第71回
嫌われモノの脂と髪の関係

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。

嫌われモノの脂と髪の関係

『働く女性の「髪と頭皮」に関する意識調査』※によると、髪や頭皮に関する悩みの1位は白髪、次点が「髪がぱさつく」。ぱさつきに悩む人は意外にも多いのです。

髪がぱさつく原因は、加齢やホルモン分泌など体の内側の問題と、パーマやカラーリング、紫外線、ドライヤーなど外側からの問題によるものですが、根本的な原因は乾燥です。外側から潤すことも重要ですが、内側からの潤いが何よりも決め手となります。

髪の毛の潤いに役立つ漢方素材として身近なものに豚脂(ラード)があります。実は豚脂も立派な生薬で「猪脂膏(ちょしこう)」と言います。

猪脂膏は髪の潤いに良いと、歴代の漢方書に記されています。「乾燥を潤す」、「皮膚を悦ばす効能があり」、また「毛悴色夭」(髪の毛がやつれ、ツヤがなく色艶が枯れる)に良いと認められています。

中国では、ラード(猪脂膏)を食べれば髪の毛が滑らかになると言われ、有名な漢方医も推奨しています。猪脂膏は髪の毛だけでなく、お肌にも良いので、皮膚のひび割れやあかぎれにも最適です。

加齢と共に減少する皮脂を補うには

動物性の脂には他の生薬の力を増す効果もあります。例えば、アキョウは猪脂膏に一晩浸してから使用する生薬の加工方法があります。アキョウは、体の内外を潤す潤燥作用に優れており、髪のぱさつきを予防します。さらに、薬科大学との研究により、アキョウは皮脂を産生し、皮膚の水分保持に重要な役割をする傾向が確認されています。髪は皮膚が変化してできたものなので、肌の潤いだけでなく、髪の潤いもサポートできると言えます。

脂は目の敵にされがちですが、美髪のモトでもあるので、食事で一切摂らなかったり、シャンプーの時に必要な油分までゴシゴシ落とすのは控えましょう。使用する際はバランスと適量が大切です。上手に脂とアキョウを活用しつつ、ツヤツヤヘアーを目指していきましょう。

※出典:長瀬産業株式会社/株式会社ナガセビューティケア(2011年1月)

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