グリーディ(ヘスス) Guridi, Jesus
生没年 | 1886-1961 | 国 | スペイン |
---|---|---|---|
辞書順 | 「ク」 | NML作曲家番号 | 24816 |
-
グリーディ(1886-1961):
歌劇《ミレンチュ》 [ウナイ・ウレチョ(指揮)、ビルバオ交響楽団、ビルバオ合唱協会]GURIDI, J.: Mirentxu [Opera] (Goikoetxea, Artaza, Munguía, Bilbao Choral Society, Bilbao Symphony, Urrecho)
発売日:2025年04月11日
NMLアルバム番号:IBS-172024
CD 2枚組価格:2,850円(税込)
この歌劇《ミレンチュ》は、バスクの自然と風景を背景に、製粉所の娘ミレンチュと、孤児のレイムンド、そしてミレンチュの親友プレセンの心情が描かれた2幕の作品。 レイムンドとプレセンは互いに愛し合っていますが、レイムンドはミレンチュにも慕われており、感謝の気持ちからミレンチュに恋しているふりをします。プレセンは嫉妬に苦しみながらも、レイムンドを赦そうとし、この三角関係はミレンチュの病と死で幕を閉じます。この作品は一定の人気を得て、上演が行われ、部分的な録音もされてきましたが、全曲録音はこれが初とのことです。 この録音は、ビルバオ合唱協会が推進する舞台作品の出版プロジェクトの一環であり、2021年に録音されたシャルル・コランの《マイテナ》(IBS152021)、2022年のサントス・インチャウスティの《リーデ・タ・イクシドール》(IBS82022)に続くものです。
収録作曲家:
-
グリーディ(1886-1961):
弦楽四重奏曲 第1番&第2番 [ブレトン弦楽四重奏団]GURIDI, J.: String Quartets (Complete) (Breton String Quartet)
■室内楽
発売日:2013年07月24日
NMLアルバム番号:8.573036
CD価格:1,900円(税込)
バスク地方のビトリア=ガスティスに生まれ、マドリードで学んだ後、フランスに留学。あのサティも学んだパリのスコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディに師事し、更にベルギーのブリュッセルに留学。帰国してからはバスク地方で音楽活動を行い、オペラや管弦楽曲、そしてこの2つの弦楽四重奏曲などを作曲します。また忘れてはならないのがサルスエラ(スペインのオペラの一種)で、NAXOSにもそれはそれは楽しいサルスエラ「農場」(8.557632)の録音があり、マニアをうならせていることでも知られています。 そんなグリーディ(1886-1961)の弦楽四重奏曲は、賑々しいサルスエラとは雰囲気を異にする厳格で静かな音楽です。洗練されたメロディと哲学的とも言える深い音楽性の中に、仄かに漂うラテンの血の滾り。
収録作曲家:
-
近現代のサクソフォン四重奏曲集
ニン、グリーディ、グラナドス、イバロンド、トルドラ [ガマン・アンサンブル]Chamber Music (Saxophone) - GRANADOS, E. / GURIDI, J. / IBARRONDO, F. / NIN, J. / TOLDRÀ, E. (Gaman Ensemble)
発売日:2025年02月14日
NMLアルバム番号:IBS-182024
CD価格:2,475円(税込)
新進気鋭のサクソフォン四重奏団「ガマン・アンサンブル」。このアルバムでは過去1世紀にわたるスペインとフランスの文化的な結びつきとその音楽的影響を描いています。収録されているのは、バスク、アンダルシア、カタルーニャといった地域の出身でパリでの活動経験を持つ5人の作曲家の作品。アンサンブルのメンバーも全員がパリで学び、同地の文化に深い関心を寄せており、深い共感に溢れた演奏を聴かせます。 彼らは、トルドラの「海の景色」の他、ニンとグリーディの曲を自らサクソフォン四重奏用に編曲したバージョンや、グラナドスの舞曲をアレンジして演奏。イバロンドの Il dolore はガマン・アンサンブルによる委嘱作品で、これが初録音です。
-
AMETSETAN
バスク地方の歌曲集 [ミレン・ウルビエタ=ベガ(ソプラノ)/ルベン・フェルナンデス・アギーレ(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Urbieta-Vega, Miren - GURIDI, J. / ISASI, A. / LAVILLA, F. / SOROZÁBAL, P. (Ametsetan)
発売日:2020年02月07日
NMLアルバム番号:IBS-172018
CD価格:2,475円(税込)
19世紀後半、1876年のカルリスタ戦争の後、バスク地方はイベリア屈指の重工業地帯として輝かしい経済成長を遂げ、芸術や音楽文化が花開きましたが、それに伴い、地方からの移民も増加。伝統的なバスク社会が独自の言語や文化の消滅の危機にさらされ、ナショナリズム運動へと繋がっていく激動の時代がありました。そんな時期にビルバオで活躍したイサシやブルジョワのエリート一家に生まれたグリーディの「10のバスクの旋律」などは、まさに誇り高きバスク人の精神性を表しています。 一方、ソロサバルは農民一家の出身で、サン・セバスチャンのカジノや映画館やカフェで働き、そこで親しんだ都会の民謡や流行し始めたジャズを取り入れた人。1920年代のドイツにも滞在した経験を持ち、ハイネの詩に曲を付けた「7つの歌」は、それぞれの地域の文化が入り混じった作風になっています。 近年、美味しい料理などで日本でも注目されているバスク地方の、音楽の歴史が感じられる、味わい深い歌曲がお楽しみ頂ける1枚です。