ニコリーニ(ジュゼッペ) Nicolini, Giuseppe
生没年 | 1762-1842 | 国 | |
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辞書順 | 「ニ」 | NML作曲家番号 | 52122 |
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ヴェッルーティ
イタリア歌劇界最後のカストラート [フランコ・ファジョーリ、ステファン・プレヴニャク、ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団&合唱団]発売日:2025年02月28日
CD価格:2,775円(税込)
ファジョーリ縦横無尽!
ロッシーニの時代まで活躍した大物カストラートの至芸日本を含め世界中に熱狂的なリスナーを持つカウンターテナー歌手フランコ・ファジョーリの新たなソロ・アルバムは、初期ロマン派時代に活躍したカストラート歌手ヴェッルーティの得意曲を集めた意欲的なプログラム。変声期前に去勢手術を受け、成人後も力強く輝かしい高音域の歌声を保ったというカストラートがオペラの舞台で最も活躍したのは18世紀で、やがて社会規範と音楽嗜好の変化により徐々に劇場で求められなくなりますが、19世紀初頭には未だその黄金期を知る人も多く、カストラート向けの役にふさわしいアリアを書いた作曲家も少なくありません。 そうした最後の需要に応えた名歌手の一人が本盤の主人公、パガニーニと同世代のジャンバッティスタ・ヴェッルーティ(1780-1861)。メルカダンテやパチーニ、マイアベーアといった後年の大家たちの作品でも活躍しましたが、絶頂期はロッシーニ全盛の1810~20年代で、本盤ではその時期のイタリアを沸かせたニコリーニやモルラッキ、ベートーヴェン世代のボンフィーキといった作曲家たちの名品も選ばれています。 18世紀作品より大がかりな構成の曲が続く中、ファジョーリの歌は見事に冴えわたり、カストラートの伝統が最後に見せた熱狂をありありと彷彿させてやみません。18世紀劇音楽の解釈で確かな実績を重ねるプレヴニャク率いるヴェルサイユの楽団も意欲充分、堅固なサポートで生のままの19世紀音楽の姿を21世紀の現代に蘇らせてゆきます。 -
ザ・ロマンティック・カストラート
ジャンバティスタ・ヴェッルーティの装飾音付き歌曲とアリア [ロバート・クロウ(男声ソプラノ)/アイリス・ラス(フルート)/ヨアヒム・エンダース(ピアノ)]VELLUTI, G.B.: Ornamented Songs and Arias (The Romantic Castrato) (R. Crowe, J. Enders)
発売日:2020年07月10日
NMLアルバム番号:TOCN0008
CD価格:2,175円(税込)
ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴェッルーティ(1780-1861)は、最後の偉大なカストラートの一人で、17世紀から18世紀当時のオペラ界をまるで“ディーヴァ”のように席巻しました。ヴェッルーティのレパートリーは、自身が活躍したロマン派時代の歌が多かったことが大きな特徴で、各々の歌にほどこす装飾音の際立ったスタイルは、後にロッシーニ、ベッリーニやドニゼッティを歌うプリマ・ドンナたちのお手本となりました。 このアルバムで歌っているのは、アメリカ出身、1992年に世界でも極めて希少なプロの男声ソプラノとしてデビューしたクロウ。女性のソプラノに負けない高音を美しく操り、スタンダールやメアリー・シェリーなどの作家やウェリントン公爵に愛されたというヴェッルーティの華やかな世界観を見事に再現しています。