レン(ジャン=マリー) Rens, Jean-Marie
生没年 | - | 国 | |
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辞書順 | 「レ」 | NML作曲家番号 | 303917 |
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ベリオ(1925-2003):
フォーク・ソング
レン(1955-):
11のフォーク・ソング [アルバーヌ・カレール、アンサンブル21]発売日:2024年03月22日
CD価格:2,775円(税込)
ウィーン生まれで現在はフランスを中心に活躍するメゾ・ソプラノ、アルバーヌ・カレールと、ベルギーを中心に活動するアンサンブル21による民謡集。 ベリオがキャシー・バーベリアンのために1964年に書き上げた『フォーク・ソング』は、古いレコードなどで聴いた各地の民謡を元に再作曲(recomposés)したもので、声楽と7人の器楽奏者という編成となっています。 一方ベルギーの作曲家ジャン=マリー・レンによる『ここかしこの11のフォーク・ソング』は、20年以上前に作曲した『フランデレン、フランスとワロンの7つの伝承歌』をアンサンブル21の求めに応じてベリオと同曲数、同様の編成に再構成したもの。 2つの曲集のインスピレーションの違いも興味深いところで、民謡が本来持つ素朴な味わいを愛着を持って生かすレンの作品に対し、ベリオは原曲の特色を生かしながらも、その内容に周辺事情を加味してデフォルメし、初演者バーベリアンの幅広い表現力を駆使した作品に仕上げています。原曲を同じくする「森の小さなナイチンゲール」には、それぞれの方向性が端的に表れているといえるでしょう。 カレールは特徴的な1曲1曲を安定した歌唱力と深みのある表情で歌い上げており、積極性の高い演奏でアクセントを添えるアンサンブル共々、このアルバムを聴きごたえのあるものにしています。ブックレットには歌詞とそのフランス語訳付。