COLUMN#79
「なんとなく」を手放す

 
 

世の中が想像する「豊かな暮らし」は仕事やあそびはもちろん
掃除に料理、洗濯そして買い物などの家事も‥せわしなくも充実した日々を送ること。

世の中がこのようなイメージだからと、しっかりした思いがないのに
「家事をきちんとやらなくてはいけない」「毎日を充実させるべきだ」
そんな重圧‥正直ありますよね。

もちろんじっくり手間をかけてなにかに取り組むことは満足感や達成感につながります。

しかしじぶんの意志と関係なく、「世の中はこうだから」といった風潮に倣って
なんとなくやっていること、ありませんか?
そして振り返ってみてください。その行動や手間は本当に必要ですか?

 

また、忙しくしているせいか、休日や毎日の余暇時間を振り返ってみると
なんとなくダラダラと過ごしてしまっているということありませんか?

なんとなくで過ごしてしまっている時間がおおい分、結果時間に追われ余裕が無くなったり
なんとなく見ていたSNSや友人の投稿で、心がすり減ったり。

 

「豊かなくらし」の答えは人それぞれ。
世の中が考える豊かな暮らしに近づくために‥となんとなくやっている行動が
もしかしたらじぶんの暮らしに合わず、逆に心に負担をかけているかもしれません。

まわりのそんな判断や風潮に惑わされず
やめてもいい「なんとなく行動」を見つけて身軽になってみましょう。

 

足し算なまいにち

 

モノも情報もあふれている現代は、常に足し算状態。
日々のなかで引き算を意識しないと、体力も心もいつか容量オーバーになってしまいます。

そんな日々の「足し算」で見直したいのが「なんとなく行動」。

なんでも手放せというわけではないですが、
固まった考えや習慣こそ手放すと想像以上に気持ちがラクになります。
この行動は絶対必要だ!と思っていても、意外とやめてみると案外すんなり受け入れられるものです。

 

では自分らしい暮らしを送るためにやめるべき「なんとなく行動」って?

家事 編

 

「なんとなくルーティン」をやめる

「毎日やること」とクセがつくとなかなかやめることができなくなってしまう家事のルーティン。
続けるにつれて尚更「すべき」「やらなきゃ」と義務感を強く持ってしまい、
なんとなく惰性で続けてしまっていることが多くあるのではないでしょうか。

たとえば、平日の入念な床掃除やキッチンリセット。
平日は簡単な掃除で済ませ、週末に力を入れて細かく磨く。
料理も毎日手料理と決めず、たまには冷凍食品やレトルトに頼る日をつくる‥など。

メリハリを意識すると暮らしも気持ちも軽やかになりますよ。
本当にこの工程必要?とひとつひとつ確かめて、少しでも違和感を感じたらやめる合図です。

 

「なんとなく節約する」をやめる

時間をかけてチラシを見比べ、安い店をハシゴするような節約は
逆に家事効率を低下させたり、日々の時間と手間を奪います。

「節約」を意識しすぎてむやみに買い物をするより
陳列を覚えている近所のスーパーで時間をかけず買い物したり、ときにはネットスーパーに頼ったり。

家事負担を減らすために、手間暇がかかるなんとなくの節約は見直しましょう。

 

「なんとなくスーパーにいく」をやめる

毎日スーパーに行くひとは10人に1.3人(13%ほど)。
ですが冷蔵庫の中身を把握できるのは3日間分ほど。
可能であれば1回の買い物で、3日分の献立を決めて
残った食材で他の日のメニューを考えたり、たまには手料理を休んで外食へ。

毎日スーパーに行っていた時間を、自分の娯楽や運動などの時間に使うのもいいかもしれません。

 

「なんとなく100均で買い物する」をやめる

品揃えも豊富で訪れるだけでも、楽しくなってしまう100円均一ショップ。
必要なものを見定めて買うのであれば便利ですが、
安さゆえにアレもコレも手に取ってしまうのが100均の魅力でもあり罠。

しかし安いから、と購入したキッチングッズやカトラリー、お皿は
使い続けてもなかなか愛着が湧かないことがあるのではないでしょうか。

毎日つかうものだからこそ大切に扱えて、自分の暮らしにフィットするものを選ぶことが重要です。

身嗜み 編

 

「なんとなく部屋着でいる」をやめる

家ではゴロゴロしたいので、ゴロゴロに適した服を部屋着に求めているひとも多いかもしれません。
ですが家でも「普段着」を着ることで
急な宅配便の受け取りのときにいちいち部屋着から着替える手間もなくなりますし、
子どもやペットとの散歩も行きやすくなるし良いこと尽くめ。

また部屋着をやめてお気に入りの服を着ることで気分が上がり、気持ちがシャンとします。
部屋着用として保管していたヨレた服や断捨離できていなかった古くなった服ともおさらば。
なんとなく着ていた部屋着をやめることで、クローゼットがときめく服ばかりにもなりますよ。

 

「なんとなく洗顔しすぎる」をやめる

肌の油分や皮脂が気になる‥と必要以上に洗顔をしたり、洗顔料を使いすぎているひとは注意。

大人になると皮脂の分泌よりも乾燥が気になりがちです。
洗いすぎは必要な皮脂まで洗い落としてしまい肌に負担がかかるため
その日の肌の状態によって、肌が乾燥していると感じた場合は
ぬるま湯で洗い流すだけなど様子を見て対応しましょう。

娯楽 編

 

「なんとなく流行っている物を買う」をやめる

特に必要でもないのに、「SNSで話題になっているから試しに」「友達に勧められたから」と
なんとなく習慣で服や化粧品を買ってしまうのはきっと誰しも経験したことがあること。
セール品も同じです。安いからと服はセールでしか買わないという人。

毎朝、服を選ぶのにどのくらい時間をかけていますか?
お店やネットでのショッピングにどのくらいの時間を費やしましたか?
なんとなくで買った結果、部屋の中にあまり使わない服や化粧品があふれ気がして落ち込むことも。

自分の意志で、ときめいてこだわって手に入れたモノであれば
クローゼットをあけるたびにいままで感じていたうしろめたさからも解放されて、
服を大事にしたいという気持ちももっと強くなるのではないでしょうか。

 

「なんとなくストック買いする」をやめる

〇点購入すれば〇円引き!単品よりセット購入のほうがお得!
そんな広告には釣られていつの間にか、部屋は使い切れないほどのストックだらけ。

わたしもお気に入りのスキンケアが在庫がゼロになるのを不安になり、
大量にストック買いをしたことがあります。
だけど実際そのスキンケアはまとめ買いしたところで冬しか使わず、
来年には違うスキンケアが肌に合っていて使わなかった‥なんてことがありました。

むやみにストックするのではなくこの収納スペースに入る分だけOK、
近くのドラックストアに売っているものであれば無くなったらすぐに買いに行く‥
などルールを決めると 「無くなったら怖い」という不安もなくなり
「工夫次第で対処できる」という自信もつきます。

 

「なんとなくスマホを見る」をやめる

人は同じことを繰り返すと意味がなくとも続けてしまう性質を持っています。
スマホをさわったらいつものアプリを開き、
いつもと同じようにいじっていく習慣ができあがってしまっています。

アプリでゲームをしていればゲームに集中して他のことを考えなくて済む、というのも
スマホをなんとなく触ってしまう要因のひとつかもしれません。

そんなスマホ中毒になってしまっているひとは「スクリーン機能」がおすすめ。
いまのiPhoneにはスクリーン機能で使える時間を制御できるシステムもあるので
だらだらスマホを予防することが出来ます。

もちろん休日や時間を決めてスマホゲームやSNSを存分に楽しむことはOK。
楽しんだ分「さあ頑張るぞ」と行動にも心にもメリハリをつけることが大切です。
ポジティブに考えることで、悪い習慣を絶ち、より豊かな暮らしにつなげられるはずです。

気持ち 編

 

「なんとなく他人のいうとおりにする」をやめる

「周りのひとの意見に流されてしまう」「みんながこうだから」と
多くの人が、同調圧力に屈してしまうことがあります。

ですが人によって「言うこと」がまったく違うことを知っておきましょう。
誰もが、自分の価値観で意見や考えを好き勝手に述べて、押し付けてきます。
そんな意見にひとつひとつ耳を傾けて、自分の意思を曲げていると、
本当は望んでいないことをし続けることになります。

「みんながこうしているから」ではなく「わたしはこうしたいから」に置き替えて、
どうしたいのかを考えることが大切です。

 

「なんとなく他人とくらべる」をやめる

SNSやブログを見ればたくさんの素敵な暮らしぶりや友人の楽しそうな日常が見れます。
それらはあくまで、参考にしたり楽しむためであって、比べる判断材料にするのは×。

またSNSでなくてもなんとなく自分がこのなかで何番目なのか。
誰より優れていて、誰より劣っているのか。そういうことは、つい考えてしまうものです。

他人との比較をやめるためには、自分が充実した、満足のいく生活をすること。
周りの声も、人からの目も気にならなくなるくらい
自分自身にも自分の暮らしにも自信を持つこと。

判断基準はいつもじぶん

 

「なんとなく」やっていたこと‥振り返ればいろいろでてきたとおもいます。
そのなかでもやめていいもの、見つかりましたか?
もちろん好きな家事や暮らしを彩るひと手間、時間を決めて楽しむスマホタイムなど‥
快適に暮らすために必要なことはやめなくてもいいんです。

なんとなく世の中の風潮的にこの家事は必要だから‥
なんとなく流行っているから買ってみた‥

そんないままで、なんとなく、曖昧にやってしまったことを見直すことが大事。
何をやって、何をやめるか‥取捨選択するほかのだれでもなく、じぶんです。

何かを買うとき、自分にとってそれが必要か、
世間一般の考えに影響されているだけではないかを考える。

 

心から欲しいもの、やりたいこと、心が動くものにしっかり向き合うことで
なんとなく世の中が想像していた「豊かなくらし」ではなく、
本当にじぶんが求めていた本当の「豊かなくらし」ができるとおもいます。

 

スタッフ じかん

 

キーワード: 掃除 食器 ファッション 洗顔料