COLUMN#78
ご機嫌な自分をつくるヒント

 
 

「自分の機嫌は自分でとる」
とよく言いますが、歳を重ねるにつれてその大切さが分かるようになってきました。

 

いつもにこやかに穏やかにありたいものですが、
仕事やプライベートなど日々の暮らしの中でうまくいかないことやストレスがあるのも事実。
落ちこんだりイライラしてしまったりネガティブにとらえてしまったり、
そんな自分に嫌気がさしてさらに落ち込んで・・と負のループにも。
機嫌のいい自分でいるのは、簡単なことではありませんよね。

でも、だからこそそんな自分を1番理解してあげられるのも、
寄り添ってあげられるのも「自分自身」でしかないと思うのです。

 

今回は「ゴキゲン」な自分でいるためのコツをご紹介します。

 

こころの常備薬をもつ

体調がすぐれないときに薬に頼るように、
落ち込んでしまったときや心に余裕がない時にも頼れるものがあったなら。

自分の「好き」や「癒し」があるというだけで、少しだけ気持ちが軽くなりますよ。

 

たとえば、好きな色のネイルを塗ってみる。

仕事中にふと目に入った自分の指先がかわいく彩られていたら、
なんだかうれしくなりますよね。
セルフでもきれいに塗れるマニキュアや、爪への負担が少ないものなら、
そんな「小さな幸せ」も手軽に作れちゃいます。

 

また、好きなものを食べるのもひとつ。

私自身、大のチョコレート好きで、引き出しの中には常にチョコレートを潜ませています。
仕事が行き詰ったときやイライラした時、甘いチョコレートを一口食べるとあら不思議。
ちょっと心が落ち着いてきて、
いいアイディアが浮かんできたりすることもあります。(チョコレートの魔法ですね)

 

「推し」の存在もわたしにとっては、抜群の効果を発揮する常備薬。

つらいことや嫌なことがあって、心に雲がかかっているとき
動画や写真で推しの楽しそうな姿をみると自然と元気が出てきます。
推しが頑張っていると思うと、自分も頑張ろう!と前向きになれます。
毎日仕事帰りの車の中では推しの曲を聴いて、家に帰るころにはすっかり元気。
(きっと多くの人に共感してもらえるはず・・)

 

食べ物でも、香りでも、色でも、音楽でも小物でも何でもいいのです。
気持ちが落ち込んだ時の対策として
「これがあれば大丈夫!」というものを身近に置いておくだけで、
ふとした時に、そのお気に入りは自分だけの常備薬として
心をちょっぴり軽くしてくれるはずです。

感情とうまく向き合う

感情と向き合う、といっても見えないものと向き合うのはなかなか難しいですよね。
なので私は、「書く」ことをおすすめします。
いいことも、悪いことも、書き出してみることで気持ちが整理されるのです。

悪いことを書き出すなんて、なんとなく気が引けてしまうかもしれないのですが、いいんです。
毎日良いことばかりではないので、時には「愚痴をこぼしたい自分」とも向き合いましょう。
悪いことを書くときのポイントは、捨ててもいい紙に書くこと。
日記に書いたりすると、後で見返したときにちょっと残念ですよね。
なので要らない紙に、その時すっきりするだけ書いて、最後はそれを捨てちゃいます!

反対に、良いことはどんどん日記にも書いて残したいですね。
以前読んだ本で、「ほめ日記」というアイデアを見かけました。
日記を書くだけでも良い習慣ですが、
その最後に一文自分を褒める言葉を付け加えてあげます。

 

「早起きできた」とか「忙しかったけどよく頑張った」とか、
「夕焼けを見て感動できる自分、素敵」とかどんな些細なことでも◎。

ほめること=認めること、自己肯定感も上がりストレスが軽減するのだとか。
他にも様々な良い影響があって、「ハッピーな自分」に近づく一歩になりそうですね。

自然を取り入れる

歳を重ねるにつれて、自然との距離感が変わってきているように感じます。

学生の頃は、友人と買い物をしたりテーマパークに行くことに楽しみを感じていましたが、
最近はもっぱら「四季を感じる」ことに幸せを感じています。

春には桜、夏には滝や川辺、秋には紅葉、冬には雪。

自然を通して時の流れに触れて、感じることで気持ちがとても穏やかになります。
特別どこかに出かけなくても、空をぼーっと眺めているだけでも
心のモヤモヤがすーっと消えていくのです。

 

先日、友人から、カスミソウのおすそわけをもらいました。(某ドラマの影響です。笑)
それを花瓶に入れて机に置く。
本当に小さな自然ですが、その癒し効果は絶大です。
昔からよく母が庭で摘んできた花を食卓に飾っているですが、
その理由がようやく分かった気がしています。

 

植物も空も、ずっと同じ顔をしているわけではないからこそ、
そのひとときが大切に感じられるし、その瞬間を楽しもうとする姿勢が
心の豊かさにつながるのかもしれませんね。

ゴキゲンな自分でいるために

毎日をがんばっているからこそ、
大変なときもあるし、穏やかでいられないことだってあります。
それは全然悪いことじゃないと思います。

だけど、もし自分を「ゴキゲン」にする方法を一つでも知っていたなら。
少しだけ、前向きになれるかもしれない。
少しだけ、周りの人にやさしくなれるかもしれない。

 

まずは、自分自身のために。
日常の中には、ゴキゲンの花を咲かせる種がたくさん落ちているはずです。

 

スタッフ いなだ

▼ちょっと気分を上げてくれる、素敵なものたち