バッサーニ(ジローラモ) Bassani, Girolamo
生没年 | - | 国 | |
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辞書順 | 「ハ」 | NML作曲家番号 | 347308 |
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18世紀ヴェネツィアのチェロ・ソナタ
~ ヴィヴァルディの影で [ガエターノ・ナジッロ(チェロ)、アンナ・フォンターナ(チェンバロ)、サラ・ベンニーチ(チェロ/通奏低音)、エヴァンジェリーナ・マスカルディ(テオルボ)]Cello Music (Venetian) - VIVALDI, A. / MARCELLO, B. / PLATTI, G.B. / VANDINI, A. (Under the Shade of Vivaldi) (Nasillo, Fontana, Bennici, Mascardi)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:A465
CD価格:2,475円(税込)
音楽大国ヴェネツィア共和国は、チェロ史上も「ヴィヴァルディだけ」ではなかったキアラ・バンキーニやエンリーコ・ガッティらが絶大な信頼を置くバロック・チェロ奏者であり、イタリア17-18世紀のチェロ音楽史についての該博な知識をソリストとしての活動で活かしてきたガエターノ・ナジッロ。2015年にはチェロ先進地としての18世紀ナポリに光をあてた2枚組アルバムが話題を呼びましたが、今度のテーマはヴェネツィア。「水の都」たる首都の活況だけでなく、内陸のパドヴァやアドリア海沿岸の現クロアチア領も含めたヴェネツィア共和国領内で、古典派時代初期へ向けてどれほど豊かなチェロ音楽が発達してきたか……入念な解釈、闊達にして味わい深い古楽器演奏で明らかにしてゆきます。 18世紀ヴェネツィアのチェロ音楽といっても、多くの場合はヴィヴァルディの作品ばかりが注目されてきたところ。しかしオペラや合奏など音楽目当ての観光客も詰めかけた当時のヴェネツィアだけに、低音を支えるチェロ奏者にも事欠きませんでした。ヴィヴァルディが指揮したピエタ養育院でも教鞭をとった名手たちには、チェロ音楽揺籃の地ボローニャから来たヴァンディーニの姿も。 古典派への一歩をみせる作品も少なくなく、リ・インコーニティの鍵盤奏者フォンターナら頼れる通奏低音陣の活躍とあいまって、発見に満ちたガットの中低音世界に興味がつきません。