皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。
前号でお話しましたが、私は北海道で最高峰の国産膠である鹿膠(ロクキョウ)を作り出すために2年以上の年月を費やして頑張ってきました。今回は、ロクキョウがどれだけ価値が高い薬用膠なのかをご紹介したいと思います。
漢方の本場中国では、鹿は滋養強壮効果が高く、その価値が広く認知され、鹿由来の生薬、医薬品が数多く流通しています。古来から、鹿は捨てる部位が無いほど全身が宝であると言われてきました。
ちなみに生薬の中では、「高麗人参・冬虫夏草・鹿」は三つの宝と昔から認められています。なかでも鹿由来の生薬、ロクキョウはその秘められたパワーから貴重なものとされ、珍重されています。私はこの高級素材、ロクキョウを、恵みの大地・北海道のエゾシカから作ることができたら、と思い描いていました。エゾシカは、ロクキョウをつくるのに適しているからです。その点につきましては、また後に詳しく書きたいと考えています。
全身が宝であると言われる鹿から作られるニカワ、ロクキョウには優れた効能が数多くあります。中薬大辞典にも、ほかの薬用膠と比べると「作るのが難しいが、薬効が高い」旨の記載がされています。補血(造血)、再生不良性貧血、免疫力増強、痴呆症、抗疲労、抗老化、ED、不妊症、流産、乳腺症、呼吸器官の諸病気、骨折、頚椎椎間板ヘルニア、腰椎間板ヘルニア、骨粗しょう症、リウマチなど、多くの効能が期待されます。
なかでも補血については、アキョウに勝るとも劣らないパワーを発揮します。ロクキョウの価値、奥深さを、皆さまにもこれから深く知っていただきたいです。
補血のパワーは、当然、美容にも効果を発揮します。漢方の国には、昔から「補血養顔」という考え方があり、内側のめぐりを整えることが外面の美しさに現れると考え、内面美養のために積極的にアキョウやロクキョウを用いています。健康維持はもちろん、若さを保つためにも、ロクキョウを知っていただき、皆さまの美と健康に役立てる力になれたらうれしく思います。
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