ナルブタイテ(オヌーテ) Narbutaite, Onute
生没年 | 1956- | 国 | リトアニア |
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辞書順 | 「ナ」 | NML作曲家番号 | 117330 |
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ナルブタイテ(1956-):作品集
昨日はない、明日はない
小舟/海岸線のシンフォニー [ヴァシュケヴィチューテ/パヴィリオニス/リトアニア国立響/リンドン=ジー]NARBUTAITĖ, O.: no yesterday, no tomorrow / La barca (Vaškevičiūtė, Pavilionis, Lithuanian National Symphony, Lyndon-Gee)
発売日:2017年12月22日
NMLアルバム番号:8.573618
CD価格:1,600円(税込)
リトアニアの女性作曲家ナルブタイテ。「鉄のカーテン」消滅後にそれまでの沈黙を破り、傑出した才能を示しています。彼女の作品は初期の頃には独特な肌触りを持つ室内楽が多かったのですが、近年はこのアルバムに収録されている大規模な作品へと作風が変化しています。 「La barca」はバイエルン放送局のラジオ放送のために書かれた曲。大海に揺れる小舟と乗船者の心理状態までが克明に表現された描写的な作品です。独唱者と管弦楽のための「昨日はない、明日はない」はリルケの詩を用いた曲。断片化された時間を表現しています。第50回ワルシャワの秋音楽祭のために書かれた「海岸線のシンフォニー」は静かな場面と、遠くの記憶を象徴しており、第1曲目の「小舟」に通じる執拗な流れが表現されています。ただ規模は大きくなり、幅広い事項が内包している神秘的な作品です。
収録作曲家:
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ナルブタイテ(1956-):
「神の御母」による3つの交響曲(2002-03) [カナウス国立合唱団/Aidija室内合唱団/リトアニア国立響/セルヴェニカス]NARBUTAITE, O.: Tres Dei Matris Symphoniae (Kaunas State Choir, Aidija Chamber Choir, Lithuanian National Symphony, Servenikas)
発売日:2011年05月18日
NMLアルバム番号:8.572295
CD価格:1,600円(税込)
この作品はオラトリオではなく交響曲である。絶望的で悲痛な祈りの合唱も楽器の一つでしかないバルト諸国の1つであるリトアニア生まれの女性作曲家、ナルブタイテはその幽玄な作風と神秘的な感覚に満ちた音楽で知られています。1970年後半に作曲家としてデビューし、世界各国で演奏される機会も多い彼女の曲ですが、実際にはなかなか音として聴く機会がなく、この演奏がリリースされることを喜ぶファンは多いはずです。「神の御母による3つの交響曲」は2002年から2003年にかけてブランデンブルクの州立管弦楽団に依嘱された作品で、キリストとマリアの3つのエピソードが描かれています。序と終わりの祈りのテキストは、中世ドイツの女性作曲家ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの手によるもので、この凝った構成にも熟考の跡が伺われます。
収録作曲家: