第74回
漢方で、おいしく冷え対策

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。

冷え対策は生姜だけではダメ

冷え対策というと、まず「生姜」が思いつきます。たしかに、生姜は身体を温めてくれますが、生姜だけでは根本的な解決には繋がりません。

東洋医学では冷え性は、1.気が足りない(気虚)、2.血が足りない(血虚)、3.陽が足りない(陽虚)、4.気の流れが不調(気郁、気滞)という4タイプに分類されます。大抵は「血」と「気」に問題があるため、「血」と「気」に働きかけるアキョウを摂取して、ポカポカになったというお声が多いのです。

冷えに効くスープタイプの漢方薬

これらの冷えタイプに万能でおすすめなのが「当帰生姜羊肉湯(とうきしょうきょうようにくとう)」という漢方薬で、素材は至ってシンプルです。

生薬の当帰10g、生姜15g、ラム肉250gを煮込んだもので、お肉を食べてスープも残さず飲み干します。生姜は寒を散らす効能がありますが、肝心な「血」を補い、循環させる力がありません。ここがうまくいかないとその場しのぎになってしまうので、血を補って整える当帰と、気を益し虚を補う羊肉と合わせて効果を高めます。

冷えが引き起こす諸症状に効く

「当帰生姜羊肉湯」は漢時代の名医、張仲景(ちょうちゅうけい)による医学書『金匱要略(きんきようりゃく)』に記された正真正銘の漢方薬です。

冷え性のみならず、冷えによる様々な諸症状にも有効です。実際の臨床事例としては、しばらく継続して摂取することで、生理不順が改善して生理痛がなくなったり、不妊で悩んでいた方が半年ほど摂取して自然妊娠できた等があります。

さらに、生理痛を伴う重度の子宮内膜症だった37歳の女性が、2ヵ月ほど摂り続けたことで、ほぼ生理痛が収まったという事例もあります。この他にも貧血の改善や風邪予防にも有効です。

写真:当帰の花 根を漢方薬に使います

「当帰生姜羊肉湯」は漢方薬なので体感も抜群なのですが、身体の寒気を取り除きカラッとする性質があるので、それを和らげながら効果を一層向上させるために、血を補い気を益し、体を内側から潤す効能のある「アキョウ」を2〜3g加えるとさらに良くなります。

当帰は近所の漢方薬局、もしくはインターネット通販でも購入できます。冷え対策に本腰を入れたい方はお試しください。

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