バンキエーリ(アドリアーノ) Banchieri, Adriano

生没年 1568-1634
辞書順 NML作曲家番号 25963
  • 商品番号:A562

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    発売日:2024年03月22日

    CD価格:2,775円(税込)

    選曲絶妙。イタリア初期バロック宗教音楽の生々しさを高雅に捉えたモテット集17世紀初頭、モンテヴェルディやカッチーニ等と同時代の北イタリア各地で活躍した作曲家たちの教会音楽を、3人の歌手と3人の通奏低音奏者のさまざまな組み合わせで変幻自在に聴かせてゆくアルバム。 複数声部の絡み合いを大前提としたルネサンス・ポリフォニー教会音楽から、独唱パートの存在感を強く際立たせたバロック的コンチェルタート様式が生まれ、そこからオペラという独唱ありきの新しい舞台芸術が誕生したのが1600年前後で、ここではその10年ほど後、通奏低音に支えられた独唱パートを幾つか重唱させる小編成の新しい教会音楽(モテット)が定着しつつあった頃の作品を中心にプログラムが編まれています。 モンテヴェルディを例外として大半は滅多にとりあげられない作曲家ばかりと思いきや、はっとするほど官能的な旋律美やきわめて大胆な転調あり、語りのような独唱もあればルネサンス語法の新解釈のような興味深い展開もあり、トラックごとに新鮮な驚きが詰まったアルバムの充実度は本場イタリアにおける古楽研究と演奏実践の緊密な連携、経験値の集積を強く印象づけます。 「初期バロックは教会の内と外の音楽が互いに驚くほど近かった」とライナーノートに解説されている通り、まさに世俗のマドリガーレと聴き違えるほどの内容は、聖書の中でもとりわけ煽情的・官能的な描写が相次ぐ『雅歌』から歌詞をとった作品ばかりを集めているからこその特色と言えるでしょう。 その聖俗の近似性を際立たせるべく、たとえば当時オペラの名場面を彩った共鳴弦付き擦弦楽器リローネを使ったり、モンテヴェルディ『聖母マリアの夕べの祈り』からの一章はあえてリュートソングのように撥弦楽器一つの伴奏に絞って聴かせるなど、演奏編成に工夫が凝らされている点も注目です。

  • 商品番号:CDM2254

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    地中海諸国、
    中世からルネサンス音楽のグロテスク趣味
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    [カルレス・マグラネル、カペリャ・デ・ミニストレルス]

    発売日:2023年01月27日

    CD価格:2,475円(税込)

    なんと魅力的な「醜さ」!
    精彩豊かにルネサンス期を呼びさます歌と古楽器の響き
    音楽は長い間、美しい響きと調和こそ理想とされてきた芸術領域。かつて文学学者フィリップ・トムソンは自著『グロテスク』(1972)で、よほど拡大解釈しない限り「グロテスクという概念があてはまりそうな音楽作品は一切見いだせない」と言明したそうですが、半世紀の後その主張にアルバム1枚をかけて圧巻の雄弁さをもって反駁したのが、スペイン東部バレンシア地方に拠点を置く古楽集団カペリャ・デ・ミニストレルス。中世末期からルネサンス末期にかけての膨大な現存作品から18の事例をあげ、美術や文学などと全く同じように、音楽もまたその本来の魅力を全く手放さずに劇場的・文学的な醜悪さを体現できることを、驚くほど起伏に富んだ演奏実践を通じて例証してみせました。 詩句や音使いに潜む時としてユーモラスな醜さの側面を、ある時は卓越した演奏を通じ、またある時はラジオドラマさながらの演劇性豊かな解釈で伝えるその巧みさは、さながら千変万化の表情描写で人間心理の闇を暴き出しつつも鑑賞者を魅了せずにはおかない、盛期ルネサンスの画家たちの至芸のよう。スペインのエンサラーダやイタリアのヴィラネスカ、マドリガーレ・コメディアなど、美だけでなく荒唐無稽を描出できてこその曲種の数々を、技量充分の感性豊かな歌唱と古楽器演奏で味わい尽くせます。 音の輪郭をよく伝えるCdMレーベルならではのエンジニアリングも絶妙。「グロテスク」の語源や意味変遷にも迫った解説文(バレンシア=カタルーニャ語/英西仏語訳付)も読みごたえがあります。

  • 商品番号:A121

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    リガッティ(1613頃-1648)
    聖母マリアの晩課 詳細ページ
    [マッシモ・ロンバルディ、イ・ディズィンヴォルティ、ウトファソル・アンサンブル]

    RIGATTI, G.A.: Vespro Della Beata Vergine (Lombardi, UtFaSol Ensemble)

    発売日:2021年04月23日 NMLアルバム番号:A121

    CD価格:1,425円(税込)

    17世紀ヴェネツィアの早世の才人、多声織りなす親密な晩課の世界モンテヴェルディがヴェネツィアに来て以降のマドリガーレに見られる独唱主体の多声様式(コンチェルタンテ様式)は、続く世代の華やかなヴェネツィア楽派の栄光を予告するものでした。彼の愛弟子でオペラの大家として名を馳せたカヴァッリが有名ですが、その陰では高い実力を持ちながら今や名が埋もれてしまった、無数の作曲家たちの活躍もありました。 本盤でとりあげられているリガッティもまさにそうした知られざる天才の一人。イタリア新世代の古楽器奏者たちが集うアンサンブルによってここに取り上げられている『晩課』のプログラムは、三十代半ばで早世したリガッティの曲集から作品を選び、単旋律聖歌を交えながらバロック期のヴェネツィアにおける夕暮れ時の礼拝の再現を試みたもの。独唱ないし数パートからなる重唱に木管コルネットの独奏やサックバット(トロンボーン)の響きが豊かな味わいを添える詩篇唱の数々は、少数精鋭の演奏陣でこそ映える凝縮されたイタリア初期バロック音楽の魅力が詰まっています。 磨き抜かれた演奏のクオリティを、イタリア古楽の録音に確かな実績をもつ技師ジュゼッペ・マレットのエンジニアリングが的確に捉えた秀逸な1枚です。