ゼムツォフ(エフゲニー) Zemtsov, Yevgeni
生没年 | 1940-2016 | 国 | |
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辞書順 | 「セ」 | NML作曲家番号 | 391981 |
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ゼムツォフ(1940-):
器楽曲と室内楽曲集 [ダニエル・ローランド(ヴァイオリン)/ダヴィッド・ゼムツォフ(ヴァイオリン)/アンナ・フェドロヴァ(ピアノ)/ビョルン・レーマン(ピアノ)/エカテリーナ・レヴェンタール(ソプラノ)/ユトレヒト弦楽四重奏団]ZEMTSOV, Y.: Violin Sonata No. 1 / 5 Japanese Poems / 3 Inventions / String Quartet (Levental, Rowland, D. Zemtsov, Utrecht String Quartet)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:TOCC0564
CD価格:1,950円(税込)
ロシアの作曲家イェフゲニー・ゼムツォフ。4歳の年に戦争で父を失い家庭は貧困状態にあったものの、ヴァイオリンのレッスンを受け始めた彼はすぐに才能を発揮、タンボフの音楽大学に入学を果たしました。しかし、練習のし過ぎで左手を痛め、作曲に転向。数年後にはモスクワ音楽院に入学し研鑽を積みます。 彼は学生時代から多数の作品を書きあげており、今回のアルバムにもこの頃に書かれたチャイコフスキーとプロコフィエフの影響を受けたヴァイオリン作品や、弦楽四重奏曲、ピアノ曲などが含まれています。 また、1980年代には日本や中国の詩に興味を抱き、松尾芭蕉と大島蓼太の詩を用いた神秘的な「5つの日本の詩」が生まれました。 2004年作曲の「オーネマス」はクラスターが印象的な無調作品です。そして近年はタンゴの魅力に開眼したというゼムツォフ、彼の編曲による2つのピアソラ作品も聴きどころです。 ヴァイオリン・ソナタで見事な演奏を聴かせるダヴィッド(ドミトリーから改名)と、ユトレヒト弦楽四重奏団で活躍するミハイルは2人とも作曲家の子息。父譲りの音楽性を存分に聴かせます。