コロンナ(ジョヴァンニ・パオロ) Colonna, Giovanni Paolo
生没年 | 1637-1695 | 国 | イタリア |
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辞書順 | 「コ」 | NML作曲家番号 | 155908 |
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コロンナ(1637-1695):
2声あるいは3声のためのモテット集 Op.3 [ニコラ・アクテン、スケルツィ・ムジカーリ]COLONNA, G.P.: Motetti, Op. 3 (excerpts) / Organ Sonata No. 7 / Sonatas Nos. 8 and 16 (O splendida dies) (Scherzi Musicali, Achten)
発売日:2019年12月27日 NMLアルバム番号:RIC406
CD価格:2,475円(税込)
17世紀ボローニャで活躍したコロンナによる、先鋭的小モテット集ジョヴァンニ・パオロ・コロンナは、その経歴のほとんどをボローニャのサン・ペトロニオ教会の聖歌隊楽長として過ごしました(その生涯の晩期は1653年生まれのコレッリがローマに向かう前、この古都で活躍していた頃と重なります)。2つのオルガンを有し、素晴らしい響きを持つこの堂々とした聖堂の責任者になって以来、コロンナはたくさんの壮麗な声楽曲と器楽曲を書きましたが、それとはまた別に小さなモテットを集めた2つの曲集も出版しており、今回録音されたのはそのうち1681年に世に出たモテット集からの作品です。 これらは幅広い形式で書かれており、伝統的な手法と、後の世代に影響を与える革新的な側面を併せ持ち、小規模なモテットでありながら後代のコンチェルタンテ形式による音楽の先駆とも言えるような音楽になっています。どの曲もソロのレチタティーヴォから、混声の二重唱、三重唱などの組み合わせと、多彩な手法でそれぞれに個性を与えられており、テキストの内容に自然に沿った構造で作られています。 テオルボやバロックハープ、チェンバロやオルガンなどを弾きこなす通奏低音奏者としても活躍しながら、同時にバリトン歌手として自ら歌い伴奏することもある、ニコラ・アクテン率いるベルギーの精鋭古楽集団スケルツィ・ムジカーリ。メンバーそれぞれの技巧や持ち味を十二分に生かしながら、17世紀ボローニャで生まれた作品の魅力を伝えてくれます。
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コロンナ(1637-1695):
聖週間のための宗教的哀歌集 [イ・ムジチ・デ・サンタ・ペラージャ/フォルネーロ]COLONNA, G.P.: Sacra lamentationi della Settimana Santa (I Musici di Santa Pelagia, Fornero)
発売日:2018年01月26日 NMLアルバム番号:555048-2
CD価格:1,920円(税込)
17世紀イタリアで作曲家、オルガニストとして活躍したコロンナ。オルガン製作者を父に持つコロンナは、幼くしてオルガン演奏と、オルガン製作の技術を習得、ボローニャのサン・ペトロニオ聖堂でオルガニストを務めるとともに、当時最高のオルガン・ビルダーとしても知られ、当時の貴族の館にオルガンを作ったことでも知られています。彼の作品もほとんどがモテットや詩篇など宗教曲で、当時の神聖ローマ帝国の皇帝レオポルト1世(すぐれた作曲家でもあった)がコロンナの作品を重用し、その作品を全て写譜。そのうち83作品が現在でもオーストリア図書館に所蔵されています。 この「聖週間のための宗教的哀歌集」もそのような作品の一つで、カリッシミにも影響を与え合ったというコロンナの作風を知ることができる堂々とした音楽です。