シャルヴェンカ(フィリップ) Scharwenka, Philipp
生没年 | 1847-1917 | 国 | ドイツ |
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辞書順 | 「シ」 | NML作曲家番号 | 171187 |
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フィリップ・シャルヴェンカ(1847-1917)
クサヴァー・シャルヴェンカ(1850-1924):
ヴァイオリンとピアノのための作品集 [キム・ヨラ、マッテオ・ウェーバー]SCHARWENKA, X. / SCHARWENKA, P.: Violin Sonatas (Yoerae Kim, M. Weber)
発売日:2025年05月02日
NMLアルバム番号:C3012
CD価格:1,800円(税込)
フィリップとクサヴァー・シャルヴェンカの兄弟は、プロイセンのサムテル(現在のポーランド、シャモトゥイ)で生まれ、ベルリンで本格的な音楽教育を受けました。兄のフィリップは作曲を中心に学んで音楽理論の教師となり、弟のクサヴァーはピアニストとして成功します。クサヴァーは1860年代にいくつかの室内楽作品を作曲しましたが、1870年代にコンサートピアニストとしての活動に専念するため作曲から離れ、その後ベルリンやニューヨークで主に教育者として活躍しました。 フィリップはピアノ曲や室内楽の作曲に重点を置き、ここに収録された「組曲ト短調」や、技巧的で独創的な構成が特徴の「ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ短調」など、数々の作品を生み出しました。このアルバムでは、キム・ヨラとマッテオ・ウェーバーが兄弟の音楽の特徴を鮮やかに描き出しています。 キム・ヨラは韓国出身のヴァイオリニスト。フランツ・リスト音楽アカデミーやマンハイム音楽大学で学び、バイエルン放送交響楽団の第1ヴァイオリン奏者やカッセル州立劇場のコンサートマスターを務めました。室内楽でも活躍し、複数のコンクールで受賞を果たし、2021年より、ラインラント=プファルツ州立フィルの第2コンサートマスターを務めています。 マッテオ・ウェーバーは2002年にドイツで生まれたピアニスト。11歳からピアノを学び、13歳でバッハ・コンクールに優勝しました。その後、パリ国際音楽祭やセザール・フランク国際コンクールなどで受賞を重ね、2019年にカールスルーエ音楽大学に進学。著名なピアニストのマスタークラスを受講し、奨学金を受けながら研鑽を積んでいます。
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シャルヴェンカ(1847-1917):
〈ピアノ作品集 第2集〉
フモレスケ、マズルカ、バガテル他 [ルイス・ピーパ]SCHARWENKA, P.: Piano Music, Vol. 2 (Pipa)
発売日:2025年05月16日
NMLアルバム番号:TOCC0586
CD価格:2,175円(税込)
ピアニスト、作曲家として知られるポーランド系ドイツ人作曲家フィリップ・シャルヴェンカ。彼の3歳違いの弟フランツ・クサヴァーも優れた音楽家でした。フィリップは、ベルリンの新音楽アカデミーで弟とともに音楽を学び、1874年にはコンサートで自作の序曲と交響曲を発表、当時ドイツの作曲家たちの最先端を行く存在として注目されましたが、華やかな作品を書いた弟に比べ、作風が保守的であったためか、その作品は死後ほどなくして忘れられてしまいました。 この第2集には彼の初期の作品を収録。ショパンやブラームスの影響を感じさせるフモレスケ(ユーモレスク)やマズルカ、ラプソディなどが含まれています。第1集と同じく、ルイス・ピーパによる演奏です。
収録作曲家:
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シャルヴェンカ(1847-1917):
〔室内楽作品集〕
ピアノ三重奏曲 第2番 Op.121
二重奏曲 Op.105
ヴィオラとピアノのためのソナタ Op.106
4つの演奏会用小品 Op.104 [ローラン・アルブレヒト・ブロイニンガー(ヴァイオリン) /リーズ・ベルトー(ヴィオラ)/オリヴァー・トリンドル(ピアノ)]SCHARWENKA, P.: Piano Trio, Op. 121 / Duo for Violin and Viola / Viola Sonata / 4 Concert Pieces (Breuninger, Berthaud, Triendl)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:C5391
CD価格:2,475円(税込)
ポーランド系、ドイツの作曲家フィリップ・シャルヴェンカは、3曲の交響曲の他、ヴァイオリン協奏曲や室内楽などを作曲していますが、同じく作曲家で世界的なピアニストしても活躍した弟フランツ・クサヴァーの影に隠れがちな存在でした。しかし近年、彼の作品が次々と見直され始めています。 フィリップは教師としても優れており、1881年に弟クサヴァーがベルリンとニューヨークに開校した「シャルヴェンカ音楽院」では楽理と作曲を指導し、偉大な指揮者オットー・クレンペラーやオスカー・フリートなどを輩出しています。また当時の指揮者、ニキシュやハンス・リヒターなどがフィリップの交響曲を演奏していました。 ここでは決して多くはない彼の作品の中から、ヴァイオリン、ヴィオラとピアノのための室内楽作品を収録。フィリップの妻マリアンヌは名ヴァイオリニストとして活躍していたこともあり、弦楽器の扱いが見事です。 ここでヴァイオリンを演奏するのは、1997年にエリザベート王妃国際コンクールで2位受賞の名手ブロイニンガー。ヴィオラは2005年ジュネーヴ国際コンクールでヒンデミット賞を受賞したベルトー。ピアノは世界的なドイツの奏者、トリンドルです。
収録作曲家:
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シャルヴェンカ(1847-1917):
〈ピアノ作品集 第1集〉
ロマンティックなエピソード集 Op.65
小さな額縁の音楽写真 Op.69
若い人に Op.71 [ルイス・ピーパ(ピアノ)]SCHARWENKA, P.: Piano Music, Vol. 1 - Tonbilder / Romantische Episoden / Für die Jügend (Pipa)
発売日:2020年02月07日
NMLアルバム番号:TOCC0521
CD価格:2,175円(税込)
ピアニスト、作曲家として知られるポーランド系ドイツ人作曲家フィリップ・シャルヴェンカの作品集。彼の3歳違いの弟フランツ・クサヴァーも優れた音楽家でした。フィリップは、ベルリンの新音楽アカデミーで弟とともに音楽を学び、1874年にはコンサートで自作の序曲と交響曲を発表、当時ドイツの作曲家たちの最先端を行く存在として注目されましたが、華やかな作風を用いた弟に比べ、作風が保守的であったためか、その作品は死後ほどなくして忘れられてしまいました。しかし、最近になって彼の作品が見直され始め、演奏の機会も増えてきています。 このアルバムで、ポルトガルのピアニスト、ルイス・ピーパが演奏するピアノ曲は、どれも中期の作品。シューマンやブラームスを思わせる内省的な雰囲気を持ちながらも、突然変拍子が挿入されたり、ユニークな和声進行があったりと印象派の響きに近づいているものがあり、とても魅力的です。
収録作曲家: