ペジブル(ジェイムズ) Paisible, James
生没年 | 1656-1721 | 国 | |
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辞書順 | 「ヘ」 | NML作曲家番号 | 24785 |
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『女王のお気に入り』
~1700年前後の英国王室におけるアン女王のオーボエ楽団 [ラ・プティット・エキュリー]Chamber Music (17th Century) - FINGER, G. / PAISIBLE, J. / MORGAN, T. / PURCELL, H. (The Queen's Favourites) (La Petite Écurie)
発売日:2022年04月22日 NMLアルバム番号:A527
CD価格:2,475円(税込)
英国に根づいてゆくフランス式オーボエ音楽の味わいをそのままに!ヴィヴァルディやアルビノー二の協奏曲、バッハの教会カンタータなどで大々的な活躍の場があるため、比較的バロック音楽の世界でもなじみ深いオーボエ。しかしその歴史は弓奏弦楽器や鍵盤楽器ほど古くはなく、ショームやボンバルド属などに代わる本格的なオーボエがフランスで誕生したのはバロック後期、17世紀もかなり後になってからのこと。そして同国以外では英国が、1670年代からいち早くフランス風オーボエの導入が見られた地域でした。 フランスに亡命中チャールズ2世が同地の洗練された文化を吸収した後、王政復古で英国に返り咲いたことも大きかったようですが、その姪で英国王室最後のステュアート家出身者となったアン女王(1665-1714、在位1707-)は、王位継承前からフランス流オーボエ楽団を雇っていたほどこの楽器を愛した君主。本盤でCDデビューを飾るラ・プティット・エキュリーは彼女の時代に光を当て、「パーセル以降、ヘンデル以前」の英国におけるオーボエ音楽の魅力に迫ります。 彼らは当時のオーボエ楽団を構成した3種の管楽器と打楽器という編成で、フランス風組曲仕立てに書かれた英国の作曲家たちの室内楽を続々披露。コントラスト鮮やかな舞曲のリズムもさることながら、各楽器の伸びやかで味わい深い響きも聴きどころ。リコーダー作品で知られるペイジブルや近年密かに再評価が進むチェコ出身のフィンガーなどに交じり、歿後なお人気の衰えなかったパーセルの傑作選まで楽しめるのも嬉しい選曲です。