ソロサバル(パブロ) Sorozabal, Pablo
生没年 | 1897-1988 | 国 | |
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辞書順 | 「ソ」 | NML作曲家番号 | 19653 |
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ソロサバル(1897-1988):
〈合唱作品集 第1集〉 [エンリケ・アスルサ(指揮)、ケア・ヴォーカル・アンサンブル]SOROZÁBAL, P.: Choral Works I (Kea Vocal Ensemble, Azurza)
発売日:2024年11月15日 NMLアルバム番号:IBS-92024
CD価格:2,475円(税込)
パブロ・ソロサバルは、バスク地方のドノスティア出身のスペインの作曲家。ライプツィヒとベルリンで学び、指揮者としても活躍し、作曲家としては20曲以上のサルスエラと合唱音楽の両方で成功を収めました。彼は、バスク地方の合唱運動に影響を受け、合唱団に数多くの作品を捧げました。またベルツォラリ(即興詩人)だった父親から受け継いだバスク語と民族音楽への愛が彼の音楽に大きな影響を与えています。 このアルバムには、ソロサバルの合唱作品を収録。どれも活力に満ちた魅力ある作品です。
収録作曲家:
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サルスエラを歌う [フアン・ディエゴ・フローレス(テノール)、グリエルモ・ガルシア・カルボ(指揮)、シンフォニア・ポル・エル・ペルー・ユース・オーケストラ]
発売日:2024年10月25日
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
スター歌手フローレスが自身のレーベルを始動。
注目の第一作は音楽的ルーツの一つサルスエラを母国のユース・オーケストラと熱演!サルスエラは「スペインのオペラ/オペレッタ」とも呼ばれる音楽劇で、バロック期からロマン派の時代に大きく発展しました。スペイン語で歌われるのが特徴で、初期には劇作家による文学作品を台本として王の宮殿で上演するべく作曲されましたが、19世紀後半になると民俗や庶民感情を取り込みながら発展して広い人気を博しました。その後、スペイン内戦による混乱や映画にとって代わられるなどして徐々に衰退しましたが、およそ15,000作品のサルスエラが書かれたと推定されており、今もプラシド・ドミンゴやホセ・カレーラスをはじめスペイン系のオペラ歌手が折に触れてサルスエラのアリアを歌っています。 このディスクに収録されているのは、その栄光の頂点を成す1884年初演の《El milagro de la virgen 聖母の奇跡》から、スペイン内戦が始まった1936年に発表された《La tabernera del puerto 港の居酒屋》までの作品です。フローレスによれば、ペルーとヨーロッパとの音楽交流及びペルーにおける西洋音楽受容と発展の歴史においてサルスエラが果たした役割は大きく、ペルー出身の歌手にとってそのアイデンティティの一部を成していることから自主レーベル第一弾にとりあげたとのこと。彼は「情熱と感情に満ちたこれらのロマンスは、スペイン人やラテン系アメリカ人のテノール歌手が母国語で歌うほぼ唯一の機会です」と語り、スペイン語圏以外ではあまり知られていないサルスエラに対する深い愛情を表明しています。 シンフォニア・ポル・エル・ペルー・ユース・オーケストラはペルーの教育センターから集まった150名以上の若い音楽家で構成され、フローレスとは、2017年にナショナル・スタジアムで行われた洪水の被害者支援コンサート、2018年の楽団7周年を祝うコンサート、2019年には首都リマで開催された「セレナータ・アル・ペルー」コンサートなどで共演しています。このアルバムではスペイン出身でイヴァン・フィッシャーのアシスタントを務め、200以上のオペラの上演実績を持つグリエルモ・ガルシア・カルボの指揮で精彩に富んだ演奏を披露しています。 デジパック仕様でオールカラー112ページのブックレットには解説と歌詞(スペイン語)及びその英訳に加え、写真も多数掲載しています。 -
サイミール
オペラ・アリア集
プッチーニ、レオンカヴァッロ、ジョルダーノ、ワーグナー 他 [サイミール・ピルグ、アントニーノ・フォリアーニ、バレンシア州立管弦楽団]発売日:2024年10月25日
CD価格:2,250円(税込)
OPUS ARTEより花形テノール、
サイミール・ピルグのオペラ・アリア集 第2弾登場!輝かしくリリカルな声質と歌唱力、端正な舞台姿から、今や世界中の歌劇場から引っぱりだこのアルバニア出身の花形テノール、サイミール・ピルグ。新国立劇場で2018年に《愛の妙薬》のネモリーノ役、2019年に《ウェルテル》の題名役を演じて大好評を博し、日本でもすっかりお馴染みの歌手となりました。 2016年にOPUS ARTEからリリースしたデビュー・アルバム「イル・ミオ・カント(我が歌)」から8年の時を経て、モーツァルトに始まり、ロッシーニ、ベッリーニのベルカント・オペラ、そしてヴェルディやプッチーニと、よりドラマティックな役柄へとレパートリーを広げて来たピルグが放つ、待望のオペラ・アリア集。 -
AMETSETAN
バスク地方の歌曲集 [ミレン・ウルビエタ=ベガ(ソプラノ)/ルベン・フェルナンデス・アギーレ(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Urbieta-Vega, Miren - GURIDI, J. / ISASI, A. / LAVILLA, F. / SOROZÁBAL, P. (Ametsetan)
発売日:2020年02月07日 NMLアルバム番号:IBS-172018
CD価格:2,250円(税込)
19世紀後半、1876年のカルリスタ戦争の後、バスク地方はイベリア屈指の重工業地帯として輝かしい経済成長を遂げ、芸術や音楽文化が花開きましたが、それに伴い、地方からの移民も増加。伝統的なバスク社会が独自の言語や文化の消滅の危機にさらされ、ナショナリズム運動へと繋がっていく激動の時代がありました。そんな時期にビルバオで活躍したイサシやブルジョワのエリート一家に生まれたグリーディの「10のバスクの旋律」などは、まさに誇り高きバスク人の精神性を表しています。 一方、ソロサバルは農民一家の出身で、サン・セバスチャンのカジノや映画館やカフェで働き、そこで親しんだ都会の民謡や流行し始めたジャズを取り入れた人。1920年代のドイツにも滞在した経験を持ち、ハイネの詩に曲を付けた「7つの歌」は、それぞれの地域の文化が入り混じった作風になっています。 近年、美味しい料理などで日本でも注目されているバスク地方の、音楽の歴史が感じられる、味わい深い歌曲がお楽しみ頂ける1枚です。