」の厚みのある響き、それに相対するかのような「ヨーゼフ伝説」での室内楽的な透明感あふれる音色は言葉に尽くせないほどの満足感が得られます。
収録作曲家:
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パイジェッロ(1740-1816):
ピアノ協奏曲 第1番・第3番・第5番 [ニコロージ/カンパニア室内管/ピオヴァーノ]PAISIELLO, G.: Piano Concertos Nos. 1, 3 and 5 (Nicolosi, Campania Chamber Orchestra, Piovano)
■協奏曲
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.572065
CD価格:1,900円(税込)
オペラ作曲家による「歌うようなピアノ協奏曲」名手ニコロージの輝くような音で夢の世界へ1740年イタリアのタラントに生まれたパイジェッロは、もともと神学校で歌手として認められ、後に幕間劇を書き作曲家として名声をあげてからオペラの作曲に勤しみました。ナポリで一連の成功作を発表し、1776年にエカチェリーナ2世に招かれサンクトペテルブルクの宮廷に赴き8年間を過ごします。この間にあの「セビーリャの理髪師」を作曲し一世を風靡したのですが、パイジェッロが没した年に、同じ題材でロッシーニが書いたオペラの方が人気が出てしまい、以降彼の作品のほとんどは忘れ去られてしまったのです。このピアノ協奏曲はモーツァルトを意識して書かれたとされますが、どちらかというと自らの技巧の誇示のためでなく、後援者である貴族たちのために書かれたもののようですが、随所に現れる卓越したピアノの書法と類い稀なる美しいメロディはこれらの作品の存在価値を否が応でも高めてくれています。
収録作曲家:
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ルエダ(1961-):
ピアノ作品集 [スカルラン]RUEDA, J.: Piano Music (Sukarlan) - Piano Sonatas Nos. 1, 2 / 24 Interludes / Invenciones (excerpts) / Mephisto
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.572075
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:490円(税込)精緻さと流麗さと攻撃的な音、それらが全て味わえる現代ピアノ曲の極地現代スペインで最も精力的にピアノ曲を作っているのは、このヘスース・ルエダではないでしょうか? とはいえ、彼のピアノ曲はまだまだ録音されることがほとんどありません。そうです! ここに収録された作品を聴いてみてください。例えばあのラヴェルと同名の「水の戯れ」はいかがでしょう。ラヴェルでは七色の色彩を放っていた水が、このルエダの作品では、まるで体中に浴びせかけられるようなな直截的な音楽が楽しめます。インヴェンションでの落ち着かない動きは、まるで小動物を見ているかのよう。全てに広範囲な技巧と絶妙なペダリングを求められる演奏困難な作品ばかりですが、その効果は存分にあらわれています。これはスゴイ。
収録作曲家:
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フバイ(1858-1937):
ヴァイオリン協奏曲 第1番・第2番他 [ハンスリップ/ボーンマス響/モグレリア]HUBAY, J.: Violin Concertos Nos. 1 and 2 / Scenes de la Csarda Nos. 3 and 4 (Hanslip, Bournemouth Symphony, Mogrelia)
■協奏曲
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.572078
CD価格:1,900円(税込)
聴き終えた後、耳に残るのはハンガリーの風、美麗ヴァイオリニスト、クロエが奏でる情熱の歌ハンガリー生まれと言っても、実はユダヤ系ドイツ人であるフバイ(本名はオイゲン・フーバー)。フランス語圏で生活していた二十歳の頃から、好んで「マジャル風」の姓名を名乗るようになったそうで、すっかりハンガリーの作曲家として定着しています。ヨアヒムに教えを受けた名ヴァイオリニストとして活躍し、ヴュータンと親交を結ぶ他に、演奏活動ではチェリスト、ダヴィッド・ポッパーと室内楽演奏のパートナーを組んでいました。第1番の協奏曲は1884年に作曲され、ヨアヒムに捧げられています。名手カール・フレッシュも絶賛した情熱的な作品です。第2番は1900年前後の作品で、輝かしい行進曲調の主題で始まります。ヴァイオリンのメロディは一層情熱的になり、美しいラルゲットを経て、喜ばしい終楽章を迎えます。
収録作曲家:
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シンディング(1856-1941):
ヴァイオリンとピアノのための作品集 第1集 [クラッゲルード/ハドラン]SINDING, C.: Violin and Piano Music, Vol. 1 (Kraggerud, Hadland)
■室内楽
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.572254
CD価格:1,900円(税込)
重厚な交響曲とはまた違った陰影のある表情がステキ、北欧の香りに満たされた愛すべきシンディングの小品集2005年の雪深い10月のある日、オスロの古い図書館にて、シンディングの宝石のような小品集を録音することが決まりました。グリーグに比肩するほどの素晴らしい作曲家のはずなのに、留学先のドイツでナチスに協力したため、祖国ノルウェーからは「反逆者」の烙印を押されてしまったシンディング。確かに彼の交響曲はドイツ系の香りがしますが、このヴァイオリンの小品集はノスタルジックでセンチメンタル。まさに北欧の香りがそこかしこに漂っています。わずか数百グラムの古いヴァイオリンとヨハン・スヴェンセンが愛用した古いグランドピアノを使って演奏されたこれらの作品の何と味わい深いこと! ヴァイオリン協奏曲(8.557266)で説得力たっぷりの演奏を披露した若き名手クラッゲルードの冴え渡る技巧と甘やかな表現力はここでも光り輝いています。
収録作曲家:
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期待の新進演奏家シリーズ
イリーナ・クリコヴァ (ギター) [クリコヴァ]Guitar Recital: Kulikova, Irina - PONCE, M. / TANSMAN, A. / BROUWER, L. / JOSE, A.
■器楽曲(ギター)
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.572390
CD価格:1,900円(税込)
毎年星の数ほど表れる期待の新人たち、その中でも彼女は確実に生き残りそう2008年のアレッサンドリアのミケーレ・ピッタルガ国際ギターコンクールで優勝、その才能を全世界に認めさせた才媛、イリーナ・クリコーヴァのデビュー・アルバムです。ここに収録された作品は全て20世紀になって書かれたもの。古典的なフォルムを備えた曲からジャズ的要素満載の曲まで幅広い表現が求められています。曲の解釈、音色、そして表現力全てにおいて完璧。聴衆の心を捉えて離すことのない強烈な個性を備えた彼女のギターの魅力の片鱗が、この曲集から感じ取れることでしょう。例えば、ラジオ・フランス・ギターコンクールの委嘱作であるブローウェルの「ジャンゴ・ラインハルトの主題による変奏」は、ジャズ的な主題を敢えて古典的な舞曲として変化させたもの。まずは、こういうひねくれた作品に真っ向から挑む彼女の心意気を感じてみてください。
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アウリス・サッリネン(1935-):
交響曲 第6番「ニュージーランドの日記より」
チェロ協奏曲 Op.44 [グスタフソン/ノールショッピング響/ラシライネン]SALLINEN, A.: Symphony No. 6, "From a New Zealand Diary" / Cello Concerto, Op. 44 (Rasilainen)
■交響曲/管弦楽曲 ■協奏曲
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:999971-2
CD価格:2,608円(税込)
1935年、フィンランド生まれの作曲家サッリネン。北欧を代表する彼の作品は意外なほど多くリリースされているので、その気になれば色々と聴き比べができる、ある意味恵まれた作曲家でもあります(cpoからもすでに6枚のCDが出ていて、多くのファンを獲得するのに大いなる貢献をしています)。1947年に作曲されたチェロ協奏曲はバリバリの技巧を駆使した力強い音楽。バックのオーケストラも4本のホルンなどの金管楽器からハープ、チェレスタまで多彩な楽器を用いた豊かな音響が楽しめるスペクラキュラーなものとなっています。彼の交響曲の中で最も長大な第6番は「ニュージーランドの日記より」という副題を持ち、ニュージーランドを訪れた際の印象が盛り込まれた、思いのほか叙情的な部分も持つ聴き応えのある曲です。
収録作曲家: