第31回
冬のかゆみにアキョウ

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。

冬になると、脚や腕、お腹や背中が乾燥し、かゆくてついつい掻いてしまう、保湿クリームが手放せないということはありませんか。

冬特有の低温乾燥の環境では、皮膚から皮脂や水分が奪われ、かゆみが引き起こされやすくなります。また、年をとるにつれて、皮膚の老化によって皮脂腺や汗腺の働きが低下し、皮膚の保湿力が失われて乾燥しやすくなります。特に更年期以降は女性ホルモンの減少によって皮膚が乾燥しやすくなり、かゆみを感じやすくなります。

季節の冷えにより新陳代謝が低下し、血行が悪くなり、体に栄養を行き渡らせる“血”が不足して、肌が乾燥し、かゆみが引き起こされます。中国伝統医学では、「血虚風燥(けっきょふうそう)」が原因と考え、症状が出る引き金が乾燥と冷えです。そのかゆみを抑えるには、補血、養血して潤す必要があります。

アキョウは補血作用の名薬であり、潤燥作用に優れています。また、漢方書『本草綱目(ほんぞうこうもく)』には“風を除き燥を潤す”という記載があります。漢方の理論では、“風”はかゆみと深く関わっていると考えられています。すなわち、アキョウは“かゆみを抑えて、乾燥を潤す”働きがあると言えます。さらに国内で市販されている『黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)』という医薬品は、かさかさした湿疹や皮膚のかゆみに処方されます。このことからもアキョウはかゆみ予防に良いことが裏付けられています。

また、東京薬科大学薬学部とアキョウについての共同研究では、現在、アキョウと皮脂の関係について研究が進行中です。まだ、詳しくはお話できないのですが、良い結果が得られつつあります。今後、西洋医学の観点からも、アキョウが肌にもたらす作用が明らかになっていきますので、楽しみにしていてください。

アキョウで内側からケアをして、かゆみ知らずなお肌を目指していきましょう。

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