トゥーマ(フランティシェク・イグナーツ・アントニン) Tůma, František Ignác Antonín
生没年 | 1704-1774 | 国 | |
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辞書順 | 「ト」 | NML作曲家番号 | 57977 |
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皇帝のためのの器楽曲集
帝都ウィーンの祝祭的なソナタ集 [Tubicinatores Gedanenses, Arcus adiuncti]MUSICA INSTRUMENTALIS IMPERIALIS - Festive Sonatas from Imperial Vienna (Tubicinatores Gedanenses, Arcus adiuncti, Hulisz)
発売日:2025年01月10日
NMLアルバム番号:555520-2
CD価格:2,775円(税込)
18世紀前半のハプスブルク帝国において、首都ウィーンは政治的に安定しており、絶対君主ヨーゼフ1世とカール6世は音楽のパトロンとして積極的で、美術や建築にも多額の支出を行い、ウィーンの貴族たちも音楽に惜しみなく投資をしました。特に宗教音楽においては、宮廷音楽家は重要な役割を果たし、ヨハン・ヨーゼフ・フックスとアントニオ・カルダーラが音楽監督として影響力を持ちました。 当時の宮廷では「ガラ・グランデ」と呼ばれる宗教音楽の演奏が定められており、演奏する際にはトランペットとティンパニが含まれることが必須とされていました(金管楽器なしの器楽ソナタは「ソナタ・オルディナリエ」として作曲され、時にトロンボーンやヴィオラが加わることもありました)。宮廷トランペット奏者に求められる技術的水準は非常に高く、特にトランペットは非常に高い音が求められました。 このアルバムには6人の作曲家の作品を収録。演奏するのは、グダニスク出身のトランペットとティンパニ奏者によるアンサンブル「Tubicinatores Gedanenses トゥビシナトーレス・ゲダネンセス」と弦楽アンサンブル「Arcus adiuncti アルクス・アディウンティ」。300年前のドナウ川沿いの首都を特徴づけた壮麗さを華麗に描き出すプログラムで、私たちを当時のウィーンへ導きます。 ボーナストラックとして添えられたのは、リガとポーランドで活躍したメーダーの歌劇の一部です。
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トゥーマ(1704-1774):
スターバト・マーテル
ビーバー(1644-1704):
レクイエム他 [プルートアンサンブル、ハトホル・コンソート]TŮMA, F.I.A.: Stabat Mater / BIBER, H.I.F. von: Requiem (Animam gementem cano)
発売日:2020年08月28日
NMLアルバム番号:RAM1914
CD価格:2,475円(税込)
トゥーマの新発見『スターバト・マーテル』世界初録音!18世紀ボヘミア前古典派の作曲家で、古典派への重要な橋渡しとして知られるトゥーマが残した5つの『スターバト・マーテル』のうちの一つ、マルニクス・デ・カートがバイエルン州オットーボイレンの修道院で発見した作品の世界初録音です。トゥーマの活動後期の作品とみられ、バロックの枠からは大きく進んだ和声でテキストの悲痛さをよく反映しており、テノールとバスのデュオで開始されるのもこのジャンルとしては珍しいと言えるでしょう。 アルバムはトゥーマの1世紀前のボヘミア、オーストリアの作品と組み合わされ、ビーバーの傑作『レクイエム』や器楽合奏曲と並べることで、トゥーマが継承した伝統と先鋭性どちらも感じ取ることの出来る構成となっています。デ・カートが主宰する合唱団「プルートアンサンブル」による美しく溶け合うハーモニーを堪能できるほか、器楽にはロミーナ・リシュカ率いる「ハトホル・コンソート」が参加し、しめやかな中にも各パートが波打つようなバランスが心地よいアンサンブルを聴かせます。 第2ヴァイオリンはバッハ・コレギウム・ジャパンなどでも活躍する、中丸まどかが担当。