ダンブリュイ(オノール) D'Ambruys, Honore
| 生没年 | 1660頃-1702頃 | 国 | |
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| 辞書順 | 「タ」 | NML作曲家番号 | 215816 |
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心と理性
ブルボン最盛期のフランス音楽と女性
クレランボー(1676-1749)
ラルエット(1651-1728)他:
ミゼレーレとエール・ド・クール [ラ・ネレイード]Vocal Music (French) - CAMUS, S.L. / CHABANCEAU DE LA BARRE, J. / CLÉRAMBAULT, L.-N. / DU PARC / LALLOUETTE, J.F. (Le Cœur et la Raison) (La Néréide)
発売日:2025年09月19日
NMLアルバム番号:ALPHA1169CD価格:3,075円(税込、送料無料)
絶対君主政のフランスをしなやかに生きた女性たちの声ヨーロッパの古楽シーン最前線で活躍する古楽系歌手3人を中心とする古楽アンサンブル、ラ・ネレイードによる、フランス17世紀のエール・ド・クール(宮廷歌曲)と教会音楽をバランスよく集めたアルバム。2つの「ミゼレーレ」を軸に、教会音楽ではオルガン、エール・ド・クールではテオルボやリュートとガンバが加わり、3人の歌をしなやかに彩ります。 エール・ド・クール群は全て太陽王ルイ14世の治世に書かれたもので、ここでは女声3声のユニゾンで歌われるのが特徴(エールは当時かなり柔軟な編成で演奏されており、この解釈も逸脱ではありません)。また1726年に有名な定期演奏会コンセール・スピリチュエルで初演された珍しい「ミゼレーレ」の作者ラルエットはルイ14世の王室音楽総監督リュリの門弟で、もう一つの比較的知られた「ミゼレーレ」の作者クレランボーはルイ14世存命中から頭角を現し、晩年の王が秘密結婚したマントノン夫人と運営したサン=シールの王立女学院でオルガニストを務めていました。 男性的な芸術様式が発達し、社会も何かと男権優位のように見えるバロック期のフランスで、女性たちが立場を制限されながらもいかに芸術の洗練に大きく関わっていたかを示す入念なプログラム。高音域の古楽歌唱3声の重なりはユニゾンでも和声部分でも実に霊妙で、昔日の祈りのひとときを追体験させてくれる忘れがたい1枚に仕上がっています。
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Zaytoun
バロック音楽とアラブ音楽の融合 [ハイサム・ハイダル]Vocal Recital (Tenor): Haidar, Haitham - BACH, J.S. / DARWISH, S. / MONTEVERDI, C. / PURCELL, H. (Zaytoun)
発売日:2025年08月29日
NMLアルバム番号:ATH23027CD価格:2,475円(税込)
テノール歌手ハイサム・ハイダルのソロ・デビュー・アルバム『Zaytoun オリーブ』は、バロック音楽とアラブ音楽を魅力的に融合しています。モンテヴェルディ、パーセル、バッハの曲と伝統的なアラブ歌曲を組み合わせ、アラブ風の装飾を施すことで異なる音楽文化を違和感なくつなげて描き出しています。 その中で、ジブラーン(1883-1931)の『預言者』からの詩の朗読とウードによる即興演奏はハイダル自身のルーツそのもの。レバノンの血をひきカナダで活躍するハイダルは、音楽と言語の多様性、抒情的な声、繊細な表現力で高く評価され、北米、ヨーロッパ、アジアで活躍中。参加した録音がグラミー賞にノミネートされる注目の新進テノールです。
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甘美な静寂
17世紀フランス宮廷の歌曲と舞曲 [フランソワ・ラザレヴィチ、ジュリー・ロゼ、リュシル・リシャルド、レ・ミュジシャン・ド・サン・ジュリアン]Chamber Music (17th Century) - ANGLEBERT, J.H. d' / BACILLY, B. de / CHABANCEAU DE LA BARRE, J. (Doux silence) (Le Musiciens de Saint-Julien)
発売日:2024年05月03日
NMLアルバム番号:ALPHA1035CD価格:3,075円(税込、送料無料)
フランス古楽界の本領発揮!
ラザレヴィチら豪華演奏陣が描く太陽王時代のフランスフランス17世紀のエール・ド・クール(宮廷歌曲)を中心に、当時のフランス文化を牽引したフランス王ルイ14世宮廷の舞曲を数多く盛り込んだプログラム。民俗音楽のバグパイプも巧みに奏でる古楽フルート奏者フランソワ・ラザレヴィチを中心に、フランスの最前線をゆく古楽のソリストたちが結集した、ALPHAレーベルならではの少数精鋭演奏陣が頼もしいアルバムです。 独唱のジュリー・ロゼは、バロックオペラの異才指揮者レオナルド・ガルシア・アラルコンのステージで名演を重ねてきた俊才、リュシル・リシャルドもピグマリオンやアンサンブル・コレスポンダンス、レザール・フロリサンなどフランス随一のグループでソリストとして活躍してきた名歌手で、徹底した歌詞のニュアンスへのこだわりに裏打ちされた細やかな歌唱が圧倒的な求心力で耳を惹きつけてやみません。 本盤最大の特徴と言ってもよい器楽編成の的確さと充実も特筆に値します。リュートひとつで伴奏されることも多いエール・ド・クールには、ここでは曲の内容に応じてヴィオール、トラヴェルソ(バロック・フルート)、ミュゼットなど旋律楽器も参入。さながら後代のフランス語カンタートやオペラにも通じるその色彩感もさることながら、クレマン・ジャヌカン・アンサンブルを支えてきた百戦錬磨のリュート奏者エリック・ベロック、ソロでの活躍も頼もしいヴィオール奏者リュシル・ブーランジェらがラザレヴィチならではの霊妙な吹奏と共に音楽の深みを堪能させてくれます。 舞曲のリズムへの圧倒的に自然な適性にも驚かされる、フランス古楽界の本領発揮と言ってよい新名盤です。
