フーガ(サンドロ) Fuga, Sandro
生没年 | 1906-1994 | 国 | イタリア |
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辞書順 | 「フ」 | NML作曲家番号 | 40109 |
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サンドロ・フーガ(1906-1994):
ピアノ・ソナタ 第1番 - 第3番 [ジャコモ・フーガ(ピアノ)/カルロッタ・フーガ(ピアノ)/クラウディオ・ヴォゲーラ(ピアノ)]FUGA, S.: Piano Sonatas Nos. 1-3 (G. and C. Fuga, Voghera)
発売日:2022年04月22日 NMLアルバム番号:8.579110
CD価格:1,900円(税込)
20世紀半ばのトリノの音楽界を牽引する存在として活躍した作曲家サンドロ・フーガの3つのピアノ・ソナタ。高名な画家ルイジ・ノーノ(1850-1918)を祖父に持つヴェネツィアの名家に生まれ、芸術と音楽に対する情熱を受け継いだ彼は、1919年からトリノの「ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院」でピアノ、オルガン、作曲を学び、卒業後は教師としてアルファーノやゲディーニを指導しています。また彼の作品は国際コンクールで数々の賞を受賞、作曲家としても高く評価されました。 自らを「ロマン派の生き残り」と称し、音楽は感情の表出であると信じたフーガは、同世代の作曲家があまり手掛けることのなかった「ソナタ」の形式に目を向け、前衛的な要素を極力排した、3つの素晴らしいソナタを書き上げました。これらは彼のピアノ音楽の頂点をなすものといえるでしょう。 フーガの2人の子供たちジャコモとカルロッタ兄妹と、フーガの直系の弟子であるトリノ出身のクラウディオ・ヴォゲーラによる演奏で。
収録作曲家:
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フーガ(1906-1994):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 - 第3番 [トルトレッリ/ミラーニ/ランベルト]FUGA, S.: Violin Sonatas Nos. 1-3 (Tortorelli, Milani, Lamberto, G. Fuga)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2014年07月23日 NMLアルバム番号:8.573142
CD価格:1,900円(税込)
NAXOSのCDを聴く喜びの一つに「これまで名前すら知らなかった作曲家の作品と出会える」ことがあります。このサンドラ・フーガ(1906-1994)のヴァイオリン・ソナタ集もそんな1枚。音楽辞書どころか、日本語のWIKIでもこの人の名前を検索することはできません。かろうじてイタリアのWIKIに簡単な解説があり、それによると「トリノ音楽院でアルファーノとゲティーニにピアノ、オルガン、作曲を学び、その作品は国際的に認められた」とあり、その最後には「1995年に家族によって彼の名前を関した組合が設立された」とも書いてありました。 イタリア国内でもこの程度の知名度しかない作曲家ですが、彼の作品はなかなか聴き応えのあるものです。ヴァイオリン・ソナタ第1番は、当時世界を覆っていた戦争の暗い影を伴う悲哀に満ちたもの。そして彼の友人のために書かれた第2番は、一層穏やかで悲しさを帯びたエレジーで始まり、永久に続くかのような第2楽章を経て、激しい第3楽章へと続いていきます。第3番はバランスの取れたスタイルで書かれており、繊細さと流麗さはまるでドビュッシーやフォーレ作品を思い起こさせます。この3つの作品を「時代に即していない」と捉えるか、それとも「美しいメロディは永遠に滅ぶことない」と捉えるかは、聴き手の感性に委ねられるのかも知れません。
収録作曲家: