ノーラ(ジョヴァンニ・ドメニコ・ダ) Nola, Giovanni Domenico da
生没年 | 1515-1592 | 国 | イタリア |
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辞書順 | 「ノ」 | NML作曲家番号 | 22438 |
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地中海諸国、
中世からルネサンス音楽のグロテスク趣味 [カルレス・マグラネル、カペリャ・デ・ミニストレルス]発売日:2023年01月27日
CD価格:2,475円(税込)
なんと魅力的な「醜さ」!
精彩豊かにルネサンス期を呼びさます歌と古楽器の響き音楽は長い間、美しい響きと調和こそ理想とされてきた芸術領域。かつて文学学者フィリップ・トムソンは自著『グロテスク』(1972)で、よほど拡大解釈しない限り「グロテスクという概念があてはまりそうな音楽作品は一切見いだせない」と言明したそうですが、半世紀の後その主張にアルバム1枚をかけて圧巻の雄弁さをもって反駁したのが、スペイン東部バレンシア地方に拠点を置く古楽集団カペリャ・デ・ミニストレルス。中世末期からルネサンス末期にかけての膨大な現存作品から18の事例をあげ、美術や文学などと全く同じように、音楽もまたその本来の魅力を全く手放さずに劇場的・文学的な醜悪さを体現できることを、驚くほど起伏に富んだ演奏実践を通じて例証してみせました。 詩句や音使いに潜む時としてユーモラスな醜さの側面を、ある時は卓越した演奏を通じ、またある時はラジオドラマさながらの演劇性豊かな解釈で伝えるその巧みさは、さながら千変万化の表情描写で人間心理の闇を暴き出しつつも鑑賞者を魅了せずにはおかない、盛期ルネサンスの画家たちの至芸のよう。スペインのエンサラーダやイタリアのヴィラネスカ、マドリガーレ・コメディアなど、美だけでなく荒唐無稽を描出できてこその曲種の数々を、技量充分の感性豊かな歌唱と古楽器演奏で味わい尽くせます。 音の輪郭をよく伝えるCdMレーベルならではのエンジニアリングも絶妙。「グロテスク」の語源や意味変遷にも迫った解説文(バレンシア=カタルーニャ語/英西仏語訳付)も読みごたえがあります。 -
クルムホルン合奏による
ルネサンスの響き [シンタグマ・アミーチ]Chamber Music - SUSATO, T. / ALAMIRE, P. / ISAAC, H. / SENFL, L. (Krummhorn, cromorne, storto, tournebout) (Syntagma, Amici, Stilz)
発売日:2020年03月27日
CD価格:1,425円(税込)
ルネサンス期に一世を風靡したクルムホルン(ドイツ語/イタリアではストルト、フランスでは主に低音域のものをトゥルヌブー)は、Jの文字のように曲がった形をした2枚リードの木管楽器。大きな音がしたため、野外での舞曲の演奏などに適していました。 このクルムホルンと、やはり2枚リードの楽器ボンバルド(ショーム)、そしてリコーダーを操るアンサンブル、シンタグマ・アミーチによるアルバム。ゲストを加えて最大8本ものクルムホルンなどが鳴り響き(レーベル主宰者で音楽学者でもあるジェローム・ルジュヌまでクルムホルン奏者として参加しています)、スザート編纂のダンスリー(舞曲集)を始めとしたルネサンスの小品を多数収めた、たいへん楽しいRicercarきっての大ヒットアルバムです。