前略、私は食べることが大好きです。美味しいものが大好きです。美味しいものをたくさん食べ、お酒を飲み、おなかいっぱい満たした毎日を過ごす日々にあこがれます。
しかしながら、まだ30余年とはいえ、年を重ねていくごとに暴飲暴食の次の日は明らかに体調が悪く、丸一日中だるさ・眠さ・無気力・集中力の欠如・・・。若い頃にはいくら食べてもその逆に1日くらいなにも食べなくても、体調に変化が現れることはなかったのですが、年を経るごとに、食と体の関係が身にしみて感じられるようになりました。
当たり前のことですが、私達人間はわずか3000g足らずでこの世に生を受け、その20倍もの体になったのも、すべては毎日食べ物を摂取してきたからに他なりません。食べ物こそが私達の体のすべての源であり、血となり肉となり骨となっているのです。
食べ物には様々な栄養成分が含まれています。ビタミン類・ミネラル類・アミノ酸・・・、これらすべての栄養成分は、バランスよく体内に取り入れることが肝心です。まるで数珠のような輪のイメージで、どれか1つが欠ければその隣の栄養分のバランスも崩してしまい、かといって採りすぎてしまってもそのバランスを崩すことになりかねません。
肩コリ・腰痛・眼精疲労・肥満・高血圧・肌荒れ・耳鳴り・便秘・抜け毛・偏頭痛。。。これら私達を日々悩ます辛い症状は、何か栄養のバランスが崩れていることのサインとも考えられます。
体が必要とする栄養成分をバランスよく摂取することは一見難しいことのようにも感じます。そのため、コンビニなどでも気軽に様々なサプリメント類が販売されています。しかしこれは大きな落とし穴です。
まずビタミン・ミネラルはバランスよく摂取しなければ危険です。水に溶けるビタミンB群やCは、過剰摂取しても尿で排出されるのでもんだいありませんが、体内にたまりやすい脂溶性ビタミンのAやDはビタミン過剰症がおきやすいのです。通常の食事でこれらが過剰摂取されることはほとんどありませんが、ビタミン剤などで摂取するときには注意が必要です。
またダイエット中などの方では特に多いようですが、食事をとらずにサプリで健康に気遣っている方などは、そのサプリのビタミン・ミネラルはまったく意味がありません。
ビタミン・ミネラルといった微量栄養素は、糖質・脂質・タンパク質を体内で活躍させるための補助栄養素に他ならないからです。エンジンオイルを交換しても、ガソリンが入っていなければ車は動きません。
糖質・脂質は運動量よりも過剰に摂取することはもってのほかですが、これらを上手に体内でエネルギー変化させることができれば、太ることはありません。美味しい食べ物を食べて、栄養成分をバランスよく摂取することこそ、体も心も健康体になる最大の要素ではないでしょうか。
そこで、ここでは北海道の魚介類を中心に、栄養成分という観点からみてお話をしていきたいと思います。もちろん、いくら体に良くても美味しくなければ意味がありません。『美味しく・楽しく・健康生活』。こんな食生活ができたら・・・幸せですよね!