バウルデヴェイン(ノエル) Bauldeweyn, Noel
生没年 | 1480- | 国 | |
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辞書順 | 「ハ」 | NML作曲家番号 | 149209 |
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王の愛
ヴェネツィアの初期活版印刷譜とルネサンスの声楽・器楽 [ドゥニ・レザン・ダドル、ドゥース・メモワール]L'AMOUR DE MOY (Doulce Mémoire, Dadre)
発売日:2023年10月20日 NMLアルバム番号:RIC457
CD価格:2,475円(税込)
ア・カペラだけではない!
多声音楽の発展をルネサンス楽器のスペシャリストたちとフランス中部の古都トゥールに拠点を置き、深い研究の成果と筋の通った企画を音楽性に満ちたパフォーマンスへ昇華させ、古楽シーンを賑わせてきたルネサンス音楽集団ドゥース・メモワール。今回は16世紀初頭のヴェネツィアで、多声音楽の普及と発展に大きな貢献をもたらしたオッタヴィアーノ・ペトルッチの業績に光を当て、その当時のポリフォニー音楽の粋を多角的かつ体感的に味わえるプログラムを組み上げました。 15世紀半ば過ぎにイタリア東部フォソンブローネで生まれたペトルッチは版画技法を学んだ後、1490年頃からヴェネツィア総督の後援を受けて印刷工房を持ち、活版印刷技術を楽譜出版に転用。『オデカトン』と題された一連の曲集などを通じ、ジョスカンやイザーク、ラ・リューなどフランドル楽派の洗練された声楽曲やスピナチーノ、ダルツァといった名匠たちのリュート音楽を続々出版、その普及に大きく貢献しました。多声楽曲の中には歌詞が添記されていないものも多く、それらが器楽独奏や合奏で演奏されていたことを窺わせます。 ドゥース・メモワールはシンプルな編成で歌われる「元歌」と、ペトルッチの楽譜や同時代の作曲家たちによるその編曲例を並べ、多声編曲や当時の楽器の音色の組み合わせを縦横無尽に楽しませながら、1500年前後のヨーロッパ多声音楽がどのような広がりを見せていたかを卓越した演奏で実感させてくれます。 ソロ活動でも注目されるビュンドゲンほか3人の歌手たちの瑞々しい歌の傍ら、さまざまな形状のルネサンス・リコーダーや大小のボンバルド(オーボエ普及以前のダブルリード管楽器)、ルネサンスハープやリュートなど多様な楽器を使いこなすプロフェッショナルたちの妙技も聴き逃がせません。 -
Inn Stetter Hut
世界一の富豪のための16世紀のヴィオール音楽集 Vol.2 [ジェイムズ・ギルクリスト(テノール)/リナロール・コンソート(ヴィオール・アンサンブル)]発売日:2023年02月17日
CD価格:2,100円(税込)
このアルバムのタイトルとなっている「世界一の富豪」とはドイツのアウクスブルクを拠点としたフッガー家の当主ヤーコプ・フッガー(1459-1525)のこと。フッガー家は15世紀から16世紀にかけて貿易や鉱山経営で巨大な富を築き、神聖ローマ帝国のメインバンク同然の地位に君臨、ヤーコプは貴族に叙せられました。芸術を庇護したので多くの芸術家が集まり、その宮廷で演奏された音楽はオーストリア国立図書館に大量の手稿譜の形で収蔵されています。 ここに録音されたのは当時のドイツ、フランドル、フランスで高い名声を得ていた作曲家たちによる作品で、当時の流行歌をヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)合奏用に編曲したもの。一部の曲にはテノールのジェイムズ・ギルクリストが参加して「元唄」を歌っています。当時の流行歌は各地の宮廷に同じものが流布していましたが、トラック1-4、6、13、14、16-20、24、29は当コレクションでしか見られない貴重な曲です。 「フッガー家の音楽」をめぐっては、コンソート・オヴ・ミュージックの1985年録音がドイツ・ハルモニア・ムンディにありましたが、当録音は新しいエディションを使っているとのことです。