モレル(ジャック) Morel, Jacques
生没年 | 1680頃-1740頃 | 国 | フランス |
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辞書順 | 「モ」 | NML作曲家番号 | 131481 |
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ギラン(1680頃-1739以降):
4つのオルガン組曲
モレル(1680頃-1740頃):
ヴィオール作品集 [トマ・オスピタル、アンサンブル・サントノレ(サシャ・レーヴィ、ブリス・サイー他)]発売日:2025年05月09日
CD価格:2,775円(税込)
音量と音質の対比が浮き彫りにする、フランス・バロック器楽芸術の粋バッハやヘンデルと同世代のフランス人作曲家、ギランとモレル。前者はオルガン、後者はヴィオールの作品集がある以外は生涯を辿れる史料もほとんどありませんが、残された曲集には質の高い作品が多く含まれ、現代最前線をゆく古楽器奏者たちも様々なテーマのプログラムにそれらの曲を盛り込み、録音が存在する曲も少なくありません。 ここでは両者とも当時のフランスを代表する鍵盤音楽家の一人ルイ・マルシャンに曲集の献辞で言及しているという僅かな共通点に基づき、ギランのオルガン組曲4編の間にモレルのヴィオール曲を挿入。闊達な動きをみせるヴィオールの弦音をもう1つのヴィオール、クラヴサン、小オルガンからなる通奏低音陣が色彩感豊かに支え、親密かつ繊細な室内楽世界が織り上げられるモレル作品に対し、ギランの曲では礼拝堂空間全体に広がる堂々たる響きが聴かれ、大オルガンの存在感もひときわ強く感じられるのはまさにプログラム構成の妙。 来日公演の好評も相次ぐトマ・オスピタルはパリ聖ウスターシュ教会の専属オルガニストで、ルイ14世治世末期の設置当初の姿に修復されたヴェルサイユの楽器をよく鳴らし、300年前の音響空間を脈々と現代に伝えてくれます。
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Concerti a quattro - 4人で協奏曲を
(コレッリ、モレル、ヘンデル、テレマン、ムーレ、ヴィヴァルディ) [アンサンブル・ブラダマンテ]CORELLI, A.: Concerto Grosso, Op. 6, No. 8 / MOREL, J.: Chaconne en trio / HANDEL, G.F.: Concerto a 4 (Concerti a quattro) (Ensemble Bradamante)
発売日:2020年01月24日
NMLアルバム番号:MU034D
CD価格:2,475円(税込)
後期バロックに流行した、小編成の室内協奏曲を集めてバロック後期にヨーロッパ各地で流行した合奏協奏曲。その形態に倣いつつも、より小さな編成で気軽に演奏することが出来ることで広まった室内協奏曲と、その編成へと編曲された作品を集めています。2つのリコーダー、あるいはリコーダーとオーボエを中心に、通奏低音を加えた三声、チェロを独立させた四声の作品を収録。このジャンルで多くの作品を残したヴィヴァルディはもちろん、有名なコレッリの「クリスマス協奏曲」の編曲が収められているのも嬉しいところで、様々な地域で作曲された作品を聴き比べ出来るのもアルバムの特色といえます。 2006年にベルギーで開催されたアクシオン・クラシック・コンクールをきっかけに結成されたアンサンブル・ブラダマンテは、古楽や古典にとどまらず、ロマン派、現代音楽、そしてヨーロッパ各地の民族音楽までをレパートリーとする、ボーダーレスな活躍をみせるアーティストで構成されています。特に長年その習得に励んできたというパラッツォの担当する五弦チェロの活躍は、このアンサンブルを特徴づけているといえるでしょう。