カウエル(ヘンリー) Cowell, Henry
生没年 | 1897-1965 | 国 | アメリカ |
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辞書順 | 「カ」 | NML作曲家番号 | 18432 |
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発売日:2018年07月20日
CD価格:2,240円(税込)
ジョン・ケージ、ルー・ハリソン、ジョージ・ガーシュウィンの師として知られるアメリカの作曲家ヘンリー・カウエル。アイルランド系の出自であるため、自作にはアイルランド民謡も積極的に素材として用い、魅力的で色彩豊かな作品を作り上げるとともに、1920年代から実験的な試みを積極的に行い、トーン・クラスターを用いたり、ピアノの弦を直接はじいて音を出すなど、前衛的な奏法を次々と考案しました。自然音や新しい楽器も好み、多くの作品に取り入れています。カウエルは1900年代前半のアメリカにおける“最もアヴァンギャルドな作曲家”として位置づけられ、そのパイオニア精神はケージら弟子たちにも強い影響を与えました。 このアルバムでは「The Tides of Manaunaun マノノーンの潮流」を含む、斬新な響きが横溢するピアノとオーケストラのための作品を楽しむことができます。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年1月号)★-
AMERICASCAPES - アメリカの眺望
レフラー、ラッグルズ、カウエル、ハンソン [デルフィーヌ・デュピュイ(ヴィオラ・ダモーレ)/バスク国立管弦楽団/ロバート・トレヴィーノ(指揮)]Orchestral Music (American) - LOEFFLER, C.M. / RUGGLES, C. / COWELL, H. / HANSON, H. (Americascapes) (Dupuy,Basque National Orchestra, R. Trevino)
発売日:2021年10月08日 NMLアルバム番号:ODE1396-2
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,750円(税込)
ロバート・トレヴィーノとバスク国立管弦楽団による2枚目のアルバムは、19世紀から20世紀にかけて活躍した4人のアメリカ人作曲家の作品集。 アメリカ生まれのトレヴィーノはこのCDの原盤解説(英語)の中で「ガーシュウィン、コープランド、バーンスタインだけがアメリカ音楽ではない」「多様な文化的背景を持った個人が相互に感化し、影響し、結びつきながら大きな理想を追求してゆくことがアメリカ的」と語り、作風の異なる4人の作曲家を通して、見過ごされがちなアメリカ音楽の側面を伝えます。 チャールズ・マーティン・レフラーはベルリンに生まれ、欧州を転々とした後に1882年に渡米し、ボストン交響楽団のヴァイオリン奏者としても活躍しました。「アルザスの作曲家」と自称し、その作風はフランス印象派の流れを感じさせます。メーテルリンクの人形芝居に想を得た「ティンタジールの死」は26分ほどの堂々たる交響詩で、レフラーが好んだヴィオラ・ダモーレが活躍します。評論家のティム・ペイジはこの作品を「リムスキー=コルサコフの『シェエラザード』をフォーレがオーケストレーションし直したものと思えばイメージがつかめるだろう」と評しています。 「無調の人」として知られるカール・ラッグルズは、生前は作曲よりも絵を描くことを好んだというエピソードがあります。残された音楽作品は極端に少ないながら、その厳格で突き詰めた作曲技法は近年再評価されています。「エヴォケーション」は4楽章で10分ほどの曲。ラッグルズの特徴である緻密な管弦楽法が示されています。 3人目は保守的な新ロマン主義音楽の作曲家ハワード・ハンソン。「夜明け前」は彼の若き日の作品で、今回が世界初録音となります。7分弱の短い曲ですが、リヒャルト・シュトラウスを思わせる壮大な響きで雄大な自然が感じさせます。 ヘンリー・カウエルはトーン・クラスターなど実験音楽で知られる人。その先進的な作風は後続世代に大きな影響を与えました。演奏時間20分ほどの「オーケストラのための変奏曲」は後期の作品。実験的な要素は影をひそめているものの、サックスの美しい響きや、ピアノやパーカッションの活躍など、次々と変化する情景が見事です。
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Episodi [アダストラ・ピアノ三重奏団]
Chamber Music (Piano Trios) - VASKS, P. / COWELL, H. / SHCHEDRIN, R.K. / SCHOENFIELD, P. (Episodi) (Adastra Piano Trio)
発売日:2017年05月26日 NMLアルバム番号:CDAccordACD231
CD価格:2,325円(税込)
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トッカータ
ハープシコードのための近代アメリカ音楽集 [ヴィニクール]Harpsichord Recital: Vinikour, Jory - POWELL, M. / COWELL, H. / ROREM, N. / ADLER, S. (Toccatas: Modern American Music for Harpsichord)
■器楽曲(ハープシコード)
発売日:2014年02月19日 NMLアルバム番号:DSL-92174
CD+Blu-ray Audio価格:2,085円(税込)
Sono Luminusレーベルの名ハープシコード奏者、ヴィニクールをフィーチャーした興味深い1枚です。バッハやラモー、クープランなどのバロックの作曲家に愛されたハープシコードですが、古典派からロマン派の時代は、ピアノの勢いに押されて活躍の場を失っていました。しかし20世紀の初めになると、この楽器に魅せられたポーランドの奏者ワンダ・ランドフスカによって近代ハープシコードが生まれ、新たな楽器としての可能性が広がることになります。ファリャやプーランクを始めとした新しい作品も書かれ、人々はこの楽器の音色に着目しました。 このアルバムはヴィニクールが作曲家の友人たちに曲を委嘱した新作も含め、魅力的で斬新な作品が並んでいます。ミニマル的な音楽、驚くほどロマンティックな音楽など様々な表情をお楽しみいただけます。この先鋭的な音色を存分に捉えた高音質Blu-ray盤も同梱されています。ハープシコードの音色はこのメディアの特質を見事に具現化しています。