七五三 7歳(女の子)に必要なアイテムをご紹介
最終更新日:2020.05.07
七五三に向け、滅多にない着物を着る機会を楽しみにしている7歳の女の子は多いのではないでしょうか。
7歳の女の子が着用する着物は、20歳で着用する振袖と同じようなスタイルで、必要な小物もたくさんあります。
その分普段の姿とは違う大人っぽい、おしゃれな姿を見る事ができるという喜びがあります。
着物のことはよく知らない・・・という方もご安心ください!
必要なアイテムやあると便利なアイテムを知って、ぜひ当日にお役立てください。
ご本人にとってもご家族にとっても特別な日になる事間違いありません。
3歳の時の着物は使える?
結論から言うと、全く同じように使うことはできません。
3歳の時は着物の上から「被布(ひふ)」と呼ばれるベストのようなものを着用します。
着物は衿や袖、裾以外は外からは見えないので、着物の着付けは簡易的で、7歳の時に使用するような小物も使用しません。
「3歳の時の着物があるから大丈夫!」と思っているご両親は、7歳の七五三で着せようと思ったら小物が足りない!なんて事がないように、事前に確認を行いましょう。
7歳女の子にはこれさえ揃えれば大丈夫!必要なアイテム一覧
■必要なアイテム一覧
7歳の七五三着物の着付けに必要なアイテムをご紹介していきます。
※当店フルセットレンタルでは画像見本の小物は全て付いております。
・着物:「四つ身」と呼ばれる10歳前後の子供が着る着物が一般的です。
・帯:子供用の長さの帯を使いますが、慣れない着物での疲れや着崩れを考えて、あらかじめ結んだ形の帯を巻くだけで良い「結び帯」「作り帯」を使うと着付けも楽で、快適に過ごす事ができます。
・長襦袢(半襟がついた状態):着物の下に着るもの。外からは衿だけが見えます。
・帯揚げ:帯の上に結びます。
・帯締め:帯の真ん中に結ぶ紐状の飾りです。
・しごき:帯の下に結ぶ布です。後ろでリボン結びをするので、見た目も華やかになります。
・腰紐3本:長襦袢・着物の着用で使います。
・コーリンベルト1本:着物を着用する際に使いますが、腰紐1本でも代用できます。
・伊達締め:着物を安定させるために結ぶ腰紐よりも太くしっかりした紐です。
・足袋:和装の場合は必ず必要です。ストレッチ素材の足にフィットしやすいものもありますので、お子さんの足に合ったものを選びましょう。
・扇子(末広):七五三の場合、必ず必要なアイテムです。
・箱迫:胸に入れる、現代のクラッチバックのようなもの。
・草履・バック:歩きやすさ、デザインなどで選んでみましょう。
・髪飾り:和装に合った髪型には、和風の髪飾りがあるとさらに雰囲気が出ます。
・肌襦袢:長襦袢の下に着る下着です。着物専用のものがありますが、キャミソールやステテコ、肌着などで代用も可能です。わざわざ買うのも・・・と思う方には手持ちのもので揃えることをお勧めします。
・タオル:華奢な体型の女の子の場合は、お腹周りにタオルを入れると着崩れしにくくなりますので、用意しておきましょう。
なぜ箱迫(はこせこ)セットは必要なの?
アイテム一覧でも紹介した「箱迫」とは、現代で言う小さなクラッチバックですが、一体何のために七五三の際に使うのでしょうか。
箱迫の歴史は江戸時代の武家の女性から始まります。
江戸時代には武家の女性が打掛を着用する際、紙入れとして懐中していたものが箱迫でした。
箱型の入れ物の上に簪をさすことで、より華やかに見せ、紙入れとしての役割だけでなく、見た目のおしゃれさも大切なポイントだったのです。
その後近代に入り、武家の女性だけでなく、一般の女性もその華やかさに憧れて身につけるようになり、現在では七五三や婚礼の装飾として使われています。
七五三の衣装も、胸元に箱迫があるとゴージャスな仕上がりに見えます。
こんなにたくさん小物があって大変・・・とお思いの方もいるかもしれませんが、せっかくの女の子の晴れ舞台ですので、お忘れなくお使いください。
この「箱迫」は現代ではあくまで装飾品です。実際に何か中に入れて使うことはありません。無理やり開けようとすると壊れてしまう場合もあるので、装飾品として大切に扱いましょう。
あると便利な用意しておくべきアイテム
必要なアイテム一覧では、7歳の女の子が着物を着る際に必ず使うアイテムをご紹介しましたが、ここでは慣れない着物での外出に向け、あると安心な便利アイテムをご紹介していきます。
・雨の日対策グッズ
せっかくかわいい着物とヘアセットを準備しても、当日雨に見舞われる可能性もゼロではありません。そんな場合には、全身を守る雨具と、下からの泥跳ねを防ぐための風呂敷が大活躍します。
雨具はポンチョ型のものが全体をカバーできるので便利です。普段使っているポンチョでも問題ありませんので必ず準備しておきましょう。
また、裾の汚れから着物を守るには大判の風呂敷が大活躍してくれます。腰に風呂敷を巻きつけて、巻きスカートのように裾を覆うと、着物がすっぽり隠れ、安心して雨の中を歩く事ができます。
・トイレ対策グッズ
和服での心配の一つとしてトイレがあります。
着物に慣れない7歳の女の子にとって、着物を着用したままトイレに行くのはハードルが高いものです。
着物を汚さないために、洗濯バサミを数個持って行きましょう。
着物を捲り上げた際に、そのまま簡単に留めておくと便利です。
もし着物専用の「着物クリップ」をお持ちであれば、それを使っていただくのが一番ですが、トイレなどの短時間に留めておくだけであれば洗濯バサミでも十分です。
・食事汚れ対策
参拝後に着物のまま食事に行くご家族も多いのではないかと思いますが、一番心配なのは、着物を汚してしまう事。着物を汚すのが心配でご両親が落ちついて食事ができないのはとても残念ですよね。そんな時活躍するのが「バスタオル」や「手ぬぐい」です。
脇の下からぐるっとバスタオルでお子さんの着物を覆ってしまい、首周りなど口の近くには手ぬぐいを駆使することで着物を食べこぼしや汚しから守る事ができます。
まとめ
3歳と比べ、7歳は着上がりも華やかになる分、必要な小物も増えていますよね。
せっかくの女の子の晴れ舞台ですから、当日忘れ物がないようにだけ十分注意してください。
また慣れない着物での外出は何が起こるかわかりません。ご紹介した便利アイテムもいざという時に役立ちますので、ぜひ念のため準備していただいて、当日の不安要素が少しでも減り、大切な1日をご家族みなさんで楽しんでいただければ幸いです。
七五三関連記事